人狼議事


276 ─五月、薔薇の木の下で。

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視点:


[どうやら、階段の下でまた少し寝入っていたらしい。
―――気を失った、というべきかもしれないが。

なんとか起き上がり、中庭に出ようとした。
ふら、と壁に何度もぶつかり、右腕の包帯が解けていく。
これはまずい、と自室に戻ることを考えたが、階段を上ることがどうしても出来なくて、手近なベットを、と考えた結果、医務室に辿り着く]


[ベッドの下に伸びた包帯もそのままに、
ベッドにもぐりこめば、そのまま目を閉じた。

夢に、落ちていく。

薔薇の香りが滲む、夢がやってくる**]


メモを貼った。


【人】 執事見習い ロビン

……調子に乗るな。

[デコを弄られたお返しとばかり、ピスティオのデコを指で軽く弾く。>>9

自分のペースを取り戻そうと。

……思いの外気持ちよく、
もう一回してみたくなる衝動を抑える。
流されてしまいそうで。
はまりこんで、しまいそうで]

(14) 2018/05/21(Mon) 00時半頃

【人】 執事見習い ロビン

命令……
すぐには思い付かないから、覚えておこう。
今回のは貸しということで……

[息を大きく吐いて、呼吸を整えて。
ふと、気持ちを切り替えれば、まだ薄暗い階段の上。]

……そうだ。日光、まだかな。
差し込んでくる様子、ないよな?

[もういい加減、朝になってもおかしくない時間ではないかと。なのに相変わらず暗さを感じて。*]

(15) 2018/05/21(Mon) 00時半頃

【人】 執事見習い ロビン

……ちょっと、外に出てみないか。

[異常を確認するために。

今はまだ知らないが、もしかしたら途中、中庭に行こうとしたのか、階段にしゃがみ込む同級生の姿を見つけるかもしれない。>>2:316*]

(16) 2018/05/21(Mon) 00時半頃

【人】 執事見習い ロビン

すごく分かりやすい寝起きだな……

[光景が目に浮かぶようだ。>>21
渾身のエロはスルーした。]

黒昼……は、なかったような。
白夜の反対は何だったっけ……

[そんな雑談も、降りた階段の先でヒューを見つけるまでのこと。]

(31) 2018/05/21(Mon) 01時半頃

【人】 執事見習い ロビン

……熱、出たのかな。

[一週間ほど前に、話をした後に怪我をした同級生。穏やかでない会話の直後だったから、気にはしていたのだけど。でも、少し、声をかけ辛かった。]

医務室、運ぼう。

[ピスティオに申し出ながら、ちらりと中庭を一瞥した。夜空には満月が輝き、濃い薔薇の香りに包まれた庭は静まり返っている。]

……タンポポの生える場所さえも奪われそうだ。

[勢いづいた薔薇にぼそりと呟き。
月を睨むように見てから、医務室へ**]

(32) 2018/05/21(Mon) 01時半頃

メモを貼った。


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2018/05/21(Mon) 02時頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2018/05/21(Mon) 08時頃


[もしも、心が聞こえていたなら。
 もしも、この口が動いたなら。
 どんな言葉を返したろう。

 苦痛を伴う行為をされ、辱められた。
 否、くちづけを求め衣服を脱がされただけでも怒りと恐怖で拒絶するものも少なくないというのに、笑み浮かべ眠っているのだから、奇異に映ってもおかしくない。

 ただ、それでもこの身は、満たされていた。]


[手を伸ばしたかった。求められたかった。
 欲望のままに貪り、けれど甘やかに寄り添いたかった。

 だからこれでいいのだと。
 これが、いいのだと。
 言ったのかもしれない。
 言わずに笑い誤魔化すだけだったかもしれない。

 揺るがないのは、モリス・レーヴェンは甘美な幸福の中にいたことだけだ。
 それがたとえ、薔薇の魅せる夢だったとしても*]


メモを貼った。


[眠るモリスには、誰の声も届かない。
 届かないけれど、突然の笑い声に驚いたかのように、夢の淵がふるえる。

 夢の中、手回しのオルゴールがゆっくりと回るように、辿々しいメロディが流れた。]


[

  Sento un affetto Pien di desir,
    Ch'ora è diletto, Ch'ora è martir.

  Gelo e poi sento L'alma avvampar,
    E in un momento Torno a gelar.

                       ]


[

  Voi che sapete Che cosa è amor,
    Donne vedete S'io l'ho nel cor.

                       ]


 ― 医務室 ―

[いつもより上等なスプリング。
静寂に満ちた、けれど誰かを感じる白い部屋。

薔薇の香り。
覚えていない夢を辿って、
床にのびた包帯の先を目で追った]


[包帯を拾い上げる。
適当に腕に巻き付けて、留めるものを探そうと見渡して]

 ………あ

[さっき感じた誰かの気配。
ベッドに眠るモリスの姿を、見つめた。

熱が出ているのかもしれない。
何故ここにいるのだろう、とか
大丈夫だろうか、とかそういうんじゃなくて、
彼を見て、咄嗟に考えたのは]

 先輩は、  何が好きなんだろ……


まだ、夢の中にいるのかもしれない


メモを貼った。


[手の力が緩み、包帯がまた床に伸びる。
左手では拾い上げることも上手くいかない。
不器用な指先は、包帯をつかみ損ねる]

 あ、 やべ

[左手だから、だけじゃない。
滲む涙を拭って、見られていないか、とモリスの方を見やるけど、
起きる様子がなければ、それは寂しさに変わる]


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2018/05/21(Mon) 22時半頃


[小さな呟きをこの耳が捉えられたのなら、どうしただろう。
 一度はっとしたような顔になって、少しの間のあとシャツの胸元きゅっと握って、眉を下げた情けない笑顔を俯いて隠して、考えたことなかったなと溜息をつくかもしれない。

 それから改めて、好きなものを考えたろう。
 考えたことがないのは本当だった。思い浮かぶのは食堂にある珈琲のクッキーだとか、フェルゼと紅茶を飲む時間だとか、即物的なものばかりで苦笑したに違いない。]


[けれど、夢は醒めず。
 後輩に寂しさを与えていることも知らずに、夢に囚われたまま。]


【人】 執事見習い ロビン

[……もしも、階段を下りた所でヒューを発見できれば、ピスティオと二人でこのような感じで(>>32)医務室に連れていったのだろうが。

それは、もしもの話に終わる。
ヒューは自力で医務室まで歩いたらしく。

実際は中庭の様子を探ろうと階段を下り──
外へ続く出口に向かう途中で、医務室の前を通りかかり、その扉にかかる札をたまたま見かけた。気づいたのはどちらだったか。>>13

その名札のおかげで、同級生が調子を崩したらしいことに気づけたのだった。*]

(96) 2018/05/21(Mon) 23時頃

メモを貼った。


 ― 春の思い出 ―

[そういえば、―――モリスは覚えているだろうか。
あれは、入学式の日だったか。
新生活への高揚感なんて、この学校ではわずかなもの。
ただの、新入生じゃない。
自分以外ではほとんど出来上がってるコミュニティへの参入だ。
明るく振舞うことに疲れて、中庭の隅。
俯きがちに歩いている時、何かを見つけて拾い上げた。

小さな木彫りの意匠。
可愛らしい、と普段思うことのない表現が頭に浮かんだ。
それから誰が拾ったのだろう、と見渡して――]


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2018/05/21(Mon) 23時頃


[辿る思い出は、薔薇の香りに覆い隠される。
不器用ながら留めた包帯をシーツにもぐりこませた。

静寂に満ちた、けれど誰かを感じる白い部屋。
誰か、が一人なら。
それはただの寂しさであって疎外感ではない。
だから、大丈夫。

喉が渇いていたけれど、抗えない眠気に、夢に落ちていく]


メモを貼った。


【人】 執事見習い ロビン

―廊下―

[医務室の扉横の看板の文字を確認中。
かけられた声に、ふと顔を上げた。>>113

そうですね。

[同意した。
眼鏡の奥からじっと先輩を見上げ。]

……月、縛られたまま……ですね。

[ケヴィンと別れてから、当然時間が経っている。それなのに、時が動いている実感がない。月明かりが衰えていない。異常について確信を強めた。*]

(114) 2018/05/22(Tue) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

いつか……

[夜の後には朝が来る。当たり前の摂理であり、その当たり前が来ないのが今。>>118

……薔薇?
薔薇が満足したら?

[確かに薔薇は普段より香っているけれど、花の話題は出しただろうか。唐突で、謎解きのようにも聞こえて。]

……先輩。
何か、知っていらっしゃいますか?
どうしたら、薔薇は満足しますか。

[いつもとはどこか違う先輩。でも、いつも通りの所もあるから、臆さず。謎解きのヒントをねだるよう、尋ねた。]

(124) 2018/05/22(Tue) 00時半頃

【人】 執事見習い ロビン

……あ、行きそびれです。
色々ありました……から。

[逆にされた質問に、若干言い淀んだのは、同級生との階段の上でのあれこれを思い出したからだった。>>120

表情は平静を装っていたけれども。]*

(127) 2018/05/22(Tue) 00時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[月夜に花、綺麗な音。
常ならばロマンチックとも言える光景。
時の止まったような、という比喩は正に。>>131

ヒントは簡単にはくれないが、答えを確かめてはくれるらしい。>>133

朱を帯びた茶の瞳は、先輩であって先輩でない、と思わせるのに充分だったのに。]

(136) 2018/05/22(Tue) 01時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[新しい、別の家族が増えるかもしれず。
やがて家庭に居場所がなくなるかもしれない自分にとって、寮は残された拠り所。

子供じゃない、だけど大人でもない身は、自立しておらず。
自分ではまだ居場所を作れなくて、ここに依存して生きるしかなく。

この居場所を守ろうとする意志の方が、怪異への怖さに勝った。]

(137) 2018/05/22(Tue) 01時半頃

【人】 執事見習い ロビン

…………。

[来るなら来い、の精神。
朱に負けじと、灰色の瞳が見つめ返す。

伸ばされた左手に、先輩よりも小さな手を重ねた。*]

(138) 2018/05/22(Tue) 01時半頃

【人】 執事見習い ロビン

―中庭―

ん……

[中庭に出れば、屋内よりも花の香が強くなる。
頭がくらくらしそうだ。>>140

パンを捏ねる、という力仕事をする先輩の腕は力強い。こけたりでもしたらみっともないと、引かれれば小走りになって追いつこうと頑張っていた。>>141

水……?
あ。こんばん、は?

[食堂へ行きそびれた自分に?と一瞬思うものの、どうやらそうではなかったらしい。

ヴェルツの姿を見つけて、時間がよくわからない故の、曖昧な挨拶を。**]

(144) 2018/05/22(Tue) 02時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2018/05/22(Tue) 02時半頃


――春の日に――

[続く夢は霞んで、とある一日の出来事をぼんやりとリフレインする。
 今から辿って一月もしない頃の話だ。
 鳥の羽が小さな珠を抱くような細工をひとつ、中庭に落とした。
 小さな不運だった。手が滑って、風が吹いて。
 いつも通り執着などないはずで、このまま捨て置くことも考えたが、何故だかその日は拾いに行こうと思って、庭で彼に出会った。
 あの頃は名前も知らず、どころか顔を合わせるのすら数えるほどでしかなくて、呼びかけることも出来ずに一度、おろ、と戸惑って。]

――欲しいなら、あげるよ。

[そんなふうに、きっと的はずれなことを言ったんだったか*]


[すぐ傍で眠りに落ちた誰かが、その相手と知るすべはない。
 ない、けれど、或いは。
 夢の中ならば、薔薇がいたずらに邂逅を許すやも、しれず――**]


メモを貼った。


【人】 執事見習い ロビン

[かわいこちゃんとは、また古い。
思ったけれど言わないのは後輩なりの気遣い。>>167

口振りから、水を欲していないのは知れた。
それなら、何を欲しがっているのか。]

薔薇に、直接聞く……?

[屋内でケヴィンの発した言葉。>>133
その後に連れてこられたのがこの先輩の前で。ケヴィンは水がいるか、欲しいものを尋ねて。

もしかして、薔薇というのは、いつも薔薇に囲まれているこの人のことを指していたのだろうか、と思い至る。]

(184) 2018/05/22(Tue) 12時頃

【人】 執事見習い ロビン

はい。

[謎解きを考えていると、名を呼ばれて返事を返す。やけに余裕のない声だ、と感じたのも束の間、唇に触れられる。>>178

……はい?

[同じ言葉で聞き返した。>>179
どうしてそうなった。
なんだ、今日はキス日和なのか。
太陽出てないけど。]

えっ……と。

[本日二度目だと驚きも少し減った。少しだけ。しかし、触れられた箇所から推測するに、額やら手やらではなさそうだ。]

(185) 2018/05/22(Tue) 12時頃

【人】 執事見習い ロビン

あの、どうして……

[即断らなかったのは友人との間でのキスは挨拶くらいの物なのだろうか、とピスティオとの先の経験もあったから。

子供の頃、親しくなった友達を独占しようと、距離を縮めすぎて依存するような形になってしまい、嫌われた……なんて失敗をして以来、自分から積極的に人と関わるのは控えていて。

結果、人との適切な距離感が、さらにわからなくなった。
実にむずかしい。数学より。

ただ、はいどうぞとすぐに許可は出せずとも、行為そのものの否定をしない程度にはケヴィンのことは慕っていたのだ。]

…………。

[揺れる茶の瞳を見つめ返せば、反らすことが出来なくなった**]

(186) 2018/05/22(Tue) 12時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2018/05/22(Tue) 12時半頃


【人】 執事見習い ロビン

[結局理由はわからなかったけど、
わかったってどうにもならなかったかもしれない。

だってそれは、未知の体験で。
同級生と交わした物よりも、ずっと大人の味。
刺激の強さに酔いが回る。

深くまで入り込む柔らかさと温かさに追い詰められて、呼吸もままならない。空気を求めて口を開けても、侵入を容易にさせるだけ。]

(190) 2018/05/22(Tue) 14時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[見ている者がいるのも忘れて、ただただ翻弄されて。
酸素の代わりに薔薇の香を吸った心地。

自分からは離せなかったキスが終わる頃には、
頭にぼんやり霞がかかって、心なしかくたりとしていた。]



[口をつく言葉もこれでは見つからない。
何も音にならず、は…と溜まった息を吐いたのみ。*]

(191) 2018/05/22(Tue) 14時半頃

ロビンは、ケヴィンをぼぅっと見つめている。

2018/05/22(Tue) 14時半頃


【人】 執事見習い ロビン

[薔薇に捕まる。>>2:221
もし自分を不当に捕らえるようなものがあれば、多少の痛みを伴ったって足掻くつもりだった。

だけどこれは、痛みとは真逆の甘さで、逃げようという気が起きなくなる。こんなの、聞いていない。

平常心でいられたならば、もっと違う反応になったかもしれない。>>203

しかし逃げるにはもう遅い。既に薔薇の香りは心を狂わせ、唇から呪いを感染させていた。心も体も乱すそれに、抗う術はなく。]

(218) 2018/05/22(Tue) 18時頃

【人】 執事見習い ロビン

……駄目そうです。

薔薇の棘が優しくて、逃げられない。

[熱に浮かされて、夢うつつに呟いた。

今は自分を探す者にも、新しく見ている者にも気づく余裕はなく。>>216

何もかも放り出して、先程のようにケヴィンの大きな手に掌をあわせ、撫でるように握った。*]

(219) 2018/05/22(Tue) 18時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2018/05/22(Tue) 20時頃


――来客――

  [振り返っても、何も見えないのがこわかった。]
 


[あまり子宝に恵まれない両親の元、ようやく生まれたひとりがモリスだった。
 勉強や運動の方には――特に歴史と器械運動がひどく残念だ――目立った成績はないものの、伸び代があると笑って、いつもより少しでも良ければ褒められるような甘い家族に囲まれていた。
 幼少期から少し絵は描いたが別に好きにもならず、談笑とじゃれ合いばかりで過ごす日々が続いたあと、この学校でようやく趣味らしいものに出会った。]


[それからは没頭した。少しの絵の経験が、作品のイメージを記すのに役立った。学年下の絵描きにも手伝ってもらったし、庭いじりの先輩には木切れをもらった。なんなら間接的に本来の庭師である用務員とのコネクションも出来た。
 失敗ばかりでごみを増やした時期が過ぎれば、徐々に校内での認知も広がっていく。
 夢中で、夢中で、それからふっと立ち止まった。

 そう、それはいつだったか、奇しくも眠りの外と同じ言葉をかけられて。]


[考えたことなかったなと、振り向いた。
 過去を思えば、何もなく。自分を構成しているのは木片とナイフとやすりと針だけに思える。
 それをこわいと思ったのは、単なる自分の感性の話だ。
 染まった人生を振り返り、堂々と好きなものは木を彫ることだと言える人だっているだろう。
 いつか怯えを問いかけた時、フェルゼはその類の人間だと思っていたから、返って来た言葉は少しだけ意外で。
 けれど失くなることのほうがこわいと告げるその気持ちもわかる気がした。
 染まるのをこわがるくせ、この手は木と枝に触れるのを止めなかったのだから。]


[穏やかだった心に少しの亀裂。くく、と微かに眉が寄ったのに、手を撫ぜるだけのフェルゼはきっと気づかないだろう。
 そしてその内、ゆっくりと思いを振り払ったかのように表情は穏やかなものに戻る*]


【人】 執事見習い ロビン

[夢と現の間を、ふわふわと彷徨うような心地。その中で、薔薇の声を聞いたように思う。>>223

今は疑問に思うこともなく、謎解きもお休みして、薔薇の下へと誘われる。口止めの相手には最後まで気づかぬまま。>>225

……あ。

[薔薇の木には、珍しい色の花が咲いていた。特別好きな花でもないけど、素直にきれいだと思った。>>226

花に気を取られたのを引き戻したのは、甘く呼ばれた自分の名前。]

……ケヴィン、先輩。

[おずおずと、躊躇うように近づいたのは、今更やめたくなったわけではなく、未知への不安。それも、腕の中に招かれれば薄らいでいく。]

(254) 2018/05/22(Tue) 22時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[パン作りの先輩は魔法が使える。
魔法の腕を持っている。
以前、そんなことを言っていた同級生の友人。>>0:226

その時は、何言ってんだこいつ、と少し冷めた目で見ていたけれども。
案外、本当だったのかもしれない。]

…………っ

[晒した素肌に触れてくる指は、擽ったくて、だけどそれだけではなくて、息を飲む。やはり、魔法の腕なんじゃないだろうか。

言葉にならなかった音とは逆に、小さく、意味のない音が声に混ざりだした。*]

(255) 2018/05/22(Tue) 22時半頃

 ― 春の記憶と ―

[あの細工は、今も部屋のベッドの脇に置いてある。
何かを抱く鳥。
大事なものを抱きしめているような、優しさ。
落とし物だと思ったのに。
欲しいなら、と言われたら、「はい」なんて咄嗟に頷いて、
なんとなく気まずくってその場はすぐに辞したのだっけ。

持ち帰った細工を、同室者が「モリス先輩の?」って聞くから、それで名前を知った。
でも、それだけだ。
そのあとすれ違っても、何の視線も動かなかったから、いまさらありがとうなんて言えなくて―――]


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2018/05/22(Tue) 23時頃


 ― 夢の中 ―

[優しい音が聞こえる。
ヴァイオリンとは違う、鍵盤の音。
明けない夜、月の隠れた星を探すような、音。
あるいは、暗い夜。傍らに眠る家族に手を伸ばすような、安心を約束された安らぎの曲]


[表面を撫ぜる誰かの気配。
額に触れた唇は、夢の中に、濃い薔薇の香りを齎す。
それは、質量のある「想い」だ。
その色は知らねども、確かにある感情。

生まれかけた、微かな欲を、薔薇の香りが増幅させる。
それは、まだ名づけなくていいはずのもので。
形にするのも躊躇われる儚さで]


 ― 夢の中の、医務室で ―

[聞こえるはずのない音量で、鍵盤の音が響いている。
それは、心地のよいBGM。
心を揺さぶるに十分な情熱は、窓から太陽の照らす明るい医務室の中を軽快に彩る]

 あぁ、  ……夢か

[シーツの中。
右手の指を一本ずつ、ゆっくりと折り曲げた。
明るい光がこそ、夢だと知らせる不思議。
現実と繋げるのは、この甘い香り。
中庭の薔薇が、今を盛りと花開く]


メモを貼った。


【人】 執事見習い ロビン

[魔法をかけられて、小柄な体は熱い甘さに小さく震えた。>>261

……僕、は。
ぜんぶ、初めてなので。

なるべくで、いいので……

[優しくしようとしてくれるなら、それで充分と。
甘えるように、先輩の手を指で撫で、遊ばせるように擽った。]

(269) 2018/05/22(Tue) 23時頃

【人】 執事見習い ロビン

おっきくて、力強くって。

先輩の手、好きだな……

[馴れてはいない感覚に、流石に息がつまりそうになったけど、この手に暴かれるなら、構わないと。>>262

体の内側に触れることを許した。*]

(270) 2018/05/22(Tue) 23時半頃


  [きらきらひかる、
         おそらのほしよ。]
 


[例えば、小さなつむじ風が薔薇の花弁を巻き上げて、すべて飛ばしてしまうように。
 例えば、虹色に渦巻いていたシャボンの玉が、はつんと弾けるように。
 穏やかなぬくもりに揺蕩っていた自我が、ふいに帰ってくる感覚がした。
 瞬間、どこか遠くに聞こえたピアノの音も、ふつと途切れる。
 現実でもないピアノなのに、途切れればどこか残念な気がした。]

……あれ、

[ゆっくりと目を開ければ、見知った医務室だ。
 明るく、太陽が差し込んでいる。
 夢の中で目を覚ますという珍しい経験をしたことには気づかないまま、隣にいる人影に視線を向けた。]


時が止まったことを、知らなかったので。


[包帯を纏わない右手で、やあ、という具合に軽い挨拶]

 おはよ、 モリス先輩

[といっても、下級生の怪我の具合なんてそれこそ知らないだろうから。それだって夢の証拠にはなりえないし。
そもそも、名前を憶えてくれているかどうか。

夢だから。
思うように出来たらいいのに]


【人】 執事見習い ロビン

[彼の頭の中に響く声は聞こえない。
何に縛られているのか、知る由もない。]

ケヴィ、せんぱ、……

[そんな声とは関係なく。
子供でもなく、大人でもない声で彼を呼ぶ。

薔薇に煽られたけれど、今、身を許しているのは自分だと。
強請られて、キスを贈った。>>282

(293) 2018/05/23(Wed) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

[──気だるさに負けて、しばらく体を預けていたけれど、手だけは応えるように動いて。

大きな手と、それより小さな手が繋がれて、約束をするように絡んでいる。

薔薇の下の、二人だけの秘めごと。**]

(294) 2018/05/23(Wed) 00時頃

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