人狼議事


204 Rosey Snow-蟹薔薇村

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視点:


博徒 プリシラは、メモを貼った。

2014/11/19(Wed) 20時半頃


【人】 博徒 プリシラ

[目が覚めたのは、ノックの音がする>>86少し前。
寝る前に言った我侭を思い出し、今更恥ずかしくなった。
普段より接触が多い気がして、恥ずかしい反面、嬉しいと思うのも事実だ。

しかし、ノックと共に扉の向こうから聞こえてきた声>>87に、胸がざわついた。
そのざわつきの名前を知らないまま、胸を押さえる。]

 ……風呂。行ってくる。

[バーナバスが居ればそう告げて、荷物から着替えを出す。
風呂に入れば、この胸のざわつきもすっきりすると、そう思っただけ。

二人が一緒にいるところを、見たくないわけじゃない。
そう自分に言い聞かせて唇を噛む。]

(117) 2014/11/19(Wed) 21時頃

【人】 博徒 プリシラ

[そっと扉を開け廊下に誰も居ないことを確認してから部屋を出る。
漂う、昨日しなかった匂いに眉を寄せ、しかしその原因までは思い当たらない。
階段を下り、一度居間の方を見たが、そのまま階段を下りた。

彼ら>>126とは違う階段を使ったのはたまたまだったが、そのまま一階に着いて、またどこかからする匂いに首を傾げる。]

 ……気のせいか。

[呟き、温泉の扉をくぐった。
そこに、先客の服が畳まれ置かれていることに気付かないまま服を脱ぐ。

身に着けているシルバーのお守り。
温泉では酸化して黒くなる場合もある為迷ったが、そのままつけて入ることにした。

先客がいると気付いたのは、湯気の向こうからお湯の音がした時>>122。]

(136) 2014/11/19(Wed) 21時半頃

【人】 博徒 プリシラ

[温泉の独特な匂いに、先程まで感じた匂いを一時的に忘れる。]

 あ、うん……。
 えっと……ドナルド、だっけ。

[曖昧な記憶から相手の名前を引き出し、ぎこちなく笑う。

どうしよう、二人きりになるなと言われたのに。
でもここで引き返したらどう思われるだろう。

そんな考えが頭を過ぎって、入り口付近で固まっていた。]

 あ、そうなんだ。

[もう出るという言葉に>>144、ほっとしたように息を吐き、場所を開ける。
貧相な自分の身体と違い、引き締まったその身体にすこし羨ましいと思う。]

(151) 2014/11/19(Wed) 22時頃

メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 博徒 プリシラ

[頷き>>157に、間違っていないと安心して息を吐く。

上で見かけた時とは違い、下ろされた髪と眼帯のない顔。
柔らかな笑みを浮かべる顔に、僅か警戒心が緩んだ。]

 うん、ありがと。

 ……あのさ。

[バーナバスが言うには、この小屋にいる皆が同族らしい。
ということは、彼もまたそうなのだろう。
それを確認しようと声を掛けたが、確認したところでどうしようというのか。]

(177) 2014/11/19(Wed) 22時半頃

【人】 博徒 プリシラ


 何食ったらそんななるんだ?
 ……やっぱなんでもない。

[誤魔化そうとして口から出た言葉は、間の抜けたもの。
頭を振って、出て行くドナルド>>158を見送った。]

(178) 2014/11/19(Wed) 22時半頃

メモを貼った。


メモを貼った。


[少女について書かれた文章には続きがある。

禁断の赤い果実――欲望の実を食べた少女は、
街を追われることになる。
実を食べたものは皆魔物になってしまうと信じられていたからだ。
友人達にも、両親にも責め立てられ、しかし愛しい人がいる街から離れたくなかった少女は、街の中を逃げまどう。
逃げ切れなくてもいい、せめて最後に愛しい少年に会えたら
――少女の願いが通じたのか、少女の前に少年が現れた。

「僕はずっと君を見ていた」
少年は、少女にそう告げる。
少女が少年を見ていたように少年もまた、少女を見ていたのだ。
「だからせめて君が魔物になってしまう前に、
綺麗なままで終わらせてあげたいんだ」
少年は手にしていた槍で少女の腹を刺し貫く。
少女は、最後に少女に会えた喜びと、想いが通じていたことの嬉しさの中で息絶える。

それが、少女の結末。]


[少女は幸せな最期を迎えた。

――では、自分はどうなのだろう?]


[救いは、そう簡単には訪れないらしい。
ただの肉の塊となり果てた自らの死体を見下ろして、ディーンは小さく息を吐く。

彼に食べられたことも、その所為で命が潰えたことも自分の選択の結果だ。構いはしない。しかし、何故死して尚自分がこの場にいるのかがディーンには理解できない。自分の選択の結末を見届けろ、ということなのだろうか。]

 ――……。

[何にせよ、自分の身体に用は無い。
これはニコラにあげたものだ。
ディーンは部屋を出て廊下に向かう。
拭かれた痕跡がありながらも、まだうっすらと血の跡が残っている階段を降りていく。足音はしない。]


【人】 博徒 プリシラ

[ドナルドは少し年上だろうか。
歳の近い相手と話すのもやはり楽しいが、バーナバスに気をつけろと言われていて。
複雑な気持ちのまま、困ったように眉を下げる。

しかしなんでもないと言ったのに、返事>>184があって。
はにかむように笑った。]

(200) 2014/11/19(Wed) 23時頃

[死体の前にいる人は、藁に包まれた物をじっと見ていた。
―――食べられたのだ、とわかった。


でも、この人は誰だっけ。
悲しそうな目をした、若草色の髪をしたこの人は、誰だっけ]

 ………名前、なぁに

[眠るような、赤に濡れた金髪の、自分。
知っているのに、わからない。

問いかけても当然、答えは返ってこない]


― 2階・居間 ―

[血の足跡が消されていても、彼の居場所はすぐに分かった。
恐らく、彼がずっと持っていると約束してくれた自分の瞳があるからだろうとディーンは推測する。
物音も無くすり抜けるように居間に入る。
ペチカの温かみは感じられない。]

 ――……ニコラ。

[ずっと一緒だと約束をした。
吸い寄せられるかのようにニコラの傍に立ち、柔らかな日の色の髪に唇を落とす。

そういえば、全てをあげるとも約束した。
今のこの――幽霊ともいうべき自分は、どのようにして彼にあげれば良いのだろう。]


[自分の全てを捨て、愛しい者に全てを与えたディーンには、
他に傍にいるべき相手はいない。
大切なもの――大切だったものは、昔馴染みに託してきた。
本当はあったかもしれない傍にいる資格すらも、捨ててきた。

ベネットならば彼を正しく守ってくれるだろうと信じていた。
彼の命ももう失われているのだとは、まだ、知らない。]


[置いてきたもの、ひとつ。
それが名前。

顔をあげて、振り返った。
一歩踏み出すごとに、少しずつ何かが毀れていく。

少しずつ身体が、軽くなっていく。
意識せずとも―――

意識とは、なんだろう]

 なん、だっけ

[生きているうちに諦めたものから、ひとつずつ、毀れていく]


 フィ、   リップ

[違う、と思った。

いや、違わない。
それは確かに彼の名前で―――  でも]


[二階に続く階段を見上げた。
その途中、あのあたりで、涙を零した"記憶"があった。

もう靴音はしない。
段が軋む音もしない。

暖かさに包まれていた、昨日。
腰を下ろしていた段に手で触れて、
そしてそのまま、さらに上へ]


[ニコラが大事に抱えているもの。
それが自分の眼球だと、すぐに気付いた。
彼は言った通りに、大事にしてくれている。
いずれは腐り落ちていくけれど、せめてそれまでは、彼の手の中にあって欲しいと願うばかりだ。

居間に起こる出来事の全てを視界に収めながら、ディーンが意識するのは彼の周りのことに限られる。
ニコラの横に並ぶように立ちながら、ディーンはそっと指先で明るい金の髪に触れていた。]

 …………?

[何かの動く気配がする。
人の足音とはまた異なる――ずっと前から慣れ親しんだ気配だ。]


フィリップに追い抜かれてぼんやりと見送る形に


【人】 博徒 プリシラ

[一人になり、ゆっくりと息を吐く。
長居はするなと言われていたが>>182、のろのろと身体を洗う。

バーナバスを「バーニィ」と呼ぶノックスとのことを思い出してもやもやした。
暖かな腕の中で、心地好い気分だったのにと。
何故こんな風に思うのか分からない。]

(232) 2014/11/20(Thu) 00時頃

[二階に着くころには、もう前をかけていった彼の名前は忘れてしまった。
もう呼ぶことはないだろうから、問題ないだろう。

大きく開いた扉。
ラルフ、という"名前"が聞こえた。
顔が浮かんで――すぐに消えた。

此処には入りたくなかったような、気がする。
俯けば、入り口入ってすぐの場所、
誰かの足にけられたのか、隅のほうに
何かの、包みが見えた]


 ――……シメオン?

[まさか、そんなはずはない。
思い浮かんだ名前を口にしてから、ディーンは瞼を伏せる。

しかし、他に慣れた気配だなんて思うものがあるだろうか。
自らの欲望を認めるまで――自分の「太陽」を見つけるまで、
ディーンの一番近くにいたのは、彼だ。

勘違いであって欲しい。
死して尚身勝手なことを願い、ディーンは重い溜息をついた。**]


メモを貼った。


[知らない"名前"が聞こえて、顔をあげた。
誰、だったろうか。「友達」の頭を撫でている、人。

目が合った気がしたけれど、そんなはずはない。
そんなはずは、ない。

ゆっくりと首を振ると、その場にしゃがみこんだ。
転がっている包みに手を伸ばす。
触れ―――られなかった]


 ……駄目、だなぁ

[何も出来やしない。
溜息,ついてー―空気は震えなかったけれどー―そのままこの暖かいだろう場所を出ようと背を向けて、

一度、振り返った。
目は合っただろうか。

そんなはずは、ないけれど]


[上を目指す。
欠片を拾いに、新たな記憶を零しながら、上へ。

いつの間にやら靴も忘れて裸足だったけれど
床の冷たさから感じる痛みも忘れてしまった。

それでも右足は引きずって、階段を上る**]


メモを貼った。


【人】 博徒 プリシラ

[居間で起こっている騒ぎはここまで届かない。

胸のざわつきと共に、温泉の匂いで忘れていた匂いを思い出す。
廊下と、風呂に入る前に嗅いだ匂い。

自分の中の、深くにある何かを刺激する匂い。

頭からお湯を被っても、頭を占める考えが流されることはない。]

(256) 2014/11/20(Thu) 00時半頃

【人】 博徒 プリシラ


 あ……どうしよ、う……。

[熱を持ち始めたそこに戸惑う。
衝動を知らなくとも、自分で処理をしたことがないわけではない。
でも今、頭を占めていたことを思うと、戸惑いしかない。


深呼吸を繰り返し、お湯に浸かった。
ずるすると頭まで沈む。

外の音は聞こえない。]

(273) 2014/11/20(Thu) 01時頃

【人】 博徒 プリシラ

[漏れる息が泡となって水面に浮かんでいく。

目の前が滲む気がしたが、それはお湯の中だからだ。
息が苦しくなって、水面に顔を出すと指先に何かが当たった。
何だろうと拾い上げる。]

 ……指輪?

[誰のものだろうかと首を傾げる。
先程まで居たドナルドのものか、それとも別の誰かか。

それを持って、湯あたりする前に湯から上がった。]

(295) 2014/11/20(Thu) 01時半頃

【人】 博徒 プリシラ

[湯から上がって、のろのろと服を着る。
湯にはあたる前に上がった。
それでも何かにのぼせたような気分だ。
付けたままだったシルバーのお守りは、酸化して黒くなっている。]

 あー。やっぱ後で磨かないとだな。

[呟いて、拾った指輪を手にしたまま扉に手をかける。]

(303) 2014/11/20(Thu) 02時頃

【人】 博徒 プリシラ

[扉を開け、そこにいる人物たちに首を傾げる。
居間の方が暖かいのに、どうしてこんなところにいるのだろうと。

傍に寄ってきたノックス>>306に、なんだかまた胸がざわついて、顔が見れずに目を逸らす。]

 ……一人だけど。

[だって、ノックスがバーナバスを呼び出していたから。
そんなことは言えずに、顔を見ないまま頷いた。]

(312) 2014/11/20(Thu) 02時頃

【人】 博徒 プリシラ

[目を逸らした先、手を振られた>>313
手の中で指輪が転がる。
微笑みに瞬いて、軽く頭を下げた。]

 ……え?血の匂いって何?
 なんかあったの?

[バーニィと呼ぶその言い方にまた胸がざわつくが、言われた内容が気になって聞き返す。
火傷、という単語も聞こえた。

一人になるなと言われていて、ここには他に三人がいる。
大人も一緒にいるから、バーナバスの言いつけを守るのなら、ここにいたほうが良いのかもしれない。
迷いながらも、手当ての様子を眺めている。]

(323) 2014/11/20(Thu) 02時半頃

【人】 博徒 プリシラ

[完璧ではなくとも昨晩の痕跡は消され、それに気付くほど敏くはなかった。
ただそこに残っていた匂いだけに、違和感を覚えただけだ。
その違和感が熱を覚えさせていたとまでは、自分自身気付かない。]

 そうなんだ。
 なんで……。

[理由を問おうとして、彼もまた同じ一族だったと思い出して首を振った。
おそらく衝動に駆られたのだろうと。]

(333) 2014/11/20(Thu) 03時頃

【人】 博徒 プリシラ


 ん?

[口を動かすトレイルに首を傾げる。
声が出ないことは知っている、つまり何か言いたいのだろうとまでは分かるが、何が言いたいのか分からない。
視線>>327に気付けば、ああ、と頷いた。]

 さっき、風呂で拾ったんだ。
 だれかの落し物かなって。

[握っていた手を開き、指輪を見せる。]

(334) 2014/11/20(Thu) 03時頃

【人】 博徒 プリシラ

[首を傾げるトレイルは心当たりがないようだ>>338
二人にも指輪を見せ、心当たりがないか確認する。

トレイルの声>>339は聞こえないが、言いたいことはなんとなくでしかわからない。
通訳をしてくれたなら、正しく伝わったかもしれないが。]

 まあ、磨くくらいなら俺も出来るから、磨いてから持ち主探すよ。

[黒く酸化したお守りを磨くついでに、この指輪も磨く心算はあるが、自分のものにする気はない。
自分が身に着けるものは、保護者から貰ったものだけだ。]

 誰のかわかんないけどさ。可哀相じゃん。

[忘れられた指輪が可哀相だと呟いて。

手当てが終わり、ノックスが二人を抱き締めたのを見てからそこを離れた>>337


胸のざわつきは消えていない。]

(343) 2014/11/20(Thu) 03時半頃

【人】 博徒 プリシラ

[一人になるなと言われていたけれど、部屋に戻るなら良いだろう。
もしバーナバスが居なくても、自分が風呂に居なければすぐに戻ってきてくれるはずだ。
そう思いながら階段を上り、二階に着く。

居間の前を通る時、確かに血の匂いがした。
新しい血の匂い。

胸のざわつきが大きくなり、風呂に置いてきたはずの熱を思い出す。]

 なん……で、だよ。

[奇しくも、血の匂いを追いかけるような形で階段を駆け上がり、部屋に飛び込む。
そこにバーナバスの姿はなく、寝台に潜り込んだ。]

(345) 2014/11/20(Thu) 03時半頃

【人】 博徒 プリシラ

[胸を押さえるが、動悸は治まらない。
部屋では血の匂いはしないが、代わりに一緒に寝ていたバーナバスの匂いが残っていた。]

 ……なんで?

[熱を増した中心に、息を吐く。
自分でも分からない。

泣きそうになりながら、そっとそこに手を伸ばす。

始めはゆっくりと刺激していた手の動きが、次第に早くなる。
バーナバスが来るかもしれない。
どうしようと思いながらも、刺激する手は止まらない。

濡れた音が耳に響く。]

 ん……ふ……。

[枕を噛み、声を殺しながら手を動かす。]

(346) 2014/11/20(Thu) 04時頃

【人】 博徒 プリシラ

[早く、早くしないと戻ってきてしまう。

滲む涙と涎で枕が汚れる。
それでも、焦りで中々熱を開放できずに居た。**]

(347) 2014/11/20(Thu) 04時頃

博徒 プリシラは、メモを貼った。

2014/11/20(Thu) 04時頃


【人】 博徒 プリシラ

― 回想:一階 ―
[火傷したニコラの手は痛そうなのに、二人は楽しそうに笑っている。子どものような二人。
自分も大人とまではいかないが、二人は自分よりずっと幼い子どものように見える。]

 あげるって、これ、トレイルの?

[ざっくりとした通訳>>360に、首を傾げる。
トレイルは心当たりがなさそうだったが、どういうことなのか分からない。]

 へ?
 持ち主が探してたら可哀相じゃん。
 指輪も可哀相だしさ。

 あと作った人も、こんなふうに忘れられる為に作ったわけじゃないと思うし。

[最後は、小さく呟いただけだった為、二人に聞こえていたかは分からない。
ただそれは物を作る細工師の弟子としての思いだ。

持ち主が分からない指輪を持って、その場を離れた。**]

(382) 2014/11/20(Thu) 14時半頃

博徒 プリシラは、メモを貼った。

2014/11/20(Thu) 21時半頃


メモを貼った。


【人】 博徒 プリシラ

[立ち去る前、名を呼ばれて立ち止まる>>405
返事もせず振り返れば、確認するように何度か繰り返される。
それだけのことなのに、また胸の奥がざわついてきた。]

 ……それ聞いて、どうすんの?

[例え話に、短く答える。

何故そんな話をしてくるのか分からない。
死んだ姉の名。
きっとバーナバスが説明したのだろう。
聞かれた場合、いつも彼に説明をしてもらっているから。
それに対してどう思われるのかも、どう言われるのかも慣れている。
いつものことだから。]

(491) 2014/11/20(Thu) 22時半頃

【人】 博徒 プリシラ

[姉は生まれて直ぐ死んでしまった。
だから美人になったのかも分からない。
自分なんかより、きっと人に好かれたかもしれない姉。

自分より両親に愛されていた。]

 ……別に。良い。
 ねーちゃんの代わりでも、俺のことを必要としてくれるんだったら。

 俺のために、つける。

[何故、ノックスがそんな話をしてきたのか。
トレイルの生い立ちも知らない為に、「何」を例えたのか、分からない。

ただ、それがずっと「プリシラ」として生きてきた自分の答えだ。]

(492) 2014/11/20(Thu) 22時半頃

― 少し前の居間でのこと ―

[名を呼んだ後、ディーンはしばらく気配のした方を見ていた。
一瞬目が合いそうになったのを逃げるように逸らして、屈みこむ背中をじっと見つめて、もう一度、彼が振り返った時は確かに、目が合った。]

 ――……シメオン。

[ディーンはもう一度呟く。
確かに彼はこちらを見ていた。
ニコラにさえ見えないこの姿を、確かに見ていた。
それは、彼が自分と同じ状態であるということを表している。

つまり、彼の命もまた、潰えたのだ。]


【人】 博徒 プリシラ




 皆に認めて欲しいわけじゃないしさ。
 ……俺が「俺」だって、知ってて欲しい一人に分かって貰えるだけで十分。

[階段を上りながら、誰に言うでもなく呟いた。*]

(494) 2014/11/20(Thu) 22時半頃

[ディーンは、ニコラの金の髪に視線を落とす。
彼の幸せを願っていた。それを一緒に探すことは出来なくとも、幸せになって欲しいと願っていた。

彼と共に旅をするきっかけになったのは、彼が右脚を食われたことだ。彼の右脚を食べたのは、ディーンのいた旅芸人の一座の一人だった。
足が上手く動かなくなった彼の面倒を、誰かが責任を持って見る必要がある。そうして白羽の矢が立ったのは、彼の遠い親戚でもあるディーンだった。
日常的に触れ合っていたほど近しいわけでもなく完全に無縁とも言えない遠い親戚という関係性は、周囲の大人たちにとっては都合の良い理由になった。

共通点といえるのは、せいぜい金の髪の色ぐらいのものだ。
しかしそれでも、シメオンと初めて会った時、ディーンは彼が自分の太陽だと思ったのだ。
彼が、我慢の上に成り立っている暗い道を照らす光だと。

しかし、ディーンの太陽は他にあった。
今ならば分かる。自分はただ、縋るものが欲しかっただけだ。
だからこそ、子供である彼を太陽だと思った。思おうとした。]


メモを貼った。


[いうなれば彼は、我儘の犠牲者だった。
最低限の接触以外を避け、まるで神聖なもののように扱って、結果的に彼に寂しさを植え付けた。
そうして最後には彼の為だと詭弁を使って彼を捨て、自分だけが楽になろうとした。

それは、許されざる罪のように、ディーンには思えた。]

 …………。

[唯一、醜い自分を受け入れてくれたニコラの髪に触れる。
一房抓んで、唇を落とした。それは祈りの代わりだった。
全てをニコラに差し出した。
しかし、今残っているこの、ひとかけらは。
彼に差し出そうとも差し出せない、今の自分は。

最後の機会、なのではないか?]


 ニコラ。少し、行ってくる。
 ……必ず、君の元に帰るから
 ――少しだけ……許して欲しい。

[ディーンにとっての唯一は、ニコラを置いて他には無い。
今、彼に声が届かないことは分かっている。
分かっていても、そう言い置いて居間から階下へと向かうニコラの側を一時離れて、シメオンの去った方向へ向かう。]

 ――……シメオン!

[そうして、一際大きな声で、名前を呼んだ。]


[階段を上る。
薄暗い扉が並ぶ廊下。
空っぽの部屋の前で立ち止まった。

扉に手をかけて――触れられはしなかったけれど――そのまま、立ち止まった。
どうしようかな、と首を傾げて、
何故此処に入ろうとしたのだっけ、とまた考えた]

 ………え?

["名前"が聞こえた。
よく知っているような、けれど何故だか馴染みの薄い名前。
二人旅、元々言葉少なな彼との道行きで
名を呼ばれることはそう多くはなかったから――]


[ノブを回さずにそのまま扉を押すと――"開いた"
中に入り、後ろ手に閉める。
いつかとは違い、そのまま部屋の中へ進み、寝台に腰掛けた]

 なんだったかな…

[聞こえた名前。呼ばれた、名前。
覚えているのに、忘れてしまった。

――もう呼ぶ人なんて、いないと思ったのに。

覚えている想い、靄のかかる記憶。
足を組んで、右足を擦って
息を吐いても、もう白くはなかった]


[シメオンの去った階段を昇り、ディーンはそこで足を止める少年の姿を見つけた。
これまで彼の名を呼ぶのに、声を張ったことなどなかった。
その必要性がなかったからだ。

ディーンは、ふと考える。
自分が子供の頃、飲み込んだ我儘がいくつあっただろうか。
言ってはいけないと思っていた事がどれだけあっただろうか。
――それらを溜め込んだせいで、より一層苦しむことになったのではないか。]

 ……シメオン。

[彼が消えたドアの向こうを暫し見つめてから、ディーンはその姿を追い、部屋の中に入る。
寝台に腰掛ける姿を見てもう一度、今度はいつもの音量で名前を呼んだ。]


 ……それ、俺の名前?

[入ってきた彼の姿は、確かな存在に見えるのに
明らかに話しかけてくるその様子は生者のものではない。
わからないのに、胸が痛んだ。
思わず、顔が歪み、涙が出そうになって俯くほどの、痛み。

わからないのに、覚えてないのに
感情だけ残るなんて、そんなの理不尽だ]


 何か、用?

[これで、違うと
それは君の名前じゃないと言われたら。
想像したら少し笑えた。

彼も誰かに食べられたのかな――
顔をあげ、真っ黒に見える瞳を見つめながら、思いを巡らす]


 …………ああ。

[問われた内容を把握する為の間が空いた。
どうやら彼は自分の名前を覚えていないらしい、と理解して、ディーンは僅かに目を伏せ、彼の問いを肯定する。

それから、彼の前に歩み寄って見上げる顔をま近くに見下ろす位置に立つ。]

 君は、シメオンという名前で……
 僕の、たった一人の  家族、だった。

[言い慣れない言葉に、眉を寄せる。]


 家族に会うのに……理由は、いらない。

[どんな物語でも、芝居でもそうだ。
現実がそうであるかどうかは定かではないが――そうであって欲しいと、思う。]


 ………家族

[声にしてみても実感がわかない。
またひとつ、"記憶"が消えた気がしたけれど
忘れたものがなんなのかなんて、わかるはずもない。

すぐ近くにある瞳を見上げて、
その表情が――読めなくて。
手を伸ばしてみた。
理由はない。
だって、理由なんていらないんでしょう?]


[家族といっても、所詮は他人だ。
ならば他人でも家族になれる。

そう、思っていたこともあった。
思い出して、なくしたもの。

もうきっと、彼の表情は読み取れない]

 名前

[いらない、もの]

 名前、なんていうの

[それでも呼ぶのは、好きだった]


[手が伸びてくる。
これまで、彼に手を貸す以外――つまり、自分の手以外を彼に触らせたことはない。
反射的に逃げそうになって踏みとどまった。
触れられることを厭う理由は、もう無いのだ。

シメオンの指先は頬に触れた。
体温は感じない。
ディーンの眉間に寄った皺が、僅かに緩む。]

 ……ディーン・クロフォード、だ。
 君の名前は、シメオン・クロフォード。

 僕の、弟だ。

[姓なんて必要がないと思っていた。
しかしそれは、家族であるということを示す為の記号だ。]


[頬に届いた指がびく、と震える。
そこでようやく、触れられるとは思っていなかったことに気づく。
少し前、痛みに冷たくなっていた胸の中がふわりと温まって
そのまま頬を引っ張ろうとしてみる。
ちょっとした悪戯心、避けられるだろうと、やはり思いながら]

 ディーン
 ……ディーン、  おにい、ちゃん?

[幼い呼び方。
どっちがおにいちゃんなの――幼い声が過って、消えた]


【人】 博徒 プリシラ

― 三階:個室 ―
[寝台の上、布団を被ったまま手を動かす。
口から漏れる息は荒く、目を閉じて手の動きに集中した。
バーナバスが戻ってくる前に。]

 ふ……ン。

[枕に顔を押し付け、漸く掌に熱を吐き出す。
吐き出した時、脳裏に浮かんだ顔はバーナバスの顔。

何故なのかなんて分からない。]

(542) 2014/11/21(Fri) 00時頃

[まさか、引っ張られるとは予想もしていなかった。
しかし我儘の一つも言わなかったシメオンのことを思えば――そんな彼に甘えていたことを思えば、頬の肉が多少伸びるぐらいは仕方が無い。
それに何より、シメオンの手を引き剥がすことは出来ない。]

 ……呼び捨てで、いい。

[おにいちゃん、はむず痒い。
照れも何もかもをいつも通りの気難しい表情の奥に隠して、ディーンは必要最低限だけを告げる。

シメオンの記憶に欠落があるらしいこと、それ以外は何ら変わらないように思える時間。
――しかし、旅はもう終わった。
いつまでも続く時間は無く、ディーンには帰るべき場所が出来た。]


 シメオン……僕たちは旅をしていた。
 でも、それももう、終わった。

 ……僕は、君を裏切った。
 でも、君のことは今でも、大事だと思っている。
 ――幸せであって欲しいと、願っている。

[果たして、今の彼にこの言葉は届くだろうか。
ディーンには分からない。
しかし、告げるべきことであると思ったのだ。

名前を呼ばれた。
ディーンは静かに背後を振り返り、口元にささやかな笑みを浮かべる。
再びシメオンに向き合った時、ディーンの片目が失せ、ぽっかりと穴が空いていた。]


[たとえもう一度、山小屋での数日間をやり直すことになったとしても、同じ道を選ぶだろう。
ディーンが選ぶのは、連れ添った弟を守って共にいる道では無く、ずっと待ち続けた太陽に身を捧げる道だ。

ディーンの片目は、ここにはない。
いや、片目だけではなく、命も、心も、全部。
残るひとかけらは、残滓だ。
――死に至る間際に一瞬だけ見た、眩しい日の光の名残。]

 …………シメオン。
 君は僕の、大事な弟だった。

[全ては過去形になる。
ディーンからシメオンに手を伸ばすことは、できない。**]


[掴んだ頬を、笑みの形になるように引っ張って
その似合わなさに声をあげて笑った]

 ディーン  か
 うん、呼び捨てじゃなきゃ変だね

[手を離し、膝の上に戻すと落ちつかない様子で握ったり開いたり。そうしながら続く言葉を、聞いていた]


メモを貼った。


【人】 博徒 プリシラ

[身体を起こし、吐き出したそれを風呂に入る前に着ていた服で拭った。
洗いに行かなければと思うが、それは後にしようと寝台の下に押し込む。]

 ……何してるんだろ、俺。

[トレイルの代わりにと言われた指輪>>503と、それからバーナバスから与えられたお守りを磨かなければと思うのに、今はその気分にもならない。


生えていなかった牙が疼くような気がした。
それが、衝動の芽生えとはまだ気付いていない。
シルバーのお守りは、黒く酸化したまま。**]

(554) 2014/11/21(Fri) 00時半頃

博徒 プリシラは、メモを貼った。

2014/11/21(Fri) 00時半頃


 変なの

[彼の言葉は、悲しいくらい、おかしかった。
死んだ者に、先はない。
少しずつ毀れていく欠片は過去のもので
毀すものすらなくなったら、いつか消えるのだ]

 ……変なの、そんなの
 生きている人に、願ってあげて

[叶いやしない、とは。言わないでおいた。
口にするのは、やはり少し、悲しかったから]


[振り返った彼の顔には、暗い空洞があって
それはきっと、最初からあったもの。
遺してきたことを、少しだけ忘れていたのだろうと
自分に照らし合わせてそう、考えた]

 家族、って言葉憧れてたけどさ

[それは、無条件に愛される証だと
そう、夢見ていたから]

 いいんだ、そんなの
 そんなのもう ……忘れてしまって、いいんだよ

[そうして、笑う。
笑い方を、まだ覚えていて良かった。

早く、この"悲しい"も忘れてしまえたらいいのに]


 ありがとう、   ……ディーン

[それでも、呼んでいるうちは忘れない。
忘れないように、もう一度呼んだ。

名前だけ覚えていて、
そして早く――消えてしまおう**]


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