17 吸血鬼の城
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―最上階/私室― [戯れに髪へ指を絡め弄ぶ。 白い指先が触れ、ひくりと喉が震えた]
嗚呼――…良い子だ。
[同じ体温である事への安堵と、何か 胸の内に広がる甘く苦い感覚]
白い花弁を血に染めて ……私の元へ、帰ってくるのを……待っている。
[硝煙と、ネズミの臭い。 知っている。ひとが、己の眷族が何をしようとしているか、くらいは。 月は霧に紛れて朧気に気配を変えてゆく。 翼を広げる彼を見送り、ゆるりと寝台から下りた]
(156) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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―最上階・城主の部屋― [黒檀の窓辺につと身を寄せる]
さあ……人間達よ 絶望の宴から、何を得る?
あの狩人のように、逃げ去ってしまうのか かの従者のように、魔のものと共に生きる道を選ぶのか
其れとも――…
[血の色をした瞳が、すぅっと細まる。 濃く深く、立ち込めていた霧が僅かに薄くなっていた]
――終幕は、近いぞ。
(159) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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[触れる唇に、仄かな温もり。
否――、それは肉体のない魂が見せる幻影だったかもしれない。]
……ん 、… ――
[鼻に抜ける吐息は、切なさを帯びて。]
[空を見上げる瞳は、空とは違う青い色。
その青こそが、娘の見上げる空。]
―― どこまでも ……
[一緒に、堕ちて ――
そう。きっと。
罪を犯した二人がゆくのは
天国ではなく …… … ]
[そして、また空から、褐色の髪に視線を移す。
その屋敷の幻影はいつのまにか消えていた。]
歩けるか?
[そして、歩き出す。
どこにかはわからないけど……。
ただ、その世界が、一時的な拠所だとはわかる。
きっと、これからも、犯した罪を見せられていくのだろうか。]
―― はい。
[嬉しげに、歩けると頷いて。
幻の解けた世界を、サイラスと共に歩む。
その足取りは、雲を踏むように軽やかに弾んで。]
…、…… 手を、つないでいただいても、いいですか…?
[はにかむように微笑んで。そっと青を見上げる。]
/*
このまま歩いていくと、ヘクター様のIFにぶつかるのですね!
そのときは、小娘は、どきどきしながら物陰にかくれます!
/*
ただいま。
更新まであと1時間か。
地上は頑張れー
ああ、構わない。
[手を…と言われれば、見下ろして、左手を差し伸べる。
これから、この世界でどれほどの時を過ごすかはわからないけど…。]
君が毒に侵されて見えなかった世界が見えるといい。
[手をとって、
嬉しげな様子には小さく笑んだ。*]
/*
マーゴエンドとはこんな感じかなっと。
えーっと続きがあればあわせるよ!!
そして、ヘクターおかえり。
じゃ、デートしようか。
ああ、自分張り切りすぎ?
いいじゃないか。明日休みだし。
/*
マーゴ、隠れて見てるのかよw
よしよし、箱入り娘に社会教育をしてやろう。
心臓発作おこさない程度になw
――
>サイラス
[首筋に突き立つ細い煌めき。
それは、サイラスが同じ部位から赤い流れを啜り上げたことの皮肉にも似て。
倒れかかる躯を左腕ひとつで受け止める。]
この前みたいな腕力でかかられたら太刀打ちできねぇからな。
/*
ちなみにせっかくなんで、マーゴはメアリーみつけてみたりしても楽しいんじゃないかと思った。
地上はあと1時間がんばれ。
俺らは1時間たったら沈黙モードかな?
/*
あと一時間なのですね〜
とりあえず。
ねむいのです。
お前……ッ
[身体が痺れて、思わず膝をつこうとしたところをヘクターに抱きとめられるような形になって、眉を寄せ、下からその貌を睨みつける。]
何 した?
[もう眸の色は変わらないけれど…。
首筋の鍼は抜けたが、赤いぷつりとした玉はでてくる。]
/*
――
自分の躯じゃないみたいだろ?
せっかくだから、感覚は戻してやるぜ。
おまえの啼く声をもっと聞きたいからな。
[ふたたび鍼を操って、四肢の自由以外は解放してやり、地面に仰向けに横たえる。]
おっと、その眸はそそるねぇ。
[伸ばされた手に、そっと右手を重ね合わせ。
やがて、しっかりと握る。]
――…、 世界を… 見る――
[それは、生きる事と同じくらい
今まで求めなかった、諦めていたこと。]
…、――はい。
[新しいものを見せてくれるその人の手を取って。
新しい世界へと踏み出す。
命を喪って舞い落ちたこの地にあって
―― なお幸せなのだと、娘は微笑んだ。*]
/*
墓下RP続けてもいいと云われても、こんなのいきなり出したら、いろいろマズいだろw
主に、おれの信用という見地においてwww
エピに入ったら、終幕までは、赤ログとか灰ログを読みに行くでいいかねぇと思ってる。
終幕後でも続きやれるしな。
(明日は仕事だが、2時くらいまでは起きてられそうだ)
/*
ヘクター様が、拘束具いらずでサイラス様を押し倒していますの。
きゃあきゃあ〜。
/*
ヘクター様
まずは、トーニャちゃんに、じとー(¬¬)な目で見られますね。
ああ、トーニャちゃん。
せっかく不縁故もあったので、
ひどい台詞をいろいろと言ってみるつもりでしたのに…
結局、お互いにちらみしただけでした。
――……ッ
[自由ならない躯にまたヘクターの手が伸びて、
痛みが戻ってくると同時に、そのまま、寝転がされる。
ただ、手足は動けず、その感覚に、一度ふるりと震えた。]
いい加減に…しやが れ。
[そそるなどと言われ、ますます睨みをきかせる。
逆効果などということは理解しておらず…。]
/*
マズいかな、そうだな、マズいだろうな。
まぁ、そうだな、エピは月曜まであるし、ゆっくりゆっくりでもいいし。
(手足動かないまま言いました)
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―最上階― [独り部屋に残る 遠く、鍵盤を弾く音がする。 窓の外には無数に並ぶ墓が見えた]
――…舞台は、動いている この度の寸劇は思いの他……予想外の出来事に見舞われたが
[終幕は迫っている。 其々の役割を担い、奔走している人々を 城主は直接己の手を下す事無く静観している]
(193) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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/*
サイラス
(おれの可愛い人形…くく。)
――
どうだ?
抵抗できないまま、好き勝手される体験は。
[天鵞絨の上着のボタンに手をかけ――その裾に、取引に使ったトカゲのアクセサリーがあるのを見つけてほくそ笑む。]
よし、おれの細工の出来映え、もうちょいとアピールしてやるか。
[チェーンベルトの飾りの先端を工具代わりに使い、トカゲの腹に刻まれたイニシャルの前に、“EMET”と書き加える。
錫のトカゲは命を得て、チロリと尾を振った。]
――おれが今、何を企んでるか、わかるか?
[トカゲを指に留まらせたまま、サイラスにニマリ]
/*
サイラス様の、墓下まとめメモが、とてもすばらしいのです。
あやしいアイテムまで持ち出して、
ヘクター様は一体何をするのでしょう、と
わくてかしつつ…。
――……何を、
……?!
[ヘクターの指がシャツのボタンに伸びて、目を丸くした。
彼は裾につけていた報酬の飾りに気がつくと、それを外して何かしら施している。
その間も、呪縛は解けず…ただ、何が起こっているのかと、いや、明らかにあの時と逆転している立場に、息を飲む。]
何を、企んでるかなんて、わかるわけ……ッ
[その飾りが命をもって動き始めるさまには驚愕して…その笑いに、頬を引きつらせた。]
/*
もうじきエピを把握しつつ、まだ鳩よ。
墓落ちから拾いたいから、うーん。
今夜は黙ったまま寝ることになるのかも。と、一応宣言しておくのよ**
/*
――
コイツを、何処に潜り込ませてやろうか。
[サイラスの上着のボタンをひとつ外し、その隙間からトカゲを肌の上に放つ。
錫の脚が這い回る淡い淡い刺激。]
/*
墓下まとめサンキュー。
しかし、IFと書いておいてくれないのかw
更新まであと5分だから、そろそろ観戦モードに入るぜ。
サイラスの反応をじっくり… (違
/*
ともあれ、素敵な吸血鬼譚だぜ、と云って、墓下ラスト発言にしとく!
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[>>203無我夢中で走る子供の姿。 其れがいつかの彼の姿に重なる]
……、10年ほどあとに もう一度、我が元へ来るが良い。
熟した其の頃に、もう一度な。
[くすくすと笑いながら ネズミが一匹走り回る様にそう呟いた*]
(209) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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