人狼議事


99 あやかしものと夏の空

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【人】 落胤 明之進

怪談?

[>>0>>1オスカーの語る怪談は、まったく怖くなくて。
恐怖よりも、微笑ましさと、切なさを感じた。

自分があの村を離れる時、そんな不幸な事故が起こった話は聞いたことがなかったから、おそらくはその後の出来事なのだろう。

自分の語った「誰か」の話。オスカーの語った「幽霊」の話。
それは…]

幽霊と友達なんて面白いね。

[悟ったその事実を、あえて確認することはせずオスカーに微笑む。]

お盆とか、ハロウィンとか…どの国にもあの世とこの世の境目が曖昧になる時期があるんだよ。
それってきっと…生きてる人たちも死んだ人たちのことが忘れられなくて、もっと遊びたい、会いたい、って思ったからじゃないかな。

遊びたいって思ってるはさ、幽霊だけじゃないんだよ。

だからその幽霊に会えた人たちは、きっと幸せだと思ってるんじゃないかな?

(14) 唐花 2012/08/15(Wed) 23時半頃

【人】 落胤 明之進

[>>2すごい勢いでハンバーグをリクエストされ、思わず眼をぱちぱちと瞬いた。]

あ、うん。ひき肉もあったから大丈夫だと思うよ。
たしかお祭りでお好み焼きも作る予定だったはずだし。

[搬入を手伝った時の食材を思い出しながら]

そうそう、唐揚げも作るから、ってフライヤーも運んだんだっけ。

[高カロリー食品ばかりだなぁ、なんて思いながら自分もそれらが嫌いではない。]

じゃあ、夕飯はこっちにおかずを運んでもらうようにしようか。

[そう提案して、しばし大部屋でくつろいでいた。]

(15) 唐花 2012/08/15(Wed) 23時半頃

【人】 落胤 明之進

―宿泊所・中庭―
[宿泊所内の荷運びを頼まれてその帰り、通りかかった廊下から中庭が見えた。
見覚えのある女性と白い小犬が休んでいるようだった。]

すみません、ちょっと挨拶をしてきます。

[そう断って、一人と一匹の元へと駆け寄る。
飼い主よりも先に小犬がこちらに気づいて飛びかかるようにじゃれついてきた。]

わ、しらたま。元気だね。
ゆりさんもこちらへ来てたんですね。

[つい先日まで、元の村の宿泊所にいた女性にも声をかける。
膝の上で弾いた雫が一つきりならばきっと気づかない。
けれど、二つよりも多ければ、気づいても気づかないふりをしただろう。]

そうだ、ゆりさんは花火お好きですか?
祭りの時に打ち上げ花火があるそうなんですが、その後に皆で出来たら、と思ってさっきコンビニで買ったんです。

[がさり、とビニール袋を揺らして姿を現したのは線香花火]

(17) 唐花 2012/08/16(Thu) 00時半頃

【人】 落胤 明之進

なんでか知らないけど、僕これが好きなんですよ。
良かったら一緒にしましょう?

[そう言って、そっと手を伸ばす。

小犬は何故か吠えずにじっとそれを見ていた。]

(18) 唐花 2012/08/16(Thu) 00時半頃

明之進は、おやすみなさい**

唐花 2012/08/16(Thu) 01時頃


【人】 落胤 明之進

[>>40ゆりの声に照れたように頷く。]

ええ、小さい頃から。
勢いのある花火が怖かったせいかな…。

ああ、そうだ。
…昔、誰かと一緒に線香花火をする約束をして、それがとても大事な約束だったから、余計に好きなのかもしれませんね。

[手に持った線香花火に懐かしむような視線を落とす。
一緒に、遊ぼうと約束したあの子。

『ね、あかりはせんこーはなび、すき?』

幼い声が耳の奥に蘇るようだった。]

(56) 唐花 2012/08/17(Fri) 22時半頃

【人】 落胤 明之進

え…?

[>>41思わずゆりの顔をまじまじと見る]

あ、……ゆり、ちゃん?

(57) 唐花 2012/08/17(Fri) 22時半頃

【人】 落胤 明之進

[激しい遊びはしないように、と言い渡されていた小さな友達。
目の見えなさなど感じさせないほど、芯は強い少女にいつも振り回されるようにして、けれど自分はそれがちっとも嫌ではなかった。

忘れていた、幼いころの思い出がつぎつぎと溢れ出してくる。]

…あの時は熱を出したんだっけ?

じゃあ、今度こそ一緒に線香花火しようか。
亀ちゃんと、しらたまも一緒に。

[いつの間にか、幼い頃と同じに戻った呼び方で、ゆりに手を差し出す。]

(58) 唐花 2012/08/17(Fri) 22時半頃

【人】 落胤 明之進

夕飯にね、ハンバーグを作る約束をしていて、ちょうどこれから大部屋に持って行くところだったんだ。

ご飯がまだなら皆と一緒にどうかな?

[ゆりが頷けば、しらたまも一緒に大部屋に行き、皆で賑やかな食事となったことだろう。]

(59) 唐花 2012/08/17(Fri) 22時半頃

【人】 落胤 明之進

―祭り当日―
[昼過ぎまで荷運びや細々とした雑用を手伝った後、祭り会場を覗いて歩く。
半日ほど手伝いをしていたおかげか、サービスでいか焼きとかき氷と飲み物を貰った。]

夕方にもなってないのに、ビールなんてもらっていいのかな?

[と言いながらも、喉が渇いていたので早速飲んでしまう。
ほっといて温くなってしまっても勿体ない、と自分に言い訳しながら。]

(69) 唐花 2012/08/17(Fri) 23時頃

【人】 落胤 明之進

―花火会場から少し離れた場所―

[暗い夜を彩った大輪の華が消えてから少し経って――。

昔の約束をきちんと守って、線香花火に火をつけた。

きっとその場にはゆりの他にも亀吉やしらたまもいただろう。
あるいは、数日を一緒にすごした他の人たちもいたかもしれない。]

(170) 唐花 2012/08/18(Sat) 23時半頃

【人】 落胤 明之進

[今にも落ちそうなほどに危うい炎の花が、ゆらりゆらりと手の先で踊った。強く、弱く。

愛人の子どもとして、本来ならば大っぴらに名乗り出ることの出来ない生まれだった。
それでも、母と自分の生まれた村を最後に見ておきたかったのと――。]

ん?どうしたの、しらたま。火のそばにきたら危ないよ。

[線香花火を見ながら、物思いに耽っていた。その手元に小犬がとと、と寄ってきて慌てて火を遠ざける。
急な動きに、線香花火はぽとりとその花弁を落とした。]

(171) 唐花 2012/08/18(Sat) 23時半頃

【人】 落胤 明之進

あ、…仕方ないな。

[苦笑するが、しらたまがまるで自分の注意をひくように、くいくいと浴衣の袖を引っ張る。]

どうしたの?

[しらたまがこちらだ、とでも言うように、促すその先を見る。

瞬間、淡い金色の光がはじけるように浮かび上がり、暗闇の中へ溶けていった。
それはまるで、迷子の自分を導いた光のように、優しくて、触れられるはずもないのに、温かさの伝わってくる輝き。]

(172) 唐花 2012/08/18(Sat) 23時半頃

【人】 落胤 明之進

…シメオン?

[狐神だと言っていた。彼をどう呼べばいいのか迷ったけれど、結局人の姿で自分たちと過ごした『彼』の名前を呼んだ。

そういえば、ずっと偽名を名乗っていた理由も話していなかった。
人であれば、その事情も何となく察せられるであろうけれど、およそ世事に疎そうな神様には到底通じていたとは思えない。]

…もう、終わりの時間なのかな。

[誰にともなく、そうこぼす。
きゅーん、としらたまが慰めるように鼻を鳴らした。

寂しさは拭えないけれど、最後にこの村に戻ってくることが出来て良かった。

数年前、自分の父親が亡くなったらしい。直接その話は聞かなかったけれど、遺産相続の手続きだと弁護士がやってきた。

相続の書類とともに手渡されたのは、手紙。
自分と母への謝罪と、ダムになることが決まった故郷を、最後に見ておいてほしい、と書き添えてあった。
迷いに迷って、本当にこんなギリギリになってしまったけれど。
それでも、今ではこうしてそのことにすら感謝している。]

(174) 唐花 2012/08/18(Sat) 23時半頃

【人】 落胤 明之進

ね、しらたま。
僕には見えないけど、君になら見えるの?
シメオンがまだそこにいるんだったら、聞こえてるかな。

[金色の光の浮かび上がった方向へ、微笑みかけた。]

嘘をついてまでして、戻った生まれ故郷で、シメオンに…皆に会えて嬉しかったよ。
…ありがとう。

[これ以上ないほどに、賑やかで、騒々しくて――例えようのない優しい数日間。]

これが、あの村の最後の思い出になって、とても幸せだと思うよ。

(175) 唐花 2012/08/18(Sat) 23時半頃

【人】 落胤 明之進

[きっと、もう答える声はない。

新たな線香花火に火をつけた。

別の誰かの話し声が、聞こえてくる。


蒸し暑い、空気。木々を揺らす風。
遠く、遠く、遠ざかって、やがて沈みゆく故郷。

静かに、燃え尽きていく線香花火。
それをじっと見つめている。

あの村の最後の夏が、もうすぐ終わるのだ。*]

(176) 唐花 2012/08/18(Sat) 23時半頃

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