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[革命が終わり。
次は「エチュードop25-1"エオリアン・ハープ"」
左右のアルペジオは、流れる風で弦を震わす琴の音。
想いは風に乗り、風は遠くへ。
"遠くへ行きたい、どこか遠くへ"
その想いは、風よりも軽く速く。
どこまでも、どこまでも。]
ー翌朝ー
[村を後に。ひとりで旅立つ。
行先は……楽譜を渡す相手のところへ。
彼女の名前はメアリー。
親友ドナルドの遺品にあった一葉の写真。
そこに映るお下げ髪の女性。ドナルドの恋人。]
ヤニクさん・・・行かれるんですね。
会えると・・・いいですね。
[旅立つヤニクを見送った]
ー夜:酒場ー
[
抗いがたい眠気に襲われた。]
(……あれ、俺ここまで弱くなってた?)
[そんな疑問は、次の瞬間過去の記憶に打ち消される。
そうだ。
これは故郷の村で駐留していた軍人である親友と。
その賛同者のしていたことと同じだろう。]
[戦火に飲まれてすでにない村。
"赤い手紙"による招集に憤りを覚え。
戦争で帰らぬ者となるよりも、故郷で眠らす方がと。
村人を手にかけていった殺人者たち。
自分はどうにか生き延び。ここまで来たのだ。
親友を返り討ちにして。
彼の遺言で遺品をその恋人に届けるのは……贖罪。
しかし、終わりなのだろう。]
(……ドナルド、メアリーには渡せなさそうだ。ごめん)
[そう心の中で詫びる。]
(ペラジー姉さん……メアリーに伝えたら、そっちに逝く)
[そのつぶやきは、声にならず。**]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
― 戦場 ―
[村を後にして、ほぼ一日かけてたどり着いたのはひとつの戦場。
まともに訓練もしていない人間を、前線へと送り込む軍には眉をしかめるが、
軍にとっても、前線にやってくるだけで熱をだして寝込むような病人がきたのには不満なようで。
呑気に寝ているなとばかりに追い立てられて、粗末な一般兵ようの服を与えられて戦地にたった]
――…… はい……
[セレストが散ったとはしらぬ、爆弾を抱えての特攻と、それに続く空爆が先日行われたと説明があり。
そのさいに敵の宿営地からちりぢりになった敵兵をいる場所を爆破しろとの無茶な命令が下される。
周囲は地雷原であり、低木や疎らな雑木林がある程度。
敵兵が居る場所はだいたい見当をつけてあるらしい。
爆弾を運ぶ役になればいいとばかりに詳しいことは何も聞かされぬまま、体に爆弾を巻きつけられる]
[その重さに眉をひそめ。
胸に下げた薬莢を、服の上から押さえる]
――
[助けてくれる人は誰もいない。
心の支えは服の下のお守りひとつ。
上官――とはいえこれもまた、軍にとっては使い捨てる軍人の一人――と新兵三人が一グループとして出立する。
薄暗いのは、早朝だからかそれとも夕暮れだからか――途中から熱を出していたせいで時間間隔はあやふやになっている。
苛立たしげな上官の声に背を押されるように足を動かしていた。
ふと、村を立つ前に、ホレーショー
……まだ、村に居たかった。
死にたく、ないよ。
[擦れた呟きは誰の耳にもはいらなかったようで。
上官が敵兵を見つけて、突撃の合図を出した]
[頭にたたきつけるような銃の発射音が響く。
不意をつかれてあわてる敵兵の近くまで来たときに、敵の銃が火を噴いた]
―――っ!!
[射ち抜かれたのは喉。
続いて胴体へと流れる銃弾が、体に巻かれた爆弾に被弾し。
同時に撃ち抜かれた仲間たちとの連鎖反応で、周囲一帯に爆発の轟音と炎、衝撃が広がった]
[煙がさった後。
爆心地と思しきくぼみ、その周辺に飛び散った人の体の破片が、
敵味方の区別もなくちらばっていた**]
メモを貼った。
[今日はウェーズリーに赤紙が来た。]
ウェーズリーさんなんだ…。
自分たちが養った兵力は最大限残すのが目的なんでしょうね…
[ヨーランダが傍らにいれば、ヨーランダの腕を掴み、いなければ自分の体を抱きしめるようにして俯く]
ー見知らぬどこかー
[村を出て、どれ程経ったか。
気がつくと、見たことのない光景が。
明るい光に満ちた場所だった。
魂だけになってしまったこの身には分からないが。
多分、春のように暖かいのだろう。
咲き乱れる色とりどりの花が溢れていた。
香りが分からないのが、悲しかった。
その片隅に、ほっそりとした人影がひとつ。
うら若い女性のようだ。
彼女はこちらに気づいたようで。
ふたつに結った栗色のおさげを揺らして振り返る。
その顔はあの写真の……。]
[死を感じてから、意識が途絶えるまでの間は酷く長く感じられた。
痛みは感じない。
思うのは村のこと。
残してきた母と姉と。
きっと泣いているだろうクラリッサと。
会いに良く勇気をもてなかった本屋のことや、果たせない約束を交わしたダーラ。
手紙を出す暇もなかったこと。
ホレーショーが、どうして思いつめていたのかを知って、その不器用さを想う。
見送ってくれたブローリンがくれたお守りも、こんな死に方なら、大事にしまっておけば良かった。
母や姉の元に、死の知らせが届かなければ良いと想う。
反面、死んだことを知って、泣いて、立ち直って欲しいとも、希った。
そして意識は途絶え――]
― エリアスの自室 ―
[主のいなくなった部屋は、すこし物悲しい。
たくさんの本が詰まった本棚と、小さな机。
机の引き出しには、貰った絵を仕舞いこんだ箱が置かれたまま。
戦地には持って行かなかった。
部屋からなくなっているのは、旅立つ前日、貰った絵。
それと数着の衣服と、本屋で買ったばかりだった「とある結社の手記」。
それ以外はそのまま残されている。
――そして、帰らぬ主を、待っている**]
[ブローリンとクラリッサのやり取りを見ていた]
……あぁ…二人を引き裂かないで……
[恋が出来なかった自分の代わりに、
クラリッサにはせてめ、幸せにと願う。]
クラリッサ…あなたに私と同じ体験はしてほしくない…
[心清らかなクラリッサには余りにもにも似つかわしくない戦場に、送り込んでほしくなかった。]
メモを貼った。
……メアリー?
[写真の姿から、幾分幼さが抜け。
どこか大人びた様ではあったが。
夢見る様な少女の瞳はそのままで。
"こちらをしっかり見つめている。"
もう自分はダーラの手により葬られ。
魂だけの状態のはずなのに。
そんな驚く様子まで見えているのか。
メアリーは真っ直ぐ近寄り、微笑んだ。]
[立ち尽くす自分に向かってくる彼女は。
『ヤニクさん、ですわね?』
まるで生者に語るがごとく。
迷うことなく話しかけてくる。
『ドナルドから聞いてますの。
彼は最後にメアリーのところへ帰ってきて。
……そして、逝ってしまいましたわ。
「渡したいものは"親友のヤニク"に託した。」
そういい遺して。』
そして、うふふと笑う。]
あの……ここは?
[まるで天国のようだが。何かが違う。
あたりをよく見回すと、ガラス張りの小さな建物。
『この温室のチューリップは。
全部、彼……ドナルドが育ててましたわ。』
うっとりと語るその様子に。
一瞬たじろぐが、狂気のようなものはなく。
穏やかで理性的で、どこか包み込むように優しく。
自体を飲み込み切れない彼に。
『メアリーは死んだ方が見えてお話しできますの。
ちょっと……素敵でしょ?』
にっこりと名前に違わぬ聖母の微笑み。
多分、彼女の元に訪れる魂は。
悪しきものではないだろう。
その清らかさに浄化されるか触れられるものか。]
メモを貼った。
メモを貼った。
[刹那驚くも。
『赤いフードの旅人さんが来たら。
それは"ヤニクさん"ってドナルドが。』
その名をつぶやく彼女の瞳はどこか儚げで。
……同じ、いや自分よりもさらに深い悲しみを。
持っているのだと思った。]
― 昔語り ―
[戦地に向かうまでに思い返していた話のひとつ。
それは戦争が始まる前の追憶]
[山奥の村で生まれた一つの命は、未熟児だった。
早産ゆえの未熟。
月満ちて生まれていれば幼馴染の二人とは一つ違いになっていただろう。
母親自体、産後もなかなか体調が戻らなくて、父と、そのときはまだ生きていた父の母親――祖母が手伝ってくれたからこそ、なんとか育ったようなものだった。
そういった話は、ある程度育てば思い出話になる。
けれどこのとき生まれた命は、何が悪いという明確な原因も見つけられず、けれども虚弱とも言えるほどに体が弱かった。
熱を出さない日は無く、元気に動き回った日の夜には熱を出すような子で。
村にいた医者に、長くは生きられないだろうと言われるような、そんな体だった]
[それでも、生と死の境に何度も近づきながら、ある程度育ち。
熱を出さない日が長く続くようになってきた5歳のある日。
村の、悪戯盛りの年かさの少年たちが、ちびっこと遊ぶ日。
三つはなれた姉もまた、自分の遊びに夢中になった日のこと。
めったに遊びに参加しなかった、体の弱い子供が遊びの輪に入り。
けれど、仲間についていけずに置いていかれたのだった。
それだけならごく普通にありふれた村の一日だ。
子供ゆえの無邪気さで、一緒に居てもつまらない相手から自然と離れるのは仕方がないことだ]
[無理についていこうとした幼子が、村はずれの雑木林の中で迷ってしまったのもまた、仕方がないことだろう。
戦争が始まる前にはあの場所も、林というよりは森に近いほどに木が密集していた。
5歳児にしては小さい子供が、仲間とはぐれて戻ってこれるような場所ではなかった。
もとより、家の周辺から離れたことのない子供が、一人で帰ってこれるはずも無く。
日が暮れ始めれば、雑木林の中は瞬く間に暗くなる。
そんななかに取り残された幼子が恐怖を覚えないわけがない。
その場に立ち竦み、泣き出してしまったのだった。
当時、子供たちのリーダーになっていたのは村一番の乱暴もので。
ナタリアの孫は、それを諫める側に回ることも多かった。
14歳15歳、そういった年齢の子供たちなら、十はなれた子供の面倒を見させられたり、労働力として期待されもするころ。
それゆえに休みとして与えられた、遊べる日にまで子供の面倒を見てられるか、とリーダーがに煽って逃げ出したのが実情で。
そのとき、傍に居なかったナタリアの孫の少年がそれを聞いて雑木林へと助けに向かった]
[助けてくれたときの少年の顔は憶えていない。
泣き疲れていたのもあり、熱を出していたせいもある。
ただ、しっかりと抱き上げてくれた腕の確かさと、触れた体のぬくもりと。
気を紛らわせるためだろうか、祖母であるナタリアが作る、美味しそうなお菓子の話が記憶に残った。
雑木林で迷っていた話は、まだ大人までには広がっていなかった。
だから家族はただ遊んで疲れたのだろうと思い。
姉もまた気づかぬまま。
そうして村の子供たちとほんの少し溝ができて――かわりに、ときどき、ナタリアの家に顔を出すようになった。
ナタリアをばあちゃん、と呼ぶのはその名残]
[そうして、それが――二十歳になるまでも続くとは。
その時はナタリアも、その孫も。
なにより、そのときの子供も、思っても居なかったのだった*]
メモを貼った。
……すみません、俺こんなになって。
[本当ならば渡すはずの楽譜。
それは今頃、自分の抜け殻と共に。
あの村の何処かで眠っているに違いない。
せっかく、修繕してもらったのに。
唯一、それが残念なことか。
すると、しょげる彼にメアリーは首を横に振る。]
『いいんですのよ。こうして貴方がここに来てくださった。
……そこまで想ってくださるお友だちがいる。
ドナルドはとても幸せだったと思いますの。
メアリーはそんな彼と一緒にいられたことを誇りに思いますわ。
ありがとうございます、ヤニクさん。』
[もし、今生きてる状態であったなら。
多分、涙が出るほど満たされていただろう。
叶うことならば、そうしたかった。]
メモを貼った。
メモを貼った。
すみません……俺がこの手で……ドナルドを。
[すでにあるはずのない胸の痛みを覚える。
否、そんなような気がしただけなのかもしれないが。
耐えきれずに口にする。
姉のペラジーの亡骸の上に。
一輪の花を無造作に投げるドナルドを見た時。
彼が手にしていたナイフを見て犯人と気づき。
とっさに飛びかかり、揉み合う形となり。
結果、彼を死に至らしめてしまったことを。
後に知ったのは……実際に手を下したのは彼の上官。
ドナルドは、その後始末をさせられていただけだった。]
[もしかしたら、ドナルドは。
他の誰かは手にかけていたのかもしれない。
今は戦火で焼き尽くされたあの森には。
すでに真実を探すためのものなどあるはずもなく。
すべて、灰となり土に還ってしまった。
自分は戦争により、故郷も唯一の家族であった姉も。
それから……親友もすべて失ってしまったのだ。]
[要領を得ない、しかも長い自分語り。
それでも、メアリーは辛抱強くすべて聞き。
そして、ポロポロと涙を流した。
それはあの村で時折見たクラリッサを思い出し。
チクリとしたあるはずのない胸の痛みが再び。
傍らにいた金髪の軍人は。
いつもその涙を拭っていた。
それは悲しみを受け止めているということで。
そこから逃げる自分に彼女が心開くはずもなく。
その涙を拭いたかった。
悲しみを受け止めたかった。
しかし、すでに叶わぬこと。
拭う手すらもないこの身では何もできない。]
すみません、俺。
[なす術もなく謝罪するばかりだった。
だが、メアリーは首を再び横に振る。]
『いいえ、あなたのせいではないんですの。
ただ……あなたはとても孤独な方なのね。
帰る故郷を探していたんですのね。』
[彼女はひと呼吸おいてから。]
『メアリーもドナルドに出会う前は。
帰る故郷はなかったんですの。ドナルドも多分同じ。
彼はメアリーの故郷で、メアリーは彼の故郷。
故郷のない孤独は……とても辛いですわ。
心に大きな穴を抱えているように。』
[メアリーは自分で涙を拭う。]
『メアリーはとっても泣き虫ですの。
よく泣いて……ドナルドは涙を拭ってくれましたわ。
ごめんなさい、ヤニクさん。
ドナルドは、あなたから故郷を奪うのに加担した。
彼が召集された軍人だったとしても。変わらない事実。
そして、あなたをこんなにしたのは彼との約束。』
[メアリーの言葉は子守唄の様に優しく響く。]
『メアリーにできることといえば。
こうして泣くことと、祈ることだけ。
いつか、あなたが新しい故郷に巡り逢えますように。』
[それは正しく聖母の祈り。
ドナルドは幸せだったのだとようやく思えた。
彼が最期に気にしていたのは、彼女のことで。
彼女はすでに彼の死を受け入れ寄り添いながら。
愛し続けるという形で故郷を得ている。
ひとりであるが孤独ではない。]
『そういえば……ドナルドは何をあなたに?』
[そもそもの目的はそれだった。
身体がない以上、渡すのはすでに不可能だが。
楽譜に記されたものならば。
自分は取り出す術を持っているのだと。
ようやく気づいた。]
……歌です。彼はこの歌を貴女に。
[今はピアノも身体もない。
身体がないのだから、歌えるはずもない。
しかし、その想いを伝えなくては。
その願いだけが彼を突き動かす。
頼りない歌声だが……。
歌うのはベートーヴェン
「優しき愛(君を愛する)WoO 123」
Zärtliche Liebe(Ich liebe dich)
ドナルドがメアリーの幸せを願うのと同じように。
自分も彼女、そしてクラリッサの幸せを願いたい。
そんな想いで歌いあげる。
メアリーは全てを聴き終わり。微笑みながら。]
『ありがとう、ヤニクさん』
[そうつぶやいた。**]
メモを貼った。
[何も言えず、黙ってみているしかない自分がもどかしい]
……ダーラさん…
[ダーラを心配そうに見つめる。]
ミッシェルさん…ダーラさんを責めないであげて…
[どちらの気持ちも分かる。だからこそ、こんなところで諍い合っている場合ではないと思う。]
ミッシェルさん…
確かに私たちは歪んでいるかもしれない。
歪んだ優しさかもしれない…でも、でも…
私も、エリアスも、何も残らなかった。
知らない所で、望まない方法で、理不尽に、それこそ、
人としてすら扱ってもらえなかった。
…ホレーショーさんはそれを見ていたからこそ、
皆をここで眠らせようと思ったんです。
ここで死なない人は、私達くらいの年齢なら、まず戦地に送られるから……。
それだけは…分かってあげてください。
[通じないのはわかっているけれど、それでも言わずにはいられなかった。]
分かってあげて…じゃない。
分かって…ほしい。
無理なのは…それこそ承知の上です…。
[溜息と共に付け加えた。通じないもどかしさを抱えて。]
ダーラさ…まさ…か…
[とっておきの酒に手を伸ばすダーラに息を飲む]
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