人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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視点:


[着物の隙間から肌に直接触れる手指。
唇には己がそれで触れてゆっくりと開かせていく。

薄灰を取り去ることはせず。
花の様子を一つ一つ確かめながら、こころ を抱いていく。
身などない体を。

月明かりの下、聞こえる吐息も魅せる貌も。
寄り一際美しく感じられて。

此度は優しくあろうと、花を乱すのも開かせるのも時間をかけて。

夜が明ける頃には、疲れないはずの体を壁に凭れさせて、花の体を誰にも渡さぬよう、腕に*抱いていた*]


メモを貼った。


[緋色に咲いた蝶、血濡れの朧月。
赤は欠け続ける
月に照らされ鮮やかで、

対であり
高嶺の花である
白い鳥は

ただただ、常世に在りて
見届ける。
つきり

胸奥と貫かれた傷が痛む]


[薄灰乱れても、床に落ちることは無く
有るはずの無い身体が受ける愛撫に、暴かれていく。
花は恥じらい、冬は躊躇いを相貌に映す。

吐息乱しながら、ゆるりと深く重なるくちづけ
巧みに誘われ、応える術を直ぐに会得し自らもと
袖に縋りついていた両腕を背へ回し、主の官能を呼び覚ましていく。

想う先は此処に、案ずる先は向こうに
獣は人と変わらぬ情を持ち、哀愁をうたった。
心暴く指先が優しければ優しいほど
降る雨は細く長く
其れはまるで秋雨のように。

一晩中囀った身は、くたりと疲れ果てた様子をみせて
主の腕の中で乱れた着物を整えながら、昨夜のふたりが
狭間へ浮かぶのをぼんやりと見ていた]


メモを貼った。


[冬もその主も
隔たりとおく。]


――――、 …


[唇が紡ぐ名前、
まだ音にならず。

狭間に遊ぶ蝶を探すように
白い指先を空に彷徨わせる。]


メモを貼った。




[りぃん、と

鈴が、鳴った。]


 


[鈴の音が聴こえる。
高嶺の
花は二つ 落ちた
しかし魔を払われた身に
暗い悦びは芽生えず]

 ……

[複雑な顔をして、瞳伏せる]


 人間は嫌い
 壊れてしまえば良い

 そう……思ってたのに**


メモを貼った。




…―――


[にんげんはきらい。
過去形での小さな呟きが聞こえた気がした。
紫苑色の眸がゆっくり、瞬き伏せられた*]

…―――
…ひとも、ひとを、殺すのに


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[揺蕩う夢は、遠き夢。

 二人繋いだ小さな手、切りそろえられた黒い髪。
 花咲く月夜の小さな庭で、砂の山を二人で積んで競って。

 わたしのがくずれてしまったから、そなたもそれをわざとくずして。

 されど、飾ろうとした蒲公英一輪は、わたしが奪って返さなかった。]

(10) 2010/08/08(Sun) 12時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…おは、よう……?
[簾から漏れる昼の日差しと、それにきらめく蒲公英色の金糸の髪と。
 寝ぼけ眼で、それへと白い手を伸ばし、淡くわらった。]

(11) 2010/08/08(Sun) 12時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 12時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[人としての情、獣としての欲。
 ふたつの心は互いに違う方を向き。

 どちらも欲しいと思うのは、己の罪深き浅ましさ。]

(12) 2010/08/08(Sun) 12時半頃

執事見習い ロビンの零した言葉にその背を撫でる


 獣の方が、情は深いのやも
 ……しれません。

[背を撫ぜる手、正面から首に腕を回して
主の膝の上、ぎゅうと抱きついた。
閉じた瞳の裏に、現世が映る]

 私のこころは此処に
 それから、向こうにも

 どちらも大事
 二つこころが
 身を切り裂いて
 やがてあちらにも、私は産まれる
 
 けれど主さまが求める限りは
 此処にも確かに有る故に


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

構わぬ。
…手元に戻らぬのも、きっと巡り合わせ。
時満ちれば、戻るでしょう。

[済まなそうに言う顔に笑って。]

かりょう、琵琶を。

(25) 2010/08/08(Sun) 13時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[受け取った琵琶を手にして、撥を取り。
奏でるは、かつての舞の勇壮な。

彼奴以外には討たれてなどやらぬ。
かつて競いし旧友(とも)以外には。

人の噂に流れて聞くは、
彼はとうとう気が狂れた。
視えぬ亡者と笑っていると。

猛る音色は風に乗り、
黄泉比良坂、千里を越えて、
彼奴の元へと届けと響く。

こちらを向いてくれるなら、
修羅と化していようと構わぬ。
それでも黄泉に囚われたままなら、
すべてを食らいつくし、滅ぼすまで。]

(32) 2010/08/08(Sun) 14時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

そうなるような、気はしていた。
双ッ花は、共に咲くべしと。

[二輪を手折ったと聞いた時から、
そんな予感はしていたから。

羨む気持ちがなかったとは、言えぬ 。]

(33) 2010/08/08(Sun) 14時半頃

[――――入り乱れ
縺れ絡んだ蜘蛛の糸。
狼も人もがんじがらめな]


…朧さま……


[―――りん、と鈴の音。
掬うように重ねた手には
檳榔子染の髪結い紐が幻のように浮かび上がる。。

一度結んだきりのそれを
きつく握りしめた。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

届くものなら全て欲しいと、願うわたしが浅ましいだけ…

わたしの中では、イアンは今でも強敵(とも)だから…。

[恋しい者、愛しい者、共に高みを目指したき者。
 思いの形は様々だから、どれか一つを選ぶことは出来ぬ。]

こんなわたしで、すまない。
[琵琶を脇に置き、華奢な体を胸元へと抱き寄せた。]

(40) 2010/08/08(Sun) 14時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…かりょう……

[焦がれ、染まって、変わりゆく。
 そんな一つ一つの変化すらも、愛しい。
 華奢な体が縋りつく。その腕に込められた淡い力が愛しい。]

(43) 2010/08/08(Sun) 15時頃

[主の腕の中、薄らと艶帯びて笑む
花は哂いながら詠う]
 
 ――狂うたのは

 人なりや
 獣なりや

[哀切混じる声音]

 人のなんとおぞましい
 獣のなんと浅ましい

 人間は、嫌い
 けれど
 でも

[歌は呟きにかわり、薄れ]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[いじらしく見上げる姿に目を細め、そっと耳元に顔を埋めて囁く。]

…かりょう、わたしの愛しい子……


[どうか、どうか…この子が立派に育つまで、引き裂き喰らわずに済みますように。]

(46) 2010/08/08(Sun) 15時頃

[握る手に口づけそして開く。
檳榔子染の結い紐と
いつか飾られた紫の蝶。]

…――――鳥は…
最期、あいに、なく

[愛に、哀に、会いに、
相に、――――
ロビンの歌うような声が聞こえた。]


……でも…?



[かききえた続きを
促すような呟きがある。
現世との狭間、
血塗れの獣がわらっていた。]

――――ひとと狼は
恐れあいながら
その癖何処か、似ているのか。

けもののようなひとも、
ひとのようなけものも、
狭間でゆらめくものも、


ランタン職人 ヴェスパタインは、聞こえた悲鳴に眉を潜めて、そちらへ目をやった。

2010/08/08(Sun) 15時半頃


メモを貼った。


[―――眉を寄せた。
法泉に、頑固だなどと思われているなど知らず。]


――――己を殺したのはにんげんで、
――――切っ掛けを作ったのは獣の病の罹患者だ

獣はひとのように悼み
ひとが獣のように屠る


…何を憎めばいい

[衣をきつく握る。
常世へ落ちて後、いまだ鵠は膝を折ったまま動けない。]

己は、何を


[ぶつける場所に惑い、
痛みは堂々巡りで渦を巻く。
責めは何もできず散った自分自身へ向きもする]

――――…は…、

[俯いた。
―――りん、と小さく鈴が鳴った。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…いや、今暫く。
[ここで騒ぎを起こすのはマズい。そう思うて、怯える子を腕の中へ。]

(55) 2010/08/08(Sun) 16時頃

恨む必要も嫌う是非もない。

人も獣もただ生きて死すのみ。


誰が大事であるのか。
必要なものは何か。


それだけわかっておればよいように思います。


[静かに口にして。花に身を寄せた]


 けれど
 でも

 いとしいと
 思う先もまた
 人間

[促され、囁き返す]

 ……似ていたのかどうかは知らぬけれど
 己に無いものを欲しいと
 寂しくて
 淋しくて
 手に入らぬなら、壊してしまえと
 狂ったのは、どちら


 誰が駒鳥 殺したか
 それは 噂

 真実は誇張され
 嘘が混じる

 けれど
 憎みたいなら


 ……主さま?

[傍で囁いていれば、静かな主の言葉。
見上げ、一度目を丸くして
頷いた]


 ――…けど、其れを
 見つけるのは中々難しいんですよ。
 ボクみたいに、隅に隠れて逃げていては。


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 16時頃


―胡蝶の夢―

[己が魂と常世を繋ぐ糸が絶たれる前。
夢現に、胸元に宛てられる刃物の感覚を得た。]

 『嗚呼、なんや、殺してくれはるなら
  謂うてくださればえかったのに……
  本郷様に頼まれた鷺草を、作れないやないですか』

[現で既に音にならぬ声。
笑いを堪えるように震えたのは、常によに肩だったか。
もはや、蝶の翅(魂)だったか。]





[かけられる言葉に、沈黙。
蝶の翅に絡む新たな細い糸は、まるで手妻の種のように。

死ねば、唯の蝶になれると思っていた。
けれど、所詮、胡蝶の夢
――……夢の中を花であったと覚えながら、蝶は飛ぶ。

細い糸の先は、主の傍らに咲く双花の片割れに。]

 『わすれへんですよ。朧様。
 きっと、片割れの花も……』

[もとは果たして何色だったか。
紅に染まった花の隣、白の花から蝶は糸を引く。]



 鵠……―――

[その糸を渡すべき片割れの名を呼んで、蝶は青い空を翔る。
生きる時の夢では、届かなかった手を翅にかえて

               ――共に飛ぼうと。

姿を見つけし鍵は、りん――と鳴る鈴の音。]



――…己は仏にはなれない

[僧の言葉に、
鵠は首を横に振る。
嫌いで
いとしい
そう、囁く声がある]


…憎みたいのか、
……行き場がない。
憎みきればいっそ楽なのかも知らん…。


[苦さ混じるこえ。


――――りん、と
鈴の音すれば顔を上げた]


―そして夢から醒めた狭間の場所で―

[りん――鈴の音に誘われるよう。]


[夢から目覚めるに似た、薄ぼんやりとした意識。
頭を掻く――その仕草に、今自分は蝶でなく、人の形と識る。

狭間を彷徨う3人にも、その姿は、初めは霞のように朧げに。
しかし、次第にはっきりと見えるようになるだろう。]

 ……何の話、しとん?

[3つの魂は、そろってあるやなしや。
聴こえる声に、問いを向ける。
かんばせに浮かぶ表情は、その場の話題には似合わないか
――生前と変わらずの微笑。]




……かげつ?


[紫苑色は空を見る。
手をまた伸ばせば
微か糸が煌めいたように見えるか]


 
 鵠、さん、ちょっとぶりでえぇんかな。

[花の名で呼ばれれば、
相手の名を呼ぶのに惑ったような違和が生まれる。
ひらひら――何かを誤魔化すように手を振れば、
まるで手妻の種のように糸が煌いた。

――……幻の糸手を、どこか躊躇いながらも
         空に伸ばすような手に向けた。]



…、―――― っ、

[名前を戸惑うように呼ばれて、
表情が何処か泣きそうに歪んだ。

差し出された煌めく幻の糸、
指先に絡めて]

…胡蝶、

[震えた声で漸く呼んで
彼の手を取って
体預けるように側へ。

―――りん、と鳴る]


 そんな顔しぃへんといて。
 ひどぅしとなるやろ?

[泣きそうに歪む顔を見て、
褥の言葉を重ねて、揶揄うように紡ぐ。

あの時と同じよう。
言葉とは裏腹に、優しく、けれどしかと絡める手。]

 鵠……―――

[朧の花である証、渡した後。
花でない名を呼ばれれば、今は鳥に寄り添う蝶となりて。
敬称なく、惑いなく、呼ぶ名。

―――鳴る音と共に、寄る身をかき抱いた。]


 憎みたいなら、
 ひとは獣を
 獣はひとを
 
 ひとが獣を殺し
 獣がひとを喰らう限り

 我等はこの先も
 相容れぬ

[うた紡ぎ終える頃、蝶が舞うを知る
主の腕に擁かれたまま、高き嶺の花が揃うを
遠くを見詰めるよう流し見た] 


[獣とひとは相容れぬ。
ひとのように情を見せる少年は
少年の声で獣をうたう。
ひとをうたう。

それは最早さだめだろうか、
けれど今、答えは出せず。

―――見るは、対の花、高嶺の花、蝶――]


[褥での囁きと同じ言葉、
目元赤くして]

ばか、

[小さく謂った。
絡める手を握りかえして
かき抱かれた腕の中、
背に手を触れて、精一杯力を込めた。
―――煌めく糸は確かに結ばれ]

胡蝶、…
―――――っ、こちょう…

[堰を切ったように名前を繰り返す。
涙の気配を滲ませて]


 ほら、今も其処に

[つと指差す先に、対峙する二人]

 獣故に
 人故に
 想いあれど、交わらぬ

[溜息。
主の胸に頬寄せて、秋の心が漏れる]

 あれが本来あるべき姿だよ。
 ボクもきっと主さまが居なかったら

[口を噤んだ。
花が花を呼ぶこえを、かき消さぬように]


 嗚呼、胡蝶、胡蝶やで。
 鵠と朧様のおかげで、胡蝶に戻れた……―――

[鵠を白以外の何かに染めようとして、
白に染められたのは華月だった。
そして、花主に死を望まれながら死ねなかった花としての業を、
花主として断ち切ってくれたのが朧だった。

――今、抱き寄せる人が強く抱きしめる背の業も
二人が居たから、忘れずに在れる。
華月であり、胡蝶であれる。

白に染められたからこそ、改めて紅に染まることができた。]



[抱き寄せた胸元に、涙の気配感じて。
莫迦となじられた言葉の後の行動をとろうとする。

鵠の顔を上げようとして、
ふと乾に抱かれて在るロビンと視線があった。]

 哀しいな……―――

[聴こえた言葉に、一言だけ漏らす。

―――悲しいだけでなく、愛(かな)しい。
    だから 哀しい。

浮かべる微笑。
眼差しは、ロビンから濡れる紫苑に移って、
小鳥が啄ばむように露を食んだ。]


[視線は一度、毀れた言葉を追って蝶に。
瞳を伏せる。
愁い混じる冬の色]

 ……

[独白は音にならない。
誰に届かなくてもいい]


[彼岸にあるべき現世の椿が問い
総ては獣の血が知る事
冬の蕾も人食いの花も、交わりには口を閉ざして首を振る]

 夜光を喰ろうたのは、髪を結い上げた男
 私はそれ以上を言わぬ

 セシルは、友達
 ボクはそれ以上を知らない。


――そんな、
……―己は、何も…

[謂いかけて少し、眼を伏せた。
――おぼろさま、と小さく呟く。
そうっと、背をなぜる。

ロビンの声が聞こえ、
ひとと獣の声が聞こえ
眉根を少し、寄せた]

…かな、しい ―――か

[奇妙に、胸に落ちてくるような言葉。
目元に触れる唇に、そっと眼を閉じた。]


 ほら。

[それみたことかと、亡者が謂う]

 ……人は獣を本能的に恐れるもの
 獣はひとを、本能的に喰らうもの

 たとえ交えたとしても
 長くは続かず
 やがて


メモを貼った。


メモを貼った。


 ――嗚呼、別離の時だ


[呟き、主の胸に顔を埋めた。

子を成しても月瀬はひとのまま。
彼が生きて此処を出たとしても
遠くない先に、繰り返す事になるだろう
発症してしまえば、きっと*]


メモを貼った。


―表座敷―

[ゆらり。伏した人の傍で光る。
いまは無力な小さなひかり。

記憶が影と流れてゆく。
あか。
白に飛んだ緋。床に落ちた紅。

ああ、そうだ]

ごめんなさい…。
約束、したのに……。

[命の欠片が、姿を変える。
その目の前で倒れる人
慌てて支えようと手を出しても。すり抜ける]


メモを貼った。


メモを貼った。


 鵠が鵠やから、双花になれたんやよ。
 多分、双花であることが、朧様んとって大事やったんと思うわ。

 わての相棒になれるんは、鵠だけやで?

[常世に二つ並んだ花の亡骸。重ねるのは2つの月。
彼岸では瞼を伏せれば、目裏に映る。
そこに、弟弟子の姿を見た気がして、嗚呼と息を漏らした。
悟ること――「また、後で話が出来ればええ」
意識が対岸に強くある人に、密かに想う。]

 鵠が鵠であるだけで、えかったんや。

[かなしい――胡蝶が零した音を拾う唇に、
眦に触れた後、掠めるだけの接吻けを贈る。]


 獣と人だけやない。
 獣と獣、人と人……―――
 全部、巡り合わせや。

 やから、悲しゅうて、愛(かな)しぃんやろな。
 歯車ひとつ、ちごたらと、想うから。

[僅かに離した唇と唇の間で、
ロビンに直ぐに謂わなかった裡を語る。
胡蝶の腕も、鵠の背にしかとまわっている。

歯車一つ違ったならと、その可能性を見て悲しいんで。
今、傍に在れることを、愛しむ。

瞼伏せれば、今、目裏に映るのは、耳奥に響くのは
命生きし世の、獣と人の織りなす物語の切片。

          ―――胸を満たす感情は、哀しい。]


 ――巡り合わせ

[聴こえた音に、噛み締めるよう呟く硬質な声]

 若し、あのとき

[夢の続きがあったなら]

 ……若し、あのとき

[手折られる事がなかったら]

 嗚呼
 そうかな
 そうなのかもしれないね。
 
[自身に置き換え、呟いた]


メモを貼った。


 あれが普通の人間の反応だね。

[ちら、と
視線流す先に高嶺の
対峙する相手の言葉に、吐息でわらう]


メモを貼った。


[骸に合わせられた手が、また一つ区切りをつける。

苦心する人の傍、か細い光を残しながら。
意識は響く声に向き、引かれた]

若し、あのとき?

[獣の面を持てる者にも哀も愛もあるとはまだ理解及ばぬ所。
声のする方へと顔を向け。
獣と伝えられた花が僧の腕に抱かれているのを見、言葉失う]


[聞こえてきたのは白鳥と対を成した蝶の声。
此方に似合わぬ生者と同じ音。

そちらを一度見て。

揃った花へ薄っすらと笑みを向ける]

仏にはなれぬか。

私も、そのようなものにはなれぬ。
けれど。人を獣を憎むことは出来ぬ。


メモを貼った。


 ……やあ、夜光

[庭の見える廊下、
主の膝の上に座り擁かれたまま
片手でひらりと挨拶をかける。
困ったような笑みで]

 気分は、如何?


――夜光。

貴方も此方に参ったのですね。

[新たに増えた声。
そちらを見れば花が一つ。

抱いた冬の花へ横に下がるように促して、けれど手は握ったまま。
着物を正す]


[駒鳥の言葉に、瞼を持ち上げる。
向けるは、やはり、生前と変わらぬ微笑。

彼の裡は、親しくあったわけではないから識れぬ。
けれど、放った言の葉に、欠片でも琴線に触れるものがあったなら
獣と人、同じ道をたとえ歩めずとも、悲しいだけではないと。]



[と、揺れる翅に絡まりし細糸。
瞼伏せずとも、浮かぶ情景は、花の主の様。]


ロ、ビン、殿。

[己に死を齎したのは獣であり。
同じ獣と思えば震えもするのだけれど。
その困ったような顔は拒絶されたいつぞより、ずっと近しさを感じてしまい、混乱する]

法泉様…。

[そして縋った主の他、幾度か手を差し伸べてくれた人に呼ばれ。
その手が確りと花を握っているのを見る]

気分は…苦しい。
どうして。獣なのに。




 そういや、刷衛様に刀の礼できへんかったなぁ。


[恨むには遠い言の葉を紡ぐ。
歪な双花――腕の中の片割れが、
先程、憎の念に悩んでいたとは識らず。
全て重ならぬからこそ、高嶺の花になれたのか。
乾の憎に対する言に、心裡で密かに蝶は同意を示す。

刷衛の口から華月の名が出れば、微かに浮かべる苦笑。
抱き寄せたままの鵠は、どんな反応をしていたか。
どのようであっても、抱きとめたまま離さずに。

次に狭間の世界の音を拾えば、苔色は夜光の姿を映す。]


メモを貼った。


[ロビンと乾と、言葉交わすようなら
生前と変わらぬ微笑をだけを挨拶に向けた。

苔色は、狭間の世界と生者の世界を、静かに見詰める。]


メモを貼った。


[蝶が笑むをきょとんと瞬きひとつ。
主に促されて身を離し、乱れた裾を直す]

 うん。
 そりゃそうだ。
 
 あの方は、手加減なかったでしょう。

[手は繋がったまま、半歩下がって首を傾いだ。
二人の会話に割り入って良いものか、訪ねる風]


[夜光を見て、そしてあちらを見る]

貴方が、縋りたかった方の無事を、願っております。

[祈るとは、口にせず。
けれども。
もし獣がここを出るときには、獣でないものはすべて死してしまうのだろうかとも思い]

獣、なのに?
私にとって、ロビンは花。
それ以外にはなにもなく。

獣であったか人であったかなど、意味を持たぬ。


……、――そう か。
そうだな、…己がいきているうち、
聞けなかった――朧様の“理由” は

[伏せていた眼を、苔色に合す]

――…己の相棒になれるのも、
…胡蝶、だけだ。

[囁く。並び、咲くと願ったのに
半ばで散った愚かな生贄――だが。]

…ありが、  とう

[俯いて、本当に消え入りそうなくらいの声で謂う。
掠めるような口付けに、紫苑色を一度薄く開いた。]


[間近で苔色が語る。
一つ、瞬いた。
裡なる想い。かなしい。――哀しい。]

…嗚呼、

[物思うように眼をまた伏せた。
ロビンの、呟きもまた――耳に入り。]


かなしい、…  か。
…そう、だな。

[瞑目する。かなしげな、くるしげな――]


此処は、何処なのですか。
彼岸とはこういう場所なのですか。

[法泉を見て小さく問う。
法師ならば知っているだろうかと]

恨んでも憎んでもいいと言われた。
当たり前だ。僕は主様の傍に居たかった。
ようやく。みつけたのに。

[ロビンへと戻る怨みの視線。羽織の上からぐっと胸を掴む]


[
僧が、答える。静かな、
悟りを開いたような薄い笑みが見えた。
対する鵠はくるしげな表情を浮かべ]

憎めないなら…
なん、なのだ。

[片手、顔を覆って。
現世の言葉が聞こえる。朧月の言葉が己の想いと重なる。]

――… …かなしい のか、

[相手への問いかけのようで居て、
自分の内側への問いでもあったか。
――あらたなこえが在る。常世へ迷う魂が。
顔を其方へ向けて、覆っていた手を下へずらした。]

……夜光……




――…、…わからない


[首を横に振る。
――りん。鈴が鳴る。

己を殺した刷衛へ抱く思いも、
人狼でありながら情を強く見せる
本郷や、ロビンや――霞月夜。

微笑み浮かべる胡蝶とは対照的か。
全てが重ならない故に双花足りえる。

胡蝶の衣の裾を、く、と握った。]


さて。
ここは、あちらと死した世界を結ぶ場所、なのかもしれません。
場所は同じであるのに。

あちらに此方の姿は見えず、声は聞こえず。

ああ、でも。

二人には聞こえているようですね。

[いずこかを見る。
そしてまた夜光の方を向いた]

憎めといわれたのなら、憎むと良いでしょう。
けれど、それで何が変わるわけでもなく。

憎むことは、己の醜さを表に出すこと。

それが悪いことだとは思いませんけれど、ね。


[夜光の視線を受けて、冬色を細める。
主が応えるなら口を挟む事はしない]


[邦夜の無事を願う言葉に、怨の念は幾らか薄れ]

獣であっても、変らぬと。

[獣に裂かれた人の言葉なれば、それは深く心に響く。
迷うように、ロビンへと法泉へと視線が彷徨う]

見えず、聞こえず。
…二人?

[法泉の視線を追いかける。
此岸にいる人々。誰を指しているのかは分からず]


[傍らの花、握る手を強くして]

解らないのなら、解らぬままでも良いのではありませんか。
それとも、解るので考えるのか。

――ここに後どれほどいられるのかわからぬ。
考えるには、時間はあまりに短く。

ここにこのまま留まれるのなら、どれほど良いか。

[あの、二つの花のように。けれども、あの花たちもいつまで]

私は、人を獣をと考えるよりも。
今傍にある花と――。


メモを貼った。


[主の許可出るまでは、二人の間に口を挟まない。
其の様は飼い慣らされた狗のようでもある。

握られた手に力が篭ると、瞬きを一つ。
見上げ、切なげに眉を寄せた。

瞳を伏せる]


[胡蝶は、正確には華月は、
誰かを怨みつらみする感情が希薄だった。
それは、初めが主に共の死を求められ、添えれなかったが故。
怨まれはすれど、怨むことはできない、と。]


 わからんくても、えぇんやない?


[りん――鳴る鈴の音。袖引くに気がついて、ポツリと返す。]

 感情いうんは、変わるもんでもあるしなぁ。
 見て、聴いて、識って、
 それでも変わらんかったら怨めばええんよ。

[鵠に返しながら、夜光にも重ねる言の葉。]

 わては頭かしこないから、むずかし考えとったら頭壊れるわ。
 どんな答えだしても、鵠は鵠や。
 多分、わてが鵠好きや謂う気持ちはかわらへん思うしなぁ。


メモを貼った。


…恨んで憎んで、苦しんだ人を知ってます。
醜く、何も変らない。

[時には直接身にも受けた。
落花は苦しくてもそうせずに生きられなかった]

……悪いことではなくても。

[法泉の視線から逃れるように顔を背け。
双花の姿にも気がついた]

鵠殿。華月殿。

[華月がどう散ったのかはまだ知れてない。
けれど鵠は。そう。獣に寄らず散らされたのだ]

人も、人を、殺す…。


[花の様子にくつりと笑い]

ロビン、言いたいことがあるのでしたら、言って構わないのですよ。

[人には人の、獣には獣の言い分があろうと、花を見る視線は柔らかく注ぐ]


[夜光が眸に宿す怨のいろ、それがゆらり、ゆらりと変わり往くのに己の紫苑色を重ねる。]

…分からぬままでも、…よい、…?

[法泉と、――胡蝶の言葉と、
重なる。鈴が鳴る。]

――…、――
己は、知らぬこと、多く
見て聞いて、そして、惑っている。
……にくめたら、楽なのに

[零した胸のうち。
憎みきれないのだと、そういう。]

…否、胡蝶は、……――凝り固まった己より、余程…、…ッ

[好き、と聞こえた所為か。紅くなった。]


手妻師 華月斎の言葉に、微笑を一つ見せた


[華月の言葉に考える。
邦夜は違うと知っているけれど。若し。
若しも彼が獣で。獣であっても同じに温もりをくれたなら。
自分は、恨むことが、憎むことが出来たのか?

感情は変るもの。再び視線はロビンへ。
あれだけ拒絶されたのに、其方から声を掛けてくれた]

……頭が痛い。

[蟀谷を押さえて首を振った。
華月の言葉は頭でなく別の場所で分かる気がした]


[柔かな主の視線に促されて、口を開く]

 憎み、嫉み
 幾ら向けても構わぬのに。

 ……道天満月の彼も
 同じ道を辿らせる手筈がしくじった様子
 二度同じ手は、あるかどうか。

[人食いの花が聞く言の葉は
現世と狭間と、もうひとつ]

 まだ、痛みがあるんだ?
 ……そうだね、色々まだ此処は感じる事が出来る。
 彼岸にたどり着いたなら、消えてしまうかな

[冬色の瞳が夜光を見遣り、気遣わしげに揺れた。
拒絶が無いだけで随分印象が変わる]


そう、ですね。

[夜光の言葉に頷いて]

そも、人の生き死にには獣より人が多く関るもの。
縁あるものを屠られれば、人であろうと獣であろうとあまり良い感情は浮かばぬでしょう。

…。

獣を恐ろしいというのなら、人はもっと恐ろしい。

けれど、だからこそ、どちらも恐ろしいものではない。


[おそらくは、乾がロビンを獣でなく花と見ることに、
どうあっても鵠は鵠と思うのは似ているのかもしれない。
乾の微笑にそのようなものを感じ、胡蝶もまた微笑む。]

 人も人を殺す。
 わても、朧様に殺されたけど、感謝こそすれ怨む気はおきへん。
 ま、人それぞれやろ。想いも事情も。

 あんま、考えこんだら、頭莫迦になんで?
 考えるより感じろ!……とか謂うてみよか。

[光夜に己が死の原因を告げ、傷むという頭を心配した。]


門下生 一平太が痛がる様子に首を傾けた


 ……憎めたらええのに、ってのが答えな気ぃもするけどな。
 裏返せば、憎みたくないってことやろ。

 わては、鵠のそういうとこ、好きやよ。

[そして、好きという言葉に反応した鵠に、
重なるようにまた好きという言葉を向けた。]

 なんや、かあいらしいなぁ……――

[紅く染まった頬を突いてみたり。]


 ……あれを初心と謂うんでしょうね。
 幾らか見習った方が良いでしょうか。

[生まれながらに艶ごとは知っている。
経験こそなくても媚態を取るのは人食花
白い鳥が紅く染まっているのをふと見て呟いた]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[幾ら喰おうと、満ち足りぬ。
幾ら交わり抱かれても。

元より満ちる筈もない。
鏡写しの上弦下弦。
分かたれ生まれた双子月。

もしもひとりで産まれていれば、こんなに焦がれる事もなかった。

それは、あまりにも乞いしい…]

(138) 2010/08/08(Sun) 23時半頃

なっ!

[同じ道をといわれれば、憎しみ浮かばぬわけがなく。
されど冬の瞳は気遣わしげで、以前のそれとはまるで違う]

…変るんだね。
人も。獣も。同じように。

[ほぅと息を吐いて、法泉の言葉に頷いた]


ロビン、私は造られたものはあまり好ましく思っておりませんので。

お前はお前のまま、傍に在るといい。

[花の言葉に僅か目を細めて、白鳥を見やり、また視線を戻す]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[使いの言葉に目を伏せて、
その沈黙は、酷く長かった。]

…かりょう。

支度をして待って居なさい。
かならず"迎えに"戻ります。

[その言葉と、決意の色で、聡い雛は察するだろうか。

袖を通すは、白い薄衣。
髪も結わず、紅も差さず、そのままで。]

(139) 2010/08/08(Sun) 23時半頃

[同じ道をと言っても昨夜の話。
それ以上は告げず]

 利用して謀る気で近づいたのに
 主さまがあまりに心深くいらっしゃるから。

[同じように変わるのか
己の変化については頷いた]


 主さま……

[つ、と視線を流し見遣る。
少し下げた眉と、薄く開いた唇。
躊躇い、音にした]

 お誘いしたあの時は
 笑みも仕草も、計算の上であったのですよ?
 お部屋に招いて頂いて
 ……そのような余裕は直ぐになくなりましたが。

 造りもの交じりが私の顔なれば
 主さまは、幻滅なさいますや?


ランタン職人 ヴェスパタインは、犬猿の仲などという言葉を、なんとなく思い起こしたりなどはしていない。

2010/08/08(Sun) 23時半頃


…、…――

[頭が痛い という夜光へ
気遣わしげな視線を向けた。]

いたい、
まるで――生きていた頃の、ようだ。
……人は変わる、……変わる、か…

[呟き、惑いは晴れない。
胡蝶の声に、顔を向ける]

――…、……そう、なんだろうか

[もう一度聞こえてくる声に、
視線を彷徨わせて眼を伏せた。]

…や  めろ。

[困ったように頬を防御した。]


心深いかどうかは、さて。
私はただ、欲深いだけのような、気がしますから。

[白鳥と蝶の戯れる様子を目に映す。
やがて視線はあちらへと向いた]

どちらも。
滅びの身を向かっているように、見える。

人も獣も。


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 23時半頃


[冬花の声に視線巡らせ。
鵠と胡蝶の様子を見れば小さく頷いてしまったり。
羨ましいとも思うのは、どうにか心の裡のみで]

そう。それは。
良かったと、思う。

[獣を厭う思いもまだ消えないけれど。
そこには共感できるものが確かにあって。
まだ蟀谷押さえながらも、冬の瞳に小さく頷きを返した]


ああ。
だから、私はお前の顔をもっと見たかった。

手折ればその表情は変わるだろうかと。
手折ってなお変わらぬようなら。

どうしていたでしょうね。

[花へと向ける笑みは変わらず穏やかに]

幻滅などするなら最初から花と認めず、
――造り物が混じるのがお前の顔なら、それもまた良しと。

今は思っておりますから。


[夜光の頷きを見遣り、少し眉を下げる]

 良かったと、そう謂ってくれるんだ。

[冬の蕾の仕草。
大分間を置いて]



 ありがとう。

[瞳閉じて呟いた]


[もう一つの気遣わしげな視線に、再び鵠を見て。
変るというのを肯定するよに小さくコクリと頷いた。
変れると思った。何かが変ったと、今でも思う。のだけれど]

邦夜様…。
違います。邦夜様のせいじゃない。

[此岸に意識が引き寄せられ、聞こえた声に何度も頭を振る]

役に立ちたいと。
まだそこから変われてなくて、間違えてしまったのです。
僕が自分で引き寄せてしまったこと。


[無力な光が何度も何度も。
否定するように舞うけれどそれは。

此岸ではあまりに儚くて。見え難い]


[頬を防御する表情まで、あいらしい
と、謂えば照れを越して怒るのだろうか。]

 わてには、そう見えるけど、本当はどうか判らんわ。
 でも、急がんでもええんよ。
 この先どうなっても……共に飛んでくれるんやろ?

[悪戯はやめて、真摯に告げた。]


[法泉から言葉が返ると、ちらと視線を上げる]
 
 試されていたのですね、矢張り。
 味見だけに留まらなかった理由
 一つは其れでしょうか。
 
 ……獣は、己を造らねば
 人の中では生きられません。
 生まれながらに偽る術も、この身に。
 また良しと、思っていただけるなら

 たまには違う私もお試しくださいませ?
 ロビンと謂う花は、多才多芸で名を売っておりますから。

[束の間、愁いを忘れたように
そう謂って笑った]


メモを貼った。


メモを貼った。


[もし、あいらしいなどと聞いたら、
うろたえた後、どうしたらいいか分からず怒るだろう。]

――…、…自分で、
自分自身がわからない、のに。


……――嗚呼、


[じ、と苔色の眸を見返し]

飛ぶよ。
…それは、変わらない。


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/09(Mon) 00時頃


味見に留まらなかったのは――。
いえ。

お前の表情が、もっと見ていたかったから。


[じぃと、冬色を見詰めて。
違う私を、という言葉には少しだけ考え込むように]

それもお前なのでしょう。
なら、愛でることに変わりはなく。

白鳥と同じようにされると、少し罪悪感が沸いてしまいそうですが。

[笑う花の額へと唇を降らせて、顔を上げる。
目の端に映った白鳥の反応が、眩しい]




 そやったら、えぇんよ。


[悩む愛しい片割れに、飛ぶが変わらないなら佳いと。
悩むだけ悩んだらいいのだと、少し身を抱き寄せた。

そして離すは、夜光の気持ちを慮ってか。
これ以上、初心で愛らしい様を、他者に晒したくないと思ってか。

紫苑色を見詰め返す、苔色は穏やかだった。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[雛鳥の華奢な背を、一度そっと抱きしめて。

 迦陵、花菱、愛しい私の傍の花。]

だから、良い子で待っているように。
[白い薄衣はまるで…

 人目を避け、霞がごとくに向かうのは、その逢引の言伝の場所。]

(152) 2010/08/09(Mon) 00時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/09(Mon) 00時半頃


…明?

[黒檀を瞬いて、主へと告げる友を見て。
その腕にある太刀に気付いてまた瞬いた]

邦夜様が求めて下さったこと。
それが何よりも幸いですと。


 お気に召したのは、顔だけですか?

[くす、と意地悪く笑い]

 内に二つ心あれど、どちらも私に違いありません。
 人の心と獣のこころは、もう混じってしまいましたし、ね。

[下りてきた唇を額で受けると
びく、と身を震わせ目を丸くした。
片手で額を押さえ、ぱくぱくと口を開くも言葉は出ず]

 ……っ

[ぷしゅうと音を立てそうなほど顔を赤くして俯いた。
間を置いて
ちらり、見上げる視線は笑み交じり]

 罪悪感、湧きましたか?

[そう謂って、少し背伸びして首筋に音を立ててくちづけた]




――…ん。


[頷いて、抱き寄せられた少しの間に
額を肩にもたせかけた。
眼を閉じるそれは、心預ける証。

離れる身体に、
ほんの少し、名残惜しげな様子を見せるのは
隠し切れなかった、いろだろう]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…おぼろ……。
[名を呼ぶ声は、昔のものより艶と憂いとを乗せて。]

未練を絶って来たのだと、そう風の噂に聞きました。

夢は最初の一夜限り、二度目は現…獣が本性。
それでも…後悔せぬならば。

[抑え切れぬ因果な本性と、己が手で断ち切らねばならぬ切なさと。

 されど、それに勝るは…分かたれた二つが漸く、あるべき姿になれる喜び。]

…抱いて、くださいませ。
[見つめて、そう恋しげに乞う。]

(158) 2010/08/09(Mon) 01時頃

表情は、同じ顔でも心が違えば違うもの。
顔だけではありません。

心が表れるからこそ、私はお前をもっと知りたい。

[口付けへの反応に一度細い目を僅かに見開いて]

――、湧いたかどうか。
ですが、少しお仕置きが必要かも知れませんね。

[首筋へ触れる唇。
身を屈めて、冬の色を覗き込む。まだ赤い名残が残る顔。
握った手指を絡めて、逃げられぬよう腕の中に閉じ込めた]


[ちらと周囲を見る。
心を通わせる人達。それを見ていると]

不甲斐なさ過ぎて自分の方が憎くなりそうだ。

[表にするつもりでなかった分まで零れた。
はたと口元を両手で塞ぎ]

…ありがとう。明。

[一呼吸置いてからそう呟いた]


メモを貼った。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[薄衣の肌蹴た背には、鮮やかに彫られた月下美人。
 白き月下美人の花は稀に、赤い果実をつけるとか。
 それは、甘く甘く天上の味。

 此方が白き花ならば、其方は赤きその果実。]

(161) 2010/08/09(Mon) 01時頃

まだ離れたくないから。かな。

[虎鉄の呟きには小首を傾げて。
答えながら、ああと思った。

言われたではないか。去年の夏の祭の夜にと。
友も、自分より此岸に近く見えても。

既に彼岸の側にある者なのだと]

少しでも長く感じていたい。
痛くても、この想いを。


 そんな貌しぃへんといてや。

[離れ穏やかに見詰めた先が見せる表情に、眉尻を下げる。
酷くしとうなる―――何度か謂った言葉は続かない。
その言葉代わりに、互いにかかる糸と糸を絡ますように、指と指を交わらせた。]

 ―――……朧様の、望みは

[ロビンの表情を見て
「なんや、かあいらしい貌できるやんか」
と、裡で呟いた後、絡めた糸2つが繋がる先に想いを馳せる。]



 なんや、判った気ぃするわ。
 違うかも、しれへんけど……――――

[鵠と情を交わしたくなるのを耐えたのは、
朧の行く末を見守らんとしたため。

彼の人の望み――尋ねられても曖昧に微笑むのみ。
尋ねる頃には、もう、望みの切片、窺うこともできたか。
想うが正しいか、見、聴き、識ろうと、窺う対岸の世界。

――絡めた指にそっと*力を込めた*]


 ……主さまは
 真顔で恥ずかしい事を仰る。

[息止まった身であるのに、未だ小細工が出来る不思議な場所
文字通り絡め取られた身はすっぽりと腕の中]

 仕置きでも
 下さるものなら何でも嬉しいですよ?

 お陰で、先刻の重い気分が薄れました。

[視線は幾度か現世に。
夜光が向こうへかける言葉に、一つ頷いた]

 ――…少しでも長く
 嗚呼、恐らくは皆


手妻師 華月斎の視線に気付くと、唇の端を持ち上げて蠱惑混じる眼差しを送った。


メモを貼った。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…えぇ。
分かたれて産まれたことがあやまちならば、

あるべき姿に、ひとつに戻ろう。

[求め求められ、重なる躰。
 月の見えないこの夜に、白い身体がひっそりと咲く。
 その肩へとそっと歯を立てて、赤は果汁が如くに散る。]

(165) 2010/08/09(Mon) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[あぁ、何故…
 心も体もこんなにも満たされていくというのに、
 胸の奥が張り裂けそうなほどに痛い……]

(167) 2010/08/09(Mon) 01時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/09(Mon) 01時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…おぼろ、…おぼろ……
[その熱き血潮を啜りながら、はらはらと溢れる涙。]

我らが最初から…一人であれば、良かったのに…

(169) 2010/08/09(Mon) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[白い肌が映えるのは、灯火の下だけではなく。
 鮮やかな返り血に染まっていく、その姿がおそらく一番映える。

 積年の渇望を満たすように、息を荒らげてその肉を貪る。
 それでも別れが惜しいのか、心の臓と顔には手が出せぬ。

 血の気の引きゆく片割れの肌は、己の白い肌と同じ色。]

(174) 2010/08/09(Mon) 01時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン




 ―――…おぼろ…


[見つめ合えば、きっと鏡写しの笑顔。
 血濡れた唇で、血の気の失せた唇を彩る。]

(175) 2010/08/09(Mon) 01時半頃

[夜光の声。長く。
その思いは変わらず。

いつまで――]

思いを口にするのに、恥ずかしいことなどありはせぬ。

ふむ、嬉しければ、仕置きにはならぬ。
……。

この手を離してしまうのは仕置きにはなるか。
でもそれは、約束を違える事。

それに、私が困る。

[絡めた指で、花の細い指をなぞる。その一本一本を軟くほぐすように。
思い浮かんだ仕置きは、すべて自分に跳ね返るのだと気づいて、一つ苦笑を浮かべた]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…あ、……あぁ、ッ!

[爆ぜる白、爆ぜる赤。
 彼の灼熱をその身で受け止めながら、一思いに心の臓を握り潰した。]

(181) 2010/08/09(Mon) 01時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[最後に耳に届く言葉。]

されど、もう決めたのです…。
ひとつになった月は、共に沈むのだと…

愛しい雛鳥を迎えに行って、共にそちらへ旅立ちます。

(183) 2010/08/09(Mon) 01時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

欲しいものは、全て手に入れたから。

わたくしに、未練などもうありませぬ…。

(185) 2010/08/09(Mon) 01時半頃

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