人狼議事


233 逢魔時の喫茶店

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


―喫茶店/起こすころ―
[変な喫茶店は、居心地がいい。
時計の音、聞きながら。
コーヒーの上のアイスもすっかりとけるころ。

――起こして、と言われたから。]

……エフ、
――日、傾いてきた。

[そろそろ、起こす時間だろう。
眠り男はちゃんと目覚めてくれるだろうか。

――攫うって、どういうことなのか。
ちゃんと、教えて、くれるのか**]


放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/07(Fri) 02時半頃


放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/07(Fri) 02時半頃


メモを貼った。


放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/07(Fri) 02時半頃


―ある、回想―
[ 『人生の中には、
大きな分岐点が時折現れます』

なにかの授業で
髭の教師が
そんなことを言っていた。

『その後の生き方を
大きく左右してしまうような
ものであります』

話半分に聞いてた――なんなら、3割くらい夢の中だったが、そのことだけはよく覚えている。なぜか。]


[――分岐点か。
思い出したのは、
親友に彼女が出来たと聞いた時。

なんのことはないよくある話で
羨んだり、妬んだり、祝ったり。
色々あるだろう。

――でも、俺は違った。

寂しいような、
苦しいような、
泣きたいような、
叫びたいような――、
ようは、酷く、ショックで。

でも親友は見たこともないくらい眩しい笑顔で彼女のことを話すから。俺は常の調子でおめでとさん、とか。そんなことを言ったのだ。]


[ これは、秘密。
俺だけの秘密。
誰に言うつもりもなく、
埋めてしまいたい秘密。

――でも、夢に見る。
親友は黄昏の街で、かわいい彼女と楽しそうに歩いて俺になんか気づきやしない。

静かで穏やかで、
甘くさえある癖に
あれは俺にとっては
きっと、悪夢だ。 ]


―現実:黄昏迫る―
[――分岐点。
俺は昨日、知らないうちに
でかい分岐点に立ってたんじゃないかって。
ふと、思う。

握られていた指先で
簡素な『紹介状』の文字をなぞる。
そわそわして、落ち着かない]

――、夢に来られるなら

[ 我ながら小さな呟きだ。
寝ているこいつに届くやら。 ]

変なもん見ても
文句、言うなよ

[心が柄にもなくふわふわする。
ああ、そうか、『うれしい』んだ、俺**]


[夢を、見ていた。

貘の夢は空白だ。
自分の夢で腹は膨れてはくれない。
考え事にゃあ、夢の方が打ってつけ、それだけだ。

―――良いことあった、か。

成る程、確かにその通りで。
かおに出るくらい、嬉しい、だったのだ。]

 はは。

[貘の身体で、笑う。
あの店員、トレイルは、人外のことも本当によく見ていると思う。
店長を除けば、唯一の人間。
人間で云えば昔は、頼まれて悪夢を食うこともあった。
いまは随分と逞しく―――…なったか?]


[夜の彼らを、リツが見たら驚くだろうか。
………だろうな、という、予感。
呼ぶ声が聞こえる。
目を、覚まそう、いまのおれは現と夢は、少し違う。]



――起きた?

[寝ぼけまなこに声をかけた。
うん、ちゃんと起きたらしい。]

寝不足?

マスターも、
あきれてた

[肩にかけたタオルが落ちないように、注意を払う。夜が近づく。メモに書いてあった時間。落ちつかない。]


―――喫茶店―――

[突っ伏した姿勢、控えめな声に、顔を微妙に上げた。
眼鏡も外さずにいたものだから、角度がずれている。
その角度と前髪の隙間で、ちら、と、リツを窺い。]

 うん。

[近い手を伸ばす。
コーヒー、そういえばメロンソーダじゃなかったか。
曖昧な記憶は視線に留めて、手を取った。

握り締め、浚う、文字通り。]

 帰らないけど、……行くか。
 昼の営業が終わったら、また、此処に。
 


 
 寝不足、………じゃない。

 腹が減ってるだけだねえ、いつも。

[店長に呆れられている。
それも、何時ものことで、笑う。

リツの分岐点を浚う、浚うか、文字通り。
引き寄せるようにして手を引き、一旦、店の外に。
静かに、引き寄せ、ぽつ、ぽつ、明り>>*0が落ちれば。

おれにとっては慣れた感覚、世界から隔絶されたような。
リツにとっては、如何だろう、眠気まなこが窺うのだ。]


――― 夜 ―――

 そういえば、聞きたいこと、あったな。

[覗き見た夢の片鱗。

 あの男女は、誰か。

夢を見る時刻までは、約束を果たせないから
夜の店で聞くか、思考を留めた。
気にはなるが、聞かない、は、今は通用しないので。]

 …… 夜。

[店の看板に、ぽつり浮かび上がるbarの文字。
繋いだ手が、体温が変わらず、熱い。
その間に交わしたことばと言えばとつとつと、して。]


―喫茶店―
[視線がこっち向いた。
少し、緊張する]

眼鏡、歪むぞ

[気になる。
本人は歪んでもあんまり気にしなさそうだけど]

――っ、

[だ、から。普通に手を握るな。
顔に血が集まった。視線の問いかけの意味を考える余裕が吹っ飛ぶ。
なんだよ、もう。
寝ぼけまなこの、くせに。]

わ…わか、った。


[店の扉を再び潜る、その頃には店員も店主も
ましてや店内すらも、様変わり。]

 おはよう。

 …… ようこそ、リツ。

[こちらの世界に――…?
薄明かりの下で笑うのは、昼間と違う、うっそりと**]


メモを貼った。


―喫茶店で

――ちゃんと食え

[体質なのかもしれないが
腹へって眠いと
そのまま死にそうだ。
いや、それは寒い方だったか。

大の男に引き寄せられる、
それが、嫌じゃない。
――イケメン店員は、
とても、人の事をよく見ている。

夜の街は、まるで別世界だ。
星が地上に落ちたような。
眠気まなこの視線を感じ、呟く]

――なんか、見慣れない


―夜

……何?

[聞きたいこと。
何だろう。
俺にもある、色々。

まだ、こいつのことを、ろくに知らない。
人を知るほど――なんとか、って言ってたのは、エフ自身だったっか]

――よく、夜、行くのか

[夏の夜、体温が熱い。
他愛もないことを、ぽつぽつと。期待と不安が、ごちゃごちゃだ]


―BAR:夜

―――、

[ここは、本当に
“あの店”だろうか。
蔦が絡まるさまは
図書館で借りたあの本の
魔法の森の館みたいにさえ見える。

驚きのあまり呆けた顔、
エフにはよく見えたに違いない。]

うそだろ…

[だって、仕方がないじゃないか
こんなの、想像できるわけないし。
本当に同一人物なのか。
マスターも、イケメン店員も。]


− cafe & bar ≪Twilight≫ −

――、

[おはよう、なんて
場違いな事を謂う。

―――寝てないし。

そう、紡ぐはずだった唇が
薄く開いたまま止まる。

初めて見る笑みだった。
こんなわらいかた、するのか。
縫い止められたような、感覚。]


− cafe & bar ≪Twilight≫ −

……――た。確かに。
   …これは、さらわれた、気分

[なんとか言葉を絞り出す。
気後れしそうになりながら、
エフの手を握る指先に力がこもる。
緊張している。レーススタート前でもこんな風にならない。はじめてだ。期待と、不安と。

勝手知ったるエフに引かれるまま。
案内は店員とマスターに言われるがまま

まるで、ここは
不思議の国、だ**]


メモを貼った。


【人】 放蕩者 ホレーショー

[>>7紡ぐ言の葉は同じ愛。しかし、乗せた物は随分違う。

捧ぐ愛の言葉に返事をされても、前回と同じよう、それに対する返答はせに、
傾き、中身を減らす透明なグラスを見ていた。
グラスと、彼の手を。

彼を、見ないように。

胸の奥で軋む忘れた何かを抑えつけながら、男は薄く笑うだけ。]

(8) 2015/08/07(Fri) 14時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

 そう言えば
 図書館って何時開いてるんだっけ。
 昼休憩とか、休館日とかあるのかな。

 ごめん、俺あんまり行った事無いから。
 今度、本探しに行きたいんだけど。

[これ以上何かが滲まないよう空気を世間話にシフトさせ、笑顔はやはり変わり映え無いいつもの物。
矢継ぎ早の質問に、対価として小皿のビスケットを差し出しながら。
でも、本を探しているのはホントの事。]

 ニホン、の本を探してるんだけど。
 カンコーメイショとか、あっちの文化とか、
 ゲイシャダンサー?とか、
 調べたくて。

[えらくざっくりした要望を並べて、多分ヒットする書籍は膨大な物。しかし、いつか店員同士でした社員旅行。雇主として多少は行先を調べておかなければ。
それにこの店パソコン無いし。導入は、検討中。

彼からもろもろが聞ければ「ありがと」と笑って。しかし二度目の愛してるは、ナシ。]

(9) 2015/08/07(Fri) 15時頃

放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/07(Fri) 15時頃


[朗らかな声は確かにマスターのものだ。
少しだけ緊張がほぐれる。

――が、店員もマスターも
ビシっとフォーマルに決まっているものだから場違いじゃないかと不安になる。いや、明らかに場違い。]

…もっと、
ちゃんとした格好のほうが、
よかったすか…

[いや、でもエフはそのまんまか。
全然気にしてなさそうだ。]


放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/07(Fri) 16時半頃


――っす…

[>>*7 遠慮がちな返事になった。
席に案内してくれるトレイルを見て、つい呟く]

…似合うすね

[髪を束ねてるから印象が結構違う。
他の店員も、そうなんだろうか。]



……これ全部メニュー?

[昼のメニューとは比べ物にならない分厚さだ。これがこの店の本気か。びっくりだ。ちらとエフを見る。]

……あんたは、
いつも 何、飲んでるんすか、

[何が好きだろう。
気になって聞いてみる。
答えがあったら、それにしてみようか。

そうじゃなければ、おまかせで。]


[――バーは盛況らしい。

盗み見た客に羽が生えているように見えて、え?と目を丸くしてしまった**]


メモを貼った。


【人】 放蕩者 ホレーショー

 ― ふるいはなし ―

[その客は、いつもカウンターの同じ場所に座って、俺の淹れたコーヒーばかり飲んでいた。
豆の挽き方を調節し、温度は高く、時間を過ぎないように。
それでも、どうか時よ止まってくれ。
液体が満ちるまでの一時、彼と話す静かな時が、好きだったから。

手をかけて、味が落ちないように。
ほんの少し濃いめに淹れたコーヒーはとても美味しかったし、彼も好きだと言ってくれた。
彼の手は血色が悪く何時も冷たかったけれど、コーヒーカップに触れた後は暖かくて、ぬるい体温まであがった骨ばった手をそっと握る。

夜の姿は少し恐ろしい。しかし中身が彼なら、その正体が何であれ構うものか。
触れる白い手は相変わらず冷えたまま、絡めた指は骨しかない。
空洞の眼窩を覗きこんで、俺は滅多に見せない笑顔を贈る。
そうすれば骸骨頭の彼も、静かに笑ってくれたような気がして。

成人もしてないような若者の、青い青い、恋だった。]

(18) 2015/08/07(Fri) 18時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー


 「連れて行けない」
 「でも、」
 「愛してる」

[別れ>>0:290を告げた口から愛の言葉を吐いて、その後は、二度と会う事は無い。
酷い呪いだ。
いっその事弄んで捨ててくれれば良かったのに、アレの声は酷く優しい。
自分がヒトでなければ、アレと共に歩むことができたのだろうか。
死んでしまえば?
でも自分にはこの店を残していく事は出来なくて、

今は、もう、何も咲かせられない。*]

(19) 2015/08/07(Fri) 18時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

 ― 喫茶店で:回想 ―

 そっか、じゃあそのうち顔出すよ。

[>>11答えられた図書館の開館時間帯をメモして、店を開ける前か、サボりの時間にでもおじゃましようかなんて考える。
どうせ適当な昼営業。店員に店を任せ店主不在でも、そこまで支障は出ないだろう。
昼時間は外していく方がいい。と、並んだ数字の横に書き記し、
指さす先のバスローブを見て、]

 …んー?
 ああ、だって、
 ヴェスさん何時まで滞在するか分かんないから。

[リサーチ中にリミットが来てしまってはたまらない。それに、彼はたまにしか此方の国に来ないから、バカンスの邪魔は気が引ける。
営業中、手の空いた時間に自分のペースで調べられればそれでいい。どうせそこまで急ぎでは無い。

ひょっこり混ざったゴロウの提案>>17には随分と嬉しそうな顔をして、是非に。と。
でも見る時には、店員全員に見せてやりたい。今日は休みなケイの事を思い浮かべて、社員旅行は、まだ貯蓄不足。**]

(20) 2015/08/07(Fri) 18時頃

放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/07(Fri) 18時頃


メモを貼った。


[眼鏡の位置は、夜が訪れるより前に、直す。
弦が緩んでも気に留めない面で
それよりも、血の気の良い顔色を楽しんだ。]

 意外と、壊れない。

[眼鏡のはなしだ。
繋いだ指は、夜、改めて店を訪れるまで離さない。
――― 厭だ、と、その一言さえなければ。

ちゃんと食え、そのことばに、首を揺らした。
食べられるものなら、食べている。
食べられない夢が、此処には多い。
如何伝えるか、ここからも、おれの正念どころ。]

 食べると勿体ないものが、多くてね。
 


 
 リツの夢を見た、……… はなし。
 あんた、なんか、なんだ。

 … 忘れられないひとが、居たんじゃないか。

[それが、あの夢の、男か女か。
夢の中でその内情まで窺い知れないから
ぽつ、と、漏らして、反応を窺う。]

 知らないことを知るのに、悪いは、ない。
 おれはあんたを知りたいが
 あんたは、 …… 如何だ。

[ふ、と、落とす、笑みも、好奇心も。
繋いだ手を引き寄せ、向かう先はカウンター席だ。]

 夜の方が、よく来る。 …… 面白いだろ。

[驚愕>>を隠さない様子には、いたく、ゆるく、機嫌良く。]


[――夜の方が、
イケメン度が増している気がする。>>*9]

夜の方が、
本番、てこと、か

[ だから昼があんなに緩い。
なんか納得した。 ]

シェフ?
もしかして、――ケイ?

[ ケーキを作る、って言っていた ]


 
 おはよう、店長、トレイル。

 …… ケイは厨房か。

[迎える声は、昼間と違って、見慣れたもので。
驚きはしないが、やはり面白いとは、思う。
―――…雰囲気の違い。
緊張に硬く見えるリツの横で、真逆のゆるさ。]

 コーヒー、何時もの………
 ああ、違う、ケイのコーヒー、だった。

[ふと、思い出して。
注文を投じてから、視線を店内に巡らせた。
羽根を隠さない、隠す必要もない客の姿も在って
おれはあれより人間態でなくなるので、暫くこのまま。]


―エフとの

酷使してるな

[ 眼鏡。まあ、無事なら、いいんだ。
手については恥ずかしい、とはまた言ったが、厭、とは思えなくてそのままだ。 ]

――、勿体無い?

[ 変なことを言う。
果物が綺麗だから食べないとか言ってたら、腹減って死ぬのでは。本当、なんだか浮世離れしてる。
――そんな益体も無い考えは、たった一言に、全て消し飛んだ。]


 
 昼でも夜でも、似合う。
 ……… 服。

[リツとトレイル>>*8の会話が聞こえたので
半裸同然の客も、いかがわしい意味ではなく
そういえば居るな、と、申し訳半分、頷いた。

そして、席に座ってから
視線を落とす先、分厚いメニュー。]

 おれは、コーヒーとか、コーヒーとか
 ……… 雲の糸とか。

[蜘蛛ではなく、雲。
人間が見る、触れることの出来ないそれではなく
比較的おれに親しみのある食感がするが、
味付けしないと味がないところが、難だ。]


 
 おればかり見ていると

 面白いものを見逃すと、思う。

[トレイル>>*10の会話に
茶々を入れる意味ではなく、おれなり、至極真面目。

なにか良からぬ面白そうな気配
無意識のうち、察していたような気がする。]


――ぇ、……

[ ――なんで。
俺、なにか言ったか。
そんなこと、匂わせたか。
覚えがない。ずいぶん前の酒場での吐露だって、自分でも意味不明な支離滅裂さだったんだから。]

――なんで、……

[ まるで誤魔化せない。
肯定してるのと一緒だ。
――ついこの間見た夢が蘇る。最近の心当たりといえば、あれだ。隠れてて悪かった、とエフは言った。――まさか、本当に]

――……、い、いいだろ、別に
もう、結構前の、ことだし

[なんだか、すごくバツか悪い。
元カレとか元カノの話、みたいな。いや、そんなんじゃ、なかったし。]


……、

[ 知りたい、と聞いて
こころが浮つく感じが続く。飲んでもいない酒に酔ったみたいだ。 ]

――俺は、……、
――あんたのこと、気に なる、

[ 何も、知らないんだから。
知れば、近づけるかと思って。
なんで、俺の秘密、知ってるのかというのも――気になるし。]

――あんた、
夜の方が起きてるみたいだ

[ 夜行性か。 ]


 
 ものを大事にするのは苦手でね。
 …… うん、でも、意外と壊れない。

[人間の物作りに対する情熱は、中々だ。
別におれの為では全くないが、感慨を覚えて
眼鏡の蔓に触れた。度は、人間の近視用程度、ある。

いやと此処でも言われないので
席に座るまで、このままだとおれは離さないのである。
片手でも飲み物は飲めるはずだ。]

 勿体ない。
 あんたの夢も、…… 大事な夢なのかと、思った。
 


[ ケイのコーヒー。
俺も、それにしてみよう。
冒険気味の注文はそれからでも遅くない。

と、>>*10トレイルがくれたのは
アドバイスらしい。
しかし、エフはこう言う。]

……なんか、変わってるのか、その

[ マスターの言葉を誤解していたが、いかがわしいなにかってことはないみたいだし。なんか、――ワイバーンとか聞こえた気がする。 ]


 
 本当に信じるか如何かは
 …おれがあんたを夢で探してからで、良い。

[良い、んだが。
此処でなら話して良いか、この店の中なら。

繋いだ指を引き寄せて、おれの目は、リツの指。
落としたまま、視線を重ねず、話を続けた。
――― 人間ではないことを拒まれたら、と
そんな予想を、思考に、組み立てていた所為。]

 良いんだが、 ………
 あんたは、おれが人間じゃあないと言ったら
 厭か。 だめか。

[ゆるく、首を捻る、視界の隅。
うん、まあ、此処から、人間でないものが見えるのだが。]


 
 良くない。

 ……… 夢に見るくらい、なんだろ。
 おれは、気になる。

[勿論、酒場で居合わせたわけじゃあない。
ただ、はぐらかされそうな口振り
眠気ばかり含んでいた声に、熱が籠もる。

良くない、おれは、良くないのだ。]


 
 うん。

[落としていた視線が、持ち上がる。
リツの、ことばが、耳に届いて。
拙いようないらえ、喜色に、想定以上に柔らかく溢した。]

 はは、 ………うれしいねえ。
 夢みたいだ。

 …… ん? 夢か? ……夢じゃないか。

[現と夢を取り違えるのも、一瞬。
目許から滲むように、笑う、昼と違う面で。
そういう面を、させられているわけで。]

 昼は、ねむい。

[真面目に、言う。]


放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/07(Fri) 21時半頃


……、探す。

ちゃんと、探す。
話しているうち。段々、きっといる、いたのだ、あの夢の中、と思うようになってきた。]

――っ、……エフ……?

[ 指を引き寄せられた、
心臓が跳ねる。そろりと、見つめた。
視線が合わない。]

――、……

[ 瞬く。――人間じゃ、なかったら?
ごく真剣に聞いて、
少しの間。至極真面目に、答える。 ]

……俺は、
……あんたが、……あんたなら、
いやじゃ、ない


……、

[ 首を捻った先につばさのある生き物。
今度ははっきりとらえて
あ、なんて間抜けな声にならない声。

――引き戻すのはまたもエフ。はからずも、トレイルのアドバイスどおりになっている。 ]

――、……っ、それは

[動揺に、目が揺れた。
潤んだかもしれない。情けない。
夢に見るくらい。そう、その通りだ。
唇を噛む。]

……――誰にもちゃんと言ったこと、
……なかったのに、……

[ ぎゅう、と。エフの手をにぎる。
ああ、信じる。フライングかもしれないけど、信じるとも。どうやってかはわからないが、エフは、俺の夢のなかに、居たのだ。 ]


[夢に糧を求めるおれみたいな生物が
現で食うものと言えば、文字通り、詩めいた、夢>>*13

人間、信頼のおける店員>>*13のアドバイスに
うん、と、素直に頷く、素直な生き物なので。]

 ……… 攫って来たからには、責任は取る。
 うん、そうだな、こう言うか、 …任せろ。

[ぼんやりと、響く、任せろ、にも熱は籠もった。
人間の客が少ないからこその歓迎にせよ
確かにこの店は、悪戯好きが多いから。]


――……たいした、話じゃない、
でも、……あんたが、

聞きたいって、いうなら。

[ ――本当に。
どうかしてるとは、思うけど。
コーヒーが運ばれてくる少し前、
ようやく俺は、絞り出した。]


 
 アマノ。

[店員、――もう一人の、人外>>*17の。
呼ぶ声は、昼よりも柔らかい、この状況の所為でもある。]

 まだ。

 ……… でも、ゆっくり、話して良いと、思う。

[リツの順応力、あとは、任せろと口にしたからには。
気遣う彼の声も、今のそれは分かり易い。

静かに会話を交わす最中
蛇の、オーダーの返事>>*16が届いて
任せた――― と、こちらは、目配せて、笑う。
おれの舌には馴染むが、リツの舌には如何馴染むか。
運ばれるコーヒーを心待ちにしながらも、目は傍らに。]


 
 …… 探してくれ。
 おれが先に見付けたら、四勝一敗だねえ。

[リツの指に落とした視線。
それでも傍らは近いから、彼の表情も、それとなく。
夢も、ハンデも、カウントする。ズルじゃあない。]

 リツ。

[呼ばれた名前に応えて
引き寄せた指は、カウンター上、重ねるかたち。
齎された間は判決にも近い。
存在する心臓が穏やかじゃないリズムだ。]

 ………… 良かった。

[そして、いらえに、一気にほどけた。]


[ケイがコーヒーを運んでくる。
ん、なんか、不思議な匂いだ。>>*18]

――初めてだ、
こんなの

[ くん、と匂いをかぐと
目眩がするような深さ。
コーヒーは夜の色、ってどっかで聞いたな、なんだっけ。
口に含む。 ]

――、っ……?!


[ 衝撃だ。
人生初の味だ、紛れもなく。]

な、なんだこれ……!

[ どこかの席から笑いが起こった。やばい。恥ずかしい。 ]


[良かった、良かった、三度繰り返した。

―――… あ、と漏れたおとを、引き寄せる。
重ねた指を繋いで、笑う、良かった、と。
滑り落とした視線は、漸く彼を見ることが出来て
薄暗い照明に映る目。潤んだ装いに、瞬く。]

 勝手に覗いたもんで
 こんなことを言うのは、おれでもずるいと思うが…

 溜め込んで、夢にまで見るなら、おれが。
 ……… 聞く。

[握られた指先から、力が籠もる、熱が籠もる。
おれも、同じくらいの力で返して
大丈夫だから、そう言うくらいは、許せ。]


[ どんな豆で、
どうやって淹れたらこんな風に。
もう一口。――うん、新感覚。

舌鼓と言うよりはドラム連打の心地でいると、アマノ店員とエフがなにやら ]

――話してるって、何?

[ 天邪鬼のこと、知る由も無く、俺は疑問符浮かべて年もそう変わらないであろう店員を見たのだった ]


[おれの緊張が緩んだところで、コーヒーが運ばれた。

同じようで、異なる、カップの中身。
間違えるな、とトレイル>>*25が言うのだから
中身はそれぞれ異なるのだろうと想像出来た。

此方に渡されたカップを、空いた指が引き寄せる。
濃い、深い匂いが、湯気>>*19から漂った。]

 ありがとう。

[一言告げる、トレイルにも、厨房の奥にも。
一口啜れば、血の匂いと、神秘的なそれの味。
わりと脳味噌に、がつんとクる味だ。]

 うまい。 ……そっち、は、

[何、と、問い掛けかけて、これだ。]


 
 ケイのコーヒーは、 ………凄い。

[凄い、以外に、俺は形容することばが理解らない。
店内のどこかから笑い声も聞こえて
はは、と、おれも重ねる、柔らかめに。]

 な。 驚くだろ。

[そして、豆の種類>>*25の説明を求めて
蛇の趣向に、ははあ、と、感嘆、おれも間抜けた。]

 ……… 本当にこの店は、ずるいもんだねえ。
 


【人】 放蕩者 ホレーショー

 ― とある昼・トワイライトにて ―

 ケーくん、熱心だねえ。

[本の山>>36から一冊つまみ上げ、パラリとめくるゆるい店主。
冷たすぎないアップルジュースを彼の横に置いて、手が汚れないようマドレーヌは小さくカットし、横にはフォークが置いてある。
彼にやりたい事があるなら、きちんと応援はしてあげたい。
変身に失敗し、何やら可愛らしい事になった蛇を笑ったのは、大変記憶に新しいのだけれど。


…さて、さて、
店には(業務にではないが)熱心な店員が居るし。
客の姿は(今は)ない。]

 俺ちょっと出かけて来るから。

[そう言うが早いか、ケイ店員から反論があっても無くても聞く気は全然なく、
何時の間にかエプロンを外した店主は颯爽と逃亡した。
ジュースとケーキは賄賂である。]

(39) 2015/08/07(Fri) 22時頃

放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/07(Fri) 22時半頃


[次に運ばれるのは、所望した雲の糸>>*20

現にかたちのないものを求めるおれに
飯を提供出来るだけでも、大概、なのだ。
独特の匂いに、味付けはともかく、目に色鮮やか。]

 おれのお気に入り。
 …… なんだが、リツは、止めておくか。

[人間が口にすれば、噎せるで済まない気も、した。
備え付けのフォークを、カップの次に取って
店長>>*22に、目配せ、忙しそうに働いている。]

 店長は、酒も…… 美味い、らしい。
 あんた、飲むのか。

[酒は、しかし、あまり飲まないので。
リツに嗜好を尋ねながら
フォークがくるり、繭を解いた。]


【人】 放蕩者 ホレーショー

[ややくたびれたYシャツと、色の濃いチノパン。
手には既製品の焼き菓子を数個ぶら下げて、降り注ぐ太陽の光も、輝く教会の十字架も気にせずに、人間は昼間の街を歩いて行く。]

(43) 2015/08/07(Fri) 22時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

 ― 図書館 ―

[訪ねた施設は、随分と涼しい場所だった。
まだ日の高い時間にも拘らず人は疎ら。嗅ぎ慣れない本の香りの中で、コーヒーの香りの自分は少し浮いていたかもしれない。

背の高い本棚に囲まれて、瞬きをひとつ、ふたつ。
初めて訪れた訳では無かったけれど、森の中で迷子になるような、そんな感覚に陥った。
棚に記載された番号を数えて、ああ、受付カウンターは、確かあっちの方。

本の森を抜ける途中子供の噂話>>0:70を小耳にはさめば、思い浮かんだのはこれから尋ねる予定の、ヒトじゃない、男。
悪魔のテリトリーに足を踏み入れれば、さて、彼は来訪に気付いたか。]

(45) 2015/08/07(Fri) 22時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[まさか訪ねる予定の人物が書庫に居るとは知らず、覗きこむのは受付カウンター。
気付いた別の職員が顔を出せば、ブローリンと言う職員を探していると、そう答えただろう。

図書館に飲食物の持ち込みはまずい気がする。
焼き菓子の入った袋を、後ろ手に隠して。]

(46) 2015/08/07(Fri) 23時頃

[>>*13トレイル店員の言う通り。
この店は刺激が強い。いろんな意味で。
このコーヒーもそうだし。

――そんなコーヒーにむせる少し前。

見つける、見つけないの、話と一緒に

……次は、俺が見つけるし。

[ 対抗心。
負けっぱなしはいやなのだ。

――よかった、と。解ける気配に、自然、頬が緩む。 ]


放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/07(Fri) 23時頃


ホレーショーは、ちなみに既製品マドレーヌの在庫はまだ店内にばっちりあり、店員達もお好きに食べていいよのフリー状態である。

2015/08/07(Fri) 23時頃


メモを貼った。


【人】 放蕩者 ホレーショー

 ブローリンさん、


 …こんにちは、
 丁度良かった。

[>>49名を呼んだ後何と続ければいいのか分からず、結果一瞬の空白ができる。
結局当たり障りのない挨拶を口にして、多分、用件は言わなくても分かる、だろうか。
会釈に返したのはそんな声と、静かな笑みと。
猿の方の彼には手を振って。

コーヒーと焼き菓子の香りをさせる男は、今日は珍しく、エプロンをしていない。]

 ちょっと時間いいかな。
 ごめんね、仕事中に。

[と言っても用件は本なので、きっと彼の仕事の範囲内。ただちょっと、持ち込んだ菓子類だけは、他の職員には隠しておきたくて。]

(53) 2015/08/07(Fri) 23時半頃

[ 3度繰りかえすよかった。
そんなに言わなくても、とは思えど。

そんな風に、笑まれたら。
文句なんて、出てくるはずもない。

――ようやく合った視線。
潤んでいるのが、ばれてしまう。]

……――、…、

[つん、と鼻の奥が痛い。
勝手に覗かれたのに、
ずるい言い方なのに、]

……っ責任とれよ、……ほん と、

[かろうじて、泣くのはこらえた。]


[ コーヒーに
すごい、なんて形容詞が似合うなんてはじめて知った]

うん  すごい な

[笑われているのをごまかすように
コーヒーの水面に視線を落とす。
ゆらゆら、夢のように
ほのかな明かりが揺れている]

……わらうな。……驚いた。

[本当に、不思議な味だった。
でも、いやじゃない。]

吸血鬼……?

[豆の説明。たとえ、じゃないことがじわじわと空気から伝わってくる。ここは、人間の世界とは違うのだ。]


[アマノとの会話を気にする、リツの様子に
視線を一度、店員に、ゆるく、滑らせた。
自分の正体を自ら口にするなら良しとしても
人外には人外の事情がある、彼もまた然り、かも知れない。

それに、アマノ自身が見せた気遣い>>*29を
無碍にしないよう、おれは繭を崩すのだ。]

 はは。

[コーヒーを飲む、前後のはなし。
眠気の晴れた声がわらう。
対抗心を覗かせる可愛げと、単純な、嬉しさで。]

 あんたに、また、見付けられたら
 …… そうだな、あんたもズル、して良いな。

[ハンデを一点請け負っている獏は
夢のなか、自分のフィールドだから、視線を流す。
傍らと視線の高さに差があれど、掬うように。]


【人】 放蕩者 ホレーショー

 いい?
 良かった。
 邪魔だったら待とうかと。

[>>56仕事をサボってきたのは大変申し訳ないけれど、彼が不在で無くてよかった。
待ちぼうけは、あまり好きではない。

飛びついて来た小さな猿には、
「なに?足でいいの?」
なんて笑って、望むなら抱っこもしてやるのにと思ったのだけれど、あえてそこがいいなら、そのまま。

誘われるまま猿の『彼』をぶら下げて、行く先について行くだろう。
強い日差しさえ遮れるなら、場所は特に選ぶつもりはない。]

(62) 2015/08/08(Sat) 00時頃


[うん、でも、
すぐに咀嚼して
飲み込みきれるものではなく。
ひっそりといっぱいいっぱいになっている。

 運ばれてきた「くものいと」は
本当にこれ料理か、のレベル。
ふわふわの、子供のおもちゃのようだ]

……美味いんすか、それ

[興味は、あるが。
じっと、食べるのを見ている。]

――酒、 嫌いじゃない。
甘めのやつが、いい

[美味い、なら。頼んでみようか。]


[心音は、また、ゆるやかに、眠る前の多幸感めいた。

視線の先の、リツの目は、潤んでいて
やはり、と、確かめて、繋いだ指を解いた。
互いの体温を残した人差し指で
零れるまでは行き付いてなさそうな、目尻に触れたくて。]

 …… 泣いてないか。

[触れて、涙は堪えられているのだと
濡れた感触のない頬にも、触れてみて、知った。]

 責任くらい、 ……任せろ、うん。
 ちゃんと、おやすみまで、送るしねえ。
 家まで送るのも、責任を取る、だよな。

[人間の男女関係で主に適用される流れ、だ。]


 
 ……… 夜。

[夜みたいだろう、と、ケイのコーヒーを称した。
匂いはそれぞれ、獏の鼻でも分かるくらいには
異なっていて、それもまた、趣向を凝らして楽しい。]

 あんたは、ひとだが
 夜も、此処まで走ってくれば、良いな。

 ……… 歓迎してる。 皆、おれも。

[店長も、店主も、運ばれたコーヒーも。
とつりと漏らして、二口目、口に運んだ。
血の匂いは苦い、苦いから苦手ではなかった。]

 笑う。 あんたのかおを見てるのは、楽しい。
 吸血鬼は、 …… 知ってるか、血を吸う。

[ざっくりとした。]


[>>*29 不慣れな俺に、
気を遣ってくれているらしい。]

――ん。

[と、頷く。
俺は、新参者だ。出すぎた真似はよくない。部活に所属する身としては、身に沁みている。]

……ズル?

[ そう言われても
とっさに思いつかないが。]

なんか、考えとく。けど。

[できれば正攻法で、いきたい。
これでもアスリートなので。
掬うように見られると、
なんだか落ち着かない。]


[雲の糸、色彩は鮮やかだが
かたちはどことなくファンシーも匂わせる。
おれのフォークがそれを崩しても、ファンシー。]

 うまい。
 食ったら、起きる。

[視線を受けながら食べると言うのは
地味に落ち着かないもので、繭を口に運ぶフォークが
もさ、もさ、噛み、飲み込む、咽喉が上下して。]

 甘め ………

[一瞬声が揺れたのは、気付かなくとも良いはなしで
忙しそうな店長を呼び止めて、オーダーを促した。
甘めのカクテル、シャンディ・ガフとか、その辺り。]


メモを貼った。


[ 目じりに触れる指先。
息が止まった。
心音が、うるさい。]

ない、て、…ない。

[泣いたら、負けだと。
勝手に思っている。
親友は、何も知らないのに。
でも、エフの手には、負けそうだ。くやしい]

ああ……夢の中に、
来る、ん、だもの、な。

[――送ってもらうなんて、女の子みたいだな、とちょっと思う。]


【人】 放蕩者 ホレーショー

 ― 地下書庫 ―

[>>64古い紙と、古い背糊の香り。
本は読みはするがそこまで熱心にではなく、カクテル等の参考書や経理の本ぐらい。
だから、こうも古い本と言うのはとても新鮮で、]

 ――すごいな。

[高い高い棚を見上げて、ぽつりと漏れる声は仕方ないこと。
しかし声をかけられれば、視線は高所から男の方へ。]

 すごいな。

[二度目のすごいなは、本のジャンル幅。
そう言えば自分が渡したのは、ものすごくざっくりとした注文だっけ。なんて今更思い出したりして。
しかし、小説のあらすじは大変気になる。
あっちのヨウカイ達の本も面白いな。…ヴェスさんやコテツの先祖は載ってるだろうか。
シンワ?ミソロジー?こいつら本当に人間かよ。絶対混血か何か――…。
あっちをめくりこっちを積んで、旅行ガイドは確定で借りて行く。]

(73) 2015/08/08(Sat) 00時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[さて困った。
こんなに沢山借りて行って、読み切れるだろうか。
小説に至っては第一巻…って事は続きがあるな。気になる。読みたい。
勤務中に読んで汚しても困るから、寝る前に少しずつ。]

 …なあここって、何週間借りれるんだっけ?

[全部一気に持ち帰って、果たして読み切れるだろうか。
昼は兎も角夜は忙しい自分の店を思い出し、頭の中では一日の読書時間の確保を懸命に計算していた。]

(75) 2015/08/08(Sat) 00時半頃

ホレーショーは、トレイルは、マドレーヌ食べたかな?と。

2015/08/08(Sat) 00時半頃


 
 ……… はは、あんたはズル、しないか。

[おれは歩くし、おれはズルをするけれど。
―――…けどで締められたことばに
リツの気質を知って、またひとつ、笑みが漏れた。

視線は、表情を顎の方向から掬って
落ち着かない様子を見て取って、目尻も和らぐ。
なんだかとても、表情ひとつ取り溢さないように
しているのを、隠さない、おれは素直なので。]


[ コーヒーの香りの中、
心を読まれたような気がした。]

――そう、思ってた。
吸い込まれそうだ。

[きっとこれは、この店でしか飲めないもの。舌の上で、転がした。甘いような、]

……ん。あんたが、皆が、いるなら。

[走ってこよう。と、心に決める。]

ここは、……いい店、だな。

[ふ、と。吐息交じりで呟いた。が、突然そういう、恥ずかしいことを言うものだから。いつぞやのようにむせた。楽しいって、なんだ]

げほ、……っ、し、知ってる、吸血鬼。何、吸われたこと、あるの


[ ふわふわの、繭。
かわいいやつを、
大の大人が食っているのは、
ちょっと、面白い。]

起きる?

[それは俺の中では驚きだった。
気になる。
食べるしぐさ、見つめる。
何だか、ちょっと、目が離せない。]

……?

[甘いの、嫌いなんだろうか。
思わぬスマートさで、カクテルを注文してくれたことにちょっと、呆けた]

――ありがと



できれば、そうしたい。

[ そういう性格なのだ。
損も色々したけど、
変わりそうもない。]

――な、に。

あんま、見るな。
……穴、あいたら、どうする

[小さく、首を竦めた。――恥ずかしい。]


[目尻に涙は触れてない。
リツが言う、泣いていない、言う通り

夢を盗み見る獏でも
彼の心情を盗み見ることは出来ないので
笑う口元を留めて、眉尻を下げる、情けない面。]

 でも、 …… 泣きそうだな、あんた。

[ぐりぐり、親指を伸ばして、柔らかく頬を擦った。
涙が零れていたら、きっとこの辺り
滴が筋を作っていた筈で――― そんな、見当。]

 あんたがおやすみするまで送り届けないと
 会いに行けないからねえ。
 


【人】 放蕩者 ホレーショー

 必要なだけ、…って、

[それってホントにいいのか?
と少し困った顔をしたものの、職員>>79が言うなら問題ないのだろうか。
囁く声を耳に入れて、今日の彼は、寡黙な方。
店の外だからだ。]

 なら、借りてく。
 手続きは何処で?
 俺、図書カードとかまだ作って無いけど。

[確かそういうの必要だよねと、ふんわりした古い知識を辿り、
そして、もう一つ。思い出したように]

 あー、そう、だ、

(87) 2015/08/08(Sat) 01時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

 ――花の本も、一冊借りたいんだけど。


 …花言葉、の、載ってる奴。

[昔の、自分がまだあの店でバイトしていた頃。
あの店で見習店員だった頃。
あの店で店長になったばかりの頃。
昔の、昔の、昔と同じ、
目の前の彼に、
アレと親しかった彼に、そう、笑って、

花にはあまり、詳しくないのだ。]

(88) 2015/08/08(Sat) 01時頃

[昼間飲む、店長の淹れるコーヒーも、良い。
ケイの淹れるコーヒーも、良い、夜の色をしている。
味音痴の自覚は俺にゃあないが
この味を気に入っている、その感覚があれば十分だ。]

 吸い込まれたら、ねむくなるな。

[ふわ、と、反射的に欠伸が漏れた。
まだ、繭を口に運ぶ前のはなし。]

 変わった客が多い、 ……… だったか。
 良い店だろう、悪くない、おれも、好きだねえ。

 …… うん?

[リツの噎せるおとに、瞬く。
寝言の多いおれにも、自覚はないのだ。]

 いや、無い……… と、思う。
 そういうシーンに出くわしたことは、あるが。


――なんで、あんたが
そんな顔、する。

[ 眉尻が下がっている。
そんな顔、してほしくない、のに]

っ、……

[頬をやさしくこすられて、
唇が小さくわななく。]



[ぎゅ、と眉を寄せる。泣くから、そういうの、よくない]

―――、律儀。
……なら、そのまま、泊まってったら、いいんだ。

[――俺にしては、精一杯のわがままめいたこと、添えた]


[本来の姿であれば
ずんぐりむっくり草食よろしく、口から直に食べる。

―――が、今の姿は、これだ。
大のおっさんが、ふわふわ繭を、口に運ぶ。
咀嚼を続けて、竜の血を絡めて、二口、三口。
見る見るうちに、皿はソースごときれいになって。]

 起きる、眠くなくなる。
 べつに、羽根が生えるとかそういうのは無い。

[腹に納めれば、幾らか空腹感が消えて
眼鏡の奥は、眠気まなこではない、ただの半目。
食後のコーヒーを飲めば、更に目覚めに良い。]


 
 聞いた限りは、甘いはずだからねえ。

[眠たげにもったりした喋りが、いくらか滑らかに。
カクテルを求める際も
大分目が覚めて、差し出されたゴールドカラー>>*30
きっと甘い筈だから、視線だけ、視線だけ。]

 ……… 俺は飲めないからな。
 


 穴が空いたら、困る。

[困る、困るな、止めよう。
横顔を注視していた視線を幾らかずらして
でも、指は離れないから、頬を擦るのは止めない。
そちらは、困る、と言われていないから。]

 あんたが、そういう顔するから。

[表情については、ただ、ことばに出来る範囲。
視界の端、だって、あんたは泣きそうだ。
唇を震わせて、眉を寄せて、ただ涙が零れていない。
そう見えてしまえば、眉も下がる。]

 はは。
 獏の添い寝か、そりゃあ正攻法だねえ、良いな。

[リツの我が儘に、洩れる笑み声は
伝承に触れられた感覚で、つい、眉の角度も緩んだ。
なんだ、そんなの、叶えてやるに決まっている**]


メモを貼った。


[ 今より眠くなるのか。
と、そんな呟き。
こんな風に眠いのは、
にんげんじゃ、ないからだろうか。
――どんな格好を、しているのだろうか]

多いって言うか、
変わった客、ばっかり。

[とはいえ、それは嫌いじゃない。
今、一番はこいつだと思っている。]

――っ、けほ

[こいつ、素か。素なのか。恐ろしい。俺の心臓はもつのか。]

そ、か。――…マジか。吸血鬼が、ひとを、襲って?


【人】 放蕩者 ホレーショー

 …へ?
 済んでる、って、

[もしかして、全部済ませててくれたのか。
これは、焼き菓子の賄賂だけでは足らなかったかもしれないな。
本の選別も、棚の大まかな場所だけを聞くつもりだったというのに、実際は既にピックアップ済み。
静かに語られる、終わった後の手続き内容を懸命に覚えて、次忘れてたらそれこそ全部任せまくりになってしまう。
が、それが花の話題に移れば、何故か彼は黙ってしまって。>>93

普段であれば聞けば答えてくれる内容に返事は中々帰ってこず、
笑みには困惑が強く混じる。]

(98) 2015/08/08(Sat) 02時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

 何故って、


 アンタが、贈ってくれたから、
 気になった。

[黄色い向日葵の意味は結局分からないまま。
ただ、贈られて悪い気はしなかったから、あの花はまだカクテルグラスの中、咲き続けている。
丁寧に水を変え、流石に日数を重ね少々元気はなくなってきたものの、白いカーネイションと寄り添って。]

 調べちゃ、駄目か?

[そう質問すると、屈み、足元で見上げる猿>>94を抱き上げる。

知っている。これも彼だという事を。
だから返答を逃がさないように、
答えて、欲しくて。

促すように首元を擽って、視線は抱いた彼から、目の前に立つ彼の方へ。]

(99) 2015/08/08(Sat) 02時頃

[ ふんわり香る血のソース。
甘そうな見た目に反して
においが、なんともスパイシー]

…綺麗に食うな

[行儀がいい、と言おうか]

――目が覚めるなら、
あんたには、ぴったりか。

……

[羽。生えるのなら見てみたいかも知れない、]


【人】 放蕩者 ホレーショー

 はは、
 かもしれないって、なに。

[>>100>>101肩を揺らして笑んでも、声は何処か空虚なまま。どう足掻いても抜け出せそうにない。

ヒト以外との付き合い方、危ない物、危ない行動。それらは全て、前店長からきっちり教わった。
あの喫茶店を経営するにあたって、ヒトとして様々な者と関わっていく方法を。
受けた警告はとても多い。
そして悪魔とのやり取りも、その内に。

だがそんなもの、もう自分にとってはどうでもよく、]

 これ以上俺から、
 何を取ろうって言うの。

[もう何も、残っていないのに。
あの時全部失って、二度と満たされた事は無い。]

(102) 2015/08/08(Sat) 03時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[全部失った筈なのに、今感じるのは久しい欲。
求めれば無くしてしまうのはあの時身を持って学習した筈なのに、何故かどうしても知りたくて。
理由なんて分からなかったけれど、たぶん、彼が贈ってくれて、嬉しかったから。

あの時吐いた礼>>2:313は殆ど空っぽ。
しかし礼だけは、本当に、嬉しかったのだと。]

 ――知りたいんだ。

[君のくれた、言葉の意味を。
猿の『彼』を撫でていた手は止まり、今は静かに抱き上げたまま。
小動物特有の温もりに触れた胸の奥、古い感情がどろりと濁っても、それが無くした物とは気付けない。
自分で気付けなく、したのだから。]

(103) 2015/08/08(Sat) 03時頃

放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/08(Sat) 03時頃


【人】 放蕩者 ホレーショー

[崩れた温もり>>104に手は空を抱き、どくりと、心臓が強く鼓動を放つ。
これ以上はいけないと知識は警告を発するものの、それを押さえつけるのは本来のセーブ役である理性だったか。
ざわざわと肌が粟立つものの、少しそれを楽しんでいる自分が居る。
きっとトワイライトの店長失格だ。領分を越え、こんな危険な事、するなんて。

それでもその先を望む意識は、続きを紡ぐ、]

(106) 2015/08/08(Sat) 04時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

 なんでも。
 アンタが欲しいと思うなら、何でも全部、持っていくといい。

[例えば、客に飲食物を提供するこの腕であったり。
例えば、注文を取るこの声であったり。
例えば、多くを見つめるこの目であったり。
例えば、笑みを張り付けたようなこの感情であったり。
例えば、いっそ失った方がいいとさえ思える記憶であったり。
例えば、傷つき崩れかけるこの心であったり。
例えば、鼓動を続ける赤い心臓であったり。

ああきっと、そのどれを失ったとしてもアレを後悔させる事は出来ないのだろうなと、愛とも憎悪とも区別のつかなくなった塊を抱えて、
目の前の悪魔越し、かつて愛した死神を見る。

ただ今は、彼の美しい瞳だけが、目の前で強く煌めいて。

彼を見る。

『彼』を見る。
『彼』を、見た。]

(107) 2015/08/08(Sat) 04時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[押し付けられれば、殆ど倒れ込むように背を本棚に預けただろう。>>105
掴まれた腕、深い、地下の書庫。
そう強く捕まえずとも、俺はアンタから逃げやしないのに。

今は覗きこむ彼の瞳だけが目の前に強く広がって、]

(108) 2015/08/08(Sat) 04時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[ 『君』が、見える。 ]

  君を、知りたい。
  ブローリン。

[逃げ場を失った書庫で、契約を口にした。

失うものなど何もない。そう思っていたのはきっと自分だけだったけれど、
こんな自分にも価値があるのなら、好きなだけ持っていけばいい。
君が欲するのなら、こんな抜け殻みたいな自分くれてやる。

ただその代わり、君の事を教えてくれ。
これじゃどちらが契約を結ぼうとしているのかすら分からない。
けれど、教えて欲しい。君が知りたい。君を知りたい。
愛してるに乗せた意味を。
輝くあの、黄色い花を。

喫茶店のカウンターの奥、白い花の隣で咲くあの花は、
あの花は、君の花だろう?]

(109) 2015/08/08(Sat) 04時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[…――ああでも、店を店員達に任せきりだから、夕方の閉店までには帰らないとな。
今夜の営業はトレイルが仕事を休む筈だから、夜までにしっかり準備しておかないと。

そう、頭の隅で場違いな思考を回して、

誘う声を受け入れた。**]

(110) 2015/08/08(Sat) 05時頃

放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/08(Sat) 05時頃


[>>*30マスターの手さばきは、
手馴れていて格好いい。
へぇ、とつい感嘆の声が漏れる ]

――甘そう、
蜂蜜いろっぽい

[ いや、蜂蜜は入ってないはずだが。
あ、本当だ。目が覚めたっぽい]

……料理、効果覿面?

[ちゃんと喋れてる。
弾ける黄金の酒に口をつけた。]

甘い。――あんまり、あんたは飲まない?
甘いのは。

[ 好き、嫌い、気になること。
――知りたいと言った通り ]



――、……

[いや、まあ、喩えだから。
でも、気遣ってくれるなら、ありがたい。
こんなに見つめられることなんてそうそうないし。

頬を撫でられるのは、
くすぐったくて、
気持ちが、いい。]

――どんな顔。……悪かったな、

[指摘されるとつい、ムキになった。
いままでこんなことなかった。
転がり落ちるように溢れそうだ。
ずるい。
一度眼を閉じる。
こうすれば、涙はなんとか引っ込むのだ――経験上]




……正々堂々、だろ。

[いいアイデア。そう、負けず嫌いで口元に小さく笑み。ふと、気づく ]

……――獏。

[ そういえば、 ケイかそう言っていた。獏。おとぎの国の本に載っていた、夢を食ういきもの]

あんた、獏なの。

[ ――アルコールも入ってふわっとしてきた俺は、成る程確かに、のんびりしてそう、などと思ったのだ ]


[ふわり。ふと視界に
光る蝶のようなものがみえた。

――わ、

[ きらきら舞うそれは、妖精の群れ。
本で読んだやつ、そっくりだった。
見れば前髪で目を隠した司書が、
なんだか楽しそうにしている。

――いい趣向だね
――歓迎しているのさ

笑いさざめく、ひとではないもの。

――さぁさぁ、たっぷり飲んでおいき

いつもの返事をしようとして固まった。今喋ったの、絵じゃないか!! ]


[ソースまで、全て繭に絡めて、口に納めきった。
作り手の姿は、見えない。
厨房で忙しく働いているのだろうと、首を捻って
趣向を凝らしたコーヒーと、雲の糸。
――希少品だとおれでも理解る。]

 ……な、ケイが作ったんだろう。
 礼。 美味かった、ッて。

[直接言う機会があれば、直接。
近くに居たのは、店員か、店長か。
捕まえたところで声をかける、つもりで。]


[伝えたところで、目がリツを見た。
きれいに食べたと言うか
意地汚く食べたと言うか

うん、と、素直に、頷く。食い尽くした。]

 腹が減ってた。

 あんたの夢も、食べなかったから。

[理由のひとつに。]

 ……起きても走れるようにはならないからね。


[走れないし、羽根も生えない。
――期待されているのか、起きた視線が揺らいだ。
地味な、目玉の動揺。

逃げるみたく、ゴールドを覗く。
炭酸は目に爽やかで、きれいで、甘そうで。]

 苦手。

[起きた口で、告げる、きっぱり。
貘は素直な生き物なので、取り繕いもしない。]

 リツは。
 ……本と、走ることと、コーヒーと。
 甘いのが好きか。

[指折り数えられる程度の、好き。
知らないから、つい、尋ねてしまう。]


 
 あんたは、苦くなくても好きだな。

[頬を撫でる指は、ついぞ涙には触れなかった。
掌の腹で、最後にリツの頬をひとつ撫で。

手を、離す、撫ですぎた。]

 あの夢でも、そんな顔、してたかねえ。
 辛そうな顔。

 あんたがそういう顔をしてると
 悲しい、………違うか、寂しい。

[目を伏せた横顔。
覗き込む姿勢は、起きてものんびりとした。]


[ 目が合った。]

――。……勿体、なかったから?

[あの夢。
黄昏の夢。
さっき言っていたことを反芻する。]

走らないのか。

[そうか。
――まあ、俺が、歩けばいいこと、か。]


[ ほんのりとした明かりの中で
見たことない表情のひとつが見れた気がする。
あいにく、俺は、そんなに聡くないから気のせいかもしれない。

なにせ、あのころ自分が親友に向けてた気持ちさえ、いまいちよくわかっていなかったのだ。]

そか

[甘いものは苦手。覚えた。]

ん、……好き。

[頷く。
――それから、今。じわじわと来ている、熱も意識する]


 
 貘。

[応える、頷く、確かに。]

 貘が添い寝をすると、夢を見ない。
 人間は、そう言うな。
 ………俺みたいなのは、傍から食べるから。

 正攻法だと、あんたもそうなるんだが。
 …… 食べないように気を付ける。

[夢の話である。
添い寝、食べないように、自分に言い含めるよう
頷いた視界の端、光の蝶。]


 
 ブローリンも
 あんたが此処に来て、嬉しいッてさ。

[本人が直接告げたわけではないが
光の群れ、こんな趣向。

それ以外に如何捉えろって言うんだ**]


メモを貼った。


――、ぇ、

[ それは。どういう、いみだ。

撫でていた手が離れる。
名残惜しい、と思うなんて
へんな、気分。

泣くかと思った。――あぶない。
少なくともここじゃ、ひとが多くて。]

……――わからない。
自分じゃ顔、見えないし

[でもきっと、情けない顔をしていると思う。覗き込まれている。遠慮がちに、視線を向けた。]

……さみしい?……なんで…、

[ああ、でも。俺も、さっき。エフが眉を下げてるの見て、そんな顔をさせたくないと、思ったんだ。――]



――、なんか、納得した

[ 獏。
思い浮かべるのは
実際に存在するのんびりしていそうな獏だったが。]

……ん。そうしてくれ。
そうじゃ、ないと。

あんたが 夢に、来てくれても。
覚えて、いられない。
それは、…いやだ。

[覚えていたい。そう願う。]



……、

[ それは。
何だか気恥ずかしい。
ちらと司書の方を見る。
なんか、楽しそうだ。
酔ってるか?]

司書さん――ブローリンも、
やっぱり、人間じゃ、ないの

[気づけばバーは大盛況、
羽も尻尾も大盤振る舞いだ。
不思議と怖くはない、が。]



……次ぎ、あの

甘くないヤツ、いいすか

[マスターにたずねてみる。
辛口の酒は詳しくないから、
お任せだ。

運ばれてきたならこうたずねる。]

これなら――飲める?

[エフに、すすめてみた。
無理強いはしないつもりだけど]


[ おつまみも頼んでみる。
さっきエフが食べてた雲みたいなやつは、やんわりやめとけと言われた。代わりに鶏肉っぽいもののチーズ焼きを頼む。ケイが腕をふるってくれるらしいが――……これなんの肉だ?読めない ]

……美味いす

[うまければ、いいか。 ]


[ 周りの客はなんだか
見守ってくれている雰囲気だ。
後に天邪鬼と知る店員が、
そっとメモで気を回してくれていたのを知るのは、少し後のことだ。 ]

……うまかった。

[ まあ、学生なので。
あんまり贅沢もできないが――そう、うまかったし、エフも、一緒だったのでつい、数杯飲んでしまった。

あんまり強いほうじゃないのに。 ]


[ 瞼がちよっと重い。
なんか、ふわっとしてるし、目元も熱いし、酔ったか。エフは目が覚めてきたらしいから、なんか、昼間と逆だ。来てからどれくらい経ったかわからないけど。 ]

――、エフ、……

[ 呼び、そ、っと引っ張る。
家まで帰れなかったら
迷惑を、かけてしまう ]

やくそく、

[いつもより、少しだけ
ぼんやりした声になった。
歩く、歩くから、だいじょうぶ**]


メモを貼った。


放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/08(Sat) 15時頃


放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/08(Sat) 16時頃


―バーで飲んだもの>>*34―

……頼んで、ないすけど

[ サービスだと。
気を遣われているんだろうか。
さっきのアレンジコーヒーといい、なんてできるマスターなんだ。きっと昼間は休み時間に違いない ]

すんません、いただきます

[ 恐縮しつつ、いただく。
初めて見る酒だ。綺麗なあわいクリームオレンジ色。 ]

……うまい

[ 口当たりが優しい。
なんだ、こう、この。俺の語彙が足りないけど、うまいのだ。つい、飲み過ぎそうな感じで。 ]


[うまい酒は進むもので。
うっかり、瞼が重くもなる。

その間、ちらりと
忙しく働くマスターや>>*31トレイルをはじめとした店員の働きぶりを見た。てきぱきしてる。すごい。]


【人】 放蕩者 ホレーショー

[契の口付けには長い沈黙が伴ったが、別に、悪い気はしない。
押し付けられ、背に当たる本棚の感覚も。
掴まれ、縫い止める腕への温もりも。
不思議な事に、悪い気はしなかった。
後悔も。

好きなだけ持っていけばいい。
そう、彼に全てを任せたまま、暫くそうしていただろうか。
不意に終わった契約に酸素を吸い込み、消せなかった気恥ずかしさから、頬はほんのり赤かっただろう。
触れる手に目を細め、くすぐったさに再び笑む。]

(119) 2015/08/08(Sat) 17時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

 うん、
 …そう、わかった。

[返した返答は短く簡素に。
聞いた。了解。
そのアピールだけを口にして、

生憎言った言葉を撤回するつもりは毛頭ないし、だから続く帰り道への忠告<<113は、自分にはきっと意味の無い物。
先ほど交わした悪魔との契約で知っていたのは軽い知識としてだけで、その詳細や実際に何が起こるか何をされるかと言うのは知りはしない。だから正直な所、少し拍子抜けをした。
あっさりと終わったやり取りと離れた距離に、もしやすんなり返答しすぎて順序が狂ったかな?なんて思っても、まさかあちらの方が手順を破ったとは思いもせず。

さて、自分は何か持って行かれたのだろうか。
やはり、何も持っていく物など無かったのだろうか。
寿命、とか?
…どうでもいいな。残りの生、苦しむ期間が減った事にむしろ感謝する。

ああ、彼の声は堅く深いのに、触れる指先や金の瞳はこんなにも優しい。夜を恐れる事を忘れた人の子は、目の前の夜に触れんと、手を伸ばし、

しかし胸に渦巻く何かに気付くと、
僅か躊躇い、手を下ろした。]

(120) 2015/08/08(Sat) 17時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

 え、
 ちょっと、待っ…!

[契約には待ったを言わなかった癖に、どんどんと増えて行く腕の中の花々>>114にはかなり慌てて、
折角受け取った図鑑を落とさぬよう、勿論花も落とさぬよう、
しかし多すぎやしないか。嬉しいには嬉しいが、それを通り越して照れが勝つ。]

 ありがと、う。
 うれしい。すごく。

[古い、何時かのような不器用なはにかみを浮かべて、
こんども、礼にはきちんと、意味を込める。
際限まで抱えた花達に少しよろめいたものの、何とか踏みとどまって。ばら撒いてしまっては、落としてしまってはいけない物の様な気がしたから。

さて、何処に飾ろう。
店か?
個人的に貰った物だから、自分の部屋の方がいいかもしれない。
胸に渦巻き沸き上がる何かはきっと嬉しさか、先の契約からの異変か戸惑いか。

荒野の枯れた花が、静かに風に揺れた。**]

(121) 2015/08/08(Sat) 17時半頃

放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/08(Sat) 17時半頃


メモを貼った。


メモを貼った。


―まだあんまり酔ってないとき>>*37>>*38―
[ なんの肉が分からないけど
食べたことないくらい美味いチーズ焼きをつついていたところ。覚えのある声が俺の名を呼んだ ]

――ケイ?

[ うん、そのはずだ。
厨房担当だと話していたし。
でも。そこに居たのは。 ]

――、――

[ フォークをくわえたまま、
驚き、思考、しばし停止 ]

――、……
――、――、――、ぇっ

[ へび。 ]


[ 驚くと思考が本当に停止して、
つなぎ合わせるのに時間がかかる。

蛇を凝視して、
助けを求めるようにエフを見て
もう一回蛇を見て ]

ケイ?

[ 驚きすぎて、俺は、斜め上のことばを口走った]

手、ない のに
料理、どうやって……

[ちがう、そうじゃない]


メモを貼った。


アシカは、ヒレが、ある、し

[ ちがう、そうじゃない。
二度目の脳内会議指摘。>>*40
ぴろりと舌が赤くて、ほんと蛇。]

――ぁ、え、うわ

[ 驚きの声も出るってものだ。
あっという間に、知ってる姿。 ]

……まじか……

[ 働け言語中枢。
驚きすぎてハングアップ気味。
いや、なんというか、こわいとかじゃないんだけど、なんていうんだ、これ ]


【人】 放蕩者 ホレーショー

 酷い事も、
 それも契約の内なら、
 しても、いいんじゃないの。

[悪魔にしては可愛らしい口付けだったと、そう笑って。
元々、想い合った相手と口付けなんてした事無い。
愛しても居ない相手とのソレは慣れた物で、今までも何度か経験はあった。
だから彼との行為もその一環と、しかし何かが、違う気がする。
分からない。だからこれは、知らない事。

自分は特殊な能力を持っている訳ではない。
ただの何処にでもいる人間で、ほんの少し普通とは違う知識を持っているだけ。
だから悪魔の齎した変化>>127に気づくことは無く、普段通りの自分の様子に首をかしげていただろう。]

(137) 2015/08/08(Sat) 22時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[義務はない。普通に過ごせ。その言葉には首を縦に振って。
しかしどうにもすっきりしない。

わかった。
けれど、

…けれど、何だろうな。
含む言葉に不安を覚えても、もう知る準備はできてしまったし。
もしかしてものすごくとんでもない秘密が込められて居たりしたのだろうか。後で下僕にされたりするのかな。
しかし先に知りたいといったのは此方な訳だし、覗いたなら一言二言なり何かを返さなくてはいけない気がして。それでも、何も言えなかった。
一瞬不安そうな目を向けたものの、すり寄る悪魔>>128へ、同じようにセピア色の目を細めて。
でも今は両手が埋まっていたから、普段の小さな彼にするよう、毛並みを擽ってはやれなかっただろう。
くすぐったいよと、笑いながら。
だが黒魔術師の称号>>129には酷く慌てて、]

(138) 2015/08/08(Sat) 22時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

 なんっ、で、
 そーいう事先に言わないかな?!

[失ってもいいとは思っていたけれど、何かがくっついて来るとは聞いていない。
通常ならクーリングオフ物だがなってしまった物はしょうがないし、店の経営には支障はなさそうだし、大人しくして居れば大丈夫そうだし、ガードマンが居るのならまあいい、のか…?
これも契約の代償の内。ってところだろうか。
むしろ今まで以上店に相応しくなった気がして、結局は、おくちチャックで説明を聞いていた。]

(139) 2015/08/08(Sat) 22時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

 ――何時でも駆けつけるって、
 なんか、ヒーローか何かみたいだね。

[もしくは王子様とか、ボディーガード、セキュリティポリス。
他にも彼の契約者なんて沢山いるだろうに。思い浮かぶのは、図書館の不思議な噂話。
悪魔のヒーローなんてコミック誌か何かみたいだと、特別扱いに緩い顔で笑った。]

(140) 2015/08/08(Sat) 22時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[それから、
両手いっぱいに花を抱えた男は刺さりまくる視線にほんの少しうつむいて、すれ違う人間に偶にぎこちなく会釈をして、歩きながら見ていたのは揺れる青い花弁の数々。
前をあまり見ない危険な道のり、エスコートは本を提げた悪魔>>130にお任せして、これも事前に聞いてない!と内心ぐしゃぐしゃ考え事をしながら共にトワイライトまで帰って行ったか。

道すがら、偶に隣を歩く男の顔を盗み見ても、あの輝く鬱金の瞳は前髪に隠れて見えやしない。

契約した事店員達にバレたら説明やお説教がめんどくさいな。
主に最年長のケイとか。
なんてほんの少し考えても、やっちゃったものは仕方ないと若干開き直っている。**]

(141) 2015/08/08(Sat) 22時頃

放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/08(Sat) 22時頃


[尋ね返すおとに、首を傾ぐ、横斜め下。
やはり掬うように眺めてしまって
指を離した表情が、まだ、苦し気な、ような。

肘を突き、手の甲に頬を乗せて
んん、と、唸るのは、思考を捻るおとだ。]

 あんたが、どんな風にしてても
 好きだな。 ………ッて、意味だが、うん。

[苦い表情でも、笑う表情でも、恥ずかしがる表情でも。
これなら伝わるか、と、首を傾ぐ角度を深めた。

――― それから、眉の角度を心持ち上げて
何で、の、意味も、自分から探し出す。
おれの口は、今日随分と働いていると、思う。]



……いっぱい……

[ 俺の見ていた現実は
ほんの一面だったってこと、か。
本当に、いるんだ。
本の中だけじゃ、なく。 ]

ふ、不穏なこと言うな
それに、……

[ 攫うのは、エフなのだ。
そう、俺は了承したし、つまり、約束。]


 
 ……… そういう表情させてるのは
 俺じゃないしな。

[探り出した結論。
眉が、妙に、神妙に、うねっているのが自分でも分かる。
こういう表情ばかりしたいわけでも、ないんだが。]

 うん。 納得するのか、そうか。
 ひとのなりは出来ている心算なんだが
 眠いのだけは、如何にもならなくてねえ。

 ……… はは。

[リツの真摯なことばに
覚えていてほしいと、改めて欲を覚えて
笑うおとが殊更甘くなってしまった。]


 
 人間じゃない。

 …… いつか、直接聞けば、良い。
 拒まないとは、思う。 うん。

[改めた自己紹介の機会を奪うのも本望ではなくて
おれの口は、それを促すことばを吐いてから
辛口の酒を注文する声に、瞬く。
眠気を帯びない、ぱち、ぱち、半目の瞬き。]

 飲む。

[飲める、では、なくて。
コーヒーをベースにしたカクテル>>*32は
店長の趣向と蛇の趣向を、凝らしたもの。
ひどく濃いコーヒーが混ざった酒は、辛い、苦い。
一口飲んで、瞬いて、二口飲んで、飲み干した。]


 
 …… 苦いな。

[美味いな、と、同義だ。
咽喉を焼くアルコールに、砂糖の甘さはなかった。
クリームの白が混ざり合う層ですら。

それから、配膳を自らこなす厨房の蛇>>*38
文字通り、蛇、手も足もない、蛇。]

 楽しんでる。
 …… のは、いつもだけどねえ、今日は特に。

 ケイも、有難う、料理が美味い。

[運ばれたグラタンは、ところで
熱くないのか――― と、獏ですら、思う。
苦い酒に、人間の舌にも馴染むグラタン。
夏の暑さも忘れられる熱に、一通り、舌鼓を打った。]


 
 道案内か、任せろ。

[攫うでも、導くでも、手荒な真似をしなければ
ほぼ同じ意味だと、おれは片付けた。

蛇に頷き、店長に目配せ
アマノに手を挙げ、トレイルに礼を。
顎を引き、何時でもポケットに納めている財布から
酒と、料理と、サービス分……… も込みで。
昼代はわりと店長にまけられている現在。
他称大目に、カウンターに添えても罰は当たらない。

服を引く指と、眠たげな声が重なった。
昼間のおれみたいな顔をしているリツに。]

 送る。

[席を、立つ。]


メモを貼った。


[ エフは。
爆弾発言が、多、すぎる。]

――っ、……す 、

[か、と顔が熱くなった。
待て、待て、本当に、それは。
この上なく、伝わったけど、
俺が無事じゃない。]


放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/08(Sat) 23時頃


放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2015/08/08(Sat) 23時頃



――、……

[ 結論を飲み込むのに少しの間。
あれ、それ、なんか、こう、
自分がさせるなら、いいってことなのか、
なんか、独占、みたいな、――違う?

ぐるぐる思考は、
眉を寄せるエフに、少しとまる]

――わるい、そんな顔、させたかった、わけ、じゃ…

[そろり、指先を伸ばしかけて、
まだためらいが、ある。

甘い笑い声に、
く、と胸が詰まってしまったが。]

行き倒れさえしなきゃ、いい。


そうする

[ やっぱり、
こういうのは直接、ちゃんと
聞くべきだろう。]

――、

[飲む、と、言ってくれたはいいが。
全然口に合わなかったらどうしようか、と、見守って]

――苦い。飲める?
……そか。よか、った。

一緒に、飲めたら、いいかなと、思って。


【人】 放蕩者 ホレーショー

 ― 自分の店 ―

[店にはきっと、表の入り口から登場する事となっただろう。
両手いっぱいに花を抱え、何で今日もこんなに客が居るんだという顔を一瞬。しかしそれはほんの一瞬、本当、一瞬で。
留守番を務めて居た店員達に礼(土産は無い)を言うと、荷物を置いて来るからとそそくさとブローリンと共にカウンターを通り抜け、二階の自宅への階段を上がって行った。

自室はとても狭い。
広さとしては一階の店舗とそう変わらないというのに部屋はとても小さく、しかしそれもその筈、二階別室は倉庫も兼ねており、段ボールを開ければクリスマスツリーやハロウィーンの飾り、食器やカクテルグラスの予備等が雑に放り込まれていた。

住居スペースとして宛がう一室は、二階の部屋の中で一番狭い部屋。
どの道一日の殆どを一階の店で過ごすし、部屋にはシャワーを浴びて寝に帰る程度。しかし食事は店舗で取るし、冷蔵庫等も店と兼用。
シャワーや洗面所、トイレ、クローゼットも付いているし、別段困ってはいない。
ベッドが古いのは少し困っているが。]

(155) 2015/08/08(Sat) 23時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[古い棚には経理やカクテルの本と、何やら得体のしれない品の数々。
品のほとんどは夜の客から貰った謎の何かである物の特に趣味と言う訳でもなく、捨てたら何だか悪い事が起きそうと言うそれだけの理由で長期保存を決めてある。
ブローリンの苦手とする、魔を払うような品物は無かった筈だ。多分。

小さな洗面所に水を張ると花達をそこに収めて、花器を探したりは閉店後である夕方の仕事。
本は取りあえずベッドの上に積んでもらったなら、とりあえずは身軽になったか。

彼に、エスコートや荷物持ちの礼を伝えても、愛してるの言葉は無かっただろう。
自分はまだやることがあるからと悪魔を先に返して、自分はそのまま二階にとどまった。]

(156) 2015/08/08(Sat) 23時半頃

[自覚して、爆弾をばら撒くような
高等手段など、獏に備わっていない。

薄明りに赤く染まった顔色には。]


 伝わったか。


[すっ呆けているわけではない。
至極、真面目に、
伝わったならこの言葉が正解なのだ、と、学習した。]


 
 ……… 百面相。

[寄せていた眉間と、眉尻の角度が緩む。
ぐるぐる、カフェ・コレットが描いた渦みたいに
表情を変化させる横顔を眺めて、指摘した。

 ―――この表情をさせているのは、自分。

自意識過剰でも、流石になく、自覚して
ふ、と、鼻先から洩れる笑みも、甘いので。]

 あんたが謝るのは、違う。
 俺が勝手に、狡いと思っただけだからなあ。

[伸ばされかけた、指先
視線を伸ばしてから、手を差し伸べた。攫う心算だ。]


【人】 放蕩者 ホレーショー

[ただいまの挨拶をしたのは、両手に花を抱えながら。
>>154にオッケーすぐ降りて来るからと伝えて、二階へ。>>155]

(157) 2015/08/08(Sat) 23時半頃


……ん。任せ た

[ こく、と頷く。]

代金、……

[おぼつかない指先で、
財布を取り出して、
ちゃんと、札を出せたかわからない。]

……ん。

[送る。何だか、嬉しい。
足が少しふらついた、けど。だいじょうぶ。]


[ 真顔で なにを、言う。
俺がいくら鈍いって言われてても
勘違いのしようも、ない。

本当に、エフの言うとおりに見えてるに違いない
表情が多少緩んだのは、
よかった、と思った。

甘い
甘い、わらい。
もっと、聞いてみたくなる。]


でも、……原因は、俺なのに …?


[さらわれる。指先が熱い]


【人】 放蕩者 ホレーショー

[一人残った二階の自室。
狭いそこを満たすのは、悪魔の贈った濃い花の香り。

掴まれた腕が、擦り寄られた肩が、口付けをした唇が、
胸が、
酷く熱い気がして。

かさついた唇を、指でなぞる。

熱い、――のだろうか。
分からない。
ただ遠い昔、これと同じような想いを経験したような気がして、
だが、まさかそんな筈ある訳ないと、頭を振った。

あれはもうとっくに忘れた感情で、この熱も悪魔との契約による物だと、そういうことにする。
するんだ。
しなくてはいけない。*]

(165) 2015/08/09(Sun) 00時頃

[ケイが店長を促したので
会計は、店長の住まうカウンター。

客の出入りは、その間も続いていて
本日も夜の営業は盛況しているようだった。
払う金額は、昼の分、コーヒーを一杯含めた分。

サービス分とか、お礼とか、昼時のツケとか
おれが口にしなければ如何とでも伝わりかねない。
―― 多い、と拒まれさえしなければ
その金額を支払ってしまって、席を離れた。]

 隠しているのも
 楽なことばかりじゃあ、ないからな。

[多分、きっと、喜ぶ
勝手ながら、おれはそう、頷いた。]


【人】 放蕩者 ホレーショー

 ― 暫くして、店舗スペース ―

 やー、おまたせ。
 どしたの?ゴロウさん。
 もしかして、この前言ってた写真かな。

[お待ちかね>>154と言われれば思い出すのはこの前の約束。

エプロンをつけながらケロリとしたいつも通りの顔で二階から登場し、店番ありがとうと改めて店員達に礼を。
ヒトで無い者たちから不審な目を向けられても、なあに?と笑うだけで、
店主はきっと、普段と同じように振る舞い続ける。

花言葉はまだ調べて居ない。
なんせ、名前も知らないような花達なのだ。一ページずつ探して、調べて、それは閉店してからの作業になるだろう。
ああでも、その前に花器を準備して。
借りた図鑑が開かれるのは、まだ少し先。]

(175) 2015/08/09(Sun) 00時頃

 
 うん。
 …… 気、使ってくれたのか?

[舌の嗜好。

苦味とアルコールの熱は
口の中に、心地よく残っている。
一緒に飲めたらと告げる、理由に
指先を攫い、引き寄せがてら、尋ねた。

―――しかしながら、財布を出す指
おれの指で制すのだ。
覚束ない指を、空いた、もう片方の指で。]

 今日は、おれが払うから。
 また、来たときに、あんたが払えば良いな。
 ……… これからも、また、来るんだから。


[これからも、また>>*42

蛇のことばを借りて
リツが口にした、二杯か、それ以上の
アルコールの仕方を利用して、有耶無耶を、求めた。

彼の、頷く仕草まで覚束ないから
おれはまた、昼間のように
眠気を湛えたみたいな足取りを、合わせて。]


 ご馳走様。
 ……… また、来る。

[店の、店員に、店長に、告げてから
約束通りに、家まで攫うから、店を出た。]


[ ん、と頷く]

あんたも、…隠すの、たいへん?

[ちょっと、気になったのだ。
心臓を宥めながら――]

飲  むなら、好きなもののほうが
いいだろうと、思っ …て。

[財布を出すのは、制された。
なんで、と疑問符浮かた。]

――ぁ、……
うん、……じゃあ、そのとき、払う。

今日は、ありがとう、で

[ふわふわした意識で、ああ、また、来る、これる、一緒に、と。つい、頬が緩む]


[からん、と、ドアベルは昼と同じ、響き。

夜風は夏の空気を含んでいて
頬を撫でるそれが、心地よかった。
店の前はまだ、相変わらず、世界から隔絶された空気。
ぽつ、ぽつ、点る明かりを頼りに
繋いだ、リツの指を引き寄せながら、送り獏。]

 原因が、あんたでも。
 おれにこういう顔をさせたいわけじゃあ……
 ふああ、 無い、んだよな?

[紛れた空腹感が、リツを見ていると蘇るので。
外に出た途端に欠伸を漏らすのだ。おれは。]


【人】 放蕩者 ホレーショー

[その注文>>180を受け取ったのは誰だったか。
オーダーを通されれば作るのは自分で、しかし美味しい物をと言われれば困ってしまう。

確か、豆の挽きをいつもより軽く。
湯はしっかりと沸騰させること。
時間は正確に。
最後にほんの少し、温め直して。

美味しいコーヒーとやらを淹れたのは、10年以上前に少年だった一人の男。
あの時は店員見習いで、今は店主として。
昔とまったく同じようにはいかなかったけれど普段よりは美味しい液体をカップに注ぐ。
もう二度と作らないと、そう決めたそれを。>>1:316]

 はい、
 コーヒー、ブラックで。

[しかし配膳したのは悪魔の前で、そこに座っているのはあの死神では無い。

だが、結果として捧げるのはアレへと知らず、白いカップの中で、黒が揺れた。]

(189) 2015/08/09(Sun) 00時半頃

ごちそう、さま

[エフに倣う。
歩いてくれるのが、ありがたい
ぬるい夏の風に目を細める。
手を、離したら
迷ってそのまま、夢の中みたいにひとりになりそうで、引かれるままに身を寄せる]

――、

[心音、あがる。]

ん、――させたいわけじゃ、ない。
……わらってたり、とか

そういうほうが、……いい

[酒は、少しだけ俺の言葉を流れ出やすくする、らしい。
道を行く、俺の家、あっち、とさすがに足が覚えている]


【人】 放蕩者 ホレーショー

 はいはい、ただいま。

 …なーに?
 どしたのヴェスさん、
 アイス食べておなか壊した?

[彼のテーブルに見えるのは、コーヒーフロート。
確かこの前もアイス食べてたし、慣れない物食べておなかでも壊しただろうかと一瞬思って。
クレーム対応だったら面倒くさいなと、呼ばれた声>>187にひょっこり厨房から顔を出した。

のだが、]

(199) 2015/08/09(Sun) 01時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

 んっ、?!

[言われた言葉に目を丸くし、ついでに変な声も上げて、
噴き出さなかったのだけは褒めて頂きたい。
だって、あまりにもストレート>>193に言い放った物だから。]

 ――べつに、
 いーと、思う、けど、

[そもそも俺トレくんの保護者じゃないし。雇用主だし。
どの道彼は今夜きちんと休みとってあるし。権利もなにもないっていうか。

トレくん、付き合う友人は選んだ方がいいとおもうけど。

なんて、悪魔と契約しくさったお前がそれを言うか?という言葉を飲みこんで、覗きこんだ紹介状は一部、どうも、漢字で読めない。
どの道夜に誘う契約は口約束の類でも構わず紙に記す者の方が珍しいというか、
店員は別に誘わなくても何時でもフリーで遊びに来れるというか、
それは全て置いておいて、]

(200) 2015/08/09(Sun) 01時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

 おめでとう。
 アンタの欲しかった繋がりは、
 ここにあった訳だな。

[>>194いつか彼が言った言葉>>1:116を思い出し、今は純粋に祝福を送るだけ。]

(201) 2015/08/09(Sun) 01時頃

―ほろ酔いのころ>>*45―

[酒もほどほど進んだころ、
コテツ店員にぽつり、とたずねられた。
――?と疑問符ふわり。それから]

おどろきは、してるけど
こわく、 ない。

[ほんとうのことだ。]

――いい、店だな って

おもってる

[いつもより、ちょっとだけ、口数多め。]


[首を捻ったのは
長年に渡る、いままでの現と夢の行き来を思い出す為。
寝て、寝て、起きて、寝る、繰り返しの記憶。]

 おれが、大変だと言ったら………
 流石に、なんだ、叱られる覚悟は、する。

[正直に、答えた。]

 それは、あんたも同じだ。
 ……… 好きなもの、飲めたか。

[俺の目にも甘く映ったカクテルの連続。
店長の耳打ち>>*43を思い出して、ふ、と、息を吐いた。
酔えるくらい美味いものを提供されたのだろうから。]


[金額の受け渡しは
獏にしては強引に、店長>>*43の苦笑いに、負けない。]

 少ないより、良い。

[次のサービスに行き付く、橋渡しに。
美味い飯も、美味い酒も、独特のコーヒーも
また、いつものように、期待しているから。
――― そんな、胸の内も、まあ多少。]

 心配ない、……… ちゃんと送り届ける、から。
 今日は、ありがとう。

 おやすみ。

[去り際には、何時ものように。]


――― 帰り道 ―――

[段々と、ぽつりぽつりとした明かりが
現実味を帯びて来て、星明りも落ちる、良い時刻。

擦れ違うひとは流石に、疎らなので
厭、と言われなければ離さない、指を繋いでの帰路。
身を寄せた者同士。傍らとの距離は、近い。
徒歩の速度もゆるいので、帰り付く頃には
ほんとうに、良い時刻になっている筈だ。]

 うん。
 …… だったら、あんたはやっぱり、謝らなくて良い。

[良いと言われた、表情。
リツが辿る帰路を進んで、横顔は、はは、笑う。]


 

 あんた、着くまで、寝るなよ。


[足取りも時折覚束ないリツに
まさか、おれが、こんなことを言う日が来るとは。

獏なりの感慨を覚えながら
店を出る際の、アマノの様子を、思い出した。
小さく笑った表情>>*46は、眠気に淀むいつもなら兎も角
腹を満たして醒めていたおれならば、気付けたので。

――― まったく、いい店だ。
元は人外が、今はひとが、切り盛りする不思議な店。
きっと、また、訪れる、一緒に。]


【人】 放蕩者 ホレーショー

[差し出された写真>>188を覗きこんだのは、ヴェスパタインに呼ばれる少し前。

 いいの?
 へえ、じゃあ、また後でじっくり見せてもらおうかな。

[別に今でも構わないが、ほら、一応は開店している訳だから。
それに図書館で借りた観光の本と照らし合わせてとか、そういう事もしたかったし。

冊子ごと置いて行く>>188と言った彼に甘える事にして、今見ているのは彼の手元の写真が一枚。
さて、写っていたのは何だったか。知らない国の、知らないマツリの、1ページ。
異国の文化を興味深そうにコテツ店員>>191の隣から覗きこんで、その後は、ヴェスパタインの襲撃を受けただろう。]

(211) 2015/08/09(Sun) 01時半頃

―マスターに>>*43―

[苦笑いのマスターと、
やや強引な受け渡し、
ゆるやかな瞬きが切り取った。]

―― うまかった、す。
―― また、きます

[>>*47 ありがとう、と。
さっき言ってくれたコテツのほうも、
去り際ちょっと見て。

つぎ、会うのも 楽しみ。]


― 帰り道 ―

[のんびり、歩くのは
久しぶりだ。
いつも、走ったり。
急ぐような、早足が癖なので。

エフがとなりにいるせいも、あるか]


……なんで?


[謝らなくていい理由になる、のは。
笑うようなら、まあ、いいのか。いいのかな。]



だいじょう ぶ

[ぎゅ、と一度目を瞑って
それから、しっかり開いたつもり。
ゆるゆる進んで、どれくらいか。
住み慣れた建物が見えてくる。]

ここ、……ここの角部屋

[石造りの、集合住宅。
学生がよく使う、ごくごく普通の部屋がある。
鍵を開けるのにもたつきつつ、
ごくシンプルな青を基調とした部屋へ]

狭いけど

[――妙に、緊張する。こう、あまり、人を招いたりしないので。いや、それだけじゃ、ないけど。]


【人】 放蕩者 ホレーショー

[あー怒ってる。絶対怒ってるな。
じっとりじっとりとした視線>>181を受けても、店長はへらっと笑っただけで。

だってごめん。実際何も考えていなかった訳だから。
その場の感情だけで行動した事は正直謝っても謝りきれないし、ジャパニーズセイザとかもするし、ドゲザの方もするし。
今更になってちょっと――どころでは無い位にまずかったのは、なんか薄々感じ始めてきた訳で。

つまり先の笑みは、ごめんねゆるして!を含めた笑みだった。
多分これでは許してもらえない。絶対。
で、だ。]

 ――デビルフィッシュて、

[なに、それ。
なんかあの、触手みたいな、アレかな。
夜の常連さんにも、アレをいっぱいぶら下げてる人、居るけど。

それは勘弁してほしいなと思いつつも嫌だと言わなかったのは、一応は悪いと思っていたからだった。
彼には、かなりの迷惑をかけて居た気がするし。今まさにかけているし。
面目ない。]

(216) 2015/08/09(Sun) 02時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

 知ってると思ってたし。

[>>208睨まれたって、どうしたものか。
知らないよとさっさと逃げて、生憎そっちの悩みまではカバーしきれない。
しかし向けられた礼>>213に関しては、]

 どーも。

[きちんと受け取る。]

(218) 2015/08/09(Sun) 02時頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:ホレーショー 解除する

処刑者 (4人)

ホレーショー
17回 (6d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.109 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび