人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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視点:


【見】 落胤 明之進

>>3:33

 かわいいこと……

[それは複雑な表情で、一度口の中で反芻する。
なにやら続いた言葉には――しばし黙って
冬の言葉を思い返しつつ、返事を返したのは、彼を寝台においてから。
ぽふぽふとかけ布を叩いて、厳しい顔をひとつ]

 ――深い事情はわかりませんけれど。
 ロビン殿は、あなたに生きてほしい、と仰ってました。

 あなたの中に自分という存在を残したい、と。
 彼を残すべきあなたを、要らないというのですか?

[――むすっとしたまま、
感じたことより少しだけ、
己にはもうあるはずのない熱を込めて]

(@0) 2010/08/07(Sat) 02時半頃

[落とした命。
ただ、思う。

あの花は、どんな姿をしていたのだろうと。
一度聴いた笛の音。

耳に残る音ではなかったが、笛を聴いたことだけは覚えていたから。

父が摘む花。

今はもう、遠き場所に]


[散った冬色の花を見やる。
最後まで共にあった花を、その爪を病を。
恨むことなどしようか。
自身が望んだのだから]

…ロビン。

[一つ、言葉にして]


【見】 落胤 明之進

[それを告げたは、
桜花の吹雪をまぼろしに見たからか――]

 ――とりあえず、わかりました。

 私が月瀬殿を“その名”で呼んだら、
 必ず意味を説明して下さいね。
 説明できなかったりしたら、許しませんから。

 約束です。

[一方的に告げれば、ふと視線を彷徨わせる。
それは常世の声、ひびく――名を呼ぶ一つの声]

(@1) 2010/08/07(Sat) 02時半頃

[人を喰らい、血を啜り
種を植えては、また人を喰う
其の身が枯れ果てるまで。

花で有ることに変わり無いと
人食花の、以後を案じる主を見上げて笑む

爪が皮膚を破り肉を引き裂いていく
深く深く

数珠の音がする。
転がる珠が

心臓刳りださんとした其の時に
魔を祓うというその数珠が効を発した]


[崩れ落ちる主の身に爪をたてたまま
花もまた糸が切れたよう。

薄れていく視界に、歓喜のいろを見て
ひとつ
望みが叶った事を知る

人狼病持つ、人食花は散った]


[祓われた魔は、花が持つ
一族の願い

ひとに種植え付けて
望まぬ生を産む

少しずつ、少しずつ
底からこの世を崩してゆく

幾日も、幾年かけても

血を受け継いできたこの花も
願いはひとつであったのだけれども]


落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 03時頃


[何処とも知れぬ、ふわりと浮かぶ意識
閉じたはずの瞳開けば、変わらぬ姿を目前に]


 ……主、さま?

[名を呼ばれた。
不思議そうに、首を傾ぐ]

 ここは


メモを貼った。


メモを貼った。


[届く声。
ああ、意識は落ちたのに、この場所は]

狭間か。彼岸か。どちらでも。

お前がいるのだから。

[傍にある花を手繰り寄せる]


落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 03時頃


[困惑を顔に浮かべて
手繰り寄せられた相手から視線を逸らす]
  
 ボクは……
 私は

[先に散ったのは冬の蕾
後に散らされたのは、病持つ花]

 狭間でも、彼岸だとしても
 ……主さまの傍に、居られるんですね。

[心ふたつ
混じる]


メモを貼った。


今のところは、というところでしょうか。
仏の教えには、彼岸には浄土があると。
そこに逝く為に、僧は徳を積む。

私は、積まずに参ってしまいましたが。

ですから。
ここも一時の場所なのかもしれぬ。

[声が聞こえる。此岸からの。生者の声。
そして混じるは死したものの声]


【見】 落胤 明之進

[ふと、その姿はゆらいで、
一度眼差しを落とす、きこえる――きこえる]

 いえ、死ぬのは……

[死んだのは、桜ではなく――
聞こえる声に、指先をこめかみに這わせて首を振る]

 要らない、とかそんなことをいうからです。
 誤解もします、まぎらわしいです。

[過ぎる声を掻き消すように言い募り]

 ――枯れ木ということは、ないでしょう。
 たとえ狂い咲いたとて、
 春には緑も芽吹く、でしょうし。

[桜花でなければ、何であれるというのだろう。
黒紅色はじぃっと見据えて]

(@4) 2010/08/07(Sat) 03時頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 03時頃


 私は、浄土まで行けません。 
 そも人に非ずといわれる身

 一時の場所に
 何時までも留まっていられたら

[不意に気付く]

 声が聞こえる
 ……セシル、迦陵……


【見】 落胤 明之進

[口を噤んで、主が言葉を聞いている。
その告白に、俯き眼差しを伏せる。

――交わされる会話のうちに彼岸の声もまた混じる。

冬の友を呼ぶ、声]

(@5) 2010/08/07(Sat) 03時半頃

[道は分かたれた
友人二人の声を聞き
はっきりと知る。

学びや同じくした花といえど
花同士であれば
何時か別れは来るもの

寂しいと感じるのは、冬の蕾]


私も行けませんよ。
徳を積めばいける場所ですが…。

私はそも徳を積む事をしなかった。
けれど。お前を地の底に落としたくはない。

ここに留まれるのならば、留まりたいものですが。

[友を呼ぶ声。目を細めた。
契った事は知らぬ。けれども、二人が思い合うことは知っている]


 そうですね、色狂いの僧では
 たどり着けない場所でしょう。

[返す言葉に僅かトゲ交じり
は、と気付いて口を噤んだ]

 私は……ふたり留まれるなら何処だって

[頬を染めて身を離す。
居た堪れないのは
接触に慣れぬ冬混じる所為]


【見】 落胤 明之進

[言葉を続けられなかったそれを、
どうやら感じているらしい、
月瀬の姿をいぶかしむ――

己がそれを知っているのも、
また、おかしなことであるというのに]

 ――……、
 学とかそういう問題ではありません。
 勝手に案じ――いえ、誤解しただけですから、
 謝らずともよいのです。

[緑を摘む、という桜花の言葉に、
込められたるは知らず、ゆるく首を捻る]

 ――己の為には、咲かぬのですか。

[何処であれど咲く椿はぽつり、零して]

(@7) 2010/08/07(Sat) 03時半頃

メモを貼った。


【見】 落胤 明之進


 ――…主様、こそ。

[告白の意味をあれこれと思い巡らせ、
けれど、それが結びつくは何れであれど、
よい、とはいえぬ答えだから]

 ご無理をなさらぬよう。
 私も、月瀬殿も、
 ……消えてなくなったりはしませんので。
 
[見上げる双眸は、黄泉の名を冠すはなのいろ]

(@8) 2010/08/07(Sat) 04時頃

落胤 明之進は、去り行く主が背中に、そう言葉をかけた。

2010/08/07(Sat) 04時頃


【見】 落胤 明之進

[布団にこもった白い蓑虫、
再びぽふぽふと柔らかくたたいて]

言われなくても、
今出て行こうと、思っていたところです。

……思ってたところですけど、
あなたがそういうこと言うので、もう少し留まります。

[寝台に背を向けて、目を閉じる。
彼岸の声は静まって――聞こえるのはくぐもった声だけ。
返すべき言葉は多々あれど、疲れているだろう彼にこれ以上多くの言葉を投げつけるのは躊躇われて]

 描くのは、お好きなのでしょう?

[返したのは、それだけ。
それは、己が舞う理由]

(@9) 2010/08/07(Sat) 04時頃

【見】 落胤 明之進

[己に返された言葉には、目蓋を伏せる]

 ――椿は日陰でも日向でも、
 何処ででも咲くんです、それは花自身がそう望むから。

 けれど…

[落ちた花は、もう]

 ……案じているわけではありません。

[布団の中のくぐもった声を聞けば、寝入ったふりの桜花。
狸寝入りを気づいたわけではなかったけれど。
しばらくはそこに留まって、時折ぽふりと白い蓑虫を撫でていた。やがてはそれはふいに――気配を失わせるのだけれど]

(@10) 2010/08/07(Sat) 04時半頃

 失言を。

[先刻のトゲについて、謝罪をひとつ]

 主さま……

[応接間の、洋琴に目を止めた。
近づき、鍵盤の蓋を開く]

 現世で聞かせられなかった
 うたを、聞いてくれませんか

[触れる
指がゆっくりと白と黒の上で踊る。
音符の連なりにあわせて主の為に歌うのは
優しくも物悲しい鎮魂歌
この世ならぬものなれば音は*聴こえるか*]


メモを貼った。


【見】 落胤 明之進


 ……そうでもないのですけれど。
 あなたが逆のことを言ったのかと思ったので。

[捻くれ者、との言葉にはさらり、と返して。
もぞもぞ動く気配、そちらは見ずに手だけを寄せる]

 ――あなたの好きな絵も、
 誰かの為に、描いているものなのですか?
 誰かの為にしか、描けないものなのですか?

[声は届いたかわからない。
彼岸より届く音楽に、ふわり、その気配は揺らぎ誘われて――
優しくも物悲しき響きは八十八の鍵盤の音色、鎮魂のうた] 

(@11) 2010/08/07(Sat) 04時半頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 04時半頃


[――   鳥は。]


  ……――  厭だ


[鳥は、青から射落とされる。]


  …っ、厭だ――…!



 朧様、

    ――っ

           ……


[白い鳥が、 啼いたのは]


華月…!!!


[届いたかどうか知れぬ]




[――   りん、  と。


        鈴の音が    最期に 啼いた。]

 


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


[色狂い、との言葉に僧は眼を伏せる。
口元に笑みが浮かぶ]

美しきものを見れば、この手に抱きたくなるのとは必然と――。

ロビン、貴方はいまだ私の花。
傍におりなさい。

[離れる姿へ手を伸ばす。
触れると、生前と同じようにその髪色へと指を絡ませる]

事実ですから、問題はなく。
お前が謝る必要も、ない。

――ああ。聞かせておくれ。
楽しみにしていたのだからね。


[触れられぬはずの洋琴。奏でられる音。
唄われる声。

音がやむまで、その傍で聴き続ける。
此岸の声はまだ届かぬ。

楽が終われば花に手を伸ばして、その*腕の中に*]


落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 10時半頃


 美しい、なんて
 可笑しなひとだ。

[苦笑いは冬色、続くは花の色]

 嗚呼、おかしなことは
 私欲に主さまを使おうとした、私にも。

 …………見る間に咲いた花に色がつくとは
 是を美麗と謂うのなら
 主さまがつけた色故に他為らぬでしょう

[冬の蕾持つ戸惑い僅か含みながら
冷たい色持つ貌は哀愁含む笑みを浮かべる

応接室の洋琴が鳴り響くを、
たどり着いたセンターの人間は聞くことが出来ぬ。
己が爪でころした
主の為に歌う声も]


[やがて曲を終えて、
褒美のように伸ばされた腕に擁かれた時
聞きなれた鈴の音が
彼方から、此方から
聴こえた]


 かりょう

[囀りが遠く聴こえ
少年は呟く。
困ったような笑みを浮かべて]

 ……あの時既に
 ボクも、キミも 変わってたんだよ

 冬の香は、私が偽ったに過ぎぬと知っても
 未だおなじ事を思うかどうか


私欲でない願いなどどこにもありはせぬ。
それが人の為であったとしても、回れば己のためであり。

…お前のそれも。
お前だけのものではなく。

[腕の中の花を優しく包む。

聞こえた鈴の音。
こちらだと気づいたのはまだ僧の耳にはあちらの音が届かぬから。

ようやく。
現世の声が耳に届くと、死した姿をじいと見た。
もう届かぬ花。今は腕の中にあるもの。

腕に感じるぬくもりは魂のそれかと、友の名を呟く花を見る]


[――――りいん、と



鈴が、泣くように鳴った。]


 ……利用されたと謂うのに
 怒らない
 主さまはやはり、おかしいひと

 充たそうといいながら、私は貴方を隠れ蓑にした
 冬無き変化を、主得ん為と

 其は真となりましたが。

[不思議そうに見上げる眼差し。
聴こえる友のこえに、冬色もまた
応接間に横たわる亡骸と、触れる鳥の姿を見る。

また、鈴の音がした]

 ――白き鳥の舞は、其の通り同じ結末を?


[泣く音。悲哀を感じるそれは、やはりこちらのもの。
あちらの音は小さく届いていたから]

どなたかが、此方についたのでしょう。
この鈴の音は…。


  鵠?

[姿はまだ見えぬ。音がするほうへと眼を向けた]


怒るという思いは、すでに忘れてしまいましたから。

ああ。
お前が誰かに召されていたら――。
それは私の身を包んだかもしれぬ。

[見上げてくる眼差しに触れるか触れないか、唇を寄せて]

利用ならいくらでも、
人に使われることは徳を積むことにも成り得る。
そのようなことでいちいち腹を立てるはずもない。

それに、利用されてなくばお前はここに居ぬかもしれないのだから。




…… ―――誰 だ



[―――静かに、
消え入りそうな声がした。]


呉服問屋 藤之助の声に、その姿がぼんやりと浮かび


 ……聴こえてるよ、迦陵
 ボクは冬の蕾のままだけど、此処はとても暖かい

[秋色撫ぜられた感触は無く
それが少し寂しいと思う
振り払っていた過去を微かに悔いて
ふと、落ちてくる主の唇
小さく困ったような笑みを浮かべた]

 でも主さま、私は叱られるようなことをしてきたのです。

 ひとつ
 望みを叶えてきてしまった
 イビセラの、血を受け継ぐ種を……桜の腹に


[線香くゆる其の先に、
冬が憧れた先の花がひとつ]

 ……名乗る礼儀は、無きや?

[消え入りそうな問いに
返す複雑そうな声音]


[沈黙。
知っている声だった。]



……鵠。



[ぽつり、と呟くように名が落ちる]


種を。
それは、困りましたね。

身をもたぬここでは、些か感情が出やすいのかも知れぬ。
お前だが誰ぞと契ってきたなど。

私の身に宿して欲しかった。

[見下ろす眼に僅か燃ゆる嫉妬。
死した身ではそれは叶わぬことだと、思えばそれもやがて鎮まる]

…ですが。
お前の生きた証が残るのなら、私はそれでも良いと、思う。


鵠。

やはりか。
何故、貴方がここに。
疑いでも向けられましたか。

[冬を抱いていた腕を解く。けれども肩に手は乗せたままで]

もう、言うても遅いことか。


 私が居らずとも
 私の子が

 次の代へ、其の次へ

 望みはひとつ
 願いはひとつ


 肉を喰らって血を啜り
 人の身に種を植え付けて

 ――――幾日かけても
 幾年かけても

 必ず果たす
 不条理なこの世を壊す為


[主の瞳に灯ったいろ。
見詰めた花が満足気に笑みを浮かべて、詠った]

 ……主さまの背がもう少し低ければ
 私にも襲えたやも。

 主さまは
 現世に残すもの有りや?

[擁かれていた腕が解かれ、それでも傍は離れない。
肩に乗った手に首傾けて、名乗った方へと名を告げる]


 私はイビセラ、ロビン

 ひとつ目論見叶ったと謂うてみよう
 主さま居らねば
 喰らうは高嶺の華ひとつと

 ……そう謂う案もあった故 


現世に残すもの…
残さずとも良いと、思っていたから。
何も。

背など、横になれば関係ないように思うのですが。

[花を見下ろして、少しばかり考える。
肩に置いた手で、首筋へと触れる。

目論見を語る言葉に触れた指に少し力が篭る]

その案が通らず、良かったと。

――ロビン。

[欲しているのは自分かと、裡に篭る思いに片方の手を自身の胸に当てた]



…――――白鳥は、


伝承から
逃れられなかった、らしい。

[さらり、と
黒髪が流れ俯いた。
言葉少なだった鵠はしかし
――イビセラの言葉に目を見開き、紫苑色で、睨む]


そう、――睨まれますな。

それが病からか本心ゆえかは別として。
いま現には高嶺様は生きていらっしゃるのだから。

それよりも。
いまだ残る獣にかからぬかの方が心配でしょう。


 何も……?
 血の繋がりもあったでしょうに

 ……背は、そうやもしれません
 実の所
 唆しも後押ししていましたが。

[首筋触れた指、促されたように顔を上げた。
それから、白い鳥に視線を流し]

 案はどの道先送り
 先ずは忌わしき使者の片割れをと
 ……謂うてあったのを

 二人に独断で
 私が主さまを。


 高嶺さまには、
 選んだ花の一輪散ったさまを
 見せ付けて

 そう煽ったのはかの人


 私は其れに乗っただけ
 其の後どうする気かまでは知らねども
 嗚呼、元は花故に

 人を誘い捕らえる術は
 芽吹いたばかりの私とは、比べようも無い


 今も
 ……声が




…―――――


[睨んでいた眼が、
一瞬、揺れた]

霞月夜



それは……―――

[りん、と鈴が鳴る]


 ……髪を同じに結えば良いと
 かの人に。 

[鈴の音にそうと取れる答え]

 ボクの、巣箱から
 雛鳥を浚っていった月は
 私の花開くを待っていてくれたひと

 真意は知らぬが
 彼も、彼も

 望みは望んだ数だけ
 願いは願った数だけ
 手に入れる


血など。
今の世にはさほど重要ではありはせぬ。

それに、どちらにしても残せなかったのですから。

[父はどうであろうか。
自分が亡くなれば、又新しい子を作るのかも知れずと]

元は花、霞の方か。
あの方は――。

[夢で契った相手。夢と思えばこそ。あれはただ一度だけのもの]


 嗚呼、そうだ
 ひとはもう
 血を受け継ぐものでは、ありませんでしたね。

 今の世ならばこそ
 私の血は必ず、後へ残さねば

[霞の。
主の口から出た言葉に、淡い笑みを浮かべた。
冷たい色の瞳が見上げる]

 ……その霞の方が
 良い体つきと、褒めていらっしゃいましたよ?

[そう謂って、視線を外す]


知って、いらしましたか。

褒めてくださったのならそれは嬉しいことでしょう。

花は花主だけのものですが、花主は、一人の花のものではなく。
けれど今は。

私にはお前しか映らぬと言うのに。

[はずされた視線を追う]


何故、…そんなことを。

[怪訝そうに
ロビン、を、イビセラを、見た。
髪結いを叱られた、なのに]

もう
届かない

[唇を噛んで、俯いた。]


――――、朧様…




…かげつ…


[自分を抱くようにしながら、俯いた。]


 誑かしてはと、煽ってくれたものですから。
 ただ
 私は未だ、人食いの花としては未熟もの
 すっかり主さまのもと根付いてしまいました。

 ……花主は一人の花のものでなく
 けれど今は、主さまには私だけ

[外した視線は白い鳥に] 

 もう、届かない?
 これまでも
 届いていたとでも、思うの?

 さあ……何故そんな事をしたのか
 総てはあの方の手の内やも


[風が運ぶ囀り]

 ボクは、

[戀は糸と言うと心で出来ているのだと
柔らかくも切ないその言葉に
憧れていた遠い記憶]

 失せもの探して
 声を裂く
 いとしや、いとし
 我が吾子は

 ――…そら、其処にいるよ。

[登る声は拾えども
冬の声は届かない]


[――――りん。


微かな鈴の音を立てて
顔を上げる。]

…―――届いていたなどと
思っては、いない。
死しては
手、伸ばすも 叶わぬ …


執事見習い ロビンのただ傍に立ち、あちらを*見やる*


 望みはひとつ
 願いはひとつ

 二つ心抱いたなら――

[薄い唇から、うたを零すは主持つ花]

 ふぅん
 飛ぶ白鳥すら
 あの高い嶺には届かないんだ。

[複雑な色帯びて呟くのは冬の蕾]

 誰なら、届いたんだろうね。


[傍らにある法泉の
手を取り指を絡めて寄り添う。

遠く、現世を見遣る瞳は雪空の色
何時しか、気付けば其処にあるべきレンズが無かった**]



……わからない。
……死者にはもう、遠いことだ。

[俯いて、思うは何か。]


――――― …


[言葉は、少なく。
もののためしか、
高い位置で自分の髪を結い上げる。

鈴が、鳴る]


現世と常世の狭間を見る。


 似ないね。
 ……そうしても、白い鳥は変わらない

[鈴の音に、思うた事そのままひとつ。
見遣る先
広がる不信]




…―――― そうか


[手を話せば、
まとめていただけの髪は
するりとほどけた。]


…そう、変わるはずも
ない な


 変わりたかった?


[僅かに、首を傾ぐ。
レンズ無くとも、瞳は焦点を定めて]


……―――


…己は、己であろうと。


[一度だけ視線を合わせる。
それから、誰かを探すようにさまよう]


 死してなお?
 己とは存外にあやふやなものだよ。
 ……死者の先輩として言っておくけど。

[硬質な声音。
冬の蕾は咲かぬまま、一夜先に此処にあり]

 ふたつ心生まれれば
 身はひとつ
 引き裂かれ

 望み叶わず、破れ散る

[散った花が詠う]




――――っ、……


[眉を寄せた。
紫苑色がつり上がる。]


ふたり、 いたのか。
ひとつの、からだに。

…そんなことが……


[―――声。

それから、
常世ではない鈴の音。

白い鳥は独り堕ちる。
混乱と混沌の中
独り]

――――…
…朧さま

……―――華月
かげつ、 …っ

[手を伸ばしても、隔たりは彼方だ。
りん、と鈴が啼いて
俯いた顔を髪が隠す。]


 否
 ひとつ、身に 二つこころは
 いれられぬ

 駒鳥は落ち、花が咲いた
 其れが私

[花が謂う]

 ボクを殺したのは、噂だよ。
 多芸は多才じゃない
 それなのに
 あの時は、未だ花は選ばれていなかった 
 それなのに

[臥せっていたあの日
微かな期待打ち砕かれて、冬の蕾は行き場をなくしたと]


[ぽつり。
首を振って、傍らの主に身を寄せる]

 ……いまは、二人でひとり
 寂しさは此処に
 淋しさは此処に
 埋めてくれるのは、主さま
 
 それから
 新たな私が、現世に。

[冷たい色の瞳は、ゆっくりと閉じる。
応接の間に、
手を伸ばせば鍵盤が触れる
それでも、生者に音は届かない]


[奏でる音は、哀愁綴る物語**]


執事見習い ロビンを諫める様に頭を撫でる


落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 18時頃


[諌められれば、やがて洋琴の音はぷつり途切れる]

 ……主さま。

[困ったように見上げて**]


【見】 落胤 明之進

――大広間・舞台――

 留まることを、願う……?

[彷徨う声を聞く、それは彼岸よりの声、
そして哀愁の音色、鍵盤の音。
黄泉花はふわり、その気配を引きずり。

見るべき者がおらずとも、
音もなく、壇上に立つ]

(@20) 2010/08/07(Sat) 18時頃

【見】 落胤 明之進

[神楽鈴がしゃん――と、鳴る。

 春の色を身に纏い。
 黄泉花は壇上に在る。

 穢れた舞台は、此度の舞に相応しく]


[神楽鈴が しゃん――と鳴る。
万華の艶う春の花、鳥が囀り、胡蝶の舞う。
萌葱の緒紐の掠めれば、青々と緑は茂れる


しゃん――と鳴る。
余韻の消えれば――、


その静寂は嵐の前の静けさ。]

(@21) 2010/08/07(Sat) 18時頃

【見】 落胤 明之進

[山の風が吹き乱れる。

ひらり、指先がおちれば、鳥の翼は風に打たれ、
はらり、掌がかえれば、胡蝶の翅は風に破れる。
ゆれおちる、白き衣は万華の吹雪。


黄泉花は双眸が紅を濃くして微笑う。
宵の嵐に花も散れよ、と舞い狂う。


 山風に 桜吹きまき 乱れなむ
       花のまぎれに 君とまるべく


―――うたわぬうたは胸の裡]

(@22) 2010/08/07(Sat) 18時頃

【見】 落胤 明之進

[夜の蛍が舞ったように、
神事を招くが神楽であれば、

今宵の舞は黄泉神楽、常世の嵐を呼び招き。

花を散りまく嵐に惑う、魂は道を失い、
現世と常世、夢かうつつか、混ざり合う――

そして、ひとつ口を開いた]

  鵠殿……?

[黒紅が眸は、狭間を映す]

(@24) 2010/08/07(Sat) 18時頃

【見】 落胤 明之進

[こえは聞こえる、音色も聴こえる。
狭間の者は何処に――]

 ……この、声は。

[噂も知らねど、気づいている。
響くは命亡き者の こえ。
冬色と、花愛でる法師――そして、贄の鳥もまた撃たれた]

 ……誰に?

[宙空に問うように、あるいはひとりごちるように]

(@25) 2010/08/07(Sat) 18時頃

落胤 明之進は、舞台を降りれば、その身はおぼろげに大広間を出る

2010/08/07(Sat) 18時半頃


【見】 落胤 明之進

―本邸・廊下―
[現世の声は、遠い。
しかし口さがない噂は聞こえてくる。

花の一人が人喰いの獣であったこと。
法師がそれを、命と引き換えに滅したと。

――そしてやはり聞こえるは、
秘め事なれば、密やかに人の興味を誘うか。
人喰い花と情を通じ交わった花がいる、ということ。

高嶺の花の散るは、――疑いを受けてのこと、も聞く。
留まらぬ噂に、一度それは振り向いた]

 ―――……、処するは。

(@26) 2010/08/07(Sat) 18時半頃

息を飲む。


【見】 落胤 明之進

 鵠殿……?

[廊下を歩む足を止める。
それは、狭間に呼びかけるように]

(@28) 2010/08/07(Sat) 19時半頃

【見】 落胤 明之進

―本邸・廊下―
[現世のものよりも、より響く存在。
とても近しいもの、知らないようで知ったそれ]

 こてつ……?
  
[琥珀へとゆるり振り向けば]

 ああ、聴こえたでしょう。
 あなたにも…… こえが

[未だ死者の声が届かずとは知らず、
ただ同じ存在なれば、きこえるであろう、
と、その理屈を不思議に思うことなく告げる]

(@30) 2010/08/07(Sat) 19時半頃

[狭間に呼びかけるこえ
主の傍から、そちらへ
意識を向ければ気配は傍に]

 ……嗚呼、思い出した
 昨年喰われた……明の

[そう聞いたのは霞の月に。
今時の幽霊はあれほど存在感あるものかと謂ったのを覚えている。
ふ、と自らの手に視線を落とした]


[呟きは揺らぐ。
狭間からうつしよへ
届くとも解らず。

まどろむように、意識はまた
温もり求め、主の傍**]


【見】 落胤 明之進

[狭間のこえの響けば、
うつろな双眸は宙空を振り仰ぐ]

 ――……喰われ、
      喰われ た……?

[過ぎるは紅の月、その存在は揺らぐ。
かくり、と膝の屑折れて、手を着けば]

 こてつ、聞こえた?
 聞こえたでしょう……?

[琥珀を仰ぐ。
現世の存在は遠く、主の気配には気づかず]

(@31) 2010/08/07(Sat) 20時頃

【見】 落胤 明之進

[訝しげに問う琥珀色に、
黄泉花も言葉にして答えることは出来ない。
気の触れたように、呟き続ける]

 聞こえたでしょう?いまの声……
 喰われた、と。喰われたのだ、と。
 私は、私たちは――

[しん、と時の流れの止まるよう。
深い深い静寂、それは常世の空気、色濃く。
生ある者には、冷たすぎる風]

 つよく、つよく。
 繋ぎとめられている。

[己を現世に繋ぎとめたは、業の火。
まだ、それは――元の主は現世にて、深い妄執に囚われている]

(@33) 2010/08/07(Sat) 20時頃

…―――


…華月…


[―――――紫苑色が揺れる、揺れる。]



己は

    何も、…

……っ、


[何も知らないで。
何も。何も。
ロビンの声が聞こえても答えられない。

射落とされた鳥は
きつく眉を寄せ俯いた。
――――りん、と

重なるように
鈴が
*鳴った*]


【見】 落胤 明之進

[ゆるり、琥珀へ、
伸ばされた白い手が一度交わる。
黄泉招く、その手に触れた琥珀が――

割れる]

 ――――……、

[振り払い去ってゆく、その姿。
黄泉招く手がずるりと地に落ちる。

――場を支配する、常世の気配は薄まれば。
その冷気もまた消え去り、残るは葉月の空気。蝉が鳴く]

 ………こえが、

[くらり、揺らげば――倒れ伏す]

(@35) 2010/08/07(Sat) 20時半頃

【見】 落胤 明之進

[喰われた、と人喰らう花の声が甦る。
浮かぶは紅月けれどそれは
近すぎて、形を捉える事が適わない。

零れた言葉は、意図せぬものばかり。

―――誠に己は亡者であるのか、
それとも本当に気が触れたのか。

倒れ横たわったまま、手を見つめる、それが日差しに透けて見えるのも錯覚か。真実か。惑うていれば、影が射す、その先を見上げる虚ろな双眸は、けれど微笑む]

 ――…主様、

[透けるようなその指先は、主が目にはどのように映るのか]

(@36) 2010/08/07(Sat) 20時半頃

【見】 落胤 明之進

[袖に指先を仕舞い込む、
幾度も呼ばれる名に、目蓋を伏せる]

 ―――……、

[こちらから呼ぶ声に、
ゆらぐ気配は引き戻されて] 

 主様――…、
 いえ、少しばかり暑気にあたりまして……

[伸ばした指先はもう、揺らぎはない。
けれど、先ほどのそれが幻ではないこと、主に確信は出来ただろう]

(@37) 2010/08/07(Sat) 21時頃

 私の声が……聴こえるのなら
 其れは生者としてはおかしな事

[白い鳥の視線はあちらへ。
答えが無くとも冬も花も気に留めず
現世留まる亡者を見る。
己の投げかけた言の葉は、
思うよりも随分広がったようだった。
主の傍にありながら、彼らの様子が手にとるように見える
ここは、狭間]

 黄泉が手折りた 花ひとつ
 うつつの月に 迷い染まる


 あちらの虎鉄と謂う花も
 ……同じ?

[呟きはあやふや
彼については、人食いの花は聞いて居らず]


[主に何もできなかった己は―――なんて、無様な生贄だと。
すまない、と幾度目か謂って。

ふいに、聞こえたのは蝶の声]


――――…飛ぶ


[俯いていた鵠が
少しだけ、顔を上げる。]

…飛びたい…な…

[鈴の音に、重なる。]


【見】 落胤 明之進

[伸ばされた手に、手を重ねるを躊躇う。
存在が揺らがぬようにと、願う。
この身を縛るが妄執であったとしても、
――いま少しだけ、と]

 ……はい、お傍に。

[その手に引き寄せられて、現世に立つ。
うたがきこえる、狭間の歌を、振り切って]

 すみません、大丈夫ですから。
 主様こそ、お疲れでしょう?
 暇なきことはわかりますが、少し休まれては――……

[笑みかけて、耳を掠めるそれに止まる。
鈴の音――眉根を寄せて曇る表情]

(@38) 2010/08/07(Sat) 21時半頃

[漸く眸が常世と現世の狭間を映す。
ロビンの声が聞こえ]


…己たちの、こえが
聞こえる…?


[呟く。
そういえば、虎鉄は――最早あるはずのない場所で鵠の名を呼んだ]

どうして、…


 簡単なことじゃないか。

[素っ気無い少年の硬質な声]

 彼は……
 多分もう一人も
 生者に非ず

 ……そう謂う事。


 嗚呼、この声も届いてしまうかな。
 ボクは少し喋りすぎだ。


[―――触れたときの冷たい手。
思い出す。生けるものではあり得ない。]

…――――死んでいる、…

[そっけない声に対する答えは、殆ど吐息混じりで]


[吐息混じる声
答える硬質な音に艶混じり]


 迷い迷うて ゆく先は
 秋の心 のみぞ知る

 愁い帯びて
 誰ぞ元へ 迷い込み

 降るは いくよの
 涙あめ


[節つけて、囁きうたう]


―――今だその場を動けず在る*


 ――そう謂えば
 主さまを、引き裂きはしたものの
 喰らって居らぬ。
 私も、彼らも
 
 どれ程、腹が減って居るやら……
 私はもう
 感じぬけれど


【見】 落胤 明之進

[聞こえる、黄泉のこえ、
重ねた手に感じる血の気配]

 ……私は、危険な目になど。

[俯くそれは、言葉端を飲み込む。
伏せた眼差しに昏い気配は一度過ぎる。
黄泉よりの声は言う、其は生きては非ず、と
――ひとつ続いた名は生きてる]

 ―――……、

[見上げた眸は一度歪んで、――りん、と鳴る鈴の音。
それが現世のものだと気づけば遅れてそちらを振り返る]

(@39) 2010/08/07(Sat) 22時頃

【見】 落胤 明之進

[常に似たその様子に何を思うか、と。
変わらぬ笑みを、少しだけ怖くも感じる。
―――それは己の身に、ではなくて]

  華月殿……

 いえ、私は大丈夫ですから。
 ご用件がおありでしたら、どうぞお構いなく。

[小さく頭を下げて、一歩控える。
背後に隠れて、主が衣が裾をそっと握って]

(@40) 2010/08/07(Sat) 22時頃

【見】 落胤 明之進

[華月の微笑ましげな声音には、小さく笑んで頷いて。
主が背に付き従いながら、そっと耳を傾ける。

現世の声と、狭間の声に――**]

(@41) 2010/08/07(Sat) 22時半頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 22時半頃


 此処に居るよ。

[冬を呼ぶ声聞こえれば
冷たくも、何処か柔かな声はセシルの傍で囁く]

 何時でも、キミの傍(なか)に。


【見】 落胤 明之進

[その声は白い桜花にのみ、届く。

「――此処に居るよ」

冬を呼ぶ声聞こえれば、
冷たくも、何処か柔らかな囁き声はセシルの傍で囁く。

「何時でも、キミの傍(なか)に。」 と**]

(@42) 2010/08/07(Sat) 23時半頃

 ボクは煙じゃないし馬鹿でもないけど
 付き合うよ。

[セシルの傍で微かな苦笑い
それから、仕方ないなと溜息。
触るなと釘刺す言葉は無く、
彼の内に宿るは、獣の血
彼の内に宿るは、冬の魂]

 もし、出来るなら
 ……屋根をつたって、逃げられたら良いのに

 孕んだなど、人間に知れたら
 どうなるか


【見】 落胤 明之進

[――冬の声は桜花が元で囁いて]

「ボクは煙じゃないし馬鹿でもないけど
 付き合うよ。」

[セシルの傍で微かな苦笑い
それから、仕方ないなと溜息。
触るなと釘刺す言葉は無く、
彼の内に宿るは、獣の血
彼の内に宿るは、冬の魂]

「もし、出来るなら
 ……屋根をつたって、逃げられたら良いのに

 孕んだなど、人間に知れたら
 どうなるか」

(@43) 2010/08/08(Sun) 00時頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 00時頃


メモを貼った。


メモを貼った。


落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 00時頃


【見】 落胤 明之進

――刷衛の部屋―
[主についた黄泉花は、
同じくその絵画を主の背後より見た。
死者をあらわす――その言葉に目を留めた一箇所。

――“あわい”椿。

指先がその花に触れかけて、危うくひっこめた。
主を一度見上げる、その動きには気づかれただろうか]

 ………月瀬殿は、何処に?

[自ずと我が耳も捉える、
現世の声――使用人たちの囁き]

(@44) 2010/08/08(Sun) 00時頃

[姿見えぬ少年は、変わらず応接の間に。
主の傍に寄り添っている。
ここは狭間

宿る種が囁く声は、彼の内に]


[登る煙が、浄土への道しるべのよう。
穏やかに、哀愁帯びて伸びていく]

 ……

[物言わぬ気配はただ、傍にあるだけ。
無邪気に話すはセシルに任せ、空を見ていた
あの頃のように]


落胤 明之進は、室内から ふわり、と庭へ出る

2010/08/08(Sun) 00時半頃


落胤 明之進は、一度振り返り、戻れば主が傍らに。

2010/08/08(Sun) 01時頃


落胤 明之進は、小さくその袖を引く。

2010/08/08(Sun) 01時頃


[花の傍に佇む。
生きていた頃より静かに。

けれど裡にくすぶるのは炎。

花が桜へと声をかけるのを、聞いている。
ここにいるはずの花の声が、桜がいるほうから響く]


【見】 落胤 明之進

―刷衛の部屋、前庭―
[一度庭に下りた黄泉花は、見上げて。
再び室内へと戻ったのだけれど、小さく呟く]

 空を……

[白い桜花の傍らの冬もまた、見上げていた。
浄土への道しるべのように、登る煙を。
穏やかに、哀愁帯びて伸びていく。

もの言わぬその気配は、彼の傍にあるだけ。
無邪気に話すはセシルに任せ、空を見ていた
あの頃のように]

(@45) 2010/08/08(Sun) 01時頃

 主さま……?

[傍ら佇む花は、主を見上げ首を傾ぐ]


[この心は何故こうも花を求めるのか。
身などなくなったというのに]

未練が一つ――。

お前の温かさを、もっとこの腕に感じたかった。

[色狂いだといわれたことを思い出し、ふ、と笑った]


【見】 落胤 明之進

―B棟・階段―

 ……たなびく煙が見えました、
 本邸の屋上の方に。

 それと、あまり……根をおつめになりませぬよう。

[頭を抱えたようなその、仕草に。
普段はいくら背伸びしても、届かないから。

階段の段差、一段後ろから
そっと肩に手をまわし、小さく抱いて離した。
それはやはり、冷たいのだろうけれど]

(@46) 2010/08/08(Sun) 01時頃

 ……それは、ボクの?
 彼岸へたどり着いてしまったら、
 叶わない望みかもしれませんね。

[冬色の瞳が瞬いて
傍らの主を見上げる。

其の向こう
櫻に植えた種は、冬の気配帯びて
変わらず彼の傍に有りもする]


落胤 明之進は、もしかしたら、2段3段くらいは、後ろだったかもしれない。

2010/08/08(Sun) 01時頃


お前以外に、誰がいるというのですか。

[寄り添う花に回した腕は、やはり生前と同じほどの熱を感じることはなく]

たどり着いたら、――…たどり着けるのでしょうか。
もう、数珠も、落ちてしまった。

[床に散らばった数珠はいつの間にか片付けられていた。ゆるりと歩く。
傍らの花の手を引いて]


[熱はあるのかどうかわからない。
しなだれかかる身が
刳り貫き損ねた心の臓を胸の上から押さえる]

 この身も、この身が覚えた芸も総て
 主さまのもの。
 如何様にも、好きに愛でて良いんですよ。
 それが花の幸せ。
 ボクも……多分。

 ただ
 ……私は浄土へ行けぬ身
 数珠落ちても
 主さまは、ひとで 私は、獣

[冷たい雰囲気纏う幾らか幼い相貌に浮かぶ愁い。
手を引かれれば、少し驚きながらも後へ続く]


【見】 落胤 明之進

[ふわり、棚引く煙を追う。
月瀬から、わずかに香った気がする煙管の煙]

眼差しは一度、何処を彷徨った。
聞こえる こえ が増えているような、気がする。

現世の躯持ったまま、
心だけが“こちら”に引き寄せられている。

そんな存在があることを知らず、
現世よりもはっきりと、狭間よりも小さく響く
やけに明るいような こえ]

(@47) 2010/08/08(Sun) 01時半頃

落胤 明之進は、ついでに、主様にこめかみの一つもぐりぐりしといたかもしれない。

2010/08/08(Sun) 01時半頃


[多分、という言葉にも。
 この身は震えている]

――何故、浄土にいけぬというのです。
病にかかったから?
人を食らったから?

人は、生れしとき既に業を背負っている。
それを返してゆくのが生者としての使命。

ですが。

浄土に行けぬのは私も同じ身。
業を返しきれず。お前に私を食らわせようとした。

[先を行く身で言葉をこぼす]


【見】 落胤 明之進

[返された言葉にむくれるふりをして一言]

 心が篭ってません。

[ふりをして、告げたけれど、
月瀬の件も気になるが、胸の騒ぐは――明るいような声。
あれに似た声を壇上より聞いた。
主が勤めを同じくする者ではなかったか]

 あの、そういえばお仕事……、
 イアン殿とは、
 姿を共になさっているところ見られませんけれど。

 ――あの方は、ご無事でしょうか。

[本邸へと急ぐその間、ぽつり零した]

(@48) 2010/08/08(Sun) 01時半頃

落胤 明之進は、小鳥のかけていくさまに、瞬く。

2010/08/08(Sun) 01時半頃


 私の病は、受け継がれるもの
 この世のありさまを、壊す
 そのために……酷いことを山ほど。
 業を返すどころか、増やし続けて
 
 ……主さまもおなじ?

[半歩後を手引かれながら
ふわり、雲の上を歩くような心地
柔かで
それで居て物足りないと思うのは
死しても欲が出るものなのか]

 一緒に逝けるなら、どれほど良いか
 今このように、手を繋いで
 何処までも


メモを貼った。


お前が犯してきたことは、お前の意思がそうさせたのか。
それとも、病であるからか。

――どちらでも、良いか。

[ふわりと。
応接の間を出て廊下を歩く。今は誰にも見られることはなく。
否。

あちらにいる二人の花には見えたかも知れず]

一緒に逝かないのですか。
辿り着く場所がどこでも。
私はこの手を離すつもりはありませんよ。


[艶の混じる硬質な声。
眉尻は微か下がっている]

…―わがころもでは
つゆにぬれつつ……

[小さく呟く。
りん、と現世が啼く度に
響いて常世もりん、と泣く。囁く歌。]

…… ――――


 ……私はイビセラの花
 言ってしまえば病そのもの
 今は
 人を喰らう力こそ無くとも

[同じ場所、同じ道を通る。
されど現世のひとには見えず]

 逝けるでしょうか。
 人でなくとも
 其の手が私を離さぬなら


[桜の傍らに、ざわめく気配。
冬の色は彼の内]

 ――

[櫻は
要らぬかどうか答えは無く。
ただ、現世で告げた言葉
彼に届いていなかったのかと、愁い混じる]


【見】 落胤 明之進

[泣き濡れるような小鳥には]

 “セシル”殿は生きるといいました。

[昨夜、交わした言葉。
だから、彼が何をしたいのか――少なくとも、
刃物は命を絶つ為のものではないだろう、と

そう感じていて――
ゆえに思案するは、あの明るい声]

(@49) 2010/08/08(Sun) 02時頃

[駒鳥と、センターの人間がやってくれば
彼の傍にあった気配はなりを潜め息を殺した]


[届く鈴の音。
そちらを一度見て]

思うのならば、今は届かぬほうを思うと良い。

寂しいからですか。
貴方がなくのは。

その鈴の音は、貴方の涙のようです。

[見る視線は生きていた頃と同じ。色はなく。
けれども僧であったものとしての慈悲を浮かべる]


【見】 落胤 明之進

[桜の傍らに、ざわめく気配。
冬の色は彼の内]

 ――

[櫻は
要らぬかどうか答えは無く。
ただ、現世で告げた言葉
彼に届いていなかったのかと、愁い混じる。

そして

駒鳥と、センターの人間がやってくれば
彼の傍にあった気配はなりを潜め息を殺した]

(@50) 2010/08/08(Sun) 02時頃

逝ける。
逝けぬなら、私も往かぬまで。

[足を止めて、空を見上げた。
欠けた満月]

ロビン、お前は私の花です。
こちらに来た以上、それはずっと。

お前が厭というまで。

[月の下、花の身に触れて、心の臓が時を止めたのと同じように、かき抱く]


【見】 落胤 明之進

[小鳥がそれを呼ばぬを知らず。
彼の姿が見える前では、
セシル――その呼び名は裡にしまわれて]

 ええ、月瀬殿はそのように。
 ――それとも、彼は嘘をつかれる方ですか? 

[交互に見やるその眼差しを、
桜花へ誘うようにむける]

(@54) 2010/08/08(Sun) 02時頃

 ――…ボクの為に、染めた髪

[小さく呟く声、僅か。
これは聞こえぬ方が良い
きっと、彼にとっては]


【見】 落胤 明之進

[桜花の散るを見れば、
黄泉花はつかつかと歩み寄った]

 ――あなた、大げさなのです。
 昨日も言ったじゃないですか。

 あなたの言葉、聞いてた私とて
 ……少しだけ誤解もします。
 決して案じているわけではありませんけれど。

[むくれた顔を見せる、
花の一枝でも手にあったなら、それでぺしりと手が出たであろう]

(@57) 2010/08/08(Sun) 02時半頃

【見】 落胤 明之進


 ――…彼の人の為に、
   染めたのでしょうに。

[それがぽつり、と零れたは自身の言葉か。
あるいは桜が裡にあるそれが、黄泉花の口を借りたものか。
狭間を聴く者にしか、わからない]

(@58) 2010/08/08(Sun) 02時半頃

[鈴の音に、主が声かけるを花は傍で控えている。
主が話すに口を挟むのは――
そう雛鳥に告げたのは、未だ昨夜の事。
足を止めた彼を見ている]

 ボクも……法泉さまの花
 ずっと
 切り捨てられる事は、無い?

[不意に視界が覆われて、腕に擁かれたのだと知る。
頬を胸に摺り寄せて、鍵爪の無い手が背に回る]

 厭などと、誰が謂うでしょう
 私は主さまの花
 人食でも良いと、選んでくださったのは主さま
 
 お傍に置いてください。
 共になら、奈落に堕ちても構わない


【見】 落胤 明之進

[いて、との叫びに驚いた顔して、
慌ててその手を引っ込めた]

 してません。
 死ぬとも思ってません。
 でももしかしたらとも思うじゃないですか。

 折角……

[生きているのに、その言葉は続かず。
 桜花の小さな望みを聴けば]

 ……花のまぎれに 君とまるべく

[呟くは、春の嵐のうた。
少しだけ眼差しを和らげれば、
小鳥に場所を空けるように退いて]

(@59) 2010/08/08(Sun) 02時半頃

【見】 落胤 明之進

[不意に揺らいだ。
己の一部が、かき消える感覚]

 あ……

[つとめて、その揺らぎを
表に出さぬように堪えるのだけれど]

(@60) 2010/08/08(Sun) 02時半頃

何故切り捨てると?
お前が私の花だという以上は――。

私の花はお前だけだ。

[摺り寄せられる頬。
頬に触れて、その眸は此方を向くのだと、向けさせて]

堕ちるまえにも。
もう一度歌を聴かせておくれ。
お前のその顔で。
私の為に、啼いてほしい。

[笑みを見せて、唇に触れる。
触れる感触は、生きていた頃と同じもの]


[僧の慈悲。
届くのは、こえ。]


……、ないてなどいない。


[――――りん、と
小さな鈴の音。
眉はきつく寄せられて
けれど涙は流さない。
重なるように華月と、朧の会瀬を意識に重ねる。]


[見ている]

[感じている]

[願っている]


―――――朧さま、
……―――華月……


[己をきつく、抱いて。
震える肩、
―――りん、と鈴は鳴るばかり**]


【見】 落胤 明之進

[――その時、消えたのは白鞘巻であったか。
己が身を抱いて、それを預けた者のことを思う。

月瀬が言葉は聞こえていた。
孕んだのだ、と示す言葉。
そして己を買うなどと、
出来ぬであろうことを知っていて言う主、

――そう出来ぬ、現実が 近い]


 夜光……?

[呟くそれは、一度主を振り返る、
仰ぎ見やれば駆け出した]

(@61) 2010/08/08(Sun) 03時頃

[幾人も、花を囲うなら
気に入りが変われば切り捨てられる
習ったこの世の有様は、恐ろしいもの。
なれど]

 うたを
 ……詠いましょう、主さまのために

[頬に触れる手に僅か震えて
冷たい冬色は嬉しそうに細まる]

 奏でる曲はお任せします
 穏やかな春でも 熱さ溢れる夏でも
 実り多き秋も 身引き裂く寒い冬でも
 
[そっと瞳を閉じる。遠くで鳴る鈴の音も
流れる血の鮮やかさも、今は意識の外に追いやって]


お前の歌は、心地よい。
啼く声と、同じだからかも知れぬ。

[手折った朝のこと。
今は遠く感じられて。
けれども、腕の中にあるのは確かな]

ここでは、少々無粋か。
月の見える場所でと思うたが。

[窓が開けられるのなら部屋にでも、
あちらの騒ぎは僧の耳には僅かに届くだけ。

未練は今ここに。
現世になどないのだから]


――思いの為らぬ秋の歌を。

[そう耳元で告げて、触れる指は優しく。
あの朝とは違う、慈しむ様な口付け。

ないていないと言う鈴の音。
目は向けず、ただ思うだけ。

やはり頑固だと]


 ロビンは、駒鳥の名ですから。

[温もりに擁かれ、背伸びをして唇啄ばむ戯れひとつ。
喧騒はそこかしこ
腹に残した種は思うところあれど、花は主の為に咲く]

 月の下で……嗚呼
 狭間にあっても風流な

[くすくすと、毀れる笑み。
薄灰の、洋装でなく着物を纏うて
耳元囁く言葉に震える]

 ――思いは、為らぬのですか

[柔かな肌を慈しむ指に、唇に
短く、切ない吐息を漏らした]


【見】 落胤 明之進

[背にかかる桜花の声にも振り向いて、
哀しげに首を振るそれが一度物陰に消えれば――
その存在はもう見失われてしまう]

 ――……夜光、どこ?

[まだこえは聞こえない、けれど]

 夜光……

[消えた白鞘巻、目を落とす、
左手だけがやけに希薄に透き通る。
欠けた我が身を辿っていけば、そこに行き着くのだろう]

(@63) 2010/08/08(Sun) 03時頃

メモを貼った。


秋には様々な色がある。
お前の声に合うものを探すと、そうなった。

冬でも良いが、冬では寂しすぎる。
物悲しいくらいが、ちょうど良い。

[月の見える廊下。
庭を前にふわりと腰を降ろす]

風流だというなら、ここでも良いか。

[膝の上に花を抱き寄せる。首元の合せを緩く、その白い首筋へと触れて]


メモを貼った。


【見】 落胤 明之進

[やがて見た友の変わり果てた姿に、
まざまざと甦るのは、己が身にも起こった出来事。

かたり震える躯
紅い月の過ぎる。

名を呼ぶことも出来ず立ち尽くし、

書状がいまだそこにあるをみれば、
主を呼びに部屋へと戻る。
使用人には己の声は届かない。

――主にそれを告げる黄泉花は、
己の死に様を知りえた為か、その存在は酷く希薄**]

(@64) 2010/08/08(Sun) 03時半頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 03時半頃


[欠けた月のした
人は二人を見ること能ず] 

 それでは、あきさめのうたを
 主さまが望むままに

[膝の上に乗れば、見上げずとも唇が触れる距離
薄灰の、着物の上でなく直に触れた指
感触は確かにあって、思わず息を呑む。
身じろぎ、両の手が縋るように着物の両袖を引いた]


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