人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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視点:


[落とした命。
ただ、思う。

あの花は、どんな姿をしていたのだろうと。
一度聴いた笛の音。

耳に残る音ではなかったが、笛を聴いたことだけは覚えていたから。

父が摘む花。

今はもう、遠き場所に]


[散った冬色の花を見やる。
最後まで共にあった花を、その爪を病を。
恨むことなどしようか。
自身が望んだのだから]

…ロビン。

[一つ、言葉にして]


[人を喰らい、血を啜り
種を植えては、また人を喰う
其の身が枯れ果てるまで。

花で有ることに変わり無いと
人食花の、以後を案じる主を見上げて笑む

爪が皮膚を破り肉を引き裂いていく
深く深く

数珠の音がする。
転がる珠が

心臓刳りださんとした其の時に
魔を祓うというその数珠が効を発した]


[崩れ落ちる主の身に爪をたてたまま
花もまた糸が切れたよう。

薄れていく視界に、歓喜のいろを見て
ひとつ
望みが叶った事を知る

人狼病持つ、人食花は散った]


[祓われた魔は、花が持つ
一族の願い

ひとに種植え付けて
望まぬ生を産む

少しずつ、少しずつ
底からこの世を崩してゆく

幾日も、幾年かけても

血を受け継いできたこの花も
願いはひとつであったのだけれども]


[何処とも知れぬ、ふわりと浮かぶ意識
閉じたはずの瞳開けば、変わらぬ姿を目前に]


 ……主、さま?

[名を呼ばれた。
不思議そうに、首を傾ぐ]

 ここは


メモを貼った。


メモを貼った。


[届く声。
ああ、意識は落ちたのに、この場所は]

狭間か。彼岸か。どちらでも。

お前がいるのだから。

[傍にある花を手繰り寄せる]


[困惑を顔に浮かべて
手繰り寄せられた相手から視線を逸らす]
  
 ボクは……
 私は

[先に散ったのは冬の蕾
後に散らされたのは、病持つ花]

 狭間でも、彼岸だとしても
 ……主さまの傍に、居られるんですね。

[心ふたつ
混じる]


メモを貼った。


今のところは、というところでしょうか。
仏の教えには、彼岸には浄土があると。
そこに逝く為に、僧は徳を積む。

私は、積まずに参ってしまいましたが。

ですから。
ここも一時の場所なのかもしれぬ。

[声が聞こえる。此岸からの。生者の声。
そして混じるは死したものの声]


 私は、浄土まで行けません。 
 そも人に非ずといわれる身

 一時の場所に
 何時までも留まっていられたら

[不意に気付く]

 声が聞こえる
 ……セシル、迦陵……


[道は分かたれた
友人二人の声を聞き
はっきりと知る。

学びや同じくした花といえど
花同士であれば
何時か別れは来るもの

寂しいと感じるのは、冬の蕾]


私も行けませんよ。
徳を積めばいける場所ですが…。

私はそも徳を積む事をしなかった。
けれど。お前を地の底に落としたくはない。

ここに留まれるのならば、留まりたいものですが。

[友を呼ぶ声。目を細めた。
契った事は知らぬ。けれども、二人が思い合うことは知っている]


 そうですね、色狂いの僧では
 たどり着けない場所でしょう。

[返す言葉に僅かトゲ交じり
は、と気付いて口を噤んだ]

 私は……ふたり留まれるなら何処だって

[頬を染めて身を離す。
居た堪れないのは
接触に慣れぬ冬混じる所為]


メモを貼った。


 失言を。

[先刻のトゲについて、謝罪をひとつ]

 主さま……

[応接間の、洋琴に目を止めた。
近づき、鍵盤の蓋を開く]

 現世で聞かせられなかった
 うたを、聞いてくれませんか

[触れる
指がゆっくりと白と黒の上で踊る。
音符の連なりにあわせて主の為に歌うのは
優しくも物悲しい鎮魂歌
この世ならぬものなれば音は*聴こえるか*]


メモを貼った。


[――   鳥は。]


  ……――  厭だ


[鳥は、青から射落とされる。]


  …っ、厭だ――…!



 朧様、

    ――っ

           ……


[白い鳥が、 啼いたのは]


華月…!!!


[届いたかどうか知れぬ]




[――   りん、  と。


        鈴の音が    最期に 啼いた。]

 


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 10時半頃


[色狂い、との言葉に僧は眼を伏せる。
口元に笑みが浮かぶ]

美しきものを見れば、この手に抱きたくなるのとは必然と――。

ロビン、貴方はいまだ私の花。
傍におりなさい。

[離れる姿へ手を伸ばす。
触れると、生前と同じようにその髪色へと指を絡ませる]

事実ですから、問題はなく。
お前が謝る必要も、ない。

――ああ。聞かせておくれ。
楽しみにしていたのだからね。


[触れられぬはずの洋琴。奏でられる音。
唄われる声。

音がやむまで、その傍で聴き続ける。
此岸の声はまだ届かぬ。

楽が終われば花に手を伸ばして、その*腕の中に*]


 美しい、なんて
 可笑しなひとだ。

[苦笑いは冬色、続くは花の色]

 嗚呼、おかしなことは
 私欲に主さまを使おうとした、私にも。

 …………見る間に咲いた花に色がつくとは
 是を美麗と謂うのなら
 主さまがつけた色故に他為らぬでしょう

[冬の蕾持つ戸惑い僅か含みながら
冷たい色持つ貌は哀愁含む笑みを浮かべる

応接室の洋琴が鳴り響くを、
たどり着いたセンターの人間は聞くことが出来ぬ。
己が爪でころした
主の為に歌う声も]


[やがて曲を終えて、
褒美のように伸ばされた腕に擁かれた時
聞きなれた鈴の音が
彼方から、此方から
聴こえた]


 かりょう

[囀りが遠く聴こえ
少年は呟く。
困ったような笑みを浮かべて]

 ……あの時既に
 ボクも、キミも 変わってたんだよ

 冬の香は、私が偽ったに過ぎぬと知っても
 未だおなじ事を思うかどうか


私欲でない願いなどどこにもありはせぬ。
それが人の為であったとしても、回れば己のためであり。

…お前のそれも。
お前だけのものではなく。

[腕の中の花を優しく包む。

聞こえた鈴の音。
こちらだと気づいたのはまだ僧の耳にはあちらの音が届かぬから。

ようやく。
現世の声が耳に届くと、死した姿をじいと見た。
もう届かぬ花。今は腕の中にあるもの。

腕に感じるぬくもりは魂のそれかと、友の名を呟く花を見る]


[――――りいん、と



鈴が、泣くように鳴った。]


 ……利用されたと謂うのに
 怒らない
 主さまはやはり、おかしいひと

 充たそうといいながら、私は貴方を隠れ蓑にした
 冬無き変化を、主得ん為と

 其は真となりましたが。

[不思議そうに見上げる眼差し。
聴こえる友のこえに、冬色もまた
応接間に横たわる亡骸と、触れる鳥の姿を見る。

また、鈴の音がした]

 ――白き鳥の舞は、其の通り同じ結末を?


[泣く音。悲哀を感じるそれは、やはりこちらのもの。
あちらの音は小さく届いていたから]

どなたかが、此方についたのでしょう。
この鈴の音は…。


  鵠?

[姿はまだ見えぬ。音がするほうへと眼を向けた]


怒るという思いは、すでに忘れてしまいましたから。

ああ。
お前が誰かに召されていたら――。
それは私の身を包んだかもしれぬ。

[見上げてくる眼差しに触れるか触れないか、唇を寄せて]

利用ならいくらでも、
人に使われることは徳を積むことにも成り得る。
そのようなことでいちいち腹を立てるはずもない。

それに、利用されてなくばお前はここに居ぬかもしれないのだから。




…… ―――誰 だ



[―――静かに、
消え入りそうな声がした。]


呉服問屋 藤之助の声に、その姿がぼんやりと浮かび


【人】 手妻師 華月斎

―日明くる前・食堂―

[虎鉄と別れた後、食堂に向かい茶器を厨房の使用人へと返す。]

 夜おそにすまんかって。
 ほんま、おおきにな。

[軽い調子で言い、ほなさいならと去りかけた華月に、その使用人の惑うような表情が映る。
去りかけた脚を留めて、小首を傾げれば……。
朝か昼か、華月は弟弟子と食事を共にしたつもりであったが、使用人の目には、多量の食事を傍に置きながらまったく食していない華月のみが見えていたよう――その行動に何か意味があるのかと問われた。]

(133) 2010/08/07(Sat) 12時頃

 ……聴こえてるよ、迦陵
 ボクは冬の蕾のままだけど、此処はとても暖かい

[秋色撫ぜられた感触は無く
それが少し寂しいと思う
振り払っていた過去を微かに悔いて
ふと、落ちてくる主の唇
小さく困ったような笑みを浮かべた]

 でも主さま、私は叱られるようなことをしてきたのです。

 ひとつ
 望みを叶えてきてしまった
 イビセラの、血を受け継ぐ種を……桜の腹に


[線香くゆる其の先に、
冬が憧れた先の花がひとつ]

 ……名乗る礼儀は、無きや?

[消え入りそうな問いに
返す複雑そうな声音]


【人】 手妻師 華月斎

 なに云うて、隣に人おったやろ?

[手妻を操る花は、このときばかりは逆にキツネに包まれたような表情を浮かべた。
けれど、その使用人が嘘を謂っている様子は見えない。
最近よくこういうことがあるのだと、追加で聴く。

例えば、珈琲を1つ多く頼まれる……などと。

聴いた言葉に対して、深く考え込む華月の耳には、何かを護るような笛の音は聴こえないままだったか。そして、食堂を離れたのは、その笛の主が茶を取りに来る前のこと。
投票用紙は、食堂を離れて直ぐのところで、センターの息の音かかった使用人かに回収され、騒動の何もしらぬまま、高嶺の部屋へと戻り、物思いに耽る。

鵠は、席を外していた。
もしかすれば、そのとき、もう……―――。]

(137) 2010/08/07(Sat) 12時頃

[沈黙。
知っている声だった。]



……鵠。



[ぽつり、と呟くように名が落ちる]


種を。
それは、困りましたね。

身をもたぬここでは、些か感情が出やすいのかも知れぬ。
お前だが誰ぞと契ってきたなど。

私の身に宿して欲しかった。

[見下ろす眼に僅か燃ゆる嫉妬。
死した身ではそれは叶わぬことだと、思えばそれもやがて鎮まる]

…ですが。
お前の生きた証が残るのなら、私はそれでも良いと、思う。


鵠。

やはりか。
何故、貴方がここに。
疑いでも向けられましたか。

[冬を抱いていた腕を解く。けれども肩に手は乗せたままで]

もう、言うても遅いことか。


 私が居らずとも
 私の子が

 次の代へ、其の次へ

 望みはひとつ
 願いはひとつ


 肉を喰らって血を啜り
 人の身に種を植え付けて

 ――――幾日かけても
 幾年かけても

 必ず果たす
 不条理なこの世を壊す為


[主の瞳に灯ったいろ。
見詰めた花が満足気に笑みを浮かべて、詠った]

 ……主さまの背がもう少し低ければ
 私にも襲えたやも。

 主さまは
 現世に残すもの有りや?

[擁かれていた腕が解かれ、それでも傍は離れない。
肩に乗った手に首傾けて、名乗った方へと名を告げる]


 私はイビセラ、ロビン

 ひとつ目論見叶ったと謂うてみよう
 主さま居らねば
 喰らうは高嶺の華ひとつと

 ……そう謂う案もあった故 


現世に残すもの…
残さずとも良いと、思っていたから。
何も。

背など、横になれば関係ないように思うのですが。

[花を見下ろして、少しばかり考える。
肩に置いた手で、首筋へと触れる。

目論見を語る言葉に触れた指に少し力が篭る]

その案が通らず、良かったと。

――ロビン。

[欲しているのは自分かと、裡に篭る思いに片方の手を自身の胸に当てた]



…――――白鳥は、


伝承から
逃れられなかった、らしい。

[さらり、と
黒髪が流れ俯いた。
言葉少なだった鵠はしかし
――イビセラの言葉に目を見開き、紫苑色で、睨む]


そう、――睨まれますな。

それが病からか本心ゆえかは別として。
いま現には高嶺様は生きていらっしゃるのだから。

それよりも。
いまだ残る獣にかからぬかの方が心配でしょう。


 何も……?
 血の繋がりもあったでしょうに

 ……背は、そうやもしれません
 実の所
 唆しも後押ししていましたが。

[首筋触れた指、促されたように顔を上げた。
それから、白い鳥に視線を流し]

 案はどの道先送り
 先ずは忌わしき使者の片割れをと
 ……謂うてあったのを

 二人に独断で
 私が主さまを。


 高嶺さまには、
 選んだ花の一輪散ったさまを
 見せ付けて

 そう煽ったのはかの人


 私は其れに乗っただけ
 其の後どうする気かまでは知らねども
 嗚呼、元は花故に

 人を誘い捕らえる術は
 芽吹いたばかりの私とは、比べようも無い


 今も
 ……声が


【人】 手妻師 華月斎

―日明けし朝・高嶺の部屋―

[それは夢か現の狭間。

りん――浅い眠りからその狭間へ誘う音は、鈴の。

振り返り見ると、そこに広がる世界は、空の青と海のあを。

りぃん――また、どこからか鈴の音が聴こえた。

青とあをの狭間を、白い鳥が翔けて逝く。]

 鵠っ……――!!

[思わず彼の人の名を呼んだ。
伸ばした手は届かずに、空を掻いた。

            ――去来する感情の名は 哀しい 。]

(150) 2010/08/07(Sat) 13時頃



…―――――


[睨んでいた眼が、
一瞬、揺れた]

霞月夜



それは……―――

[りん、と鈴が鳴る]


 ……髪を同じに結えば良いと
 かの人に。 

[鈴の音にそうと取れる答え]

 ボクの、巣箱から
 雛鳥を浚っていった月は
 私の花開くを待っていてくれたひと

 真意は知らぬが
 彼も、彼も

 望みは望んだ数だけ
 願いは願った数だけ
 手に入れる


血など。
今の世にはさほど重要ではありはせぬ。

それに、どちらにしても残せなかったのですから。

[父はどうであろうか。
自分が亡くなれば、又新しい子を作るのかも知れずと]

元は花、霞の方か。
あの方は――。

[夢で契った相手。夢と思えばこそ。あれはただ一度だけのもの]


【人】 手妻師 華月斎

―日明けし朝・高嶺の部屋―

 っ……―――

[飛び起きる。
耳に残る、鈴の音の残響。けれど、鵠の姿は見えず。
ざわりとした虫の予感に、頭を掻いた。

その次の瞬間に、本来の部屋の主が姿を見せた。]

 すません。ちと、うとうとしとっ……え?

[高嶺が部屋へと戻ってくれたのは、おそらく姿見えぬ双璧の花の片割れに、事実を伝えんが為。
事の次第を聴いた華月の苔色は、一瞬見開かれる。
けれど、次には瞼が常まで落ちる。]

(162) 2010/08/07(Sat) 13時頃

【人】 手妻師 華月斎

[まま、彼の人の遺言だとは知らぬまま、同じを淡々と告げる感想。
背を凛と伸ばすは、主の前では花であろうとするからか。

と、虚勢を張り切れなくなったのか、上がる両手。
表情を隠すように顔を覆った。]

 もし、叶うんやったら……。
 朧様の最初の花は、双璧だと未だ云って貰えるんやったら
 鵠さんの形見に、鈴を、わてに譲ってもらえませんやろか。

[願いを震える声で紡いだ後、落とした手の下にあるかんばせは、息を呑むほどの微笑。
さて、願いは叶ったか、否か*]

(163) 2010/08/07(Sat) 13時頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 13時半頃


 嗚呼、そうだ
 ひとはもう
 血を受け継ぐものでは、ありませんでしたね。

 今の世ならばこそ
 私の血は必ず、後へ残さねば

[霞の。
主の口から出た言葉に、淡い笑みを浮かべた。
冷たい色の瞳が見上げる]

 ……その霞の方が
 良い体つきと、褒めていらっしゃいましたよ?

[そう謂って、視線を外す]


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 13時半頃


知って、いらしましたか。

褒めてくださったのならそれは嬉しいことでしょう。

花は花主だけのものですが、花主は、一人の花のものではなく。
けれど今は。

私にはお前しか映らぬと言うのに。

[はずされた視線を追う]


何故、…そんなことを。

[怪訝そうに
ロビン、を、イビセラを、見た。
髪結いを叱られた、なのに]

もう
届かない

[唇を噛んで、俯いた。]


――――、朧様…




…かげつ…


[自分を抱くようにしながら、俯いた。]


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 13時半頃


 誑かしてはと、煽ってくれたものですから。
 ただ
 私は未だ、人食いの花としては未熟もの
 すっかり主さまのもと根付いてしまいました。

 ……花主は一人の花のものでなく
 けれど今は、主さまには私だけ

[外した視線は白い鳥に] 

 もう、届かない?
 これまでも
 届いていたとでも、思うの?

 さあ……何故そんな事をしたのか
 総てはあの方の手の内やも


[風が運ぶ囀り]

 ボクは、

[戀は糸と言うと心で出来ているのだと
柔らかくも切ないその言葉に
憧れていた遠い記憶]

 失せもの探して
 声を裂く
 いとしや、いとし
 我が吾子は

 ――…そら、其処にいるよ。

[登る声は拾えども
冬の声は届かない]


[――――りん。


微かな鈴の音を立てて
顔を上げる。]

…―――届いていたなどと
思っては、いない。
死しては
手、伸ばすも 叶わぬ …


執事見習い ロビンのただ傍に立ち、あちらを*見やる*


 望みはひとつ
 願いはひとつ

 二つ心抱いたなら――

[薄い唇から、うたを零すは主持つ花]

 ふぅん
 飛ぶ白鳥すら
 あの高い嶺には届かないんだ。

[複雑な色帯びて呟くのは冬の蕾]

 誰なら、届いたんだろうね。


[傍らにある法泉の
手を取り指を絡めて寄り添う。

遠く、現世を見遣る瞳は雪空の色
何時しか、気付けば其処にあるべきレンズが無かった**]



……わからない。
……死者にはもう、遠いことだ。

[俯いて、思うは何か。]


――――― …


[言葉は、少なく。
もののためしか、
高い位置で自分の髪を結い上げる。

鈴が、鳴る]


現世と常世の狭間を見る。


 似ないね。
 ……そうしても、白い鳥は変わらない

[鈴の音に、思うた事そのままひとつ。
見遣る先
広がる不信]




…―――― そうか


[手を話せば、
まとめていただけの髪は
するりとほどけた。]


…そう、変わるはずも
ない な


 変わりたかった?


[僅かに、首を傾ぐ。
レンズ無くとも、瞳は焦点を定めて]


……―――


…己は、己であろうと。


[一度だけ視線を合わせる。
それから、誰かを探すようにさまよう]


 死してなお?
 己とは存外にあやふやなものだよ。
 ……死者の先輩として言っておくけど。

[硬質な声音。
冬の蕾は咲かぬまま、一夜先に此処にあり]

 ふたつ心生まれれば
 身はひとつ
 引き裂かれ

 望み叶わず、破れ散る

[散った花が詠う]


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 17時頃




――――っ、……


[眉を寄せた。
紫苑色がつり上がる。]


ふたり、 いたのか。
ひとつの、からだに。

…そんなことが……


[―――声。

それから、
常世ではない鈴の音。

白い鳥は独り堕ちる。
混乱と混沌の中
独り]

――――…
…朧さま

……―――華月
かげつ、 …っ

[手を伸ばしても、隔たりは彼方だ。
りん、と鈴が啼いて
俯いた顔を髪が隠す。]


 否
 ひとつ、身に 二つこころは
 いれられぬ

 駒鳥は落ち、花が咲いた
 其れが私

[花が謂う]

 ボクを殺したのは、噂だよ。
 多芸は多才じゃない
 それなのに
 あの時は、未だ花は選ばれていなかった 
 それなのに

[臥せっていたあの日
微かな期待打ち砕かれて、冬の蕾は行き場をなくしたと]


[ぽつり。
首を振って、傍らの主に身を寄せる]

 ……いまは、二人でひとり
 寂しさは此処に
 淋しさは此処に
 埋めてくれるのは、主さま
 
 それから
 新たな私が、現世に。

[冷たい色の瞳は、ゆっくりと閉じる。
応接の間に、
手を伸ばせば鍵盤が触れる
それでも、生者に音は届かない]


[奏でる音は、哀愁綴る物語**]


執事見習い ロビンを諫める様に頭を撫でる


[諌められれば、やがて洋琴の音はぷつり途切れる]

 ……主さま。

[困ったように見上げて**]


【人】 手妻師 華月斎

―高嶺の部屋―

[手と手の間で、くぐもった鈴の音がする。
高嶺の手に力が込められれば、その音はくぐもりを強くして。]

 主様やから、いえんのです。
 わてが、華月(はな)である以上、胡蝶の望みは……。

[胡蝶――それは、両親がつけた青年の名。
苔色の眼の片親は、胡蝶の手妻が一等好きだった。
もう朧げな記憶の中。
それでも片親が1匹ずつ、蝶を操り番を演ずる様は鮮やかに。]

 朧様も、この貌の意味、主様としていえへんのやろ?

[憂いと哀を見せる黒檀の下、頬に触れるは囚われていない片手。
相変わらず、青年の貌は、華月(はな)の笑みのまま。]

(207) 2010/08/07(Sat) 18時頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 18時半頃


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 18時半頃


【人】 手妻師 華月斎

[――胡蝶の夢。

花だ蝶だと云いながらも、結局、根本は同じということ。

胡蝶と呼ばれ、胡蝶となっても、微笑を湛えるのは変わらない。
その微笑が微かに動いたのは、高嶺の死を願う――その言葉に。
少し苔色を驚きに見開いて、鈴と共に握られた手に力を添えた。]

 朧月の貴方になら、謂ってもええわ
 わては……―――

(217) 2010/08/07(Sat) 19時頃

【人】 手妻師 華月斎

 
   胡蝶は
              
         己が死を望んどります。
 
 

(219) 2010/08/07(Sat) 19時頃

息を飲む。


[狭間に呼びかけるこえ
主の傍から、そちらへ
意識を向ければ気配は傍に]

 ……嗚呼、思い出した
 昨年喰われた……明の

[そう聞いたのは霞の月に。
今時の幽霊はあれほど存在感あるものかと謂ったのを覚えている。
ふ、と自らの手に視線を落とした]


[呟きは揺らぐ。
狭間からうつしよへ
届くとも解らず。

まどろむように、意識はまた
温もり求め、主の傍**]


【人】 手妻師 華月斎

[変わらぬ微笑。

死を望むのは、鵠の件だけが引き金ではない。
背に負った業。
死を望まれながら、死ねなかったのは幾許。]



[沈黙を持って、朧月の
――否、それは高嶺(はなぬし)の笑みを見る。]

(226) 2010/08/07(Sat) 19時半頃

【人】 手妻師 華月斎

 ―――……御意。
 いつか、摘んでくださるん謂うんなら。


[花綻ぶように微笑む。花として微笑んだ。
与えられた命は、心の裡にあった願いそのもの。]


 例え、獣に襲われようとも、這いずってでも
 最期は朧様に殺してもらいに参りますわ。

 もし、票で選ばれたんなら、紅い眼の方々の前に殺してぇな。


[常のように冗談めいて謂う花の、
主から解き放たれた手の内で、鈴がりんと一つ啼いた。]

(227) 2010/08/07(Sat) 19時半頃

…―――


…華月…


[―――――紫苑色が揺れる、揺れる。]



己は

    何も、…

……っ、


[何も知らないで。
何も。何も。
ロビンの声が聞こえても答えられない。

射落とされた鳥は
きつく眉を寄せ俯いた。
――――りん、と

重なるように
鈴が
*鳴った*]


【人】 手妻師 華月斎

[主の為に死ぬために生きるが、華月という花。
朧が己に生きるを望むを悟っていれど、譲れないのは胡蝶の我。

頭に触れる感覚。
昨夜、そこに触れた人とは違う感覚。

抱き寄せられる腰。
昨夜、抱き寄せる側だった。]

 ……今、一緒に抱かれ取りますやん。

[主の呟きに、笑って応えれば、また、りんと鈴が鳴る。]

(239) 2010/08/07(Sat) 20時半頃

【人】 手妻師 華月斎

 高嶺の死を願うんやったら
 いつか、いつか、双花の死が
 それの足掛かりになればええと思います。
 少なくとも、わては、それが花としての僥倖や。

[鈴の持ち主の答えはどうであったか。
りん――聴こえぬ言葉の代わりに、鈴が啼く。]

 刀でも用意しといてぇや。

[離された身体。
黒檀に憂いはなく、見遣る苔色もまた花を彩る緑にしか過ぎず。
素手で殺そうとする主に、笑むかわりに肩を振わせた。]

 ……ほな、茶、用意してきますわ。
 それと、湯、使わせてもろうてきます。

[2つの命に是と答えた花は、背を向ける主に頭を下げ、りんと鈴の音を鳴らしながら部屋を離れた。]

(240) 2010/08/07(Sat) 20時半頃

手妻師 華月斎は、懐刀 朧の部屋より、着替えを取りにA棟へ向かうため、一先ず本邸の方へ。

2010/08/07(Sat) 20時半頃


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 21時頃


【人】 手妻師 華月斎

―B棟側渡り廊下―
[服の代えを取りに戻る途中。
ふと、立ち止まる場所が在った。
窓から見詰める青。漂う鳥の色は今日も白。]

 ……死んで唯の胡蝶になったら、一緒に飛んでくれへん?

[生前鵠にかけた言葉。それによく似た言葉。
紡いだ場所は、初めて唇を合わせたその場所で。]

 やけど、生きているうちは、わては花でもあるから。
 鵠さんと一緒に、朧様の双花であろう思う。

[華月として、鵠が花であった証に。]

 鵠……―――

[それでも2人になれば、胡蝶が強く。
情重ねた人の名を呼び、彼の人の代わりに鈴に唇を寄せた。
近くに人あらば、その様を見ることもあるかもしれない。]

(249) 2010/08/07(Sat) 21時頃

 私の声が……聴こえるのなら
 其れは生者としてはおかしな事

[白い鳥の視線はあちらへ。
答えが無くとも冬も花も気に留めず
現世留まる亡者を見る。
己の投げかけた言の葉は、
思うよりも随分広がったようだった。
主の傍にありながら、彼らの様子が手にとるように見える
ここは、狭間]

 黄泉が手折りた 花ひとつ
 うつつの月に 迷い染まる


 あちらの虎鉄と謂う花も
 ……同じ?

[呟きはあやふや
彼については、人食いの花は聞いて居らず]


[主に何もできなかった己は―――なんて、無様な生贄だと。
すまない、と幾度目か謂って。

ふいに、聞こえたのは蝶の声]


――――…飛ぶ


[俯いていた鵠が
少しだけ、顔を上げる。]

…飛びたい…な…

[鈴の音に、重なる。]


手妻師 華月斎は、庭より聴こえ止んだ笛の音に、ふと気が付き様子をうかがう。

2010/08/07(Sat) 21時半頃


[漸く眸が常世と現世の狭間を映す。
ロビンの声が聞こえ]


…己たちの、こえが
聞こえる…?


[呟く。
そういえば、虎鉄は――最早あるはずのない場所で鵠の名を呼んだ]

どうして、…


 簡単なことじゃないか。

[素っ気無い少年の硬質な声]

 彼は……
 多分もう一人も
 生者に非ず

 ……そう謂う事。


 嗚呼、この声も届いてしまうかな。
 ボクは少し喋りすぎだ。


【人】 手妻師 華月斎

―本邸・廊下―

[笛の音に、少し庭を伺うように見るも、そちらに向かうことはなく。
華月の脚は、本邸の廊下に差し掛かる。

と、視界に入るのは2つの影。]



[主の言葉を思い出す、刀を腰にでも巻き付けておけと。
刀を借りるとすれば、2つの影のうちの1人にだろう。

―――鵠を屠ったその人に。]

 すまへん。
 お取り込み中みたいやけど、ちいと宜しいやろか?

[間を計りながら話しかける。
ふと、明之進の影が薄い気がして、首を傾げた。]

(257) 2010/08/07(Sat) 21時半頃

[―――触れたときの冷たい手。
思い出す。生けるものではあり得ない。]

…――――死んでいる、…

[そっけない声に対する答えは、殆ど吐息混じりで]


[吐息混じる声
答える硬質な音に艶混じり]


 迷い迷うて ゆく先は
 秋の心 のみぞ知る

 愁い帯びて
 誰ぞ元へ 迷い込み

 降るは いくよの
 涙あめ


[節つけて、囁きうたう]


―――今だその場を動けず在る*


【人】 手妻師 華月斎

―本邸・廊下―

[刷衛の視線があがったのを合図に、間を詰める。
歩く動作に、りぃん――と、鈴が鳴った。

狭間の鈴の音もあるのだろうか、ないのだろうか。
あるならば、夢と現の音が重なり聴こえる者もいるのかもしれない。]

 刷衛様も明之進、調子わるいんでっか?

[漏れ聴いた言葉に、二人を心配する言葉をかける。
刷衛を見る眼も、主が彼を見た時と違い、常の色。

恨みをもっていないのか、それとも努めてか……―――。]

 刷衛様に願いごとあったんやけど、
 後にしたほうが宜しいやろか。

[向ける笑みは、穏やかに。]

(260) 2010/08/07(Sat) 22時頃

 ――そう謂えば
 主さまを、引き裂きはしたものの
 喰らって居らぬ。
 私も、彼らも
 
 どれ程、腹が減って居るやら……
 私はもう
 感じぬけれど


【人】 手妻師 華月斎

 そうでっか?ほなら遠慮のう……。
 そういえば、明之進の花主は刷衛様やったんね。
 最初の雰囲気やと、ちがうんかおもた。

[明之進が一歩下がり、刷衛の袖を握る様に、
微笑ましいといった声音で思い出したように告げる。
その後、苔色は刷衛の強面に向き直った。]

 刀を一振り貸して欲しいんですわ。

[相手が息を呑む理由を悟りながらも、
しれっと願いごとを口に出す。]

(268) 2010/08/07(Sat) 22時半頃

【人】 手妻師 華月斎

―本邸・廊下―

 花を蝶に変えるのに必要なんやわ。

[すかさず返る問いに、用意していた答えを返す。
それは、華月の芸を知っていれば、普通は手妻に使うものだと思うだろう。もしかすれば、舞の為に刀を求めたイアンと、同じ印象を与えるやもしれない。

その裏、真実は華月(花)を胡蝶(蝶)に変えるのに、必要という意味なのだが。それを知るは、高嶺のみ。]

 こんな状況やし、あかんやろか?

[裡を隠し、伺いをたてる青年の頭は、微かに傾いだ。]

(273) 2010/08/07(Sat) 22時半頃

【人】 手妻師 華月斎

―本邸・廊下―

[芸の為という言葉には、唯笑みを返す。
それは肯定ととられたか、否か。]

 もしよろしければ、やけど。
 ちぃと、わて急いでますんで、お腰のん貸してもらえますやろか?

[一緒に来いという言葉の後に、
刷衛が腰を見遣ったのを苔色は目敏く見つける。
それが、鵠を屠ったものだとは、おそらく本能で知る。

―――どうせ散るなら、双花に相応しく同じ刀で。

そう想うのは、感傷でしかないのだけれど。]

(282) 2010/08/07(Sat) 23時頃

 此処に居るよ。

[冬を呼ぶ声聞こえれば
冷たくも、何処か柔かな声はセシルの傍で囁く]

 何時でも、キミの傍(なか)に。


手妻師 華月斎は、始末屋 ズリエルの、問いかけに、今度ははっきりと是と答える。

2010/08/07(Sat) 23時半頃


【人】 手妻師 華月斎

―本邸・廊下―
 
 それがええんですわ。
 朧様をお待たせしとるんで。

[謂い淀む相手に、確信を深める。
引き抜かれる刀に伸びる手。鈴は手首にあれば、りんと鳴る。]

 無理謂うて、すいまへん。
 お礼は、また、何か考えますさかい。

 ほな、失礼します。

[あっさりと奪えてしまったそれを抱えて、
引き止められる前に、双花の片割れは踵を返し、
花達の棟へと消えて行った。]

(288) 2010/08/07(Sat) 23時半頃

 ボクは煙じゃないし馬鹿でもないけど
 付き合うよ。

[セシルの傍で微かな苦笑い
それから、仕方ないなと溜息。
触るなと釘刺す言葉は無く、
彼の内に宿るは、獣の血
彼の内に宿るは、冬の魂]

 もし、出来るなら
 ……屋根をつたって、逃げられたら良いのに

 孕んだなど、人間に知れたら
 どうなるか


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 手妻師 華月斎

 ちと、急がんとあかんか……。

[部屋につくと独り語ちる。湯殿に行くことは諦めた。
部屋に備え付けのあれこれで、身を清め、
新しい着物を身につける。
ちりり――手首で鳴る鈴。その手で最後に刀を掴み、腰に下げた。

次に、花としての品位を下げぬ程度の足早に本邸の食堂に向かう。白の茶器と、湯と、そして主が好む茶葉を抱えて去ろうとし]

 蓮茶も、持っていこか。

[りん――鳴る音に、虫の知らせのように思い出す会話。
本郷の謎かけの場に在った、主に尋ねるのも会話の種と。

また歩み始める足。
歩む間に間に聴こえる噂話で、知らぬ情報を埋めて行く。]

― →高嶺の部屋へ ―

(298) 2010/08/08(Sun) 00時頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 00時頃


[姿見えぬ少年は、変わらず応接の間に。
主の傍に寄り添っている。
ここは狭間

宿る種が囁く声は、彼の内に]


[登る煙が、浄土への道しるべのよう。
穏やかに、哀愁帯びて伸びていく]

 ……

[物言わぬ気配はただ、傍にあるだけ。
無邪気に話すはセシルに任せ、空を見ていた
あの頃のように]


【人】 手妻師 華月斎

―高嶺の部屋前―

[戻ってきた場所。
中から声が聴こえれば、入っても佳いか判断に迷う。
流石に、喘ぎ声など聴こえれば別だが。

コンコンコン――と、ノックを小さく3回。
それに合わせて鈴も鳴る。]

 華月ですわ。茶持って帰ったんやけれど。

[入室の可否を尋ねるを付け足した。]

(302) 2010/08/08(Sun) 00時半頃

[花の傍に佇む。
生きていた頃より静かに。

けれど裡にくすぶるのは炎。

花が桜へと声をかけるのを、聞いている。
ここにいるはずの花の声が、桜がいるほうから響く]


 主さま……?

[傍ら佇む花は、主を見上げ首を傾ぐ]


[この心は何故こうも花を求めるのか。
身などなくなったというのに]

未練が一つ――。

お前の温かさを、もっとこの腕に感じたかった。

[色狂いだといわれたことを思い出し、ふ、と笑った]


【人】 手妻師 華月斎

―高嶺の部屋前―

 ほな、失礼しますわ。

[主の声に促され、身を室内へと滑らす。
黒檀の視線が、腰に佩いた刀に向かうのを感じる。]



[まさか、その言葉に返すのは、淡い笑み。
それは笑みに笑みを返す形になる。]

 本郷様が来られとったんですか。
 嗚呼、そうや、謎かけの答えの茶淹れても……―――

[本郷の姿を見止めて、紡いだ言葉は途中で途切れる。
一度、はたりと瞬く苔色。
眼差しは、本郷の退室を願う真意を問うように、主に注がれた。]

(314) 2010/08/08(Sun) 01時頃

 ……それは、ボクの?
 彼岸へたどり着いてしまったら、
 叶わない望みかもしれませんね。

[冬色の瞳が瞬いて
傍らの主を見上げる。

其の向こう
櫻に植えた種は、冬の気配帯びて
変わらず彼の傍に有りもする]


お前以外に、誰がいるというのですか。

[寄り添う花に回した腕は、やはり生前と同じほどの熱を感じることはなく]

たどり着いたら、――…たどり着けるのでしょうか。
もう、数珠も、落ちてしまった。

[床に散らばった数珠はいつの間にか片付けられていた。ゆるりと歩く。
傍らの花の手を引いて]


[熱はあるのかどうかわからない。
しなだれかかる身が
刳り貫き損ねた心の臓を胸の上から押さえる]

 この身も、この身が覚えた芸も総て
 主さまのもの。
 如何様にも、好きに愛でて良いんですよ。
 それが花の幸せ。
 ボクも……多分。

 ただ
 ……私は浄土へ行けぬ身
 数珠落ちても
 主さまは、ひとで 私は、獣

[冷たい雰囲気纏う幾らか幼い相貌に浮かぶ愁い。
手を引かれれば、少し驚きながらも後へ続く]


【人】 手妻師 華月斎

―高嶺の部屋前―

[本郷に伝えることが出来たなら。
謎かけの答えに用意したのは――蓮茶であると告げた。
果たしてそれは正解だったか、否か。]

 ……見られても、構やしませんけど。

[本郷が去った後、向けた眼差しに返る言葉に、
微かに苦笑いを浮かべた。
好きか嫌いかではなく、構わないと答える。
大概の事は、厭うことはない。]

 湯浴みは、すまへん。
 おそなったらあかんかと思って……。
 綺麗にはしてきたんやけど。

[そもそも湯殿には、人目を避けて行くことが多いのだと、
暗に背が原因だと零しながら、誘われれば素直に、
添い寝をしに主の傍へと寄る。]

(325) 2010/08/08(Sun) 01時半頃

[多分、という言葉にも。
 この身は震えている]

――何故、浄土にいけぬというのです。
病にかかったから?
人を食らったから?

人は、生れしとき既に業を背負っている。
それを返してゆくのが生者としての使命。

ですが。

浄土に行けぬのは私も同じ身。
業を返しきれず。お前に私を食らわせようとした。

[先を行く身で言葉をこぼす]


 私の病は、受け継がれるもの
 この世のありさまを、壊す
 そのために……酷いことを山ほど。
 業を返すどころか、増やし続けて
 
 ……主さまもおなじ?

[半歩後を手引かれながら
ふわり、雲の上を歩くような心地
柔かで
それで居て物足りないと思うのは
死しても欲が出るものなのか]

 一緒に逝けるなら、どれほど良いか
 今このように、手を繋いで
 何処までも


メモを貼った。


お前が犯してきたことは、お前の意思がそうさせたのか。
それとも、病であるからか。

――どちらでも、良いか。

[ふわりと。
応接の間を出て廊下を歩く。今は誰にも見られることはなく。
否。

あちらにいる二人の花には見えたかも知れず]

一緒に逝かないのですか。
辿り着く場所がどこでも。
私はこの手を離すつもりはありませんよ。


【人】 手妻師 華月斎

―高嶺の部屋前―

 そなら、お聴きにならんかったらええのに。

[問いかけの返しの返しに、笑いを堪えるように肩を揺らす。]

 わてのことは気にせぇへんでも。
 花として主様に、悦んで貰えるんなら……―――

[黒檀に宿る艶を移すように、苔色にも艶を乗せる。
刀は邪魔にならぬよう、腰から外し脇へと置いて。
押し倒されるがまま、己が身を寝台に沈め、
放った言葉を真実と示すよう、乱れぬ着物の背に手を回す。

りぃん――華月の右手首で、鈴が震えた。]

(336) 2010/08/08(Sun) 02時頃

[艶の混じる硬質な声。
眉尻は微か下がっている]

…―わがころもでは
つゆにぬれつつ……

[小さく呟く。
りん、と現世が啼く度に
響いて常世もりん、と泣く。囁く歌。]

…… ――――


【人】 手妻師 華月斎

[傷むを好む筈の身体は、
優しく触れられているのにも関わらず、淡く泡立つ。

それは、何が原因であったか……―――。

思い至るは幾つか。
時間をかけて慈しまれれば、
ホロリ――苔色から雫が一筋零れた。]

(339) 2010/08/08(Sun) 02時頃

 ……私はイビセラの花
 言ってしまえば病そのもの
 今は
 人を喰らう力こそ無くとも

[同じ場所、同じ道を通る。
されど現世のひとには見えず]

 逝けるでしょうか。
 人でなくとも
 其の手が私を離さぬなら


[桜の傍らに、ざわめく気配。
冬の色は彼の内]

 ――

[櫻は
要らぬかどうか答えは無く。
ただ、現世で告げた言葉
彼に届いていなかったのかと、愁い混じる]


[駒鳥と、センターの人間がやってくれば
彼の傍にあった気配はなりを潜め息を殺した]


[届く鈴の音。
そちらを一度見て]

思うのならば、今は届かぬほうを思うと良い。

寂しいからですか。
貴方がなくのは。

その鈴の音は、貴方の涙のようです。

[見る視線は生きていた頃と同じ。色はなく。
けれども僧であったものとしての慈悲を浮かべる]


逝ける。
逝けぬなら、私も往かぬまで。

[足を止めて、空を見上げた。
欠けた満月]

ロビン、お前は私の花です。
こちらに来た以上、それはずっと。

お前が厭というまで。

[月の下、花の身に触れて、心の臓が時を止めたのと同じように、かき抱く]


 ――…ボクの為に、染めた髪

[小さく呟く声、僅か。
これは聞こえぬ方が良い
きっと、彼にとっては]


【人】 手妻師 華月斎

 朧さ…ま……―――

[眦に接吻けるは、鵠にしたものと重なる。
咲けと云われて、相手の頭をかき抱くように寄せる仕草は、
鵠が見せたものでもあった。

―――美しい

囁かれた言葉が、真実ならば。
高嶺が抱いているのは
贖罪に傷む交わりを望む華月ではないからだ。

華月であり、胡蝶であり……―――鳴る音の。]

 あっ…ぁあっ………

[やがて優しい交わりに慣れぬ身体が、小鳥のように震えて。
鳴る音は2つ、声と鈴と。

――弛緩する身体。そして、ゆるりと苔色は鎖された*]

(357) 2010/08/08(Sun) 02時半頃

[鈴の音に、主が声かけるを花は傍で控えている。
主が話すに口を挟むのは――
そう雛鳥に告げたのは、未だ昨夜の事。
足を止めた彼を見ている]

 ボクも……法泉さまの花
 ずっと
 切り捨てられる事は、無い?

[不意に視界が覆われて、腕に擁かれたのだと知る。
頬を胸に摺り寄せて、鍵爪の無い手が背に回る]

 厭などと、誰が謂うでしょう
 私は主さまの花
 人食でも良いと、選んでくださったのは主さま
 
 お傍に置いてください。
 共になら、奈落に堕ちても構わない


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 02時半頃


手妻師 華月斎は、懐刀 朧が何をなしても……――夢現の世界で*想いを託す*

2010/08/08(Sun) 02時半頃


何故切り捨てると?
お前が私の花だという以上は――。

私の花はお前だけだ。

[摺り寄せられる頬。
頬に触れて、その眸は此方を向くのだと、向けさせて]

堕ちるまえにも。
もう一度歌を聴かせておくれ。
お前のその顔で。
私の為に、啼いてほしい。

[笑みを見せて、唇に触れる。
触れる感触は、生きていた頃と同じもの]


[僧の慈悲。
届くのは、こえ。]


……、ないてなどいない。


[――――りん、と
小さな鈴の音。
眉はきつく寄せられて
けれど涙は流さない。
重なるように華月と、朧の会瀬を意識に重ねる。]


[見ている]

[感じている]

[願っている]


―――――朧さま、
……―――華月……


[己をきつく、抱いて。
震える肩、
―――りん、と鈴は鳴るばかり**]


[幾人も、花を囲うなら
気に入りが変われば切り捨てられる
習ったこの世の有様は、恐ろしいもの。
なれど]

 うたを
 ……詠いましょう、主さまのために

[頬に触れる手に僅か震えて
冷たい冬色は嬉しそうに細まる]

 奏でる曲はお任せします
 穏やかな春でも 熱さ溢れる夏でも
 実り多き秋も 身引き裂く寒い冬でも
 
[そっと瞳を閉じる。遠くで鳴る鈴の音も
流れる血の鮮やかさも、今は意識の外に追いやって]


お前の歌は、心地よい。
啼く声と、同じだからかも知れぬ。

[手折った朝のこと。
今は遠く感じられて。
けれども、腕の中にあるのは確かな]

ここでは、少々無粋か。
月の見える場所でと思うたが。

[窓が開けられるのなら部屋にでも、
あちらの騒ぎは僧の耳には僅かに届くだけ。

未練は今ここに。
現世になどないのだから]


――思いの為らぬ秋の歌を。

[そう耳元で告げて、触れる指は優しく。
あの朝とは違う、慈しむ様な口付け。

ないていないと言う鈴の音。
目は向けず、ただ思うだけ。

やはり頑固だと]


 ロビンは、駒鳥の名ですから。

[温もりに擁かれ、背伸びをして唇啄ばむ戯れひとつ。
喧騒はそこかしこ
腹に残した種は思うところあれど、花は主の為に咲く]

 月の下で……嗚呼
 狭間にあっても風流な

[くすくすと、毀れる笑み。
薄灰の、洋装でなく着物を纏うて
耳元囁く言葉に震える]

 ――思いは、為らぬのですか

[柔かな肌を慈しむ指に、唇に
短く、切ない吐息を漏らした]


メモを貼った。


秋には様々な色がある。
お前の声に合うものを探すと、そうなった。

冬でも良いが、冬では寂しすぎる。
物悲しいくらいが、ちょうど良い。

[月の見える廊下。
庭を前にふわりと腰を降ろす]

風流だというなら、ここでも良いか。

[膝の上に花を抱き寄せる。首元の合せを緩く、その白い首筋へと触れて]


メモを貼った。


[欠けた月のした
人は二人を見ること能ず] 

 それでは、あきさめのうたを
 主さまが望むままに

[膝の上に乗れば、見上げずとも唇が触れる距離
薄灰の、着物の上でなく直に触れた指
感触は確かにあって、思わず息を呑む。
身じろぎ、両の手が縋るように着物の両袖を引いた]


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