人狼議事


24 明日の夜明け

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― なにか得体の知れない場所。 ―

 役立たずというか、どちらにしろ戻すつもりも無かったくせに。

[暗闇の意識の残滓だけで、連れて行く何かに語りかける。恐らくあの女、本当は狼だったあの女。]

『まあそうだけど、本当に成功したら、私達の仲間に入れたよ。彼女になってもって思ってたのに。』

 じゃあ今からお願い。

『無理。絶対。まあ、役立たずなりに樹を守る面子ひきつけたからアリじゃない?なんてフォローだけは入れてあげる。それじゃあねー。』

 …。

[意識は、何かに、かき消された。]


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[混濁した意識の中、目を開く。]

 ……あ。メア。りーさ。

[そこを襲う、苦痛。これまでの傷の痛みや、遠のく意識とは違う、何か。]

 っぁああ。これ、は……。

[もうだめなのだと、直感的に思った。ふと見ると、自分の体が溶け出している。]

 すみませ。めあ。りー。さん……。

[せっかく守ってもらったのに。そう思った。]


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[再び、意識がなくなる。既に先ほどのことも意識のどかに追いやられた。何かが重石となっている。動こうとするのに、動けない。かと思えば、何かから逃げている。どれだけ逃げても、迫ってくる。扉を閉めたはずなのに、すり抜けて、追ってくる。

そして体が溶け出す。溶けたのに、なぜか普通に動いている。それを繰り返す。永遠に続くかのような苦しみ。その後、すとん、と全ての感覚がなくなったかのような、意識の空白。

はっと、目が覚めた。悪夢からの目覚め。高鳴る心臓。荒い息。しかし、見えるのは、明るく白い天井と夏の視界のかすれるような日の光。聞こえるのは、セミの声。遠く、高校野球の解説の声。にじむ汗。誰かの声。

どこかに寝かされているようで、窓の外、穏やかな、昼の世界が見えて。それから、再び、意識は遠のいていく。今度は安らぎ。胸の奥、まだ先ほどの、悪夢が少し、巣食ってはいたけれど。僅か、ほんの僅か、それがどんな物だったか、思い出し、そしてすぐに忘れた。眠りに落ちる。安らかな、保護された眠りに。]


 っ。

[がば、と起き上がる。]

「おいおい。生徒会長が居眠りとか勘弁してくれよ……。」

[担任が苦笑いをしながら、一人一人、名前を呼んでいく。放課後のHR。いつだったか。夏休み中だったろうか。前?そもそも今はいつ?はっきりしない。時差ぼけでおかしくなっているのだろう。とにかく、以前受けた模試の返却だった。]

「ルーカス」

[はい、と答えて、もらいに行った。せっかくだし、受けるだけ受けたら?と、先生は言った。もちろん、その方が学校の実績もクラスの実績も増える。苦笑して、何も答えなかった。

T大学I類E判定 I大学法学部D判定 W大学法部B判定 K大学法……。

5つ書く欄があったので、ここから通えるはずの難しい所を適当に埋めた。しかし、それもあまり意味はない。ため息をつく。

ため息に、誰かがひょっこりと、紙を覗いた。まだ半年あるじゃん。と、肩を叩かれ、曖昧に、笑った。これでため息なんて、贅沢だな、と笑われた。]


― 放送室 ―

[BEAT!とシャウトする曲が流れ、それを聞いている。放送室には誰も居らず、ヘッドフォンで外に漏れないように聞いている。

数分もしないうちに曲が切り替わる。1曲1曲の間にインターバルは無く、曲が流れるように切り替わっていく。

目を瞑り、ひたすらに音楽を垂れ流しては、聴いている。]


[何時から聞いているとか、今日はどうして学校に来ているとか、そんなことは今は全く意に介しない。

音を流し音を聞き音源を作り音を作るネタを考え音の出る場所に憧れて。]


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― グラウンドの何処か ―

[袋にあるのは、おにぎり、カップラーメン、サラダ、ハンバーグ、エビフライ、生姜焼き。おかず全部あわせれば(03)人前の量があるだろう。今まで何も食べなかったかのように、食いだめするように食べまくる。おなかは、中々満腹にならなかった。

傍らには音楽雑誌と男性向けのファッション雑誌。毎月購読している雑誌だ。妙なことは読んだことの無い、しかも機材関係の広告にデジャヴュを感じている。ファッション雑誌の方は、都会に出たときのために感性を磨くため、時折買っていた。]



フィリップくんのせいじゃない。だから、

[どうか自分を、責めないで]

[きっとそれはもう声にならなくて、空気に掠れて消えてしまった。
サイモンのどこか愛嬌さえ感じさせる声は、耳に届いて、
彼はいってしまうのだと、止めようと、手を伸ばすけれど。
身体の奥底から、溶けていくような熱さがじわじわと侵食して]

……ぁ、……っ……

[必死で伸ばそうとした手は、届かない]

[もう耳に音が届くこともなく、目の前は水の中にいるように揺らぎ、
彼が倒れる瞬間の音も、光景も、知ることはなかっただろう]


[最後は、微笑みを浮かべていたかった。
でもそれは焼けるような痛みに叶うことはなく]

――――。

[言葉はもう、唇の動きにさえならないまま。
白に霞んでゆく視界の中、思い浮かべたのは、みんなの、]



[ありがとう。それだけを、彼女に伝えて。
意識は緑と同じように、溶けるように、消えていった*]


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→ グラウンド ―

 そんな食べて、お腹壊さないのん?

[蝉の声に紛れていたかのような、唐突さで。
ひょい、とクラスメートの後ろから顔を出す。

言葉と裏腹に、その手はイカ墨みたいに黒いアイスの片割れを、差し出している]

 ハバネロアイス、おいしそうに食べてくれたもんね!
 これもきっと、気に入ると思うんだぁ。

[反応が鈍ければ、その隙に口へ押し込むし、食べてる途中だから、とかで辞退されれば、わりとあっさり引き下がり]

 ねぇ。

[どちらにしても。
うにうに、ふにふに、と食事中だろうがお構いなしに、彼の顔を弄りながら]


 なんかさ。むしょーに、一発殴りたいの。
 友情が深まるかは知んないけど、殴っていいから殴らしてくれない?

[なんて、にへら笑って尋ねたりした*]


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―屋上へ―

[トン、トン、トン]

[まだ人気の少ない早朝の学校。
古い校舎に漂う、静謐で少しだけ埃の匂いのする空気のなか、
いつものように鞄と日傘、楽器ケースを持って。
小気味よいリズムを刻む足取りは軽やかに、制服の裾を揺らす]

[そして屋上への重い扉を、押し開ければ]

[夏休みが終わり。新学期が始まって。
かすかに秋めいてきた、澄んだ青い青い空が、頭上に広がる。
遠く耳に届くのは夏を追憶する蝉の声だろうか。
まだ煩いくらいのそれはどこか哀しげにも聞こえるだろう。
真っ白な日傘を翳し、フェンスへと近付いていく]

["伝説の樹"を見つめる瞳は、何色を映していたか]



……ふふ、良い天気だなー。

[いつかと同じような台詞。
目を閉じて息を胸いっぱいに吸い込み、伸びをして、
そのせいで浮いた目尻の涙をそっと指で拭う。
そしてフルートを構えて吹くのは、秋の文化祭の演奏曲だろうか。
合唱部と一部合同でされる予定だったはずのそれの、
フルートソロの箇所を何度か練習し、満足げに微笑んだ]

あ、来てるのかな。きれいな音。

[やがて音楽室から、トロンボーンの音色も響いてくるか。
それならば最初は合わせるように勝手に吹いていたものの、
途中から悪戯げに、わざと全く違うテンポにしてみたり]

んー、この辺りで休憩。まだまだ暑いねぇ。

[何故か嬉しそうに呟き、フルートを仕舞って。
来たときと同じように軽やかな足取りで、校舎の中へと]


 ……あ。

[朝とも放課後ともつかない、生徒会室。書類を印刷にかけ、暇つぶしにコアラのお菓子を窓際に並べていると、風が吹いて、一つ落下した。]

 セントヘレナに成仏してください。ナポリタン・ボナパルト。

[軽く手を合わせて。あれ、前も同じことを言ったような。と首をかしげた。

ふと、窓の向こう、伝説の木が目に入る。誰かがそこにいた。]

 おっと、見ない見ない。

[ちょうど、見えてしまうのだ。たいして信じてはいないものの、一応、目をそらす。]



……あ、そうだ。会いにいっちゃおう。

[ふふ、とひとつ笑みを零し、生徒会室の前へ。
ドアに耳を当ててみても中から物音は聞こえない。
試しにドアノブをがちゃがちゃ言わせてみるが、
やはりまだ誰も来ていないようで、鍵は閉まったままだった]

[これはチャンス。とばかりに、身を翻し]

[階段を少しだけ早足で駆け下り、職員室へ行くと、
もう既に来ていた仲のまあまあ良いおじさん先生が出てくる。
彼は少しだけ変わっていて、同じように多分変わっている自分に
親近感を抱いているのか、孫にでも似ているのか。
理由なんてどうでも良いのだが、微笑みながら手を差し出せば]


 ……ん?

[グラウンドの方、まるで陽炎のように、人の姿が見えた。誰かが泣いていて、誰かが慰めている。

そんな気がした。けれど、目をこすると、もうその姿は見えない。]

 ……はぁ。暑いですねぇ。

[幻覚でも見たのだろうかと、誰かに話しかける。そちらには段ボール箱があって、毛布が積まれていて、猫が……。]

 猫?

[どうして生徒会室に猫がいるなんて思ったのだろう。首をかしげた。]


 あ、れ……?

[ふ、と意識を失う。そして、次に気づけば、廊下を歩く、自分の姿。どこへ向かっていたのだろう。すれ違う、同級生に声をかけられ、挨拶を返した。

今日も暑い。]


『またかい? 生徒会室の鍵だね、すぐに返すんだよ』

[大して困っていない苦笑で、鍵を渡してくれる。
ありがとうございます、とぺこりと一礼して、また駆け上がり]

……おじゃましまーす。

[こうして、こっそりと侵入完了なわけで。
あとはすぐに返しに言って、口止めをすれば良いわけである。
きっとまだ生徒会の誰にもバレていないはずだ]

これは"魔法"なんだから、種明かしはダメだよねー。

[カーテンを開け放し、ソファの端に荷物を置いて。
さて目的の……と何かを探して初めて、あれ、と首を傾げる]

わたし、会いに来たはず、なのに。

[部屋の端、そこにはただのダンボールがあるだけで。
ふわふわと柔らかかったはずの、何かは、いなかった]


……夢でも見てたのかな。

[どこかで誰かが、自分と同じことを、思った気がして。
白昼夢のような心地の中、ソファに座り込み、
行儀が悪いと知りつつも靴を脱いで、膝を抱え込む]

Ave Maria......Gratia plena

......Dominus tecum

Benedicta tu in mulieribus......

[ぼんやりと口ずさむのは、グノーのアヴェ・マリア。
そういえば、何故自分はアルトの旋律を選んだのだろう。
記憶の奥底のどこかで、誰かが切なげに歌う、
低くて伸びやかな歌声が聞こえた気がして、首を傾げる]



アイリスの声、じゃ、ないよね。

[ツキン。頭の奥で何かの欠片が割れる、音が響く]

[ソファで眠っていた事に気付くのは、チャイムがなってから。
そのときには、もう疑問もなにも覚えてはいなかった*]


「会長さん、落し物ー。」

[突然、誰かにそう言われて、でっかい、猫なのだけど少しトラみたいな、けど黒と白の、四足生物のぬいぐるみを渡された。]

 え。生徒会は落し物は。

「じゃ、よろしくねー。」

[元気よく、その相手は去っていく。]

 はぁ。まあ、いいですか。というか、何でこんな物が。

[飼い主探し中。廊下で先ほどの模試の裏紙にきゅこきゅこマジックで書いて、その額にぺたりと貼り付けた。生徒会の前にでも置いておこうかと、階段を上りだす。すれ違いざまに、誰かがくすくす笑った。]


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[誰かの歌声が聞こえた。
それは、声に特徴のある、あの先輩のものじゃなくて。
好むバンドの声でもなくて。
でも、聞こえるのはおかしくない筈の、声だった]

 なにそれ、かわいー!

[てってか駆け寄って、その腕から覗く白黒のもふもふに歓声をあげ]

 やっほいるーにゃん! なにそれなにそれ。

[ぴょんと背中に飛びついて、おんぶお化けになってしまえば、それは見えなくなるのだけど、そう問いかけた]


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[気付けば、昼休みか、放課後か。
眠くてぼうっとしていたら先生に指され、普通に答えられず、
隣の友人にまたなの?なんて言われたりして。
それでも、どこか突っ込みが物足りなく感じていた]

……今頃、夏バテか。

[廊下を歩きながら唸っていると、前に生徒会長の姿
変わったぬいぐるみ片手に歩く様子に、また悪戯っぽい笑みを
浮かべ、気付かれないように後を着いて行くことに]

お、名物の飛びつきソフィちゃんだ。

[微笑ましい光景を眺めつつ、でもまだ潜伏中で]


 なにその反応、かわいいー。

[聞こえたソフィアの声に、鸚鵡返しに返しつつ、おんぶおばけされて、少し転びかける。]

 そ。そふぃーさん。私、疎開してるお母さんじゃないんですから……。

[前にも後ろにも子持ち状態になって、少し呻いた。とはいえ、慣れているので、再びゆっくり歩き出す。]

 なんか、落し物ですって。生徒会の前に置いておこうと思ったんですけど、よく考えたらまずいですかねえ。



よし。ここで行こう。

[どこでどう何でタイミングを見計らったのか。
早足でふたりの後ろへ駆け寄ると、
一応倒れないように多少の遠慮込みで、ソフィの背に飛びついた]


 るーにゃんはおかーさんじゃないよ。会長だよ。

[転びかければ、一緒にぐらついて、わー、と緊張感のない声をあげ。
呻きに首を傾げるも、ぷらーんと下がったまま]

 でも、職員室とかに置いてあったら、落としたひと取りに行き難いと思うよー、そゆの。
 いーんじゃない、今更ぬいぐるみの猫ちゃん居ても、誰も驚かないよぅにゃっ!?

[おどろいた。
全く足音なんて気づいてなくて、突然背中に、柔らかな重みが増えたから]

 にゃー! 誰だれー!!

[なんて、自分のことを棚にあげ、ぶら下がったままこちらは一向に配慮なく、ぱたぱた足をぱたつかせ。
後ろの顔をうかがおうとするのだが、体制的に上手くいかない。じたばた]


 会長さん。胃腸を取れば、おかーさん。

[俳句もどきを読みつつ、首がうっと絞まりかけた。]

 そうですね。というか、さすがに職員室にこれ、理由によっては没収されそうですし。……うぐみゃ。

[頷いていると、さらに後ろに倒れかけた。首と肩がピンチ。背をそらすように後ろを見る。ぱたぱた足は着地するか。]

 なになに……? って、ほりりん。私の黄金の肩がだめになっちゃうじゃないですか。

[主に着物を着る用の黄金。]


ふふ。さぁ誰でしょう?と笑って。



あらら、バレちゃった。ちっ。

[舌打ちはうまく出来ず、口で言うことに。
仕方無さそうにソフィアから手を離し降りて、隣へ並ぶ]

黄金の肩? 黄金の脳だったら、欲しいけど。

[よしよし、とソフィアの頭を撫でながら、
ぬいぐるみの額に貼られた模試の紙を見つつ、ぽつり]


 おっと失礼。よく見たらほりりんじゃなくて、電車ごっこおばけさんでした。

[うっかりばらしてしまったことに謝りつつ。よく分からないごまかしをして。隣に並んだ姿に微笑んだ。]

 黄金の脳?なんだか動きが鈍そうですねえ。あ、けど通電性はよさそうだから、やっぱり頭いいんでしょうか。

[ふうむ、と考えつつ、模試への目線を見て、肩をすくめた。]


 るーにゃん、胃が悪いの?

[暗記だけで語学系のテストを乗り切りたい無謀者に、言葉遊びは通じないようで。
ぷらーんとした腕をわき腹から回して、ぺちぺちとルーカスの胃の辺りを擦る]

 でも、なんで持って来たんだろーね、こんな目立つの。
 ってホリー先輩っ?

[首の後ろで囁かれた笑い声。
それから、後ろを向こうとする度、さらさらと揺れる長い黒髪に、{1}割くらいはさすがに、分かりつつあったから。
どーしたんですか、と驚いたように言う表情は、にへりと笑っている]

 にゃふー。先輩たちは大変ですねぇ。

[撫でられて、気持ち良さそうに目を細めてすりすり頭をその手に擦りつけながら。
『飼い主探し中』の裏面に気づけば、来年を思って、ちょっと背中でがくぶるした]


やっぱ灰色の脳細胞がいいな! と黄金からかけ離れた回答。ぱたぱた。


[ソフィアが来れば食事を中断して。]

 何か腹が減って仕方がないんだ。きっと夏バテ対策だよ。

 食えるものは食うよ。あのアイスは勘弁だけど。


 ええ。来年の生徒会とソフィアさんが心配で心配で。って。あはは。それ、こそばゆいですソフィアさん。

[うう、とわざとらしく胸を押さえ、身をすくめたが、脇腹から胃近辺に手が伸びて、軽く笑う。]

 きっと止むに止まれぬ事情が……。ああ。うちにはとうとう、君が食べていくご飯すらなく。親切な飼い主を見つけてね、と段ボール箱に。

 ……まあ、プレゼントとか、景品でしょうか。

[うるうると涙を流すような目をしながら片手を伸ばした後、急に真顔で言って、続ける。]

 たーいへんって、そふぃたんも来年は同じですよ?今のうちに勉強しとかないとー。まあ、{5}ヶ月もあればなんとかなる人はなるみたいですが。



灰色の脳細胞、欲しいなー。

[ソフィアの回答に、しごく真面目に頷いて。
撫でる手に伝わる髪の柔らかさに、擽ったそうに微笑う。
ルーカスの持つぬいぐるみをひょいっと取り上げて、
撫でたり、突付いたり、しばらく遊びつつ話を聞くだろう]

受験、……か。
会長はどこの大学受けるとか、決まってるの?

[わたしは(01)ヶ月は必要、なんて、気軽な様子で問う]


冗談っぽく、一ヶ月あれば歴史はどうにかなるかも。しかしそれ以外は無理に違いない。


 ……。

[来年、の話が出れば。
心配ないとか、咄嗟に言えなくて。
行っちゃうくせに、とか、行かなきゃいいのに、とか。
未だ、そんな言葉しか言えそうになくて、無言でこちょこちょした]

 えっ、ご飯食べられるぬいぐるみっ?
 かわいいなウチおいで! ……って、るーにゃんの想像か。
 んー、景品ならまだいいけど、プレゼントだと可哀想だねぇ。早く、飼い主さん気づくといいんだけど。

[自分には到底無理だが、UFOキャッチャーの100円じゃないのに、こういうのもあったな、とふと思う。
コツを、教えて欲しくて。誰かに、そんな話をしたかった気が、したけれど。
そんな知り合いいたっけ、と記憶は掴めない]

 半年前は、さすがに勉強してると思うよ?
 そんな、いちおあたし、進学諦めた不良とかじゃないもん。ただ、語学系のやる気が出ないだけで。

 甘えるのは、高校までって決めてるし…… 頑張るよ。


双生児 ホリーを、すっごく尊敬の眼差しで見つめた。さすがです、先輩!


[そういえば、という表情でふたりを見て]

今からふたりとも、生徒会室に行くのかな。
だったら着いて行って……麦茶貰ってもいい?

[普段は許可などとらないことが多いのだが。
珍しくそう聞いて、ふと、廊下の窓越しに空を見上げる]

――……そら、あおいね。

[硝子越しの空はどこか、現実感がなく見えて。
まるで夢の中にいるようだと思った。
そういえば今朝もそんなことが……と、また、頭が痛む]

[窓枠の中に描かれた空に、飛行機は飛んでいない]


記憶力には自信あるよ、と微笑む。


 ははは、ワトソン君。人間の脳は元々灰色なのだよ。後はいかにやるかだ。

[ちっちっち、と指をふりつつ。]

 あ。にゃーたんが。泥棒めー。

[取り上げられ、軽口を言って、取り返そうとしたりしてみつつ。飼い主の通行人が名乗り出るかもしれないので、足を止めて。]

 ……ん、ああ。生まれた国に帰って、そちらで受ける予定です。というよりも。

[ほぼ決定なのだが、そこは言い淀んで。]

 こちらじゃ、ほら。EとかDとかですし。

[判定を指差しつつ、笑って。]

 ホリーさんは音大でしたっけ? ……あれ、それはアイリーさんですか。


[それなのに何か、思い出せないけれど]


 生徒会室というかー、るーにゃんについて行きます。

[ひっついて、が正しいが。
尋ねるホリーに、どしたんです?と首をかしげ]

 青いですねぇ。ペンキ塗りたくったみたい。

[つられて空を見上げる。
のっぺりとした色合いは、特に感慨も抱かせず、つまらなさげな声だった]


[黙りこくるソフィアに、少しまばたきをして、笑う。]

 まぁまぁ。本当はすごく信用してます。ソフィアさんなら、安心して任せられるな、と。やってもらえるなら、ですが。

[ぽん、と腕を叩いた。こちょこちょする様子には、特に気にせず、首をかしげて。]

 はは。こそばゆいですよ、ソフィアさん。

[胸に抱きこんで、ぽふぽふして、離した。]

 ええ、想像です。ソフィーさんもよくやってるじゃないですか。

[よよよ、と泣きまねしつつ、プレゼント、には頷く。]

 はは、頼もしいですね。語学は。……うーん。とりあえず文型とさえ覚えれば、どうとでもなりますよ。で、あとはひたすら読む練習と単語。私自身は、苦労してないのであれですが。

[代わりに文法大変でした、と笑った。]

 ……へぇ?


高校まで、の言葉に、感心しつつも、意味が計りかねて、疑問系になりつつ。


 ええ、よろしいですよ。どうぞ。歓迎です。元々、この子連れてく気でしたし。麦茶、おいしいですよねえ。

[ぬいぐるみを指しながら、麦茶にはとても実感を込めた。]

 ……ええ。

[歩き出そうとして、足を止め、空を眺める。]

 お彼岸……でしたっけ。夏の行事。なんだか、そういうのを思い出す、空、ですね。ずっと、向こう。


ペンキ、の言葉に笑った。




ふふ。わたしは簡単には捕まらないよー。

[泥棒と言われて微笑みながら、そう返す。
しかし次のルーカスの台詞に、ふいに立ち止まって]

――あ、生まれた、国に? ……そうだったんだ。

[慌てたように少し俯いて、微笑んでまた顔を上げる。
それは少しだけ頑張ったような、未完成な笑みだったか]

わたしは、国立か公立か、そんなところかな。
音大は行かないけど、フルートが吹けたら嬉しい。

[それはアイリスだと思うよ?と、教えつつ。
まだ持ったままのぬいぐるみを、無意識に抱きしめていた]


 ……えー、しがない会計風情に期待されても。

[叩く手を、上からぺちりと叩き返して、もそり、背中に顔を埋める。
だから抱き込まれても顔は上げなかったし、ぎゅぅ、と抱きつき返すだけだった]

 にゃーん!? あたし何かやってた? やってた?

[泣きまねに、不満げに見上げる表情は、きっといつも通りで]

 これでも読んでるんだよぅ、でも読んでるうちに、話の内容とかのが気になって、勉強忘れるの。
 どーせ応用力ないしー!

[苦労してない、と言われれば、恨めしげにぺちぺち。
文法は、あちらさんとは違うだろうからそうなんだろな、とこてり頷き]


 うん。大学はどうせ離れるし。
 高校までだって、たぶんいい迷惑だったと思うけど。
 でも甘えてたくて、置いてかれるのが嫌で。決心つきそうなのが、物理的に距離ひらくきっかけしか無かったんだよね。

[疑問系の意味を考えるでもなく。
つらつらと、そう述べてゆく]


 彼岸って、行事なんですかね?

[行事という言葉に思い浮かぶのは、お祭りとか、そういう楽しいイベントばかりで。
はて、と伺うようにホリーへ首をかしげ]

 先輩は、普通大学志望なんだー。えっへへ、サークルの演奏会とか、お知らせくださいね!

[ぬいぐるみを抱きしめるのを、つと見つめたりはしつつ。
そう、にへり笑うのだった]




何となく、聞いてみただけだよ。ソフィちゃん。

[受験頑張ろうね、とまた頭を数回撫でる。
ペンキという比喩にはルーカスとともに笑っただろう]

お彼岸……、違う世界に、繋がってそう……。

[ふいに脳裏に、冴え冴えと輝く青い月が過ぎる。
驚く間もなくそれは消えてしまったけれど、余韻は残っていた]


 ははは、待てルパンー。……おっと。

[手を伸ばしてみたりしつつ。少し転びかけて、壁に手を突いた。]

 ……ええ。元々、父親とそういうことになっていて、わがままでこちらの時間を延ばしていましたから。それに、まあ、将来を考えると、どうしても、ね。

[思わず外を見つめて、最後の方は搾り出すように言って、笑った。]

 ふふ。

[がんばったような笑みには思わず手が伸びて、頬を引っ張った。]

 ああ。ラル君と同じ、でしょうかね。フルート、大学でも色々ありますもの。吹けますよ。

[ぎゅっとぬいぐるみを抱きしめるのには、寂しげに笑って、軽くホリーをぬいぐるみごと、抱きとめた。]


[背中に顔をうずめるのには、気づいていて。抱きつき返すのには、やはり軽く抱きとめて、頭をぽふぽふとするだけで。]

 え?だって、およよよって、二股だとか。言ってませんでした?そふぃたん、悪女になっちゃだめですよー?

[演技を。と、軽口で笑いながら。いつもどおりの表情に、いつもどおりに返した。]

 内容?それ、かえっていいじゃないですか。一杯読んでればそのうち読めるようになりますよ。というか、言語が違うだけで、要するに現代国語の簡単な奴ですし、あれって。

[ぺちぺちされるのには、やはり笑いながら。文法は、一部、およそ生きたものとは程遠くて、少し戸惑ったのだった。]

 ……離れ?

[親御さんと?と問いかけ、あれ、違うかな。と考え込む。]

 おに……。

[呟きかけて、自分でもそれが何かよく分からなくて、黙り込んだ。そして、ひとり立ち、ですね。と頷いた。]


 い、今から頑張りたくないですー……。

[撫でられれば、やっぱり反射的にすりすりと擦り寄るものの。
少々、表情は冴えない]

 確かに違う世界ですよねぇ。あっち側ですもん。

[繋がっているのだろうか。
ふと、そんなことを思う]

 ……なんであたしは、こっちに居るんだろ。

[此処は好き。でも、此処にいたいわけじゃない。
そんな、おかしな気持ちを、ぽつり呟いて。

ルーカスがホリーをぬいぐるみごと抱きしめるなら。
きゃぁ、とか顔を覆うマネをしつつ、邪魔はしないのだった*]




ちょ、何する……!

[頬を引っ張られ、やり返そうとしたのに。
ぬいぐるみを抱きしめたままで上手くいかずに、そして]

…………っ。

[軽く抱きとめられ、僅かに身体が強張る。
それはいつかの光景を思い出させるようなのに、不鮮明で。
きっと温もりが離れていくまでじっとしていただろう]

だから、前触れなくは……。

[言い返そうとして、寂しげな笑みに気付いて、飲み込んだ]


 え?

 いやいや、飯食ってるときだけは勘弁してくださいよもう。

[そんなに殴りたい顔してた覚えはないのだけど。]**


 あれ?じゃあ、時期ですか?おまんじゅうとか、食べた気がするんですが。お仏壇に手を合わせて。

[少し首をかしげて。
に。]

 違う。あの曖昧な境界の向こう。

 ……ペンキなら、突き破ったら。でしょうか。

[ペンキ、は冗談めかして、軽く肩をすくめながらも、ふと、昼間に浮かぶ、月が目に入った。]


[ソフィアの言い方に、"誰か"の姿を感じて]

甘えたくて……? お友達、かな。

[しっかり疑問にしたわけではなく、ただ零れただけ]

演奏会? もし入ったら、もちろんするよ。
行事といえば、卒業する前にみんなでどこか、に――

あれ、前にもこんな話、したっけ。

[さも不思議そうに呟いて。
そうしているうちに生徒会室へと、到着するだろうか]


 じゃあ、次は予告して。ああ。ほりりんは、苦手なんでしたっ、け。

[前触れ、の言葉に、そんなことを言われたような、そうでもないような、と。不思議に思いながらも、今度はそっと、もう少し強く、抱きしめて。すぐに離れた。

顔を覆うソフィアには、首をかしげて、手指の隙間をちょこん、と軽くつついて。やがて、生徒会室へと着く

卒業する前に、には頷いていた。前、は分からなかった。]




だから、苦手じゃなくて。そうじゃない、んだよ。

[自分でも良く分からない、目を合わせずにそう言って。
もう一度抱きしめられたときには、
気付かれないくらい少しだけ、俯くように頭を預けただろう]

あ、わたし、麦茶用意するね。

[生徒会室に入り、ぱっと容器を手に取る。
水道へと走り、溜まるまでの間にぼんやりと鏡を覗けば]

[そこには泣きながら誰かに訴える、ひとりの少女]



……メーちゃん。

[声は聞こえない。それでも確かに知っている、その人に。
撫でるように、鏡に手を伸ばす。届かない。それでも、そっと]

[気付けば、容器から水が溢れていた。
鏡を見る。当然映っているのは自分と、後ろの景色だけ。
ふるふると頭を振って、容器を、生徒会室へと**]


―音楽室―

[ケースを開けてスライドを組み立てたら、いつもの練習。

 途中からひょこりと交ざって来るフルートパートに合わせた、
 と思ったらジャズアレンジに巻き込まれて笑ってしまった]

 全く。

[気まぐれに振る舞う友人の音に、不思議と嬉しくなる。
 一度顔を出そう。思って音楽室を出ると、階段を上がる]


[苦手じゃない、の言葉には、ぽふ、と頭に手が載せられて。分かりました、と、少しぎゅっとした。

生徒会室に辿り着くと、ぺた、と扉に、飼い主探し中、の紙を張った。絵かけます?と二人に聞いた。描ければ任せて、そうでなければ、小学{4}年生並みの、少しトラみたいな、黒と白のねこぐるみの絵が描かれる。

麦茶を、と言うホリーを笑顔で見送って、ぬいぐるみを手近なダンボールの中に置いた。*]


メモを貼った。


メモを貼った。


―階段から生徒会室へ―

[覚えのある話し声と足音がしたから、上を見上げた。
 踊り場の窓から隙間ない青空が注いで視界が染まる]

 ――……?

[眩しくて手を翳したら、ぽつりと。
 手の甲に一滴冷たい感触がして、すぐに消えた]

 ルー、ホリー。

 ……――おはよう。

[追いかけて生徒会室に入って、いつもの人物を見付けたら。
 ほっとして自然、笑みが零れた。

 そうして何を思い出せないのかを忘れて、日常が動く]


 おや、ラル君。こんにちは。麦茶、どうですか?こあらのおかしも。

[にこにこしながら、部屋の隅にはぬいぐるみ。]


交錯する時、幻の日常。姿が見えれば、ラルフに笑みを向けた。*


― 音楽室 ―
[いつものように楽譜を取り出して細かく書き込みがされているページを開く]

ここだけが上手く歌えないのよね。

[じいっとその部分を睨みつけてその様を他の部員から笑われたりもしながらそっと音符に合わせるように声を出す、自然と歌いたかったように声は出て眼を瞬かせる]

あれ、私ここ苦手だったはずなのに‥‥‥?

[他の部員は結構前から歌えてたじゃん等と突っ込みを入れるだろうか]

あれー、そうだっけ?
まだまだ練習が必要だと思ってたんだけど‥‥‥あれー‥‥‥?

[それでも受験生にもなって部活動に勤しんでるぐらいだからと気持ちは割りきったか]

あ、そろそろ生徒会室行ってみようかな。

[ちらと壁に掛けられてる時計を見て鞄を手に呟く]


― 生徒会室 ―
[ラルフの声が聞こえて嬉しそうに表情を緩める、鞄の中には差し入れと称したお菓子を持って]

こんにちはー、ラルフ居るよね?

[扉に手をかけてからりと開きおずおずと中を覗く、そこにはソフィアやルーカスの姿もあって]

あら、会長さん御機嫌よう。
今日もふにゃふにゃしてる?

[にこりと笑顔を浮かべて彼の特徴たる掴みどころのなさをそう称した]

でも、なんだか会長さんに会うのって久々?
あれ、昨日も私生徒会室に顔出したはずだし、あれ‥‥‥?

[昨日もルーカスと挨拶を交わして、ラルフといちゃついていたような気もするし、それは遠い昔のようにも思えた]

んん‥‥‥?
なんだろ、変な感じ。


―生徒会室―

 ……それ、何。

 いや、ぬいぐるみなのは解るよ?

 ……落とし物? へぇー……
 あんまり学校に持って来るサイズじゃないよね。

[苦笑して。
 そのぬいぐるみを持ち上げると、もふりと抱きしめる]

 ん、ありがとう。
 ……そう言えば、眉毛こあらの返済は終わったの?

[麦茶を受け取り、コアラのチョコ菓子をつまむ。
 50が5以下なら眉毛かも]


こあらはハワイアンを踊っている。


[戻ってきたホリーに手を振りながら手にした容器を不思議そうに見つめて]

ホリー、いつの間に生徒会の雑用になったの?
って言うか、毎日麦茶が準備されてるのってホリーのお陰?

[苦笑しつつも友人の顔を見てほっとしたように息をついて、なぜほっとしたのかまたも不思議そうに首を傾げた]

あ、ソフィアちゃんこれ、なんか新しいお菓子あったからソフィアちゃん食べるかなと思って買ってみたの。
ついでに会長さんも食べてみる?

[差し出すのはココチイ(09)倍カレースナック、辛い物好きの彼女と、ココチイの10倍カレーが苦手だと言っていたルーカスにも食べさせてみたくて買った商品だった]

あ、それでラルフ、今日何時ぐらいに帰れる?
今日ラルフの家に寄ろうかなって思うんだけど‥‥‥いいかな?
苦手だったパートあるじゃない、あそこ歌えるようになったからラルフにだけ先に聞かせたいなって。


― グラウンドにて ―

[じゃあ、待ってたらいいの? なんて首を傾げて。
食べられないものだなんて差出人は認識してない真っ黒アイスをもし齧ったのなら、五黒のなんてことないアイス部分の内側にねっとり詰まっている、黒胡椒ペーストに襲われたことと思う]

 夏バテ対策してるとこ、ダウンさせんのもねー。
 まー、いっか。殴んのは。

[ぐーにしてた手を解いて、うにょーん、とサイモンの頬を伸ばしながら。
じぃ、と黒い瞳を見つめ]

 でもさ。もう、あんな顔してないでよ。
 サイモン居ないと、決まった放送ばっかで、つまんないし。

[どんな顔を見たんだっけ、とか。
彼が居ないことなんてあったのだっけ、とか。
自分でも分からないが、傷ひとつ無い手が、ずくりと痛んで、そう口を動かす。

多分きっと、訝しがれただろう空気を誤魔化すように、それだけ言えばぱたぱた手を振り。
炎天下の校舎へ、消えていった*]


― 廊下にて ―

 言ったけどー、これとあれとは違うってゆーか、悪女とかもっと違うしー!

[返される軽口に、むーむーむくれて口を尖らせ。
けれどその表情は、勿論本心から怒っていたりするわけではない]

 そーかなぁ…… とてもじゃないけど、言語なんてフィーリングで解けるようになるとは思えないんだけど…… ってか文字の羅列がフィーリングとか……

[そうして、語学のぼやき何かを、ぶつぶつ呟いていたが]

 ? どーかした。

[言いかけては止めるルーカスに、不思議そうに首を傾げ。
独り立ちといえばそうなのかな、と自分の思考になんら違和を感じることなく、頷くのだった]


 境界が、果てがあるんなら。見えるのかな、向こう側。

[突き破るなり、超えるなりしたら。
肩を竦めての言葉に、ついと届くわけもない手を、空へ伸ばし]

 うにゃ、友達じゃないですよ? 友達っていう、 か…… ?

[ホリーの、呟きのような問いのような言葉に、あれ、と自分が疑問形に言葉を濁す。
考えもせず語っていたときは、当たり前に前提にしていた存在が、急に、なんだっけ、と分からなくなってしまったから]

 ん、んん…… した、ような。なんか、アイリス先輩がおっしゃってた気がします……けど。

[どこか、旅行へ。
その記憶もやっぱり、曖昧で。
ぼんやりと肯定する事しか出来なく。

指の隙間をつつかれれば、実際は目元の下あたりに当たったのだが、目がー、目がー、とごろごろ騒いだが]


 ……にゃーにゃー。るーにゃん。
 ラルフ先輩とアイリス先輩のこと、教えてもらうまで、さっぱりまったく気づかなかったあたしが言うのも、なんだけど。

[抱きしめられて言いよどむホリーの背をちょっと見送り。
ルーカスの肩に手を遣り、あのね、と耳へくちびるを寄せて、こそり]

 いくらなんでも、鈍いと思うの。


― 生徒会室 ―

 描くー!

[描けるか描けないかでなく、そう勢い込んで挙手。
ただし、猫の周りに、花やら蝶やら、まるきり小学{4}年生レベルの背景を遊ばせただけである。
そんな落書きをしていれば、やって来たラルフに、こんにちはー、とぶんぶかペンを持ったまま挨拶し。
説明をするでもなく、ふんふん鼻歌歌いながら、また蝶が増えた]

 ふにゃ? 先輩もこんにちはーです。
 わーい、お土産ですかっ! ありがとうございます!

[でも、アイリスからスナックを貰えば、ぽいとペンを机に放り。
いそいそと袋に手を突っ込んでは、さくさくとご機嫌。
ルーカスへも、食べる?と向けてみたりしながら。

変わったものがあって落ちつかないんだろう、とは思いつつ。
何だか違和感があって、しきり、ぬいぐるみの収まった箱を眺めるのだった*]


メモを貼った。


―― 昼休み ――

[お弁当を食べようと、お弁当箱を開ける。今日の中身は{3}だ]

1:まさかの日の丸弁当
2:きれいに描かれたキャラ弁
3:実はたくさん食べる。チャーハン弁当
4:今日はパンだよ。サンドイッチ弁当
5:どうしろというのかカレールーのみ
6:大変! 中身を入れ忘れた!


……。[幸せそうにお弁当を食べながらグラウンドを見ている**]


―生徒会室―

[落書きしているソフィアに挨拶を返し、
 ――その手に傷がない事に、何故か安堵を覚えつつ。
 その紙が模試の裏紙だと解れば苦笑するだろう。

 後からやって来たアイリスに微笑を向ける]

 ん、遠慮しないで中入って。
 ……また辛そうなの買って来たね……ソフィアにか。

 帰りは、特に決めてはないから、寄ってくのは構わないよ。
 でも、歌うなら音楽室の方がアイリスは良くない?
 部活終わった後とかで良ければだけど。


一旦生徒会室を出た。トイレらしい。


[サクサクと平然とスナックを食べるソフィアを関心したように見つめて]

ソフィアちゃんに聞いてみても無駄だと思うけど、辛くないの、ソレ?
9倍だよ?

[ココチイのカレーと言えば辛さを自分で選べる事で有名だったり、10倍はかなりのものだという話も聞いた事があって、9倍も結構なものじゃないかと思えた]

あ、でも私は流石にやめておく。
前のハバネロアイスで懲りてるから。

[ソフィアが美味しそうに食べるスナック菓子、けれど前にそうして食べていたアイスを一口食べた時の地獄の辛さを思い出してぽつり呟く]

えっ、えっと‥‥‥。
今日ラルフの家にお泊りしちゃダメかなぁって。
明日のラルフのお弁当作ってあげるからー。

[席を外すラルフの背にそれだけ投げかけてみた]


―男子WC―

[水道の壁に掛けられた鏡の前を通る。

 視界の隅を掠めた『違う景色』に、はっとして顔を向ける]

 …………っ

[声は上げない。

 満身創痍の面々、負った傷以上に表情が痛々しい。
 頬を叩いて走り去る背中とか、聞こえない言葉のやり取り。

 その中に一人。
 まだちゃんと生きてるって思えてるのか不安になるような、
 ぎこちない足取りの、

 ――友達]


[思い出せ、名前。
 じゃない、聞きたい事が、気になった事があった。

 開いた携帯、メールの履歴を漁る。
 日々の他愛ない言葉の積み重ね、
 『落とし物しなかった?』の問い掛け、感謝の返事、
 ――文字化けが酷くて、ほとんど読めない一通]

 ……何でさっさと、返事しなかったんだろ。

[嘆息一つ、屋上に向かう]


[生徒会室前の廊下を見知らぬ女生徒が駆けて行くように扉についているガラスから見えて首を傾げる]

あんな子、この議事校に居たかしら‥‥‥。
でも、あの子に会った事があるような気もする‥‥‥?

[どこか悲しそうなその下級生を追う様に廊下に飛び出す、落ちかけた日が眩しくて眼を細める、その下級生は屋上に飛び出していくようだった]

屋上、ホリー‥‥‥はそこに居るよね。
ちょっと、屋上見て来るね、誰かいるみたいだから。

[生徒会室を振り返り、作りたての麦茶を冷蔵庫で冷やしているであろう友人を見てから、生徒会室に残る面々にそう言葉を告げて恐る恐る屋上へと向かう]


―屋上―

[歩きながらかちかちとキーを弄る。
 随分悩んだ気がした割に、文面はさらりと刻まれた]

『 To.フィ^ョム_0p
 Sub.Re:
 Txt.諦めずに最後まで、
   走り切れるように願ってるから


   生きよう、皆で』

[届くかどうかなんて解らない、
 よしんば届いた所で、まともに読める保証もない。

 祈る気持ちで送信ボタンを押した。

 見えもしない電波に向けて翳した携帯電話、
 向こうの天に、昼の月が青白く霞んで浮かんでいた]


―屋上―

[屋上の扉が開いたなら。
 静かにそちらに、視線を向ける**]


[そうだ、あの子とは体育館で会った事があるはずだ、でもいつ?
ぱちっと頭の中に火花のように散る映像]

『……ホリー先輩!
 と、ヴェスティ先輩とバークレイ先輩?
 無事で……。』

(無事?無事ってどういう意味?)

『うーん。そうですね。
 先輩は、ヴェスティ先輩に守ってもらえばいいと思います(まがお

 ……でも。そうですね。
 そうやって頑張る先輩も勇ましいというか。
 可愛いというか。
 
 ……ごめんなさい。先輩なのに。』

(ホリーもラルフも知ってるの?
 あなたは誰?なぜ泣いているの?)


[屋上に出るためのガラス戸は閉まっていて、けれどフェンスに寄りかかりながら涙を流す女の子の姿が確かに見えた]

ねえ、どうしたの?
なんで、泣いてるの?

[ガラス戸を開けて屋上へ、目に刺さる日の光に再び目を細めて、フェンスによりかかる下級生へと声をかけた。

けれど――]

あれ‥‥‥。
確かに、女の子が泣いてたのに。

[瞳孔が明るい場所へと照度を合せ、辺りが見えるようになればそこには誰も居なくて。
ただ過ぎ去る夏を惜しむかのように鳴き続ける蝉の声と、グラウンドにいる生徒の声だけが聞こえた]

‥‥‥メア、リー‥‥‥?

[なぜかそんな名前が口から出た、それが誰でどんな人かはまるで分からなかったけれど、確かにその子とどこかで出会った気がした]


[ぼうっとしていれば屋上に出ていたラルフの姿を見つけて、慌てて彼へと声をかける]

ね、ねえ、ラルフ!
今、そこに女の子居たでしょ?
髪の毛を二つに結わいた女の子!

泣いてたよね?ね?

[もしかして飛び降りてしまったのだろうか、けれどここのフェンスはそう簡単に乗り越えられるものではないし、何よりここにラルフが居ると言う事はフェンスを乗り越えようとする女生徒でも居ようものなら確実に止めているはずだ]

屋上に駆け込んだ女の子が見えたの。
だけど、女の子はここに居なくて‥‥‥。
何だろう、幽霊でも見たのかな、こんな昼間から。

[でも不思議と怖いものではなかった気がして、むしろその子を慰めてあげられない事がもどかしくて、切ない気持だった]


―回想:生徒会室―

[容器片手にドアを開ける。聞こえた声に顔を上げれば。
そこにいたのは、いつもの、寄り添いあうふたり。
一瞬懐かしいような安心したような、表情で見つめて]

ふふ。雑用こなしてるから、会長に何かお礼要求しようかな。
麦茶は会長の提案だけど。さあ、どうぞどうぞー。

[まだあまり冷えてない麦茶をグラスに注ぎ、皆に勧める。
そして絵なんて線を繋げれば良いんだよ、と暴言を吐きつつ、
ルーカスとソフィア+67の隣で、真剣にペンを握り締めた。
一心不乱で、アイリスの差し入れにやっと気付き]

なんとなく、また辛そう……?

[ちなみに絵の結果は、小学{2}年生並みの出来。
猫は、12:パンダ 34:牛 56:未確認生物{5}にしか見えない]


うん。我ながら素晴らしい出来。

[どう見ても動物ではないそれをルーカスに押し付け、
真っ赤な爆弾食品を美味しそうに口に運ぶソフィアを見たり。
ご機嫌な彼女は可愛らしくて、思わず頭を撫でる]

わたしもひとつ、貰ってみよう。

[ぱくり。しばらくは平気な顔をしていたが、次第に笑みに。
いつかのハバネロアイスと同じ感じになりながら、ふと。
いない誰かを探すように、部屋の端の椅子へと視線を彷徨わせた]

[心の隙間に開いた、空白のような違和感]

[窓の外には、やはりペンキの青をひっくり返したような空。
耳に届くのは夏を忘れるなと訴える蝉の声。
何かを掛け間違えれば壊れてしまうような不安定さに、
ずっとここに浸っていたいと求める心と、
ここは本当ではない幻想の世界なのだという感覚が交わる]


[屋上へ行くというアイリスに、首を傾げて]

誰かいるの? うん、行ってらっしゃい。

[胸が痛むのを誤魔化すように微笑を浮かべ、手を振る。
耳ではなく心の奥、誰かが泣いている声が聞こえる気がして。
そのひとを抱きしめたいのに、そのひとはいない]

…………っ。

[きっとその場にはソフィアもルーカスもいただろう。
それでも震えを堪える事が出来なかった。
置いてきてしまった誰か。一緒に、――星を、見ようと]

……やくそく、した。

[生徒会室の窓に映る、青い月光の差す屋上。
そこにあの少女と金髪の彼の姿が一緒に見えれば、息をつき、
まるで気を失うように静かに、ソファで眠りにつく**]


―屋上―

[フェンスに背を預けると、カシャリと金網が鳴る。
 アイリスの姿が見えたら、首を傾げた]

 ……ん。どうしたの、血相変えて。女の子?

[右側を眺めるかのように、一度視線を外す]

 ……いや、見てないよ。
 アイリスまで霊感身に着けちゃった?

[確かソフィアが、いつだったか、そんな話をしていたような。
 柔く微笑んで、肩を竦める]


やだ、変な事言わないでよ。
‥‥‥でも、そういう怖いものじゃないように思ったんだけど‥‥‥。
よくわかんない。

[ラルフの顔を見て息をつきそっと彼の側に寄る、辺りを見回せばやっぱりそこには誰も居なくて]

なんだか寂しい。
さっきの女の子だって、知ってるはずなのに思い出せないの。

ねぇ、ラルフ。
今私たちが居る『今』って本物なのかな?

[ラルフの瞳をじっと見つめて、真剣な声色で尋ねる]

‥‥‥なんて、ごめんね変な事言っちゃって。
偽物の今なんてあるはずがないよね。
受験生になってナイーブにでもなったかなあ。

[すぐにその表情を笑みに変えてもう一度辺りを見回す、空に浮かぶ太陽以外は誰も居ない、それを確認してからラルフの頬にキスを落として強く抱きつく]


―屋上―


 そっちの方が余程変じゃない。

[幽霊かも知れない女子を、知ってる筈なのに思い出せない。
 大筋ではそう言っている彼女に苦笑を返す]

 『今が本物』?

[問いに笑みは消える。答えるには少し、思考が要った。
 けれど、アイリスの方が問いを打ち消し、触れて来るから。
 ぽふりと、肩を抱き返す]

 ……案外、解らないかもよ。だって、
 『今』の『本物』って、どう言う事か解らないじゃない。


 ほにゃ? 辛いですよぅ。

[けろっと答えて、さくさく。
9倍って何から9倍したんだろ、なんて首を傾げながら、さくさくさく]

 えー、良いんですか? 先輩が買って来たのに。
 良いなら食べちゃいますよー?

[喉に悪いのは、やっぱり食べないほうが良いってことなのかな、と懲りた意味は完全に分かっていない。
ホリーに撫でられて、すりすり擦り寄りながら、どぞどぞ、と袋の口を向け。
笑顔になっていけば、分からないながら、にへら、と自分も笑っていたりする。

ついで、ルーカスに戻された絵を見て]

 ……スプー?

[何か、ぽつりと呟いた]


[ラルフとアイリスが部屋を後にすれば、はーい、とひらひら手を振り。
メールでも見よっかな、と携帯を取り出したとこで]

 ……ホリー、先輩……?

[震える細い肩に気づく。
体調が悪くなったのかと、慌てて覗き込むも、彼女は気を失うように眠りに落ちてしまって。

困ったように、ルーカスを見遣ってから。
もそりと自分も、ソファに上がりこみ。
寄り添うように抱きしめながら、ぼんやり、手の中の携帯を見つめていた]


メモを貼った。


メモを貼った。


[じいっと見られたが、口には何か入っていたのでんぐんぐ言うだけだった。

渡されたアイスはとても別の意味で辛かった。溶け出したアイスから普通の部分が滴り落ちていく。

購買に飲み物を買うついでに更に{6}人分の飯を買い込んで食べ始めた。]


― 2-C教室 ―

[ジュースを買うときにさっき使った札が財布に戻ったような妙な感覚を受けた。そういえば、何人分食べたかわからない気がする。

きっとそんなに食べてないだろう。とりあえず暑い中で食べたせいにしておいた。]


 ……はじまりがあれば、おわりがあるんだって。
 だから大切なものに、気づけるんだって

[眠るホリーの妨げにならぬよう、囁く程度の声で、歌う。
自分じゃなくて、アネットか誰かが、カラオケで歌ってた曲。

バラードとかより、ハウスやヒップホップが好きだから、借りたCDもあんまり、真剣に聞かなかったけど。
ついと口から零れたのは、その柔らかなメロディー。

おとが、足りなかった。
吹奏楽より、もっと強くて、激しくて、アップテンポで何処かへ連れて行ってくれる、音が。

風に吹かれてあっという間に見えなくなってしまう綿毛のような、こえ。
代わりに飛んでいかせて欲しいと、願うような微かさで]


 生きること 逝きること
 あなたのために できることは?

[足りない]

 あなたがいない世界なら いらない

[足りない]

 約束なんて なくてもいい

[足りない]

 ただ ただ 手を繋いで いたいんだ


[たりない。
サッカーに興味を持った理由。
隣のクラスに顔を出した切欠。
ずっと前に新調した筈の携帯]

 ここに いて

[たりない。
何が足りないのか。どうして足りないのか。
上手く考えられなくて余計、飢えに似た空虚さが収まらない]

 永遠なんて なくてもいい …… …っ


[たりない。
永遠なんて望まない。
むしろ、永遠なんて、ぞっとする。

このままずっと じゃなくて。
一瞬でいいから。それで終わりで、いいから。

そのひとの、顔を見て。
名を呼んで。
手を繋げたら、それだけでいい]

 ……っ、ぅ……

[でも、そのひとの、顔も名前も、手の温度も。
上手く思い出せない今が、歯痒くて。悲しくて。
ホリーに縋るように抱きついたまま。ソファの背に顔を埋めた]


メモを貼った。


[ソフィアは自分がいない間放送がつまらないと言った。確かにこの学校には熱狂的なロック系のファンが放送部員にいたと思ったのだが。

さっき聞いたらんなこたーねーと言っていた。誰かと間違えたんだろうか。]


―生徒会室に着く少し前―

 いえいえ、フィーリングじゃなくて、この順番で単語が並んだらこういう意味。という理屈を徹底するという事ですよ。それを繰り返せば、そのうち、理屈なしで出来るようになるというだけです。

[語学のぼやきに答えながら、戯れたりしていたが耳に寄せられ、言われた言葉。]

 ……え?

[振り返る事はなく、ただ目でソフィアを見た。思わず耳に手を当てる。]


[すん、と鼻を鳴らす。
いつまでもこんな調子じゃ、ホリーが起きた時に驚かせてしまうし、ルーカスが居るなら既に困らせている気がする。
ぐしぐし、ソファで拭いた顔を上げ]

『to:サイモン
title:てきとーに
message:
すっきりする音楽ぷりーず』

[ぽちり。無茶ぶっておいた]


―生徒会室―

[とても意欲的な立候補と、真剣な表情に、二人の画伯に任せながら、自分も小学4年生なみかん箱と、ぬいぐるみを探す飼い主(推定)を書き入れた。やがて、アイリスがやってきて。]

 おや、アイリスさん。

[スナックをもらう。ソフィアにも薦められつつ。]

 ははは、たいして辛くないですね。しょせん市販です。

[言っていたら辛くなって麦茶をがぶ飲みした。なんだかんだでおいしかったようで、満足げ。

アイリスを見送った。]

 ……ん?

[麦茶の水面にふと、誰かをひっぱたく、誰かの姿が映った。]

 ありー……さ。


うう、変じゃないもん。
単に物忘れしてるだけだもん。

[抱きついたまま苦笑するラルフの背をぽかぽかと叩いた]

この間読んだ本でね、並行世界って言うのがあって、そこには私とまったく同じ私がいるんだけど微妙に違う世界なの。
きっと、さっき見えた女の子はそっちの世界のお友達なのよ。

[夢みたいな事を言っているのは分かっている、けれど幽霊などとは違う、血の通った相手だという感覚はなぜか凄く強くて]

ふーん、じゃあここに居るラルフも偽物?
ラルフの目の前に居る私も、偽物なのかな?

ねえ、確かめてみてよ、王子様。

[くすりと笑って多少芝居がかった台詞を吐きながら唇を指差す所作、いつものおねだり]


アリーって誰だ?と、呟きかけて、首をかしげた。


メモを貼った。


―屋上―

[ふ、と。
 空気の感じが変わった事に顔を上げた。
 もしかしたら何か、天気の変わり目が近いのかも知れない]

 ……困ったね。

[アイリスを抱き留めるのは変わらないままだけど]


アリサって誰? と首を傾げた


[お礼はコアラのお菓子? と笑いつつ。どうしてそういう発想になったのかは分からなかった。少し前の言葉が重なる。

ジュースでもおごりますよ、と振り払うように言って。]

 これは素晴らしい。

[ついでにスナック菓子の赤唐辛子をぺたぺたとつけて、色鮮やかにして、表に張っておいた。]


メモを貼った。


[ソフィアからメールが来た。しかたがないなーと息を吐いて放送室に向かうことに。

上の階段を見つめ、首を振って下に下りる。どうも上に上がりたくないと、自身が警告しているようだった。]


 アリサさんは……。何かのお話の、強い女性でしたでしょうか?

[ソフィアの問い返しに、首をかしげながら。]

 ……おや。

[急に眠ってしまったホリー。冷房が入っていれば、薄い毛布をかけて。呟かれた言葉に、毛布越しに、そっと抱きしめた。ソフィアが寄り添う様子に、後は椅子に戻る。]


―屋上―

[ぺしぺし背中を叩かれつつ、苦笑した]

 並行世界が実在するなら多分、本物の世界と偽物の世界に、
 区別はないんだろうね。

[ねだる仕種に、首を傾げた]

 隣の世界のお友達が見てるかもよ?


メモを貼った。


 るーにゃんのセンスって、やっぱ時々わかんない。

[唐辛子を貼り付けられた紙は、何かの募集より、魔除けとかに見えた。
ぇー、と不審げな視線を隠しもせず、張りに行くのを見送り]

 お話か。元カノさんとかかと思った。

[首を傾げるのに、そんなことを呟いたのだった]


[歌いだすソフィア。その歌詞には少し、ぎょっとしたけど、ただ目を瞑って、聞いている。]

 ……ああ。

[何かを思い出した気がして、けれど、すぐ忘れた。
永遠なんて、あるわけないよ。思った言葉は、口に出される事はない。ぽん、とぬいぐるみで、その背中を、ホリーにも触れるようになでるようにして、それから、窓の外を見た。]


メモを貼った。


メモを貼った。


―― 昼休み:2−B ――

[のんびりとグラウンドを眺めている。そういえば今日は放送音楽がないなぁとか思いながら。やがて――]

あれ? あら。あらら。あの子。なんできたの。

[校門の方。黒い毛並みの子犬が、ちょこんと座っていた]

んー…。まだ大丈夫かな。
『あれ、マーゴどこいくの?』
うちの犬が来てる。ちょっと見てくる。昔連れて来た事があったからそれでかなぁ…。
『あっ…あの子かぁ…いってらっしゃい』
んふ。アーちゃん犬苦手だったね。

[言って、教室の外へ駆け出した]


撫でられれば、すんと鳴く。


メモを貼った。


― 放送室 ―

[彼女の言う"すっきり"が判断つかなくて、色んな音ネタを漁る。自分なら多分トランス系の一押し―あの辺り―を挙げる所だろうけど。

きっとそういうのじゃないんだろうなと思う。とりあえずロック系を探すだろうか。あんまり遅ければメールが来るかもしれない。]


[殴り合いなら上等、と話す誰かの姿が見えた。]

 ふうむ。

[イスにもたれながら、なぜかそれを止める気にはならなかった。]

 青春ですね?

[ガラスを隔てた、自分と、向こう。幻想。白昼夢。何が起こってているのかは、知らない。結局は、そんな言葉に収束させながら。]


[時間は溶け出るようで。空間も溶け出るようで。

これが夏、というものなのかな、と思う一方で、不確かさがあった。けれど、その疑問も、すぐに忘れていく。疑問すら、不確かで。

に返す。]

 そんな。鮮やかで人目を引くと思ったのに。

[よよ、と言いつつ、ちょっと自分でも失敗したと思ったらしい。]

 そうですね。かもがネギをしょってると見せかけて、返り討ちにする強盗さんだった気がします。何か違う気もしますが。

 あはは。それはメアリーさんに失礼ですよ。……あれ?

[自分で言って、その名前に首をかしげた。]


並行世界に本物も偽物もないよ、だってどっちも本物だから。
ここに居る私も、ラルフも『ここ』限定の本物。
別の世界に居る私たちも『別の世界』限定の本物。

もしかしたら別の世界では私たち付き合ってなかったりしてー?

[ぎゅーっと抱きついて笑う、どうしても頭をもたげる異の存在。
けれど、ラルフとこうして居られる今だけは本物だと信じて、二人でこうして居られる時間は幸せだと本当に感じるから]

むー、ラルフのケチ。

[再びラルフの背をぺしぺし叩いてから眼を開くと青い月の下で金色の男子と栗色の男子が言い争う場面が広がって――]

ズリエル、さん?

[遠くを見るような眼で名を呼んだ、声は聞こえないけれど『ソフィア』という単語だけは唇の動きから読み取れて]

青いお月さまなんて、あるんだ‥‥‥。

[ぎゅっとラルフの服を掴む、彼は何か見えるだろうか]


鳴くのに、ホリーごとぬいぐるみでぎゅうぎゅうとした。


メモを貼った。


[サイモンは、メールを見ただろうか。
そういえば、彼から返信を貰ったことってあったっけ、なんて考えつつ、再び携帯を開けば]

 えっ?

[画面に。
いや、正確には液晶に映りこむ、窓に。

向き合う誰か、たち。
フィリップの表情は伺えるけれど、手前の、柔らかな髪色のひとは、背を向ける格好。

でも、言葉を聞かずとも。顔が見えずとも。
怒ってる、というのは、すぐ分かる、そんな気配]


 なん、で……

[きのう。
そう、呼ぶのは正しいのだろうか。
もしかしたら明日だったかもしれないし、今日のことだったかもしれない。

でも、昨日と思う、その時も。
同じ学校で、同じ世界を逃げ回って、同じ世界に生きてた筈の大好きなひと同士が、こんなにらみ合いをしていた。

事情は、わからない。それが避けられないことなのか、どうかさえ。
ただ、もしその場に居たなら、後先考えず、割って入っただろうけど、今の、自分には]

 …… なんでっ…!

[見えるのに。今なら、名前も呼べる。
なのに、手は伸ばせないし、呼んだ名が届く事も無い。

拭った涙が、また落ちて。
ぼやけた視界から、夜の光景も、かすんでいった]


[とりあえずどんなのがいい?と返信しておいた。それまでは適当にイントロだけで聞いたロックを流し始めた。

タイトルも、曲は聞いたことが無いのに、聞いたことがあるような。そんな曲だった。]


[美人局?とルーカスの話を聞いていたが]

 ? アリサのお話じゃなかったの?

[首を傾げるのに、首を傾げるのだった。
メアリーってどこから出てきたの、と疑問は更に増え]


―― 校門 ――

あつ…いなぁ。

[グラウンドを駆け抜ける。この暑い中、ちゃっかり校門の影になっているところに座っている飼い犬のところまで行って、その名前を呼んだ]

『ふさふさ』、何してるの?
ここに来ちゃダメだから、おうちに帰ってなさい。

[言っても、首を傾げるだけで、動く様子の無い飼い犬に、こまったなぁと思う]


 ……ええ。間違えたようです。

 大事なもの、か。ソフィアさんには、大事なもの。ありましたか?


[ぐしぐし、目元をこすっていたら。
『センス・オブ・チェリーブロッサム』の中ではマイナー気味だけど、個人的には一番気に入っている曲の着メロ(公式ファンサイトで有志によって制作された。ちなみに現行曲はほぼカバーされている)が流れ]

 …… 無茶やらかす割に、こーゆートコ律儀だから好きだよ。

[返信に、くすりと笑い]

『to:サイモン
title:君が気分転換したい時に聞くのでも
message:てか、サイモンの気に入りで良いよ
自分で選ぶ気分じゃないんだ
頭からっぽにして、オススメ聞きたい気分
たのんだ
┌|∵|┘ヨロシク┌|-.-|┐ペコッ 』


メモを貼った。


[流れ始めたロックに、わりと無難なとこなんだなぁ、とか思うも。
流し始めたのは、メールを送った後だろうから、試行錯誤のあとがかいま見えて、申し訳ないながらも、にへらと笑うも]

 そりゃ、あるよ。るーにゃんも、あるでしょ?

[当然のような問いに、少しだけ困ったように、笑みを変えた]


[流れ始めた曲に、おや、とスピーカーの方を見た。]

 私、ですか。……あったんでしょうか、ね。

[椅子にもたれかかって、天井を眺めた。]

 守るべきもの、ならあります。義務として。

 ただ、大事なものとそれとは少し……違いましたね。

[困ったような笑みに、それ以上は聞かず、ふ、と笑った。]


 ……おうちのこと?

[外には蝉の声。燦々と照る太陽。
でも、まるで雨降りの夜半みたいに、静かだと思った。
ちいさなルーカスの笑いすら、良く耳に届き。
尋ねて良いのか、伺う風に。首を傾げた]


[やがて。わん、わんと屋上に向けて吠え始めて]

……? どこ見てるの? って、あっ!

[隙を突いて、黒い子犬は校舎の方に駆けていってしまった]

こ、こらっ! 待ちなさーい!


 ええ。

[夏の声は、存外静かにも思える。ソフィアの控えめな問いに答え、笑うと、額を押さえて。

そのまま机に足を投げ出して、表情を隠すように、天井を見た。]


[自分の選曲とな、首を傾げる。好きなジャンルはあるし、直ぐに数曲思い浮かべてみる。あれもいいしこれもいい。浮かべた曲と異なり、静かな曲を選んだ。

回りくどく言うと、いくさばのメリクリ。だったかなと、名曲だし、たまには静かなのもよいのでは?と、思った次第だった。]


 ……そっか。

[お行儀わるいよ、なんて呟きはするけど。
本気で咎めるつもりは当然無くて、ただその表情も何も見ないまま手を伸ばし、ぽふぽふと、普段はずっと高い位置にある頭を撫で]

 ……ふふっ。懐かしいなぁ。

[恐らく返信を見たのだろう、次に流れたのは昔流行った、映画の曲だ。
季節は真逆だけれど、不思議と今の空気には、あっているように聞こえ]

『to:サイモン
title:無題
message:
☆-(^ー'*)b』


メモを貼った。


メモを貼った。


なでられて、ふ、っと笑って、その顔を見上げた。


見上げられれば、軽く首を傾げて、笑ってみせる。


―― 屋上 ――

[鍛えた脚力は、子犬をなんとか見失う事無く。とはいえ、途中すれ違う生徒達にごめん、といいながらだったが]

も、待ちなさい…!

[辿り着いた先は屋上]

どうしたのふさふさ…。屋上とか、危ないでしょ、行くよ――。

[そう言って、手を伸ばしたとき、ウウウウ…と聞いた事の無いような唸り声をあげるので、驚いて手をひっこめた]

え…?

[自分が――? と思ったが。どうやら。その目は給水塔の上を睨んでいて――]

……何か、いるの?

[飼い犬の睨む先を、じっと見つめた**]


店番 ソフィア笑うソフィアの口元をぬいぐるみでふさいで、曲に眠るように目を閉じた。


メモを貼った。


[口元を柔らかな感触に塞がれれば、きょとんとするも。
ルーカスが目を閉じれば、もう一度そっと頭を撫でて、ソファへ戻り。

ホリーの横に、もそりと再び埋まると、目を閉じた。

どこかで、赤ちゃんの泣き声と、誰かの悲鳴が聞こえた気がして。
その表情は、あまり安らいだものではなかったけれど、優しいBGMは、穏やかな眠りに誘ってくれるから*]


メモを貼った。


[突然屋上にマーゴが犬を伴って飛び込んで来れば大慌てでラルフから離れて]

マ、マーゴちゃん‥‥‥。
‥‥‥?
その子、マーゴちゃんの犬?

なんだか凄く興奮してるみたいだけどどうしたの?

[子犬が低く唸る様子に不思議そうに首を傾げて]

そういえば、犬とか猫とかって人には見えない何かが見えるらしいね。

‥‥‥猫。
そういえば子猫、どこに行っちゃったのかしら?


―少し前 屋上―


 ん。

[並行世界に真偽の線引きは意味を持たない。
 多分大意は伝わったんだろうと思って頷く。
 ケチだとか何とか言われてもいつも通りの笑みで]

 青い月?

[服を掴んで呟くアイリスに首を傾げ、見上げる。
 薄らと浮かんだ月は青い色に見えなくもない。
 どこかで聞いたかも知れないロックナンバーから、
 穏やかな音色に移り変わって行く放送。

 少し目を細めた]


―そして現在 屋上―

[子犬を連れて突然現れたマーゴに少し驚き、
 アイリスから手を離した。

 給水塔に向けて唸るマーゴの飼い犬。
 急にアイリスの口から出る、子猫の話題]

 何の話……?

[眉を顰めるけれど、いつだったか、そんな話もあった気がして。
 左腕に手を遣る。何も、何ともなかった]


[ラルフが猫の話に疑問の表情を浮かべると驚いて目を瞬かせる]

え?!
何のって、居たでしょ?
迷子の子猫ちゃん。

‥‥‥あれ、どこに居たんだっけ?
絶対に、居たはずよ、一緒に探して‥‥‥ラルフが更衣室で転んで‥‥‥。

一緒、二人で‥‥‥ううん、三人だった‥‥‥。
あの時、一緒に居たもう一人は、誰だった?

[顎に手を当てて眉を顰めて自分に言い聞かせるように呟く、当然隣に居るラルフにもその声は届くだろう]



[迷子の子猫と聞いて、童謡みたいだなと真っ先に思う。

 ついさっきの生徒会室。
 猫のぬいぐるみ、飼い主募集の張り紙。
 埋まり切らない、生徒会室の空席。
 部屋の隅にある、ダンボールの隣の椅子。

 泣き声が聞こえた気がした。鳴き声かも知れないけど]

 ……駄目だ……

[それは思い出せない、のではなくて。
 緩く、左右に首を振る。
 優し過ぎるから、それ以上痛い思いをする事はないのに]


メモを貼った。


[ふと、耳につく猫の声。
否、これは―――]

赤ちゃんの、泣き声?

[ぞくりと背筋に冷たいものが走る、空に浮かぶ白い月が赤に染まって、夏の残り香にも似た暑さがひんやりとした空気に変わった気がした]

いやっ!

[耳を塞ぎ、その場に蹲る。
不思議と体が震える、怖い]

ラ、ラルフ‥‥‥赤ちゃんの声、聞こえなかった‥‥‥?
昔、屋上で赤ちゃんが死んだとか、そういう話って議事校にあったっけ‥‥‥?

だとしたら、私ほんとに霊感でも強くなっちゃったのかも‥‥‥。




 アイリス?

[小さな叫び声を上げ、蹲る彼女の肩を支え。
 震えていた。大丈夫だと声を掛ける]

 多分そう言う話は、うちの学校にはないよ。

 ……マーゴは大丈夫?
 一旦、下に降りよう。それか生徒会室に。

[水泳部の後輩と子犬はどうしていただろうか。
 二人の様子を確かめてから、アイリスの腕を取った。
 鳴き声か、泣き声か。
 自分にも聞こえているのかどうかを、今は説明はしない。
 言い知れぬ不安を抑えて、安心させる為に笑顔を向けた]


[ソフィアからお褒めのお達しが来たことに、一つ息を吐く。生きるパワーというか、力強さの見える人間のリクエストには、応えたかった。

色あせない名曲を流しきり、暫くはまったりとした麗らかな時が流れるだろうと思い、選曲ははそのまま流れに沿わせるつもりで。自分のお気に入りの一つはとっておくことに。]


[手を取ってくれるラルフに強く抱きつく、震えはまだ治まらない。
不思議と耳奥の赤子の泣き声はその数を増したかのような残響を伴って、更に体が震える]

うん‥‥‥皆のところに、戻る‥‥‥。

[『皆』今はまだ全てではない気がしたけれど、それでもホリーやルーカスの元に居れば安心できる気がして、生徒会室に戻りたいとラルフに告げる]

マーゴちゃん、マーゴちゃんも一緒に、戻ろう?
皆一緒じゃなきゃ、怖いよ‥‥‥。

[まだ唸り続ける子犬を連れた下級生はどうしているだろう、彼女とも離れたくなくて、共に行こうと誘いをかけた**]


[ふと気付けば、屋上で膝を抱えていた]

[いつの間にワープしていたんだろう。
それとも、夕方からずっとここで寝ていたのだろうか。
静か過ぎる夜の空気、思わずひとつ震える。
考えていてもよく分からなくなってしまい、
まぁいいか、といい加減に結論付けることにした]

[空を振り仰ぐ。夜の闇に星は瞬かない]

[ただそこにあるのは、冴え冴えと凍る青い月]


……青い月、だ。
凄いなー。こんなのわたし、初めて、……初めて?


[頭の奥底の記憶が違うと。見たことがある、と。
それは遠い昔ではなく、まだ過去とも言えない――]


[――……これは。]


[気付いた瞬間、景色はがらりと移り変わる。
そこに現れたのはたしかに自分の知る、みんなの姿で。
対峙するフィリップとテッド。
それを離れた場所から見つめる、ズリエルとカルヴィナ。
そしてきつく掌を握り締める、メアリー]

[声は聞こえない。音は届かない。
それでも表情と口の動きで、何となくは理解できる。
メアリーに近付こうと、震えているだろう手に触れようと、
優しく包み込むように重ねても、温もりは伝わらないけれど。
その時の表情は、今にも泣きそうだったかもしれない]

……ズリエールくん。あ、ズリエルくん。

[ふいに傍にいたズリエルを見上げ、
何故か彼には通じる気がして、ふわりと笑みを浮かべた]


[早送りのように、時は過ぎる]

[瞬きをする間に月は血のように赤く染まり]

――カルヴィナ!!

[赤ん坊を抱え、走り去る彼女に必死に手を伸ばす。
それでもまた届くことはなかった。
霞んでいく視界に、滲んでいく境界に、限界を感じる。
もう自分は"あの世界"に戻ってしまうのだ。
幸せで温かくて哀しくて優しい、――幻想の楽園へと]

――――……。

[祈りの言葉は声にならない。ただ、心の中に*]


[遠くから、静かな歌声と曲が聞こえた気がした。
ピアノの旋律は、ゆるやかに...の意識を掬い取っていく]

…………ん、……。

[現れ、霞んですぐに消える、不確かな感覚。
それでも毛布と、隣に感じる誰かの温もりに目を覚ます。
プールに潜り水面を見上げるような揺らめく視界に、
強めの瞬きを何度か繰り返せば、涙が頬をつたい落ちた]

ソフィ、ちゃん。

[いつの間にか寝ていたのだと、気付く。
隣を見る。どこか切なげな表情で寝入る彼女に微笑み、
自分に掛けられていた毛布で、そっと包み込んだ。
そうして室内を見渡せば、同じように眠るルーカスの姿]


[スピーカーからの音はもう止んでいただろうか。
それでも耳の奥に静かな調べの余韻が、残っていた]

あれ、いま、何時だっけ。夕方かな。

[朝だったか、昼休みだったか、放課後だったか。
曖昧なそれに首を傾げるけれど、深くは考えなかったし、
その理由を追求しない自分を不思議にも思わない]

かいちょー、風邪ひくよ。

[きょろきょろと辺りを見回し、目的の毛布を探し出し、
ソフィアへと同じようにそっと身体に掛ける。
起こさないようすぐにその場を離れようとして、でも]

…………寂しく、なるね。

[国に帰るという言葉を思い出し、ぽつりと。
椅子の後ろから肩に腕を回し、そっと一瞬の間、抱きしめて*]


メモを貼った。


むにゃ。と身動きした。……あんまん。


うつらとしながら、触れた感触に、少し、目を細めた。


[夢を見ていた。
赤い月の夜を、何にも触れられはしないけど、自由に歩けたのだから、夢だろう。

校庭にある、立派だけれど何の変哲も無い桜と違って、しろく輝くその樹の下に。
可愛くて、いつも元気で、どこか抜けてて、でもそれも可愛らしくて。
星が好きな友達が、座り込んでいた。

夜なのに、空気や水が綺麗なことが取り柄の田舎で、彼女もそれを好ましく思ってたのに、星は見えない。彼女も空を見ない。
そうしてひどく、疲れた様子の彼女は、痛々しく。

記憶のはっきり掴める今でも、その理由の全てを察することは出来ない けど。
悲しいな、とか。寂しいな、とか。苦しそうだな、とか。
凡そ、いつもの彼女に抱かなかった感情ばかり、こみ上げた]


 …… 自転車、がんばろーよ。先輩にも付き合ってもらって、一緒に『七転Parrots』の試合、見に行こ。
 にゃは。スタジアムのUFOキャッチャーが目当てなわけじゃないよ?

 ……ぜんぜん、そゆの分かんなかったけど。今はちょっと、分かるようになったから。
 二人がいいカンジになったら、あたしだって空気読むよ? ちゃんと、うん。たぶん。

 だから。……先輩の後ろに乗ってきたって、いいから。……一緒に、いこうよ。

[いこうよ、と繰り返し、指切りのように絡める小指は、触れることなく。
ただ、一方的な約束を、ねだって]


 …… あのさ。

[メアリーの元に駆けて来たズリエルに、つと視線を向け。
にへりと笑う]

 あたしは、『センス・オブ・チェリーブロッサム』の大ファンだけど。
 でもズリエルは、その前に、クラスメートだよ。

 こんな時まで、ギターさんとして振舞わなくたっていーんだよ。
 ズリエルはズリエルなんだからさ。……言われなくても分かってる? ごめんね。

[それが届いているとは思わない。
なのに、視線が合った気がしたのは、何故だろう。

もうひとつ、尋ねたいことはあった。
でもそれは、こんな夜じゃなく、普通の桜の下で聞いてみたかったから]


[そうして。
口を噤んだまま、躊躇っていれば。するりと煙のように、自分の身体と意識が、解け始め。

透けゆく手を見つめ。少しだけ、困ったように笑ってから。
ひどく痛めたんだろう、処置のさまが見える左腕に触れないようにしながら。
そんなこと、意味ないのだけど。背中に抱きついた]

 ……置いていかれたく、なかったよ。でも、足を引っ張るのは、もっと いやだった。
 ねぇ。……苦しくさせてしまうなら、後悔しか呼び起こさせないなら。

[もう、自分のことを忘れてほしい。

もう一度だけ、利害が一致して、『お願い』が聞き届けられたら。
そう願うけど、もう自分は此方の世界には居ない。ただの、夢。
だから当然のように、応えるなにものも無く。
あっけない唐突さで、夢は終わった]


― 生徒会室 ―

[わん、と何処かで。
赤ん坊じゃなく、犬の鳴き声が聞こえた気がして、目が覚めた。

BGMは既に止んでいただろうか。
それでも、いつの間にか掛けられていた毛布に、いくつかの雫が落ちる目覚めを優しくしてくれたのは、子守唄のようなそれだったと思う]

 …… ん、

[寝ぼけた声を漏らしながら。
目を擦って起き上がろうとすれば]

 !

[それはもう、離れようとする場面だったようなのだけど。
ルーカスに寄り添うホリーの姿が視界の端に見えたので。

さっそく、空気を読みました。
毛布に頭を引っ込め、すやすや狸寝入り]


メモを貼った。


辛味噌せんべい。とルーカスの寝言に応えてはおいた。すやすや。


 ……にくまん。にくまん。にくまんにくま……うわああああ。

[がば、と起き上がった。先ほど手に持っていたぬいぐるみにいつの間にか顔をうずめていて。]

 あ、あれ。

[おいしいあんまんを食べてほくほく、何かに包まれ、幸せなときが過ぎていた。……はずなのだけど。

いつのまにか、にくまんが無限に分裂していた。]

 この子のせい。ですかねえ?

[もふもふ、と口も鼻も塞いでくれたぬいぐるみを引っ張りながら。いつの間にか、かけられていた毛布に、身を包んだ。]


 へっ!?

[にくまんの念仏に、思わず跳ね起きる。
起きてから、ルーカスとホリーを見遣って、無言で額を押さえたりしたが。

もそり、毛布から顔を出し。
みのむし状態で]

 おはよーございます。どんな夢見てたんですか。


せんべいを補給しなければいけない気がした。ポン菓子と甘い雪のような甘味ののったせんべいも買おうと思った。


 ……ん?ああ。おはようございます、かわいいゾフィむしさん。あおむしさんかと思いました。

[みのむし状態に言いながら。]

 いや。ちょっと。……あんまんかと思ったら、肉まんで、しかも二つ四つと無限に増えて行って埋もれる夢を……。

[身震いして、毛布に身をうずめた。]


メモを貼った。


 なんかそれ、ゾウリムシみたいで可愛くないよ。

[しかしみの虫のまま、ソファをごろごろ]

 あんまんも肉まんも美味しーじゃん。カラシつけて食べたいなぁ。
 そんな怖い夢かな。楽しそうなのに。

[震える毛布に、首かしげながら。
よしよし、背中を撫でた]


 絵本では青虫もみのむしもかわいいですよ?……ゾウリムシは肉眼で見えないので分かりませんが。

[ごろごろしているところに、辛みそせんべい(袋入り)を机の引き出しから取り出して。餌付け。]

 え。あんまんにからし……つけないですよね?肉まんですよね。びっくりしたぁ。

[真剣に胸を押さえつつ。肉まんよりあんまんが。と好みを付け加え。]

 ああ。口で言ってると楽しそうですよねぇ。無限に増えて、押しつぶされても増えて、押しつぶされても増えて。って、怖いですよ。肉まみれですねぇ。そこまで覚えてないですけど。

[なでられて、ふるふるした。]


[抱きとめた瞬間の寝言に、びくりと肩を震わせる。
まさか起こしてしまったか、
気付かれてしまっただろうかと様子を伺うものの]

寝言か……。あんまん、買ってこようかな。

[この残暑厳しい季節にあるはずもないのだけど。
なんだか混乱した状態のまま、財布片手に部屋を飛び出した。
後ろでふたりが起き出したのには、軽く手を振って]


メモを貼った。


[ホリーが財布を手に出て行くのを、あれ?と首を傾げつつ見送って]

 わーい辛味噌せんべいー!
 そっちは理科の授業とか無いの? こっちだと、小学校で顕微鏡覗いて見たりしたけど。

[はしっと袋を掴み。
瞬時に餌付けされた。ごろごろ]

 あんまんにはつけないよ? うん。
 そっかー、るーにゃんはあんまん派かー。カスタードまんとか、ベルギーチョコまんとか最近はあるけど、そーゆースイーツ系も好きなん?

[ぱりぽり煎餅を齧りながら、真剣な様子に首かしげ]

 ……。どんだけ肉まんに強迫観念が。
 確かに、そこまでいくとホラーだねぇ。よしよし。

[ふるふる震えるのに、むー、と眉を寄せて同意した。
いくら好きでも、程度というものはある]


双生児 ホリーの後姿に手を振った。


[理科の授業は、ありますよ、と答えながらも、細胞みたいな奴ですよね? と言って。]

 ああ。肉まんだと、皮の甘さと中の辛さが一致しなくて、ちょっと苦手な事が多いんですよねえ。おいしいのはおいしいと思いますよ?いつだか中華街で食べたのは、すごかったです。お肉としいたけとたけのがジューシーで、皮も上品でふっくら薄くて、けどしっかり感触があってもちもちで。お値段もすごかったですが。

 カスタードやベルギーはいいですね。おいしいです。

[お腹が減っているのか、語りだした。ホラーには、こくこくと頷いて。]


メモを貼った。


[慌てて階段を降りようとしたせいか、{3}回ほど転びかけ、
2階を通り過ぎようとして急ブレーキをかける。
ちらり、と職員室の隣、放送室の方を見遣って、そちらへと]

……あれ、か……サイモンくん、だよね。

[『か』って何を言いかけたんだろう、と呟きながら。
コンコンと数度ノックして、ドアを少し開けて顔だけ覗き込み]

もし暇なら、生徒会室でお茶会、どう?

[彼の顔を見た瞬間、不思議な感覚に捕らわれたが、
何なのかよく分からないうちに掻き消えてしまった。
残ったものは、ただ、胸の奥のじわりとした痛みだけで]

寝ていたから良く覚えてないんだけど、
かけてくれた曲、好きだったような気がする。曖昧でごめん。
でも、ありがと。買出しに行くから、じゃあね。

[いつもの笑みで、手を振って、放送室を後にしただろう]


 そーそー。うにょうにょ毛が生えててね。

[ぱりぽりぱりぽり、煎餅を齧るスピードを落とすことなく、ルーカスの肉まん談義を聞いていたが]

 あれで皮までしょっぱかったら、美味しくないよー。
 ジャンクフードも高級肉まんも、あたしは肉まんの全てを愛してるよ!
 てゆか、なにそれなにそれ。あたしも食べたい。いいにゃー。

[語られてるうちにお腹が減ったのか。
煎餅を咥えたまま、へにゃりと机に突っ伏すのだった。
遺言は、ピザまんたべたい*]


メモを貼った。


―購買―

[やはり、この時期にあんまんはなかった]

まあ、当たり前だよねぇ。

[食堂のおばさんに、もう少し経ったら入るよ、と言われて。
仕方がないので適当にそれっぽいのを見繕う事にした]

……これ、良いんじゃない。ふふ。

[あんぱんと、何故かロシアンルーレット大福を手にする。
その他にも色々と買って、満足げに生徒会室へと戻っていく]

[ただ、コアラのお菓子を見たときに、何かが過ぎって。
じっと見つめていたからだろう、おばさんに『買わないの?』と
問われたものの、今買ってはいけない気がして、止めた]


[無駄に最後の力を振り絞って、ふるふると携帯を手に。
震える指が選んだあて先は
1.アイリス 2.ラルフ 3.ルーカス
4.ホリー 5.マーゴ 6.サイモン]

『to:{4}
title:おなかすいた
message:
(ヽ´A`)ピザまん
(ヽ´A`)あんまん
(ヽ´A`)にくまん
(ヽ´A`)
(ヽ´A`,';,';,',
(ヽ´A,';,';,',
(ヽ´,';,';,',
(,';,';,
';,,('』


[ぱたり*]


『何でもないようなことが 幸せだったと思う

何でもない夜のこと 二度とは戻れない夜』

[校内は静かな曲を流しつつ、室内で昔のヒットナンバーを聞いていた。

静かな曲は流し終わっていたので案外、校内に流れていたかもしれない。]

 え?あ、はい。いいんです?

[ホリー先輩を見れば、何故か申し訳無い気持ちと、自分でも作ったことの無い表情を浮かべようとした。

慌てて取り繕うように。]


 あー。毛が。なるほど。それじゃあゾフィ虫さんはちょっとよくないですねぇ。

[頷きながら。あおむしソフィアさんですね、と。ソフィアの毛を取っていわゆるあほ毛を作ってあげて。]

 ああ。ソフィアさんはそういうのも、好きそうですね。パンみたいな、甘さとしょっぱさなら私も好きですけど。

[ジャンクフードも含む全ての愛にに頷きながら。]

 いいですよねー。今度。みんなで行きましょう。

[今度がいつか、分からぬまま。遺言に笑って、毛布をかけた。傍らにピザまんの絵を描いて置いておいた。]


[帰り道、メールが届いて]

あちゃー。あんまんとか、なかったんだよ……。

[ごめんね、と呟きながら、生徒会室へ駆け足で]


[放送室を出る。ふと美術室を顔を向ければ、何かが誘っている気がした。とりあえず今は放置。

階段を踏み四階へ。やはり、違和感がある。そのもんにょりが避け気味になっていた理由なのだが。]


ふと気付けば生徒会室の近くで呆けていた。**


―生徒会室―

ただいまー。色々買って来たよ。

[突っ伏すソフィアの頭の上に、あんぱんの袋を乗せる。
さあ食べたまえ若人よ、なんて意味不明のことを言って、
戦利品を机の上にどばどばと広げ始めた。
クリームパン、チョココロネ、ピザパン、サンドイッチ。
それまでの間、何故かルーカスと目を合わせられずに]

……えっと、麦茶注ごうか。

[不自然な態度に、自分で自分に首を傾げる。
誤魔化すようにロシアンルーレット大福の説明をし出した]

1から10までクジがあってねー。
その番号が書かれた袋のを、食べるらしいよ。

[1:餡子 2:イチゴ&餡 3:ミニトマト 4:辛子 5:バナナ
6:ずんだ餡 7:青汁餡 8:抹茶餡 9:罰ゲーム 10:餡子]


[ソフィアが突っ伏した後、一人、生徒会室でお茶を飲んでいると、何かが写った。]

 頼もしいな。

[おに……誰だったかな?と思いながら、呟いた。]


―生徒会室―

[何かの泣き声を怖がるアイリスを連れて、
 まだ屋上にいたならマーゴも誘って、生徒会室に戻った。
 ルーカスとソフィアが毛布被ってるのは昼寝してたんだろうか]

 ホリーは……買い出し? そっか。
 皆案外暇人だよね、生徒会の役員でもないのに。
 あれこれ手伝ってくれて、カル……

[言い掛けて、首を傾げた]

 まあ、助かるけど。


[ドアのすぐ傍、立ち尽くしているサイモンを見つける]

って、君は何を呆けてるの。

[手を差し伸べ、彼がその手を取るのを、静かに待った]

ほら、お茶菓子買ってきたから。どうぞ。

[と言いつつも、自分も部外者な訳だけれど。
きっと握ってくれたなら、嬉しそうに微笑んだだろう。
いつかはそれが無理だった気がするから。
右太腿に感じていた痛みは、その瞬間消え失せるのだ]


ラルフ達にひらひらと手を振った。


 おかえりなさい。おや? ご用事なら、どうぞ。

[扉の向こう、立ち尽くす人が見えた気がして、手招きをして。それからあんぱんソフィアに笑いながら、戦利品を見た。]

 ええ。お願いします。

[言いながら、ホリーとはなぜか目が合わない。立ち上がって、そろそろ新しく作ろうかと麦茶のパックを取り出した。説明を聞いて、くじを引く (06)]


メモを貼った。


いつだかの用に、いつの間にかいたラルフたちには、にこりと笑って。いらっしゃい。


―生徒会室―

[ホリーとサイモンの姿が見えたら、振り向いて笑う]

 お帰り、買い出しありがとう。

[珍しく視線がぎこちないホリーとルーカスに目を瞬きつつ。
 じゃあ試しに、と手にしたロシアン大福(09)

 さっきの放送、サイモン? にしては珍しい選曲したね。
 好きだから嬉しいけど、メリークリスマス・ミスターロレンス。

[大福もぐもぐ]


普通の大福かと思ったら『罰ゲーム』とか書いてある。うろたえた。


罰ゲームはこれね、と、ダンボールに入ったコスプレ衣装を引きずり出してきた。


― 生徒会室 ―
[ルーカスやソフィアの顔を見て幾分かほっとして、けれど机に突っ伏したままのソフィアに怪訝な表情を浮かべる]

‥‥‥ソフィアちゃん、どうしたの?

[お腹が減って倒れたと聞けば呆れたようにため息をついて]

よく太らないわね。
羨ましいなあ、ある意味。

そう言えばソフィアちゃん、日曜大工得意なんだっけ?
普段何作るの?

[どこで聞いたのだったかは忘れたが確かソフィアはDIYが父親よりも上手だと言っていたのを思い出して、むにむにとソフィアの頬を引っ張りながら尋ねる]


掃除夫 ラルフの罰ゲームには眼を輝かせた。


 へぇっ!?

[謎の衣装が満載の段ボールを差し出された]

 …………――

 女装はやだよ?

[抵抗してみる。

 いっそお前も同じ目に遭えば良い、と幻聴がした]


[さっそく罰ゲームを引いたラルフに、にこにこ]

ふふ。これね、この部屋で見つけたんだ。
ラルフくんなら似合うんじゃないかな。ね、アイリス?

[1:ウェディングドレス 2:チャイナドレス 3:水着
4:バニーガール 5:タキシード 6:メイド服 である]


ずんだもちを食べて幸せそう。


[ルーカスと眼を合せない友人にきょとんとしてから彼女の手にしているロシアン大福に手を伸ばす]

なあに、二人とも、喧嘩?
早く仲直りしないと、卒業まであっと言う間だよ?

[苦笑しつつそう告げて、手にした大福は(05)]


3番無茶でしょ、と心底思っている。目を輝かすひとに首を振った。


良家の息子 ルーカスに助けを求めた。


恐る恐る口にしてから、バナナ入りは意外と甘くて美味しいと漏らした。


 ラルたん。男はやらねばならぬときというものがあるんですよ……。

[真顔で肩に手を置いた。]


ラルフに「じゃあ、タキシードであることを祈らなきゃね」と、クジを差し出した。抵抗には屈しない。


[同意を求められればこくこくと頷いて]

ラルフって綺麗な顔立ちしてるから似合うと思うよ?
ウェディングドレス引いたら私がタキシード着てあげる。

[などと拒否の姿勢の恋人に笑いながら告げて、大福を食べつつ冷蔵庫の麦茶を人数分注いで回る]


喧嘩? と問われて、ぱちくりとしてホリーを見た


[アイリスの言葉に、僅かに慌てたように]

別に、会長と喧嘩はしてないよ?

[何だかルーカスのほうから視線を感じた気がして
そちらを見ると、ばっちり目が合ってしまっただろうか。
またふいっと逸らして、自分も大福を手に取った(09)]


自分の大福に呆然としている。


 くっ、孤立無援なの俺……!

[アイリスの言は応援にはカウントしない。
 3か4が出たら、走って逃げようと心に決めて]


恐怖に戦きつつクジを引く。……{6}


 嫌われてしまったみたいです。

[視線をそらすホリー。肩をすくめて、アイリスに言って。
呆然としているホリーの後ろから、何を引いたのか覗いた。少し期待の目。]


双生児 ホリー恐怖に戦きつつクジを引く。……{6}


双生児 ホリーを巻き添えにした。


ラルフにメイド服を押し付けた。


メモを貼った。


特に抵抗せずにくじ引き。{3}


[スクール水着を見つめながら、ぽつり]

これをここで着るのは……さすがに寒いような。

[ラルフの呪いがかかったような気がしていた**]


[メイド服を押しつけられるラルフににこにこして]

やーん、ラルフにお嬢様とか言われてみたーい。

[などと面白がりつつ、ホリーも罰ゲームで水着を引いたので着替え用に準備室を陣取る構えで]

じゃあホリーの着替えに準備室は借りるから。
ソフィアちゃんはこっちー。

[机に突っ伏している下級生をずりずり引きずって、マーゴが居るならばマーゴも準備室へと連れて行く]


メモを貼った。


毛布、使います? とホリーの呟きに首をかしげた。


ソフィアとサイモンにも、半ば強制的に大福を勧めている**


マーゴちゃんもどうぞ、と差し出して、ルーカスを微妙に睨み付けた。準備室に連行さるのに、え?ここで着るの?と瞬きつつ**


 いってらっしゃーい。

 ラル君。逆じゃなくて良かったね……。

[アイリスたちを見送って。ラルフに、足は剃ってる?と聞きつつ。着替えるなら目をそらした。*]


 おや、自分で買って、自分で引いたのに。

[睨むホリーに、くすくす笑って、クーラーを微にした。]

 まぁ、無理しなくても。

[と、こちらはラルフにも聞こえるように。*]


メモを貼った。




ふふ。会長もバニーガール、着てみる?
なんとなく似合う気がするんだけど。

[やっと視線を合わせて、いつものように微笑んだ]


[ここで着るのかと問うホリーに当然と頷いて]

だって罰ゲームだもの、今ここで着なくっちゃ意味がないでしょ?

え、会長さんってバニーガール着る趣味でもあるの?
それなら私もチャイナ着ようかなぁ‥‥‥。

[ルーカスが着るならばと、じいっとチャイナドレスを見つめる]


[やっぱり?と言う目でアイリスを見て]

そっか、罰ゲームだから……。

[何故か深く納得してから、続く言葉に]

チャイナ着てみる? 似合うと思うよ。
かなりスリットは入っているけどね。ふふ。


え。うさみみで勘弁してください……。

[バニーガールなんて見たことすらなかったはずだが、なぜかありありと、その衣装が思い浮かんだ。]

というか、絶対おなかの下あたり、悲惨ですよそれ……。

[遠い目をした。]


ルーカスにうさみみを被せようとしたが届かない。


視線があったのには微笑みながらも


うさみみを被って机の下でふるふるした。耳しか見えません。


うさみみを引っ張って遊んでいる。


[あほ毛を作る手を、ぺしりと振り払う力も無かった。
ぐてー、と携帯を半開きにしたまま力尽きていれば]

 おかえりなさいぃぃぃ…… ぴ、ぴざ……

[ピザパンに手を伸ばそうとするも、がくり。
大人しく、頭の上に載せられたあんぱんの袋を、ころりと落とし。
もっふもっふ。
たべる?とサイモンらしき人影にも差し出した。
お腹未だ空いてるのかな、と思ったから。

空腹の視界には、ホリーの視線が何処を向いているかは、分からなかったが。
ラルフが言い掛けたのには、僅か首をかしげた]


 お母さんにはー、燃費が悪いんだって言われます。
 んとですねぇ、あれ、先輩にも見せなかったっけ、猫ちゃんの遊び場…… ?

[もふもふもふ、一心不乱にあんぱんを齧りながら。
うゅ〜、とむにられる頬に眉を寄せつつ、自分の言葉と、ついと向いたダンボールに、更に訝しげにした]

 ほっぺほぐれた…… むー、るーにゃんとホリー先輩、けんか?

[勧められれば、大福(04)に手を伸ばしつつも、頬を押さえながら。
やっと鮮明になってきた視界で、二人を見ていたが]

 せんぱーい、やっぱりそういう運命なんですよー。似合いますって絶対ー。

[なんて、ラルフが衣装を差し出されるのを見て、にへらっと笑いながら準備室へ引きずられていった]


うさーっ。と偽悲鳴をあげながら机の下からホリーにこちょこちょで逆襲しようとした。


 もっちもっち〜♪

[辛子大福をもっちもっち食べながら、チャイナドレスを見つめるアイリスを、気体に満ちた目で見た。
ルーカスがバニーを勧められるのには、なにか、悪夢を思い出したような顔色で、目を逸らした。ついっ]


逆襲される前に逃げ出した。ふふ。


じゃれあう二人を、もちもち微笑ましく眺めている。もちもち。


えー、でも罰ゲーム引いてないのに着ちゃったら罰ゲームにならないんじゃない?
でもまあ、ラルフも着るなら着てあげた方が喜ぶのかな?

[じいっとチャイナドレスを見つめて小首を傾げ]

‥‥‥そういえばこの衣装って誰の趣味?
演劇部の衣装なのかしら?

‥‥‥にしては、バニーガール‥‥‥。

[いったいどんな演目でバニーガールの衣装なんて着るのだろうかと疑問に思いつつ、チャイナドレスを手にスリット部分を見る]

うわぁ、これ腰の辺りまでざっくりね。
下着見えちゃいそう‥‥‥。


あーうー。と言いながら着替えに行くなら見送った。


目をそらされてなぜか涙目になった。ソフィさんなら似合いますよ、ね。


―生徒会準備室―

[この部屋で、水着片手に女子達に囲まれるだろうか]

……せめて上に羽織ろう。見苦しいから。
というかわたし、何気にハーレム。ふふ。

[ふと、でも誰かが、足りない気がした。
窓ガラスに一瞬、ツインテールと金髪が過ぎった気がして
振り返るが、当然そこには見慣れた田舎の風景が広がるだけ。
もどかしい程の空白感を忘れたいというように、
何の躊躇いもなく、制服に手をかけ、手早く脱いでいく]

だ、だれか、寒い。やっぱり羽織るものくれないかな。

[普通にスクール水着で、恥ずかしがりもせずに。
ただの細身のため、大して似合ってもいないだろうか]


‥‥‥ソフィアちゃんって、ほんと辛いもの好きね。

[辛子大福なんてゲテモノを平然と食べるソフィアに口元をひきつらせつつ、猫の遊び場と言われると思い出したように手を叩いて]

猫!
そうよ、子猫居たわよね!
ラルフと、私と‥‥‥一緒に捜したもの!

[一緒に捜した人物のくだりでは何か引っかかるような言い方だけれど、ソフィアが猫の遊び場を作ったのであればやはり猫は居たはずだと思って]

‥‥‥でも、いつ、猫なんて居たのかしら?
飼い主が見つかって引き取ってもらったんだっけ?


 ……るーにゃん、それはケンカを売ってると解釈していいんだね?

[ぺったん。
胸元に手をあてて、ふるふる震え。

準備室へ引きずられながらも、(06)発ほど、ぺちぺちしておいた]




うーん。
ラルフくんは、他の人に見せたくないかもね。アイリスを。

[なんて、水着姿のまま腕を組んで]

さあ、演劇部なのかな。
気付いたら生徒会室にあったんだよー。

もしふたりとも着るなら、写真を……、あれ?

[写真部の知り合い、いたかな?と首を傾げる。
そう、そして誰かと、一緒に撮る約束をしたような――]

[それもすぐに、消えてしまったけれど]


[口元を引き攣らせるアイリスに、不思議そうに首をかしげながら。
今度はサンドイッチをもぐもぐしている]

 ですよぅ。場所はるーにゃんが確保してくれたわけで、あとは有志としては、快適な娯楽をー……ぅ?

[それを、主導で持ちかけたのは、ラルフでもアイリスでもなかった気がして。
もふ、とサンドイッチを齧る口を暫し止めた]

 …… んー。誰か、居なくなったって、探してたような気は、するんですけどにゃー。


 にゃ? あたしです?
 そーですね、あたしが着ても何の目の保養にもならないですけど、{2}なら着ても良いです。

[ホリーに、{1}の上着部分を渡しながら]


ウェディングの上着・・・ タキシード?


― 生徒会準備室 ―
[しょっちゅう書類を整理したりするためにラルフが籠っているらしい準備室に足を踏み入れると、ボロボロになった書類を見つけて首を傾げ]

なんだろう、この書類。
まるで猫ちゃんの爪とぎ後みたいな‥‥‥。

[などと疑問を口にすればホリーが平然と服を脱ぎ始めて、なぜかこっちが恥ずかしくなった]

ちょ、ちょっとホリー、着替えるの早っ。
ホリーに言っても無駄だと思うけど、もう少しこう、恥じらいつつ着替えるとか‥‥‥!

[いつもマイペースで掴みどころのない友人に言っても無駄だと本気で思いつつも、少しぐらいは照れの表情なども見られるかと期待していたのが脆くも崩れた]

うー、というか私も着替えるべきなの?

[ルーカスの毛布をホリーに差し出しつつも、チャイナドレスを片手に困り顔、体の凹凸のなさはホリーとソフィアといい勝負だった]


え。え。私が着るよりいいですよね?

[ふるふる震えるソフィアに何故かわからずおろおろした後、胸に手を置くのに。]

やだなあ。そんなの関係なしに似合いそうというか、スレンダーでかわいくきれいなんじゃないかなと。っいた。

[ぺちぺちされた。見送った]


 あ、いやいや先輩、ちょっとね。

[この部屋がとても眩しくて。遠い世界の場所に見えた。]

 ああ、はーい。

[手を受けとれば、無茶をしたなと、意味不明なことを考えた。]


あら、ソフィアちゃんもチャイナドレス着るの?
じゃあ、はい。

[手にしていたチャイナドレスを手渡してニッコリ笑顔]

背中のファスナーは閉じてあげるし、髪形もお団子作ってあげましょうねー♪

[なぜか物凄く楽しそうに声を躍らせてソフィアをぎゅむった]


 …… せんぱいは、すらっとしてるから、いいけど。

[チャイナに困り顔のアイリスを見つめて、そう呟くのは、ルーカスの言葉のせい]

 あたしはちっこいだけじゃないですかー! うわーん!
 って先輩まって、なんでそんな楽しそうなんですかー! 被るなら別のにしますします、{2}とかっ!

[突然の変わりように、逃げ腰になりながら]


どこまでもチャイナがついてくる。たすけて。




というか体育の授業で着ているしね。
大して恥ずかしがる事でもないかなーと。

[ソフィアからは何故かウェディングドレスを受け取った。
とりあえず寒いので上から着たものの、
なんだかもう水着の意味がないような気がしている。
というわけで、こっそりときついので脱いでしまったのだが]

まあ、さすがの私でも、水着では……。

[ふたりがチャイナで騒いでいる間に、ふと恥ずかしそうに。
それはあまりに僅かで、誰にも気付かれはしなかっただろうか]


店番 ソフィアに、きっと運命なんだよ、と。


こんな運命いらない・・・ とめそめそしつつ、諦めてチャイナを着ている。


うふふ、ソフィアちゃんも似合ってるわよー。
可愛い可愛い。
それでお兄ちゃんの前に出たらどんな反応するかしらねー♪

‥‥‥お兄ちゃん?
ソフィアちゃん、お兄ちゃん居たっけ?

[自分で言っておきながら首を傾げて]

ま、まあ、いっか。
じゃあ私は{4}着るー。


[可愛らしくはしゃぐふたりに、微笑んで]

ふふ。ならふたりとも着ちゃえばいいのに。
マーゴちゃんはねー、メイド服とか似合いそうだよね。

[どう?なんて、勧めてみたりして。
自分はシンプルな白いドレスで、しばらく皆を観察中]


バニーガール‥‥‥会長さんのものだよね?と呟く


 せ 先輩ダイタンっ……!
 ……? ううん、あたし一人っ子だよ。

[お団子になった頭をぴょこぴょこさせて、アイリスのチョイスに、きゃぁ、と騒ぐ。
ちらり、向こうの部屋のルーカスを伺う素振りもあったかもしれない]

 マーゴちゃん、メイド服? よしよし、じゃあこれも付けよう。

[着替え終われば、何だかこれが初めてじゃないような、フィット感。
スリットやらなんやら忘れて、マーゴの頭にヘッドドレス(bねこみみ付き)をかぶせてはしゃいでいる]


るーにゃんのですねぇ。とこくこく頷いた。


楽しげな声を聞いていると、何か寒いものを感じた。


胸にあんまんでも詰めたい気分‥‥‥。

[小さく呻きつつも、引いてしまったものは仕方がないと網タイツを履いて、レオタードに着替えてウサミミを付ける]

やー、これはほんと、恥ずかしいんだけど‥‥‥。

[カフスを最後に腕につけながらもじもじと]


[一歩離れた場所から見る、この平和すぎる時間。
ふいにきらきらと砕けて散りそうな、ガラス細工の世界]

……なんか、感傷的だなー。最近。

[窓辺に寄りかかり、茜色に染まる空を見上げ、
小さくため息をついて目を伏せた。
消えていくものを掴むことは、不可能なのだろうか]

わたし、向こうに戻ってるね?
なんかお腹がすいたみたい。パン、食べよう。

[思考を打ち消すように、ふるふると首を振った。
今を楽しむしかない。きっとそう。
"正常な世界"では、"誰か"が欠けてしまうのかもしれないから]


[あんまん、と聞こえた呟きには、非常に身に沁みて同意の頷きをせずにはいられない。
それはともあれ、完璧に整ったバニーを見て、思わずはらりと涙が零れる]

 先輩、ありがとうございますっ!
 言い知れぬバニーさんへの恐怖が何か今、消えた気がします!

[恐怖、悪夢、もしくはトラウマともいう。
それはともあれ、似合います似合います、と大絶賛して、早速ラルフに見せようと、その背を押していたのだが]

 せんぱい……?

[何処か儚げな眼差しで、ホリーが向こうへ行ってしまうので。
首をかしげるのだった]


それじゃあ、もどろっか?
ラルフも着替え終わったかな。

[ネコミミメイドになったマーゴを可愛い可愛いと撫でながらホリーの様子には首を傾げて。]

あらあら、ホリーってばどうしたの?
スクール水着でかっこつけてもかっこつかないよ?

[などとはしゃいで、頭をよぎるガラスの向こうからまた赤ん坊の泣き声が聞こえた気がしてふるふると頭を振ってからソフィアとマーゴにも戻ろうかと促す]


[向こうに戻る前、みんなの変身に目を瞬かせ]

おおー。眼福眼福。ソフィちゃん、可愛い。

[チャイナソフィアに、バニーアイリスを眺めて。
ラルフくんの反応が楽しみだけど怖いね、なんて呟く]

このアイリス、みんなに見せたくないかもね。

あ、マーゴちゃん、似合う。ふふ、お人形さんみた…い。

[ツキン。頭の奥が一瞬痛む。
でもそれを気にせずに、ぎゅう、と強く、マーゴを抱きしめた。
このままどこにも行かないでと、理由の分からない願い]

あ、まだクリームパン、あるかな。

[手を振って、裾に転びそうになりながら、パンのもとへ**]


アイリスに、実はいつの間にかドレスに着替えていたのです、と微笑みながら披露してみた。ソフィちゃんがくれたんだよー。


 マリッジブルーってやつですかねぇ。

[アイリスと一緒に首をかしげながらも。
ふわふわのメイドさんになったマーゴを、きゃぁきゃぁぎゅむりながら、生徒会室へ戻り]

 お待たせしましたー。

[どーです、と男性陣の反応をうかがってみたりするのだった*]


双生児 ホリーがマーゴを抱きしめれば、きょとりと瞬いて*


生徒会室が異世界だね、と微笑む*


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


―― 屋上にて ――

あっ…アイリスさん。
ごめんなさい、うちの犬なんですけど…。
解らないです…。何か、見えてるんでしょうか…。

[給水塔に飛びかかろうとしだしたので、立ち止まった事を幸いに、流石に危険だと抱きかかえる]

よしよし…。あ、もう、暴れないで。
…猫? 猫とか、居ましたっけ。


―― 屋上にて ――

え、え?

[不意に、赤ちゃんの泣き声と言って震え出したアイリスに驚く]

アイリスさん…。大丈夫ですか?
あ、はい、私は大丈夫です。…そうですね。こんなにいい天気なのに、ここに居たらダメみたいです…。

[まだ落ち着かない犬を胸に押さえ込むようにしながら、ラルフの促しに頷いた]


―― →生徒会室 ――

[校舎内は、放送音楽が流れ始めていた]

…サイモン君かな。

[知っている人間で放送部といえば、そのくらいしか知らない]


―― 生徒会室 ――

[やがて生徒会室に着くと、おかしが乱舞していた]

わぁ…何が残ってるんだろ…。
あ、すみません、犬、連れて入っても大丈夫でしょうか…。

[何となく、断られない気はしながら、一応聞く。
そして、おかしから、(04)を引く ]


からーーーーーい!! [満足げ]


―― 生徒会室 ――

[おいしいなぁ、とか、バツゲームを迫られる先輩方大変だなぁ、とも思いながら、至福のひと時をすごしていると、襟首をつかまれて]

あれ?
あ、あれーーーーーー?!

[準備室へ引っ張られていった。 ]


―― そして ――

[いくばくかの抵抗もむなしく。すっかり着替えさせられた姿がそこにあった]

……これ、メイド服っていうより、エプロンドレスじゃないですか?
こう、ワンダーランド的な…。

[普段が水着なので、露出には慣れているが、こういうのは逆にちょっと…恥ずかしいものだった]

……? あれ、ホリー先輩、どうしました?
大丈夫ですよ、今日はここにいますから、逃げないです。

[幸せそうに笑って。ふと――]

何でかな。あと一人……居た様な気が、しました。とても大事な、わたしの友達。
んふ。何があと一人、なんでしたっけ、ホリー先輩。


[果たして、生徒会室の男性陣の状況と*ズリエルの反応や如何に* ]


メモを貼った。




え? 誰か、いたかな……。

[マーゴに問われて考えるが、答えは出てこない]

でも、居た気がする。わたしも。
とても大切な友達。

[幸せそうな笑みに、微笑みを返して]


傍に寄ってきた子犬を、優しく撫でた*


―回想 生徒会室―

[うさみみとか辛子大福とか色々と見守って、
 アイリスに『お嬢様って言われたい』とかからかわれた後、
 女子が準備室できゃっきゃうふふしてる間の話。]

 足はやばいよねえ、やっぱr、……

[ホリーに押し付けられたメイド服を広げて見ると、
 ロング丈スカートでした。とってもクラシカル。
 ホリーなりの気遣いなのか、はたまた]

 ……はは。解ったよ着れば良いんだろ。

[捨て鉢になったようです。]


   〜しばらくお待ち下さい〜

 


―現在 生徒会室―

[かくしてメイド服で、しかしながら恥は捨て切れないらしく。
 部屋の隅に隠れるようにもだもだしている]

 ……ルーもバニーガールになってしまえば良い……

[呪ってみた。
 何だかありありと想像出来過ぎて、少し怖かったが]


メモを貼った。


掃除夫 ラルフをジーッと観察中。*


 わんこはごく普通に招き入れられた。わんわん。


犬の鳴きまねをする会長も観察中。


―現在:生徒会室―

[マイペースにクリームパンを手でちぎって口に運びつつ、
華やかな女子軍団と、隅で恥らっているラルフを観察している。
ほらサイモンくんも何か着てみよう?と、
悪戯っぽくコスプレ衣装{4}を勧めてみたりもしたか]

このまま、仮装行列出来そう。わたし達。
というかドレスって食欲抑えるのに最適かもなー。

お腹、きつくて食べにくい。

[シンプルなAラインのドレスのまま、ぐてーと机に突っ伏す。
そして、ああそうだ、と思いついたようにダンボールを探り]

これどうぞ。多分、似合うよ。

[ラルフに近寄って、クラシカル仕様のメイドキャップを被せた]


 おや。……長くてよかったですね。

[スカートを見て、少し視線を外しながらも呟いた。]

 バニーは。ほら、歩くトラウマと化すだけですよ。

[ぽん、とラルフの横から肩を叩いた。]


準備室から出てきた女性陣は拍手で出迎えた。


会長の拍手に手を振り返した。


良家の息子 ルーカスを観察するホリーを観察している、バニーで。


[なぜかウェディングになっていたホリーに道を譲りながら、チャイナお団子なソフィアや正統派?バニーなアイリスやマーゴインワンダーランドをそれぞれ素晴らしいですねー、と言いつつ。]

 ブーケがいりますよね。ホリーさん。……あ。

[メイドキャップをかぶされたラルフに、ぷ、と笑った。]

 あはは。ニアッテマスネ、らるふん!

[ぐ、と親指立てた。箒もいりますか?]


― 生徒会室 ―
[学校の生徒会室がこんなカオスな状態に陥っているのを教職員に見つかったら多分ルーカスは停学食らうんじゃないだろうかとか思いつつも、ラルフのお陰か、はたまたルーカスのお陰か、普段からそういえば教職員は生徒会室には寄りつかなかったっけと思い至る]

ねえねえ、ラルフこの格好どうかな?

[隅っこで完全にメイドに成りきっているラルフに少し恥ずかしそうに自分の姿を見せて、サイモンにもバニーガールを勧めるホリーに小さく首を振る]

や、サイモン君までバニーガールはどうかと思うよ、本気で。


― 生徒会室 ―

 マーゴちゃんも何気に、からいものイケるよねっ。

[地獄饅頭に芥子饅頭を喜んだ姿に、とても嬉しそうである。
わんこわんこ、と黒い毛並みをもふもふしながら]

 せんぱーい。そんな隅っこにいないで、こっち来て下さいよー!

[もだもだしているラルフを、そのにくきゅうで、ぷにぷに背中を叩いてみたりする]

 …… 着るなら、止めはしない よ?

[ホリーがサイモンへ、バニーを薦めるのを見れば。
つい、と目を逸らしながらそう言った]


メモを貼った。


 ブーケ。ブーケねぇ……。

[ルーカスに、ふむ、と考え。
しゃっしゃっ、と机の上にあった紙を適当に切って、折り折り。
紙の花を数輪作るとハンカチで包んで、ルーカスにパスしてみた]


このコスプレ大会、先生に見つかったら責任者のルーカス会長はどうなっちゃうかしらね。

[ソフィアからブーケをパスされたルーカスをじっと見ながら先ほどの懸念を口に出してみる]

バニーガールとかは結構バレたら危険な気がするけど、会長さんとしてはどうかしら?

[その際どい服装は自分がしているのだけれど、ルーカスの反応を見てみたくて聞いてみた]

私もウェディングドレス着ればよかったかなぁ。
ラルフにタキシード着てもらって‥‥‥。

あ、でもそれは将来に取っておけばいいかー‥‥‥。

[将来、という言葉になぜか不安を感じた、自分には、周りの皆には本当に将来なんてあるのだろうかという漠然とした不安。
なぜかマーゴに特にその不安を感じてしまって、心配そうにマーゴを見つめる]


 規約12条に一応、生徒会の自治って書いてありますよ。

 ……まあ、ハロウィンイベントの予行練習という事で。

[軽く答えながら、アイリスを見て。いざとなったらそこに毛布が、と指差した。

パスされ、きょとんとする。]

 え。投げればいいんですか?


 仮装行列なら、ハロウィンパーティでもやりたいですねぇ。
 とりっくおあとりーと!

[言いつつ、大福(01)にまた手を伸ばしている。
もちもち]

 将来って言ったらさー。
 何でもないようなことが♪ ってあれ、死別ソングだよね。

[しっとり系どころかひんやり系だったよ!とサイモンをぺちぺち。
別に、別れたり死んだり、そういう曲が苦手なわけでもないのだが、何故か気になった]

 そーそー。本番の時を楽しみにしてまっす!

[そんな不自然さを振り払うように。
ラルフとアイリスに、にへらっと笑ってみせたのだけど]


 普通においしー。

[もっちもっち。
あんこを頬張っている]

 え、ブーケトスって、花嫁に渡してからじゃないの?


 トリート。

[ソフィアの団子をつん、としつつ。
ぺちぺちするのは、ただ静かに見守った。]

 おや。ソフィアさんから渡されてしまいましたよ?

[くすくす笑いつつ、Aラインドレスなホリーの前に膝まづいて、大仰にブーケを差し出してみた。]


 にゃっ。トリックじゃん!

[とりーとぷりーず!とお団子が崩れていないか、確かめながら手をひらひら。
サイモンには{1}が似合うよー、なんて言いつつ、もっちもっち]


 ……あー、うん。その、予行練習?

[いたって真っ当に似合うホリーと、紳士然と跪いてみせるルーカスへ視線を逸らしながら。
自分のチョイスに、そんな言い訳]


ブーケトスは花嫁さんがするものじゃない?
会長さんが花嫁役やるならウェディングドレスは会長さんが着なくっちゃ。

[ウェディングのルーカスを想像して若干笑いを堪えつつ]

自治ねー、この状態、自治出来てる?
まあ、最悪毛布は私が被ってあげれば問題なさそう、かな?

[ソフィアの際どいスリットも十分問題になりそうではあったけれど、そこは敢えて伏せた。

ソフィアが妙な事を言い出せば少し表情を曇らせて]

やだ、変な事言わないでよソフィアちゃん。
あれって死別じゃなくて単純に失恋ソングでしょ?
まあ、失恋ソングは死別にも似た感じはあるけど。

本番、ねぇ。
いつしてくれるのかなー?

[にやにやしながらラルフを見た]


はい。と、ソフィアにうまい弓・唐辛子味を渡しつつ、何の予行練習だろう、と


―生徒会室―


 ……俺の事は放って置いて……!!

[もだもだしてる間に戻って来た女子陣に向けてか、
 あるいはもっと別の誰かにか切実に訴えて。
 キャップ被せられて箒まで持たされました。

 しばらくして、ようやく周りを見る余裕が出来たらしく]

 って言うかなんて格好してるのアイリス……!?

[噎せた]


 治外法権という事で。まあ、なんとかなりますよ。……というか、私が退学になるなら、アイリスさんたちも巻き添えです。

[肩をすくめつつ、死別の話題には、ただ複雑な顔。]


 にゃ? そもそも花嫁さんにブーケ渡すのって、誰でしたっけ。

[元々持っているんだったか。
ぬーん、と親戚の結婚式を思い出しながら、うまい弓さくさく]

 あれ。違いましたっけ? にゃーん、すみません。
 まあ、死別じゃなくても、別れるなら死んでやるもん! てひとも居るみたいですしね。

[別れようって言われたー!と友人の電話に(06)時間付き合わされた時のことを思い出し、ちょっとくらっとした。
ふわふわした、恋愛の楽しそうな部分以外は、まだ余り良く分からないけど。
それこそ世界の終わりみたいなもんなのかな、と漠然と思う]


 えー!? るーにゃんもアイリス先輩も、退学になったらやだよ!
 あと…… …えっと?

[あと、どれくらい、こうしていられるんだったか。
そもそも、今はいつなんだったか。
急に思考が霞んで、続けようとした言葉はぼやけた]

 うん、先輩こっち見ないから。せくしーですよねっ?

[でもそんなことは直ぐに忘れ。
むせるラルフを、にへらと笑って見つめるのだった]


なんだか着慣れてしまって、自分のスリットのことは、あんまり頭にない。


 ソフィたんも巻き添えですよ?

[にこにこして、スリットを親指で指しつつ。]

 まあ、ほどほどに。……と言っても、なんだか別になにやらかしても大丈夫な気がするんですよねぇ。不思議です。

[あふ、とあくびをして、机に顎を突いて、やり取りを眺めながら。]

 ブーケは。元々でしたっけ。新郎さんでしょうか。


 え、やだっ。あと一年の猶予が! 心の準備が!

[ルーカスが何処を指したのかは分からなかったが、ぱたぱた手足を振って拒否の意。

欠伸をすれば、机の上から、そそっとペンをとり。
握り締めてたりする]


んー?
えへへ、あたしもソフィアちゃんも着替えちゃった。
可愛いかな?

[うさぎの尻尾まできっちりとついているレオタードをくるんと回ってラルフに見せて、やっぱり頬は少し赤い。

ルーカスに巻き添えという言葉を聞けば]

あら、大丈夫よ、会長さんに無理やりとか言わないから、停学ぐらいで済むわきっと。
退学なんてさせられたらただでさえ競争率激しい音大に余計に入りづらくなるし。

えっと、確か花嫁にブーケを渡すのは、花嫁のお父さん?
バージンロードを一緒に歩くのはお父さんよね、その時に既に花嫁さんはブーケ持ってる気もするから‥‥‥会場の人かしら?

ううん、恋は盲目というか‥‥‥うーん、分からないではないかなぁ、その気持ちは。

[バニーガールの衣装で何を言っても様にはならない気はしたけれど、とりあえず恋愛論には真面目に答えておいた]


 停学ならいいんですか……。

[アイリスに苦笑しつつ。]

 恋、ね。恋ってなんでしょうね。

[ふ、と息を吐いた。]


 はい、じゃあ気をつけてくださいね、。と慌てるソフィアににこにこ。


 会場のひとか…… 仕方ない、あたしが会場のひと役になって、先輩に渡し直すか。

[アイリスの指摘に、むぅ、と紙の花束を見つめ]

 分かるもんなんですねぇ。ならわりと、世界の終わりなんて、何処にでも転がってるんだなぁ。

[ぽへっと、窓の外に視線を投げる。
現実味の無いほど青いだけの空は、終わりとは無縁に見えたけど、何の始まりも無いように見え。
あたしの世界は、いつ始まっていつ終わるんだろう、なんて中学生くらいで言いそうな台詞を呟いた]


 ……んむ? 付き合ったことがないわけじゃないのに、何言い出すの、るーにゃん。

[にこにこされても、何に気をつければ良いんだろ、なんて根本的なとこが分かっていなかったので、頷いたんだか傾げたんだか、微妙な角度で首を動かし。
息を吐くのに、こて、と首を傾げた]


んー、恋はしてると楽しいものかな。
好きな人と一緒に居るだけで毎日が楽しいもの。

[そういってメイド服姿のラルフに抱きついて。

世界の終りに関して意見を言うソフィアに苦笑を浮かべる]

世界に終わりなんてないわよ、終わりがあるのは人の命だけじゃない?
誰かが死んでも、世界は回り続けるもの。

[この上ない空虚な台詞、けれどその台詞を口にする時にちくりと胸が痛んだ気がして、マーゴとサイモンを見て笑みを浮かべた]

ま、君たち下級生はまだまだ未来があるんだからこんな暗い話題なんかせずに未来を見据えてた方が建設的だと思うけどね。


 おや。けど、向こうから。で始まる事だってありますよ?

[首を傾げるのに答えながら。]

 それに、付き合うのと、恋は、必ずしも一致するとも限らないじゃないですか。

[にこにこととしつつ。]

 まあけれど、それよりも。……それが分からなくなるってことも、ありますよね。と、ソフィたんは恋したことはないんでしょうか。


抱き合う二人には笑いながら。




 着替えちゃった、ってね……

[ほんのり恥らいつつもターンする姿に、
 ややあって顔を覆って天井を仰ぐ]

 とても、こう、心臓に悪い。

[こっちも顔が赤かった。誤魔化すように嘆息して。
 退学だとか巻き添えだとか聞こえたら]

 いや、そもそも…………いや、良いや。

[上手く説明出来ず。
 半ば開き直ってぼすっとソファに腰を下ろした。
 格好はメイドだが振る舞いは完全に男だった]


 うん。それは、先輩たち見てると分かるんです。

[バニーさんとメイドさん、という取り合わせはこの際置いておいて。
というか本当に似合っているので、にへらとした笑顔しか向けられない]

 まー、そうなんですけどね。何をもって、世界っていうかによるんですにゃー。
 ひとりが何かしたから、地球滅亡ピンチ! とかはラノベだけでいーです。

 むぅ、先輩だって一個しか違わないのにっ。なんだろこの、大人の女性の余裕ですかっ?


あんまり自分の格好をかんがえたくない。


 ……にゃー? どっちからでも、付き合ってくのは、お互いが恋してるからじゃないの?

[笑んで言い含められる言葉に、理解が追いつかず。
くるくると、頭の上にいくつもハテナを浮かべながら、ぺしゃりと机に潰れてルーカスを見上げる]

 あたし? わかんない。
 あたしと付き合おうなんて物好きもいないし、みんなの話聞いてればそれで楽しいし、考えた事無いもん。


―― 生徒会室 ――

[戻るとラルフ先輩がメイド服だった]

……その。意外とお似合いですよ。

[ふさふさが大人しくしている姿にもほっとする。]

うん、わたし辛いの結構すき。
カーッとする感覚がね。泳いだ後とか、たまらないよ。

[には、そう答えて。もうひとつ、とつまんだ]


―― 生徒会室 ――

[の呟きに]

綺麗でしょうね…。その時はお祝いしに行きますね。
…どうかしました?

[心配そうな表情には、そう首をかしげた]


 そうですねぇ。けど、100人に一人くらいに恋するとしても、一致するのは、一万分の一ですよねぇ。相思相愛って、結構得難い事ですね。

[ぺしゃりとつぶれるのに、肘を突いて見つつ、ずるずると腕を滑っていく。]

 そうですか?物好きはいくらでもいそうですが。……まあ、確かに難しいかもしれませんね。

 あはは、それも楽しいかもしれません。そう思える相手がいたら考えればいいことかもしれませんしね。


……。会場の人は私がやればいいんじゃないかな。
メイド服だし・・・。

[理由になっているようでなっていなかった]


 えー、マーゴちゃん折角可愛いんだから、もったいないよ! あれだよあれ、花嫁さんの後ろで、お花持ってる子。あれのほうが。

[それはそれで、理由になっていないのだが。
本人なりの基準はクリアしているらしく、びしっと言った]


長老の孫 マーゴに新しく麦茶を注いだ。


 いちまん……? え、ええぇえ……みんな、そんな苦労してカップルなってんの?

[持ち出された数字に、目をまんまるくした。
滑ってきた手を握って、指をつまみ。てのひらに、ペンでハートマークを落書きしながら]

 物好きって、大衆志向じゃないから物好きって言うと思うんだ。
 そう言うるーにゃんはどーなの。恋してないの?


あー…なんていうんだっけ。
プライズメイド? …違うな。フラワーガールは花まくほうだよね。
あ、花撒くのやりたいかもしれない。

[希望になった]

…あ。麦茶ありがとうございます。
……会長さんを好きな人? んふ。意外と近くにいらっしゃるような気がします。

[ずずず]


 よっし。じゃあお花撒くのは任せた!
 たぶんねぇ、綺麗なお花は、届けてくれるひとが居ると思うんだよ。

[それは確信があった言葉ではない。
ただ、するりと当然のように口から出]

 ……? マーゴちゃん、どうかした?

[つかれた、と。
彼女の口元、麦茶の水面から。
聞こえた気がして、きょとんと見つめ]


 あながち間違ってないと思いますよ。

[頷きながら。つままれた指をまばたきして見ていると、ハートマーク。特にそれには何も言わず。]

 いやいや、大衆思考じゃなくても、深夜枠や10万部くらいは。

 ……私、ですか?さて。愛ならもう少しはあると思うんですが。

[ハートマークのついたばかりの手をソフィアにぺたぺたして、色を移しつつ。]


 片思いをする確率が1%で、それが双方向になる確率?

[ルーカスの述べた数字に眉を下げて、ソフィアへと笑む]

 あはは、まぁ数字で計れる事じゃないけどね。

[いつものように抱き付くアイリスの肩に、こてりと。
 頭を預けて、少し目を閉じた]

 何か、夏が終わったのが逆に冗談みたいな気がして、
 ……少し、どうしようって思う。
 こんな風に騒いでると。

[受験からの逃避だろうか。困ったように目を細めた]


―回想 生徒会室―

 いやアレンジとかremixは良く聞くんですけど、何故か今回は原曲が聞きたくて。

[そうラルフ先輩に話していると、コスプレっぽいのが始まると聞いてまごまご。はしっこにこそこそいて、大福などを食べている。じーっと見つめるその姿は、傍から見た目は完全にむっつり助平だっただろう。自分はぎりぎりまで逃げるつもりだった。

マーゴが戻ってくれば、あれ?と思ったことも。明るくないというか、まぶしくないと言うか。]


 お花ですか。それもいいですねぇ。

[マーゴの言葉に目を細めつつ。]

 いえいえ。お菓子もどうぞ。甘いのも、辛いのも。

[先ほどソフィアにも差し出したうまい弓・唐辛子を持ち出しつつ。]

 おや。マーゴさんですか?

[と、これは完全に冗談めかして言いながら。]

 そうですねえ。そうかもしれませんし、そうじゃないかもしれません。分かりませんね。

[自分も、ゆきんこせんべいを齧った。甘いせんべい。]


むー、心臓に悪いだけ?
もっとこう、可愛いよ、とか、似合ってるよ、とか、色っぽいね、とか。
そういうご意見はないのですかー?

[ソファに座ったラルフの隣に座り、ラルフに麦茶を差し出してみる、隣に座ればより胸元が強調されてラルフには見えるだろうか]

そうねー、世界っていう括りは結構大きいもんね。
自分の中の価値観が世界って言えるなら、平穏な毎日が崩れただけでも世界は終わっちゃうように思えるのかもしれないね。

ソフィアちゃんも可愛いんだから誰かとお付き合いしてみたらいいのに。
ねぇ、サイモン君もそう思うよねー?

[チャイナドレスに身を包んでいるソフィアは普段とはまた違った可愛さがあって、快活なソフィアに似合ってるなーと思いつつ笑いながらサイモンに振ってみた]


 そーなのか…… 先輩たち、すごいですね。

[にゃー!と移された色を、ぺたぺた移し返しながら。
穏やかに寄り添うふたりを、尊敬の眼差しで見つめ]

 でもって、深夜枠がどーして10万部に飛躍するのか分かんない。
 るーにゃんが愛に溢れてるのは知ってるよー、知ってるから大人しくあたしの愛を受け取って。

[ぺたぺたぺた]


厭世家 サイモンには、大人のチロフチョコを差し出した。


[ラルフ先輩が女装をしている。さて、似合うと言えばきっとお鉢が回ってくると思ったので、逆側の端にこそこそ移動した。]

先輩ちょーにあってます!

[ソフィアがぷくっと目を反らしたタイミングで上手く褒め殺しをして。

しかし今日の選曲は自分らしく無いなと思った。きっとたまに校内が停電のように暗くなるからなんだろうと自己で納得はしてるのだが。

後で、自分らしいのを流そうと。]


 ふむ? んー、じゃあサイモンに彼女が出来たら、考えてみるよ。

[アイリスがサイモンへ振るのを聞いて。
それがいいや、とぽむり手を叩いた。

未だに、誤解はびみょうに残り続けている]


うん。楽しみだな。たくさん撒くよ。足の踏み場も無いくらいに。

……? え? ううん、どうもしないよ?

[その声は、...には、聞こえる事は無く…。けれど ]

ヒミツは、ヒミツのまま。それが。必要だった…。

[無意識に、そう呟いていた]


[にはきょとんとした。マーゴが言ったようには思えなかったから。]

 ……疲れた、ですか。

[マーゴがそうだと思ったわけじゃないけれど。けれど、何かマーゴと重なった気がして。目をこすった。]


良家の息子 ルーカスにちょこありがとうございますとお礼を。


厭世家 サイモンが目を瞬かせていれば、どうかした? と首をかしげた


 人の事まで考え付かないですよ。

 ここにいるだけで精一杯っす。

[本当は自分のことだけでと言いたかったのに、口から出された言葉は意訳されたかのようにそう出た。]

 ―はは、意味がわからないや。


 にゃははー、楽しみ。ふたりの結婚式なら、きっとみんなで集まるだろーし、楽しみ!

[にへ、とマーゴに頷いて]

 にゃ。空耳?

[覚えの無い様子に、ありぇ、と自分の耳をうにうにした]



[『原曲が聞きたくて』と言うサイモンに、相槌を打って。
 原曲派だったので仲間が見付かった気分を味わったようだ]

 サイモンも何か着れば良いよ。せっかくだから。

[何がどうせっかくなのだろうかは棚に上げた]


[受け取った麦茶を一口。
 色々思う所はあるけれど、今この場では言い辛い]

 ……んん。色々、総括してね。

[肩を預けた体勢が心地良いのか、少し、うとうとし始めた]


深夜枠でも1%くらいは視聴率取れますよ?とソフィアに笑いつつ。


笑い声をきいた気がした。


―短い夢―

 ……宛先は間違っていないよ?

[窓の外に、桜が白く浮かんで見えるから、学校のどこか。
 開いた窓枠に寄り掛かって、その樹を眺めて]

 全部届くかどうかは解らないけど、ゼロじゃないなら。
 ……少なくとも間違ってはいないし、
 まだ失敗でもない。

 ……――意味伝わったかなあ。

[『皆で』と書いた。それが届いていれば良い]

 ソプラノとアルトとフルートとトロンボーンとギター。
 セッションしたら楽しそうじゃない。
 ……組み合わせ滅茶苦茶だけど。

[くすり、楽しげに寂しげに微笑して。夢は覚める]


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