145 異世界の祭り
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[復活を為そうとする魔物、という存在にきょとりとした。
まるで御伽噺だ。
そして、ペラジーの口調もあたかもそのような口ぶりである。]
退治は、できないの?
起きてきたら、封印…って、また寝かしちゃうってコトでしょ?
それとも…例えば、木っ端微塵にしても…また復活しちゃうの?
[首を落として爆発させれば解決じゃん!とか思っている。
そのままを口には出さないけれど。]
お祭りは、楽しかったけど寂しかったな。
だから、本当はあまり好きじゃないんだ。
[ペラジーのこめた弾がぴきゃーと叫ぶ横で、ぼそっと呟く。]
他にやることがあったのはうらやましいよ。
[一瞬だけ目を伏せて、すぐに射的屋のおっちゃんに次の弾を要求した。]
一般人が考えられる程度の好き勝手なんて、そんな大それたモノじゃないから。
途中で飽きそうだしね、きっと。
……それが判ってたから「アイツ」も私に憑いてたんでしょうし。
[所詮、本物の悪になどなれるタマではないのだ。]
そうね。隕石破壊したり、堕天使と殺し合ったり、神様の子供殴ったりに比べれば刺激不足な感は否めないけど、
……けど、これはこれで、楽しかったかも。
そう思うことにしておこうかしらね。
怒られるんじゃないかな?
ボク、捕まったらきっと…死刑だと思ってる。
[ペラジーの放った銃声が小気味よく響くのを聞いて、
おお、あたったーと歓声を上げた後、問いかけ>>あっさりと言い切った。]
でも、どうしても我慢できないんだ。
とってもタノシイんだもの。
[へへ、と裏のない笑みを浮かべ、的に向かって銃を構えた。
今度は手がぱりっとしませんように…!とお願いして弾を放つ。
ぱん、ぱぱぱん。
発射された弾は、今度は普通の速度で 6と、3、と1、と大大吉[[omikuji]]。]
あはははは!!
[ロケット花火作戦が何かのツボに入ったのか、爆笑していた。]
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[周囲の空気が冷えたかと思うと、スイカバーは氷のバットと化していた]
『ちっ、こいつァすごい芸当だな……!』
[警棒よりリーチのあるそれに、攻撃は受け止められる。 氷に罅の入る音はしたが、持ち主は無傷である。 そして彼の腕がこちらへ伸ばされ]
『て、てめェ何をする! やめろ!!』
[このままでは発射に巻き込まれる。 それではさすがに無事に済むとは思えず、必死に抵抗する]
(68) 2013/09/23(Mon) 00時半頃
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[彼女の言葉に小さく笑みを浮かべ、今は声も届かない相棒に意識を向ける。]
アンナさんは何を思って私にとり憑いたのでしょうね。
[自分は頭も固く、犯人向きではないと思う。
異世界であったらしい事を聞けば、狼狽し]
…そ、そんな事があったんですね。
私、その世界で生き残れる自信がありません。
[そもそも自分に戦うなど無理だ。
アンナがいなければトニーにあっさり殴られて気絶で終わっていただろうと思う。
楽しかったかもと思う事にする、という斉花の言葉には笑顔で頷いてみせ。]
少なくとも私にとっては、セイカさん達と出会えたこの時は楽しいものでしたよ。
え、そこ笑うところなんですか?
[文化の違いなのだろうか。
男は爆笑している斉花に困惑する。]
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『くそッ……』
――やるじゃないの。
[ほんの一瞬だけ唇を釣り上げた笑みが浮かんで。 トニーの腕の中でもがく体は62(0..100)x1の力を発揮する。 出来なくても、運勢が吉[[omikuji]]程度味方してくれるだろう]
(71) 2013/09/23(Mon) 00時半頃
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『うぉぉぉぉあっぶねぇぇぇぇ!!』
[間一髪、体はトニーの腕を抜け出し尻餅をついた。 暴れる間に電気を帯びた警棒が相手に触れでもしたのかもしれない。 ロケット花火はといえば、鼻先を掠めるようにして飛び出し屋台の合間を暴走している]
ちょっとあれ、止めなくて大丈夫なの!?
[トニーと周囲への被害を思って叫ぶ]
(72) 2013/09/23(Mon) 00時半頃
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[アンナがディーンに取り憑いた理由……からかい甲斐があったからではないかと思ったが、言わぬが花だろう。]
……私もなんで生き延びたか不思議だわ。
そりゃ元の世界にいきなり戻ったって暫く馴染めないわよ……
[辛い現実を少し思い出しつつ、]
……貴方、結構トンでもない目に合ってると思うのだけど。
ドM? ドMなの?
[ディーンの素直な言葉には、照れを隠すようにそう言った。]
ーー〜〜!!
[暴走してびゅんびゅん飛び回るロケットに、笑いの上限を超えてしまった。
お腹を抱え、膝をパンパン叩いている。]
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『余計な事しねェでほっとけって……!』
あんなのほっといたら気絶どころじゃないわよ……!
[二つの意志がせめぎ合う。 不意に誰かのステッキが襲って来たり当のロケットが飛んで来てもすぐには動けない]
(76) 2013/09/23(Mon) 00時半頃
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―広場―
[実は射的屋前は事件現場でもあるっぽい。
なので、きっと諸々の騒動もそれなりに把握出来ている、多分。
こちらは射的屋の手前の台(進入禁止柵でもある)に
軽く凭れて周囲を見ている]
先祖は、退治出来てたらやってただろうな。
今も言ったけど、そいつは封印されていて手が出せない。
殺せるかどうかも解らないのに、檻から出す訳にもいかないのさ。
多分殺せないしね。人智を超えたモノの厄介なところだ。
[斉花が相棒に選ばれた理由について考えていたのは一般人の男には分からない。]
えぇ…、ギャップがあり過ぎですね…。
[戻った世界で暫く馴染めなかった、と言った彼女の言葉に大きく頷いた。
自分が斉花の立場でも暫く仕事が手に付かないだろう、と想像する。
照れを隠すために言われた自分への評価には]
…え?
ち、違います…!
[その意図には気付かず、おろおろとしながら否定した。]
にゃにゃ?
トニー君、どしたんだろ?
空中に氷を作って、それを足場にジャンプするのを繰り返して空を進むとかできないっぽい?
このままだと、危なくないのかな、かな?
あ、トニー君のパパさんが、ネット作ってるね。
ふぅ、一安心なんだよ。
そうか。
[耳敏く聞いた声にまろやかな声で応じた。
いつの間にか、本人も自覚なく途中から対子供仕様の声に
なっていたのだが、モニカは気付いていただろうか]
…………
[ならもうその事は何も言うまい。]
[暴走するロケットを男は青ざめながら見ていた。
幽体の身では何もできない。
グレッグやもう一人の男性が手を尽くそうとするが、それは功を奏するだろうか?
トニーの身体が花火から離れれば青灰を瞠目し。
どうか無事で、と男は指を組んで祈る。]
[因みに2枚取れてしまったスマイル券は、その場で渡したら
倍増しの笑顔でサムズアップされたことを記しておく。
残りの一つ、金平糖は土産が増えたと思うことにする]
― 回想: ―
[夢を見ていた、と思う。
桜舞う中での演奏《セッション》
あいつのギターと俺のドラム。
舞台《ステージ》の真ん中でマイクを握るのは――何故かキラキラした光に包まれて見えない。
見えないが、とてもいい声だった。観客も俺もテンションうなぎのぼり。
やっぱり、俺の耳は間違いじゃなかったろ?
演奏しながらあいつを見る。
あいつも、こちらを見て笑顔を浮かべた。
頷き合うと、俺達はクライマックスに向けて熱くそれぞれの楽器を奏で始める――]
― 村長の家 ―
う…ん…
[――随分長い間眠ってしまったようだ。
頭がズキズキと痛むような気がする。]
……本当にぱーんしそうになっているがアレは大丈夫なのか。
[トニーが引き起こした騒動を目に、額に指を添え
軽く嘆息した。]
あ、沙耶お姉様あぶない!
[とっさに叫ぶが、幽体の身では沙耶に声が届くはずもなく]
[幽体離脱状態なので、実際には痛みなど感じないはずではあるが]
うへえ。随分寝てたみてぇだな。
確か俺はグレッグに殴られて……
……一体何が起きてんだ?
[ポーチュラカの声が聞こえた気がして、ふらりと立ち上がる。]
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[グレッグ>>74がロケットを止めに、ニール>>79が受け止めに動くのが見えた]
『ま、あんなら最悪な事にはなんねェだろ。 小僧の意識がどうなんのかは知んねェが――』
[背後から声がした>>83のはその時だった]
『しまっ――!?』
[ステッキを振り上げようとするが、手の届く所にない。 尻餅をついた拍子に落としてしまったのか。 両腕で咄嗟に頭部をかばったが、果たして――]
(85) 2013/09/23(Mon) 01時頃
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……そう言えば、仕事抜きで祭りに出たのなんて
初めてだったんだな、俺は。
[家を出て放浪に入ってからも、実質血筋の役だけは
いつも頭にあったから。]
あ、テッドさんおはよー。
んーと、トニー君がでっかいロケット花火で空に飛んでって、
トニー君のパパがそれをネットで受け止めようとしてる感じかな、かな?
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