人狼議事


24 明日の夜明け

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視点:


メモを貼った。


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 00時半頃


メモを貼った。


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 06時半頃


【人】 鳥使い フィリップ

―― 回想 ――

[腕の中には、泣いてるメアリー。
 目の前で、巨大な狼と戦うテッド]

………なん、で……

[胸の中で渦巻く思いを吐き出した。
 動けない。動かないといけないのに、動けない]

[振り下ろされた狼の前足をテッドがなんとか避けて、自分も少し弛緩する。けれど、噛み締めた唇が切れて、血が滲んだ]

……なんで、こんな、こと……

[目の前で狼が引けて。ようやくメアリーの体から手を離した。
 後ろは見ず、テッドの方へと駆け寄ろうとした所で、騒ぎに気付いた]

(37) 2010/08/06(Fri) 07時頃

【人】 鳥使い フィリップ

―― 正門前 ――

[酷い顔色で、正門前まで足を運ぶ]

……ソフィア、ちゃ……?

[集まってくる人の背後から、足元に広がる緑を見た。
 ソフィアが溶けたのだという。
 まんじりともせず、見つめた]

[その緑にふれようとするホリー。
 周囲が一気に遠くなった気がした。
 目を上げて、伝説の樹を見上げる]

……やっぱ、嘘ばっか、じゃねぇか………っ!!!

[低い声で、呻く。ねめつけた。
 ソフィアのことを悼む人を邪魔しないように、静かに離れて樹の元へ。ただ、自分が近くを通り過ぎた人には、肉の焼ける匂いがかすかに漂ったかもしれない]

(39) 2010/08/06(Fri) 07時頃

【人】 鳥使い フィリップ

―― 伝説の樹 ――

[ふらり、ふらりと伝説の樹に向かう。
 グラウンドの端から、掌より少し小さなサイズの石を拾い上げた]

……いい加減に、しろよ。
敵? つかまる? 違ぇじゃねぇか。
つかまってねぇのに、溶けるって、何。

てめぇのせいだ。あんたが居なけりゃ、こんなことにはっ

[ぶつぶつと呟いて。睨みつけて。
 感情が波打つ。自分の肉体が、腕が、作り物みたいに重く、鈍い。
 石を振り上げて、思い切り投げつける]

[ただ、それだけの動作。よく慣れたなんでもない動作。
 それでも、その行為を行うと右腕は不自然に跳ねて。
 一瞬、黒く、ありえない方向に曲がった]

(40) 2010/08/06(Fri) 07時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

―― 伝説の樹 ――

うごっ……!!

[右腕を押さえてうずくまる。
 カルヴィナの叫びや、その意味するところは集団を離れる前に耳に入っていたが、頭の中で上手く繋がらない]

[ただひたすら、伝説の樹のせいにして。
 腕の痛みと、全身の痛みに悶絶して、涙流して。
 腕がゆっくりゆっくりと元に戻るまでそこで蹲っていた**]

(42) 2010/08/06(Fri) 07時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 08時頃


[咆哮も、足を止める理由にはならなかった。
と言うより多分、何もその時は聞こえてなかった。

ただ、信じたくて、信じられなくて、カルヴィナやマーゴの制止も知らず、正門へ駆ける足は]

 …… いぅっ!?

[ずぐり。
身体の内側から芽吹いた痛みに、引き攣った悲鳴が漏れる。

なに。なにが。

テッドの声は聞こえた。
でも、口を開けば悲鳴しか漏れなくて、ただ何処からくるのかも分からない痛みに、胸を押さえ。

その手が、どろりと緑に形をなくしていくのを、あー、ぐろいなー、あたしゾンビ側だったんだぁ、なんて崩れていく意識の中、思ったから]


 …… ないっ、 で…

[みないで、と。
たったひとことも、自分の悲鳴に掻き消され。

何が起こったのか、何が起こっているのか。
ぜんぜん、何にもわからないけど。

こちらへ手を伸ばそうとするテッドの頭上に降る光は、今度こそ、赤くは無かったから。
よかったな、とにへり笑ったのは、誰に伝わることもなく。

みどりの海に溺れるように、意識は完全に崩れた]


[ふわり、蜘蛛の糸みたいなひかりが、緑の染みにひとしれず、溶け消えた。

小指に揺れていた、自分以外は見えなかっただろう、褪せた桜色の糸は。
たとえば運命の赤い糸とか、そんな強固なものではなくて、ただ。

置いて行かれたくなかった、でも我侭には巻き込めないから、一方通行でいいよ、と願ったそのままに。
あちらへは引いてくれただろう強さも、こちらが引けば、ぷつりと、儚く千切れ*]


メモを貼った。


― 伝説の樹 ―

[誰かに、名前を呼ばれた気がした。

誰か、じゃないかもしれない。
それはいくつかの声で、男のひとも、女のひとも混ざっていて。

そんなに、切羽詰って呼ばれるほど、今度は何をしたんだっけ。
また心配かけてしまったんじゃないか。特に、]

『何寝ぼけてんの。さっさと起きなさい』

 へ……?

[木漏れ日を背に、覗き込む誰か。
眩しさに目を細めてから、こしこしこすりつつ、よくよく見つめる]


 なんだ、アネットか……。

『何だとは何よ、居ないと思ったら、やっぱりこんなとこで寝てるんだから。
数研に呼ばれてたよ、検定の書類がどうので。

 ほら、目は覚めた? あんた、お兄ちゃんとか居ないでしょうが』

[きょとん、と友人の言葉に首を傾げる。
自分は一人っ子で、勿論兄弟なんか居なかったから。

……でも、何故かそれに反論しようとする、心の何処かに、更に首をかしげた]

 うん、居ないよ。なんで?

『もう……。何の夢見てたのよ。
お兄ちゃんお兄ちゃん、て魘されてたよ、あんた。
ほら、』


[そう言って拭われた頬は、確かに友人の手を濡らして。
けれど全然、意味が分からないから、きょとんとするしかないのだけど。

あんまり反応がないから、心配になったんだろうか。
具合が悪いなら、保健室に行くよう言い含められて、大丈夫だよー、と樹の根元に座り込んだまま、手を振って見送るのも未だ、夢のなかのように、ぼんやりしたままだった]


 ゆめ……

[樹に寄り掛かったまま、その単語を反芻してみる。

太陽の無い空。赤と青。それから、みどり。
おぼろげな色合い。誰かが言った。ライトノベルのような世界だと]

 本、ってゆーか。夢、だよ。

[本なら、忘れてしまってももう一度読み返せばいい。
けれど、今、ぼんやりとおぼろげに浮かぶ光景は、夢としか思えないほど曖昧で、非現実的で、振り返るにも危ういもの。

そう、まるで。
強いひかりの下、真昼の月みたいに儚く浮かび上がる、ぎんいろみたいな―……]


 わひゃっ!? え、え、な、なんでっ!?

[『願いごと』をしたことはなかった。
だから、その姿を見るのは初めての筈で、でも。

その眼差しには、なんでか、覚えがあって]

 ……あのぅ。何処かでお会いしたことありましたっけ……?

[おそるおそる、尋ねてみる。
怖くは無いが、何しろ普段から、かみさまが居るという桜の下で、あーだこーだ下らないだろうことを語ったり、すやすや昼寝させて貰っている身である。

かみさまにまでお小言言われたら、それはそれですごいけどさぁ、とかやっぱり下らないことを考えながら、銀の奥を、見上げていたものの]


 ……? ……えぅ、ごめんなさい。聞こえないや。

[何か、答えようとしてくれたようなのだけど。
口元が僅か震えるのが見えただけで、言葉も声も、さっぱり届かなかった。

やっぱりあたしが不信心だからですかねぇ、と申し訳なさそうに笑うと。
表情のうかがえないそのひとは、少し、疲れたように見える所作で、目蓋を閉じ。
さあっ、と軽く吹いた熱い風に掻き消されるように、見えなくなってしまった]


 うーん。元気ないのかな。
 まあ、こーもあっつくちゃねー、みんな引っ切り無しにお願いに来るし、バテちゃうかー。

[燦々と照りつける太陽を、手で陰を作って見上げる。
暑いばかりのそのひかりが、懐かしくも思えるのは、何故だろう]

 よっし、お水汲んできてあげよう。ホースは……、ぁー、使ってるか。
 んー、裏庭にひとつくらい転がってないかな。ちょっと待っててね!

[木陰から飛び出せば、未だ高い太陽が、容赦なく照りつける。
途中で、白線引きを蹴飛ばして粉を撒き散らし、ぶつかりそうになったサッカーボールを咄嗟に蹴り返したら、タイムをとっていた陸上部のストップウォッチを直撃し。

いくつかの怒声を浴びるも、もう自分のお騒がせぶりには慣れてしまったのか、本気で怒るひとも、本気で追いかけてくるひとも、そして本気で名を呼ぶひとも居ない。

明るすぎる太陽から逃げるように、駐輪場へ滑り込み。
校舎の陰に滑り込めば、ふぅ、とひとごこち]


 ……? ……すー、はー。

[そうして深呼吸した空気が、ああ、いい空気だなー、なんて。
空気と水が美味しいのは、今更なのに、やけに感慨深い。
さっきから何なのか、と首を捻りつつ]

 ひえっ、自転車っ!
 ……いやいやいや。駐輪場に自転車あるの、当たり前じゃん……。

 そんな、メアリーじゃあるまいし……、 …?

[てか、メアリーって誰だったか。
本当、何なのか。アネットの言うように、寝ぼけたままなのだろうか。

夢にしてはリアルで、でも現実には到底昇華されそうもない、儚い記憶。
ぼんやり浮かぶ光景は学校のそれなのに、空に映える月のいろも、幽霊よりまだ不確かに居る人々の姿も、まったく知らないものばかり]


[ただの夢だ。
リアルさに感情移入し過ぎただけの。
いつまでも気にするようなことじゃない。
そう、思うのに]

 わっ、

[ぐだぐだ考えていたら、足元が疎かになって。
壁に手をつく暇もなく、べしゃっと転んだ]

 いったー…… ?

[肘をさすりつつ、起き上がれば。
何故か、焼却炉の煙突を見上げていた。

別に何の変哲も無く、焦げ付いて古びた金属が、ぎらりと太陽の光を反射しているだけで。
何の、何も。おかしなところは無いのに]


 ……ほんと、保健室いこっかな。

[首を傾げながら、スカートの土埃を払い。
とりあえずは、如雨露を見つけなきゃと、てとてと歩き出した]


― 裏庭 ―

 お、あったあった。こりゃまた年季入ってるわ。だいじょぶかな?

[裏庭の片隅、じめりと日の光が届かない場所に、置き去られた如雨露がひとつ。
水漏れなどしないかと、手に取れば]

(―― ♪)

 ……え?

[揺れた水面が奏でたのは、静かな水音ではなく。
覗きこんでいる自分の顔は何処にもなく、ギターを奏でる誰かの手元が揺れ。

この曲は、知っている。
ずっと追いかけているバンドの曲だ、知らないわけが無い。

でも、ギターはこの音じゃない。
誰か、コピーバンド? いや、でも、 ……ちがう]


 ……ズリエ、 っ!

[これで、いいんだ。『今の』センス・オブ・チェリーブロッサムは。
いくつかの記憶が呼び覚まされて、その名を呼ぼうとするも]

 …… ぁ…

[ちゃぽん、と間抜けにちいさな水音。
勢い込んで揺らされた水面は崩れ、ただ、泣きそうな顔で覗き込む自分を映すだけだった。

耳にはまだ、ギターの余韻が残っている。
でも、呼ぼうとした名前を、思い出せない。
そのひとが、どんな顔をしていたのか、思い出せない。

古ぼけた如雨露を抱きしめて、へたりこんだまま。
みーん、みーん、と鳴く蝉の声をひどく遠く感じながら、暫く立ち上がることも出来なかった]


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 18時半頃


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 18時半頃


【人】 鳥使い フィリップ

―― 伝説の樹 ――

[背中にメアリーの手を感じる。
 それを手がかりに、ゆっくり人形の体を自分の体に戻していった。
 収まったのは、しばらくの後]

……へ、き……

[精神的にメアリーの方が何倍も何倍も辛い筈なのに。
 なぜ自分はこんなにも弱いのだろう。
 問われた声に少し意地を張って、それでも目じりが下がる。
 続いて言われた彼女の決意]

……待てよっ
違う、そういうんじゃ、ないんだ。

[上手くいえない。まだ体が追いつかない。
 言葉を募ろうとして、でも、みるみるうちにメアリーは駆け出してしまった]

……はは。

(81) 2010/08/06(Fri) 18時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[立ち上がって、その背中を見て。自嘲する]

何がしたいの、俺は。

そんなん、こんなにもはっきりしてるのに。
でもどうしたらそれが出来るのか、さっぱりわからねぇ

……ごめん。わがままで、無能で、醜くて、ごめん。

[こんなだから、メアリーに自分の気持ちを言えない。
 月がまだこんなにも青いから、メアリーとは逆の方向へと樹のもとを離れた。それは、ズリエルがやってくる少し前のこと]

(82) 2010/08/06(Fri) 18時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

―― ソフィアの溶けた場所 ――

[ふらりと足を向けた場所は、先ほどソフィアがいた場所。
 彼女がどろりと溶けた場所]

[集まっていた人たちは三々五々散っていた。
 たどりついたのは、ラルフたちが立ち去った少し後。
 
 その場にいるサイモンの隣にふらりと来て、緑色の痕を見つめた]

……………。

[少しの間、無言だった。
 少し憔悴した様子で、ただ緑色を眺めている]

………ソフィアちゃんのさ、ダチ……?

[唐突に、聞いた]

(84) 2010/08/06(Fri) 19時頃

【人】 鳥使い フィリップ

……そか。

[彼の、鼻を鳴らす音が聞こえた。
 彼女を語る言葉が過去形なのに気がついて、肩を落とす]

[言葉に迷って、少し間が空いた]

……「これ」をさ。
どこかに埋めてあげたいんだけど。どう思う?

[緑色の残骸を「彼女」とは表現したくなかったし、物扱いも何か違う。けれど、諦めて、そう表現した]

……今にでも月が赤くなってさ。
『敵』に踏まれたりしたら、嫌じゃん?

[淡々と言葉を紡ぐ。
 視線はサイモンに向けず、緑の痕に落としたままだ]

(87) 2010/08/06(Fri) 19時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

……あー……やっぱし、そう思うか。

[ため息を一つついた]

俺はさ。この場所に一瞬前までソフィアちゃんがいたのを見たし、気がついたらこうなってるのは知ってたぜ。けど、その瞬間は見てないんだよね。
だから、亡くなったのかどうなのかは、分からねぇよ。

ルーカスたちみたいに、探しにいくのが正解なのかもな。
でもさ。これがソフィアちゃんなら、それだと寂しくね?

[そこまで言って、ようやく目を上げた。
 手伝うといわれると、小さく頷いて]

……ちょい、見てて。

[倉庫からシャベルを2本取りに向かう]

……死ぬって、どういうことなんだろな。

[背中を向けたままぽつりとこぼした]

(90) 2010/08/06(Fri) 20時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[足を止めて、振り向いた]

分かんねぇよ。俺には、分かんねぇ。

ソフィアちゃんは可愛いなぁとは思ってたけど、俺はソフィアちゃんをメアリーの友達としてしか知らねぇもん。

だから、あんたがソフィアちゃんと仲が良かったならさ。俺よりはマシな判断できるんじゃねぇかと思って。

だから、聞いた。

[どう、と相手の目を見た]

……やめといた方がいいんかね、やっぱ。
あんたも、「それじゃ死んだみたいだ」って言うし。
皆、他の人は探しにいくし。

じゃあ、そっちのがやっぱり正解なんかな。
知ってる人がいなくなんのとか、はじめてだし。どうしていいかとか、分かんねぇ。

[悩む。手をぱさりと下ろした]

(94) 2010/08/06(Fri) 20時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

結局、勝手なんだよ、俺は。このままにしとくのが寝覚めが悪いから、なんとかしたいと思った。そんだけ。

……埋めるの嫌なら、洗面器でも探してくるよ。
そっちのがマシ?

[肩を竦めた]

(95) 2010/08/06(Fri) 20時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

……そか。

[鼻を鳴らす相手を見た]

んじゃ、待ってな。どこがいいとか、考えとけよ。

[言いたいことと、気持ちは、よく分かる。何も言わずに踵を返した。
 少しの後、古びたシャベルを2本、抱えてもどる。
 動きながら考えたのか、その台詞に返すのは、それだけの時間が経ってから]

……これが死ぬっていうことなら。
俺らもそうなるんだろなぁ。

嫌だよね。すごく、嫌だ。自分が死ぬのも、誰かが死ぬのも。
俺達はとりあえず今、生きていて、いつか必ず死ぬ。

そんなことはさ。当たり前で、分かってた筈なんだけど。怖ぇよな。なんで、生きてるのに死なないといけないんだろ

(104) 2010/08/06(Fri) 20時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

……命の樹、か。

[自分で問うた癖に、忘れてた。哂う。
 シャベルを1つ差し出して]

……ん。

[個人的な好悪は押し込めた。
 緑色を、崩さないよう、壊さないよう、周囲の土毎掘り始める]

(113) 2010/08/06(Fri) 21時頃

― 2-C ―

[樹に水を遣った後、また何か見えはしないかと、水を張って如雨露を覗き込んでみたが、何も映る気配は無かった。
あの時確かに感じた喪失感は、痛いほどだったのに、何も無いまま時間が経てば、やはりただ寝惚けていただけなのかとも思う。

それでも、とぼとぼと数学科準備室へ向かう様子は消沈していたらしく。
顧問のことは考えておくから、と珠算同好会について、思わぬ励ましをされたり。

教室に戻れば、アネットを始めとする友人らに囲まれて、うりうりもみくちゃにされ。
ぜーはー、と息を切らせて席へ辿り着くことになったり]

 もー、大丈夫だってば。モチロン甘味屋は行くけどー。
 おごりねっ?

『……現金なやつめ。心配して損したわ。
でもあんた、宇治金時って珍しくない?』

 そんな気分なんだもん。あたしも大人の味に目覚めたってことだよ!


[味覚だけなら子供からかけ離れてるから大丈夫よ、なんてまた、頭をうりうりされて机に沈む。
どーゆー意味!?と机をぺちぺち叩いて抵抗するも、押さえつけられたまま]

 ……あ、

[窓の外、グラウンド。
硝子の一枚だけが、夜のいろを透し。

シャベルらしき棒を手に、何かを掘る人影、ふたつ]

 フィリップ先輩、サイモン……。

[珍しい組み合わせだな、なんて自然と呟きが零れ]


『誰、友達?』

 え……

[頭から、既に手は退けられていた。
きょろ、と視線は教室を彷徨う。

変わらぬ教室。変わらぬ面子。
……足りないと思う余地など、無い筈なのに]

 ううん……。

[ふ、と視線を戻せば。
もう、其処に夜の景色は残っていなかった]


メモを貼った。


【人】 鳥使い フィリップ

―― 伝説の樹 ――

[そこに戻った時には、きっともう、ズリエルも去って居たんだろう]

[サイモンの掘り始めた場所に、緑を運ぶ。
 場所については何も言わない]

……分かんねぇなぁ。
死んだ後に天国や地獄があったり、そこが虚無だったりするなら、もしかしたら死に方なんて関係ねぇのかも。

……それ、よく言うね。生きるのが当たり前で、意識したこと、なかったなぁ。俺ら、17とか18で。そんな死ぬとか、普通思わねぇじゃん。

なんか、すげぇ実感ねぇや。怖くて怖くて死にそうなのに、半面、実感ねぇの。ソフィアちゃんも、ここにいねぇだけで、実はいつもみたいにお日様の下、元気に笑ってるんじゃねぇのとかさ。

だと、いいなぁ。

[食い違ってるんだか、かみ合ってるんだか、自分でも分からなくなってきた。そこへ、テッドが来て。手を止めた]

……グリフィス。
「これ」を、埋めようと思って。いいかな?

(120) 2010/08/06(Fri) 21時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

―― 伝説の樹 ――

[サイモンの、樹への反応に無言で頷く。
 けれど、声には出さない。
 ソフィアちゃんをここに埋めるってことは、彼女は好きだったんだろうから]

[テッドの反応に、申し訳なさそうに目を細めた]

彼女、って言った方がいいか?
……ごめんな。

[それでも、名前は出さなかった。
 自分だったら、どっちだってぶちきれる]

(127) 2010/08/06(Fri) 21時半頃

 ……そーいえば、あたし、訊こう訊こうって思ってて、タイミング逃しちゃった。

[ぼう、と硝子を見つめたまま。
訊くと口にする割に、それは問いかける気の無さそうな、独り言]

 あの時は、必死だったからさ。全然、そんなこと考えてなかったんだけど。
 理科室に引っ張ってった時、ほんとはサイモン、ホリー先輩のこと追いかけたかったんじゃないかって。

 そーゆーのじゃ、なかったとしても、さ……

[ごめんね、と。
呟きは、硝子の外にすら届かず]

『だから、サイモンって誰なの』

 ……わかんない。


【人】 鳥使い フィリップ

―― 伝説の樹 ――

……なれるよ。きっと、なれる。
美人な彼女作って、可愛い子ども作って、きっと、出来る。

[ぐっとシャベルを握り締め、無責任さに泣きそうになりながら、サイモンへとただ繰り返した。どうしたらそうなれるかは、さっぱり分からなかったけど。自分でも、そんなことは全然信じられなかったけど]

……ん

俺ら、やるから、無理しねぇでいいよ。
終わったら、声かける。

[テッドの視線が逸れた。
 無理もない。頷いて、作業に戻った]

……走れるか。怪我。

[ソフィアに関して何か言おうと何度か口を開いて、閉じた。
 結局、上手い言葉が思いつかず、相手の体を気遣う]

(133) 2010/08/06(Fri) 22時頃

メモを貼った。


【人】 鳥使い フィリップ

―― 伝説の樹 ――

そか。
使い物にならないなら、テーピングでもして固定しとけよ。
ほっとくと、いざって瞬間、つい頼りたくなる。

……それから、手、死んでるとバランス死ぬぜ。
あんま、過信しない方がいい

[役に立つか分からないアドバイス。
 次いで、問われた問い。
 返さなければいけない言葉は分かりきっていたけど]

…………分からない………

[躊躇して、口を開こうとして、でもどうしても嘘は、つけない。
 狼からメアリーを守ろうとして、囮になったときと重なる。
 あの時も、結局役に立たなくて、メアリーをかえって危険にさらして。今も、一人で行動させてしまっている]

ごめん。

(145) 2010/08/06(Fri) 22時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[サイモンの、自棄みたいな叫びに苦笑した]

出来る出来る。可愛くて、ボインで、金髪の。

[無理に作る、声。
 けど、そこまでしかしゃべれず、後は黙々と作業を進める**]

(146) 2010/08/06(Fri) 22時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 22時半頃


メモを貼った。


― 伝説の樹 ―

 ……やっぱり、誰も居ない…よね……。

[保健室!と押し遣られそうになったから、教室から逃げ出して。
降りてきたのは、人影の見えた場所]

 …… 、

[分からない、とは言ったけれど。
もう半ば、ただの夢じゃないと思い始めてはいた。

けれど、なら、どうして。
自分は此処に居て、彼らの誰も、此処には居なくて、それが当たり前で――]

 …わかんない、よ。

[こつり。木肌に額を押し付けてみても、聞こえる音はなく。

ただ、自分の撒いた水溜りが、足元できらりと光った]


【人】 鳥使い フィリップ

―― 伝説の樹 ――

[ソフィアの緑に土をかけ、慣らす。
 そっと自分の右手を握りなおした。動く。
 自分のものではない感触はまだ残ってるが、動く]

[手は合わせたくなかったから、しゃがみこんで地面を撫でた。
 頭を撫でるみたいに]

それでもさ。
答えが分からないって、辛いしな。だから、ごめん。

[自分が窮した答え。
 それを、途切れ途切れに言うサイモンに、目を丸くした。
 テッドに答えが出たことに、安堵の息をつく]

そか。
……ロッセリーニ。お前、いいやつな。うん。

[薄く、口の端が上がった]

(157) 2010/08/06(Fri) 23時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[目を細めて、出来たと報告するサイモンの肩を叩いた]

お前、もてるよ。絶対、モテ期、来る。
保証しとくわ。

[今度はちょっと、力強く言った]

……悪い、ちょっと、もう行く。
メアリー探さないと。

[いらないと言われたみたいで、探すのが怖かった。
 けれど、今のサイモンの言葉に、会いたくなった。
 もういちど、地面を撫でて、シャベルを樹の根元に置いたまま校舎の法へと足を向けた]

(159) 2010/08/06(Fri) 23時頃

鳥使い フィリップは、拾ってもらったパロすけをポケットから引っ張り出すと、メアリーへの短縮番号を押した。

2010/08/06(Fri) 23時頃


 ……?

[風が、頭を撫でていった。
珍しい事でもないのに、何故かこそばゆくって、自分でさすさす、さすりながら]

 …… 、此処、どこだ。……屋上?

[座ろうと屈めば、また水面に何か映っているのに気づいて、慌てて覗き込む。
ホリーとルーカス。それから、やって来たところなのか、少し離れたところに、カルヴィナ。

全員、生徒会室での顔なじみだから、それ自体は不思議に思わなかったけれど。
それぞれに微妙な空気を醸し出しているらしきに、首を傾げた]


【人】 鳥使い フィリップ

―― 昇降口 ――

[背後から聞こえるテッドの声。
 何もいえない。大きく頷いて、メアリーの番号を鳴らした]

[メアリーは出るだろうか。繋がるだろうか。
 焦る。
 とりあえず、回線が繋がるかどうかはともかく、メアリーの携帯電話にこちらからの着信音が鳴るだろう。彼女が、電源を切ってなければ]

(168) 2010/08/06(Fri) 23時頃

 ……てゆか、なんで屋上映ってるのに、ギターが聞こえんの。

[お陰で、全然彼らの会話に聞き入れないと、くすくす笑う。

笑っているのに、晴天の空から、ぽたりと雫が落ちて、また夜の景色は掻き消えてしまった。
でも、ぽたり、ぽたり、零れていく涙を、止めようもなくて]

 なんなの。夢なら……早く覚めてよ。
 どっちでもいいから、早く っ

[あちらの世界と、こちらの世界。
思い出せる記憶にも、確かさにも、歴然とした違いがあるのに、どうしてこうも、苦しくなるのか。

どんなに思いを寄せたところで、水面や硝子越しに、あちらの世界へ手は伸ばせない。
夜の光景が消えれば、彼らの名前すら、ほら、もう、曖昧なのに]


[こんな時。

優しいだけじゃないし、むしろ自分より子供っぽいところだってあったけど。
本当に苦しい時には、絶対助けてくれるって信じていた、手があったのに。

水溜りに手を突っ込んでも、ぬるりと泥の感触が広がるだけで。
優しい暖かさも、握り返してくれるちからも、無い。

名前もわからない貴方。
貴方は、いま何処に居ますか。
貴方は、あたしを覚えていますか。

あたしを、]


[思考すら、言葉にならず。
ぽたりぽたり、新たな波紋をつくるだけの水面から。

かすかに、聞いたことの無い、けれど確かにあのギターだと分かる音色が届く。
最後まで聞けたのかは分からない。だって初めて聞く曲だから。
自分が聞いて良かったのかも、分からないけど。

すん、と鼻を鳴らし。泥まみれの手で涙をこすると。
少しだけまた、笑えて。
ぱち、ぱちり。泥を散らしながらも、拍手が出来た。
それは、聞こえたよ、と存在を示すように]


【人】 鳥使い フィリップ

―― 校舎 1F廊下 ――

[走りながら、いらいらと着信音が繋がるのを待つ]

……メアリー!
どこにいる? ごめん、俺が悪かった!

[取って欲しい。繋がって欲しい。
 以前電話を使ったときの、不気味な声を思い出す。
 怖い。でも、かけつづけた。
 呼び出し音の最中でも、どこか近くにいれば聞こえないかと何度も繰り返し声を張り上げる]

メアリー!

[走りながら、一つ一つ窓から部屋の中の様子を見る。
 いてくれと、願う]

[もし、相手が電話をとってくれたのなら、同じ台詞が電話ごしに伝わるだろう]

[……BGMに『アゲナイヨ』『オイデヨ』『死ネバイイノニ』『死ノウヨ』『ムダダヨ』『遊ボウ』なんて、かしゃかしゃした小さな声が沢山乱舞していはしたが]

(180) 2010/08/06(Fri) 23時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 00時頃


『さっきから何をやっているんだ、お前は』

 ……っく、…ラシェル。……てか、そっちこそ何やってんの。

[見上げれば、先ほどサッカーボールを蹴飛ばしてたクラスメートが覗き込んでいた。
確かに、泥遊びする年齢ではないし、水溜りに突っ込んだ手を、ぱちりぱちりと叩くさまは、怪しいというか、頭の心配をされるかもしれないが。

バケツ片手に、こっちを無表情に見つめるひとに言われたくない。
てか、そのなみなみ水の入ったヤツをどうするつもりなのかと、]

 っ!

[問うよりも、逃げ出すほうが速かった。
更に、それを予測して、相手が自分の肩を抑えるほうが速かった。

結果。ばしゃー、と頭の上から水を被って、びっちゃんびっちゃんになった。
勿論、肩を押さえていたラシェルだって、被害が無いわけはなく]


 ……にゃー!! もう、何なの何なの! せめて何か理由ー!

『そっちの方が、らしい』

 は?

[意味が分からなくて、ぽかんと見上げた顔に、布地が落とされて、あわあわ取り払えば]

『騒いでいないお前なんていうのは、気持ちが悪い。
どうせ良くない頭なのだから、考えるな。常に発散させておけ』

[改めて布地を見れば、それは大判のタオルだった。
何か失礼なこと言ってるよね、とじとり見上げるも、ぐりぐりとタオル越しに頭を撫でられ、そのままラシェルは去っていってしまう]


 ちょ、ちょっとー! タオル洗濯しないと返せないし! てゆか結局、だから何なのっていうか、自分もちゃんと拭けー!

[とはいえ、木陰では時折吹く涼しい風が、濡れた身体を心地良く冷やしていくし、この時期に風邪の心配もないだろう。
何とかは風邪を引かないし。や、あれは引いた事に気づかないってだけだった気もするけど。

不器用なクラスメートの、不器用な気遣いだということは、分かっているから。
大人しく、むぅ、とタオルに埋もれて、助言どおり、何も考えずに木の下、目を閉じた]


メモを貼った。


【人】 鳥使い フィリップ

―― 校舎2F廊下 ――

[1Fをざっと見る。
 階段をかけあがったところで、電話がとられた]

[自分の方に、ノイズは聞こえない。
 無事なことにとりあえずの安堵を覚えるけれど、居場所を告げるのは、拒否された]

おい、ひみつって、あぶなっ
メアリー? メアリー!!

[ぶち、と嫌な音で電話が切れた。
 すぐ近くにいるとも知らず、叫ぶ]

[いやな地響きに、少しバランスを崩したのはそんな時。
 3−Cの教室に駆け込んで、窓の外を見る]

[月が、赤い]

(220) 2010/08/07(Sat) 00時半頃

― 伝説の樹 ―

 ……?

[きゃはは、と子供の笑い声が聞こえた。
タオルに包まったまま、もぞりと身体を動かせば、ころりとコンパクトが転げ、蓋を開く。

其処に映し出されたのは、人形が人形の家で遊んでいる、ちょっとシュールな光景]

 ……やっぱ、夢か。

[半ば目を閉じつつ、むにゃりとそう呟いてまた、タオルにもぐりこむ。
意識がはっきりしていたなら、その背に隠れるように冴える月が、赤いことにくらいは気づいただろうに*]


【人】 鳥使い フィリップ

―― 回想 3−C ――

[目の前に展開される情景。唖然とした]

……はぁ?

敵って、狼じゃねぇのかよ!!

[思わず突っ込む。
 目の前の西洋人形。人形遊びはメアリーに付き合わされたことがあるけれど、こうしたタイプは、彼女は嫌いだったはずだ]

[特に、動くのは。あと、髪が伸びるのも]

……メアリーっ!!

[はっとして、廊下に駆け出した。
 ゆれる。ゆれる。地面がゆれて、真っ直ぐ走れない。
 けれど、きっとすごく怖がっている]

(227) 2010/08/07(Sat) 00時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

―― 2F廊下 ――

[中にいたから、4Fが外されたことは知らない。
 けれど、揺れたことだけ分かった]

[次いで、2階が外されて。
 はじめて唖然とした]

………は?

なくね? ちょ、何この手抜き工事っ!!!!

[揺れる、揺れる、揺れる。
 巨大な人形は、表情が読めないだけ、ほんと怖い]

[人形の視線の先は、美術室]

[嫌な予感に、背筋が凍った]

……メアリー?

(235) 2010/08/07(Sat) 01時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[走り出したところで、壁に手をついた。
 途中、A組から出てきたラルフと出会った]

……ラルフ、メアリー見なかったか!?
今の、お前が狙われてる?

[すぐに手は戻って、天井も戻され、ひとまずは安堵する]

(236) 2010/08/07(Sat) 01時頃

【人】 鳥使い フィリップ

―― 2F廊下 ――

[たった一人で、携帯をかけるラルフの姿。
 自分と重なった]

…サンクス!
アイリスは見てない!!

[彼の前を通り過ぎながら、言う。
 外れて倒れた美術室の扉。再び天井が外される前にと、まろびながら手をかけ、覗いた]

……そこにいるの、誰だ!?

[真っ先に目に入ったのは、泣きながら壁にすがっているメアリー。
 無事なことに安堵して、思い切り手を伸ばす]

話は、後だ。逃げるぞ

[彼女の手はつかめるだろうか?
 拒否されたなら、自分もここにとどまるつもりで]

(242) 2010/08/07(Sat) 01時頃

【人】 鳥使い フィリップ

―― 2F廊下 ⇒ 美術室 ――

少なくとも、下には!
いるとしたら、上だっ!!

[ラルフには、そう返す。外を見ている余裕はない。
 あの指につまみあげられ、渦巻きの外へと投げられたら。
 潰されたら。落とされたら。ひとたまりもない]

……分かってる!!
ラルフも気をつけろよ

[美術室の奥で、揺れに、石膏像が転がり落ちて床で砕けたのが見えた]

[目の前で座り込むメアリー。
 首を横にふられて、眉が寄る]

……そんなことっ……

[さっきの続きだと思ったから言い募ろうとして、続いた言葉に唇を噛み締めた]

(251) 2010/08/07(Sat) 01時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

……嫌だよ、馬鹿

[立ち上がろうとして、失敗した彼女の近くに飛び込んだ]

[背負うのは、危ない。揺れたら、自分のクッションになるのは彼女だ。正面に膝を付いて]

……頼むから。頼むから、暴れないでくれよ。

[彼女の腰に腕を回して、引き上げ、立たせようとした。
 拒否されなければ、そのまま部屋を出るつもり**]

……だいじょぶ。大丈夫だから。ここに、いるから。

(254) 2010/08/07(Sat) 01時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 01時半頃


【人】 鳥使い フィリップ

―― 美術室 ――

……なんとかっ こっちは、大丈夫だから。

[廊下からラルフの声が聞こえる。
 腕の中には、何とか立ったものの未だ恐怖に怯えるメアリー。
 建物の中が危険、というのは、人形が身じろぎするたび震えるので分かる。先刻、石膏像が落ちた。机がガタガタ鳴っている]

先、行け

[マーゴの声、アイリスの声。
 ぱっとは動けそうにない自分達を見て、軽く聞こえるよう、言った]

……何って、「敵」。お化けじゃない。

歩ける? 行くぞ。

[泣いている相手の肩をぽんと叩く。
 本当は、もう少し泣かせてあげたいけれど。
 ……最悪、危険を覚悟で背負っていくつもりで声をかけた]

(280) 2010/08/07(Sat) 08時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[そのまま美術室から出られたのなら、1Fへと一緒に降りるつもり]

……外は、外で潰されそうだ。

[悩む声がぽつりと漏れた**]

(282) 2010/08/07(Sat) 08時頃

【人】 鳥使い フィリップ

―― 人形 ――

[それは、人形がカルヴィナに飽きた後か、前か]

[何かを思いついたかのように笑い声が派手になった。
 人形が、姿勢を変えた。伸び上がって、夜空に手を伸ばす]

[赤い赤い月の裏側から、人形は空を引っ張り出すように手を動かした]

[人形の周囲に、ちょうど自分達が着られるサイズの様々な衣装が空中に現れた]

[チャイナドレス、ウェディングドレス、タキシード、バニーガール、水着。果ては、髪を染めるスプレー。ちょうど自分達の目と同じ大きさで、様々な色の瞳がついたガラス球**]

(283) 2010/08/07(Sat) 08時頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 08時頃


鳥使い フィリップは、良家の息子 ルーカスに話の続きを促した。

2010/08/07(Sat) 09時半頃


 に゛ゃーーーーーーーーーーーーーーー!?

[がば、と木の下でタオルを跳ね除け、叫んだ。
心臓がばくばくいっている。
何事かとこちらを向いた陸上部は、何だソフィアか、とすぐに走りこみに戻ったが、そんなことは気にしていられない]

 ……る、るーにゃんが、バニーさんでお人形遊び……。
 え、何。夢って願望? 違うよね?

[叫び声に何事かと思ったのだろうか。
ふわりと、頭上で揺れる褪せかけの銀糸。

わりと本気で必死にそう尋ねかけたのだが、やっぱり答えのないかみさまは、ついと目を逸らすので。
その意図はともあれ、肯定されたと思い込んで、あううぅと呻きながら、だいぶ身体も乾いたから、ふらふら何処かへ歩いていく。

これ以上あのひどい悪夢を見たくなかったから、寝なおす気にはなれなかった]


【人】 鳥使い フィリップ

―― 昇降口 ――

どこか、箱とか?
ロッカー、ある?

[メアリーが回復したことに安堵して、手を繋いで駆け降りて]

……な

[外を覗いた昇降口で見たのは、コミカル過ぎて奇怪な共演]

(344) 2010/08/07(Sat) 12時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

……メアリー。

なあ、

あれ。

[思わずしばし固まった。やがて、開いた手で、上を指さす。
示すのは、華麗な衣装ではない。

色とりどりの、小さな2個セットのガラス玉たち。
緑の、青の、はしばみの。
光彩光るものたち]

[旋律して、思わず立ち止まってしまっていた**]

(345) 2010/08/07(Sat) 12時半頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 12時半頃


― 生徒会室 ―

 …… おじゃま、しまっす。

[書類をまとめて、数学科の準備室へ届けた帰り。
ついでだからと、生徒会室へ運ぶ資料を頼まれた。

こんなところで長話するような知り合いも居ないし、長居は無用と。
さっさと置いて戻ろうとすれば、部屋は無人で]

 無用心だなぁ。鍵の用心するって、言ったばっかなのに。
 てか、お菓子も無いとか…… いやいや、取り締まる側がお菓子持ってちゃ駄目でしょ。

[ひとり突っ込みしつつ、誰かが戻ってくるのを待っている。

普段は、会長あたりが座っているのだろう、上座に腰掛け、軽く伸びをすれば、安物のパイプ椅子はきしりと鳴る。

蝉の合唱に、時折混じる自転車のベルや、グラウンドの運動部員たちの掛け声や、ボールを打ちはなす音。
こんなに賑やかなのに、静か過ぎると感じるなんて、どうかしてる]


メモを貼った。


 ? なにこれ。

[窓際の空きダンボールから、幾色もの布がはみ出ている。
ついでに、うさぎの付け耳も。

はて、と手を伸ばし、一枚摘み上げてみると
1.チャイナドレス
2.ウェディングドレス
3.タキシード
4.バニーガール
5.水着
6.メイドさん]


{1}


『何だ、もう来てたのか!』

 はい?

[うさみみとチャイナドレスを手に、どーゆー取り合わせなのかと首をかしげていたら。
ノックもなしにやってきた顔は、確か副会長の先輩だったような]

『逃げ回ってるって聞いたんだけど、なーんだ。
じゃ、さっさとそれ着ちゃって』

 ……え、え、な、なんー…?!

[何が何やら分からないまま、ぐいっと準備室へ押しやられ。
早く早く、と急かされる声が、あちらから聞こえる。

先輩相手に、強く問い返す事も出来ず。
仕方ないので、着替えてみた。

女性らしさや、長い手足という身体的特徴からは、凡そ無縁の身で、思いっきりラインの出る服を着るのは、非常に抵抗があったけど。
危惧したほど、布地のあまりもなく、むしろピッタリなくらいで]


 …… これ、まさか…

『いやー、似合う似合う!お子様雑技団みたいだけど、そんなとこもきっとお姉さま方の票をあつめぶばっ!?』

[ぺたり、という擬音があまりに似合う胸元に手を当てていれば、やっぱりノックもなしに入ってきた副会長。
いくらなんでも、女の子に対する態度と言葉じゃない。
いや、普段から女の子らしくなんて扱われたことは、数えるほどしかないけど、それにしても]

 わーん、生徒会なんて変態のあつまりなんだばかー!!

[膝蹴りを食らわせると、くずおれる副会長をもう見向きせず、ちょちょ切れる涙を押さえようともせずに。
うさみみぴょこぴょこ揺らして走り去るのだった]


メモを貼った。


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 16時半頃


【人】 鳥使い フィリップ

―― 回想 昇降口 ――

[目の前で起きていることが、あまりにも現実離れしていて]

……遊び、なのか、それ

[着せ替え衣装と一緒に漂う自分の眼サイズのガラス球。
 想像できる情況に身震いしたら、逃げ遅れた]

させ、るかっ……!!

[自分の目がえぐられる想像が、彼女の目がえぐられる想像が襲ってきて、片目を眇めた。彼女を逃がそうと一歩前に出るが、間に合わない]

[ぎりぎりのところでメアリーが入れ替え用の目玉を割った。
 けれど、それが人形を怒らせて]

ダメだ……っ

[ぎゅっと握る力を強くして、メアリーの体を引き寄せようとした。けれど、そんなのは巨大な人形の力に及ばない]

(407) 2010/08/07(Sat) 17時頃

【人】 鳥使い フィリップ


    うぐっ

[鈍い痛みと共に、無理矢理引きはがされた。
 防ごうとした肩が痛む。反動でよろけた]

[けれど、その甲斐あったかメアリーはすぐに落ちてきて。
 慌てて、落下地点の下に体をもぐりこませた]

………っ!!

[ごきり、と足首から嫌な音がした。
 顔をしかめるが、悲鳴は噛み殺す。
 立ち上がろうとする彼女を促し、校舎の中にでも逃げようとして]

[目の前からメアリーが、奪われた]

……おいっ 待っ………

(408) 2010/08/07(Sat) 17時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[痛まない片腕で身を起こし走り出そうとする。
 右足がずきりと脈動し、バランスを崩した。
 走れない]

……っく、しょぉお!

[喉の奥で、慟哭した]

―― 回想終了 ――

(409) 2010/08/07(Sat) 17時頃

【人】 鳥使い フィリップ

―― 昇降口 ――

……一緒にいてもダメってことかよ畜生
どうすりゃいいんだ、こんにゃろ

[起き上がれないまま、呻く。
 ぷち、と、何かが頭の中で切れた]

調子乗ってんじゃねぇぞこのプラスチック野郎

[近くに転がっていた、誰のか知らない靴を手に起き上がった。
 それは、多分、ズリエルがグラウンドに出てきて、ラルフたちがメアリーたちと合流したころのこと]

[ずりずりと体を引きずって、グラウンドに出た。
 目が据わっている。
 人形の顔の大部分を占めるだろうガラス球が、ズリエルを通り越してこちらを見た]

(410) 2010/08/07(Sat) 17時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[ちらりと、メアリーが放られた体育館の方を見た。
 あっちには、テッドがいる。ラルフたちも行った。
 無能な自分が行っても役に立たない]

[彼らよりグラウンドの逆側。
 メディアセンターや購買の方へと足を引きずっていく。
 人形はどうやら、ラルフたちに攻撃されて気も立っていたらしい]

『もー、どーして皆ゆーこときかないのー!?』

[人形が地団太踏んだ。
 地面が揺れる。バランスを崩しかけて、片足で踏みとどまる]

[思い切り靴を投げつけてやる。
 メアリーに乱暴した嫌がらせ以上の意味はない。
 嫌そうに払いのけた手が伸びてきて、空中に吊り上げられた]

着せ替えでも何でも、付き合ってやらぁ!

[頭の中に、冷静な思考とかプライドはわりとなかった]

(411) 2010/08/07(Sat) 18時頃

鳥使い フィリップは、受付 アイリスに話の続きを促した。

2010/08/07(Sat) 18時頃


【人】 鳥使い フィリップ

[それからしばらく]

[大変お見苦しいため詳しくお伝えできない情況が流れました]

[腰パンしていたから脱げちゃいけないものまで脱げたとか]
[外れた肩を無理矢理入れられて大変醜い悲鳴が響いたとか]
[男物の服を着せられたのにぶかぶかすぎて
 『ちっちゃーい。だめー』なんてあっさり剥かれたとか]
[あらためてウェディングドレスを着せられて『なんか、へん。かわいくない』との評価のもと、眼球取り出そうとぐいぐい額と頬を押されて阿鼻叫喚の地獄絵図だったとか]

[そんな、しばしの間繰り広げられた渾身の時間稼ぎの後。
 少し満足したのか、人形は抵抗や動きが完全にやんだ「人形」をぽいっとカルヴィンのいるベッドの上に捨て、校舎の方に向き直った**]

(412) 2010/08/07(Sat) 19時頃

鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 20時頃


メモを貼った。


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 20時半頃


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 20時半頃


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 20時半頃


【人】 鳥使い フィリップ

―― 保健室 ――

[ホリーがカルヴィナを運び込んだ、隣のベッド。
 力なく、ぷらーんとなっていた。
 正しい方向に身を向けることすらなく、横方向に脱力している]

[メアリーたちは、無事に逃げられているだろうか。
 もし大きな怪我でもしていたら、すぐには動けないだろうから、時間稼ぎに走った]

[ホリーに話しかけられても、しばらくは身じろぎする元気もなくて]

……………

[話しかけられた、と認識してからかなりの時間がたってから、ぼんやりと開かれていたままだった瞳孔がゆっくり焦点を結び始めた]

ん………へ、き

[小さな声で、肯定の意だけ表明した。
 ちなみに、もうちゃんと下着はつけてるので安心して欲しい]

(422) 2010/08/07(Sat) 21時頃

【人】 鳥使い フィリップ

ぶじ……?

[主語は入れない。
 目線をのろのろ上げてホリーと、ベッドに寝かされているカルヴィナを見た]

(423) 2010/08/07(Sat) 21時頃

【人】 鳥使い フィリップ

―― 保健室 ――

……あし……?

[首をめぐらせ、カルヴィナを見た。
 無理矢理入れられた肩が痛むのか、少し眉を顰めて]

こてい、する?
おーきゅー処置なら、できる

[のろのろ手をついて、起き上がろうともがきだした。
 うつむいて目は合わないが、問われたことには]

正直、分からん。
けどま、いーや。どーせそのうち、もどる

[少しばかり自棄な声を出した]

……怪我、なくても、これが終わる気がしねぇ、し

(428) 2010/08/07(Sat) 21時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[弱音がぽつりと漏れる。
 遠くから、聞きなれた足音が聞こえて、口をつぐんだ。
 ……しまった。声にはならず、唇が動く。
 目で、ホリーにこれから起こるだろうことへの謝意を先んじて示しておいた]

(429) 2010/08/07(Sat) 21時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[保健室の扉の外で、足音は止んだ]

[カルヴィナに被害が出ないよう、のそのそと奥のベッドから這い出した。ドレスの裾を踏んで、ちょっと滑った]

[扉の外から、必殺技の「溜め」が聞こえる]

[ホリーやカルヴィナ、そのほか怪我をしそうな備品から少し離れた位置に、片足引きずりながら陣取った]

[ガラリと扉が開いた]

[怪我がない姿に、ほっとした色を押し殺した]

[飛び掛ってきた]

[受け止め……きれずに後ろに倒れた]

……悪ぃ

[メアリーを腹に乗せたまま、ドレス姿で両手を挙げて、ギブアップの意]

(433) 2010/08/07(Sat) 21時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

いや、それは俺の台詞な気がするんだ、メアリーさんや

[最初に連れ去られたのはそっちだったはずだ。
 不毛な抗議の声]

(435) 2010/08/07(Sat) 21時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

―― 保健室 ――

いや、うごく

[動くのをホリーに止められれば、首を振った。
 無理矢理にでも動かないと、動けなくなるし。それに]

……ありがと。

[にぎやかな闖入者が入ってくる前の、最後の台詞。
 口の端をあげて見せた]

[メアリーの背後に、テッドの姿が見える。
 そちらも振り回されていたのは見たから、元気そうなのに息をついた。言いよどまれた口調。目で謝って、苦笑した]

[目の前のメアリーの暴論。
 聞きながら、そっとスカートの襞に捻挫した左足を隠した]

おう。鍛えてるからな。

(444) 2010/08/07(Sat) 22時頃

【人】 鳥使い フィリップ

格好に言及されると、少し涙目になる。
 それなりに、あの体験は胸が痛かったらしい]

……似合うだろ? 俺の身長に合う男ものがねぇんだと

[自嘲がちょこっとだけ滲んだ]

まあ、それはそれとして。怖かったっしょ。平気か?

(445) 2010/08/07(Sat) 22時頃

【人】 鳥使い フィリップ

……ごめん。

[ホリーとテッドに、置いていかれた。
 心配してくれていたのも分かったし、話の途中でもあったから、小さく謝った]

[何かやるべきことがあるなら出来るように、ゆっくりと立ち上がる]

(447) 2010/08/07(Sat) 22時頃

【人】 鳥使い フィリップ

―― 保健室 ――

[うさみみが、来た]

……ルーカス、耳、つきっぱ。

[空気はからっきり読まなかった。頭上を、動くのに支障がないほうの手でくるくる回す。視線が外されると、憮然とした表情になった]

お互い様だろ

[テッドにタオルを渡すホリー。
 悪戯っぽく誘いをかけられると、振り返って口角上げる]

……いいね。誓いのキスでもする?
フォークナーが新郎なのが気にくわねぇけど

[冗句で返す。どこかに行くという彼女に]

…ま、固まってるとまた狙われるし。
くれぐれも気をつけろよ。

(456) 2010/08/07(Sat) 22時頃

― 購買 ―

 そーなんだよぅ。そりゃ、あたしこんなんだし、デリカシーもないし、出るとこも出てないけど、別に平気なわけじゃないのにー!

[えぐえぐ、とペッパーサワーの缶片手に管を巻くのを、馴染みのおばちゃんは、よしよしと話を聞いてくれた。
うさみみの付いたままな頭を撫でながら。

眉毛を捜す作業を忘れぬまま、ふと、そういえば誰かに眉毛コアラを貰ったはずなんだけど、とポケットを探るも、コアラは居なかった]

 そーいえば……眉毛コアラの眉毛は、眉毛じゃないんだって。それしか覚えてないんだよね、誰に聞いたんだっけ?
 てゆか、悪徳女王の45話、撮り損ねた気がして、おばちゃん絶対見てるだろーから、話聞こうとか思ってたんだよ。でも45話って、今週でも先週でも来週でもないじゃん? なんでそんな勘違いしたのかなぁ。

[慰められて気が済んだのか、同じ番組を追う者同士、取り留めの無い長話が始まる。
くい、とサワーをあおって、傾けた缶の光沢に]


 ぶっ!!!!

[木の下で崩れる、今日の夢の主役に今この瞬間確定したに違いないお姫様。
しかも、ご丁寧に、最初に目いっぱい白塗りに頬紅ののせられた顔が、ズームで映り。
だんだんカメラが引いていく、というサービスっぷりだった。

噴いたサワーが勿体無い、といつもの思考に戻るまで。
缶を取り落としたことにすら気づかず、(07)分ほど固まっていた]


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 22時頃


【人】 鳥使い フィリップ

―― 保健室 ――

[>>455の慰めには、少し真顔になった]

……あんま、良くない。

突破、かぁ。何にせよ、今元気そうだから、いいや。
夢にも見なくなるといいな。

[兎耳を慌てて取り外すルーカスに、呆れたような声で]

……やっぱ忘れてたんかよ。色男、なんだって似合うんだから気にしねぇでいーんじゃねーの。

[保健室を出る前、ホリーはいつも通りの笑みだった。
 だから、何か秘めてることを全く気付かない]

フォークナー自体に不満はねぇよ?
どうせキスするなら、男相手は勘弁だしな。

……そうだな、いつもの学校にでも戻れたときにでも。

(480) 2010/08/07(Sat) 23時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[冗句の応酬。最後に残された言葉に肩を竦めて見送った]

[その言葉に、じいぃっとこっちを見るメアリーに少しの間気付かずに]

……いっ!!

[いきなり触られた。
 飛び上がった。覚悟も何もしてなかったから。
 そこから先は一気にばれてしまうだろう]

[右の顔面、目を囲むようにうっすらとした痣。
 間接が外れて、無理矢理押し込められた右肩。
 捻挫した左の足首]

……何か、上がにぎやかだよな?

[カンカンカンと響く音。
 動く気配。近くにいるだろう、人形。
 話を逸らしてみた。じりじりと窓辺に寄る]

(482) 2010/08/07(Sat) 23時頃

 ごめんおばちゃん! えっと、雑巾雑巾…… 、ぁ

[7分後。我に返って、慌てて片付けようと覗き込んだ、黒い水面に。
一揃いのような、エプロンドレスを纏った少女2人に、そして――]

 っ、あか ……!

[今まで映らなかったその月は、確かに煌々と赤い光を滴らせていた。
よくよく見れば、ドールハウスに見えた建物が馴染みの校舎で、その傍らに立つ少女は規格外の大きさで、かつ人間に良く似てはいても、つくりものの光沢を赤くきらめかせていて。
そして、屋上に立つ、ちいさな、いや普通の少女の姿が]

 マーゴちゃんっ!? ダメだよ、何言ってんの!

[いっしょに、と。
その声はけして大きくなかったけれど、はっきりと聞こえて。
一緒に。何処へ? この光景が見えている間だけは、はっきりしていく記憶が、影に呑まれる誰かを、思い出そうとし]


 っ……!

[ばしゃ。
あっけない音で、投げ込まれた雑巾がたちまち水気を吸えば、夜の景色はたちまち消える。
はあ、と動いたわけでもないのに上がった息を堪え。
ぎゅ、と胸元を握り締める。ずきりと、痛みを訴えた、そこを]


【人】 鳥使い フィリップ

―― 保健室 ――

……悪い

[手当てをされながら、どうにも気になって窓を開けた。

 窓の外から、人形とマーゴのやりとりが聞こえてくる]

(495) 2010/08/07(Sat) 23時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

―― 保健室 ――

[人形の駄々で、地面が揺れる]

うわ……ぷ

[頭上に、書類が降ってきた。
 口の開いている薬品を押さえる]

……あの声、ヴェンネッタ?
何はなしてるんだ?

[嫌な予感に、手当てが終わり次第すぐに腰を上げた]

(498) 2010/08/07(Sat) 23時半頃

→ 屋上 ―

 は、 ……っ、      !

[呼べない名前。
分からない顔。
景色が消えれば、また不鮮明になる世界と、此処とが違う世界なのだということは、さすがに分かっている。

でも、それでも。
呼べない名前を呼びながら、グラウンドを、廊下を、階段を駆け]

 ……んで っ……

[開け放った屋上への扉。
その先には、誰も、やはり、居なくて]


 なんで…… なんなの! 何も出来ないんなら、見せないでよ!
 いっそ、忘れさせてくれればいいじゃん!

[見た、と思う光景が、今のことなのか、ずっと昔かいつかのことなのか、それすら分からない。
ただ、白々しいほど燦々と照りつける太陽の下。
ひとり、ぺたんと膝をついて、誰かの姿を確かに見たはずの其処を、ぎ、と引っかくしか出来なかった]


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