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いいえ、…大事が無いならば。
良かったです。
[返るズリエルの声に、ほ、と一つ安堵の吐息が落ちる。
手を出したとはいえ、後遺症を残す心算も
況してや――命を奪おうとまでは思っていない。
――前線から、つまりは戦闘からは離れる身の上、
慣れぬ身には、加減をする事が何より難しい。
だからこそ、サイモンの加減が気になってはいたのだが。]
貴方が……
[暗に己が犯人の一人だと認めたサイラスに、驚き、何か言葉を発せようとするように口を開いて]
……――そうですか。
[結局それだけを呟き、俯いた。ランドルフが重ねてサイラスに問い掛ける声を、ただ黙って聞く]
――そうですか。…ならば、良かったです。
[返るジャーヴィス師団長の容体に、短く言葉が漏れる。内心、安堵した。…尤も彼の記憶に残っていまい。例えば謝罪をした所で意味は通じないだろうし、…実際謝罪をするかは、また別の話だ。]
和平が成り立つ方が、…俺の“願い”には聊か不都合だったからです。
ただ一個人の、損得勘定の問題ですよ。…多分ね。
[そのまま、穏やかに平和を甘受する選択肢も――確かに存在していたけれども。
それは、このまま“サイラス”として生きていくことを寛容した上での話。
…、其れまでを、口に出したりすることはないが。
二つ目の問いに、翠を一度瞬いて――、眉を寄せた。]
…狙われたいんですか?
[もちろん、冗談のつもりだけれども。
第2師団長殿のつまらない冗談がうつったらしい、と内心苦笑した。]
俺の答えで良ければ。…『意味が無いから』と言うべきですかね。
師団間ないし、国の中心から揺らがせなければ意味がなかったんです。
それに――人殺しになる気は、ありませんよ。
――知らずとも好い事です。
[…己の行いが、正しくない事など始めから自覚している。
つまり蓋も身もない言い方をすれば、罪人の思考だ。
それを知ることが、彼の身になるとは到底思えなかった。次いだ言葉に、薄く笑う。]
…殿下は、優し過ぎやしませんか。
其れが貴方の美点とは存じておりますし、悪い事とは申しませんが。
時には切り捨てる事も、…覚えられた方がよろしいかと。
[幾ら皇族――大概の力は持っているだろうといえ、
20になったばかりの青年が、人様の願いが叶えられるのか自問するなど。]
…一人等の、数の問題では無いでしょう。
――仮にも皇子ならば、御身の立場を自覚すべきです。
師団長の身が幾つあったところで、殿下の身に替えらる物では無いでしょうに。
[ジャーヴィス殿に怒られますよ、と半ば呆れ交じりに。
やはり甘いとは、思う。王位に添えるには。
――其れが民衆から求められているとあれば、…違わないかも知れないが。]
[「願い」、そう語られるサイラスの言葉も、静かに、神妙に聞いていた。ランドルフに促されると、少し困ったような表情をして]
私は……
恨み言などは……直接やられたわけでありませんし……
[まずそう言った。男は今回の犯人達の行動には一番に憤っていたし、その思いが消えたわけではなかったが、いざサイモンを襲った彼を前にして、激しい気は起こらなかった。起こされた行動は憎んだが、起こした者自体を憎んだわけではなかったのだ。怒りよりは、何か悲しみのような、寂しさのようなものが湧いていた]
……一個人、と言いましたが……
貴方達が抱く理由は、それぞれに違うものなのですか?
それとも、やはり同じものなのですか?
[サイラスに、ぽつりと問い]
メモを貼った。
……どうだろうな。元より、利害が一致しただけなんだ。
もしかしたら彼らは目指す先が一緒かも知れないし、全員違うのかも知れない。
[ぽつりと投げられた問いに、ゆるりと鉄格子の方を見やる。
顔は見えない。向ける先を床へと落とした。]
彼らが、何を求めているのか。
――俺は知らないんだ。
[答えられずに申し訳ない。と、小さく肩を竦めた。]
……そうですか。
わかりました。答えて下さって、有難う御座います。
[サイラスには常のように穏やかな調子でそう返して。思案げにしつつも、再びランドルフとのやり取りに耳を傾けた]
…相変わらず、お優しい事ですね。
国を束ねるには、其れがが枷になる事があると…
理解していてもですか。
[小さく添えられた言葉に、薄く笑う。其れを否定する事はしない。]
命に差は無くとも――その命の背負うものの意味は、異なります。
[其れが事実かはわからないが、少なくとも男はそう思っている。
死んだ兄の代わりに、弟――己の死亡届が出されて
成り変わる事をを指示した親は、早々に己達が作り上げた偽りを忘却して、
既に現状を真実として上書きしてしまった。
つまり彼らにとって、其れだけの意味だ。…本来の己の価値は。
耳に届く、何処か不満げな声に小さく苦笑した。]
…申し訳ありません、殿下。許される事ではないと、既に承知の上です。
[事が終わったら、償う心算はあるのだと言葉裏に含め。
何を思ったか―― 一つ、安堵の混じる吐息を落とした**]
メモを貼った。
……憎しみは、苦しみしか生みませんから。
[沈黙する中、ランドルフに視線を向けられた時には、そう呟いた。返事ながら、何処か独りごちるようでもあったか]
……、
[ランドルフが一旦会話をやめるのを見れば、寝台に歩み寄り、その端に腰を下ろした。時折鉄格子の方やランドルフの方に視線を向けつつ、尽きる事がない思考を巡らせる。
様々な事について考える。サイラスの事を、他の犯人の事を、国の事を、皇子の事を、師団長達や、率いる団員達の事を――そして、昔の事を。ここ数日は、随分と昔の事を思い出す]
……歳を取った、という事かもしれませんね。
[呟きはごく微かな声で。
祈りのように指を組み合わせた手を見下ろして*いた*]
メモを貼った。
【人】 保安技師 ナユタ ………。 (251) 2011/03/27(Sun) 20時頃 |
【人】 保安技師 ナユタ …すいません。 (268) 2011/03/27(Sun) 21時頃 |
【人】 保安技師 ナユタ 通信、命令伝達に問題があるので、開発は考えられたみたいですけど、ボクの力はあまり共闘に向かないので、ボクが抑える方が早いという結論になって。 (280) 2011/03/27(Sun) 21時半頃 |
【人】 保安技師 ナユタ 辺境の地にいる間なら。 (309) 2011/03/27(Sun) 22時半頃 |
【人】 保安技師 ナユタ 拘束は、害になるものの排除でしょう。 (312) 2011/03/27(Sun) 22時半頃 |
メモを貼った。
【人】 保安技師 ナユタ ワット閣下は、平和を望んでいました。 (327) 2011/03/27(Sun) 23時頃 |
【人】 保安技師 ナユタ 断定は、できません。 (329) 2011/03/27(Sun) 23時頃 |
【人】 保安技師 ナユタ …あの時、"敵"だと思ってしまった。 (348) 2011/03/27(Sun) 23時半頃 |
【人】 保安技師 ナユタ 冷静に考えれば、ボクに呼ばれてきた人だと分かった筈ですが。 (364) 2011/03/28(Mon) 00時頃 |
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【人】 保安技師 ナユタ 普段より、過剰反応しているらしく…――。 (385) 2011/03/28(Mon) 00時半頃 |
【人】 保安技師 ナユタ ……すいません。 (400) 2011/03/28(Mon) 01時頃 |
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