249 Digital Devil Survivor
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…………グ、ゥ…。
[ぎりりと大蛇>>2:345が身体を締め付けるが。 構わずナツメの首元に喰らい付きブチリと食い千切る。
――アア、甘い。
噎せ返るような血の味に酔う。 だが、大蛇が鎌首を擡げ己を呑みこむ気配に気が付くと、その血塗れの口を離し。]
(10) 2016/06/20(Mon) 01時頃
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……寄越セェッ!
[口元に炎が熾る。 至近距離での炎の息《ファイアブレス》が周囲を燃え上がらせ。
力任せに振るう『爪』の残る右の手は、大蛇から逃れる為でなく、マガタマを呑みこんだ顎を引き千切らんと執拗に狙う。]
(11) 2016/06/20(Mon) 01時頃
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[ばくりと蛇に加えこまれ、視界が塞がる。 首に牙の痛みに、コロセ、と混じる思考のノイズが理性を塗り潰そうとするが。
渡したい、とどこか楽しげに言い>>36。 蛇を制止する声>>37を聞き取り、理解することはまだ、できる。]
……、…ハ、ァ、…っ。
……アンタ。 遊んデるナ。
[みしりと骨が軋むと思えば、視界が開き。 再び伸ばされたナツメの手が頬を撫ぜる。 攻撃ならば怯むことはないのに、敵意のないそれからまた反射的に身を引き逃げ出しそうになって、堪え身を竦ませる。]
(42) 2016/06/20(Mon) 13時頃
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[揺れる瞳はナツメ>>38をギロリと睨む。]
本当ダな……?
[右手を顎から離す。 引き剥がそうとしていたナツメに盗まれた爪によってできた新たな傷から血が溢れる。]
……。 ワかった、やめヨう。
[攻撃続行と中断の間で揺れ動く衝動と理性は、後者が勝った。 元に戻ったナツメの右手の中には5つのマガタマ。
差し出されるであろうそれらに、伸ばした変形したままの指先が震えるが、止める事無く掴む。]
(43) 2016/06/20(Mon) 13時頃
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[マガタマを手に出来た瞬間。 影から飛び出た犬の影が締め付けられた「反撃」とばかりに蛇に牙を立てる。 犬神憑き本体はその隙に一度の跳躍でレジ台の上へと跳び、距離を取る。]
……悪いナ。 オレにヤる気はないんだけドな。
[その場でぐいと血塗れの口元を左腕で拭い。 喉を鳴らすと、発動した回復魔法によって自らの傷はゆっくりと塞がっていく。]
……揺籃……?
[そこで初めて揺籃を見て。 安堵を滲ませ笑う。]
(44) 2016/06/20(Mon) 13時頃
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[笑みはすぐにいつもの無表情に消え。 何か言おうと半ば開いた口は数秒、沈黙をする。]
……。 マガタマ……"マガツヒ"を集めレば。 『望み』を叶えラれるんだ。
[まるでマガタマの調査の依頼に応えるように、呟き。
そしてそれ以上の追撃が無ければ。 そのまま正面のガラスを突き破り、犬神憑きは町の何処かへと駆け去って行くだろう。**]
(45) 2016/06/20(Mon) 13時頃
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―三日目朝 御渡公園管理小屋―
[街へと呪を振り撒く電波塔のほど近く。 物置なども兼ねた小さな管理小屋の周囲は木が折れ、血が飛び散り、激しい戦いの合ったかのような惨状であった。]
……、…ぐ、ぅ…。
[その小屋の中で犬神憑きは呻き声を上げながら目覚める。
スーパーマーケットを逃げるように飛びだした後。 マガタマに群がる悪魔か見境の無い暴徒か覚えはないが、随分な数を倒して、此処に転げ込むとほぼ同時に意識を失ってしまったのだ。]
(66) 2016/06/20(Mon) 19時半頃
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……、…オレ、は…。
[酷い疲労感が残っている。 幾ら悪魔憑きで、耐性や耐久力が上がっていても人間の身体だ。 治癒魔法によって傷自体が治っても、失った血や体力まではどうしようもない、]
……。 ……ア…あ、…。
こレは……割に合わナいなあ……。
[裂けた頬のように、変質した右手が戻っていない。 だが、いずれそうなると分かっていた症状よりも問題なのは。
確かに"5つ”掴んだ筈のマガタマの数が"3つ"しかない事>>62。]
(67) 2016/06/20(Mon) 19時半頃
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……ダから、悪魔に関わるのは面倒くさいンだ。
[自分がナツメの言うように『強い願い』を持つのかは分からない。 ただ"なんとかしなければ"破滅すると分かっていて。 ――あと少し、憎いだけ。]
……次は、殺ソう。
[だから、あの時の怒り任せのそれとは違う 静かな殺意に瞳はうっすらと輝いた。]
(68) 2016/06/20(Mon) 19時半頃
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[マガタマを取り返すにしろ、新たに探すにしろ準備は必要だった。 幸い倉庫代わりにもなっていた此処には物が多かった。
備蓄品だろうミネラルウォーターを頭から被り血を落とすと、口の中も濯ぐ。 非常食の乾パンも2缶全部を食べて。 黒い無地のTシャツも都合よくあったので、千切れ焼けた服と交換に着替えて、漸く表に出た。]
…………うルさいな。
[実際に音が聞こえてくるわけではないが。 振り撒かれる呪の気配に片耳を押さえ電波塔を見上げた。*]
(69) 2016/06/20(Mon) 19時半頃
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―御渡公園外れ 電波塔前―
[『爪』で真二つに引き裂いた悪魔が、黒い煙を噴き出しながら地に消える。]
……嫌な感じ。 妙ナ気配がすルと思えば。
……コれもアンタの仕業かな。
[赤と白の電波塔を見上げ、独り言ちる。 詳細は分からぬものの近付けば流石に電波塔より"何か"発せられているのは察知できる。 それをやったであろう"存在"の事も。]
(109) 2016/06/20(Mon) 22時頃
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[見上げた電波塔の上に誰かの姿>>@2が見えた。 少し考えると、塔へと近付き最上部を目指し登り出す。]
……ヤっぱ、アンタか。
[普通の人間よりはるかに早く登りきると。 そこには予想通りに姿があった。]
煩くテ、あとマガタマがあるかと見に来た。 コれは、何をしているんダ?
ナんだか、少し、苛つく。
[ゆらゆらと視線は左右に不安定に揺れる。]
(123) 2016/06/20(Mon) 22時半頃
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[そこに置かれた巨大なマガタマと周囲の何かを模ったらしいモノ。 座禅を組んだままの女>>@3を順に胡乱とした目で見やる。]
ああ、結界ハ確かにな。 ……アンタの目的は「復讐」ダったっけ?
[女から視線を外し、外を向く。]
今はオレのマガタマは漸く、いヤ、下手をして3つダ。 ひとつハ完全にくろくない。 まダ、足りないよなあ。
[此処からは御渡が良く見えた。]
(132) 2016/06/20(Mon) 23時頃
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……ダよなあ。 モっと必要だよなあ。
[女>>@4の話を聞きながら眼下に広がる景色を睨むように見る。 点々見える動く黒い点は人か悪魔だろうか。 所々火の手が上がっているのか煙も見え、此処までも新しい血臭が漂ってきそうだ。]
アあ、ソれなら少し分かるな。 家族の仇とカ、そうイうのはわからないケど。 すっきりするだろうナ。
あいつラを断てたら。
[呪の影響か、不意に家族を思い出し哂う。 所持する白のマガタマが少し黒く染まったのには気づかない。]
(150) 2016/06/20(Mon) 23時半頃
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オレはちょっと"縁切り"したい感じかナ。
……身内か、分かルな。 切れぬ"縁"程、憎いものはナい。
[振り返り女>>@5を見る目は爛々と光る。 それでも理性を呑みこみそうな憎悪は、一度奥へと引っこんで。]
長居、し過ぎたかな。 残りを回収に戻ル。
……アンタの復讐も、成るといいナ。
[そう残して、電波塔を下りはじめる。]
(161) 2016/06/21(Tue) 00時頃
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―駅前 繁華街―
[電波塔を後にして暫く。 マガタマを探し歩くも出会うのは暴徒か下級悪魔ばかり。
途中、自動販売機を破壊して確保したお汁粉ドリンクを飲みながら、マガタマを探しがてら義理を果たすかととあるBARへと向かっていたが。]
……へえ。
[鉄パイプを片手に歩く男>>176。 少しだけうなじの後ろがむずむずする感じがした。]
(177) 2016/06/21(Tue) 01時半頃
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アンタ、マガタマって知ラない?
[きっとこの状況からしたら落ち着き過ぎた感情の乗らない声で話しかけ、口元を歪めた。**]
(179) 2016/06/21(Tue) 01時半頃
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オレ?オレは「人間」……かナ?
[返事の代わりに返って来る低い声>>185での問いに、変形した右手で自らのうなじに触れ爪を立てる。]
アンタは。 悪魔、連レてる感じ、するんだけどな。
もしマガタマを持ってるなラ……――。
["ナツメ"にもそうした様に"お願い"を口にしようとして。 何かに気が付いて驚いた、不思議そうな顔をする。]
(220) 2016/06/21(Tue) 19時頃
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なんで一々お願いしているんダっけ?
…………。 千秋も死んダのに。
[忍田千秋の死の報告を"仲間"から聞いたのは少し前。 彼はただの"知り合い"で「ヤタガラス」だから仕方ない。 別に悲しくない。 そもそも人の死に対して悲しむ事なんて今までなかった。 なかったけれど――。]
(221) 2016/06/21(Tue) 19時頃
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たらたらしてて叶えられなかったとか。
確かに"悪い"な。
[蘇るのは悪魔>>56の囁き。]
(222) 2016/06/21(Tue) 19時頃
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[電波塔の上で渦巻くモノに中てられたのか。 必要と不必要の境界が曖昧になった気がする。]
ドうでもいい相手に。 真偽を一々確かめルのもまだるっこしい。
[項から離した掌に真っ黒な呪詛が凝っていく。 所持するマガタマ3つのうちのひとつ。 塔の上で既に濃い灰色へと色を変えていた最後の白が完全な黒へ変わったのもこの時だ。]
マガタマ持ってテ今も生きてられるなラ。 このくらいじゃ死なないダろ。
(223) 2016/06/21(Tue) 19時頃
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――呪殺《ムド》
[鋭い爪を持つ手でゆっくりと男を指差し。 無感動にしかし殺意込めて呪詛を放つ。*]
(224) 2016/06/21(Tue) 19時頃
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……ヤっぱ連れてるじゃん。
[白いマントを翻し、召喚された悪魔が男>>229を庇う。]
ソう、忍田千秋。 アンタも知り合いだったのカ?
[聞こえていた男の疑問>>227に答え。]
……電撃とカ衝撃とか。 避ケ難いの苦手なんダよなあ。
[タンっと地を蹴り、軽々と街灯の上へ。 一瞬遅れた衝撃魔法>>230が地面と街灯のポールを切り裂き、足場を崩した所へクーフーリンが斬り込んでくる。]
(242) 2016/06/21(Tue) 21時頃
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――炎の息《ファイアブレス》
[目くらましも兼ねた炎を熾す。
空中から広範囲にばら撒かれた炎は召喚主に届くにはやや遠いか。
それでも槍の直撃はさせて、着地する。 薄い色の髪が数本落ちて、続いて米神を血が伝った。]
(245) 2016/06/21(Tue) 21時頃
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別にマガタマ以外は要らないナ。
[大きく息を吸う。 そして、響かせるのは混乱の遠吠え《パニックボイス》。 繁華街を揺るがす声に続いて、隠れていた生き残りの人間たちの悲鳴もどこからか響いた。]
(246) 2016/06/21(Tue) 21時頃
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[白い武人>>255の動きが鈍る。]
オレは殺シてナい。
[耳を塞いだ男>>255に声が届いたかは知らないが。 見えた隙に犬神憑きは武人の隣りを駆け抜ける。
ほんの少し槍が振るわれれば斬撃の届く距離。 斬られようと構わず、召喚主の男への最短距離を獣の脚力で走り抜け。]
(270) 2016/06/21(Tue) 22時頃
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マガタマで、「奇跡」が起こせルんだと。
[男へと振り上げた爪は、一度盗まれた左。]
……弱イ……!?
["取り分"を取られていたのだと、今この時に気づいたが止めようもなく。 予定外に弱すぎる斬撃が男へと振るわれる。]
(271) 2016/06/21(Tue) 22時頃
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[やはり手応えが浅い。 弾き飛ばす形になった男>>283に治癒の光が灯るのに、苛立たしげに歯を噛みしめれば先程よりも鋭い犬歯が覗く。]
いイや、渡しテ貰ウッ!
[銃口>>284を向けられたのが目に入る。 放たれた銃弾は右の『爪』で弾いて威力を軽減したが、そこを背後から武人の槍が襲う。]
(299) 2016/06/21(Tue) 23時頃
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……ぐ、がぁ…っ!!
[獣の勘で身を捩るが、槍は右肩を貫いた。]
アあ、苛ツく……。
[はっ、はっ、はっ、短く何度も息を付く。 貫かれていてはこれ以上の回避もできず、次の攻撃があれば無防備に食らうしかないが。
所持した3つのマガタマ。 全てが漆黒へと染まったそれが苛つきに同調するように熱を持ち。 足元の影が沸騰した様に泡立つと、無数の犬の形をした影が這い出し。]
(302) 2016/06/21(Tue) 23時頃
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[―――――ぐるるるるぅ]
(303) 2016/06/21(Tue) 23時頃
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……死ネ《デスカウンター》
[憑代への攻撃に怒り狂う無数の犬の形をした怨念は、凝り集まり犬神本体に近い形へとなると、その巨大な牙を剥いて男とへ襲い掛かる。]
(304) 2016/06/21(Tue) 23時頃
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[犬神の影は男>>313へと喰らい付く。
治癒の魔法が掛けられようとも。 身体を守る腕の肉に牙を立て、食い千切り、ただひたすらその喉笛を噛み切らんと。]
……ぐゥッ……。
[一方、クー・フーリンが治癒の魔法を掛けるその隙に、犬神憑きは無理矢理前に進む事で突き刺さった槍を引き抜いた。]
(325) 2016/06/21(Tue) 23時半頃
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……は、ハァッ…。
[よろりとよろけながら数歩離れて、血の溢れ出す肩を片手で押さえ自分に治癒魔法をかける。 それにより男>>314は目的通りの時間が稼げただろう。]
(326) 2016/06/21(Tue) 23時半頃
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…………っ!
[はっと見開いた薄い色の瞳が先程まで轟音を鳴らしていた空を見上げる。 傷も塞がりきらないのに治癒魔法が途切れ。 ゆっくり動く唇が音も無く仲間の名前を呼ぶ。
だから、気が付かなかった。 小さな悪魔>>332が最後の『お願い』を託されて走り出すのに。]
(337) 2016/06/22(Wed) 00時頃
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