人狼議事


191 忘却の箱

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「あんたも弾いてみる?」


[ギターの音に紛れても、彼の耳には届いていたらしい。
少し迷いながら、困ったように笑い、問いを返す。]

 可能であれば、是非。
 ただ、

 ……右手だけで弾ける曲はあるかな?

 僕の左手は、今はもう、動かせないから。
 ここまで生やす前にお願いすべきだったな……


[――久々に。
 ほんの少し、後悔した。

新しいものに触れることは、好きだった。
今までにない経験。発見。喜び。
楽器を演奏することも、嗚呼、きっと楽しいに違いない。


けれど、もうそれは叶わない。
この左手は、"彼ら"の為に捧げたのだから。

心と身体を失うことも、忘れゆくことも、
全て受け入れた上での選択。

花を愛で、ここで育てることを後悔したことはないけれど、
……こうなる前にもう少し、もう少し。]



 ――少しくらいなら。
 まだ、中指くらいは動かせるかもしれない。左手も。

 簡単な和音でいい。
 …教えてもらえるかい?

[完全に、花に変わる前に。
楽しげな笑顔に後押しされて、珍しく。]*


―鳥籠の中で―

[白い風に乗って。
勿忘草の元を離れ、ふらり、ふらり。
天高く昇る陽に誘われて、また外へ。]


[中庭で会話する、二人の妖精。
やがて去りゆく金色を見送って、
――留まったのは紅の君。

何かを探す素振り薔薇に、風が、花々が語りかける。]


"――見つけて。"
     "―――見つけて。"

 "―――そこに、いるから。"


"君の傍に"
  "すぐそこに、いるから―――"


[蝶は想う。

紫の花に込められた願いを。
藍の花に込められた幸せを。

白いレースが隠した色が、
――彼女の喜びと為らんことを。]


[深まる紅の香りが誘うから。
白雪の如く舞う花弁に紛れ、そっとその背に留まろう。

――見えなくていい。今は。
   ただ、そっと見守りたいだけ。"彼女"の選択を。]**


─自室─

[中庭から香る夕陽色の花。

窓からひらりと舞い遊ぶ蝶から伝えられるは、一つの物語。

口吻から紡がれる旋律は、斜陽に溶け込むフードを身に纏った青年の姿を朧気ではあるけれど浮かび上がらせて。

彼が“約束”を果たそうとしてくれたこと。
そのことを刹那の間ではあるけれど、確かに花は受け取った。]


(…ああ、結局共に奏でることは叶わなかったけれど)

[こうして戯れている間は、不思議と音の世界に溺れているような、そんな心地良い感覚に花は揺れる。

それはきっと、鱗粉と共に蝶が離れてしまうその時まで。

受け取った花粉に紛れるよう奏でるのは、星の砂を掻き集めたような、夜半に似合う子守唄。

暫しの眠りと共に、新たな生を育むために。

揺蕩う中、朝の空に溶け込むように勿忘草は。
希望を宿してふわりと、小さな音を立てて揺れた。]*


─回想・夢見鳥─

[振り返った先。
見慣れた“先生”の顔に目元が強張る。
随分と花に詳しいと記憶に刻み付けていた彼のことだ。
花を無碍に扱っていれば小言の一つでも頂戴してしまうかもしれない。

なんて、失礼な在意は唇から転び出た呟きに薄れてしまうのだけど。]

……楽しいよ。
俺には、これしかもう無いから。

[部屋に乱雑に置かれた紙面。
おたまじゃくしと記号が六本線に綴られたやや草臥れた譜面に、視線を落としながら呟く。]


[日々抜け落ちていく記憶と共に、滑る指。

朝を繰り返す度に拙く惑う指に気付いてはいつつも、弾かぬ。そんな選択肢は無く。]

…弾いてると、まだ忘れずにいられる。……なんて。

[たくさんの音が奏でられる室内で、苦笑をひとつ。
問いかけに対して浮かべられた笑みは、少し迷う素振りを滲ませた後で

彩られた花びらを宿した左手を見やっては、僅かな時間、瞳を伏せた。

綻ぶ花の数だけ、花は色めき揺れているのだろうけど。
それは彼の記憶と身体を媒介にしているのだと、知っていたから。]


[だから、少しだけ言葉を選ぶように口を開かせる。
いち、にい、さん。
有した時間は3秒。顔を上げて、真っ直ぐと見つめる。]

…あるよ。

[中指を一つ、弦に触れさせて。
ピックではなく指で弾くように右手で弦を摘び音を奏で、首を傾げる。]

……せっかくだから、あんたと曲を作ってみるのもいいかもね。
音が足りないのなら、歌えばいい。

[口遊む声はどこか調子外れであるから、誤魔化すようにストラップを外しながら、隣を指差し彼を傍らへ促そうと。]

…勿論、喜んで。

[零された言葉には、瞬きを数度すれど、やがては破顔したような。
花が綻んだような笑みを向けて。
新しい旋律を紡ごうと、指を滑らせたのだっけ。]**


【人】 対面販売 クリスマス

[『行くッ!』
その返事>>51に、何だか嬉しくなってしまう。
心が沸き立つような、そんな気分。
それは、ずいぶん久しぶりなような。
心地よい、高揚感。]

 うん、行こう、行こう!
 どこまで行けるか分からないけど、行ってみよう!

[ただひたすらに、楽しかった。
そうと決まれば行動は早い方が良い。
彼を促し、備品室へと駆けてゆく。
紙とペンを拝借して、数枚、メモを用意した。

一枚は、彼の為。
もう一枚は、自分の為。
共に、サナトリウムの名前と住所を、メモしておく。
それと、それぞれの、名前を。]

(56) 2014/09/12(Fri) 09時頃

【人】 対面販売 クリスマス

 はい。これ、持っててね。

[彼の分を、手渡して。
自分の分も、ポケットにしまう。]

 あ。着替え…

[唐突に、自分の格好に気づくと、一瞬ためらう。
寝間着ではないとはいえ、あまり外出に向いた格好でもない。
彼は、どうだったろうか。
ふと、問いかけるように、彼を見た。]

(57) 2014/09/12(Fri) 09時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[彼が着替えると言わなければ、そのまま行ってしまおうと。
どちらにせよ、備品室からもう少々、拝借しないといけない物があった。

それから簡単な身支度を終えれば、青年共に、駆け出す。
外へ、外へ。
箱の外の、自由を求め。]

 正面扉は、先生が一緒に来てくれないと開けて貰えない。
 守衛さん、いるからね。
 だから…

[壁、乗り越えようと思うの。
備品室から持ってきた一撒きのロープを示しながら、言う。
帰りのことは、考える必要ない。
正面扉を通ればいいのだから。

ばれたって、怒られたって、構わない。
泣かしちゃったら少し、申し訳ないけど。]

(58) 2014/09/12(Fri) 09時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[建物を囲む壁は、患者が訳も分からず外へ出てしまうことを防ぐこと、あるいは不審者が侵入することを目的としてはいるものの、患者の本気の脱走を防ぐことは想定されていない。
だから、イケると思った。

二階の廊下をぱたぱたと進み、建物の裏手に当たる窓へとたどり着く。
からからと窓を開けて、窓枠にロープを縛り付けた。

ロープを縛るなんて作業をしたことがない彼女。
結んだロープはいささか緩い。
それは見ただけでも明らかなのだが、それを固く縛り付けることは、非力な彼女では難しいようで。]

 うーん。
 どうしようかなぁ。

[結び目を見つめ、彼女はぽつんと一人ごちた。*]

(59) 2014/09/12(Fri) 09時頃

対面販売 クリスマスは、メモを貼った。

2014/09/12(Fri) 09時頃


【人】 対面販売 クリスマス

[まるで慣れた作業の様に、瞬く間にロープを結びなおす手>>61を、少し目を丸くして見つめ。
先に行く、という彼に頷き、見送った後、窓から外へと降りる。

胸がわくわくするような気持。
何故だろう、心のどこかが覚えている。

ややおぼつかないながらも、地面に下りれば、先に下りた青年を見上げ、満面の笑みを浮かべた。
その手を借りて、塀へとよじ登る。]

 わ…ぁ…!

[窓越しにだって、見えなかったわけではない。
しかし、ほんの少し、視点が変わっただけなのに。
すぅ、と胸のすくような、この景色は。
彼女の胸に、名状しがたい感動を呼び起こす。]

(63) 2014/09/12(Fri) 20時頃

【人】 対面販売 クリスマス

 せーの!

[共に声を掛け合い、塀から飛び降りる>>62
押し殺したような呻きが隣から聞こえれば、はっとそちらを窺った。

大丈夫?

こちらを振り向いた彼に、唇だけで、問いかけて。
是の返事が返ってくれば、そうっと辺りを窺った。
壁越しの気配に、変化はない。

成功?成功!

唇の動きだけで、言い合って。]

 ふふ…っあははっ

[何だかおかしくなってしまって、笑いが零れる。]

(64) 2014/09/12(Fri) 20時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[呼ばう声に振り返れば、彼は素敵な提案をしてくれる。]

 海…

[そっと、繰り返し。]

 うん…!行こう…!

[取られた手をそのままに、たっと駆け出す。
後になり、先になりしながら、暫く駆けて。
程なくして見える、蒼く輝く水平線。]

 あぁ…

[嘆息。
これほどに、自由を感じた瞬間が、あったろうか。]

(65) 2014/09/12(Fri) 20時頃

【人】 対面販売 クリスマス

――…
  夏が過ぎ 風あざみ
    誰のあこがれに さまよう
   青空に 残された
      私の心は 夏模様 …――

[のびのびとした気持ちで口ずさんだ歌は、もういつ覚えた物か、分からない。
けれど、何だかもう、ひたすらに気持ちよくて。
まるで遊び疲れた子供の様に、草原に足を投げ出すようにして座る。

そんな彼女の頭の脇で、白い花弁がそっと花開いた。]

(66) 2014/09/12(Fri) 20時頃

【人】 対面販売 クリスマス

 ねーぇ、シーシャさん。

[傍らの彼は、立っていただろうか、座っていただろうか。
どちらにせよ自分より高い位置にあるその顔を、見上げて。]

 こうしてると、何だか色んな事、馬鹿らしくなっちゃうね。

[ふふ、と笑って。
ほんのりと潮の香りのする風を、胸いっぱいに吸い込む。
彼女の頭に咲いた白い花が、すぅ、と閉じて、そのまま萎れた。
宿主の知らぬ間に、花の後に実が膨らむ。
ぽと、と落ちたその二つの実を、無意識に伸びた手が、捉えた。
両手に収まったリンゴは、黄金色。]

 …食べるー?

[その実の意味を、既に知らない彼女は、片方を彼に差し出して、無邪気に笑った。**]

(67) 2014/09/12(Fri) 20時半頃

対面販売 クリスマスは、メモを貼った。

2014/09/12(Fri) 20時半頃


─回想─

[手前の椅子が小さく軋む。
見上げた先、褐色の青年を映す。]

…やってた、かも。

[不明瞭に答えてはまたすぐスープの入った皿に視線を落とす。
揺れる波紋と、花。]

まあ、今は音が鳴らないんだけど。

[弦を弾けどシャリシャリとした小さな音しか紡げぬギター。
自分はよくそれを弾いていた、筈で。]


アンプ…だっけ。備品室にあればいいけど。
……行くなら俺も行きたい。

[確かそんな名前の機材と繋げば音が拾えた筈。誘いには頷いて。
約束なんて大して信じていなかった彼は、軽い様子で一匙啜り。

“でも今度って、大抵無くなるもんだよ”そんな冗談を一つ、下手くそな笑みを添えて。

そしてようやっと目の前に腰を降ろす青年の瞳を覗き込む。]


俺はサミュエル。
…あんたは?

……もしかして、アコーディオンの人?

[湯冷めするスープなどお構いなしに問いかけたのだった。
彼の問いに青年はどのように答えたのだっけ。
朧気な記憶の中、揺蕩う意識と共に少しの間、思考する。

それは蝶が囁く前の話]*


メモを貼った。


[花になる、その一瞬前。
確かに誰かが、

「おやすみ」

そう言ってくれた気がした。]


[風船のように陽気な色をした花は、静かに過去を夢見ている。
音が消えて行くアコーディオン。
約束を果たす為に走った備品室と。
最後に交わした、歌い続けるという約束。
彼と交わした曖昧で、果たせなかった約束。

–––––––ギターの音が聞こえる。
夏の日差しを割るような、響き。
出来れば…共に……

風に花弁が舞って、彼の部屋まで飛んで、飛んで。
そっと、錆びた弦の上を撫でる。]


【人】 対面販売 クリスマス

[こんなに簡単なことだったのか、と拍子抜けしたような調子の彼に>>68。]

 多分、人間ってねぇ。
 その気になれば、大体の事、何でもできちゃうんだよ。

[生きてさえいれば。
そう、呟いた言葉は、誰に向けてのものだったろうか。

ちらりと見やった彼の瞳が、何だか澄んで見えた気がして。
良かったなぁ、と、無言の内に思った。

差し出したリンゴを、断られれば、ほんの少し、首をかしげて。]

 そうぉ?

[答え、手元のリンゴを一口齧る。
何だか、少し、苦いような気のするそれは…失った記憶の、真の想いを示していたのかもしれなかった。
彼女自身には、分からぬことであるが。]

(75) 2014/09/12(Fri) 23時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

[帰ろう、と手を引く彼に、大人しく着いて行きながら。
一瞬見せた寂しげな表情は、何が理由だろう、とぼんやり考えた。

地平線の向こうから吹いてくる風が、彼女の髪を通り抜け、色とりどりの花びらを散らす。
けれど…
思い出は散っても、そこにあった気持ちだけは、胸の内から消えることは、きっと無い。

出た記録の無い二人が、正面の扉に現れて一番驚いたのは守衛のおじさんだったかもしれなかった。
二人が消えたことで、あまり大きな騒ぎが起こったわけではなかったけれど、気付いていた人もきっといて。
心配をかけたことを、二人で謝るけれど、後悔は全くなかった。]

(76) 2014/09/12(Fri) 23時半頃

【人】 対面販売 クリスマス

[その日の深夜…ひどく、穏やかな気分で彼女は、一人廊下を歩く。
なんだかまるで、重たい荷物を全部おろしてしまったような。
それは酷く優しくて、心地よい、倦怠感に似た何かだった。

何かに誘われるようにして、中庭へと歩み出て。
ちりり、と左手に痛みを覚え、軽く持ち上げ目をやる。]

 あら?

[その薬指に巻きつくように、緑の茎が姿を現していた。
その伸びた先に開く、紫の花。
その名を、シオン。]

 あら、あら、あら。

[彼女は笑みを浮かべた。]

(85) 2014/09/13(Sat) 00時頃

【人】 対面販売 クリスマス

[それは、彼女がずっとずっと、望み続けた物だった。
望んで望んで、手に入らなかった物だった。

左手をかざすようにして、くるくると舞うように、四角い空を見上げる。
月明かりが、優しく彼女を包み込む。]

 すてき。すてき。

[ざぁ、と吹きこんだ風が、彼女の髪を撫でる。

かつてその髪を撫でた手を
かつて笑いかけてくれた顔を
かつてその唇が紡いだ誓いを
過ごした時間を
交わした想いを
全て、全て、忘れてしまったけれど。]

(86) 2014/09/13(Sat) 00時頃

【人】 対面販売 クリスマス

 私、今、幸せよ!

[彼女は笑った。
得られなかった誓いの指輪を愛でながら。

記憶が、思い出が、頭から消えてしまっても。
そこに感じた思いは、幸福は、心がきっと覚えている。

月明かりの下、くるり、回った拍子にスカートが風を孕んで膨らんだ。

ざぁっと風が彼女を包む。
ぶわりと舞い上がった花びらに、その姿が包まれて。

錦の風が通り過ぎた後、中庭の片隅に遺されていたのは、
枝に蔦を絡みつかせた、林檎の若木。
傍らに、控えめな紫の花をわずかに添えて…**]

(87) 2014/09/13(Sat) 00時頃

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