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【人】 飾り職 ミッシェル チールーが、したい顔をすれば良いじゃない。 (23) 2013/06/07(Fri) 02時頃 |
[チールーの持つ短剣がミルフィの背に吸い込まれる様を、
顔を歪めるでも止めるでもなく、ただ見ていた。
目を背けるような初心さはとうに失っている。
それはその場にいた者はみな同じ。
ベネットとミルフィを弔うのはミッシェルとチールーに任せ、
ブローリンの手伝いでもしていたか。
その間の言葉は少なく、
わずかに緩み始めていた表情は元の無へと戻っていた。
出来上がった食事は勧められたが
ブローリンと同じ理由を添えて断った。]
[部屋に戻れば机上の布が否応なしに目に留まる。]
……また、無理になりそうだね。
[それを手に取ることなく、雨を眺めて一日を過ごした。]
[床についても、眠気は浅く、頻繁に目覚める。
数日前までの生活が再び訪れたかと。
前触れもなく部屋に来訪があった時
そんな風に意識が浮上した時だった。]
………ああ。あんただったのかい。
[闇の中、かざされた爪に己の先を悟った。]
ーー で、 よかった 。
[避けることはしなかった。
寝台の上、どちらにせよ逃げることは叶わなかっただろう。
裂ける喉から落ちた言葉はブローリンには届いていたか。
首元が熱くなり、そこから命が抜けていく。
未完成のままとなる作品のことが脳裏を過ったが。
それもまた、闇に飲まれ。]
[心の弱さがまた犠牲をうむ。
知りながらも人狼を探そうとはしなかった。
己が人間であることを知りながら
人狼と思い込むことで他の者を危険に晒す。
逃避の為に手を汚させた。
数えきれぬ罪。
善きひとであったサイラスと同じ場所にはいけない。
それがかなしくてまた心が沈む**]
【人】 飾り職 ミッシェル[眠っている間も鼻をつく血の臭い。 (34) 2013/06/07(Fri) 13時頃 |
【人】 飾り職 ミッシェル[ベッドから飛び起きて、カーディガンを肩に引っかけ髪もまとめぬまま部屋を出た。 (35) 2013/06/07(Fri) 13時頃 |
【人】 飾り職 ミッシェル[冷静に考えれば、それは母親の殺され方と同じだと、気づけた。 (36) 2013/06/07(Fri) 13時頃 |
【人】 飾り職 ミッシェル ――っ、シメオン……。 (38) 2013/06/07(Fri) 14時頃 |
【人】 飾り職 ミッシェル 今まで、狼としての意識がなかったなら、フィリップもわからなかったかも知れないじゃない。 (40) 2013/06/07(Fri) 14時半頃 |
【人】 飾り職 ミッシェル そうじゃなくて、この部屋に入ったとき、この光景を見たことがある気がして。 (43) 2013/06/07(Fri) 15時頃 |
【人】 飾り職 ミッシェル 残ってるのは四人よ。最初に言われたことがあってるなら、もし二人以上狼がいるなら、こうやって普通に話はできてないんじゃない? (44) 2013/06/07(Fri) 15時半頃 |
【人】 飾り職 ミッシェル そりゃ、見てるって言われたら、そうだけど (47) 2013/06/07(Fri) 16時頃 |
【人】 飾り職 ミッシェル シメオンは、違うって言い切れるんだ。 (48) 2013/06/07(Fri) 16時頃 |
【人】 飾り職 ミッシェル 舐めないってうか、舐められないし。 (52) 2013/06/07(Fri) 16時半頃 |
【人】 飾り職 ミッシェル ひょっとして自分がそうかも、って思ったのは、昨日のミルフィを見てたのが大きいと思う。 (53) 2013/06/07(Fri) 16時半頃 |
【人】 飾り職 ミッシェル[気付けば、そこにブローリンとチールーの姿もあって] (63) 2013/06/07(Fri) 19時半頃 |
[彼の髪と似た色であると、闇の中で人の目では判別できない。
事切れる直前、その手に絡んだもの
死を受け入れたはずでも、体が無意識に足掻いたからか。
その結果、彼が正体と結び付けられるのか、どうか。
命を落とした己に知る術はない。
ただ、もし知ったとしたら。
……残された者のことを思わないのであれば、
望みを叶えてくれた彼には申し訳なく思ったかもしれない。]
【人】 飾り職 ミッシェル ……。 (65) 2013/06/07(Fri) 22時半頃 |
[まどろみから目覚めるように意識が浮上する。
眠りではなく死からの目覚めというのも妙な話。
伏せていた眸がはたりと瞬き世界を映す。]
――――。
[死んだら終わり。
そう思っていたのに己の存在を未だに感じる。
在る、と思う自分さえも思い込みの産物だろうか。
わからないまま背を撫でる。
刃が貫いた跡はない。
生前と変わらぬ姿のまま――]
ああ。
[けれど物に触れられない。
これまでとの違いの一つを理解して納得する。]
[雨の中、埋葬する生存者たち。
濡れてしまった彼女彼らを見詰め困ったように笑う。]
風邪、ひいちゃうよ。
[ベネットは無実ではあるが。
自分に其処までする必要はないと思う、けれど――]
ありがと。
形だけでもサイラスの傍にあれるのは
……うれしいよ。
[平和で穏やかで幸せだった日々。
三人並んであったあの頃を思い出し
素直な感謝の言葉が漏れた。]
【人】 飾り職 ミッシェル 髪の毛の手触りとは違うから……。 (68) 2013/06/07(Fri) 23時頃 |
[雨は等しく降り注いでいる。
けれどミルフィは雨に濡れない。
死者は触れられない。]
はやく。
雨、止めばいいのに。
[一緒に村を出るはずだった幼馴染が
村を出てから何処に行くつもりだったか。
何処で何をしようと考えていたのか。
それさえも聞いていなかった。
聞けぬまま、ベネットは命を奪われてしまった。
サイラスは最期何を思っていたのだろう。
知りたいと思う事は、今となっては知れぬ事ばかり。]
【人】 飾り職 ミッシェル ……怪我をしたら? (73) 2013/06/07(Fri) 23時半頃 |
【人】 飾り職 ミッシェル わからないのよ。 (79) 2013/06/07(Fri) 23時半頃 |
[閉じられている眼窩とは別に、眼前の光景を知覚する。
伏した己の体を見るのは不思議な気分だったが、
靄がかかったような意識からか、悲観も忌避も感じなかった。
死してなお生者の姿を見ているのは、
この村の最期を見届けろということだろうか。
それが先に死した者の定めかと、
物言わぬ“五人目”としてその場に佇む。]
……早く、止むといいのにね。
[死者の耳に雨音は生前よりも強く響き。
呟いた言葉は、奇しくも雨中のミルフィ
【人】 飾り職 ミッシェル シメオン、違うなら殺されても良いなんて、言わないで。 (83) 2013/06/08(Sat) 00時頃 |
【人】 飾り職 ミッシェル だめじゃ、ないわ。 (86) 2013/06/08(Sat) 00時頃 |
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