人狼議事


8 DOREI品評会

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[言われた言葉に、一瞬息を呑む。
僅かに目の底に映る躊躇の色。

けれども、それはほんの一刻。
優しい声に命じられるままに震えながら差し出す舌の先は、未だに薄く血の滲んだ色。]


[背筋に絡みつくように這い上ってくる感覚。
けれど、頭で感じるのは嫌悪と不快。
自分の中でいろんなものが綯い交ぜになって、
表情が酷く歪んだ]

…、……っ

[腰を揺らしてはいけなくて。
でも、ゆっくりゆっくりと押し込まれる感覚は確かに伝わる。
『早く』と、上がりそうな声をこらえる。
早くどうして欲しいのか、言ってはいけない気もしたから]


【人】 小僧 カルヴィン

こういう、屈辱でも……死ぬよりは、マシかなって。

[泣きそうな笑顔で答える。
どういう結果がいいのか、自分でも分からない。
入札しているのが、誰かも分からないし。]

ごめん……手、握ってて、いい?

[恐る恐る伸ばした手は、疲労のためだけでなく震えていて。
拘束を緩めながら、テッドの手を捕まえようとする。]

買われたら、どうなるのかな。
買われなかったら、死ぬしかない、けど……。

(184) 2010/04/11(Sun) 23時頃

 凄いな、こんな風に広がるんだね。
 ああ……此処少し紅くなってる。
 でも切れてはないみたいだよ?

[男の声がする位置を考えれば
目前で見られているのだとわかるだろう。
時間をかけて奥まで差し込むと、房飾りの尻尾が青年の太腿へ垂れる]

 さあ出来た。
 尻の力抜いて落としたりしないようにね?

[ペシ、と軽い音を立てるように臀部を平手打った]

 鏡で見てみるかい、いまの御前の格好。


小僧 カルヴィンは、若者 テッドに手が届かなければ、それはパトリシアの方へ。

2010/04/11(Sun) 23時頃


小僧 カルヴィンは、道化師 ネイサンの声に、大袈裟なほど反応してしまう。

2010/04/11(Sun) 23時頃


【人】 小僧 カルヴィン

向いてない、って……散々言われたし、分かってる。



でも、僕に価値なんて……。

――っ く

[自分を否定し続けたら、魅力がなくなってしまうと。テッドに言われた言葉を頼りに、嗚咽を堪える。
冷や汗がじわりと鼻梁の横を掠めて、唇に溶けた。]

(188) 2010/04/11(Sun) 23時半頃

─ 舞台・客席 ─

[イアンは使用人の服を借りて、舞台の客席に現れる。
 探すのは金の髪の──自身の女主人となったグロリア。
 使用人の行動で、普段グロリアがどのように使用人達に接しているかが伺える。けれども、その後ろ姿があるのは紛れも無くバイヤー席。あくまで奴隷を買う側の世界だ。

 視界にいれようとせずとも目に飛び込んで来る風景は競売。
 イアンがさっきまで居たステージはギラギラとしたライトに照らされ、ショーが繰り広げられている。道化の声に合わせ、ちょうど落札が進んで行く途中のようだ。マーゴの長い髪と、裸の男の姿。カルヴィナ、それからNO.5。ステージからは、影になっているイアンは見えないだろう。]


良家の娘 グロリア音を立てぬよう後ろから近付き、


【人】 小僧 カルヴィン

……っ、

優しい主人は見つからなくても、
優しい 人 はいた。こんな地獄の中でも。

[「奴隷」ではなく、「人」と言った。
包む手の優しさ、熱さ、力強さが、少女のなけなしの勇気を奮い立たせる。
知らず、眦頭から溢れるのは、汗とは違う塩辛い雫。
着飾っていた全ての虚飾と鎧を無防備に剥がれるこの場で、どこまでも誠実な人柄に触れれば、それは兄のように慕う感情に似て。]

(189) 2010/04/11(Sun) 23時半頃

[頭上で飛び交うNo,とポイント。
それを神妙な面持ちで聞く。

隣をみた漆黒が、相手の漆黒とかち合えば。
またぞくりと背筋が冷えた。]

あ…、っ…

[微かに声が漏れて、けれどそのまま瞳は逸らせない。
愉悦の色に、恐怖心が募る。]


あの子を買うの?

[グロリアの耳元にそっとくちびるを寄せる。]


[重なる唇は、まるで恋人たちのよう。
けれど、その内側で行われるのは甘い愛の交歓などではなく、二人の立場は天地ほどに違う。

それでも、そうされてしまうことにどうしようもなく胸は高鳴ってしまう。

鋭い痛み。
声を殺したまま、一度大きく震えた身体はその胸へと縋るように身を寄せて。

主人の口腔へと、流れ吸われていく赤。
ゆっくりと自分を味わっていく舌に、恍惚としたまま蹂躙されて。
痛みと陶酔に、朦朧と腕の中に居る。]


『…、一々、口に出さなくて、いい…っ…』

[首を緩く横に振る。聞きたくもない。
言わないで欲しい。自分はそんな事知りたくもない。
漸く男の手が離れた時、男には見えない背中越しの表情は、
幾らか陶然としたものが混じっていた。
けれど、叩かれたことによってそれは霞のように消えていく]

『…いい。…見たくも、ない』

[内腿をくすぐる様に振れる房飾り。
眉を寄せて首を横に振った]


[見上げる横顔は、酷く楽しげに見えた。
この方は、客との駆け引きすらも楽しんでいるのだろう。
相手の焦りすらもじっくりと味わうように。

この世の全てを弄ぶ気でいるのかもしれない。
富も感情も、人の命すらも。

そんな狂おしいほどに美しい魔物に、女は既に魅入られていた。]


 口に出さなくていい?
 違うだろう、言わないで欲しいならお願いしなきゃ。

[惚けた表情は男には見えないが
叩くタイミングは彼が陶酔しかけた瞬間を狙ったかのよう。
首を振る青年に笑いながら告げる。
嵌め込んだ玩具を動かす為のスイッチは、未だトレイの上]

 じゃあ、もう足閉じていいよ。
 其のまま開いてたら落としそうだしね。
 今度はこっち向いて。

[召使へ手を伸ばしながら命令を下す。
振り返れば髪の長い片割れが
男へ翡翠の薄絹を渡す姿が見えるだろう]


【人】 小僧 カルヴィン

どうして、イアンもテッドも、
僕に忘れろって言うんだ。

[忘れられるはずないのに。握った手に僅か、力が篭り。]

酷いなんて、思ってもないこと言わないでよ。
僕なんか、あちら側に立っていたら
同じようなことをしたかも知れないけれど……


テッドは違う。

[ふるり、一度頭を振って。もう一度優しいよ、と囁いた。]

(197) 2010/04/11(Sun) 23時半頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/11(Sun) 23時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

辛くならないように配慮してくれる人を、
酷いとは言わないんだよ。

(198) 2010/04/11(Sun) 23時半頃

[カルヴィナかと言う問いに頷きながら、影のように身を滑りこませる。
 扇子を持つ指先が震えている事に気付き、手をのばして重ねた。

 隣席の金髪の紳士との会話が聴こえる。
 姉さん──と。姉弟で奴隷の競売に来ていたのかと言う驚き。否、驚く事では無いのかもしれないが。]


【人】 小僧 カルヴィン

僕も、服が着たいのだけれど。

[急に偉そうに客席を見回した。くしゅん、と今更思い出したように小さな嚏が一つ。]

このまま引き渡し、が買った人の趣味なら、それでもいいけどね。

(203) 2010/04/12(Mon) 00時頃

…、

[眉が寄る。小さく息を吐きだしながら、前を向いた。
動けば後ろの尻尾が揺れてくすぐったい。
それがまた、表情を少しだけ歪ませた。
指示どおりに男のほうを振り向けば、男の手に翡翠が渡されようとしているのが見えた。
その色に、少しだけ平静を取り戻したか]


【人】 小僧 カルヴィン

家のため、になるのかな……。
未だ分からない、本当はもう、





ただ僕が、死にたくなかっただけだもの。

[醜い本心を曝け出して、それでもテッドの手を離さない。
もう流しつくした涙は涸れていて、葡萄酒色が眩しいライトを映して潤むだけ。]

誉められるほどのこと、じゃないけど、悪い気はしない……や。
テッドにも、守りたいものが、あるんだよね。

(204) 2010/04/12(Mon) 00時頃

[目の前で交わされる深い口付け。
それは美しい絵のようで。
その内で何が行われているか、此処からではわからなかった。
ただ、男の瞳からただの口付けでは無い事は悟れたような気がして。
こくりと一度喉が鳴った頃、現れた人物の気配によって漸く目を逸らす事が出来た。]

…、……

[ちら、と客席に来た人物に視線を向けたのは一度。
その後は視線を主人へ戻し、控えめに見上げる。
息はまだ少し乱れたまま、ただ無言で。]

――――…!

[その無言が崩れたのは、道化のコールが響いた時。
ばっと道化の方へまず視線は向けられて。
再度、主人へとその視線は向けられた。

ちりん、と胸元の鈴が一度啼く。
その音色は心を映したかのように、軽やかだったか。]


 おっと、力抜くと落ちちゃうよ?

[振り返る青年に忠告一つ。
尻に力を入れると、中に嵌めたモノの存在を嫌でも感じずには居られないだろう]

 少し待ってて。
 その尻尾が出る穴あけなきゃならないから。

[そう言うと、彼の目前でトレイの上からナイフを手に取った。
翡翠のディスターシャに宛がう]


【人】 小僧 カルヴィン

それは、確かに。

[客席の連中より、とはよく言ったものだ。
くすりと笑って頷く。
彼の、優しすぎない態度が、遺恨も残さず丁度良い按配で。
最後に一つ、繋いでいた手を引き寄せ、その甲に唇をつけると、名残惜しそうに絡めていた指を解く。]

ありがとう。
テッドなら、屈しなかったキミなら、きっと守れる。

[この先どんな運命が待ち受けているか、奴隷の身に知ることはできないけれど。着替えるために、手を離す。温もりが、遠くなる。]

パトリシアも、色々教えてくれて……ありがとう。
キミがいなかったら、僕は挫けていたと思う。

(207) 2010/04/12(Mon) 00時頃

『…解っている』

[中に入っている分よりも、房飾りの部分のほうが重い。
遠心力と重力もある。迂闊に、動けない]

な───

[瞳が、まあるくなる。
翡翠のそのきぬは、自国で着ていたものとは多少違えど身に馴染んだもの。
それに突き立てられようとしているナイフ。

込み上げるのは悔しさと───酷い喪失感]


──……っ

[躊躇いと、苛立ちとが入り混じった眼差しで、隣席の弟と話すグロリアを、あるいは道化に指示を出す彼女をじっと見詰めた。今はまた扇で隠されているから、金の睫毛で縁取られた灰青の瞳だけを。
 言いたい言葉があるのだ。
 指が絡まなければ、それを口にすることは不可能だったかもしれない。それだけ、酷く滑稽な言葉を自分が口にしようとしてる。その自覚がイアンにはある。]

…… な あ。
グ ロリア。

もし、今から奴隷を買って欲しく無い。
って、言ったらどうなる。
もう競売が済んだ以上、どうにも成らない か?
そもそも、そんな口をきける立場じゃないか──。

どうしても、女奴隷を育てなくては?


 落としたら、お仕置き。

[くすっと笑みを零し、翡翠に刃が入る。
この屋敷で彼の国を思い出させるモノ。
まるい穴を開け終えると、男はぱさりと青年に放って寄越した]

 はい、完成。
 着てみてよ。
 尻尾出無いようなら、もう少し広げてあげる。

[口元を歪ませ、蛇のような笑みを見せる。
ナイフは男の手からトレイへと戻された]


…、……っ

[見上げた主人の口の端が、緩やかに上がる。
それは、願いが叶ったという証。

その時はただ嬉しくて。
彼をあの場所から解放出来る事が、ただただ嬉しくて。]

―――…は、…。

[くしゃ、と顔が崩れて安堵のため息が漏れた。
それは主人に初めて見せた表情。
気の抜けたような、笑顔のような。
じわ、と涙がこみ上げてきて、それを拭う。
艶やかな黒髪が、さらさらと揺れた。]


【人】 小僧 カルヴィン

……僕に兄が居たら、こんな感じだったのかな。
そうすれば、そもそも僕は男のように
育てられる必要さえなかったんだけど。

[指摘されると羞恥を思い出して、くるりと背を向けた。
選ぶ衣装は皮肉なことに、また男装。
来る時と同じような――けれどそのまま喪服にもなりそうな、黒ので揃えたブラウスと夜会用コート。羽飾りのついた帽子。上質の天鵞絨は、少女が最も好む素材。
斯くして、足枷さえ除けば小さな紳士に見える姿が、使用人の手を借りて舞台上に。
本気でこれからビジネスの場に赴こうとしている風情に見えた。]

せめて、忘れるまでは。
無事を祈ってるよ、お互いに。……テッド。

(213) 2010/04/12(Mon) 00時半頃

[言われなくても、そんなこと解っている。
でも。けれどそんな事よりも]

───、ぁ

[喉が微かな音を立てる。
それは、吐息に混じって消えてしまうほど小さな音。
投げてよこされた翡翠を、受け取るというよりは、受け止める。
受け止めた指先は]

…、……っ

[震えて、歪んだ視界で見えなくなった]


 おや。

[男は青年の様子に一度瞬いて。
声も出さず、彼がどうするか
暫く見守る事にした]


【人】 小僧 カルヴィン

[ともすれば、少年にしか見えない漆黒のスーツ姿で、テッドと対峙する。
もう、彼に跨がってあられもない声をあげていた少女とは、似ても似つかぬ。けれど。
ここに連れて来られた当初に比べ、確実にその顔つきに、眼差しに、男を知り情欲を秘めた女の艶が見え隠れして、妖しい魅力となる。――男とも女とも、性別不祥の影。]

じゃあ。もうこの先会わない方が、お互い幸せかな。
同じ客に買われたのなら、笑ってしまうけれどね。

[金の瞳を、眩しそうに一度仰ぎ見て。少女は運命の待ち受ける舞台袖へと踏み出す。
非現実的なゆったりとした歩みにあわせて、長い黒の羽飾りが揺れた。]

(216) 2010/04/12(Mon) 00時半頃

小僧 カルヴィンは、子守り パティに、大丈夫、と言う代わりに不器用なウィンクを一つ残した。

2010/04/12(Mon) 00時半頃


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