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― 公園 ―
……クリーム、つけたままだし、ねぇ?
[ほっとけと横を向く綾乃に笑いながら、今度はしらたまを顔に近付けて。
そのクリームを舐めさせたりして、泣いて少しは元気になったような、そんな綾乃を横目に砂場で遊ぶ子供達を見ていた。]
ストップ。
ボク、下着とは言ったけど、パンツとは言ってないよ。
下着には色々あるから、下着=パンツとは限らない。
[一応、そこだけは主張してみる。]
酷い、綾乃ちゃん。
それじゃ、まるで、ボクが人として駄目みたいじゃないか。
[そうして、普段のように瞳を潤ませて、さめざめ泣くフリ。
彼女の事情を聞くでもなく、他愛もない時間を過ごすのだった。*]
[どうやら、九零はお粥に満足したようなのだよ。
やはり僕の腕に狂いはないのだよ。
塩気が欲しかったなどと、当たり前の事をいう九零なのだよ。
自覚が足りんのだよ、栄養補給は大事なのだよ。]
わかった、美味しいのはわかったから
もうすこし、行儀よく食べるのだよ
[子供みたいなのだよ。
いや、子供か、高校生も。
なら良しなのだよ。]
はい、お粗末様なのだよ
[そして、彼のご馳走様を聞いて。
そのあとも、適当に雑談したあと。
その日は、わかれたのだよ。]
―― そして次の日なのだよ ――
ほしゅーってなんなのだよ
[僕は唇を尖らせるのだよ。
なんでそんなの受けないといけないのだよ。
僕は、一人じゃ嫌なのだよ。
お部屋に帰ったら、美夏がいるから一人じゃないのだよ。
でも、ほしゅーの間は帰れないらしいのだよ。
それは、寂しいのだよ。]
お部屋に返すのだよ
寂しいのは嫌なのだよ
[駄々をこねてみても、ダメらしいのだよ。
悲しいのだよ。]
―夕刻.寮のどこか―
ん、わかりました。
[別棟に行って欲しいと伝えに来た先生に、ボクはこくりと頷く。
いつものボクなら、ここまであっさり了承したりしないのだけど。
今回はちょっと、事情が違うから。
というか、事情がわからなくて。
ここで、先生に話を聞いても要領を得ないし、自分が行ったほうが早いと思っていたところだったから、寧ろ丁度良かった。
そんなボクの事情なんて知らない先生は、色々説得の言葉を用意してきたのに、ボクがあまりにも素直に頷くものだから、口をあんぐり開けて、間の抜けた表情で拍子抜けしていた。*]
―別棟―
ここに来たからって。
勉強するとは限らない人間も居るんだよね。
[ボクのことだけど。
赤い麦わら帽子に白いワンピース、その上にモズグリーンのカーディガンを羽織って。
相変わらず、ペラペラの薄い鞄を手にボクはその建物を見上げた。**]
メモを貼った。
メモを貼った。
―― 補習授業なのだよ ――
[つまらないのだよ。
知っている事を繰り返す事ほど、つまらない事はないのだよ。
想像の翼は広がらんのだよ。]
面白くないのだよ
[教科書に落書きを始めたのだよ。
ぱらぱら漫画を書いてやるのだよ。]
―昨夜・別棟―
[さて、その時雪子はどうしていたか。
前日と同じように、女子用の広い部屋で一人毛布に包まっていただろうか。
それとも、未だヒトが少ない教室で、真面目に勉強していただろうか。
どちらにしても、ボクは軽い足取りで彼女に近付き、呼びかける。]
ゆーき、
[被っていた赤い麦わら帽子を彼女に被せ、目が合えばにっこり笑う。]
遊びに来たよ。
[悪びれもなく、そんなことを言って。*]
―別棟―
にしてもこれ、なんの補習なの?
[ガランとした別棟をボクは見回す。
まぁ、確かに、あのテストの点数が良かった筈だとはまでは言わないが、学園でワースト10に入るほど、悪かったとも思えない。
刑務所でもあるまいに、わざわざこんな風に隔離して、大々的に補習を行うには、この数はあまりに効率が悪いというか、経費が掛かり過ぎだろうと思う。
しかも、聞く所によると学年すら揃えず
そもそも、2年生以降、選択科目によって、それぞれ内容が違ってくるし。
あのテスト自体、普通じゃなかったというか。
ここに呼び出す為の口実というか。]
案外、学園のエリート候補生、研修だったりして。
[戯言に、ボクは鞄から、トランプを出すのだった。]
―別棟・講義中―
[その授業は先生によるものか、ビデオによるものか。
特に指定されている訳でもなければ、ボクは雪子の隣に座っただろうか。
サポート役の彼女にとっては、全く不真面目なボクが隣に居るのは、迷惑だったかもしれない。]
わ、面白い。
[前のほう、前に保健室で見かけた少女が描くぱらぱら漫画をボクは覗き込む。
絵、上手なんだね。
リクエストとかしていい?
[注:授業中。*]
むむ?
[パラパラ漫画を書いていたら、声をかけられたのだよ。
猫が二足歩行で歩いて、首にリボンを巻いて。
猫缶を自分であけて、食べるところまでなのだよ。]
絵心はないが、なんでも来いなのだよ
書くのだよ、どうせつまらない授業なのだよ
[猫は猫缶をぽいして、あくびをするところまで書いて。
何を書こうか、と首をかしげたのだよ。]
やった!
じゃあさ、じゃあさ。
[少女の了承が得られれば、ボクは椅子を彼女の机に近付ける。
本の隅、動く二足歩行の猫は猫缶を食べてお腹いっぱいなのか、眠そうに欠伸していた。
ボクは補習用の参考書が入っていた箱に敷いてあった厚紙を彼女に渡す。]
これ、こうやって切って、カードにしようと思うんだけど。
それぞれにひとつずつ、4種類の絵を描いて欲しいんだ。
[カラフルなマーカーペンは予め、学園側が用意してくれている。
こういうことに使う為ではないだろうが。]
まずは狼、これは2枚ね。
次に占い師、これは1枚。
次に怪盗、これも1枚。
残りの4枚全部、村人で。
出来たら皆で、ワンナイト人狼やろう。
[雪子や八尋、修も誘って。
きっと、楽しいと思うんだ。*]
うむ?
[楽しそうに寄ってくる、椅子。
厚紙を差し出されて、書いて欲しい絵と言うのを聞くのだよ。]
切るのだな、わかったのだよ
[言われた通り、切るのだよ。
工作は好きなのだよ、楽しいのだよ。]
[そして絵なのだよ。
狼が二枚、と言われたのだよ。
でも、ただ狼を書いても面白くないのだよ。]
よし
[着物を着た二足歩行の狼を書いたのだよ。
後ろには、旅館の背景なのだよ。
女将とかけたのだよ。
もう一枚は、王冠をかぶった狼なのだよ。
王とかけたのだよ。]
[占い師、というのはイメージできないのだよ。
どんな絵を書けばいいのか。]
よし、決めたのだよ
[カウンターで、あくびをしている店員さんを書いたのだよ。
そうるどあうと、って平仮名で看板をつけたのだよ。
後ろには、ちゃんと商品を書くのだよ。]
売らないし、なのだよ
[なんにも売らないのだよ。
あとは、怪盗なのだよ。
これは、サル顔の赤いジャケットの人が答案用紙を持ってる絵にしたのだよ、怪盗と解答なのだよ。]
[村人4枚。
お父さん、お母さん、男の子、女の子。
四人家族なのだよ。]
できたのだよ、会心の作なのだよ
[言われた通りの、カードが出来たのだよ。]
わんないとじんろーというのは、よくわからんが
楽しい事なら、やるのだよ
……すごい。
[少女が描いて行く絵を隣で見守る。
そのどれもが、およそ、一般的に販売されているワンナイト人狼用のカードにはない、斬新なイラスト。
狼2枚は可愛いなあって微笑ましく見ていたが、占い師の"売らないし"とか、赤ジャケのサルの"解答”とかはもう、彼女の才能と言わざるを得ない。]
これ、面白い。
ボク、好きだな。
["売らないし"カードを手に、楽しげに笑う。
今、彼女が描いているのは村人カードだ。]
4人家族が村人かぁ…。
君、絶対、才能あるよ。
[感心しつつ、雪子を呼んでみる。
八尋は寝ていただろうか。
修は知らない。]
あ、ワンナイト人狼知らない?
[少女の声に、ボクはかくかくしかじかと説明する。
他の皆も知らなければ、簡易説明書を作っただろうか。]
高度な心理ゲームだよ。
このカードが来た時、君は狼になれるかな?
[着物を着た旅館の女将こと狼カード
あ、そういえば、名前聞いてなかったね。
ボクは瑛智、瀬戸瑛智。2年だよ。
[何気に自己紹介もして。**]
ふふり、褒められたのだよ
[気に入ってもらえたようなのだよ。
絵というものは、気に入ってもらえればそれでいいのだよ。]
才能はないのだよ、たぶん
でも想像力だけなら、負けないのだよ
[胸をはってやったのだよ。
わんないとじんろーと言うものの、説明を受けたのだよ。
高度かどうかは、わからないが。
犯人を見つけるゲームだというのはわかったのだよ。]
狼にはなれないけど、女将にはなれるのだよ
僕は演技派なのだよ
[ちょっと、まだ埃が残ってるじゃないの。
なんてやってみてから、これは意地悪姑だったと思ったのだよ。]
瑛智だな、覚えたのだよ
僕は香菜、三村香菜なのだよ
一年生なのだよ、ぴかぴかなのだよ
[でも、この学校は本当に自由なのだよ。
服装も好き勝手なのだよ、すごいのだよ。]
瑛智は、珍しい奴なのだよ
学校に制服でこないのだから
そんなことないって。
その想像力をこうして、実際に描けることが凄いと思うよ。
この絵、君にしか出せない独特の個性があるし。
[ボクはいつから、評論家になった。
という突っ込みは置いておいて、ボクは感じたことをそのまま少女に話す。]
女将に?
[狼にはなれないが女将にはなれるらしい演技派の演技に。]
それ、女将じゃなくて、ただの意地悪なひとじゃない?
[ぽつり。
机に指をつーっとして、これだよね?と笑えば。]
ふっ。
その程度の演技じゃ、”売らないし”のボクの目は誤魔化せないぞ。
[ぴっと、欠伸をする店員が描かれたカードを示すのだった。]
ぴかぴかの香奈ちゃん…、ボクも覚えた。
折角だからボク、ぴかちゃんって呼ぶことにする。
[名前を聞いた意味は何処に。
ボクは香奈の呼称を決める。]
ボクもたまに、制服着るよ。
でも、毎日同じ服だと厭きるし。
ボクは着たい服、着てるだけ。
[何も縛られず、思う儘に。]
今しか出来ないこと、沢山あるからね。
ぴかちゃんも、したいことあったら、やってみたらいいよ。
[それはとても、難しいことでもあるけれど。
何も考えず、なりゆきに身を任せてみてもきっと、何もしないよりはいいと思うんだ。**]
むぅ、誤魔化されないのか
何も売らずにそんな事ばっかりしてるから、商売あがったりなのだよ、働くのだよ
[示されたカードに、唇を尖らせるのだよ。
僕は女優にはなれないらしいのだよ、残念なのだよ。]
ぴかちゃんなのか
やまぴかりゃーみたいだから、許すのだよ
[名前の意味はなかったようなのだよ。
まぁ、呼び名などどうでもいい事なのだよ。]
いや、着たい服を着るのが悪いとは言わんのだよ
でも、規律やルールを守らぬのは良くないのだよ
この学校は、服装に制限がないのだろうし
決まりがないのなら、自由にしていいのだよ
自分を律し、他者を害さぬなら他は自由なのだよ
いくら自由だからとて、他人の者を盗んではいけないし
服装は自由、と書いてあるからと、山登りにドレスで行ってはよくないのだよ、自分が苦労するのだから
制服も元々は、貧富の格差を隠す為の物なのだよ
貧乏人は毎日同じ服、金持ちは煌びやかな服
それが原因で虐められたり、優遇されたりを避ける
そういうものなのだよ
誰かの自由で、誰かが泣いてはいかんのだよ
それは自由とは言わんのだよ
[でも僕はパラパラ漫画を書くのだよ。
だって、授業はまともにやってないのだよ。]
僕は、僕のやりたい事を、やっていい範囲でやるのだよ
食べたいものを、お金がある範囲で食べるのだよ
見たいものを、見せてもらえる範囲で見るのだよ
辛いこともできない事もあるけれど、僕は自由なのだよ
今でも十分な
[完成したパラパラ漫画を、ぱらぱらしてみるのだよ。
うむ、にゃんこが動くのだよ。]
完成したから、満足なのだよ
[さて、何をしようかと思うのだよ。]
あ…、制服着用は、規則と言えば規則になってるよ。たぶん。
最初の頃は先生や風紀委員に注意されてたし。
[何も知らない1年生の誤解は解いておく。
その上でどうするか、どう思うかは、香奈が決めること。]
ひとは、多かれ少なかれ、他者を害しているものだよ。
その上で、どう生きるか、じゃない?
ちなみにボクは貧富の差を制服で隠しても意味が無いと思う。
そういうことを理由として、苛めるたり優遇する人間に合わせて隠しても、そういう人間はまた、別の理由を探すものだ。
問題はその人間の心、品性であって、制服じゃない。
それに、上質な服を纏っている人間は、それだけの責任を負っているものだ。
その責任を果たさなければ、たちまち、その立場を追われてしまうだろう。
そりゃあ、そうじゃない人間も居るけどさ。
同じ服でも、一生懸命働いて手に入れた服なら、胸を張って身につけていればいい。
恥に思うことは無いし、卑下することはないんじゃないかな。
貧しい人が悲しい思いをする原因の根本を見誤っていては元も子もないとボクは思う。
でもまぁ、こうやって。
正しいと思うことも、ひとによって違うから、難しいんだけどね。
[肩を竦めて。]
規則もルールも、それが守るべきものかどうか、それを犯した時の責任も踏まえた上で、従うかどうかは自分で決めればいいと思ってる。
ボクはね。
[完成したぱらぱら漫画の中、猫が動いている。]
ぴかちゃんが十分だと思ってるなら、そのままでいたらいいよ。
なんだ、規則になっているのか?
なら、規則は守らねばならんのだよ
決め事、約束事、ルール
そういったものを守らぬのは、面白くないのだよ
[出来上がった漫画は、おいておいて。
次は、歴史の教科書に落書きをするのだよ。]
絵はペンで書くものだ、という常識を破るのはいいのだよ
ルールとしてあるものではないからな
でも、高校野球にこっそり大学野球チームが参加して
それで勝っても、面白くないのだよ
負ければ恥であるし、勝っても当たり前であるしな
[ちんぎすはんに、ヒゲをはやしてやるのだよ。]
[なんだか、頭の固いおじさんみたいな子だなあ、なんて、思いつつ。
ボクは何事もなかったかのように、描いて貰ったカードを並べて、頬杖をつきながら、楽しげに眺めるのだった。]
[尚、この時既に、ボクは昨日の悪ノリのことをすっかり忘れており、綾乃が学園内で針の筵状態であったこと
まぁ、知っていても、折角だからと利用することは考えても、何も気にせず、過ごすのだけど。
そうしていれば、そのうち、噂は自然と消えていく。
バカにしていた訳ではなかったけれど、まさか、あの時のボクの言葉を受けて、綾乃が黒のレースの下着を着用しているとは思いもしていなかった。**]
学校に来ている、まだ子供の僕らに
責任なんぞ、ないのだよ
自分で仕事をして、自分で稼いで、自分で生活して
そのついでに学校に来ている、と言うのなら
まぁ、それは自由なのかもしれないな
でも、そんな人間は学校に来る必要がそもそもないし
社会に出ているなら、社会で頑張ればいいのだよ
[落書きを、ちゃんと消すのだよ。
いたずらしてごめんなさいなのだよ。]
親に食べさせてもらっている身分では
伴った責任、などないのだよ
僕が例えば、ルールを破って退学になったとして
入学金だの、生活費だのを、自分で捻出していたのなら
それは僕の責任だ、構わないのだよ
親が出していたなら、それは僕の責任じゃないのだよ
自由にしてはいけないところなのだよ
どう思われても、ボクはボク。
ぴかちゃんの思うようにはなれないし、ならないよ。
[小さく溜息を零す。
背景の違う例をいくつ出されても、悪戯に論点がズレるだけだし、とボクは話を終わらせて。]
絵、ありがと。
[礼を言って、その場を離れたのだった。**]
悲しい想いをする原因は、様々あるのだよ
でも、その一つの要因に容姿、服装、家庭環境はあるのだよ
制服と言うのは、それを出来るだけ隠そう、無くそうと
むかーしに考えられた制度なのだよ
昔の人が、頑張って考えて、頑張って普及させたのだよ
疎かにしては、いけないのだよ
[次は、数学なのだよ。
三角形を、四角形にしてやるのだよ。]
人が優しくなればいいじゃないか、は極論なのだよ
みんなが優しい人であれるなら、法律などいらぬのだよ
そうではないから、ルールがあり、決まりがあるのだよ
[そして消すのだよ、悪戯してごめんなさいなのだよ。]
まぁ、好きにすればいいと思うのだよ
自分の責任を、自分で取れるならいいのだよ
誰にも迷惑をかけず、困らせず、傷つけず
ちゃんとしてれば、他はいいのだよ
誰かに迷惑をかけたら、僕はダメだとおもうし
だめだよって言うのだよ
[落書きもあきたのだよ。
何かする事ないかな。]
にしても、補習なら補習らしくして欲しいのだよ
課題くらいでないのかな
メモを貼った。
メモを貼った。
―回想:補習一日目―
[朝、教室にやって来た八尋
喜んでいいのか微妙なところだが、
メンバーが増えてこっそりほっとした]
おはよう、八尋くん。
[彼の成績状況は知らないが、不真面目な生徒には見えない。
演劇部に熱中していたのかしら、
などと勝手に考えて、その日は隣の席に座った]
昨日は演劇部に突然お邪魔して、ごめんなさい。
でも色々見せて貰えて楽しかった。
それにしても、可愛い幼馴染がいるのね。
[微笑ましげに。
補習用のプリントは手早く済ませてしまい、話しかけたり]
……そうそう。
君に聞いて見たいことがあったんだった。
[ぽん、と手を叩いて]
演劇部で作曲を手伝っているって、言っていたでしょう。
もしかして、この前の劇のものも?
私、とても好きだったの。
耳で覚えてピアノで何度も弾いてみたくらいに。
[常より弾んだ声で、そう問うた。
答えはどうだっただろう。
そんな風に穏やかに、補習の一日目は過ぎたのか*]
―昨夜・別棟―
[静寂に、自分の名を呼ぶ声
現と夢の境に居た意識の中、ゆるりと視線を上げれば]
……っ、
[視界には求めた人ではなく、
月明かりを遮る何かが頭に被せられ、闇が降りる。
一瞬、心臓がひやりとして、でも]
――もう、……せっちゃん。
[悪びれない、飄々とした瑛智の声。
すぐに身体の強張りを解くと小さな笑いに肩を震わせた。
目が合えば、仕方ない子ね、というように]
待ちくたびれたわ。
私も遊びに入れてくださいな。
[毛布から出る。
帽子をとって、瑛智の頭へと被せ直してあげよう*]
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