人狼議事


197 獣ノ國

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視点:


メモを貼った。


メモを貼った。


―銀河鉄道・列車の外―

[招き入れられた後か、それとも前か。
窓枠に腰をかけ、列車の外に脚を揺らしながら。
群青色に瞬く宝石を見つめていた。

もはや隠していない翼。
それをみたときに彼は驚愕しただろうか。
それとも、書店の店主であった彼のこと。

苦もなく受け入れたのだろうか。
確認するには勇気がいって、顔は伏せたまま。

足元に広がる白や赤、橙の灯火を見つめていた。]


メモを貼った。


[渡された紙片を頼りに、汽車を乗り継ぎ目的地へ向かう。一人旅なんて、一体いつぶりだろうか。ジャニスは國の中ですら遠出をしたりはしなかったから、不慣れさ故にいつもの自信は鳴りを潜めている]

……連絡したら、迎えに来てくれたりは……、

[不安げな表情で端末を操作する。"彼"のアドレスを呼び出し、文章を打ち始めて――そうして、途中まで作り上げた文字列をそのまま破棄した。
……突然行って、驚かせるくらいはしたいじゃないか。ぼんやりそんな事を考えて、子供みたいな自分の発想に、ジャニスはくつりと苦い笑みを零す。そんな意地を張っている場合なのか。

がらごろ。がらごろ。
重たい荷物を引き摺りながら、見慣れぬ道を突き進む。ああ、誰も彼も知らない顔だ。小さな國しか知らないジャニスに、國の外は恐怖の対象でしかなかった。
誰も、自分を知らぬ場所。その事実が、こんなにも重いものか]


―ルーカスの別荘前・早朝―

――は、

[しんと静まり返ったその場所。時刻は早朝。まだまだ薄暗い時間だ。漸く辿り着いたそこに、明かりは灯っていただろうか。そうであれば、安堵の一つも出来るのだけれど。

どちらにせよ、ジャニスは躊躇いながらも扉に近付くだろう。そうして何度も紙片に書かれた住所を見返す。恐らく、間違いはないと思う。けれど初めて来る地だから、どうにも確信は持てなかった。

こん、こん、と。
控えめにその扉を叩く。ベルがあったのなら、一緒にそれも押しただろう。
そうして不安げな表情のまま、扉が開かれるのを待つ。この扉を開くのが、"彼"である事を信じて。

――ああ、でも。彼に会ったら、また。泣いてしまうかも、しれない]


メモを貼った。


―自宅―

[この地へ来たからと言って、朝が変わる訳ではない。あの國で長年起きた時間に――朝陽の差し始めるその時間に目覚め、珈琲を淹れる湯を沸かす。
――嗚呼、でもあのサボテンは置いて来さまったから。その間だけは、やる事が無くなってしまいはしたけれど。

湯の温度は83度。場所も道具も変われば、冷めるまでの時間も変わる。
そうして沸かした湯に温度計を差し込み、後もう少しで83度となろう時だっただろうか――家の外から、カラコロと荷を引く音が、聞こえて来たのは。]

………、……。

[思わず、窓の方へと視線を向けて。窓へと駆け寄りそうになる足を何とか止めていたのなら、家の前で止まる音。
――コクリ。聞こえた自分の息を飲む音に呆れつつ、それでも扉から視線を外す事は出来ずに。
それから、どれ程の時間が経っただろう――否、時間にするなら極々短い間だっただろう。それが何処までも長く感じてしまったのは――その胸に広がる、期待のせいに他ならない。]

……ッ、

[こん、こん。何とも控えめに鳴った扉の音と、次いで鳴らされるベルの音。
それが聞こえたのなら、男は今度こそ扉へと向かう足を止める事は出来やしなかっただろう。


――そうして、扉を開けたのなら。降り注ぐ朝陽の向こうに、焦がれに焦がれた姿が…あの夢の時のように、白に身を包んだ彼の姿が見えたのなら。
男は眩しげに目を細め、僅かに背を屈めてその腕を取り、家の中へと引き入れたのなら、身を強く、抱いただろう。
例え彼の荷物が外へと置き去りになったとしても――万一彼が、その抱擁を拒絶したとしても。]

……ようこそ、俺の巣へ。
本当に、捕らわれに来てくれたのか。

[胸に押し付けるように腕に力を込めてしまったから、もしかしたら少々息苦しさを感じさせてしまったかもしれない。
だけれど、それを気にする余裕など…今の男に、ある筈も無く。
嗚呼、彼はもしかしたら泣いてはいただろうか?しかし例え泣いていたとしても、きっと男はこの抱擁を止めはしなかった――止める事は出来なかっただろう。
彼が痛みや苦しさを訴えたのなら、初めてそれに気付いたように僅かにだけ、力を緩めたかもしれないけれど。]



これはあの夢の続きかな……また会えて、嬉しいよ。

[彼と初めて言葉を交わしたあの日と同じ、"目立つ"白いコートを纏う姿を、その腕の中へと閉じ込めながら。
嗚呼、どれ程この時を待ち焦がれただろう。
どれ程、この温もりに焦がれただろう。
さぁ、これで漸く。漸く…あの日の彼の言葉に、返す事ができる。]

あぁ…返事が遅くなってすまない。

――……愛しているよ、…ヨハン。

[ゆっくりと離したその顔は、少しばかり歪んでいたかもしれない。そんな顔は、男にしては至極珍しいものだったけれど。
そうして、両手を彼の頬へと添えたなら。もしも彼の頬が濡れていたのであれば、その雫を唇の先で掬いはしただろう。

見つめる瞳には、溢れんばかりの慕情を込めて。一度寄せた唇は、僅かに躊躇うようにその先にだけ触れる。
嗚呼、しかし。一度触れてしまったのなら、もう止めることなど出来はしない。
ほんの僅かな真を置いて、堪え切れぬように再度寄せた唇は――果たして。受け入れて…貰えただろうか。]


メモを貼った。


……きゃっ、

[言葉を交わす間も無く引かれる手に、ジャニスは小さく悲鳴をあげる。背後で荷ががたりと音をたてて倒れた。けれどキツく抱きしめられる体に、そんな事を気にしている余裕も無く。
自らを抱く体に小さく息を吐き、そうして、そっとその背に手を回した。最初は柔く、けれど次第に、彼の存在を確かめる様に強く]

アナタの為なら、何だって捨てられるって言ったでしょ。

[腕に込められた力の、その息苦しさすら愛しくて。溢れた涙が彼のスーツに染みを作ったけれど、このくらいは許してもらおう。……だって、この腕を緩めて欲しくない。
此方からも強く抱きついて、すりと頭を擦り寄らせる。瞬きする度に涙が落ちて、嗚咽を堪えて歪む頬を伝った]

……もう、夢なんかじゃないわ。
夢を現実にする為に、アタシは来たのよ。

[この再会を、"夢"になんてさせるものか。
震える声で、けれど力強く言葉を吐く。夢なんていう泡沫の存在ではない。そんなもので終わらせるつもりは、端から無かったのだ、と]


…………、
アタシも……あいしてる、

[いつもの余裕そうな笑みも何もない、彼の顔を見る。ジャニスだって似た様なものだ。否、もっと酷いだろう。溢れた涙は止められないままだし、零れそうになる嗚咽を堪え、強く奥歯を噛んでいるのだから。
頬に触れる唇に、ゆるく目を伏せる。拭われる筈だった涙は、次から次へと零れ落ちた。

絡まる視線に、漸く目元を和らげて。彼の瞳に映る色を見れば、微かに息を詰める。
一度、二度。寄せられた唇を拒むわけもなく、けれどそれに満足に応える事も出来ないまま、触れるあたたかさを堪能する。
けれどやがて、躊躇いがちに体を離せば、おろしたての手袋で自らの顔を拭った]


……玄関先でなんて、恥ずかしいわ。
中に入れてちょうだい。

[誰が見ているわけでもないと、そうは分かっていたけれど。彼と口付けを交わすのであれば、もっと秘めやかな場所が良い。
彼の腕の中からするりと抜け出て、倒れた荷物を持ち上げる。そうして、僅かに染めた頬で彼を見上げた]

――入れてくれたら、良い物をあげる。

[首から下げた"時計"を服の上から撫でて、ジャニスはにこりと笑ってみせた。これが彼にとって"良い物"であるかどうかは、分からないけれど。……そうであってくれればいい]


【人】 営利政府 トレイル

― 回想・錠宅 ―

[居間での会話。>>211腰をあげる少し前。]

 好きなんです。御伽噺とかそうゆうの。
 …両親との思い出もそれしかないもんで。

[何処か寂し気に乾いた笑いを作っては、僅かに痺れかけた足を崩して誤魔化した。既に獣人>>3:212と会っている事を察してもらえれば返事を返すこともなく、肯定をするように笑みを浮かべる。]

 俺の戯言に付き合っていただきありがとうございます。
 書き込み…?

[意味がわからず聞き返す。
しかしそれを理解するのにそう時間は掛からず、掲示板に書き込まれたある人物の時系列を考えれば"あの人"は"この人"なのかもしれないと。]

 初めてなんですよ、あぁゆう所に何か書き込むの。

[それだけ言うと痺れた足を持ち上げて席を立った。]

 こちらこそいつもありがとうございます。

(64) 2014/10/09(Thu) 22時頃

【人】 営利政府 トレイル

 何度も言いますが錠さんの話は楽しいので。

[短い会話だが、この会話が終わる頃には玄関に到着を。]

 いい思い出ですね。
 俺の髪の毛が赤かった時なんて。

[そう考えればこの人との付き合いも長いものだ。忘れかけていた記憶を蘇らせながらも、冷やかした言葉の反応を見ては一人で楽しみ家を出た*]

(65) 2014/10/09(Thu) 22時頃

【人】 営利政府 トレイル

――――――――――――――
差出人:トレイル
宛先:ヤニク
――――――――――――――
Re:Re:Re:Re:Re:おはよう寝坊助さん
20xx年 10月3日
――――――――――――――

そのあとに別の人と食べたかもしれないだろう?
ちょっとな。
ヤキモチか?なんてお前がかくわけはないだろうが。


そういえばお前の歌は聞いたことがなかったな。
人を連れ去りたいのならまずは先に俺に言え。
婆さんも食わんでいい。
例えお前が狼でも俺は決して持たない。
そしてお前を撃ち殺す趣味もない。

追伸:"あれ"はお前でいいんだな?

(66) 2014/10/09(Thu) 22時頃

【人】 営利政府 トレイル

確かにお前の言う通りだ。今回は俺がお前に探し行く。

本屋の彼が?
体調が悪くなってたまたま店にいないだけではないのか?
――――――――――――――

(67) 2014/10/09(Thu) 22時頃

【人】 営利政府 トレイル

[帰ってきたメール>>3:222>>2:223に少し長めの文章を打ち込んだ。
本屋の青年については情報を手に入れてない自分は憶測で返すことしか出来ない。

掲示板での書き込みを友人がメールで返してくるのを見ると、同一人物で間違えはないのだろう。物語めいた内容に律儀に返す。生真面目の様に。たとえ友人が綴った内容の先に決められた御伽噺があったとしても従うつもりも全くなくて。]

 だったら新たな御伽噺を作ればいい。

[自らが打った文章を眺めて呟く。
同時に送信ボタンが押されると電波に乗せて友人の元へ。

そして流れた着信音。慌ててとった着信相手は店からの電話。
仕事の話。またいつのも日常に。*]

(68) 2014/10/09(Thu) 22時頃

【人】 営利政府 トレイル

― 翌朝 カフェテリア ―

[珍しく店には行かずに来た滅多に来ないこの場所。
頼んだ物は珈琲とアップルパイ。気づいたら何日振りの休日だろうか。]

 ありがとうございます。

[運ばれてきた珈琲に礼を言って、砂糖もミルクも加えずに少し冷ましてから口にする。一口飲めばポケットから携帯と煙草にライター、そして一冊の古めかしい本。お供に持ってきたその本をぱらりと捲り、羅列された文字を追う。]

 "むかしむかし、あるところに、
 とても可愛らしい女の子がいました。
 ある時、その女の子のおばあさんが赤いビロードの布で
 女の子のかぶるずきんを作ってくれました。"

[赤ずきん。
友人が何度かメールで送ってきた御伽噺だ。
その物語をゆっくりと読み、一ページが終われば捲り新たな展開を繰り広げる。既に知ってる御伽噺だが持ってきたのは友人が例えに出したこのに出てくる狼が気になったから。アップルパイはあとから持ってきてもらうように店員に告げ、珈琲を喉に通せば御伽噺を読みふける。]

(69) 2014/10/09(Thu) 22時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 22時頃


[ふらふら ふらふら 爪先を揺らす。 
振り子のように等間隔に。

ヒンヤリとしているようで、暖かい。
夢の中で感じる空気のような大気。

包まれているのだ―――と
朧に思った。]


  ヒヤリ

[薄青い窓硝子に触れれば指先が、
凍えるほどに冷たい。

ガラスから離した指先には、冷たく白い氷の花。
指の熱に、好きとおり雫となって

   消えて いく


ふと、翼を与えられる前。
彼の店で買った、あの本を思い出す。
               ]


         ペラリ

[頁が捲られる音が

       聞こえた気がした]


【人】 営利政府 トレイル

 "悪いオオカミがいなくなって、みんなはひと安心です。
 (ああ、怖かったわ。これからは二度と道草をしないわ)
 赤ずきんは、自分に言い聞かせたのでした。"

  ――Charles Perrault。

[読み進んだ物語。

お母さんの言いつけを守らずに道草をしたばかりにお婆さんと赤ずきんは狼に食べられたけど猟師に助けられて、赤ずきんはいいつけを守っていい子になりました。概要はこんなものだろう。

友人を探す前に彼が赤ずきんに拘ったこの物語を確かめたかった。
日差しが強くて額から汗が流れたかもしれないが、御伽噺に夢中になって友人が後ろを通った>>78ことには気がつかない。]

(96) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 すみません。アップルパイをお願いします。

[近場を通った店員に注文をしたアップルパイを頼み、作者と書かれた人物の名前を検索しようと携帯を手にした。掲示板はあれから更新はなく、"未読"のままの受信Box>>75>>76を見つけると親指をそこに合わせる。]

 あいつ…メールくれてたのか。

[未読のままになっていたメールの送り主は友人だった。
"お婆さんの真似、練習していた"その一文に不覚にも笑みを零してしまうが返信をしようとした刹那――…]

(98) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 ガシャン

[周囲に響く陶器が割れた音。
振り返るとそこには割れた皿の周辺に落ちたアップルパイ。
店員が慌てた様にこちらへ来て、聞けば割れたアップルパイはこちらの物だと告げた。謝ってくる店員に「気にしないでください」と告げて、溜息を吐けば席に座る瞬間に見えたのは友人の姿>>77>>78。]

 なんでお前…。

[目が合えばいつもの挨拶をして相席を申し出る。
こちらが探すと行ったのにこのような形になるのは遣る瀬無いが、
アップルパイが届けばもう一つの追加を店員に頼むだろう。]

(99) 2014/10/09(Thu) 23時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 23時半頃


[思わず伸ばしてしまった腕は、少しばかり彼を驚かせはしてしまっただろうか。
捕らえるように回した腕の中、小さく聞こえた悲鳴すらも愛おしく。彼の荷物が立てた音は、耳には届いてはいたけれど――それに構う余裕など、とてもじゃあないがありはしない。
強く抱き返された腕には、堪え切れぬように息を吐き。
聞こえた彼の言葉には――あの時に告げられた言葉を再び伝えられたのなら。その吐く息すらも、震えてしまいはしたけれど。]

……あぁ、覚えているとも。
名も國も、何もかもを捨てて俺の元へと来てくれたのなら…

["自分の全ては、君へ"。
繋げようとした言葉は、震える息のせいで声にはならずに。
だけれど胸のあたりにじわりと広がる暖かさを感じたのなら、こっそりと目元を綻ばせ。嗚咽を堪えるような彼の声には、言葉には。男もまた、熱くなる目頭を堪えながら頭を寄せはしただろう。]



現実に、か。それは解っているんだが…
…何故だろうな。まだ夢心地だ。

[この地へと来る途中に、幾度この温もりを夢見た事だろう。そうしていざそれを再び手に入れたのなら――今度はそれを失うのが何とも恐ろしくて。
離さねば、と考える脳に反し、回した腕の力は強くなるばかり。
嗚呼、その上そんな愛らしい言葉を言われたのなら、今度こそ抑えが効かなくなってしまうじゃあないか。]

……また、泣かしてしまったな。

[次から次へと溢れる涙を、丁寧に唇で掬い取りながら。言葉とは裏腹に、その声はとてもとても柔らかなものだったけれど。
あの日の涙とはまた違う涙を。流れるそれは、なかなか泣けない自分の分まで流してくれているような、そんな気にすらなる。
そうして、久方ぶりにその唇へと緩く触れ――実際には、それ程の時間は経ってはいなかったけれど。
それでも十年の時を経たような錯覚を覚えたのは、それ程までに彼に焦がれていたと言うことなのだろう。]



………、あぁ、すまない。
あまりに美味そうな蝶が巣に引っ掛かってくれたものだから、つい。

[顔を拭う、別れた日とは違う真っ白な手袋。その手をやわりと取りながら、戯けたように言ってみせて。

"こんなに美味そうなご馳走が目の前にあるのなら、どんな蜘蛛だろうと味見をしたくなるもんだ"――なんて。
そう繋げてみせながら、持ち上げられた彼の荷物を取ろうと手を伸ばす。
そうして男は、荷物を取れたのであればそのまま、取れなかったのであれば苦笑を浮かべ、自ら巣へと飛び込んできたこの美しい蝶を、中へと招き入れただろう。]

しかし、荷物もあったろうに。
連絡をくれたら――あぁ、…返さなかったのは俺か。

メールは、全部届いていたよ。
……何度。電話をしようと思ったか。

[――パタン。
扉の閉まる軽い音を聞き流しつつ、服をなぞる彼の指先を見つめる。
そうして腰を引き、背を屈め。なぞられた辺りへと唇を押し付けてみたのなら、コツリと硬い感触が伝わりはしただろうか。]



それにしても…良い物?
何だろうな、メールでくれた"土産"かね。

[彼の身体へと腕を回したまま、チラリと相手の瞳を見上げて見せて。
そうして彼の言う"良い物"が待ち切れぬかのようにもう一度唇で硬い感触がした辺りを突ついてみたのなら、"良い物"は――与えて、貰えただろうか。]


トレイルは、ヤニクの席に移動しようとしている

2014/10/10(Fri) 00時頃


【人】 営利政府 トレイル

[相席となった友人は苦味のある珈琲を見る度>>107に同じ表情をしてみせる。そんな友人に言う言葉はいつも決まって]

 そんな顔をするな。慣れればうまいぞ?

[これだった。言った所で彼が飲んだこともないのだが。送られてきたメールの返信を怠ったことを謝罪しようと]

 そういえば―…

[言いかけた所で友人がいつも被っている頭巾が落ちて髪の毛から覗かせる狼の様な耳が露わに。自分だけ、時が止まったかのようだった。目を瞬かせて驚いた表情を作るも口から出た言葉は冷静なとある台詞。]

 "おばあさん。
 おばあさんの耳は、ずいぶんと大きいのね"

[先程まで読んでいた御伽噺の台詞。落ちた頭巾に手を伸ばしては騒ぎが大きくなる前に友人の頭に戻した。]

 狩人やお婆さんの役じゃなくてすまんな。

[そう言いながら。]

(114) 2014/10/10(Fri) 00時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 00時半頃


【人】 営利政府 トレイル

 行儀が悪いぞ。

[肩肘を立てた>>123友人に向かって子供に注意するかの如く。
苦笑の言葉は鼻で笑い返す。

友人が問い掛けた。
面白みのない答えしかしない生真面目な自分に。
足を組んで聞いていれば、珈琲の傍に置いた煙草を取り出し火をつければいつも以上に深く深く吸い込んで、一気に灰へと変えていく。そして吐き出した紫煙は友人との間に幕を作り、奥で揺れた琥珀色に答えを返す。]

 あぁ。俺は日常から抜け出したいな。
 仕事も楽しいが、もう少し刺激が欲しいと思ってた。

 …で、俺の目に映っているのは紛れもなく俺の友人だが?
 少しばかり耳が変わってしまったみたいだがな。
 だからなんだっていうんだ。
 そんなことで俺がお前を拒絶をするとでも?

[面白みもない答えを表情も変えずに。]

(132) 2014/10/10(Fri) 01時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[作られた幕は風に乗せて消えていく。もう一度煙草から紫煙を作ると、「そうだなぁ」と呟いて灰皿へと煙草を置いた。]

 主人公はお前だな。
 物語はお前がうちの店に来た時からにしとこうか。

[そこを皮切りに出会いやこの仲に至るまでを御伽噺を語る様に紡いでいく。そして現在の時間軸まで話が来ると話を中断させて]

 ここからお前はどう物語を繋げていきたい?
 俺にどうやってこの物語を紡がれたい?

[今度はこちらが友人に問う。そしてボヤく様に灰皿を見つめながら独り言。]

 俺は主人公にはなれないんだよ。
 
[無意識に出た言葉。回答なんて求めてないし、気づいてしまえば何事もなかったかのように吐き出してしまった言葉を灰皿の中で灰と一緒に埋めたかった。**]

(133) 2014/10/10(Fri) 01時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 01時半頃



中に入れてくれるなら、味見以上の事もさせてあげるわよ

[手を取り戯けた様に落とされた言葉には、悪戯っぽく微笑んで。そうして踵を上げれば、彼の頬に口付けた。
重たい荷物は彼に任せて、逆の腕に手を回し、すりと擦り寄る。並び歩くだけで、こんなにも幸せになれるのだから不思議だ。
傲慢で強欲な自分が、それだけで満たされるだなんて。以前のジャニスに言っても信じないだろう]

ええ、そうよ。返事のひとつも寄越さなかった癖に!

……でもね。アタシきっと、電話をもらっても、出られなかったわ。
だって、声を聞いたら泣いちゃうもの。

[ぱたん、と。扉の閉まる音には、小さく口元を緩ませる。蝶が蜘蛛の巣に招かれた事を喜ぶなんて、何ともおかしな話だ。

彼に半ば体を預ける様にして、するりと"時計"をなぞる。そしてその指先を見詰める視線に気付いたのなら、一つ。朗らかに微笑んでみせただろうか。
ジャニスの胸元……"時計"に口付ける彼の後頭部を、ゆるうく撫ぜて。そのまま、その首元に腕を回す]



そう。それの事。
でも、気に入ってもらえるかどうか、分からないわ。

[見上げる視線と、二度目の口付けに、ほんの少しの不安を塗り潰す為、ジャニスは楽しげに目を細めた。

そうして、ちゃりと小さく金属が擦れ合う音をたてながら、首にかけた鎖を引き出す。そうして背中側にある留め具を外せば、てのひらに蜘蛛と蝶との時計を落とした。
鎖を掴み、彼の眼前にそれを掲げる様にして。小さく小さく、首を傾げてみせる。気に入ってもらえるかしら?なんて。そんな不安を、無意識の内に滲ませながら]

蜘蛛と、蝶の時計。
多アナタが集めているのは、もっと上等な物だと思うんだけど――、

[自信無さげに言葉を落とし、彼が屈んだままでいてくれたのなら、時計から伸びる鎖をそっとその首に回しただろう。嫌がられなければ、留め具をはめてみせて。腕はそのままに、彼の瞳を覗き込む様にする。
彼の首から伸びるそれは、やっぱり、似合っているとは言い難かった]


……ごめんなさいね。時間が無くって、こんな物しか買えなかったの。
また今度、もっとマシなのをあげるから。

[ちゅ、と。小さく音をたてて額に口付け、そっと体を離す。そうして彼の反応にはあまり期待しないまま、ゆるく微笑んでみせただろうか。
……喜んでくれなかったとしても。その"時計"を外させるつもりは、毛頭無いのだけれど]


【人】 営利政府 トレイル

[見つめた煙草は風に乗って灰を次々に作り出す。"主人公"からの誘われた散歩>>141には乗るが、目を静かに伏せて空笑い。次いで友人を見つめると首を小さく横に振り]

 俺は筆者なんかじゃない。
 お前という主人公の御伽話に出てくる登場人物でしかないんだ。
 
 でもお前が誘うのなら何処へでも。

[何時かメールで書いた言葉。僅かに口角を上げて笑みを作り、すぅっと息を吸い込むと繋がれた一頁に新たな生を吹き込んだ。]

 "物語を語る友を狼は筆者だと言いました。
 でも友はそれを否定します。
 自分はただの登場人物だと。
 そこで狼は友を散歩に誘いました。
 行き先はまだわかりませんが、それを友は快く受け入れます。
 
 行く先は楽しい場所なのか怖い場所なのかわかりません。
 けれど生真面目な彼は友である狼の誘いは無下に断ることが出来ませんでした。
 否、気がついたら隣にいる仲になった友人の誘いを断る理由がなかったのです。"

[言葉では表していなかった心情を物語に付け足して。]

(146) 2014/10/10(Fri) 16時頃

【人】 営利政府 トレイル

["晩酌">>142と聞けば「良いね」と同意し珈琲の入ったカップを乾杯と言わんばかりに持ち上げた。アップルパイが運ばれると一口大程にフォークで切り取り口に頬張る。久しぶりに食べたアップルパイはとてもとても甘かった。
もう一口を食べようとパイにフォークを刺して頬張ったところで尋ねられた質問。口に入れたパイを喉に通すと珈琲で乾いた口内を潤してから語りだす。]

 お前が俺を筆者だと言ってくれるのなら…。
 俺はこの先の物語の終わりをどうこうしたいとは思っていない。
 予め決められた終わりに向かっていくのは嫌なんだ。
 だから起こったままの出来事を。俺はお前の隣で紡いでく。
 さっきみたいに。

[風が二人の間を通り過ぎた。
火を付けた煙草は火種も消えて灰皿の中に落ちてしまう。未だ全く堪能をしていなかった煙草に少々肩を落としながらも店員が横を通れば珈琲のおかわりをもらうだろう。

アップルパイを食べ終えれば友人が頼んだ葡萄柚も一緒に支払う。決して金額を友人に要求したりはせずに「奢らせろ」と言って散歩に誘った。指定をした場所は公園。]

(147) 2014/10/10(Fri) 16時頃

【人】 営利政府 トレイル

― 公園 ―

[着いた頃には午後に差し掛かった時間だった。
しかし相も変わらず日差しは照りつけ、公園の自販機でペットボトルを二本買うと一本を友人に向かって放り投げる。]

 とりあえずそれで我慢な。
 俺も一緒だから。

[紫色の液体の入った炭酸の入っていない葡萄ジュース。友人が受け取ったのを確認すればベンチに腰掛け、「お疲れさん」と互いのボトルを軽く合わせた。]

 やっぱワインの方が美味しいな。

[キャップを開けて喉に通すも、不味くは無いが友人と飲み合わせるのはいつもの葡萄酒の方が好みだった。]

(148) 2014/10/10(Fri) 16時頃

【人】 営利政府 トレイル

[友人と出会った頃は髪の毛が赤い時だったか。
思い出が蘇ったのか笑みを浮かべながら懐かしむように会話をする。時折捏造をしては訂正を加えられたり、あるいはその逆もあったりしかたもしれない。]

 なぁ…

[楽しい時間が流れる時、突然友人を呼びかけて会話を中断させる。その声も表情も真剣に、二人の空気を流れを変えた。]

 さっき、どんな物語を書きたいかって聞いてきたよな。
 …俺がこの國を出ようとお前を誘ったら、お前は誘いに乗るのかよ?

[それは"筆者"から"主人公"へのこの物語の新たな展開を提示した一面だった。**]

(149) 2014/10/10(Fri) 16時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/10/10(Fri) 16時頃



…何とも傲慢な蝶だ。
君はもう、巣の中に居ると言うのに。

[悪戯のように落とされた言葉には、クスリと笑いながら言い返して見せて。こんな他愛のない言葉遊びを再び交わす事が出来る喜びに酔いしれる。
頬へと触れる吐息を感じながら、視線を降ろした先には僅かに浮いた踵。
――見えたそれを、どうにも可愛らしく思うてしまったと知れれば。彼は気を悪くしてしまうだろうか…それとも。]

……泣いてしまう、か。
それなら、電話をかけなかった判断は正しかった。

――……離れた場所で泣かれても、何も出来ない。

[頭の後ろに回された手に目を細めながら、離れた間の事を思い、小さな声で呟く。回された手に沿うように手のひらでなぞり、肩から腰へとゆるりと撫ぜ。
彼の内心など気付かぬままに唇を寄せたのなら、小さな小さな時を刻む音も聞こえては来ただろうか。そうしてそれに混じるように、彼の鼓動も聞こえた気がして――。]



………ほう。

[そうして彼が見せたそれへと視線を移したのなら、男は小さく感嘆の声を上げる。
鎖の付いた先には、小さな時計がひとつ。蜘蛛の巣を模した文字盤に囚われた白い蝶に、刻を刻みながら巣の中を伝う金の蜘蛛。
彼のその手で首へと付けられたそれは、似合っているとは言えなかったかもしれないが――先程まで彼が付けていたからか、それともその蝶と蜘蛛とに自分達を重ねたからか。仄かに伝わる金属の暖かさは、男を酷く安心させた。]

――成る程。
文字盤の巣に捕らわれた蝶が君で、針の蜘蛛が俺、か。

……く、く。中々いいセンスじゃあないか。
ほら、見てご覧。この蜘蛛は、蝶を喰らうのが待ちきれないらしい。

[頬への口付けに、そしてこの贈り物に男は滲む嬉しさを隠そうともせず。柔らかい微笑を浮かべ、彼の頬へと口付けを返したのなら、首に下がった時計を指して見せただろう。
丁度、長針が12へと差し掛かる頃だったらしく、まるで待ち侘びるように蝶を狙う長針の蜘蛛。その様に思わず吹き出しながら、彼の瞳を覗き込む。]



――……まるで俺のようじゃあないか。

[その言葉を告げたと同じ頃に、長針がひとつ動き。文字盤の蝶を喰らう蜘蛛のように、男もまた自分の巣へと捕らわれた蝶を喰らおうと、ほんの少しだけ荒く、唇を重ねる。
…先とは違い、ここはもう巣の中だから。彼もきっと――自ら捕らわれに来た彼なら、拒絶はきっと、しないだろうと。]

気に入ったよ、ありがとう。
集めた時計も、全て置いて来たから…これが最初の時計だ。

…しかし12を過ぎたら蝶から離れなければならないとは、哀れな蜘蛛じゃあないか。
一度会えたらまた時が満ちるまで君に会えないとは…俺なら、耐えれそうに無い。

[口付けを交わしたのは、果たしてどれくらいの間だっただろう。名残り惜しげに蝶から離れる蜘蛛に視線を向けながら、男はその白い手袋に包まれた手を引く。
そうして時計の蜘蛛とは違い、未だその腕の中に蝶を捉えたままの男は、獲物を逃すまいと腕に力を込めはしただろう。]



――いっそ、時を止めてしまおうか。

["そうしたら、離れずに済むだろう?"、なんて。戯けるように言葉を投げながら、僅かに身体を離して彼の手を引き。
彼がそれに倣ってくれたのなら、二人で共にソファへと。あの夜語り明かした時のように、寄り添おうとしただろう。]

そう言えば、殴られた…と言っていたが。
口の中は、まだ痛むか?

痛むなら、氷を持って来るが。

[珈琲が染みる、と言っていたから、恐らくは顔を殴られたのだろう。痛みが無いように、そっと頬へと――今更かもしれないけれど――触れながら。
そうしてまた、痛みの具合が解らぬ男は、啄ばむように唇を寄せ。指をそっと握ったのなら――あの時血で濡れていた指は、未だ痛みを伴いはしただろうか。]

しかし情けないかな、俺は君の趣味はおろか…好物すら、知らないんだ。

……ヨハン。
君の話も、聞かせてはくれないか。

[彼へと寄り添い、軽く目を伏せながら。彼を求めるように投げてみた言葉に、彼は果たして応えてはくれるだろうか。]


[頭の中で捲られる物語のページ。
その最後の言葉が終わった後。
列車は音もなく何処かに止まった。

シン、と空気のなる音が耳の奥をこだまする。]

 白鳥の停車場ですか―――?
 それとも

[降りるべきなのかどうか、自分にはわからない。
そもそも最初から乗っていたわけではないのだから

この列車が今どこを通っているのかわからない。
本屋の店主ならば知っているのかもしれないけれど。

星空を走る列車を一つしか自分は知らなかった。]


 南十字星を観たいです……。

[あの本の列車とこの列車が同じなのかはわからない。

けれども、もしも同じものなら。
そして、同じ道筋を通るなら。

獣になることを選んでまで
近づきたかった場所を通るのでは―――

そんな感じがした。]



……気に入ってくれたみたいで、良かったわ。

[嬉しそうに笑う相手に、安堵した風に息を吐く。
頬に返される口付けにぴくりと体を震わせながら、彼の指す時計へ視線を向けた。覗き込まれる瞳に気付いたなら、すぐに見つめ返しただろうけど]

るー、……ん、

[彼の名を呼ぶ形に開かれた口は、荒い口付けには塞がれた。先までは余裕無く重ねる事しか出来なかったけれど、漸くそれに応える事が出来ただろうか。
角度を変え、重ねる度に熱い吐息を零す。やがて唇が離されたのなら、見せ付ける様に唇を舐めてみせた。

手を引かれたのならそれに従って、逃すまいとするその腕に寄り添う。そんなに力を込めなくても、逃げるつもりなどないのに、なんて。胸中でだけ苦笑しながら]



あら、良いわね。
そうしたらきっと、蝶も寂しくないわ。

[最後に一度、彼がそうした様に時計に口付けて、手を引かれるままソファへと導かれた。
座る彼に体を預け、腕を絡ませる。そうして緩む口元を隠しもせず、彼の方を見上げただろう]

……もう痛くないわ。
氷なんか要らない。

[頬に触れる手にほんの少し眉を寄せ。何処にも行かせないという風に、絡める腕に力を込める。
実際の所、切れた口は未だに痛むのだけれど。素直にそう言って、彼が離れて行ってしまうのが嫌だった。……例え、氷を持ってくるだけの僅かな時間でも。もう、離れたくはないから。
寄せられる唇と、指先に触れる手と。その二つに目を細める。口内は兎も角、指先の痛みはとうに無くなっていた。

そうして、乞う様に投げられた言葉には、幾度か瞬く。けれどすぐにはにかむ様に微笑めば、よりいっそう彼に寄り添って]



……アタシはね、チョコレートが好き。
後は、ココアとか、ホットミルクとか。甘くて、安心出来る物が好き。

[身を乗り出し彼と向かい合ったのなら、軽く右手を上げ、一つ彼に教える度に指を折っていく。ひとつ、ふたつ。彼が教えてくれたのと同じ様に、自分の事を、少しずつでも彼には伝えてゆく。
たったこれだけで、胸が弾む様に高鳴った。たったこれだけで、満たされてしまう]

それと、やっぱり舞台は外せないわね。
アタシ、人に見られるのが好きなの。舞台に立って、役を演じて。……そこに向けられる視線が、堪らなく好き。

……そして、

[指を折るのを止め、ふと視線を彼に向ける。指先を握るその手を一度離したなら、絡める様に手を繋いだ。
そうして満足そうに口元を緩ませて、そっと。その手を自らの胸元に当て様としただろう]


――アナタの事が、すき。
きっと、これがアタシの中でいちばん大切なこと。

[押し当てたてのひらに、高鳴る鼓動は伝わるだろうか。張り裂けそうなくらいの、この気持ちは。
微かに震えてすらいる手を、ぎゅっと握り締める。少し冷えた指先でも、きっと彼よりはあたたかいんじゃないだろうか。ほんの僅かでも、この熱から。彼への想いが伝われば良いのに。

伏せた瞳を縁取る睫毛が、ふるりと震えた。それでも口元は柔く微笑んでいる。
ああ、愛しさというものは。……こんなにも、泣きだしそうなくらいに、胸を締め付けるものなのか]

……アナタにとっての、いちばんじゃなくても良いから。傍においてね。

[向かい合うのを止め、彼の肩に頭を乗せる。ゆるりと胸元から手を離して、重ねたままその手を降ろす。手袋越しの体温は、何とももどかしいものではあったけれど。柔く伝わる彼の体温が心地良くて、離す事など出来やしない

――そうして小さく小さく呟いた言葉は、彼に届いたかどうか。届かなくたって、別に構いやしないけど]


[コンコン、といつかの悪夢を思い出させるような音:334に、ベネットは身体をびくりと緊張させた。

そろりと窓を見ると、銀いろの―――銀河の岸のすすきとおなじいろの紙がはためいていて、声を失った。

半ば取りつかれたようにカララ、と乾いた音を立てて窓を開ける。]


君は…………



[つぶやいてから手を取って列車に招き入れると、折りたたまれる翼に、ふっと目を細めた。いつか落ちていた羽根は、彼女の物だったのかもしれない。

窓に腰掛けてつま先をゆらし、なにもいわない。本当に彼女だろうか。ジョバンニが見たカムパネルラのように、いつか消えてしまうまぼろしだろうか。]

『ぼく、白鳥を見るなら、ほんとうにすきだ。川のとおくを飛んでいったってぼくはきっとみえる。』


[音もなく列車が止まったとき、おもわずそう言った。彼女は振り向いたろうか。]


メモを貼った。


メモを貼った。


[音もなく列車が止まった。
振動も何もないのに確かに『止まった』と思ったのは

車窓から光の尾を揺らし、後ろに流れる赤や橙の灯火や
燐光の三角標が後ろに止まって見えたから。

息をすることも忘れて、列車の止まった先を見つめ
窓から停車場に降り立とうとした時、ふと後ろから聞こえた声

こくんと息を呑み、声の主を振り返り。]

 時計は11時かっきりですか?

[彼の方を見つめ、そう問いかけた。]


[彼の方に向けていた顔を逸らすことなく、
けれども緩やかに瞼を閉じる。

自分と重ねてしまうことの多かった物語の登場人物。
その台詞が口をついて出る。]

『お母さんは、僕を許してくださるだろうか』

[それは遠い遠い三角票の辺りにいる母親を思って
どもりながら思い切ったように、カムパネルラが口にした言葉。

自分とは境遇も何もかもが違う。
けれども言わずにはいられなかったのだ。

空に近づけば逢えるのではないか―――と
遠いところに居場所を求め

翼をもらった自分のことを許してくれるのだろうか。

そんな不安が心の中にぽかり浮かんで揺れていた。]


【人】 営利政府 トレイル

["どうして僕を誘ったのかわからない"
友人の意見は尤もだろう。言葉足らずなんだ、いつも。

プラスチックの容器が変形した音を耳で拾い>>163、空気を変えた友人を見て、いつものように注意をしようとしたがそれも辞めた。]

 お前の問いに答えよう。

[替りに吐き出したのは先程の話題に対する答え。見下ろされる姿勢>>164のまま眼は友人はしっかり見据え]

 俺の誘いは冗談ではない。
 俺は日常から抜け出したかったのは事実だ。
 両親との思い出でもある御伽噺はいつも主人公に日常と違う"何か"が起こる。
 だけど俺は毎日毎日同じ日常の繰り返し。
 少しは御伽噺の主人公の様なことも憧れた。

(193) 2014/10/11(Sat) 00時頃

【人】 営利政府 トレイル

 でも今は違う。
 お前が俺を"筆者"だというのなら、お前の物語の続きを書きたい。
 お前が俺の物語にお邪魔をしているというのなら、"主人公"はそのまま友を連れて行きたい。
 …端役で俺は満足だ、お前の物語を書けるなら。
 どちらかと言えば今はこの気持ちの方が強いな。

(195) 2014/10/11(Sat) 00時頃

【人】 営利政府 トレイル

 書かせろよ、お前の物語の続きを俺に。
 "主人公"のヤニクさんよ。
 その魔法が完全に解けるまで、見届けさせろよ。
 だから――…

(196) 2014/10/11(Sat) 00時頃

【人】 営利政府 トレイル

 俺が、お前を、見つけてみせる。

[己の意志を言葉に乗せる。主人公に拘っていたのに自ら口にしたのは筆者としての自分だった。その事に自らが驚くのだが、友人の物語を紡いだことで心に変化を齎した。両親が語ってくれたように自らも語りたい、そう思った。]

 行けよ、それを返しにさ。
 言いたいことは言ったから、俺は。

[携帯でメールを返す>>180友人に促すように声をかける。追い払う仕草を見せては、悪戯の様に笑ってここまで付き合わせた礼を言う。そして恒例になったであろう挨拶をする為に、その手を挙げて友人を見送った。]

 ありがとな、気づかせてくれて。

[小さくなる後ろ姿にそう呟いて。]

(197) 2014/10/11(Sat) 00時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/10/11(Sat) 00時頃


【人】 営利政府 トレイル

[5年前に受け入れてくれた店主たちは自分の中ではもう一人の両親だった。悪いことは本当の子供のように叱ってくれて、良いことはまるで自分たちのように喜び、褒めてくれた。

彼らに子供はいないらしい。だから余計に可愛がってくれたのかもしれないが、例えこの國を出ることになっても実家があの店なのは変わらない。悲しむ姿を見る可能性はないとは言い切れないが縁が切れるわけでもない。]

 子供じゃないんだよ、もう俺は。

[自らの足でこの地に来た。だから自分の足で出て行くことも。
何か考え事をしては持ってきた御伽噺の本をぱらぱらと捲っては物語の冒頭を指でなぞって、続きは見えない文字で"狼"の物語を綴る。そして今出来上がった新たな一頁を口にして、物語の頁は厚みを増した。]

(200) 2014/10/11(Sat) 00時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/10/11(Sat) 00時半頃


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