人狼議事


233 逢魔時の喫茶店

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[それから、首の動きは獏よろしく、鈍い。

仕草で伝えられない分を補うべく
繋いだ指先を、手の甲を撫でる、繰り返し]

 おれは、あんたと一緒に歩くから
 そう、決めてるから、あんたが行きたい場所に
 ………行く。 走るなよ。

[駆け出されたら、追い付けない。
釘を刺して、離す、視界の端
追い掛けるような指が見えて、眼鏡の奥が瞬いた。]

 本当に腹が減ったら
 ちゃんと、食ってるから、大丈夫だ。
 


[悪夢を探すのは専ら昼のはなしで
くいっぱぐれも珍しくはないが、それはそれ。

リツの指の代わり、触れたグラスから手を離す。
すすすすすすす、彼の前に、黄金色を戻して
まるでそれこそ苦虫を噛み潰したみたいな、面で。]

 ……… 苦手………

[心底、と言った響きだ。]


[ ――あぁ、]

ん、あつい、な

[誤魔化すみたいで。
そっと、添うように、繰り返した。]


[ 撫でられるたび、じわじわ、
熱を共有するみたいだ。]

……、わかった。
はしらない。
あんた、置いていったり、しないから。

[安心しろ、と。
そう続けた。
獏は、のんびりやだから。]

――食ってるなら、いいけど。


[確かに、耳が遠くなっているようだ
――と、思考の端で]


   ………
   
   そう。 ケイの努力を 私は知らなかった。
   
   私等を見守る年上にも
   当然悩みは 有った筈なのにね

   社員旅行   ……楽しかった?

   
[逸る恋情に相反した、穏やかさを漂う
酔い煽る酒より、己の身体を甘く麻痺させるのは、確かに彼で
暑い、とは その通りの感覚を、初めて抱いているのかもしれない

甘えたな猫を、寂しがりやな子供を
掌は、何度も 頭や背を撫でてやる]


[ 心底苦手そうな様子に
笑い含み、ながら]

じゃあなんで飲んだ。

[へんなやつ、と。口直しにどうぞとばかりグラスを戻した。]




[東洋を愛しているとか、
欧州を敬遠しているとか
彼も重々承知しているだろう現実を無視して、


そう、漸く、生に充実を感じている
きっと漸く、捕まえた

見付けた、私の幸福の象徴。
それは、腕の中で]


     …良い子。

[子供として見ぬと宣言しながら
まるで子ども扱いするのは
彼の反応を楽しむ目的と
紡がれる一言一言に
鼓動を急かされ、余裕が足りない反動

呉れた告白は、夢のようで居て夢では無い。
まして、ローブを着た魔法使いに
無理強いされ告げた想いでも無い

まぎれもない彼の言葉
だから、 ほら、こんなにも お前が愛おしい]


      ……、 だめって  
    ………バーに行く事そのものが?

[散らした笑気が夜気に拡がり、腕力に任せて彼を引く。]


[フィールドを屋外から屋内に移しても
空調の行き届いた風に触れても
カクテルを一口飲んでも、含んだ熱は晴れなかった。

リツも、同じだと、応えてくれたから
伝染った感覚は、深く息を吐き出すことで如何にか。]

 あんたも同じなら、良いか、良いな。

 …… うん。

[良いのか、良くないのか
納得させるために頷いたくせに、自分の頬に指で触れた。]



   困ったね。 
   私の数少ない愉しみが減る。その代わり
    
   …――勿論、お前が 私を愉しませて。


[目頭に熱が灯り、ジンと眼窩が焼けた。
充実に満ちた聲。 そして、笑み
傍に居て彼に手を伸ばす理由への
大義名分にでも、利用させてもらおうと心算

何を取って困ったと言うのか、まるで白々しい]


    おや、食事まで…?  有難う。


[そうしてテーブルに並んだ、料理>>*3>>*6
彼の家族にも似た彼らのサプライズとご褒美を、目の当たり]


[暑い、と言った指は
おれ自身の体温と、リツの体温が混ざる。
暑い、熱い、と感じて、軽率に離したんだった。]

 はは、 公園を走るのなら、良い。

 ……… それ以外は、歩いてくれるか、嬉しい。
 置いて行くのは、いつかの話だねえ。

[過ぎったのは、ひとと、獏の寿命の差。
ぽろ、と漏れたのなんて、甘いカクテルの所為だ。
のんびりしていたって、こればかりは抗えない。]

 食ってる、 ……なんだ、心配?
 


[すすすすす、戻されるカクテル
お口直しに、グラスを掬って、飲み干した。

甘くなった舌を、上から塗り替える濃い苦味。]

 リツが飲んでるから。

[咽喉を過ぎる、濃いアルコールの味に
一心地ついたタイミングと一緒に、吐露して。]




     豪華すぎない…か………
     愛されているな、トレイル。


[そう、目の当たりにし。呆然
されど、料理や酒に凝縮された愛情は、他人から居ても明瞭
新しい酒を注いだグラスを、お互いが持つと、重ねる]

  
    …――乾杯。

    今後から、この日が  
    お互いの記念日になる事を祈って。 

   
[一口、酒を含んで、喉を潤うアルコールを嚥下
日本料理も並んでいたら、箸は熟せるかも尋ねよう]
   


[ 同じ。おなじ、か。]

――わるくない。な。

[――あつい、って。
原因は、こころのせいなのだ。
頬に触れるしぐさを、じっと見て。
自分も、真似して。]




   ゆっくり味わいたい…――。
   なかなか個性があるが、美味な物ばかりだ。
   

  されど、食べ終わったら。家まで送る。
  今のお前を一人外に出しては、あまりに危険だ



[悪魔にでも浚われてしまう、なんて
揶揄を混ぜ込み、声も傍で低く
 されど、酔いで色欲を纏う彼への、真の按配

食事に浸る彼の髪に、密会めいた音の無い口付けで
強引な契約*]


[ 離された指を
ゆるく握って、ゆるめて。]

――公園走るのは、日課だから。

もちろん、
そうするつもり―――

[置いていく。いつか。
――初めて喫茶店に行ったとき。
――追悼の話を、していて。

くらり、アルコールのせいだけじゃなく揺れる。
ぐ、と。思わず腕の服を、掴んだ。]

……――、…しんぱいだ。わるいか

[額をそのまま押し付ける。心配だが、獏はきっと、長生きだ。人間は、長くて100年生きられない]



――、……

[ 額を押し付けたのだって
アルコールがちょっと、
箍を外したせいだ。]

無茶しやがって。

[誤魔化すみたいに、言った]


メモを貼った。


[コーヒーの水面に、ミルクを投じたくらいの、渦。
その不思議な感覚に、ぐるり、と眩暈を覚え

 こころが火照るから身体が火照る。

そんな簡単なことに、動揺する。
簡単なことで、未知だ。
二人して頬の熱さを確かめることも。]

 あんたの顔色が変わるのも
 こんな感覚、なのか。

[感覚を、確かめる、ぽつり、と。]


メモを貼った。


[体温を手放した指は
その後は、飲み乾かしたグラスに触れた。

すこし冷えて、体温が逃げる。]

 はは、 それを見るのが、おれの日課だねえ。

[片や駆け、片や寝ている、何時かの光景。
思い出して、笑み声を漏らしてから

唇が固まった。黙って、しまった

腕を、布を引く指先に
押し付けられた額から、体温を受け取って。
否応にも縮まることのない寿命の差を思い出して。]

 ……… リツ、

[名前を、絞り出して、それから、]


[あの日――深夜の呼び出しにより始まった、>>1:*2
社員同士の戯れを披露する際はやや自慢げだったかもしれない。

誰も、彼も。
かけがえのない、仲間だから。

社員旅行についてはまだ未達成だが、
相談だけでもじゅうぶん楽しかったので笑顔で頷く。

トレイルが非番の日に、別の旅行計画が
持ち上がるのだがそれはまた後日のこと。]


 
 あんた、いま、そういうのは、反則。

[悪くない。
悪くはないが、―――ずるい。

嬉しいような、苦いような、矢張り甘いような。
慣れない味を口にした、所為か。
いとおしい気持ちが込み上げた。

だから、顎を引き、押し付けられた額の上。
髪の上から、そっと唇を落とす。
子守唄と一緒に母親が送るような
そういう慈しみとは、行動は似て、かけ離れて。]


[会話の隙間に、そっと聞こえた天邪鬼>>*8の声。

甘いものを苦いもので塞ぐような
あるいはその逆か、彼にも覚えがあるものか。
――― 同じ人ならざる者同士。

困ったなあ、みたく、そっと目を細めた。
アマノの感覚も、今なら僅かでも
獏でも理解出来るような気が、したから**]


メモを貼った。


  だから、こども扱いすんなって

[正しい意味で、そう扱われてないことは解ってる。
これも、きっと甘えのひとつで。
――すべて見透かし、一歩先を行く彼に。
正面から不服を申し立てることが、未熟の証。]

  だめなのは店、じゃなくて休憩室

[損ねた機嫌も、腕を引かれれば抗うことなく凪いでいく。
『ファミリア』に行くことに異論があるわけじゃない。
トレイルだって今後も赴くつもりだ。
時にはひとりで。そして、ふたりで。]


[ 俺はひとつ、瞬いて。
ゆるやかに目を伏せる。恥ずかしくて、目をあわせられなかった と いうか。]

……そ、そう、
なんじゃ、 ない、か。

こういうの、ええと、
あんまり、ない のか?

[獏は、のんびりやだし、――疎いのかもしれない。]


メモを貼った。


["困った"の意味をやや湾曲して受け取り、
過去どれだけ愉しんだのやらと嘆息する。

不機嫌を露わにしたのに、何やら愉快な笑みと。
今後に期待を寄せられれば、勿論と即答。]


  ――…ていうか
  おれの部屋にだってベッドぐらいあるし


[根なし草の誰かさんとは、違うのだと。
良い子は、悪い大人の企みに知らず知らずに乗って、

細く、それでも確かな男の指先を揃えて掴み
その先に素早くひとつ、くちづけと言う名の宣戦布告。]*


  あー……ホール、コテツひとりだし
  直接注文してくるから、待ってて

[白々しい挑発と計略に真っ向から挑んだ結果の、
己の行いに羞恥が戻ったのは直後のこと。
抱擁で崩れた後ろ髪をくしゃりとかき混ぜる。

少し、落ち着かなければ。舞い上がりすぎだし
そろそろ少し離れなければ――このまま癒着しそうで。

名残惜し気に、身体を剥がし、席を立つ。
何なら一部、配膳も手伝おうか。]


[再びテーブルに戻る時も、やはり、隣。
食事のために多少、隙間を空けても交わす視線の熱は変わらず。]

  ケイは、うちの自慢のシェフだし
  ――…兄貴、みたいなもんだから

[祝福の詰まった品々と軽い揶揄に、照れ臭そうに頷く。
コテツも同じく実年齢は上なのだか、
彼についてはどうしても、年下のように扱ってしまう。
素直じゃなくて、素直すぎて、微笑ましい同僚のひとり。

運ばれる料理は、どれもこれも食欲をそそる。
新たなグラスに注がれた酒に、目を細め。

乾杯の合図の後含むそれは、滑らかに舌を、喉を潤す。]


[ 日課。
毎日、毎日、それが続くならいい。
でも、どうしたって、俺が、いつか。

酔ってるせいだ。
何でもない顔できればいいのに。
ひどくさみしい。
くるしい。]

……エフ、……

[驚いたろう、あやまらないと。
でも、エフもわるい。
そんなこと、言うから。

なお、強く額を押し付ける。]



―― 反則、って  なに。

[ぎゅ、と服を掴んだまま。
目に水がにじむのを、
隠すようにしながら。]

……っ、…

[ふ、と。額の上に影ができた。
ついで、額にやわらかい触感。
なに、え――キス、され た――?]

…っ、 ―― 〜〜っ。!

[あたまが、まっしろになった。
ずるい、なんだよ、ずるい、ばか。]


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