人狼議事


182 【身内】白粉花の村

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う?コープラさん……?

[セシルの言葉に、そんな名前の人いたかなぁ。と不思議そうな顔をして。]

んーと、ふたごのおにーちゃんは
オスカーおにーちゃん。ていうの。
あさがおといっしょに、あさがおのタネうえたんだー。

[情報にもならない情報を朝顔なりに付け加えていたが。]


[やがてセシルが述べた『コープラさん』の特徴が、オスカーのものと合致することに気がつくと、ようやく納得したらしく大きく頷いて]

4かいにいるんだね。

[促されるままにきちんと立てば、ついでに浴衣を手で軽く払う。

場所がわからなければ案内を。という相手の気遣いなんて、朝顔には伝わるわけもなくて]

わんわんのせんせー。ありがと
あさがお、あいにいってくるー。

[ぺこりと勢い良くお辞儀を一つして、パタパタと廊下をかけて行く。

呼び止められれば、振り向きはするだろうが。
心はとても急いているから、きっと立ち止まることはしないだろう。]


[エレベーターに乗り込み一階の食堂を目指す。ここに人が居れば自然と被害妄想でも生んだのだろうが、一人で乗り込んだためか、気分は幾つか楽だった。
オスカーには発症時の自覚などは殆どないのだけれど。]

…平和だ、

[白い病院の内装で、平和で穏やかな時間が過ぎる。刺激とは無縁だったけれど、そんな時間も悪くない]

[部屋を出て、手に汗を浮かばせながら廊下を歩く人とすれ違ったけれど、彼らの関心がこちらに向いていないことが冷静な頭で気付けた。

…薬が効いてるのだろうか、と希望的に思う。苦しくならないし、思考を掻き乱すあの感覚が無い。何となく寂しい気がして気分は高揚しなかったけれど]

[そうして開いた扉を見れば思考することを止めて、目的地へ向かうべくエレベーターを降りた。]


[女性の部屋を覗いた時、健全な年相応の反応としてはドキドキするべきだっただろうか。ただ、クシャミの目にはその部屋はごく普通の病室で中は真新しく、そして白黒だった]

ニハハ、素敵な部屋だにゃー。僕もまだ自室あんまり行ってないからこんな感じなのかわからないけど

[そういえばここに来て延命処置をしてから真っ先に向かったのはディーンの所だった。と思い出しながら適当な椅子に不躾にも許可なく座った
道で迷っていた所から見ると恐らく彼女もあまりこの部屋に来ていないのだろう。隔離病院にずっと居た身としてはあまり病室にこもるのも楽しいと思える事ではないのかもしれない]

で、僕に何かお話でもあったのかな?

[別に話を強要したわけでも用がないと呼んではいけないわけでもなかったが、彼女の挙動はクシャミからしても少し気になる所であり、話があるのなら素直に聞き入れただろう]


―転院先・自室―

[やけに閑散とした部屋で存在を主張するベッドの端に腰かけてる。
未だにぼやける頭は、以前までのそれと違って眠気による物ではない。

伏せた頭に手を寄せて、前髪の辺りをくしゃりと掻き混ぜた。

馬鹿みたいな問答も覚えてる。ぶっ倒れたのも覚えてる。
いまいち信じがたい手紙を見て。よく分かんない内に運ばれて。
引き摺り込まれるなり早々の処置に苛ついて、存分に暴れた気もするけど。

それからの記憶がいまいち朧げだ。
もう長い事此処まで意識の遠退きかける感覚には出会ってなかった。
完全に途切れてくれる事はなかったけれど、それでも考えなくて済む時間が訪れるのは、待ち焦がれていたものに違いない。
いっそ、昨日の記憶のすべてを曖昧に濁してくれればもっとよかったけど。


頸に強く痕を残す痣や、手首のぐずぐずの傷や、腫れ上がった手の甲の関節や。過去の傷痕にも、ああだこうだと口を挟まれた気がするけど、眠気にかまけて黙ってたに違いない。]


うん、綺麗なお部屋だね!
ベットもふっかふかだし……!

[素敵な部屋と彼は言うけれどレティーシャの目には家具の少ない質素な部屋にしか見えなくて。彼の目が完治していないのではないか、という疑いの色を濃くすれば唇をきゅっと結んだ。彼は――なんで嘘を吐くのだろうか。負の感情はもう自分ではどうにもできない程に心を染めあげて、後戻りはもう出来ないのだと知らせるように酷く痛んだ。]

……わたし、ね。
クシャちゃんに嘘吐かれているの、知ってるんだよ?
――ねぇ。教えて。
どうして、わたしに嘘を吐くの……?

[震える声で彼に訴えかけるように言葉を吐くと、静かに立ち上がり変に警戒されないように気を使って彼にゆっくり背後から歩み寄る。ある程度の距離まで近付くと、そのまま彼の背中に体重を預けて左腕を身体に絡ませて。その後素早く右手でポケットの中を弄り、先ほどのワインオープナーを取り出すと強く握った。]

ごめんね、
こんなはずじゃ、なかったのに――……。

[彼の耳元で囁けば、自らの醜い心を表しているような螺旋状の針を彼の背中に軽く触れさせて。弄ぶようにくるくるとワインオープナーを回すと、悲しげに目を伏せた。]


あっ、ぅ、

[僅かに指が引かれても、それで安堵出来る筈も無く。咳き込みたいのを何とか耐えて、涙目のまま鋭い視線を向ける。

けれど流石に噛み付く事は出来ず、されるがまま、ようやっと届いた手で彼の腕を剥がそうとした。
――学習しないなどと言われたが、していなかったらもっと思い切り噛み付いている。それこそ、血が滲むくらいには]

[乞うてみろという言葉には、一瞬目を見開いて。寄せられた顔から逃げようとするけれど、きっと意味は無かっただろう。

唯一残ったプライドまでも差し出せという彼を、強く強く睨む。
そして頬に伸ばされた手に、爪を立てて。寄せられた唇から逃げる様に、小さく首を振った。
振り払う事は出来ずとも、受け入れてやる義理も無い。……否。受け入れたく、ない]

……ぁ、

[戸惑う様に喉が震える。どうするべきなのか、分からなかった。
――やめてくれと乞えば、この場は救われるのかもしれない。だがそれではきっとこれから先、このまま彼に支配されたままになるのだろう。
けれど乞わなければ乞わないで、何をされるか分からないというのは確かにあった。

でも。だからといって]


無理だ、そんな……。

[よりいっそう涙を零して、頬に触れる手を引き剥がすでもなく、握り込む様にして彼の手に触れた]

そんなこと、できない……、

[ふるふると首を振って、まるで許しを乞う様な声音で、そう言った。

頭の中がぐちゃぐちゃで、どうすれば良いか分からない。
彼の言う通りにしないで、何をされるのか。想像すら出来ないけれど、それでもちっぽけなプライド故に、そんな提案を受け入れる事なんて出来なかった。
そうして何度も、痛い目に遭っている筈なのに]

いやだ、

[まるで駄々をこねる子供の様にたどたどしい言葉を落とす。
しゃくりあげる度に揺れる肩は、酷く惨めだろう。とっくに保たなければいけないプライドなんて、壊されてしまっているのだと……そんな事、分かっていたけれど]


―――…、

[こんな事してたって、仕方がない。
重たい腰を持ち上げて、軋む微かな金属音のみ残して、まだ暫くは使う事もないだろうベッドを後にする。

靴底を引き摺るような気怠い動きで、慣れない室内を横切った。
扉を開いた先に広がっている廊下。
病院の景色なんて何処も似たようなものではあるけれど、
それでもそこにもやはり慣れない空気を感じる。

すれ違う病人達は、あそこにいた連中に比べれば、まだ活力があるような気がした。――まあ、気のせいだろうけど。

数メートルいった先に見えた窓に足を止める。
漏れ入る陽光はやけに眩しくて目に刺さるようで、
鬱陶しげに双眸を細めて顔を伏せると、また億劫そうに歩き出した。]


…痛い、じゃないですか。

[甲に立てられた爪に、微かに不機嫌そうに呟く。涙目のまま向けられた視線を、微かに強めた眼差しで睨み返し。
――割と機嫌が良い事に、感謝してくださいよ。
常ならば、それこそそのまま喉の奥を指で抉るくらいはしたかもしれない。しかし今は、責めるように一度だけ、上顎を軽く引っ掻いてやるだけにしておいた。
小さく呟いた言葉は、彼に届いたかは分からないけれど]

出来ませんか。
……なら、仕方ありませんね。

[戸惑いながらも拒絶の言葉を口にする彼に、溜息交じりにそう告げる。眉を下げ、至極残念そうな、落胆したような表情を浮かべて見せながら。

まるで乞うような彼の声は、それはそれは甘美にこの耳を擽ったけれど。
だが足りない。そんなものでは赦しはしない――もっと無様に、泣いてくれなければ。

指を一度完全に引き抜き、顎を掴もうと手を掛ける。例え抵抗されようとも、無理矢理強くその顎を掴もうとするだろう――その傷口に、指を食い込ませるようにして]


――ディーン。

[涙を流す相手の瞳を覗き込みながら。猫撫で声で名を呼ぶと、何とも人の良い笑みを浮かべて見せる――それこそまるで、善人のような、そんな笑みを]

ちゃんと、乞う事が出来たなら――今日はもう、"何もしませんよ"。

[たどたどしくも拒絶する、彼の震えるその肩へとそっと触れようと、空いている手を伸ばす。
嗚呼、しかし。まるで子供のように泣きじゃくる姿は、何とも愛らしいものではないか。

彼が目立った抵抗をしなければ、医者は宥めるように、安心させようとでもするように、その髪へと触れただろう。
そうして自然と顔を綻ばせながら、ゆっくり、言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
――彼にとっての一筋の希望を、決して零させないように]

――出来ますか。

[たっぷりの慈愛と、警告を込めたその一言は。果たして、彼にはどう届いただろうか]


づ、ぅ……っ、

[傷口に食い込む指に、小さく呻く。その痛みに体が引き攣って、制止する事すら出来ない。

呼ばれた名前に彼の方を見れば、その顔に浮かべられた笑みに小さく息を呑んだ。いつもいつも、やっている事とは正反対の顔をする奴だ。とてもじゃないが、理解出来ない。
――嫌だ。この笑顔は、嫌いだ]

ほんとうに……?

[彼の言葉に、思わず確認する様に問いを投げて。
何もしないなどと、そんな言葉を信じる事は出来なかったけれど。でも、今の自分はそれに縋るしか無いのだと気付いて、きつく眉を寄せる。

宥める様に触れてくる手には、欠片の安堵も浮かばなかった。とはいえ、それでも殴られたり嬲られたりするよりは、余程マシだというものだ。
そう考えれば、振り払う事もせずに、諦めた様に受け入れた。

――言い聞かせる様に紡がれた言葉に反発しようにも、言葉が見つからない。確かに彼から逃れる方法は、他には無いのだろう。
それなら最初から従順になっておけば良かったと……そうは思えなかったけれど]


[出来るか、などと。優しげに落とされた言葉は、脅迫にしか聞こえない。他に方法は無いのだと示したのは、そちらのくせに]

――や、

[薄く唇を開いて、喉を震わせて]

やめて、ください。
……ゆ、許し、て、ください。

[嗚咽混じりに許しを乞う様は、酷く惨めだっただろう。――けれど、他にどうすればいいというのか。災厄の様な暴力から逃れる術は、ディーンには無いのに。

抉られ開いたらしい顎の傷が、じくりと痛みを増す。言葉を発する度、泣き声を耐える度、存在を主張する様に痛むそれは、いつになったら治ってくれるのだろうか]

もういい加減、解放してくれよ……。

[小さく付け足した言葉は、彼に届いたかどうか。
"今日は"なにもしないと言った彼が、自分を手放す様は想像できなかったけれど。それでも、今この瞬間だけでも逃れる事が出来れば、それでいい。
この痛みから、一時でも目を背ける事が出来れば]


あ、…ええ、そうです、オスカーさんです。
…ほら、しっかりしなさい。

[少女の口から出た名前に頷いてから、あわててファーストネームを付け加えたけれど、それはもう必要なかったかもしれない。
合点がいったように頷いたあと、立ち上がった朝顔を改めて見て。
着物の裾に手を伸ばして、転んだ拍子にか折れた裾を伸ばしてやった。]

ひとりで、行けますか?
今度は転んでは駄目ですよ、……って、ああ。

[少女の切り替えの早さに辟易しながら、二度目の小言が、急く彼女の耳に届いたかは理解らないけれど。
しゃがんだままの状態で駆け出す背中を見て、薄く苦笑した。]


………子供は忙しいな。

[あそこまで活発な子供に会うこともなかなかなくて、その勢いに振り回されたような心地を覚える。
奇病からの回復の早さに、僅かに勝手な不安を煽られながら。

ふと前の病院の中庭に残してきた花を思い出して、ん?と首を傾げた。
花を育てるなんてイメージと全く結びつかなかった青年と、先の少女と、それから目を出したばかりの朝顔の花が重なって。]

…子供の御守りなんて、できたんだな。

[自分の事は棚に上げた感想を落として複雑な思いになる。
少女にも居場所を告げた青年が部屋を離れているとは、思い至らないけれど。]


[部屋にしてはやけに綺麗だな、とか思いながらそれは誰も使ってない病室のようで。表現がし難いけれどもクシャミの中では“誰も居なくなった病室”としか思えなかった。そこにレティーシャが居るにも関わらず]

嘘なんて…ついてないにゃー。ニハハ

[勿論嘘だった。ただ、いきなり密着してくるレティーシャと、刃物や人を傷付けるにはちょっと心許ないワインオープナーを突きつけられ、突然の事に身動きが取れなかった]

謝る事なんてないよ。それに、“まだ”引き返せるからさ


[まだ、と強調したのは今すぐそのワインオープナーをしまってベッドに座る事で何事もなかったかのように話せるんだ、という希望でもあっただろう。それに対してレティーシャがどんな返しをしたとしても、クシャミは責める事はしないし嘘をついた事は事実なので受け入れただろうが]

痛いのは勘弁してほしいかな、なんちゃって

[いつものような笑顔でニヘラと笑うと軽口を混ぜてみた。痛いのは嫌だが、毎日死に怯えてた恐怖に比べたら可愛らしいものだ、とでも言いたいように。体だけ幼い少女が持つ武器とも人を傷付けるためにあるとも言えないそれなら。恐れる事はなかった
それでもただならぬ雰囲気のレティーシャには押されていたが]


[確かめるように問われた一言には、"本当ですよ"と頷いてみせて。諦め受け入れられたのを良い事に、触れた髪に指を絡め、擽るように頭を撫でた。

そうして程なくして発せられた、嗚咽混じりの許しを乞う声には、極々僅かに目を瞬かせなどしてみせて]

…それで、いいんですよ。

[――嗚呼、何と。
何と惨めなのだろう。何と哀れで浅ましいのだろう。そして何と――甘く、美味なのだろう。
涙と共に情けなく、忌み嫌い憎む自分に許しを乞う、その姿は。
――微かな希望を持ち、此方に与えられた道を歩むしか無いその姿は。

撫でる手はそのままに、向けた笑みをさも愉快に強めていく。しかし続いた一言には、微かに片眉を跳ねさせた]

(……は、まさか。冗談じゃないですよ)

["解放"などと。そんな馬鹿な真似、すると思っているのだろうか。
――よもや。まだ希望を捨てきれて居ないと言うのだろうか。大人しく従えば、いつかきっと。自分に解放して貰えると…そんな希望を抱いているとでも言うのだろうか]


[――愉快、愉快。
そのちっぽけな希望を、決して捨てずにいるといい。縋る度にその希望を胸に抱き、今度こそはもしかしたら、と永遠に叶わぬ希望を胸に、涙を流して生きるといい。

その愚かな希望の種は、自分がしっかりと潰えさせてあげるから]

……けどまだ、足りませんね。

[さて、さて。
赦されると思うているのかは知らないが、赦されないと分かったのなら。彼は果たしてどんな顔をするのだろう。
顔に浮かべるのは柔らかな笑みを、しかしその瞳には微かな苛立ちを滲ませながら]

…あぁ、そうだ。
君から口付けでもして貰いましょうか。

[ふ、と。先程触れた時の、彼の顔を思い出して。此方からではなく、其方から。言葉ではなく、行動で。
口だけの言葉など、いくらでも吐くことは出来ますからね、なんて。
――彼がそんなに器用な性格とも思えなかったけれど、この際それはどうでもよくて。

丁寧に、丁寧に。その心へと、折り目を付けてあげましょう。一度付いた心の折り目は、例え綺麗に伸ばしたとしても、決して消える事はないのだから]


[身体を離し、血の滲むその顎の傷に触れようと指を伸ばす。触れる事が叶ったのなら、医者は指先に微かに付着した赤い血を、軽く舐め取りはしただろうか。
そうしてベッドへと腰掛け、足を組み。相変わらずの笑みを浮かべ、軽く手招きなどしてみせて。

解放なんて、とんでもない。
君は、俺のものですよ――"永遠に"。

内に広がる仄暗いその感情に、胸を微かにざわめかせながら独りごち。口の中だけで呟かれたその言葉は、恐らく彼に届きはしなかっただろうか。
"吐いたら怒りますよ"、と冗談めかし告げた言葉が、彼にどう伝わったかは分からないけれど]


嘘、だね?

[緊張と不安から震える声を抑えるように、それでいてそれを彼に悟られないように注意しながら彼に問う。答えたくないなら答えなければいい、それなら――この螺旋の鍵で彼の心を開いてもらうだけだから。]

――何言ってるの?
もう遅いんだよ、なにもかも。

[こうして彼を傷付けようとしているのだ、今更“なかったこと”になるわけがないのに。出来れば、こんなことしたくなかったんだよ?と彼に囁いて。]

痛くなるかは……クシャちゃん次第だよ?

[にぃ、と口の端を引き上げる。それから流石に服の上からじゃ刺さりにくいだろうと考えて、針を背中から首の肌が見えるあたりへ先端を焦らすように身体から離さずに移動させる。]

どうして嘘を吐くの?

[再び同じ質問を投げ掛けると、針の先端を彼の首の付け根にコルクを抜く時よりも僅かに浅く差し込む。…これが脅しではないことを彼に伝える為に。はたして彼は痛がってくれるだろうか、そして、笑顔の仮面を外してくれるのだろうか。]


……は?

[足りないという言葉に、僅かに目を見開いて。キスをせがまれれば、ぐっと顔を顰めた。
驚愕と、絶望と。その二つに意識がいっていたディーンは、伸ばされた指を拒む事は無かったけれど。それ故に、己の血を舐め取る彼に無感情は瞳を向けただろう。

――この期に及んで、まだ。まだ、これ以上を要求するというのか。
嗚呼、結局何も変わらないんじゃあないか。どうせこの要求を満たしたところで、またそれ以上を求められるに違いない。

……でも]

[何も言わず、ふらふらとした足取りで彼に近づく。
そうして組まれた足の上に乗りあげて、ぐっと彼の胸ぐらを掴んだ。

――口だけの言葉でも、どうせそれを真実にしてしまおうとするくせに。どんなに嫌がっても、許してなどくれないくせに。
苛立ちを滲ませる瞳を静かに見下ろして、小さく眉を寄せる。

触れそうな程の距離で、けれど数瞬躊躇って。一つ深く息を吐けば、ようやく決心がついたのか、少しずつ顔を近付けた]


――ッふ、

[唇を押し付けて、ぎゅっと目を瞑る。胸ぐらを掴んでいた手をそろそろと押し上げて、彼の首辺りに添えた。長い襟足を指先で掻き分けて、まるでその首を絞めんとする様に力を入れて。

――何と色気の無いキスだろうと、軽く自嘲する。けれども今回は、それで終わらせるつもりも無かった。

首に添えた手はそのままに、親指だけ伸ばして彼の顎を下へ引く。そうして口が開いたなら、角度を変えて舌を差し入れた。

……よくもまあ、吐いたばかりの人間と口付けを交わそうと思ったものだ。口内に残った嘔吐物の残滓は、きっと彼にとっても不愉快なものに違いない。ならば、と。それを押し付ける様に、舌を伸ばす]

……、
……満足したかよ。

[ほんの少しだけ長い口付けを交わして、けほ、と。一つ咳を落とす。
口元に当てた手は、勿論唾液を拭うだけのものでは無かったけれど。体が震えても、少しでも彼に意趣返し出来たのであれば、それでいい]


[震えるその声は耳の良いクシャミにはよく理解が出来て。ただ、それがどうして震えてるかまでは理解出来なかった。笑って流せば良いのに、どうしてそこまで自分に執着出来るのか、と乾いた気持ちだけがレティーシャに向けられていた]

ニハハハ、そんな嘘だなんて酷いにゃー。何も遅い事なんかないって

[せめて自分だけでも雰囲気良くしなければ呑まれてしまう、と考えて。首元にヒヤリと突き立てられる凶器は冗談でも脅しでもなかった。多分返答一つで容赦無い事になるだろう
それでも、ここで折れたら全てが台無しになるような気がして]

僕は嘘なんて吐いてないよ

[真っ直ぐと大嘘を吐いた。これがバレてもバレなくても自分が死ぬような想像は出来ないが、彼女に殺されるならそれも良いかなと思ってしまっていた
多少伸びた寿命が縮むだけで、やっぱり奇病は治らなかったんだと。そうすれば、あのやせ細った院長に殴られる事も無いだろうと思うと少しだけざまぁみろ。とか思ったりして]


[フラフラと。覚束ない足取りで近付いてくる彼を目を細めて眺めながら。
膝に乗り上げられ、胸倉を掴まれても尚、浮かべた笑みは崩さない。数瞬躊躇う彼に向けて、煽るような眼差しを向けはしたかもしれないが。

だがそれでも、存外素直に従った彼に、少々驚きはしたけれども。
――見下ろしてくる瞳の静かさに、何故だかほんの僅かな寂しさを、覚えてしまいはしたけれども]

(……苦しいですよ)

[首にかけられた手に、込められた手に、ポツリと胸中で呆れたようにそう呟く。それでもその唇を噛み切ってやらなかったのは、何かに耐えるようにきつく閉じられた瞳が、何とも愉快だったからだろうか。

嗚呼、それでも。
そうして刃向かってくるのなら、少しばかりの嫌がらせくらいはしてやろうかと。そんな思いと共に伸ばしかけた舌は――終ぞ、伸ばされる事は無かった]

(………、へ、ぇ)

[顎を引かれ、続いて感じた滑りとした舌の感触に、浮かべた笑みが消えた事を自覚する。同時に感じた悔恨と、押し付けられた不愉快な苦味に、ついと眉を寄せながら]


[――そう、不愉快だ。
折り目の付いたその心を、必死に伸ばそうとする様は、確かに愉快で堪らないのに。
こうまでしたのであるのなら、例えこれ以上を求めてやったとしても、彼は従ってみせるのだろう。それ自体は、愉快で愉快で堪らないのに]

…口を濯いでくらいは欲しかったものですね。

[震えながらも口元を拭う彼には、"酷い匂いです"、とあからさまな嘲笑を。
笑みで隠す素振りすら見せず、ただその苛立ちを剥き出しにして、向ける眼差しに乗せながら嘲笑ってやれば、彼は果たしてどうしただろう]

そんなに痛いのは嫌ですか。
――不愉快ですね。

[淡々とした呟きと共に、彼の顎を覆う包帯へと手を伸ばす。抵抗するのなら、それを押さえつけてでも、無理矢理その包帯を引き剥がし、開いた傷を露わにさせようとしただろう。

嗚呼、そうだ。
いっそ彼のその手で自ら、傷を更に深く抉らせるのも悪くは無いかもしれない、なんて。
そんな事を思いながらもその顔には、常とは違い、底知れぬ悪意の滲んだ笑みを。

そう、不愉快だ。
彼ごときに虚を突かれた自分の愚かさが――何とも不愉快で堪らない]


なんで……?どう、して……?

[どうしてここまでしているのに嘘を吐くのか、と動揺を隠しきれずに何度も何度も繰り返す。]

――怖く、ないの?
逃げてもいーんだよ?

[もちろん、簡単に逃がすつもりなんてないんだけど、と心の中で呟いた。ただ、逃げようとするなり、反撃するなりしてくれたほうが、こうして良心との狭間で迷わなくてもいいのにな、と思ったりもして。いっそ、彼に嫌な奴だと思われて嫌われたほうが楽なのだろうか。それとも、そこまで思われてもこの執着心は消えずに彼を求めるだろうか――。答えには辿り着くことはなかったけれど、そのうち自ずと分かるからいいや、と彼に刺したそれをさらに押し込んだ。螺旋が2周程彼の体内に刺さったのを確認すると、そのままくるくるとハンドルを回すのはあまり面白くないかな、と上唇をそっと舐めた。]


クシャちゃんの、嘘吐き。

[吐き捨てるように囁けばハンドルを斜めに勢い良く引っ張ると、螺旋が皮膚を引き裂いて。じわじわと溢れる赤い液体を右手の指先てすくうと湿った唇に塗り、それを綺麗に舌で拭い去ると満足気に笑みを浮かべた。]

ねぇ、嘘を吐いてないなら教えてよ。

[背後から幸せそうに笑ったまま、彼の顔を覗き込んで目にかかる前髪を撫でて。]

――わたしの髪は何色だった?

[意地悪く、彼が答えられないであろう質問を投げ掛けると螺旋の先で彼の頬を突ついいた。これでも彼が顔色を変えたり、嘘を吐くようならば、どうしようか、と考えながら彼の反応を伺って。]


……ふ。
何だ、あんたからしろって言ったんだろう。

[我儘な奴だ、と。苛立ちを見せる彼に、呆れた様に言ってやった。
向けられるのが苛立ちでも、嘲笑でも。先の白々しい笑顔よりは幾らかマシだ。ぶつけられる感情はせめて、偽物よりも本物であって欲しい。

酷く不快だろうその唇を、ゆるりと撫ぜて。これで多少は仕返し出来ただろうと、うっそりと笑う。依然体の震えは取れなくとも、小さく首など傾げてみれば、彼の苛立ちは増すのだろうか]

い゛……ッ!
――何なんだよ、あんたは!

[唐突に傷口に伸ばされた手に、咄嗟に逃れようとするけれど。彼の上であれば、そんな事が出来る筈も無く、小さく背を反らすだけになる。
伸ばした腕も無意味で、だらりと血を流す傷口が露になれば、険しく眉を寄せた。

やれと言われた事は、きちりとやった筈なのに。未だ何か不満だというのか。
何をしても許されないのであれば、もうどうでもいい。許しなど、一生乞うものか。言う通りになど、なってやるものか]


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