人狼議事


8 DOREI品評会

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視点:


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[下男がパトリシアに近づき、手足の拘束具を外す。
 女は短い髪をさっと払い、X型の器具から無言で降りた。]

……介助など要らないわ。自分の足で歩けてよ。
ほら。手足を拘束するのが貴方達の仕事でしょう?

しっかりなさいな。

[全身から汗を流しながら、表情ひとつ変えずに告げた。
 下男達に引き連れられ、女は用意されたという小部屋へと向かう。]


……あら。
鍵をお外しになるのね?

[差し込まれた鍵をちらりと見て、己の主人と名乗る男を引き続き見遣る。]

ひどく意外だわ。


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―― 梱包作業 ――

……彼女が。
僕の処女を邪魔と言った理由、
僕を買った理由。

イアンになら分かる?

[包まれていく過程、次第に身動きができる範囲を狭められながら、噎せ返るほどに馥郁と馨る薔薇の花に、少女は埋没していく。
この贈呈用の箱が棺桶なら、ここで少女は死ぬのだろう。
再興の夢も、誇りも全て、その胸の内に抱え込んで。]


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─ オークション後 用意される花束の話

似合うね、ヒラヒラも薔薇も。
腐っても、貴族の娘だからかな?
俺は元々欧米に住んでたわけじゃないから、そう言うドレスが自然のものとして存在する文化に時々当惑する。まあ、どうでも良いね。
似合ってる。

[言いながら、イアンはドレスのスカートの内側に手を滑り込ませた。するするとまくり上げられる裾。何度も、会場で大股開きにさせられた太腿が露出する。カルヴィナが着せられている下着は、ドレスと同じ色の総レースの繊細で美しい、ただし性器を覆う部分が割れていて、そのまま性交が出来るようになっているもの。
 勝手に殺すなと言う言葉に、イアンはカルヴィナを見て首を横に振った。]

殺さないよ。
オークションの規定通り、栓をしておくる。


小僧 カルヴィンに、グロリアがきみにしたかった理由か……。


ええ。
貴方が何を目的に私を「買った」かが分からないのですもの。

[枷が外れ、ゴトリと派手な音を立てて足元に落ちる。]

「信頼が無い」というわけではございませんのよ。
けれども、貴方と私の間には「何も無い」。

……何か相違ございますか?


[矛盾している、そう思う。
擦れて欲しくないのなら、初心な処女のまま買い上げればよかったのだ。
それをしなかったのもまた、彼女の選択。
性奴にする気なら、もっと強気に――ヴェスパタインのように――主人であることを知らしめればいい。彼女一人にどうできずとも、周囲にはまだ命令一つで動く屈強な男たちがいる。]

奴隷は姫君に遣える騎士じゃない。
君主を選ぶこともできない。

けれど、これで彼女が僕を手放すってことは。
僕が彼女を主人に相応しくないと蹴ったと同義だ。
ふふ、――それで十分なんだよ、僕は。
僕の自我は、誇りは、死んでいない。

[紅のひとひらを唇に食んで。さも滑稽そうに、少女は嗤う。
それは、スカートの裾を捲くられても同じこと。
少女は細い腿を娼婦のように抵まず開き、ふるりと震える。]

栓?

[怪訝そうに葡萄酒色が顰められた。]


−別荘

[中で玩具が震えるたびに、体が小さく震える。
足の裏をくすぐるその柔らかさよりも、
耐えられないのは行き場を失った熱。
一人遊びを許さない男の声に、小さく首を縦に振った。

中に仕込まれた気紛れな玩具に、
体は、理性は、どれぐらい耐えられたのだろう。
小さく息を飲んで、漸くあげた硬翠は]

『ご、しゅじ、ん…さ、ま』

[娼婦の様に酷くいやらしい色をしていた]

『ほしい…です』


男装でも女装でも、どうせすぐ裸にさせられるよ。
それはここで学んだ。



花束にするなら、こちらがいいと考えただけだろう?
悪趣味に変わりはない――、

[この下着も、と着用している意味がまるでなく思えるレェスの重なりに、理解不能だと首を横に振る。]


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―別荘私室―

[許可無しに達する事を許さず、スイッチを戯れに切っては入れて。
硬翠の鋭さはもうそこには見えない。
あるのは、主人に対する――]

 うん?

[欲しい。
そう零す声を聞いて、寝そべったまま口を開く。
カチ、と手元のボタンを切ると、羽虫のような音が消えた。
室内には彼の吐息と]

 何が欲しいのかわからないよ。

[解っている癖にそう嘯く男の声だけがある]


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─ オークション後 用意される花束の話

君がグロリアに買われた理由は、──俺には

[身代わり。生まれ直し。当人で無い者がかわりに語るのは如何が、イアンは曖昧な東洋的な微笑を浮かべて、別の事を言う。]

家具でも、壊す為の人形でも、手駒でも、身代わりでも。矜持が許さないんでしょ、きみは。

不可解なんだけど。
幾らきみが素晴らしい家柄の出だと言っても、子どものきみが積み上げたものでもなければ、作り上げたわけでも無い。偶然その場所に生まれただけ。

没落してたって事は、何かしら時代の流れに合ってないわけだ。にも関わらず、君に無理矢理男装させてたような環境。まったく、合理的じゃなさそうだ。

それを誇りに殉じたい。
貴族の矜持って、一体何なのだろう?

[問う間にも、準備される栓は複数。カルヴィナがオークション会場で見慣れてしまったようなものもあれば、まだ知らないものもある。]

漏れないように、栓をするそうだよ。


……っ

[こく、と小さく喉が鳴る。
それから小さく、細く息を吐き出した。
中で動きを止めたものに、微かに、身をふるわせつつ]

『…いき、たい』

[噛みしめていたことで充血して赤く濡れた唇は
囁くように懇願を続ける]

『ごしゅじん…さま、の…おおきい、の、ほしい…です』

[とろりとした視線は、寝そべる男へと向けられる]


[一切の拘束を失った身体は、ひどく軽いもののように感じられた。]

……いいえ。
あの娘が誰に買われようとも、私の人生には一切の関係はございませんわ。もし買われたあかつきには、彼女はうまくやるでしょうね。

[鷲のように鋭い目は相変わらずのまま、伏し目がちな漆黒の男をじっと見る。]

……「見せたいもの」。
よろしいでしょう。

[ひとつ鼻で息を吐き、歩みを*進めた*]


 あはははっ、俺のが欲しい?
 そう、尻尾の玩具じゃ足りなかったかな。

[紅を塗ったような唇から毀れた懇願に、男は哂った]

 生きたい? 逝きたい?
 まあいいよ、相当辛そうだしイかせてあげる。

 ベッドに上がって、その尻尾振りながらおねだりしてご覧。
 俺をその気にさせてよ。

[指差す先にはシーツが乱れたままの寝台。
大人三人がゆうに並んで眠れるほどの大きさの其れは
スプリングが少し硬めに作られている。
男は漸く身を起こし、自身のベルトに手をかけた。
半端に立ち上がった中心を扱きながら彼の痴態を見遣る]


そう、たまたま生まれて、強いられてきたもの。
それを受け入れて生きるも、抗って生きるも、自由だ。本来は。

[不可解と述べられれば、自分でも肩を竦めた。]

僕は、抗う努力をせずに、順応してきた人間だから、
今更貴族以外にはなれない。――奴隷にも。
時代の流れがそれを許さないなら、生きる道はない。

矜持は僕を僕たらしめる強さ、意志だ。
生きることと、グロリアの奴隷になることを天秤にかけて、


……結果がこれさ。僕は僕の意志に従う。
合理的かどうかなんて、心の前には無意味だよ。


イアンは合理的に、生きるためにグロリアの奴隷を選んだ。
それを僕がどうこう言う資格はない。
それはイアンの意志なんだから。
僕から見れば何か捻じ曲げているように見えても、
イアン本人には違うんだろう。

[用意された栓に、眉を聳やかす。悪趣味、とここに来てから何度口にしたか分からない。けれど、用途が凡そ分かってしまう自分も、墜ちたものだと自嘲した。]

ねぇイアン、グロリアは言った。
奴隷の僕が羨ましいって。……そんな主人、僕は要らない。
死ぬほど悔しくて悔しくて、天秤が傾いてしまったんだ。


─ 客席 ─

[「そこまで思われるのは主人冥利に尽きるのかしら。>>*1」と言うグロリアに、]

あんたは、俺を罰しても良いし、
あんたが全部、欲しくて仕方がない
あたまがおかしい男を買った事を後悔しても良いのに。

グロリア。

[指は絡めたまま。名を呼ぶ声音は舞台上で行われている事とは別世界のように甘く熱を帯びる。]

それから、つがいは無理だ──。
最初に言った通り、眺めてるあんたを襲う。


……あんなに、生きたかったはずなのに。

[零す泣き言は最後。]

グロリアの心根はもう奴隷と変わらない。
何がそう変えたのか知らないけれど――嗚呼、恋の奴隷なのかもね。
最初対面した時のままの彼女なら、
僕が失望するようなことは言わなかっただろうけれど。

主人を選びたいなんて奴隷は、やっぱり奴隷じゃないんだろうな。


[こくりと、大きく首を縦に振った。
玩具じゃ、足りない。
また、体が小さく震えた]

『おね、だり?』

[ゆっくりと視線を持ち上げる。
首を傾げた。どうやって、とばかりに。
けれど、ベッドには上がれと言われたのは確かだから、
体を起して、その場所を目指す。
一歩踏み出すごとに尻尾が落ちそうで、よたついた足取りになる。
漸くベッドへと辿り着いた時には、体はぐったりとしていた]


 そう、おねだり。
 した事なんて無いだろうね。
 やり方はでも、簡単だよ?
 俺をその気にさせるだけで良いんだから。

[倒れこむように寝台へ上がる彼を見遣り]

 尻尾振りながら自分の扱いて見せて。
 シーツくらいなら汚しても許してあげるからさ。

[笑いながら告げる。
館にチャイムの音が鳴るのは何時か]


―― 数日後 ヴェスパタインの別荘 ――

[その悪趣味なプレゼントに、手紙は付けられていただろうか。
大袈裟なリボンとちょうどこの日に花開く大輪の薔薇。
箱はドレスでも入っているかの如く、長方形で、宛ら棺桶のようにも見えた。
従順なる双子の手で、凝った梱包は解かれていくことになる。]


『…その、気』

[どうすればいいのだろう。
ベッドに上がって、蹲る様にしてしばし考えた。
シーツなら、ということは服は駄目だなのだろう。
今にも達してしまいそうな自分から恐る恐る指を離す。
透明な雫に濡れた指先を、自分の下で丁寧に舐めてから、
翡翠を脱ごうと指は動き始める]


 あ、服は捲るだけでもいいよ?
 ……御前が首輪だけのほうがいいなら、脱いでも良いけどね。

[くすくすと笑いながらも、彼の行動をとめる事はしない。
僅かに鎌首を擡げた男の其れと違い、青年の中心は弾けてしまいそうだと思った。
此処に雌奴隷でも居ればからかってやるのにと思った丁度其の時、玄関のチャイムが鳴った。
男はしかし動く事は無い。
スラックスの前を寛げて、彼の仕草を見ているだけ。
やがて双子が控えめなノックの音を響かせるまでは]


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─ オークション後 用意される花束の話

[栓をする為の準備をしながら、矜持の話をする。
 昆虫の羽根にも似た精緻な下着の縁に指を滑らせ、その場所達の輪郭を確認した。小さな卵型のそれ。細い貝殻のように渦巻いている棒状のそれ、細い透明なチューブを、手枷と足枷で身動き出来ないカルヴィナの目の前に並べた。]

羨ましがられるよりも、
こいつらを突っ込まれる方がマシ?
まあ、慣れちゃえば腕でも入るようになる場所だけど。

[今のカルヴィナなら、未開通の処女だった時とは異なり、大仰な準備がなくともふたつの栓をする事が出来だろう。卵型のローターを弱い振動で陰核に這わせてから、小さな後ろの孔に最後の裂傷用の薬を塗り込み、貝殻のドリルをゆっくりと回転させてその場所に埋め込んだ。
 小さな注射器で部分麻酔が打たれる場所は、陰核の近くの陰核ではない場所。消毒された透明なチューブは、細い括約筋のある、一番小さな孔、尿道に差し込まれた。摩擦をして確かめれば、そこでも快楽を感じる事が出来る。]

垂れ流しより、塞がってる方が良いよね?
細かな好みが有れば、聴くけれど。


『だって』

[翡翠の裾をつまんで、赤い唇は続ける]

…『汚し、そうで』

[汚すなと言われたから。
だから、それを選ぶつもりでいた。
翡翠が肌から離れたら、そこに在るのは首輪と尻尾。
少しだけ、居た堪れないのか体を小さく捩った。
自分自身に指を絡めようとしたところで、響くチャイム。
軽く硬翠を瞬かせる]


嗚呼、俺の選択は合理的では無いよ。
合理主義は移住先の国の価値観。

[アメリカ人らしく陽気に振る舞う事や、大げさにフレンドリーに笑う習慣がイアンから消えている事に気付いた者が居るだろうか。
 続く、泣き言になる部分は淡々と聴いていた。]

きみは、失った貴族と言う身分と、
自分が奴隷である事以外に、
他人に羨まれるモノを持ってたとは考えないんだね。
気付かないんだったら、教えない。

[最後に口枷と目隠し。大仰で清らな薔薇の柩はジェレミーの元へ運ばれる。]


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―― 梱包作業 ――

ああ、マシだね。
結局は理解できないだろう、そういうものだよ。

ふん、まるでイアンの方が
主人にでもなったみたいだな。

[自分の身体が小柄なのは自覚している。腕、と聞かされれば奥歯を噛み締めて、漏れそうになる悲鳴を抑えた。]

……ふっ、 ……く、ぅ、

[マシとはいえ、屈辱が全て洗い流されるわけではない。
何度となく嬲られた箇所に、無機質な器具が触れ、埋められていく。
その都度に、身体はくねり、薔薇の褥を散らす。苦痛でなく快感を覚えていることが何より少女を嘖んだ。両脚が、絡まっては開かれ、を繰返す。
幼い頃から予防注射でさえ嫌っていた少女は、麻睡を打たれると鋭い悲鳴をあげた。
既に痛いほどに張り詰めた花芽から、絞り取られるのは蜜でなく尿。
ガリ、と薔薇の花弁を嚼んで身体を捩る。]

好み、なんて……ッ 勝手にしろ!


[青年が脱ぎ捨てた翡翠の薄布を手に男はベッドに近づいた。
瞬いた瞳を覗きこむようにして]

 お客様かな?
 此処に来るのはカレだけだから
 ……若しかしたら、Jadeで遊びに来たのかもしれないね。

[Jadeと、ではなくて、Jadeで。
けれどいまの青年には其れは恐怖になるかどうか。
やがてノックの音がして、双子が顔を見せる。
しかしその後に続く客人の姿が無い]

 プレゼント?
 そっちで開けておいてよ。俺は取り込み中だ。
 御前たちの判断に任せておくからさ。

[紙切れを手渡され、男はそのまま屑籠に捨てた。
今頃何の心算なのか、まさか奴隷を送ってきたとは知る由も無い]


本屋 ベネットを「ほら手がお留守になってる」とからかった。


[ごく短時間、奴隷という異質な状態で知り合った者に、何が分かるかと問い質したくなる。
実際に、少女はもう何も持っていなかった。心に添わない瑕ない肢体と、矜持を秘めた心以外の何者も。他者の頚木を知るには、若く幼かったのだろう。
そも、あの鬱屈した舞台で、主人と奴隷以外に目に映ったものなど、ない。]

……んむ、……ぅ、……

[お喋りな口は封じられ、最後に抵抗を見せても目隠しで視界は覆われる。
分かるのは、薔薇の香と、針を指すように微弱で鋭い下肢への刺激。]


メモを貼った。


メモを貼った。


『…俺、で?』

[微かに眉音が寄る。
微かに硬翠は怯えを見せるか。

開いた扉、聞こえたノック音。
小さく息を吐き出して]

『…ごめん、な、さい』

[指摘の言葉に小さな謝罪。
少しためらってから、蹲る様にしてから、
男に自分の痴態が見えやすいように腰を上げる。
緩く足をひらいて、それから改めて自分を追い上げるために、
ゆっくりと指を絡め始めた]


― 回想・舞台袖・個室 ―

[青年が電話を終えた後。
今度はその受話器を私が手に取った。
主人が私の要望を聞き入れてくれたのだった。

それは、ある”条件”と引き換えに。
今、受話器を取っているという事は、私はその”条件”を呑んだという事。
けれど、後悔はしていない。
これが恐らく、家族との最後の会話になるだろうから。]


[棺桶の中で目覚めるなんて、本当に吸血鬼にでもなった気分だった。
咳き込むと、後ろ手に縛り上げるリボンが腕に食い込んだ。
最初は線だった光は、蓋を開けられれば溢れて網膜に突き刺さる。
嗅覚と呼吸以外は排泄の自由さえも奪われた憫れな生贄は、斯くして目的地へと贈られた。
最初に視界に飛び込んできたのは、今視界で最も有り触れた紅色。けれどそれは誰かの瞳の色だった。
プレゼントの開封を命じられた双子は、その酔狂な中身に、どこまで手を出すだろう。]


―――…。

[ひとつ、ひとつ。
確かめるようにダイヤルをして。
呼び出しの音を静かに聞く。
3つめか、4つめのベルが鳴った頃。
受話器から、声が聞こえた。

それは、酷く懐かしく感じる、母の声。]

っ、…かかさま…!
…わたし、です。志乃です!

[じわ、とこみ上げて来るものを抑えながら、名を告げる。
受話器越しに息を呑む音が聞こえた。
その音に受話器へと視線を落とすが、今は伝えなければならない事があって。]


連絡が遅くなってしまって…申し訳ありません。
…かかさま、よく、…聞いて下さい。

志乃はもう、神楽坂の家へ帰る事は―――

[声を潜めてそこまで言った時。
母の異変に気付いた。]

……かかさま…?

[受話器の向こうから聞こえる嗚咽。
母が、泣いている。]

かかさま、一体どうしたのですか…?

[暫くは嗚咽だけが聞こえて。

次に聞こえたのは、謝罪の言葉。]




―――…え?

[泣きながら自らの罪を詫びる母。
その内容はあまりにも重過ぎて。
まるで他人事のようにしか思えなかった。

病に臥した父の代わりに、異国の商談相手のもとに挨拶をしに行くなんて話しは最初から無く。
母が着せてくれた紅い綺麗な羽織は、餞別の品。
全て、全ては由緒正しきお家の為に。

分家は本家に―――逆らえない。

今、この時。
私は初めて、本当に自分が置かれている状況を知ったのだった。]


― 回想・了 ―


― 現在・客席 ―

[やっぱり、青年から声は返らない。
数刻前に触れた熱い背中も、今はとても冷たい壁のようで。

遠く、距離を感じた。

するすると、掌から全てが零れ落ちていく。
夢も、希望も、家族も、全部。ぜんぶ。

最後に残ったひとかけら。
それすら零れてしまったら、どうしていいかわからなくて。
ただ、ただ。

胸が―――痛い。]


…、……は…。

[ぐら、と視界が歪んで。
頭は重く、眩暈がする。

それが軋んだ心からくるものなのか。
異物を拒む身体の信号だったのかはわからないけれど。

ゆっくりと世界が傾いていく。]


―――りん…!

[小さな吐息と、高い鈴の音を残して。
私は遠のいていく意識を手放した。**]


[硬翠に僅かに滲んだ怯えの色は、男の欲望をほんの少しだけ煽る事に成功した。
素直な謝罪と、続く彼の痴態。
尻尾の埋まった其処がひくつけば、房飾りはゆらゆらと揺れる]

 ――…あぁ、ひとりでイっちゃ駄目だよ。
 ギリギリで止めるんだ。
 出来るよね?

[淫らなポーズで自慰を始めた青年に声をかける。
再びノックの音。
現れた双子は薔薇の詰まった棺のような箱を二人がかりで抱えていた。どうやら中身の処置に迷ったらしい]

 おや、No2じゃないか。

[施されたドレスと拘束に、男は瞬きを一つ。
外して中まで全部洗ってくるようにと其れだけの命令を双子に与え、ふと思いついた様子で終えれば此処へ運んでくれと付け足した]


メモを貼った。


[手馴れた様子で双子は線対称に少女の身体を清めていく。
栓を抜かれた時には、思わず吐息と共に失禁してしまい、もの言わぬ使用人の前での痴態に真っ赤になった。
それでも、ヴェスパタインから諷されていた二人の存在は、少女にはもう帰れない屋敷での一幕を思い起こさせる。湯浴みの手伝いをしてくれていたメイドはパトリシアに雰囲気が似ていた。彼女の前に裸身を露すことを、恥ずかしいと思ったことは一度もない。それは多分、相手を同じ対等の人間であると見做していなかったからだ。奴隷の身分に墜ちて初めて、他者の視線に恥じ入るということを覚えた。
そう考えれば、幾らか羞恥は遠のいていく。再び金髪の男の前に連れて行かれた時は、そうでもなかったけれど。]


[No.2――そう呼ばれていた時間も、最早遠い。
カルヴィナはここに来る前に死に、今は名を失ったこの世の頚、肉体だけが在る。]

……………………。

[対峙は無言で。彼がグロリアからの手紙を捨ててしまったとは少女は知らないから、事情は全て伝わっているのだろうと思っていた。
莫迦なことをしたと、内心嘲られていようとも。
この男は、自分の主人足り得るかどうか、葡萄酒色のまなこを澄ませる。]


乾ききらぬ水滴が、髪から足元に一つ*落ちた。*


[揺れる毛皮が太腿を掠めるたびに体が震えた。
それでも指先は追い上げるために動かされる。

また落ちてきた命令に、軽く体を震わせて、
今にも泣きだしそうな顔をしたまま小さく頷いた。
怒らせれば、失敗すれば、またお仕置きだ]

───ッ──…ん、ん…っ

[小さく息を吐き出して、熱を逃がそうと試みる。
けれど、主が許すまでは完全に動きを止めることはない]


 ……イイ子。
 なるほど、育てたいって奴の気はわからなくも無いか。

[そう呟く男の顔は複雑に歪んだが
目前の青年がそれに気付く余裕は無かったかもしれない。
言い付け通りに自身を扱くその様を眺めながら
男は寝台に近づき、青年の顎に手をかけ視線を合わせる]

 よく我慢できたじゃないか。
 約束どおり、イイものをあげるよ。
 
[耳元へ唇を寄せて囁き、うつ伏せに押し倒すと
玩具の入ったままの窄まりへ起立させた熱芯を押し当てた]


─ 客席>>*9 ─

つがいは本当に無理なんだ ぜ。

[それはただの睦言ではなく。
 奴隷として犬猫の交配のようで有れ、一般的な自由恋愛や婚姻であれ、誰かとつがう事や、対幻想を満たす事は、イアンには決して有り得ない事だった。そんな事が出来るような人間ならば、此処にイアンが来る事も無い。つがわせるなら、それは今までのイアンではなくなる。
 あいしてるも、イアンには言えないはずの言葉。愛された事はあっても、愛したことがあるのかも疑わしい。それを改めて、詳細にグロリアに伝えようとはしない。
 ゆっくり、今までの剥がれかけた仮面のような微笑が、グロリアのおもてに戻って行くのがイアンにも分かる。]

捨て猫を預かる理由を探して、
保健所に行く人みたいだ。

[身勝手な独占欲で、イアンが何をしてかすか分からないとは考えないのだろうか。奴隷だからか。客席に行く彼女をイアンは見送る。]


…っ

[褒め言葉。
それが聞こえてくれば、少しだけ表情が甘くなる。
男の表情は、よく解らなかったけれど。

軽く視線を持ち上げられれば、
そこにあるのはすっかり熱に蕩けた硬翠。
持て余した熱に喘ぐかのように唇が揺れる]

…っ

[耳元に落ちてくる声に、微かに背筋が震える。
けれど]

───…な、に……っ、や…ぁ…!!

[奥に押し込まれる玩具。
更に男のもの。咄嗟に追い上げていた指はきつく根元を抑えて、
首を微かの横に振った]


[蕩けた瞳は鉄芯で文字通り溶かしてしまうのも愉しそうだ。
男の心情は知らぬが仏。
妄想に硬くなった熱を宛がうも、玩具が奥まで押し込まれるだけで男の其れを同時に喰らう事が出来るほどには広がらない様子だった]

 流石に裂けてしまいそうだね。
 そういう壊し方もアリなんだけど、まあ……いいや

[肩を竦めて身を離す。
押し込んだ玩具を、尻尾を握って抜き出すと
長く咥えていたお陰で解れた其の場所へ、今度こそ突き立てるようにして巨大な熱を深くまで埋め込んだ]

 どう……願いが叶った、気分は?

[軽く揺すぶりながら問いかける]


[男の考えていることなどいざ知らず、
今は更に奥へと押し込まれようとしているものに
耐えるだけで精一杯だった。
壊す、という単語一つだけでおびえる様な表情を垣間見せるも、
それは玩具が引き抜かれる感覚に消えてしまう。
すっかり解れたその場所に、男のものが埋められれば、
少年の唇から零れていくのは甘く微かに尾を引くような嬌声。
揺すぶられれば、それに呼応するかのように小さな喘ぎが零れた]

『き、もち…い、い』

[嬉しいと違う言葉なのは、まだ自分が達することを許されていないから。
本当は、もっと沢山動いて気持ち良くして欲しい、とも思うから]


[カルヴィナの梱包を申し出たその感情を客観的に把握するなら、酷く通俗的で人間らしい、醜くエゴイスティックなものになる。]

俺は、グロリアの為に、
きみが死んでも構わない。

みっともなく啼きわめいてる時の君は
とても可愛かったのに。
──カルヴィナ。

[柩の蓋を閉める瞬間、なるほどこういった時間をイアンをオークション会場に送った男は、自分を使って味わったのかと思う。]

君は奴隷にはなれなくて
俺は奴隷だね。主人にはなれない。

[柩を閉じてから、普段は嗅がぬ薔薇の残り香の瑞々しさに、目眩と息苦しさを感じた**。]


メモを貼った。


 しょうがない子だね、御前は。
 ……こっちにハメてやらないとイけないなんて。

[揺さ振るように背後から突き上げる。
仕草は緩慢で、彼には物足りないものかも知れず。
甘い声で鳴くようになった青年の背に走る紅い鞭の痕を指先でなぞるように弄っていれば、聞こえるノックの音。
召使が運んで来たのは無言の少女だった。
ラッピングは取り除かれ、栓も外された姿。髪から落ちた雫が床を濡らしている。
少女からすれば男が二人交わる姿は初めて見るものだったろうか。ワイン色の瞳が此方へ向くのを待って、男は少女を手招いた]

 二日ぶりかなNo2。
 俺にプレゼントされるなんて、ついてないね。
 もう貫通してしまったのかな。

[提案を却下され、ろくな検分すら許されなかったお陰で男はあの場ですべき事を無くして帰る事を決めた。まさかその後で買う前に散らされたとは知らなかったから、彼女から其の経緯が聞ければ苛立ちをぶつけるようにJadeを乱暴に貫く]


『ごめ…な、さ…』

[緩やかな突き上げは、達するには足りず。
かと言って、そのために自分を慰める手を急かすことはできない。
背中の傷をなぞる指先に、男を咥えこんだ内側は細かく震える。
聞こえたノック音に、蕩けた硬翠はちらりと向かった。
見えた姿。誰だっただろう。
快楽に浸った脳では思い出すまでに時間がかかった。
No2は、あの小さな子供だったか。
そこまで漸く思い出して]

────ッッ!!

[中を荒く貫く熱に声にならない声をあげて、
それでも達しないように指は自身を抑えたまま]


 お……いまのでイかないのは、偉いねJade。

[不意打ちのように貫いたが嬌声だけで留めたようだ。
彼の頭を子供にするように撫ぜると]

 それじゃあ、積もる話は後にして
 とりあえずNo2もこっちにおいで。
 御前の検分は結局させてもらえてないからね、俺。
 
[ひらひらと寝台へ少女を手招いた。
三人が乗っても充分過ぎる広さはある。
青年の奥を犯している男のモノはそのままに
うつ伏せた彼を抱えるようにして寝台に座りなおした。
少女から昂った青年の熱芯と、其の奥の繋がりまでが余す所なく見えるように]

 Jadeは……女を抱いた事は無かったか。
 ついでに筆下ろしも済ませておくかい?


[問いかけの形ではあったが、
元より彼らに拒否権など無い。
数日ですっかり従順になった青年を少女がどう思うのか]

 言っておくけど、慣らさないよ?
 俺にそんなサービス期待してないだろうね。

[少女へ冷たく告げると、男は青年の背を押した]

 ほら、ハメて上げるといい。
 上手に出来たら続き、してあげるよ。

[ぬる、と
彼の奥を埋めていた男の凶器に近い起立が抜ける。
命令通りに出来るまでは、お預けだと哂って
男は彼らの様子を褐色の瞳に映している**]


メモを貼った。


…、……ぁ…

[達しはしなかったけれど、きっと酷く男を締め付けはしただろう。
頭を撫でる男の手に、微かに身震いを一つ。
耳をベッドに直接つけているせいか、
スプリングの軋む音が耳に直接響いて聞こえた。
すっかり熱に浮かされた硬翠が、微かに少女を見たか]



[抱えあげられて、体勢が変わって、息が詰まる。
自分の重みが余計に男を深く咥えこんで、それだけでまた喉が震えた。
自分の酷く昂ったものとそれを抑え込む手が
少女の前に晒されるのは少しだけ抵抗があった]

『…ずっと、昔に』

[ないわけではない。それはまだ自分が幾らか幼かった時の話。
でも、その頃の体験のせいで女を抱けなくなったのも事実]


[男の言葉にゆっくりと瞳を瞬いて、その視線を少女へ向ける。
自分の中から抜け押していく熱に、喉が甘く啼いた。
ゆっくり息を一つ、二つ、すいこんで整えて、
幾らか熱の冷めた視線を持ち上げる]

『…慣らさなくて、いいんだ、ね?』

[確認する先は少女ではなくて、男に向けて。
赤い唇を湿らせるように舌がちらりと舐める姿は
手負いの虎が目の前の餌に食らいつこうとする気配に似ていた*]


メモを貼った。


――――… シノ!!


[崩れる彼女に気付けたのは直前に鳴った鈴の音。
つい視線を向ければ彼女の体が傾いていて
とっさに右腕を伸ばし、そこで彼女の体を支える。


舞台では残された娘が控え室に戻り、舞台上は清掃に入っていた。
あの苦行ごと洗い流していく使用人達。

客席から見る舞台は、ライトの光もありよく見えた。
よく見られていたのだと 解った。]


…… っく


メモを貼った。


 なんだ、経験済みね。
 ……なら話が早いじゃあないか。

[くすくすと笑い、青年をけしかける。
少しの抵抗には背に爪を立てて。
確認を此方へ向けてくる様子に、こくりと頷いた。
嗚呼、彼はちゃんとこの空間に
馴染んできている]

 いいよ。
 もう膜無いんだろ?
 なら其処まで大惨事にはならないよ。

[キツい締め付けのお陰で男の陰茎は萎える事なく其処にある。
細めた瞳は絡みつくような視線を送るだけ。
男の其れは矢張り爬虫類のようだった*]


あら。
素敵なお友達ね。

[くすりと笑い、タウティと呼ばれた獣を見つめる。]

私、ジャングルに行ったことはなくて。
こういう手合いのコに逢うのは始めてよ?

[黒豹の目に己の視線を合わせ、一挙手一投足を見逃すまいとする。口許は、相変わらず歪んだ笑みのまま。]

(……もし銃があっても撃てないわね、これは。
 彼が攻撃をするかどうかすら分からない。)

[腹に残る古傷が、じくりと痛んだ。]


メモを貼った。


メモを貼った。


[窮屈な束縛から解放されて、湯浴みを済ませると、眼前で男が二人まぐわっていた。]

…………!?

[挙動がぴたりと止まった。あそこで随分と色々なものを見て、「擦れた」はずだったが。]

え、えええと……、

[言葉が沁みるまで一呼吸。貫通。こくり、と頷く。]

ついてないけれど、主人を蹴ってしまったから。

[肩を竦めて、居心地悪そうにもじもじとしている。もう少し、大袈裟に騒いでみせた方がいいのだろうか。梱包前に可愛げがないという主旨のことを嘯かれたのを思い出して。]

お愉しみの邪魔だった?

[こてんと首を傾げるが、次の主人となる相手に招かれれば素直に寝台の傍らへと寄った。いきなりか、とうんざりしつつも表情に出さないようにして、膝をつく。ぎしり、弾むスプリング。記憶では偉そうだったJadeと呼ばれる彼は、今や主人に組み敷かれ随分と折れたものだと思う。]


[黒豹の様子をじっと観察すると、奇妙な様子であることが分かる。]

……お喋りはしないのね。

[ぽつりと呟くその言葉だけが、薄布に包まれた部屋の空気を揺らす。]

(そう……これがさっき感じた「気配」の正体。なるほど。危険だわ。)

[汗だくになったメイド服のスカートペチコートを破り、厳重に幾重にも腕に巻き付ける。]

……さぁ。いらっしゃい。

[不敵に笑う女の胸を目掛けて、「気が立っている」と評された黒豹が飛び掛かった。それを見て、布を巻き付けた肘を突き出し、布と肉を噛ませる。]

………ッ!
[痛みに顔を歪める。牙は深く入り込んだが、骨はまだ断たれていないようだ。]

……グッドボーイ。そうよ。アナタが攻撃しない限り、私は攻撃したりしないわ。そう……いいコ。アナタ賢い、いいコよ。

[全身から、先程とは違う……脂汗が流れ落ちるのを感じ、食いちぎられないように肘をぐいぐいとタウティの喉元へと押しやる。獣と獣は、牽制しあうように、互いの目をじっと*見つめ合っている*]


メモを貼った。


[さぁびす。口の中で反芻する。獲物を見詰める蛇のような視線に竦み上ると同時、身体は負担を軽減しようと中心からぬかるみ始める。
間近で見た男の屹立した性器は、少女に埋めれば臍に届きそうなほど。思わず目を逸らした。もう一人の方は然程の質量でもなさそうだが、それでも。見知らぬ相手、それも口喧嘩の常習だった相手のそれを受け入れることには、屈服するかのような錯覚を覚えて下唇を噛んだ。]

ぁ、待って……、

[瑕一つない珠の肌に視線だけでたつ鳥肌を抱くようにして。指はそろりと臍の下に伸びる。慣らさないと痛い目を見るのは分かっていた。見咎められれば、諦めるけれど。]

準備、させて 貰えない……?

[きしり、緊張に力を込めた膝の下でスプリングが鳴いた。
栓をされていた後遺症で、完全に乾いているわけではないのが救いだ。
不安を燈した葡萄酒色の瞳は、矢張りシーツの上を彷徨って、男を正面から見詰めようとはしない。]


本屋 ベネットと向かい合うようにしてぺたんと座る。


メモを貼った。


 邪魔だと思ったら此処へはつれて来ないよ。
 それくらいは察しておくといい。

[男はスラックスの前を寛げただけ。
乱れぬ服装とは逆に抱きかかえた青年は少女と同じく一糸纏わぬ姿。
蛇が絡む首輪に唇寄せながら、くつくつと哂った]

 主人を蹴った? それはまたお笑い種だね。

 御前は未だ俺のモノじゃない。
 此処で俺が気に入らなかったら、どうなるか
 ……わかるよね?
 逆らうのは利巧じゃないよ。

[寝台のスプリングは硬めで、少女一人が乗ったくらいでは左程軋む音はしない。
近づく少女の未発達な身体を眺めながら、昂らせた己に手をかける]


[視線がそれるのに気付いた。
唇が歪む]

 その間に彼が萎えるかもしれないよ?
 俺のこれも、醒めちゃうかもね。
 こっちも勃たせてくれるなら、どうぞ。
 
[少女の申し出に肩を竦めた。
視線は合わぬまま、ひたひたと手をかけた自身を示す**]


[白い肌の上に纏うのは、ブルネットの髪よりも深い色の毛皮。
その隙間からちらほらと、ほんのり染まった蚯蚓腫れの傷が覗く。
立っているだけでも、歩むだけでも、焦げた肩とえぐられた秘所がじゅくじゅくと痛む。
それでも、一歩ごとに疼く裡側の痛みは、まだ粘性を失わぬ男の精がその都度傷口から身体の中へと浸透していくように思えて、下腹をそっと手のひらでさする。
数時間も立てばサラリと溶けて、儚く流れ落ちてしまうのだけれど。

縋るように見上げる少女へと手を伸ばす主人の様子を、後ろに控えておとなしく見守った。]


メモを貼った。


[まるで舞台と陸続きのよう。結局奴隷であるのなら、場所がどこでも変わりはないのか。
こくり、頷くと同時に固唾を呑む音が脳に響く。]

……逆らわない、さ。僕は一応奴隷だもの。

[男の視線を避けるのは、魂に契まれた不服従の片鱗まで見透かされそうだったから。それを逆手に取られそうで。
見比べれば、勃起時にしても硬翠の彼の方が楽なのは明らかだったから。彼に下肢を預ける姿勢で寝そべると、スラックスから突き出た金髪男の股間に顔を寄せた。ぷんと鼻を突く精臭と頬を擦る陰毛。]

これより、まだ……大きくなるの?

[あるのはただ恐怖。先端を口に含むだけでほぼ咥内を埋め尽くされる。淫蕩な娼婦を装って、少女は熱心に舌を絡めるが、付け焼刃で拙い口伎に男のそこが反応を示すかどうか。]


[右腕に掛かる重みは軽いけれど、人の温もりも感じた。
りん、と鳴る鈴の音。]



……づ


[動くだけで縫われた下半身が痛みを与えていく。
ずくずくとした感覚は消えないままで
ごろりとした異物感も絶えずあった。

ふつり、額にうっすら汗が滲んだ。]


[少女へ見せつけるような濃厚な口づけ。
頭の芯が蕩けていくような感覚に、うっとりと酔いしれて。
ちらりと少女へ向ける視線は、満ち足りて幸せそうなもの。

促されるままに、主人に伴われて舞台へと上がる。]

かしこまりました。
[指示を受けて優雅に一礼すると、寝台の上へ白い肢体を広げる。
腰の後ろに当てられた大きなクッションに背をあずけて、立てた膝をよく見えるようにゆっくりと広げる。

真紅の天鵞絨の上、映える白い肌と深い色のブルネット。鮮やかな血の赤と腫れ上がった薄紅。
恥じらうように顔を横へ向けると、細いうなじがひときわ引き立つ。
少女が何をはじめるのか、期待するようにちらりと視線を流した。]


[男は傍らに膝を立てて座り、見物する事にする。
視線を合わそうとしない少女に此処へ来たばかりの翡翠をダブらせ、彼女がどれ程で堕ちるのかと内心で見極める心算]

 一応奴隷?
 可笑しな事を言うね。

 御前はこの先一生奴隷だよ。
 たとえ今迄がどうであっても、此処へ来てしまったからには
 ……Jadeみたいに心まで従順になるのが利巧だよ。
 生きたいならね?

 逝きたいなら、その口の利き方を改める必要はないよ。
 心根は強くもつといい。
 その分だけ御前の肉体はバラバラになる。 

[青年へ下肢を預けて此方へ身を捩る彼女に
男は甘く低い声音で冷たい言葉を口にする] 


[一応。
ただその一言が気に入らなかった男は
少女を甚振ることなど日常の一こまでしかない風にそう語り]

 これより? 勿論大きくなるよ。
 
[凶悪な自身に顔を寄せる彼女へ哂いながら告げた。
青年の秘穴に嵌めていた其れに舌を這わせる事に躊躇いは見えたか、さて。
彼女の咥内には納まりきらない先端を擽るだけの稚拙な愛撫
一向に男の質量を増す気配が無い]


[身体は屈しても心は折れない。心の底まで奴隷にはなれない。
そんな言葉を押し殺して、少女は利口なふりをして見せる。
心と身体は、あの舞台の乖離からとうにバラバラになっていた。]

んんッ――う、はぁ、

[懸命に吸い上げても、指で作った輪で扱き上げても、男のそこが言う通りに肥大化する様子もなく。すぐに顎が痺れて力が入らなくなってくる。歯をあてぬように気遣うだけで精一杯。]

っぷは、 ん、ん……、……っ、

[何度か息継ぎながら、自身の唾液で逞しい男の屹立を塗り替えようと試みる。躊躇の隙もなく、必死だった。
その下手な奉仕の合間にも、翡翠の青年の眼前で少女の細い指は自身から零れた蜜を腫れの残る花弁全体に刷り込んでいく。麻睡の残る下肢は、痛みは薄く快感のみ近い。]

ーーーーっくぅ

[細い管の抜かれた花芽に触れた時、びりびりと背筋を駆け上がる官能に少女は一人悶え痴態を露す。]


メモを貼った。




[背中に立てられる爪に微かに眉が寄った。
確認をしたのは、濡れていないほうが精神的に都合が良かったから。
主が頷いたので、気にしないことにした。
寝そべる少女の姿、勝手に預けられる下肢。
乱れていく様子と濡れたを見て、心底嫌そうな顔をした。
ちらりと、男にもう一度視線を向ける]

『…』

[多分、嫌がっても男は許してはくれないだろうし、
かと言ってこんな濡れたものに、触りたくもない]

『…気持ち悪い。何、これ』

[今度ははっきりと口で声にした。
勝手に蠢くその指の上、両の手首をひとまとめに掴んで、
その手首に苛立ちのままに爪を立ててシーツへと押さえつける]


[少女の押し殺した言葉は知らないが
果たして何処まで耐えられるものか、男は少女の身体を醒めた目で見ている]

 ……サボってるのかい?
 若しかしてずっと咥えていたいのかな?
 それじゃ何時まで立っても終わらないよ。

[首を傾いで見下す視線。
その向こう側、青年が嫌悪に顔を歪めるのが見える]

 おや。
 そんなに気持ち悪いなら、洗ってやるといいよ。

[男が指差した先には寝酒にしている
丁度彼女の瞳の色と同じワイン]

 突っ込んでやれば?

[アルコール消毒になるかもねと笑いながら告げた]


[主が止めなければ、そのまま爪は手首に傷をつけて赤く染め始める。
幾らまだ少年の域とはいえ結局は男だ。其れなりにも鍛えている。
爪が食い込む力は、少年の苛立ちそのものだった。
ぬりこめる指がなければ、雫は少女の内股を伝うか、
それともシーツに水玉を描くかしか道はない]

『…こんなのに、もったいない。
いいの…?』

[見えたのは自分の瞳よりもずっと暗い色のボトル。
中に入っているのは葡萄酒と理解できる。
ゆっくりと瞬きをしてから、一度寝台を下りてそのボトルを手にして戻ってくる。

少女と交わす言葉なんて何もない。
ただ、何の遠慮もなくボトルの口を蜜泉ではなくて
その後ろ──蕾へと軽く捩じりこむように押し込んだ。
腰を高く上げさせれば点滴にしてはあまりに破格すぎる
葡萄酒は少女の中へと音を立てて。
飲みきれず溢れた葡萄酒は、肌を伝って塗り込めた蜜をも洗いながして
シーツに深い紫の大輪を咲かせてゆく]


[彼が少女の手を傷つけていても、男が止めないのは
彼女を未だ自身の奴隷として手元に置くかどうか決めかねている所為。
意趣返しに使う事も出来るが、さてどうしたものか
男の思惑は知らぬが仏と言うもの]

 いいよ、まだ半分くらいは残ってるだろう?
 ああ……No2、ちゃんと全部飲むんだよ。
 零したらどうなるかは
 先に教えてあげた方がいいかな?

[ボトルにはまだたっぷりと紅い液体が残っている。
其れを後ろへ捻じ込む彼に、男は一度瞬き
そして愉しげに哂った]

 ……直腸にアルコール入れるとさ
 正気なんて保てないんだよねぇ。
 よく知ってるじゃないか。


……ん、だとッ

[蜜で濡れた手首が男の腕力で拘束される。
青年の後孔に突っ込まれていた性器をしゃぶる身にもなれと訴えたい。
売り言葉に買い言葉で猛然と噛み付こうとした葡萄酒色が、同じ色をした液体に真ん丸に瞠目かれる。]

あっ――ああぁっ――、

[擦れた悲鳴、直腸に流れ込む酒精が逆流し、乳白色の肢体を、シーツを、汚していく。]

やめ、やめてぇ……!

[粘膜で直接摂取したそれは焼けるような疼きを齎す。気が狂ってしまいそう。
頭を振り乱して懇願する少女の貌に、矜持などさっぱり窺えない。
理性を飛ばして、身体を痙攣させながら、嬌声とも悲鳴ともつかぬ気狂いの喘ぎを部屋に響かせる。]


『…そうなの?』

[男の言葉に首を軽くひねる。
蕩けていた硬翠がうっすらと帯び始めるのは獣のような微かな光。
彼が住んでいた国は古くは酷く享楽的な性に事欠かなかった大地。
その血の流れが自然と少年にそうさせているだなんて、
この乱れ切った閨の中で誰が気づけていただろう]

『…いい気味』

[上がる悲鳴、葡萄酒に塗れた姿。微かに呟く声に滲むサディスティック。
酒精に濡れた手は再び少女の手首を拘束する。
傷に血が滲んでいたら、きっとそれは肌を刺すような痛みになる。
主が何一つ気にしなくていいといった雰囲気だったから、
何の遠慮もなく、洗い流してなお滲む蜜へのと苛立ちと不快感と共に
未だ解放させてもらえない自身を押し込んだ。
少女の口からどんな声が上がろうと、一切気にするつもりはない。
けれど、その内側の絡みついてくるような肉に自分を蹂躙していった女達に似た
肉欲の浅ましさを思い出して、最早腰を動かす気にもなれなかった]


[全部干せなど無理な話。酒瓶で蓋をされた菊座は、瞳と同じ色をした涙を溢れさせる。言葉なんてもう理解できない。押し返そうと轟いていた肉壁は凶器と化した液体に洗われ、皮膚を真っ赤に火照らせる。快楽と苦痛の境界を超越して、赤子のように泣き叫ぶ。]

め、だめ、 抜いてッ つぃ、熱い熱い熱い……!!

[残酷な注入を止めない男を蹴り飛ばそうとしても、既に身体は少女の意志では動かず、高く上げさせられた腰を崩してひくりひくりと震えるだけ。]


 ああ……やっぱりこっちの声のがイイ。

[少女の悲鳴は嬌声より余程男の欲をかきたてる。
満足そうに呟いて、男は彼女の髪を掴み顔を上げさせた]

 零すな、って言っただろう?
 しっかりお尻の穴締めて耐えないと駄目じゃないか。

[囁く声音は蜜のように甘い。
ただ、男の瞳は恐ろしく冷たい色をしていた]

 悲鳴上げてる暇は無いよ。

[そうして己の肉棒を柔かな唇に押し当てる]


――抜け、って ば、 ああぁあああぁッ

[意味ある言葉を吐けたのはそれが最後。
本来の役目と正反対を課せられる後方の孔は、みちみちと押し込まれる肉塊に裂けて一層少女の意識を追いやる。手首から、下肢から、傷を征服し沁透するアルコール。血流にのって高濃度のそれは、神経を焼き尽くし少女を裡から壊していく。]


[首を捻った青年に頷いた。
直腸からの摂取は時に急性中毒で死に至る事もあるが
そうなった時はその時と、其処までは説明しない。
少女の奥から毀れるアルコールのにおい
苛立っているように見える青年から毀れた言葉が
男の笑みを誘う]

 ……Jadeは、この子が嫌いかい?

[彼の乱暴な仕草は男が求めるものだった。
よく出来た褒美を取らせてやろうと思いながら
素朴な疑問を口にした]


[嗜虐芯をちらつかせる男たちに挟まれて、少女の身体は救いを求めてシーツの上をもがくように泳ぐ。
舌を動かす気力もなく、端に血のこびりついた唇は男の巨根を頬張ると吐き気にえづき、無防備に喉を仰け反らせた。だらだらと血混じりの唾液が皮膚を汚し、葡萄酒色の瞳は涙の奥で正気を失う。]

……ん ぅんんッ 、


 ……御前だけ気持ちよくなってどうするの。

[男は一向に改善を見せない少女の舌技に苛立ち混じる声をかける。
手を伸ばし、彼女の顎を掴んだ。
骨の軋む音がするほどに力を込める]

 咥えられないっていうんなら
 顎、外してやるよ。


メモを貼った。


メモを貼った。


『ごしゅじんさまが、いいって言ったらね』

[目の前には先程までボトルを咥えこんでいた蕾。
すっかり中身のなくなったそれを、気紛れに玩具の代わりに押し込んだりもした。
熟れてなお狭い女の中は、葡萄酒の齎す熱で酷くどろどろとしていて、
不快感は一層と狭いその場所を遠慮なく奥へと進む。
そのまま動かすつもりはない。あくまで動かして遊ぶのは菊につきたてた酒瓶だけ]

『…嫌い。
熟れた女は、みんな嫌い。きもちわるい』

[今目の前で狂っている少女だけじゃなく。
主への返答、舞台で示した嫌悪を示した理由がそこに在る]


メモを貼った。


 はは、No2の口の利き方が悪いから駄目。
 抜くのは許さないよ。

[前に青年のものを、後ろへ酒瓶を嵌められた少女に男は甘く低い声で告げた。
同時に其れは青年に対しても、達する事も抜く事も許さないと言う命令になる]

 ……熟れた女ね。
 No2も最初舞台で見た時はこうじゃなかったのになぁ。
 残念だよ、すっかり色情狂になってしまって。
 でもまあ、悲鳴はイイね。

[其れから青年へ視線を流した]

 バックから嵌めてればわからないんじゃない?
 この子胸無いし、凹凸無いし、男の子と変わらないよ。


メモを貼った。


>>*17>>*18

っ………く!

[目は見開いたまま、痛みに堪える。
 目を閉じれば容易く現実から逃げられるであろうが、同時に腕が食いちぎられる可能性も高くなる。

 女の血の臭いが、部屋中に充満する。
 絨毯の上に血がぼたぼたと垂れ落ち、絨毯に九州されてゆく。先ほどまで優雅に舞っていた筈の絨毯の毛は、二度とダンスができない身体になってしまった。

 己の骨がミシミシと軋むのを感じながら、どこまで腕にダメージが入ったかを考える。]

(まずいわね。当分、銃は持てなさそう。
 けれど、腕一本くれてやる覚悟なんてしたら、このコに食われそうね……)


[ふと、唸る声が聞こえぬ理由に感づく。
 この「タオティ」という黒豹は、全く声がしないのだ。喉が響く感触だけは伝わってくるのだが。]


タオティ……っ
アナタ、声帯、ないの?

[黒豹の目を見つめて、言葉を投げかける。
 この従順で獰猛な獣がヒトに「なつく」までに、どれだけの人間と――そしてタオティ自身が――犠牲になったかという議題が、ふと頭の中に過ぎった。]

――…なるほど。
アタシの「ご主人様」はとびっきりのイカレ野郎ってことね。

[犬歯を剥き出しにし、喉を鳴らして笑った。]


メモを貼った。


[今の状況なら、出された命令を守るのはそれほど難しくはない。
何せ嫌悪しか浮かんでこないのだから、抜きさえしなければ、
概ねその命令は守られているに等しい]

『…悲鳴?聞きたいの?』

[男の言葉に軽く首を傾げた。
空いているもう片方の手は少女の体の下へと潜り込んで、
すっかり膨れているらしい芽を、容赦なく捻り潰すかのように指が力を掛ける。
前に幾らかかがむようになったから、少年の上半身が自然と少女の後ろに
咥えさせた酒瓶を胸で押し込む様な形になった]

『…見た目じゃない。におい』

[肌の匂い。体から滲む水分の匂い。そういうものをすべて内包して、におい。
それらが違うのだと、本当に嫌そうな顔をしながら腰を幾らか揺らめかす]


[護る布が少なくなったスカート(だったもの)の隙間から、ガーターベルトの接ぎ目と、剥き出しの性器が見える。]

――…いいコね、ベイビー。
それならばアタシがいいことしてあげてよ。

[黒豹が右足を浮かせたのを機会に、ゆっくりと彼の身体を絨毯の上に横たえる。一瞬でも気を抜けば、彼の牙と重量に引き摺られて、そのまま腕が食いちぎられかねない。ギリギリの距離感を保ちながらのせいか、その動きはひどく緩慢だ。

 とはいえ、おそらく己の左腕――噛ませた方の腕――は「しばらく」使い物にならないだろう。]

しばらく銃(ルガー)を握れない身体にした責任、取ってよね?

[半ば無理矢理に仰向けに寝かされた黒豹の上にまたがり、犬歯を突き立てて「彼」の首筋をがぶりと噛んだ。そして蜜の溜まった己の孔の中に、彼の性器をゆっくりと挿し入れる。が――…]

う……あああああああッ……!

[表面を棘に覆われた性器が、女の孔の壁面をジリジリと蹂躙する。]

――聞いてないわよ、ベイビー。素敵な罠じゃない。

[唇を震わせ、首筋に脂汗をかきながら、女は再び黒豹の首筋を強く*噛んだ*]


メモを貼った。


[少女の中に埋まっている青年自身がどうなっているか
男には知る由も無かったが、会話が可能なほどには意識が戻っているらしい事に気付いている。
成る程とひとり呟いた]

 俺は嬌声聞いたところでその気にならないし。
 絶望含んだ顔で命令に従う所とか
 痛みに耐える顔だとかに興奮するね。
 あとは――そう、悲鳴もすき。
 泣かせたいと思う子は壊すのに時間をかけていたよ。

[世間話のような会話が飛び交う中
少女への蹂躙は続いている]

 においか……そればっかりはね。
 じゃあ、鼻を焼いて潰してあげようか。
 感じる事なんてなくなるよ。


[締め付けの強弱が緩くなったと感じれば、
少年の手は遠慮なく後孔の瓶をぐり、と動かす。
どちらも手やら、自身やらに手応えや具合を感じながら]

『そんなにきつく締めて…みっともないね。
いくらキモチイイからって、加減しないと…中で瓶が割れても知らないよ?』

[少女にかける声には、そうなったら面白いのに、なんて期待を含んでいた。
実際のところそう簡単に瓶が割れるなんて思えなかったが、
別にこちらが割ってしまえば中に入っている部分だって罅ぐらいは入るだろう。
そうなったら彼女はいったいどうなるのか。想像だけで楽しくなる]

『…焼かれるのは、嫌です』

[花粉症でもないのに鼻を焼くなんてと思う。
恐らく彼が言うからには、そんな生易しい医療行為的なものではない気がする。
ふる、と小さく首を横に振って]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


ひゃ、あああぁあぅ

[ゴキリ、と衝撃が全身に木霊した。首でも縊られたかと勘違いしてしまう。
限界まで開かれたのは、どこの口か。
最早身体でなく道具のように扱われる全身が、悲鳴を上げる。
びくびくと背が撓るのは条件反射。
拒絶を示す箇所がない。視界が目隠しもないのにホワイトアウトする。]

あ゛ っ あ゛あ゛ぁ゛――

[触れられている箇所に関わらず、痛みとも快感ともつかぬ何かが身体を踊らせ、壊していく。背後から押し込められる瓶が、パキン、と高く乾いた罅を走らせた。
男たちの会話はもう聞こえない。]


メモを貼った。


メモを貼った。


[少女の身体は、最早快感を感じることもなく、ただ奥底に秘めた守るべきものを保護するためだけに、意識を手放させる。閉じられない口が酸素だけを求めるのも、秘孔が収縮するのも、全ては生理的な反応だけ。声もなくガクガクと揺さぶられるだけの身体は芯を失ったようで、四肢は力なく寝台に投げ出される――失神していた。]


メモを貼った。


 焼かれるのは嫌か。
 じゃ、潰すだけにしておこうね。

[首を振る青年に、男はあっさりと告げる。
文字通り潰すのだ。
彼の想像にある可愛らしい医療行為とは天地ほどの差がある]

 おっと、本当に割れるんじゃない?
 力抜かないとヤバイよ、No2。

[男の手は彼女の頭を押さえつけていた。
顎の外れた彼女が口を閉じる事は不可能だろう。
幾らか萎えた肉塊を少女の喉奥に押し付けるように捻り入れる。
気道を塞ぐようにして幾度も掴んだ頭を前後に揺する。
狭いその場所を思う様蹂躙しながら、男は満足そうな溜息を零した。
彼女の咥内を犯す熱の質量が増すと共に、青臭い雄の味が広がっていく]


 あーあ……イっちゃったか。

[白目を剥いてしまったか。
少女の力が抜けてしまった事に気付いて
張り詰めた自身を引き抜くと]

 ……中途半端だなぁ。
 どうすんの、これ。

[其の凶器でひたひたと頬を叩く]


[少女の悲鳴に興味はない。
軽く驚いたのは、瓶から本当に悲鳴が上がったから。微かに喉が揺れる]

『…危ないな。破片がベッドに落ちるだろう。怪我させるつもり?』

[軽く肩を竦めた。ゆっくりと、まだ砕けてはいない瓶をゆっくり抜きだす。
罅が入ったのは瓶の内側らしい。欠片も出てはいないようだから、
今のところは大丈夫だろう。かと言ってその場所に自身を補うことなどするつもりはない]

『…酷い格好』

[呟いて、幾らか腰を強めに揺らした。
手首に立てた爪は既に失神した少女の血に濡れ]

『それも、嫌です。…我慢、すれば、いい、ですか?』

[軽く首を傾げる。さっきの言葉が確かなら、
一度処理を済ませて感じなくなるよりは、処理をせずに
嫌がる行為を繰り返すほうが彼の欲求を満たせるのではないかと考えたから]


ふぁ……ン……っ

[泥濘の底から、意識が浮上するまで。
苦しい、苦しい、苦しい。身体が意志を封じて、覚醒を遠ざけようとする、防衛本能。
このまま気など付かなかった方が少女にとって幸せだったに違いない。
じんじんと外された顎が吐血しそうに痛む顎から頬にかけて。ひたりと頬に触れる生暖かな何かが優しい指先などではないことは、鼻腔を擘く悪臭で判別できていたのに。]

……………………ッ

[夢と現を彷徨っていた意識が、痛みで現実と強制的に向き合わされる。]


メモを貼った。


[意識などあってもなくても同じかも知れない。
自分の意志で身体が自由にならぬことに変わりはないのだから。
ただ、確実に自身の置かれた境遇が、鉄壁の心にまで罅を入れ、粉微塵に砕こうとする。
あまりに辛いと、人間涙さえ流せないのだと、遠く身体を見捨てた思考。指一本、ぴくりとも動かせない。]


 それも嫌なら我慢するんだね。
 その子でイケないようなら、おねだりの方法は教えたろう?

[青年には肩を竦めてそう言うと
ぴくりとも動かなくなった少女の髪を掴んで顔を上げさせる]

 まさか、この程度で壊れたわけじゃないだろうな。

[もう片手が顎を乱暴に上下させる。
がちりと嵌まるまでに痛みが幾らか伴うが、外れた顎はそれで治る筈]


[少女の中に埋めこんだものが感じるのは
男が悲鳴に悦を感じるのに似ているのかもしれない。
失神して弛緩したことなど構わずに幾らか腰を揺らす。
達するほどのものはないけれど、最初に比べればまだ幾らか愉しめそうではあった]

…。

[こくり、と首を縦に振る。
今は達しては駄目だと言われたし、やはり女は体が受け付けないのか
少女の中に白を撒き散らすような事はしないけれど。
男が少女の顎を嵌め直す様子を見る]


―ヴェスパタインの部屋―

[獣の牙が腕から抜かれ、左腕の拘束が無くなった。
 左腕は確かに繋がっている。だが、その場所に力を込めようにも、一切の力が入らない。噛まれた箇所には、鋭く大きな穴が開いており、そこを注意深く覗くと、生々しい赤い色をした肉が見えるだろう。

 呻き声のような吐息を漏らしながら、女は黒豹と繋がったまま腰を振る。]

……っははは!
アタシ処女だったのねェ……あのコ達と同じように。

ほら見て、見物人のおにーさん達。すっごいでしょ。膣から血、出まくり。

[まだ力が入る方の右手を差し出し、見せつける。
 そこには確かに、破瓜らしきものをした膣から拭った血が乗っている。だが、腕から出た血と混ざり合ってしまい、もはやどこの部位から出た血かすら分からなくなった。]


―ヴェスパタインの部屋―

[黒豹にのしかかられ、今度は女が仰向けになる。
 同じように首筋を甘噛みされ、女は苦悶の表情を浮かべた。]

痛……っ!ロスト・ヴァージンなんて十年かそこらぶりかしらね。
アタシ、人間以外のとセックスするのは初めてよ。

くっ……あはははははは!いいわ!ベイビー。最高よ!
アタシのハニーポットは血みどろのグッチャグチャ。
オマケに腕まで台無しだわ。

どうしてくれるのよ、ホントに。楽しすぎてたまらないわ!

[己の血でできた赤い海の中で、女はゲタゲタと笑い声を上げている**]


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ぁ……うぅ……、

!!

[バキン、とまた耳の側で音がした。耳の下付近が、果てしなく痛む、痛む。その実、剥き出しの神経の上をいやらしい蟲に這い回られているよう。為される会話の音は、近く遠く、ぼんやりとして現実味に欠ける。
壊れてしまえたら楽なのに。意志の光を取り戻してしまった瞳は、初めて怯えを極限まで映して酷い男と向き合ってしまった。蛇に睨まれた――自分は何なのだろう。奴隷。心が受け入れぬこの処遇に、最早復讐心が擡げる余地もない。]

――――ッ


[素直になった青年の頷きに、男はちらりと視線を投げるだけに留めた。
何故なら、目前の少女の表情が何より男を悦ばせたから。
葡萄酒色の瞳に浮かんでいるのは]

 ――…くくっ、ふ……あはは

[幾ら少女が努力しようと思う程の反応を見せなかった男の陰茎は格段に質量を増し、固く反り返って腹に届くほど。
褐色の瞳は愉悦を浮かべ、彼女を見下ろしている]

 お目覚めかい。
 それじゃあ、そろそろ仕上げといこうか。
 
[ぎし、と寝台の上で膝を立てて]


[男の嘲るような嗤いが鼓膜に突き刺さる。
瞠目した目に映るのは、嘘のように巨大な――狂気を齎す兇器。
ぶるぶると頭を振ると、噛み合わせの悪い顎が轢んだが、それでも何度も拒絶するように頭を振る。絶望に色彩られた瞳は、その虹彩を獣のように細め、]

……や、だ 壊れ こわ、れる ゃああああ!


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 ……五月蝿いよ。

[甲高い少女の悲鳴は流石に耳に痛い。
苛立った男の呟きの後、彼女の頬に拳が飛ぶ。
容赦の無い行為ではあるが
男の今迄の仕打ちを受けてきた青年からすれば
軽い処置だと思うかもしれない]


――ッく!

[ついに顎骨が砕け散ったのかと思った。目の前で星が飛ぶ。
咥内を歯で切ったのだろう、広がる血の味。少女の丸みがかって白かった頬は、みるみる内出血のどす黒さと鮮血に塗り潰された。]

――かはっ、 は、 はぁ、 は、

[歯が折れなかったのは不幸中の幸いか。血を吐く少女の身体は殴られたままシーツに没む。]


メモを貼った。


[少女が悲鳴を上げれば上げるほど。
男が満たされれば充たされるほど、少年の内側に染みだす黒い感情。
男から許可を貰えないまま、少女の中に収めたまま。
仕上げ、という言葉に微かに吐息を零す。

少女の仕上げだというのなら、自分はいつ赦してもらえるのだろう。
軽く気が狂いそうだった。
けれど、まだ。いい、と言われていないから。
だから、少年は少女が男に殴られる様を、ただ眺めた]


[意識を失っていたのはどれ位だっただろう。
それは僅かな時間だったか、それとも暫く経っていたか。]

…ん、……。

[ぴくりと眉が寄って。
ゆっくりと瞼が上がる。
漆黒はまだぼんやりしたまま瞬いた。]


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 Jadeはよく頑張ってるじゃないか。
 これはご褒美弾まないとね?

[寝台の上でぐったりとした少女を見下ろし
拳に唇を寄せる。
頬の色が変わる様を眺めながら]
 
 その子抱えて、お尻こっちに向けさせてよ。
 瓶が入ったなら俺のも多分イケるでしょ。

[張り詰めた自身を扱くようにして見せ付けた]


[青年を含んだままの膣が、暴力の余波でひくひくと痙攣する。
厳格な父にすら顔は殴られたことのない少女は、その衝撃に心の罅が増していた。
男の力との圧倒的な差異。何故立ち居振る舞いだけで、男のようになれるなどと思えていたのか。]

……っひ、 うぁ、 ぁ、

[もう悲鳴も泣き声もあげる気力さえなく、ただ堪えるだけ。
シーツに無意識に爪を立て、手首まで血に浸して。
どこの酔狂が、右頬を張られて左も差し出せなどと言えたのだろう。
自分が何か悪いことをしたのかと、その罰なのかと考えても詮ないこと。
あるとすれば、二度の選択を誤った、それだけだろう。
最初は、無知故に融資の話を信じて、あんな舞台に立たされたこと。
二度目は、買い主との決別。
どれも自分が選んだものなのだから、後悔はあっても受け入れるしかない、抗いようのない結末。
軽く吹っ飛ばされるほど華奢な身体は、胎児のように背を丸めていた。]


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― 客席 ―

[再び舞台に上げられた女。
向ける視線は、居た堪れなくて 辛い。

ずくりずくりと、まだ 下半身は痛いまま]



…… ぁ、

[意識を志乃が取り戻すまで、右腕で抱えたまま。
僅かに見下ろす形で、漆黒を見た。]


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[男の褒美の言葉に微かに硬翠にとろりとした色が浮かぶ。
だから、今はまだもう少し耐えることになる]

…『欠片、大丈夫、かな』

[ちら、と遠くにやった瓶を見やる。
破片は落ちてはいないようだけれど。
心配する相手は少女ではなく男。
でも、早く男が欲しくて仕方ないのは自分。

殴られた衝撃で、幾らか自分のものを締めつけてくる力など
無視するかのように少年はただ男の命令に従う。
丸くなった小さい体から自身が抜け落ちない程度に、
浅く抜き少女と向きあう形にして、また奥へとしっかり埋める。
そうすれば、男のほうへと少女の尻が向けられる。
本当に女とは思えないほど痩せこけた体を見てなお、
彼女へと見せる表情は嫌悪以外の感情はない]


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…… ッ 


[蛇が蠢くのが見えれば小さく息を呑む。
蟲や生物は苦手ではないけれど、舞台で1人残されて
あんな状況に立たされて―――]


 ッ… 悪趣味野郎が。

[笑って見ているなんて 常人は出来るわけない。
だからこそ、あいつは 嫌いだ。]


― 客席 ―

―――辰…兄…、…?

[身体を抱く、暖かい腕。
あやふやな視界に映った人影の名を、桜色の唇は思いつくままに零した。
見下ろす形の相手からは、その唇の奥。
紅い舌先に金が埋め込まれているのがちらりと見えたか。

ぼんやりとした漆黒を何度か瞬けば、見上げるその姿は鮮明になってきて。]

…あ、……。

[その姿を認めると、咄嗟に漆黒を逸らした。
そしてゆっくりと状況を把握して。]

『…ごめんなさい 
 もう だいじょうぶ。』

[小さく告げて、そのまま起き上がろうと。]


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 ああ……そういや罅入ってたっけ。

[青年の言葉に思い至り、男は此方へ向けられた少女の窄まりを指で掻き分けるようにして覗き込む。
とろりと毀れるのは体温で暖められた葡萄酒か。
世間知らずの少女にはもう意識など無いかもしれない。
彼女は全てにおいて甘かったのだと、経緯を聞けば男ならそう哂うだろう]

 じゃ、此処の検分はパスかな。
 Jade御前は未だイケるかい?

[いきり立った凶器を埋める先を求め、男は顔を上げると青年に向かい首を傾いだ]


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[破片。まさか自分の狭すぎる後孔で瓶に罅が入っていたとは、少女も知らず。
見下ろす青年の硬翠に何が映っていようが、抵抗を失った身体は人形のように操られる。]

――ッ、……ッ、

[声をあげれば殴られると覚えたのか、角度を変えて膣を擦り上げる男根にも、喉の奥に詰まりそうな血を吐くだけで、音は出さない。全身が膿んだように痛くて怠くて、それでも背だけは弧を描いて時折反り返る。]


[少女の遠慮がちで優しい愛撫に、女は吐息混じりの甘い声を漏らす。
その甘やかすような指と舌は、可愛らしいと甘やかされて育った少女の今までの幸せな人生のよう。
それは甘美でもくすぐったく、感じても昇りつめるには足りなくて。


イッて構わないと主人は言うけれど…]

…もっと激しくて構わないのよ?

[掠れた声で小さく囁く。
うっかり少女が傷口に触れてしまえば、ひときわ敏感に身を震わせた。]


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長老の孫 マーゴの頭を抱えるようにして、急に強く触れた刺激に軽く仰け反って啼いた。


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[首を縦に振る。
奴隷が傷つくのは構わないだろうが、男自身が傷つくとなると違うだろう。
先日のジャワー事件を思い出す。アレがいい例だ。
軽く揺らせば、少女の背が撓るのを横目に]

…ッ…『はい』

[軽く傾げられる首。
微かに喉を鳴らし、小さく首を縦に振った]


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 そう、じゃあ御前にしよう。

[ネクタイの柄を選ぶような感覚を思わせる声。
男は青年の様子に瞳を細め、寝台の上を移動する。
少女を抱えた青年の背後へ。
抱き地蔵状態の体位から、青年の背を押して千鳥へと変える。
長い間放置されていた彼の秘所へと熱棒を押し当てながら]

 イク時はちゃんと言うんだよ。
 中に出すんじゃなくて顔にかけてあげて。

[青年へと命令を一つ]


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[気軽な言葉。
体勢が崩れて、少女の上にかぶさるに近い状況。
おんなの匂いがするその肌は心地よいとは思わなかったけれど、
それでも、与えられようとしているものはずっと耐えた体には歓喜。
足りなかったものを満たされれば、微かに甘い声が落ちた]

…っ

[首を縦に振った。
少女の中に埋めたままだったものに、
まるで火がついたように熱が戻る。
ずっと我慢したものをじっくりと味わうように、
狭いその場所は男をきつく捉えて離さない]


[くにゃりと曲げられる両膝に、小さな負荷がかかった。腕で支えられているとはいえ、男二人分の体重と圧迫感に、喉からこふりとまた紅が溢れる。]

…………ぁ、……、っ

[裂けそうな兇器が遠のいて、唇は必死に酸素を貪った。呼吸は荒く浅い。
安堵に気を緩めた途端に、ぼろぼろと涙が溢れて殴られた頬を冷やしていった。]


[少女の指は次第に激しく大胆に。
荒くなる息。ブルネットの長い髪を振り乱して喘ぐ。]

…ン、…ぁあっ! ぁぁぁぁんーっ!!
[きゅうと指を締め付けるような痙攣。
高く啼いて、くたんと力が抜けた。]


[青年は随分慣れてしまったようで、
彼の秘穴は圧倒的な質量を持つ男の其れをずぶずぶと飲み込んでいく。
飲み込む律動に身を任せていれば、間も無く根元までが収められてしまう]

 ――…っ、
 
[膝を立てた状態で彼の双丘に手をついて、男は浅い呼吸を繰り返す。少女の身にかかっているのは青年一人分の体重である]

 欲張りだね。

[平静を取り戻した男は、抉るように腰を使い始めた。
その振動は青年を通して少女にも伝わるだろう]


[厭わしい身体は、壊れかけた心と裏腹に、近づいた男の獣臭と体温に、裡をぎゅうと締め付ける力を強める。押し出される白濁した泡が、葡萄酒と血に混ざって色を薄めていった。乳白色の皮膚に、幾筋もの雫が通った跡。比較的汚れの少ない少年めいた胸の先端は刺激も与えられていないのに、硬く凝ってぷるぷると震えている。]

――っく、はぁん、ぁ、


[この間のような痛みが少ないのは、恐らく
散々尻尾で遊ばれていたからだろう。
それに、一度男を咥えこんでもいる。
男のものがすべて納められれば、零れたのはやわらかい溜息一つ。
欲張り、と小さく詰る言葉に肩が震えた]

『ごめん、なさ…ッ』…ぁ、あ……っ!

[揺すぶられる。
そのたびに、締めつけてくる少女の中に埋めたものが
狭い内側を遠慮なく擦り上げる。
自分はと言えば、男を貪るのに夢中だった。
上がる声は少女が部屋に入ってきたときよりも艶めかしい。
どれぐらい耐えたのかもわからない]

『…も、……無理…で、す……っ』

[男へと願う声は、掠れて尾を引く]


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[幾度と無く青年の臀部へ腰を打ちつけながら
潰されてしまった小さな身体もまた反応しているらしいと
少女の声で気付く]

 あはは、No2……御前にぴったりの名前をあげる。
 Puta――そんなにされて感じる御前には相応しいだろう?

[宝石の名をつけた青年とは違って
蔑称をつけられた少女は何を思うのか]

 嗚呼……もう限界か
 イイよ、出しても。

[甘く鳴く青年の声に、男は哂いながら許可を出した。
同時に一度入り口近くまで抜いた熱棒で
ごり、と奥の奥まで貫く]


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[許可する声が聞こえた。肩が微かに震える。
男に貫かれたまま、卑猥に絡む少女の裡から自身を抜けば
それを見計らったかのように、自分の中を強く貫いてくるモノ。
少女がどう思うかなんてことよりも、男の言う通りにしなくては、と、
その感情だけが命令通り少女の虚ろな顔へと白い雨を降らせるに至った]

───は…っ、ん……ぁ、あ……!!

[声を抑えるなんてことは考えられなかった。
自分の中に深く埋められた男を、熱を欲する体は
何一つ遠慮することなくきつく締めつける]


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─ 客席 ─

[仮面が剥がれてあらわれるグロリアの艶めいた微笑>>*10。
 胸の中にその身体をすっぽり抱き込んで、貌を覗き込む。
 おんなのちいさな顎を持ち上げて、啄むようなくちづけ。くちびるを食むうちに、トロリと舌が絡まる。甘くあまく交わる透明な体液を吸い上げては舐める。じわじわと熱が広がる身体。

 伏せていた睫毛が揺れ、グロリアの視線が準備が進む舞台へと向いた事に気付いた。運ばれてくるのは、大きなウォーターベットと、完璧な裸体に毛皮を纏ったツィー。M字に脚を開いてすら、芸術品のような肢体。ライトに照らされた傷口すらも。マーゴと絡ませるようだ。

 舞台を見ても、以前のような恐怖や嫌悪、罪悪感や葛藤が無い事に驚く。今のイアンの、グロリア以外に向ける感情や感覚はすべて死んでしまっているのかもしれない。]


[イアンは腕の中からするりと抜けて席に付くグロリア>>*16に、喪失感を味わう。けれども腕におんなの細い指が絡んでいる。]

……グロリア。

[彼女にだけ聴こえるような囁き。
 マーゴを買うのかとは問わない。少女に掛けた言葉は偽善よりも舞台で遊んでいるヴェスパタインよりも酷いとも言わない。]


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[一際甘い声で鳴く青年の内壁が、
男を強く締め付ける。
ふる、と短く震え
はじけそうな半身を引き抜く]

 く……っ

[呻く低い音を零して
ぎし、と膝で寝台の上を這い
白濁に塗れた少女の顔へと熱い迸りを解き放った]


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[欧州の語学に秀でた少女は、与えられた名が西班牙語の娼婦の蔑称であると、雌犬呼ばわりと変わらないと、諦めた心地で受け入れる。今更何と呼ばれようと、カルヴィナは死んだのだし、この虚ろな身体の扱いが変わるとも思われない。]

は、ああぁ、あ  つ ぃ

[少女は達することがないまま、身体を好きなように蹂躙され、最後の仕上げとばかりに白濁の化粧を施された。
今迄はゴムの中に放たれたことしかないそれが、卑しい肢体に降り注ぐ。
前髪に、額に、頬に、眉毛睫毛目蓋に、熱く生臭い粘液が付着する。
失明の可能性は、ぎゅっと目蓋を閉じて回避したけれど、瞬く度に白いねばつくものが長い上睫毛と下睫毛の間で糸を引く。]

〜〜〜〜ッ っくは ぁ

[二度目の顔射も間もなく。鼻梁のラインを辿り頬から耳と顎へと唇の切れ目を掠めて飛び散る。]


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[虚ろな葡萄酒色の瞳、血色のよかった乳白色の隙間も見えぬほど、顔は内出血と白濁した精液で埋め尽くされる。呼吸の都度肺を満たす生臭さに、胸がムカムカした。
何より、欲望を顔にかけられるという屈辱が、少女の表情を歪ませ、屈辱を加速させる。]

…………っ、

[それでも、自身は高みへの途中で放り出されたまま、許可がなければ欲望の塊を拭うことすらできなくて。]


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[熱を放った男のものは芯を無くしたように首を垂れる。
脱ぎ捨てたスラックスを取り、ひとり衣服の乱れを直すと
未だ白濁に塗れたままの少女を見遣った]

 酷い顔だ。
 
[赤紫色に腫れた頬と、白濁混じる顔
思わずそんな愉しげな声がもれる]

 でも自分で拭わなかったのは褒めてあげる。
 ……どうしたい、Puta?


…、……

[白い雨を降らせたことで乱れた息を、ゆっくり整える。
男から搾り取ることを許されなかった体は幾らか物足りなくはあったが、
達したことによる満足感はそれなりにある。

顔を白に塗れさせた少女を見やり、胸の内に暗い感情が浮かぶ。
けれど男から何一つ許可は下りていないから、
息を整えるにかこつけて、すべては言葉にしないまま]


……い、イキた ぃ で す

[それは酷く小さくたどたどしい声調。
気が違いそうになりながら、男二人分の精液を浴びて、達したいと欲する。
これが娼婦でなくて何だろう。
瞳は昏く欲望に堕ちていて。
酷い顔。その通りだと思ったから反論はせずスン、と鼻を鳴らす。]

イか せ……て……   ……ださっ

[眦から零れた透明な雫が、白濁液と混ざって耳の裏まで流れていった。]


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>>*21
[喉を鳴らして、くすくすと笑う。
 絶頂を迎えた獣の牙が、首筋から外されたのを感じて、天井を見上げた。種の保存の為、雌に逃げられぬように作られた獣のペニスが乱暴に引き抜かれた。

 獣の体液の臭いは、人間のそれとは違う。
 自分の血の臭いさえ充満していなければ、もっと味わうことができたのかもしれないが。]

……は、あ。
変な鼓動が、する、わ。

[心臓が、いつもよりも激しく跳ねるような心地がする。まるで全身が1本の血管になったような感覚。血の流れも、失血の様子も、全てが手に取るように分かるのだ。

 しかし周囲に居る観客は、いずれも表情を変えぬまま。
 表情を変えることすら禁じられているのかもしれない。]


[男は青年に視線を向けない。
懇願する少女の頬を伝う雫を無表情で眺めながら]

 やれやれ。

[口癖になってしまったその言葉を溜息交じりに落とした]

 とはいえこっちはイったばっかりなんでね。
 Jade、其処の尻尾とってよ。

[青年を弄んでいた器具を指して命じ、男は少女の両足を掴んで持ち上げた]


[たったの1ptで買われた女を目の前で見た。
たったの1ptで人間を買う男を見た。

――― 人間じゃない

そう言い放った男の姿。
あの笑みが、 むかつく。

怪我を負わせた事に今更後悔もない。
むしろ、せいせいしたくらいだ。]


―――…ッ 痛〜

[竿の表に埋め込まれた3つの真珠は違和感と痛みを
与え続けて、熱を持ったままあまり動けず。

それでも、右腕の中の彼女を 
 ――― 離す気には  なれなかった。
それをきっと、 俺を買った主は ――― **]


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[視線はこちらに向かうことはない。
こちらもまたそれを求めているわけではない。
呼ばれて、幾らか重い体を動かせば、
思い出したように首輪に繋がる鎖が金属音を立てる。

尻尾を。
言われたとおりのものを取る。
さっき前まで自分に埋められていたもの。
別に愛着なんか、感じているわけではないけれど]

……。

[ただ、首を縦に振って、男の手元にその玩具を差し出した]


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[細い指にとらわれたイアンの腕。力がこもった手指に力をこめてを絡め返してから、手首をなぞり上げる。肘の所まで来たところで、イアンの手のひらは、ドレスに包まれたグロリアの腰に添えられた。
 そのまま、オークションの終わりまで。側に立っている。
 グロリアの入札は無い。]

──……

[隣席のグロリアの弟に瞬きをして、イアンは無言で彼女を追い掛ける。]


[青年が動いた事で男の耳に鎖の音が聞こえた]

 嗚呼、俺の手塞がってるんだよ。
 そのまま嵌めてやって。

[少女の両足を腰が浮くか浮かないかの所まで持ち上げている
男は振り返りもせずに告げる。
テーブルには放置したままのナイフがありはしたが
彼が差し出してきたのは、毛皮のついた玩具だった。
其れを確認すると、少女の足を左右に開く]


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志乃
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