1 とある結社の手記:6
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―回想・4日目夜―
[乾いた音が轟き、香染は波打った。 残響を引き継ぐように短く息を吐く。]
なあ、
[月明かりの下、香染は余韻で揺れる。]
…泣いてやらないのか?
[引き裂かれた憎しみも悲しみも、銃声に打ち砕かれた。 だが、香染のかかる細い肩まで今にも割れてしまいそうに見えて…紡がれる言葉に耳を傾ける。]
――ああ、聞こえている。
(44) beyer 2010/03/01(Mon) 01時頃
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[ふわりと迷い込んできた、小さな影。 その魂を、哀しくも綺麗だと思った――見送り、そして願う。]
晴れる。きっと、だ。
[香染の香り――それが消えてしまわないように。]
(45) beyer 2010/03/01(Mon) 01時頃
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―病院・春―
[新緑の香りが香染を揺らす。]
晴れたな……。
[窓から見下ろす。一面の淡い緑が陽光を浴びて輝いていた。 もう幾日もすれば緑は濃く強くなり、冬の名残を消し去ってしまうのだろう。
ベッドに腰を下ろし、いつもの様に肩を並べる。 ちらりとみた黒檀は、春の息吹を感じているように見えず――。]
……今日は暖かくなる。
[窓の外を見つめる――彼女自身があの冬の名残であるように感じられて、ゆるゆると首を振った。 そのまま、並んで外を見つめる――扉が遠慮がちな音を立てた。]
(73) beyer 2010/03/01(Mon) 15時頃
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ああ、入ってくれ。
[聞こえない事は知っていても、言葉に出して急かす。 何度も聞いたノックの音。黒檀を柔らかく揺らす事が出来ると知っている故に。]
ちょっと外に出てる、な。
[嬉しそうな微笑みを目に焼き付けてからいつもの様に扉へと向かう――筈だったのだが。]
――何だと?
[足を止め、振り返った。 自分の耳がおかしくなければ、マーゴは『ピッパ』と『レシピ』…相容れない言葉を組み合わせた気がしたからだ。>>47 取り出されたクッキーは、甘く香ばしそうに見えるが――。]
(74) beyer 2010/03/01(Mon) 15時頃
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……ドナルド、苦労してるんだろうな。
[今も生きている筈の親友の少しやつれた顔を想像し――すぐに振り払う。]
いや、奴はどうでもいいとして。
[黒檀に浮かぶ困惑。クッキーに手を伸ばすか否か悩むように揺れて――意を決したように手に取り、口へ運んだ。]
――!
[固唾を呑む――微笑が再び咲き、安堵の息を吐いた。]
……驚かせやがって。
[硬く握り締めた手を解き、頭を掻く。]
……立ち聞きするのも趣味が悪い、か。
[危機は去った。部屋から出て、壁に背を預ける。――少しでも楽しい思い出を。そう願わずには居られなかった。*]
(75) beyer 2010/03/01(Mon) 15時頃
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鳥使い フィリップは、さすらい人 ヤニク『メアリーハザルノアカイタヌキ!』
beyer 2010/03/01(Mon) 18時頃
鳥使い フィリップは、本屋 ベネットを巻き添えにした。
beyer 2010/03/01(Mon) 20時半頃
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―同日・夕刻―
[片付けられた病室――もうここで香染が揺れる事もない。 明日になればこの部屋は新しい主を得るだろう。]
……行こう。
[一度だけ部屋を振り返った。 彼女が居た痕跡は消されても、目を閉じればそこに有る。 ――忘れ物はない。確かめてから病院を後にした。]
(126) beyer 2010/03/02(Tue) 01時半頃
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怒ってる……かもな。
[それは、自分が先に命を落とした事に対して。そして――結局、自分の墓参りには付き添わなかった。彼女の灯火が尽きようとしている事を知りながら。]
……謝らないとなあ。
[だが、看取る事はしなかった――それは『別れ』の儀式。 おどおどしながらも彼女を精一杯護り続けてくれた友人のものだ。
なら、自分がするべき事は一つ。そう信じて茜差す道を歩く。 その先にあるのは――。]
(127) beyer 2010/03/02(Tue) 01時半頃
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――やっぱり、ここに居たのか。
[後姿だろうと、車椅子がなくても、見紛う事はない。]
待たせた…か?
[夕日に染まる香染、黒檀が揺れる――そして、林檎の木の下、彼女との『出逢い』を果たした。]
(128) beyer 2010/03/02(Tue) 01時半頃
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―林檎の木の丘・夕刻―
……よう。何て言ったらいいかな。
[頭を掻きながら言葉を探す。 黒檀から目をそらし右を見るのは、会話の切欠がいつもそこにあったから。 だが、その肩に、極彩色の鳥は居ない。]
(130) beyer 2010/03/02(Tue) 01時半頃
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まあ、何だ……。
[言葉を諦めて一歩、一歩と近付く。 彼女が浮かべた色は、悲しみか、戸惑いか、それとも――。]
(131) beyer 2010/03/02(Tue) 01時半頃
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[黒檀を見詰める。ただ、その感情を読みとる心算はない。 心を支配する感情のままに前へ。手が届く距離になった。でも止まらない――今だけは『伝える側』だと信じて、腕を広げた。]
――ずっと、こうしたかった。
[二度目の抱擁は、一度目よりも熱い。
この手で触れられなかった。声は届かなかった。 だから――近くに居ながら、彼女を遠くに眺めていた。
だが今、胸にあるのは確かな感触。
震えを隠すように少しだけ力を込めた。*]
(132) beyer 2010/03/02(Tue) 01時半頃
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―同日・夜―
[丘の上を夜風が走る――林檎の木落す深い闇の中に居る事に気付いたのは何時だったか。 抱き上げるのとは異なる、お互い抱き締める感触に酔い時を忘れていた事に気付く。]
……なあ、キャサリン。
[顔をくすぐる香染から離れるのは名残惜しい。 それでも、と顔を上げた。
闇が深いほど、星は輝く。 黒檀もまた闇の中で鮮明に、生涯忘れられない光を灯していた。
――伝えられない言葉があった。 自らの心にあるそれを刃物で切り離そうとした。 隠し、潰し、押し殺してきた。 だが、どれだけ捨てようと足掻いても、それは決して心から離れることはなかった――眼前で輝く黒檀のように。
伝えよう。この言葉は、今この時の為にある。]
(158) beyer 2010/03/02(Tue) 04時頃
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――お前を愛している。昔も、今も。……これからも。
[風の音に紛れて、はるか頭上、羽ばたきが聞こえた。*]
(159) beyer 2010/03/02(Tue) 04時頃
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