226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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[胸に抱く温かさはまだ確かに感じ取れるもの。>>136 青年は今は。もう、泣けない。 誰かを想って泣くことも、喪って泣くこともない。 だから、少女にはせめて感情のままに居て欲しいと思っていた。]
( 自分が自分であることを忘れないように。 )
[口にしない思いはきっと、伝わらないのだろう。 …それでも、いいから。 楽しいことを喜べるよう。悲しいことを泣けるよう。怒れるよう。
――オレのようには、ならないように。
思いを胸の奥底へ仕舞いこんで、立ち上がり際にもう一度、少女の頭を撫でれば、その体から手を遠ざけた。 ――…不意に目に飛び込んだ青い翅は、変わらず美しくて そして、以前よりも大きくなって いるようだった。]
(148) 2015/06/10(Wed) 00時半頃
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[離した手は何となく後ろめたくて、少女の瞳から隠してしまおうかと――した、けれど。 時すでに遅し。割れて開いた傷痕を目撃されてしまったようで、引きかけた手首を掴まれる。>>137]
…これくらい、何時ものこと、だし。
[言い訳めいた言葉をぽつぽつと落とす。 人によっては振り払っていてもおかしくない。 でも、…少女相手にそれは出来かねて、大丈夫だからとかなんとかもごもごと口の中で弁明した。]
――…あー…、わかった。わかったから。 そう引っ張らなくてイイから。
[それでも弁明は意味をなさなかった模様。 袖口を引っ張られれば渋々少女の後を追って、歩く。 傷に染みたら痛そうだなあ…なんて、少しばかり及び腰になったのは内緒。]
(149) 2015/06/10(Wed) 00時半頃
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[掴まれた腕の違和感。歩く、足の違和感。 自分が自分でないような。 誰かの体に"起きて"いるような。そんな。
自分より余程背の低い少女に連れられて歩く。 爪先が雲を掴むような心地が断片的に訪れて。
迷い人の袖を掴んで先を行く少女の存在を有難いと、思う。]
(158) 2015/06/10(Wed) 02時半頃
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[生憎と言い訳は聞き入れては貰えなかった。>>153 手洗い場へ行く途中、少し待ってと本>>18を持ち直す。 脇に抱える方が幾ばくか手が空いた。]
…え。 ……ウソだろ。怖いコト言うなって。
[似た類の注意はセンセーからも何度も受けているハズだが、 少女の透明な声で告げられると――怖い。 肌を湿らせる水の冷たさが余計に肌寒さを感じさせて。 直後、指の傷に入り込む痛みに顔を顰めた。
その痛みも直に水の中に混じって消え、さらさらと流れていく水に時折混じる赤色を見つめては、ぼやぁっと考え事をしていた。]
(159) 2015/06/10(Wed) 02時半頃
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――――……"私"は。
[少女の声は小さく、小さく。その名を呼ぶ。>>154 「私」さん。 青年が少女に話した覚えはないから、 "私"の方から聞いたのだろうか。 名前のない"私"のことを。]
…アイツは……嫌いだ。
[考えて、口にしたのはそんな言葉。 それ以外に何とも言い様が無かった。]
(160) 2015/06/10(Wed) 02時半頃
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…ヒナ。ヒナコ。 オレはさ、ヒナがみんなのことを覚えておこうとする その気持ちは大事にすべきだと思う。
[少女の名前を呼ぶ。 目線を床へ向けて、次の言葉を紡ぐ。]
――ただ、そこにアイツがいるのは、…嫌だ。 無理強いは出来ねーし、するつもりもねぇよ。 …けど。
[声を止めて、迷う。喉の奥が渇くようだった。 誰かに言ったことがあったか、どうだったか。
……青年が"私"を厭う理由。嫌う理由。]
(161) 2015/06/10(Wed) 02時半頃
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いつか、な。 "私"がシーシャになる日が来るんだよ。ヒナ。 オレが連れて行かれても、連れて行かれなくても "私"が連れて行かれても、連れて行かれなくても。
それが、何時のことだとしても。オレはいなくなるから。 だから――オレはアイツのことがきらいだ。
覚えておいて欲しくないと思う。 忘れて欲しいと思う。
――――……"オレ"の我が儘だ。分かってる。
…分かってる、けどな。 嗚呼、それでも
みんなの中に残るのは。 オレの方だけであって欲しいと思っちまうんだよ。
[一度に息を吸う間もなく口にすれば、幾分か決まりの悪くなったように目を逸らして、黙り込んだ。**]
(162) 2015/06/10(Wed) 02時半頃
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[指先が疼痛を訴え始めていた。 いたい?と問われれば顰め面ながらこくりと頷く。 痛覚が残るのは喜ばしいことではあれど、痛いものは痛い。
…それでもまだ"シーシャ"は存在しているのだと
そう、思えるから、青年は痛みが嫌いではない。 何が消えてしまっても、最後まで残っていればいいと、思う。]
( 傷なんてずっと塞がらなければいい。 )
[痕になって、残ればいい。 後に化膿して壊れてしまうとしても。
癒える傷の代わりに失われていくモノ。 傷口も、"シーシャ"もずっと膿んだままであればいいのに。]
(188) 2015/06/10(Wed) 14時半頃
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[青年は"私"が自分のことをどう思っているのか知らない。 少なくとも、好きではないだろうと思っていた。 シーシャの過去は"オレ"のもの。シーシャの未来は"私"のもの。 道は交わらず、お互いのものに触れ続けることは出来ない。
シーシャの記憶を記録として持ってはいても、 "私"は過去の"オレ"にはなれない。 "オレ"には"私"の歩く未来は見えない。触れられない。
だから、互いに互いを忌避する。嫌う。 一人の中にふたつの世界は一緒にはいられないから。]
アイツもきっとオレのことは――「きらい」だよ。
[今は青年の見下ろす少女に"私"は何を話したのだろう。>>176 少しだけ気になったけれど、水の音が止まれば苦々しく一言を足して、それ以上掘り下げることはしなかった。]
(189) 2015/06/10(Wed) 14時半頃
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[手に触れる柔らかな水の感触と、音が、止まる。 青年の中から溢れた何かも、止まる。 後には零れ落ちる水滴の音がぱた、ぱたと。]
[沈黙する青年を 少女は見上げる。>>177 目を逸らしたままの青年は、少女の口から紡がれる言葉のひとつひとつを聞いていた。 時折口を開きはしても、声を遮ることはなかった。]
――…、アイツは、さ。
[少女の声が一区切りついた時、暫くして、声を出した。 自分ではない"私"のことを青年は知らない。 だから憶測するしかない。けれど。]
(190) 2015/06/10(Wed) 14時半頃
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…アイツも…、みんなの中に残るのは "私"だけであって欲しいと思ってるからだよ。ヒナ。
[「忘れられる記録なんてはじめからいらない。」 もしも"私"がそう言ったのなら、そうなのだろう。と。 憶測ながらも確信めいた直感が青年の中にはあった。]
だから、オレの記録を"私"は、「いらない」と言うんだろう。 だから、捨てたり、消えてしまえと願ったりするんだろう。
["自分"を見て欲しいから。"自分"でいたいから。 だからこそ、青年は自分の存在を残しておこうとする。 "私"は自分ではないシーシャの足跡を消そうとする。
――相容れない。 …仲良くなんて、出来ない。]
(191) 2015/06/10(Wed) 14時半頃
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[湿り気の失われていく傷痕へ目を遣る。 幾ら傷を付けたところで、遺したところで。 失われていくものを止めることは叶わなかった。 残ったのは"私"だけが意味を知る、壁に描かれた記録だけ。]
……どうして、だろうな。
[誰のせいだろう。 「シーシャ」の中に二つの心が出来てしまったのは。 片方が消えなくてはいけなくなったのは。 ――誰の、せいだろう。 考えたって、青年には分からない。
駄々のような声を聞けば、苦笑交じりに絵本を手洗い場の脇へ置いて少女の頭へ手を伸ばし、そっと触れる。>>178 …でも、今度ばかりは、無理すんな。なんて。 …無理に笑わなくていい、なんて、……言えなかった。]
(192) 2015/06/10(Wed) 14時半頃
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[傷を包む少女の小さな手のひらは暖かい。>>179 …随分と一度に喋ってしまった、と青年は少しばかり後悔する。 何時かいなくなる。なんて、ともだちがいなくなってしまったばかりの少女にする話としては不適切だったに違いないと今更ながらに思った。]
あー…、なんていうか、その。 …ごめん。
[逸らした目線を少女まで戻して、謝まる。 それは、直前に言えなかった言葉の分の謝意も混ざっていたかもしれない。…それと、ワガママの分も、合わせて。]
――――うた?
[…さすがに直後のそれは予想外だったから、青年は鸚鵡返しに言葉を繰り返して、ぱちくりと瞳を瞬いた。]
(193) 2015/06/10(Wed) 14時半頃
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[歌を作るのだ。と少女は言う。 シーシャを覚えておくために。いなくならないように。
嬉しい、と青年は思う。 形にして自分を残そうとする誰かがいることを。 "シーシャ"が自分を忘れてしまったとしても、覚えている誰かがいることを。
同時に何故、と思う。 何故、何故、消えるのは"私"ではなく自分なのだろうと。]
そりゃあよ。勿論。 出来たら真っ先に聞かせてくれよ。
[それでも、それを表には出さないように努める。 これ以上の不安は少女には与えまい。 青年自身が自分を失くさないでくれと願った、少女には。]
(194) 2015/06/10(Wed) 14時半頃
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――…楽しみにしてる。
[それだけを告げれば、一度、笑んで。 青年の傷ついた手を包む少女の両手を解いて、 右手の小指をそっと手に取り、自分の小指と絡める。]
約束。 …その時に"オレ"でも、……"私"でも。 必ず聴きに行くから。 ――だから
[脇へ避けた絵本を手に取り、少女へと差し出した。 青年が青年であるために。忘れない、ために。*]
――…その時まで、預かっておいて…くれねぇかな。
(195) 2015/06/10(Wed) 14時半頃
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[――眼が覚めているのか、それともここは悪夢の続きか。
見慣れない病室にあたしはいる。
あたしの腕には黒い小手のようなものが取りつけられていた。]
なん・・・だろ・・・。
[少しだけ喋れるようになっている。
そして、腕を動かしてみると――。]
・・・。
[これは――。
せんせーがあたしにくれたペンと、同じ材質で出来たものだろう。
あたしは、そんなに寝ていた?
いや、これは――事前に用意していたものを取り付けたのだろう。
何の為に?治療用?
・・・最初からこうなることを、予想されていた?]
[しかし――激しい痛みや苦しみは、少し引いていた。
身体はダルいし、軋むような痛みはある。
それでも――大分、マシになっていた。
死ぬ――と、思っていた。
そこからすれば、多少は回復したと思える。]
・・・ん。
[手を伸ばせば――、ペンとノートを手に取れた。
この黒くてごつごつとした小手は、ちゃんと動かせる。
妙な管が小手や身体に沢山ついている。
点滴とか――だけでは、無さそうだけれど。
あたしはノートに何かを書きだした。
――次、あれが来たらもう耐えきれない。
時間が無いのだ。
動けるなら、動けるうちに――。
これをせんせーが届けてくれるかは、分からないけれど。
その為にあるとしか、思えなくて――。]
[――タイトルは、君の瞳に花咲く日。]
・・・。
[あたしが、この歌へ籠める想いは少し変わっていた。
覚えているよ――とは、もう歌えなくなっていた。
きっと、その前にあたしは――。
でも。
――この歌を、ヒナちゃんや、もしタルトちゃんが歌うなら。
憶えて、いて欲しいと――。
あたしの分も、憶えておいて欲しいと。
それも籠めて――。――詩を作る。
トレイルや、病院のみんなのことへの想い――。
悪くない人生だったな、と穏やかに想う。
書きながら、あたしは微笑んでいた。]
[ヒナちゃんが歌うパートの部分は、白紙にしてあった。
どんな歌なのか、音程とかも違うページに注釈をつけてみる。
それは、ナナオなりの書き方だったけれど――。
子守唄が書かれたページを見れば、意味は分かりやすいかもしれない。]
・・・。
[こうして、書き記していると――。
今は、夢の中にいるのか。
起きているのか。分からない。
ひどい悪夢を見ていた気がする。
――目覚めることが出来たのは、まだ生きようとしていたからだろうか。]
[――すぅ、はぁ。
呼吸を意識してみる――。
生きていることが不思議でならない。
既に死んでいるとしても驚かない。
化け物じみていると、思う。
でも――、だからどうした。
散々悪夢を見て魘されていたけれど。
――良いんだ。良いんだ、あたしはこれで。
病院で過ごした日々は、哀しいことも沢山あったけれど――。
決して不幸なだけだったわけじゃない。
良い友達をもって、小さな子と遊んで――。
患者仲間と話したり、日々を過ごして――。
なんだ。あたしは、それに結構満足していたじゃないか。]
食堂のおっちゃんや、せんせー。
ナースのみんなや、今までいなくなってきた患者のみんな。
憶えているよ。
――辛かっただけじゃ、なかったよね。
沢山、笑ってたよ。
この病院はさ。患者のみんなを閉じ込めいて、治療する気がなくて――。
嘘ばっかりで――なんていう冷たい感じの一面もあるかもしれないけれど。
あたしは、ここは暖かい所もあると思う。
その想いも、ここに歌ってみようか――。
ありがとう。って、想っているからね。
もしかすると、必死に助けようとしてくれた結果が――。
この、黒い小手とか・・・なのかなぁ、って。
良く分からないけれど。]
[すらすらと、ペンは進んだ。
本当は、ヒナちゃんともう少し話したいけれど――。
ここにヒナちゃんを呼ぶわけにも、いかないだろう。]
・・・あ。・・・。
[ぱたん。とペンが転がる。
そして、急速に眠くなってきた。
――ああ。
柔らかな光が視える。
ナナオは、穏やかな微笑みを浮かべて――。
また、意識を失った。]
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もとは一人だったからかな。 一緒だから…気に食わねぇのかも、知れない。
[薄い唇を噛んで、低く呟く。 青年は今は自身の奥に眠る"私"のことを考えた。 "私"もこんな気持ちだったのだろうかと。 ……自分の中に棲むもう一人のことを考えた。
似た者同士だからこそ。好きにはなれなくて。
( ――嫌いにもなれなくて。 )
…それぞれが別の人間だったら。 …片方が何時か消えてしまう。なんてことがなかったら。 疾うに考えることをやめた"もしも"の話。 それがふっと胸に蘇って、青年の瞳の奥を熱くさせた。]
(267) 2015/06/10(Wed) 23時半頃
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[謝らないでと、そう、言われたけれど。>>243 小さな頭へ寄せた手のひらへ伝わる温かさにどこか安堵している自分を、情けねぇなあ、と思う。
ああ、本当は。 幾ら悟っているような振りをしてみたって、 他人事のように澄まして口にしてみたって、
…いなくなりたくない――なんて。
ガキが駄々をこねるように思ってしまう。 人の温かさは体の奥に沈めた未練を容易に引き戻そうとする。
それを。どうにかこうにかもう一度隠して、笑う。 小指を一層強く絡めて、紡いだ言葉は『 約束 』。>>245]
(268) 2015/06/10(Wed) 23時半頃
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[…小指が繋がれたことで近くなる少女の顔は、 青年の心の凝りを溶かしていくようにふわりと微笑む。]
ん。約束だ。 …これは、 …――そうだな、約束を忘れないための鍵、かな。
[絵本は無事に少女の腕へと渡る。 それを見れば薄らと過る、忘れないでという言葉。]
もし、オレがオレを忘れてしまったとしても、 "私"しかいなくなったとしても、 きっとその本があれば思い出せるから。 …約束のこと。
[頼んだ。と足して、少女の胸元へ居場所を移した本を見遣る。 ――願わくば、忘れなければいい。 …消えゆく"オレ"のことも、この少女の可憐な笑顔も。]
(269) 2015/06/10(Wed) 23時半頃
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[指切りをすれば、控えめに名前を呼ぶ声が聞こえた。 ふいと気配を感じて振り返ればそこに人二人の姿。>>210>>216 傍らの少女が返事をしているから、青年は手を振るに止めた。]
――…ピクニックねぇ。 …今日はいい天気だから、お誂え向きかもな。
[窓から差し込む陽光は柔らかい晴れの色。 今はもう"いない"人のことを思う。 今頃どうしているのだろうと考える。
けれど、それも直ぐに胸の奥へと仕舞い込んだ。 "かなしむ"のは一人でも出来る。 残された時間を他の誰かと使うことはもしかしたら 明日にでも叶わなくなるかも知れないから。]
(270) 2015/06/10(Wed) 23時半頃
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……行く。
[問う声にはぶっきらぼうに答えた。>>248 そうして、少女が歩き出すなら、その速度に合わせるよう、ゆっくり、ゆっくりと足を動かすことにする。*]
(271) 2015/06/10(Wed) 23時半頃
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シーシャは、メルヤメルヤは今どうしているのだろうと、ふと思った。
2015/06/11(Thu) 00時頃
シーシャは、キルロイとしばらく会っていない気がした。
2015/06/11(Thu) 00時頃
シーシャは、ケイトも一緒にいるのだろうか。と考えた。
2015/06/11(Thu) 00時頃
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[約束が叶えば息を一つ吐いて。 中庭へ向かうまで、急がないよう、急がせないようにのんびりと歩いた。 …青年の涙ぐましい隠し事がバレてしまっていたとすれば、隠し事下手な自分に対してもう一つ、ため息でもついたろう。>>284
中庭に着いたなら、風がさやさやと頬を凪ぐ。 流れる音の中に雲雀の囀りが時折入り込んでいた。
――その場にメルヤの姿は無い。 包帯をくれた顔を思い出す。 "また"と口にしなかったその顔を。
数日前に和服姿も人々の中には見えない。 ( …その顔を最後に目にしたのは"私"だったかもしれない。 )
ケイトリン>>276とキルロイ>>260が向かい合う様子を横目で見遣って――これは何というのだったか。…微笑ましい?――などと考え半分に通り過ぎ。]
(309) 2015/06/11(Thu) 01時頃
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[先日遭った時には慌ただしくすれ違った、顔。>>300 どうやら、今日もまだ変わらぬ姿でいるようだと。]
今日も元気そうで何よりだよ。
[そう声をかけて、ひらりと手のひらを振った。 そうして、更に青年はその場所すら過ぎて。
中庭の中心に聳える高い高い木の枝を掴んで、登る。 長い年月を数えた太い幹に生える枝もまた、人を容易に乗せられるほどに、太い。
枝の上に座り込んで鳥の声を聞いていれば、瞼が少しずつ、少しずつ、下がって。意識が闇の底へ沈んでいく よう だった。*]
(310) 2015/06/11(Thu) 01時頃
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[目蓋の海。眠りの底。 揺蕩う青年の中身はまたしても、ごとり。音を立てて欠け落ちる。
青年が眠りに就くその時だけが。 自らを"オレ"と呼ぶ青年と"私"が共存し得る唯一の時間。
意識の無いその間だけは、区切りのない躰は 二人のものであり、同時に一人だけのものでもある。
青年は眠る。 その間に片方の存在は満ち、片方の存在は欠ける。 満ち引きを繰り返し、やがて青年の意識は一つになる――。
――――……やがて、青年は"私"になる。*]
(317) 2015/06/11(Thu) 01時半頃
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