人狼議事


199 Halloween † rose

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視点:


研修生 キリシマは、メモを貼った。

mzsn 2014/10/31(Fri) 00時半頃


華月斎は、カチューシャ装着して「きのこーのーこーのこげんきのこー」

heinrich 2014/10/31(Fri) 03時頃


キリシマは、明之進をわしわし撫でた**

mzsn 2014/10/31(Fri) 05時頃


【見】 手妻師 華月斎

― After the spell was broken, ―

[ニコラエらと立ち話をした後、再び歩き出す。
大事なものに気をつけろ、なんて魔女は何を言いたいんだか]

……あら、シーシャ。
どうしたの? ポカンとしちゃって。

>>8 人波の中、呆然としたように立ち尽くすシーシャへ、首傾げて問いかけて。
見たところ特に異常はなさそうだが。さて。]

(@0) heinrich 2014/10/31(Fri) 16時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

heinrich 2014/10/31(Fri) 17時頃


【見】 手妻師 華月斎

……透けてないけど。

>>30 シーシャの肩や頭をペタペタと触る。ついでに頬をむにっとつまみ]

気が済んだのかしらね。

[恐らくそういうことなのだろう。
ねじれた時計は壊れ、時間は再び正しい方向へ動き出す]

……そーねぇ、じゃあ遠慮なく、たっぷり付き合ってもらうわよ。

[まずは広場のショーから!と。手を引っ張って広場へ走り出す。
前のショーと負けず劣らず華やかに。沢山の悲鳴と喝采。雨のように降るコインと飴玉。

客からのアンコールを振り切って、次は大通りでお土産巡り。露蝶の店にも顔を出し、南瓜まんと烏龍茶を所望して]

(@1) heinrich 2014/10/31(Fri) 22時半頃

【見】 手妻師 華月斎

[子どものように、はしゃいで、笑って。
手を引っ張って、「遅いわよ!」なんて背を押して。


笑え、笑え、笑え。
終わり方が大切なんだ。
次に会うまでの長い時間、彼の思い出す顔が、今のこの顔になるのだから]

(@2) heinrich 2014/10/31(Fri) 22時半頃

【見】 手妻師 華月斎

[太陽は待ってくれない。夕闇が街を浸して、星々のさざ波が二人の足を追い立てる。]

時計塔、

見に行きましょう。

[あぁ、眩しいほどの月が。月が。]

2人で。

[少し顔を伏せて、シーシャの手を強く握った]

(@3) heinrich 2014/10/31(Fri) 23時頃

【見】 研修生 キリシマ

[駆けだした悪魔は待てども待てども帰って来ない。
あの馬鹿は一体何をしているんだ。俺は暇じゃないんだぞ。
生憎と言うかなんというか、自分は彼と同じように気が長い方ではない。

深い深いため息をつくと、椅子から腰を上げ歩き出す。
何処ぞで油を売っているであろう、悪魔を探しに。

ここからは、街の風景が良く見える。
オレンジ色の風船飾りと、微かに聞こえる管楽器の音。
ゆっくりと悪魔の行った道を歩んで、徐々に近づく祭の歓声。

不意に、街に落ちた空気が変わった気がした。]

(@4) mzsn 2014/10/31(Fri) 23時頃

【見】 研修生 キリシマ

[いや、変わった。
それは繰り返すハロウィンの、歪む空気と魔の香り。
二日目の朝感じた気配は、丁度こんな感じでは無かったか。

ただし今回は、背後の屋敷に吸い込まれるようにして、
魔女の屋敷を振りかえれば、丁度屋敷の玄関が閉まる所だっただろう。

そしてハロウィンは、元来た家へ帰って行った。
来年の今日まで眠欲を貪る為に。
遊び疲れた子供のように、ぐっすりと眠るのだろう。なんせ、5日程ぶっ通しだ。]

 …ベネット、
 気が済んだなら、薬代全部払えよ。

[ジェレミーに売った奴とかもな。
アレはよく頑張ってたと思うぞ。

知った魔女の気配が脇をすり抜けて、そして、消えた。]

(@5) mzsn 2014/10/31(Fri) 23時頃

【見】 研修生 キリシマ

―薬店前―

[座り込むリー>>21の頭の上に、ふと細い影が落ちる。
何時の間に来たのやら、ポケットに両手を突っ込んで煙草をくわえて、
普段通りの無愛想で彼の前に立って居ただろう。]

 …――おい、ガキ。
 営業妨害だ。

[営業妨害も何も、もう店は畳んだのだが。
薬店の中はもぬけの殻。
古いトランクケースと二つの南瓜に店番を任せて、肝心の店主は今日は不在だった。

今までは。]

(@6) mzsn 2014/10/31(Fri) 23時頃

【見】 研修生 キリシマ

 …そうだな、
 
[>>49>>50営業もしてないし、ハロウィンのゴタゴタも全部終わった。

言葉少なに一言だけ返すと、リーの隣をすり抜けて店の扉を押し開く。
カランと、客の来店を告げるベルが鳴っても、店は営業していない。
薬が並んでいた筈の棚は空っぽで、店内は随分と広くなっていただろう。
荷造りは終わっている。]

 祭は今日で終いだ。
 だから、今の内に遊んで来るといい。

 観光客の連中は、祭の間しか居ねえぞ。

[踏み入れた暗い店内。黒を纏って振りかえれば、日に照らし出されたリーが酷くまぶしい。

日が傾き始めたと言っても空はまだ明るく、
店内と店外。二人の男の色を強く塗り分けて居ただろう。]

(@7) mzsn 2014/11/01(Sat) 00時頃

【見】 研修生 キリシマ

 それと、もうバレてるらしいが、
 …俺も此処、出てくからな。

[話した覚えは無かったのだが、とうの昔に計画は漏出>>5:12していたようだ。
アケノシンが漏らすとは思えないし、恐らく態度にミエミエだったのだろう。

闇の中から声を投げて、手はまだポケットの中。
あの手紙を握りしめて。]

(@8) mzsn 2014/11/01(Sat) 00時頃

【見】 手妻師 華月斎

>>45 以前と同じように、シーシャの腕の中で見上げる月。
祭りの賑わいも此処からは遠く、自然と言葉少なになる]

わかってる、わよ……

[シーシャの腕に手を添えて力を込める。
言葉はそっけないのに、その声があやすように心を揺らして、この胸を詰まらせる]

アタシはねぇ、これからも馬鹿みたいに幸せになるの!
たくさんの街や国を巡って、それぞれの国の奇術や芸も取り込んで、世界中の人を驚かせて回るの!

綺麗な景色を見て、美味しい物を食べて、美しい音楽に触れて、素敵な人たちに出会って、それで……、

[背を彼の胸に預けたまま、まっすぐ前を見つめて叫ぶ。
喉の奥で浅く繰り返す呼吸。月の光が滲んで、デタラメに輝きを散らす]

(@9) heinrich 2014/11/01(Sat) 00時半頃

【見】 手妻師 華月斎

それで、

……なんでシーシャが隣にいないんだろう、って、その度に思うんだわ。

[クッと顎を上げて、星空を見上げる。零れ落ちないように。
大きく目を開いて、その星の輝きを受けて]

心配しなくても、ちゃんと幸せになるわ。

[そう囁いて、笑って]

(@10) heinrich 2014/11/01(Sat) 00時半頃

【見】 研修生 キリシマ

[好きなんて、そんな事。手紙を貰う前から気付いてた。
向けられる好意も、パーティーの夜の、布越しの温もりも。

伸ばされた手>>60を引けば、音を立てて扉が閉まる。
触れた肌は冷たかっただろう。
だが、そんな些細な事どうでもいい。]

 …最後なんかじゃ、
 ねえ。

[>>61音楽も無かったし、服も普段のまま。
何一つあの夜とは重ならなかったけれど、それでもダンスは踊れるのだと、
微笑む温もりを抱きしめて、チークタイムとしゃれこもうか。

有難い事に、会場の照明は落ちている。]

(@11) mzsn 2014/11/01(Sat) 01時頃

【見】 研修生 キリシマ

 …――お前の事、
 好きかどうかは、まだ分からん。

 だが、付いて来るっつーんなら、
 お前が嫌と言うまで引きずり回してやる。
 店番としてコキ使ってやる。

 だから、お前に、来てほしい。
 お前と行きたい。

 いいな。

[いいか。と、伺う訳ではない。
いいなと言う強制と確認を重ねて、拒否権なんて与えてやるつもりイチミリも無い。
一度言った事を楠がえすつもりなら、同等の対価を毟り取ってやろう。

最も、その心配はなさそうなのだが。]

(@12) mzsn 2014/11/01(Sat) 01時頃

【見】 研修生 キリシマ

 悪かったな。
 愛想悪くて。

 …鼻水付けたらハッ倒すぞ。

[>>67>>68付けられたとしても、恐らく今日は怒らないだろう。
押しつけられた熱を抱きしめ不器用に撫でて、
触れた端から広がる温もりに、心臓が目を覚ました気がした。

付いて行くと言う同意の言葉に、口元は無意識に弧を描く。

人を引き込む。その事に悦を覚えるのは魔の者である証明のような物。
ただ、もう隠さなくていいのなら、
彼の前では魔物らしく、振る舞って見せようか。]

 置いて行かん。
 お前の気が途中で変わっても、引きずって行く。

 ずっと俺の店で、タダ働きしてろ。

(@13) mzsn 2014/11/01(Sat) 02時頃

【見】 研修生 キリシマ

[そうして笑みを深めて、包む腕もきつく、きつく。

バックミュージックは無い。
踏む筈のステップは忘れたまま緩やかに時は過ぎて、ハロウィンの日は落ちて行く。翌月へ向かって。]

(@14) mzsn 2014/11/01(Sat) 02時頃

【見】 手妻師 華月斎

>>70 唇噛んで、シーシャの声を聞いていた。そうしなければ吐息が震えてしまうから。
彼が繰り返したいつかの言葉に、そっと、ようやく口元を緩めて]

……ずいぶん長い、帰り途になりそうね。

[穏やかな吐息とともに笑う。
やっと見つけた、自分のあるべき場所。
辿り着くための道はあまりに長くて、霞んで見えそうなくらいだけど。
何もなかった頃よりも、今が幸せだとはっきりと言える。今まで知らずに済んだ痛みを、伴う道のりだとしても。

手を引かれて進み出る、月の光に照らされた広場。
いつかの時のように、2人きり踊るスローダンス。
足音が時計の針のように、時を刻む]

(@15) heinrich 2014/11/01(Sat) 02時頃

【見】 手妻師 華月斎

>>71 彼の手の温度を、踊るリズムを、寄せた体に伝わる鼓動を。揺れる髪を、口元を、こちらを見つめる眼差しを。
心に刻んで、目に焼き付けて、いつかは終わる、今宵のワルツ]

シーシャ、

[体寄せたまま、囁く名前。あとはもう、伝えたいのはありきたりの言葉だけ]

またね。………ありがとう。

[顔を上げて微笑めば、片方の目から零れた滴が、彼の手の甲にぱたりと落ちる。
約束の証。再会の印]

(@16) heinrich 2014/11/01(Sat) 02時頃

【見】 手妻師 華月斎

[眩しいくらいの月光が照らす、祭のあとの夜の広場。
ベンチに座って、明けるまで空を眺めていた。

甘く薔薇の香を纏うプレゼントを膝に抱いて。

月の夜に、ひとり*]

(@17) heinrich 2014/11/01(Sat) 02時頃

【見】 手妻師 華月斎

―それからの―

[あれから6年が経ち、二度と帰らないと思ったはずの故郷の土を踏むこととなった。

それまで同じ街には2回訪れなかった自分が、10月の31日には毎年同じ街を訪ねるようになった。
そこから日本にいる手妻の師匠に消息を掴まれた。あちらの執念が窺えるというものだ。

呼び寄せられた理由はひとつ。育て親である踊りの師匠、沖元凰月の死を報せるためだった]

(@18) heinrich 2014/11/01(Sat) 04時半頃

【見】 手妻師 華月斎

[すでに死後10年が経っていた。
立派な墓は境内に馴染み、枝垂れ桜を背景に静かに佇んでいた。
濡れた墓石に貼りつく花びらをそっと摘まんで取ると、風がザッと強く吹いた]

……凰月先生、

[桜の下に佇む影。記憶の中の姿そのままに。

不義理を詫びるか、礼を言おうか。
そのどちらも合わぬ気がして。ただ深く頭を下げた。

花びら舞い上げる風が吹き、髪を撫でて通り抜けた。
顔を上げた時にはもう、師の姿はどこにもなかった*]

(@19) heinrich 2014/11/01(Sat) 04時半頃

【見】 研修生 キリシマ

[暗い店内。どれほどそうして抱き合っていただろう。

大好きと、彼の言葉に返すのは、何時かと変わらぬ曖昧な答え。

伝えた通り、彼の事が好きかどうかはまだ分からない。
好意とはずいぶん久しい感情で、それに対する答え方も、責任の取り方も忘れてしまっていた。
ただ、向けられるソレは不快では無く、むしろ心地よいとさえ感じる。

困った事に、二人分。

好きかどうかは分からない。ただ、選んだのはリーで、
共に行くと、そうまでして想ってくれた彼に応えなければと、その手を取った。]

(@20) mzsn 2014/11/01(Sat) 20時半頃

【見】 研修生 キリシマ

[身支度と、知り合いへの挨拶と、受けていた仕事の引き継ぎと。
リーは自分と違っていきなり消える訳にはいかない。
これまでの生活に別れを告げる時間を与えて、その猶予は18日程。

そう急がなくていい。
お前の準備ができるまで待っててやると、それでも薬屋の看板は下げたままだっただろう。

ほんの少しの列車の旅の予定と、次の街の目星を伝えて。
ハロウィンの夜は深けて行く。*]

(@21) mzsn 2014/11/01(Sat) 20時半頃

【見】 研修生 キリシマ

―11月1日―

[ノイズ混じりのラジオが吐いたのは11月の日付。
街は急に静かになって、今朝は祭の残り香さえありはしない。

やっと繰返しを止めたハロウィンに、安堵のような落胆のような、どちらともつかないため息をついて、
店の二階、住居用にと儲けた部屋の窓を開けた。]

 …アケノシン?

[>>86見下ろした二階の窓の真下。揺れる、見覚えのある頭。
微かな呟きは、異国の彼の元へ届いたか。]

(@22) mzsn 2014/11/01(Sat) 20時半頃

【見】 研修生 キリシマ

―最後のハロウィン―

[>>107別に、俺が居なくなったって困る奴居ないと思うけどな。
ああ、でも、腕のいい薬屋が閉店したらそれなりに迷惑かもしれん。
それでも、俺自身はこの街に痕跡が残り過ぎぬよう生きて来たつもりだと、10年の歳月を思って寂しそうに笑った。]

 …ああ、行って来い。

[>>106笑みと言葉に目を細めて、腕を解く。
別に、ずっと闇の中で飼い殺しにするつもりはない。彼は人で、人には、日の下で輝いていて欲しかった。
コントラストは分かれたまま。それでも、昼と夜の中間の、夕暮れの空間は狭く、狭く。

不意に近づいた距離と触れた温もりに珍しく目を瞬かせて、
悪戯と言って飛び出す背を見送って、見送ってから触れられた個所が唇と気付いたか。

…次顔見たら、ゲンコツの一つでも食らわしてやろう。
口づけられた頬に触れて、暫くは、そのまま。*]

(@23) mzsn 2014/11/01(Sat) 23時頃

【見】 研修生 キリシマ

―11月―

[>>111>>112此方を仰いだ顔は笑って居て、不意に彼に伝えるべき内容を思い出し、ずくりと、胸が痛む。

ぽつぽつと言葉を綴る声は弱々しくて、下手をすれば霞んで、彼の存在ごと朝の空気に消えてしまいそうだった。]

 …今、そっち行く。

[探していた。怖い。会えてよかった。
そう言って見つめ合ったまま、逸らそうとしない彼の視線を無理やし外して、部屋の奥に引っ込んだ。

古い階段はミシミシ音を立てて、やがて足音は一階の店舗へ。
歩幅は広く、足音はあっという間に扉の前へ辿りついただろう。

店の扉を開けて開口一番は「おはよう」と。
それ以外に言葉が見当たらない。
さて、何からどう、話した物か。

ゆったりとした、11月にしては薄過ぎる服。
覗く手頸や首元は細く、色は、悪い。]

(@24) mzsn 2014/11/01(Sat) 23時頃

【見】 手妻師 華月斎

[終の住処に選んだのは、ある片田舎のケアホーム。陽の光がいっぱいに入る大きな窓から、薔薇の花咲く庭が見える。

『手品を見せて。おじいちゃん』

見舞いに来た少女が言う。
微かに震える指先は、もう幾つもの技を喪ってしまったけれど。
てのひらへ、ころりと転がり出るチョコレートひとつ。

『やっぱりおじいちゃんは魔法使いね』

チョコレートを頬張って、満面の笑みで少女が言う。]

(@25) heinrich 2014/11/02(Sun) 00時頃

【見】 手妻師 華月斎

[あれから八十余年の月日が過ぎた。
どれだけの年月をかけても見尽くせないほど、世界にはいろんな景色があった。どんなに違う景色の中に生まれても、人の喜ぶ顔と驚く顔は、皆一様に同じだった。
たくさんの友人が出来た。思いがけず弟子を取り、家族同然の人たちが出来た。こうして代わる代わる、見舞いにきてくれる人たちもいる。
とても満ち足りた、穏やかな日々]

(@26) heinrich 2014/11/02(Sun) 00時頃

【見】 手妻師 華月斎

[少女の父親と、職員の話は長引いているらしい。少女はいくらか退屈し始めた。

『ねぇ、おじいちゃん。魔法使いと悪魔のお話して?』

またおねだりが始まった。息をゆっくりと吸って、もう何百回と語った物語を話す。
ハロウィンの日に、お菓子を取り合う魔法使いと悪魔。ジャックの呪いに捕まって、大変、一緒に大騒ぎ。
なんとか無事に呪いはとけて、あぁよかった、めでたしめでたし。

『……2人はまた会えたんでしょう?』

神妙な顔で尋ねる少女に、さぁどうだろう、と笑って返す。
子どもだと思ってたこの子も、知らぬ間に成長しているらしい。

『会えたに決まってるわ。だって2人は、』

言い募る少女の口元に指先を立てて、その言葉の続きを封じた。
お父さんの様子を見ておいで、と、少女の退室を促して]

(@27) heinrich 2014/11/02(Sun) 00時頃

【見】 手妻師 華月斎

[ひとりになった部屋。雲雀の声が遠く聞こえる。
思い出そうとすればするほど、悲しいほどに記憶は遠い。
時折、夜中に目が覚めて、全ては自分の空想の中の幻だったのではないかと、不安に取り憑かれる日もあった]

あぁ、でも、もうすぐだから。

[そんな日々さえも愛おしい。
サイドボードボードに手を伸ばし、ガラスの器の蓋を開ける。不安になった時の特効薬。いつも買い足して傍に置いた、薔薇の花の砂糖漬け]

待ちくたびれていないと、いいけど。

[もしそうだったら、この花びらで、許してもらおう。
彼は甘いものが好きだから]

(@28) heinrich 2014/11/02(Sun) 00時頃

【見】 手妻師 華月斎

[正午を告げる鐘が鳴る。

暖かい日向のベッドの上で。
真っ白なシーツに落ちる掌。

零れた赤い花びらが、光の中で、ひらり、ひらりと…――]


――約束の鐘が鳴る*――

(@29) heinrich 2014/11/02(Sun) 00時頃

【見】 研修生 キリシマ

[幾ら月が変わって直ぐと言えど、暦の上ではすっかり冬で、
防寒器具など無い薬屋では、死体は殆ど外気と同じ冷たさだっただろう。

突然飛び込んできた熱>>127をよろめきながらも反射的に抱きとめて、結果抱きしめる形に収まっただろうか。
転んだようには見えなかったが、下手な嘘>>128をそうかと流して、
半透明で無い彼の髪を、優しく撫でた。

そして、小さくため息を一つ。]

 …――その、事なんだが。

[>>129言わなくてはいけない。が、口は重く、中々言葉は出て来ない。
こんな物先延ばしにしたって、なにもいい事は無いだろう。
彼にとっても、自分にとっても。何一つ。]

(@30) mzsn 2014/11/02(Sun) 01時頃

【見】 研修生 キリシマ

[いっその事、身体と一緒に心まで朽ちてしまえば良かったのに。
戸惑い、躊躇い、淡々と言葉を紡げない自分を酷く呪う。

ただ、悲しい顔は見たくないと、強く強くそう思って。
それでも、その顔を崩してしまう言葉を、紡がなくてはと、]

 俺も、
 …お前と一緒に過ごすのは好きだ。
 ハロウィンのループだけじゃ短すぎる。
 もう少し、お前の話も聞いてみたい。

(@31) mzsn 2014/11/02(Sun) 01時頃

【見】 研修生 キリシマ

 ………が、一緒には、行けそうに無い。
 すまんな。
 先客が出来た。
 折角、匿ってくれるっつったのに。


 お前とは、
 この街でお別れなんだよ。

[緩く抱いた腕はそのまま。
放したら、彼の泣き顔が、見えてしまいそうで。

甘い香りが近い。
それはあの、小さな砂糖菓子の香か。
それとも彼の香か。]

(@32) mzsn 2014/11/02(Sun) 01時頃

【見】 手妻師 華月斎

>>133 果てのない闇。温かな闇。
無音のそこにひとつ、炎が燈る。

懐かしい声が聞こえる。

目を開くとそこには、あの日のままの姿があった。
記憶の中の霞み繋ぎ止めた像ではなく、鮮やかに、そこに]

………、

[遠く、泣き縋る声が聞こえる。あの少女が泣いている。
たくさんの人を置いてきた。たくさんの景色を置いてきた。
もう一度巡ればまた、あの光に会えるのだろう。

“レイズ”の声が響く]

(@33) heinrich 2014/11/02(Sun) 02時頃

【見】 手妻師 華月斎

ちょっと見ない間に、勘が鈍ったのかしら。

[手を伸ばし、耳に、頬に、首筋に、触れて。
胸の上に手を置いて、向けるは挑発の笑み]

アタシの勝ちよ、

[――…ショー・ダウン]

(@34) heinrich 2014/11/02(Sun) 02時頃

【見】 手妻師 華月斎

……愛してるわ、シーシャ

(@35) heinrich 2014/11/02(Sun) 02時頃

【見】 手妻師 華月斎

>>156 闇の色が濃くなった。
現し世はさらに遠く、輪廻の光も届かぬ奥へ。

魔に堕ちる。そのことの意味を肌で感じる。
人の身にはおそらく“嫌悪”として映る物。
真っ黒になるまで煮詰めた、混沌と誘惑の香り。

愛しい腕に抱かれて嗅ぐ闇の、なんと芳しいことか]

 ……ンッ

[また何か言おうとした唇を、自分から迎えに行った。
問答の時間も惜しんで、互いに求めあう口付け。

そして異変はすぐさま訪れる。
舌に絡み喉を焼き、裡へと辿りついた熱の塊。
業火に内側から身を焼かれ、存在を塗り替えられる]

(@36) heinrich 2014/11/02(Sun) 04時頃

【見】 手妻師 華月斎

 ぁ……っ、 く

[苦鳴が喉の奥から漏れる。
立てなくなりそうな惑乱の中、シーシャの背を掻き抱いた。

もっと、もっと。
ねだる眼差しは浅ましく、とろりと溶けた糖蜜のように。
理性は炎で焼き切れて、ただ“快”を、自分にとっての一番の愉悦を求めて泣いて]

シーシャ……、

[炎は全てを焼き尽くし、ようやっと鎮まった。くったりと腕の中に崩れ落ちれば、額にも首筋にも汗が浮いて、まだ頭がぼんやりする]

あぁ……、まだドキドキしてる。

[強烈な炎の余韻を身の内に感じながら、小さく笑うとシーシャの頬に手を伸ばした]

(@37) heinrich 2014/11/02(Sun) 04時半頃

【見】 手妻師 華月斎

[額を拭う手の優しさと、覗く眼差しの苛烈さと。ゆらめくふたつの色に心が翻弄される。
腰を抱き寄せられて、体の奥が深く疼いた]

アタシだってね、ずっとお預けされてたんだから、

[頬撫でる指は口元へと辿り着き、シーシャの薄く形良い唇をなぞる]

もう、我慢なんてできないの。

[情欲の色に染まる瞳で、ゆうるりと笑って見せて]

(@38) heinrich 2014/11/02(Sun) 06時頃

【見】 手妻師 華月斎

[名を問う声に、小さく瞬く。
もうずっと長く“華月斎”であったから、その前の名は手付かずの姿で眠らせていた。
必要とされることのなかった、その名前]

ちょっと、恥ずかしいわね。

[あんな口づけを交わしておきながら、名前ひとつで兆す恥じらい。
隠していた全てをさらけ出すような心地。
耳元へと口を寄せ、小さな、声で]

和希。かずき、よ。

[秘密を打ち明けるように囁いた]

(@39) heinrich 2014/11/02(Sun) 06時頃

【見】 手妻師 華月斎

[揶揄いまじりの言葉を向けられ、顔にサッと朱が走る]

アンタ以外を相手に勃ちゃしないわよバカ!

[文句を言ったつもりが、どツボに嵌ったかもしれない。
意地悪なはずの眼差しは、見上げれば何故か温かく感じられて、余計に体が熱くなった。

抱き上げられ、寝台へと横たえられる。体に感じる彼の重みが心地いい。
あの頃、けっして踏み込んでこなかった深みへ。迷いなく求められて、心が震えてしまう]

……ぁっ、

[瞼への口づけの後、急な心許なさに身をすくめる。隠そうにも彼の重みで身動きが取れず、体の全てをさらけ出したまま]

(@40) heinrich 2014/11/02(Sun) 18時頃

【見】 手妻師 華月斎

アタシの悦びは、アナタの悦び。アタシの涙は、アナタの涙……。

[シーシャを見上げたまま、与えられた言葉を繰り返す。その言葉の響きは、まるで、]

……誓いの言葉みたい。

[ぽつり、零してから、微笑む。目元が滲んでしまいそうだ。
祝福する神もいないけれど、お互いだけを証人にして交わされる誓いの言葉。
胸元に刻まれる契約の印は、奥深く息づいて、ゆるやかに根を張っていく]

シーシャ、 キスして?

[囁いてねだるのは、炎を移すためでも、契約を刻むためでもない、ただ互いを欲する口づけ]

(@41) heinrich 2014/11/02(Sun) 18時頃

【見】 研修生 キリシマ

[>>178>>179今後この街に戻る予定は無いし、数年で居所を変える身。
リーと共に行くならばそれも多少は落ち付きを見せるだろうが、それでも、再びこの男と顔を合わせる可能性はゼロに近いのだろう。
住所を送る気も、あまりない。]

 …そうだな。
 多分、二度と。

[彼と、リーと。何処が違うのかと問うてみても答えは曖昧で、
それでも選んだのは彼では無いのだと、昨夜と同じような温もりと笑みを強く抱く事はしない。
ただ、彼の笑みだけは昨夜のリーの物と大きく違って居て。そして、それを違えてしまったのは自分だった。

縋る男をゆるりと撫でていれば、差し出されたのは11月の菓子。>>180
恐らく彼のクニの菓子なのだろう。異国の珍しい品で、目にした事はあまりない。

押し当てられた欠片を加えれば、彼の指にカサついた唇が触れたか。]

(@42) mzsn 2014/11/02(Sun) 21時頃

【見】 研修生 キリシマ

[人の食べ物は、魔にとっては時に脅威に。

ぐずぐずと、
口内を焼きながら溶け行く砂糖を転がすと、]

 …うまいよ

[そう呟いて、閉じ込めていた手を離す。

ハッカは魔を祓う。
砂糖と薄荷と、血肉の味をさせて、星は溶けた。
唇を僅か爛れさせて。]

(@43) mzsn 2014/11/02(Sun) 21時半頃

【見】 研修生 キリシマ

[正体を知った人間をこのまま帰すのは、気が引ける。
数日分の記憶を飛ばす薬もあるし、それこそ、殺して今度こそキッチリ幽霊にしてやってもいい。
それでもそれを実行しないのは、特別な情が沸いたからか。]

 …――百年か二百年位したら、
 その時は匿ってくれ。

 運が良けりゃ、まだ生きてる。

[自分は。
しかし、彼はとっくに灰になった頃。

温もりがうつった身体は徐々に冷え、再び冬の外気を纏い始めるだろう。最初から彼の抱擁など無かったかのように。

結局、昨晩別の人間と踊ったダンスフロアに、
彼を招く事は無かった。*]

(@44) mzsn 2014/11/02(Sun) 21時半頃

【見】 手妻師 華月斎

[想いの欠片を纏って零れ落ちる、シーシャの言葉。賭けをしたあの日を思う。自分の魂を対価に、彼の傍にいられればと願った]

もうどこにも行かないわ。

[彼の想いに触れた今は、酷いことを願ったと思う。今はもう、彼なしで生きることも、彼を置いて死ぬことも考えられない]

この体も、心も、全部。

[長い長い時間をかけて、ようやくたどり着いた自分の居場所]

(@45) heinrich 2014/11/02(Sun) 22時半頃

【見】 手妻師 華月斎

[音立てて繰り返す口づけ。甘い毒に少しずつ意識を侵されていく]

………ッ、

[肌を滑る掌。触れられた所から熱を持って粟立つ。
下腹部を擦り上げられると、強い刺激から逃げようとするように反射で腰が引けてしまう]

だ……め……、

[上がりそうになる嬌声を喉奥で噛み殺して、寄る辺を求めるように手がシーツを掴む。
己以外の手で齎される、強すぎる快感。裡から煮えたぎる情欲に、容易に落ちてしまいそうで、]

……シー、シャ

[怖い、と思う気持ちと。もっと、と欲する気持ちと。相反する感情がせめぎ合う。
擦り上げられた胸がジンと痺れて熱を持ち、堪らず腰を彼の手に押し付けた]

(@46) heinrich 2014/11/02(Sun) 22時半頃

【見】 手妻師 華月斎

―11月1日―

[広場のベンチに座り、行き交う人々を眺める。
祭の賑わいは秋風とともに過ぎ去って、この街の日常に掻き消される]

長居したわね……。

[この街に滞在したのは、今日を合わせて“たった3日間”のこと。
けれど離れ難くなるほどに、いろいろなことがありすぎた]

これ以上ここに居たら、本当に出ていけなくなっちゃいそう。

[もう旅支度は住んでいた。派手な衣装は鞄の中。身軽なバックパッカーのような出で立ちで、もういつでも次の街へ行ける。
それでもまだここにいるのは、いくつか心残りがあるから]

(@47) heinrich 2014/11/02(Sun) 23時頃

【見】 手妻師 華月斎

>>221 名を呼ぶ声に顔を上げると、笑みとともにこちらへ駆け寄る姿が見えた。
立ち上がり、ひらと手を振って出迎えて]

会えてよかったわ。
あとちょっとで約束破りのペテン師になるところだった。

[笑ってそんなことを言い、上着のポケットに手を入れる。
手を出して、と囁いて、彼の掌に乗せたのは橙色のお手玉]

(@48) heinrich 2014/11/02(Sun) 23時半頃

【見】 研修生 キリシマ

―11月1日:???―

[その店が開いていようが閉まって居ようがお構いなし。
どうせこの時間なら店主は居るだろうと目星をつけ、勝手に店内へ入って行った。

店主の名前を呼びながらズカズカと侵入して、寝て居たら起こしてやる勢い。
居なかったら、もうひとつの候補先である愛人の家まで出向くつもりで。]

(@49) mzsn 2014/11/03(Mon) 00時頃

【見】 研修生 キリシマ

―11月1日:ニコラエの店―

[その顔色の悪いアンデットは、招かれたから来てやったと。そう言うだろう。

要件は特になく、しいて言えば「この街を出る」と、それだけ。
と言ってもこの街に住まない吸血鬼には、あまり関係の無い事だっただろうが。

後は――、]

 …次の新しい店は、
 少々雰囲気を変えたくてな。

[要望はそれだけ。
特に何を買うかも決めて居ない。
何が置いてあるのか、何がいいのか。イマイチ興味の薄い面倒な客だっただろう。
品物の種類もチョイスも、店主の吸血鬼に全て任せた。]

(@50) mzsn 2014/11/03(Mon) 00時頃

【見】 研修生 キリシマ

[薬屋に騒がしい店員が増えるなら、店の空気も変えなくては。…と言うか、どうせ弄られるに決まってる。
次の店はスペースを広く取って、あの忙しない青年が動き回れるようにしてやろう。
一所にじっとして居られない、リアクションの大きい、煩い店番。
薬屋の番としての働きぶりはまだ見ていないが、きっと明るめの店になるのだと思う。

肝心の代金は、支払いは要らんと伝えた筈の輸血パック代と、人の店で素っ裸になった迷惑料と、人の家の前で盛って居た迷惑料と。
それで勘弁してやると言って商品を強奪して帰って行った。

多い出したように、ドナルドのレポートの催促を言付けて。]

(@51) mzsn 2014/11/03(Mon) 00時頃

【見】 研修生 キリシマ

[偶に爛れた唇を噛むのは無意識に。
肉の味がしても、別段気にする事は無い。*]

(@52) mzsn 2014/11/03(Mon) 00時頃

研修生 キリシマは、メモを貼った。

mzsn 2014/11/03(Mon) 00時頃


【見】 手妻師 華月斎

―広場>>228

だから手が早いんじゃなくてぇ、

[訂正をしようとして。
なんとなく嘘とも言い切れない気がして否定が濁った。
あっという間に悪魔に骨抜きにされた自分。した方じゃなくてされた方だから、「手が早い」からは外れるだろうか。

お手玉を手にのせると、すぐに意図を察したリーの顔が鮮やかに輝いた]

まずはこういう簡単なのから練習なさい。まっすぐ上に、同じ高さに。

[くったりと手に馴染むお手玉は、南瓜よりよほど扱いやすいだろう。
もうひとつ取り出すと、真上へ、真上へ、手本を見せて]

それに慣れたら、手のひら、手の甲、手のひら。
それも出来たら、右手、左手、右手、同じ軌道で出来るように。

[あのスパルタ特訓で踊りを覚えたリーならば、このくらいすぐに覚えるだろう。
その上達を見守れないのが、少し、さみしい]

(@53) heinrich 2014/11/03(Mon) 00時半頃

【見】 手妻師 華月斎

あら、上手じょうず。やっぱりリーは筋がいいわね。

>>235 それらしい軌道を描き始めたお手玉、目を細めて手を叩く]

きっとすぐに私より上手くなるわ。

[そう言って、2個め、3個めのお手玉をリーの手に乗せて]

上達のコツはね、自分が喜ばせたい相手のこと考えて練習するの。練習も誰かと一緒がいいわ。早く喜ばせたくなって、すぐに上手くなっちゃうから。

[それでその相手が、リーをいっぱい褒めてくれたらいい。自分の代わりに]

(@54) heinrich 2014/11/03(Mon) 01時頃

【見】 研修生 キリシマ

―11月18日、出発の日―

[荷物はたった一つだけ。
その中に店の道具を、この街で過ごした10年を全て詰め込んで。
防寒具なんて必要ないが、人間の振りをして若干カビ臭いコートなんかを着込んでみたり。

列車のチケットは二人分。
目的地までは距離がある。まずは大きめの駅に行って、そこから寝台列車に乗り変えよう。
次の街は、やや遠い。

待ち合わせたのは何処だったか。
どこであろうとその大きなトランクに腰をかけて、コートと同じように汚い帽子をかぶって同行者を待っている。]

(@55) mzsn 2014/11/03(Mon) 01時頃

【見】 研修生 キリシマ

 …おせぇ。
 行くぞ。

[>>224>>225>>226夜を歩かせる事に迷いはない。
こいつが自分で飛び込んだんだ。責任も、悲しみも、自分で処理するだろう。
自分はその隣で、今まで通り在るだけ。

ただ、今までの100年とは随分違った生活になりそうだと、騒がしい声に目を細めた。*]

(@56) mzsn 2014/11/03(Mon) 01時頃

【見】 研修生 キリシマ

―その後の、  ―

[酒場の近くの大きな十字路を左に曲がって、暖かい頃は変わり者のピエロが佇んでいた角の更に奥の、細い横道。
少し薄暗い道を歩き、突き当りを右。

街の奥の奥。深い裏路地。
深い緑色をしていたであろう扉は木製で、腐ってその役割を果たして居ない。
真鍮製のドアノブはすっかりくすんで回りもしないし、強引に扉を引けば木片が剥がれ、ガランと、ぶら下がって居た鐘が落ちた。

扉をこじ開ければ内部は埃と蜘蛛の巣で満ちて居て、カビの香りが鼻を突く。
木製のカウンターも扉と同じように朽ち果てて、触れれば簡単に破片を散らせた。
壁に並んだ棚も、同じこと。

店内にはそれ以外に何も無く、足を踏み入れる毎に埃が宙を舞う。
地下と二階への階段もそれぞれ朽ちて、階を覗いたとしてもこの部屋と同じこと。
酷く暗い店内は、ずっと昔からその姿だったかのようにそこにある。

近所の住人に店の詳細を聞いても、ここは10年近く空き家だと言うだけ。
薬屋があった事など誰も覚えていない。
一部を除いて。*]

(@57) mzsn 2014/11/03(Mon) 01時頃

【見】 手妻師 華月斎

>>229 手のひらに、指先に、声に、匂いに、翻弄されて。
沸き上がる声が溢れそうで、自分の手の甲に歯を立てた。口を塞ぐようにしながら、ぎりぎりと噛み付いて。
そうでもしないと、自分がどんな声を上げるかわからない]

……ッ、!

[容赦のない手が、湧いた愉悦を追いたてる。濡れた音が混ざりこみ、聴覚から脳髄を甘く犯す]

(@58) heinrich 2014/11/03(Mon) 02時頃

【見】 手妻師 華月斎

>>230 間近に見上げる、魔性の瞳。あの日横顔で見たその眼差しが、まっすぐにこちらを射抜く。
本性を晒す彼の声は、少しだけ、寄る辺なさを含んでいて]

……シーシャ、

[歯型の残る手を、シーシャの頬へ伸ばす。触れて、目元をなぞって、髪を抱いて]

怖いわけ、ないでしょ。

[そう言って笑ってみせる。
肌を合わせて、その熱を感じて。竦んでいた体は今、熱の一欠片も逃すまいと、開いて、自らも絡まり合う]

――…ぁ、 ぁあっ!

[体が跳ねて、迸る悲鳴。愛しい人の腕の中、それは甘く、甘く、薔薇蜜のように]

(@59) heinrich 2014/11/03(Mon) 02時頃

【見】 手妻師 華月斎

名前……

>>*19 鼓膜とは違う場所を震わせて、聞こえる、彼の声。
甘く囁くその声に、快楽は加速する]

シレークス……?

[心に浮かぶ名を囁く。
契約の完成。秘密を分かち合うように紡ぐ、互いのたったひとつの真名。
途端に胸が熱くなり、理性の箍が、外れて]

(@60) heinrich 2014/11/03(Mon) 03時半頃

【見】 研修生 キリシマ

―旅立ちの日―

 …知るか。
 次からお前が手入れしろ。

[>>250身の回りの事に気を使う文化は消えてしまったし、そうまで言うんならお前が気にすればいい。
カビ臭いと文句を垂れる同行者に面倒事を押しつけて、それでこの話はお終い。
近づいた顔には制裁を。ぺちりと額を叩いても、それは対して痛くも無い力加減。
丁度、子供がじゃれあうような。

次の街>>251は、元々自分の候補先には入って居なかった。

街自体の大きさと、住民の数、外部の人間の出入りの加減。
今度の目的地はその条件を満たしてはいるものの些か観光地寄りで、一言で行ってしまえば騒がしいに尽きる。
普段はベッドタウンのような場所が気に入りであったのだが、これは到底それには当てはまらない。]

 …さぁな。
 別に、適当だ。

(@61) mzsn 2014/11/03(Mon) 15時半頃

【見】 研修生 キリシマ

[街から出た事のない彼に、精一杯の外を見せてやろう。
旅の出だしは華やかな方がいい。
静かな街に住むのはまた今度でもいいのだ。どうせ機会は何度も来る。
らしくない店員を雇ったのなら、ついでにらしくない土地に移住してやる。

これから何度も、辛い別れを経験させる事になるのだろう。
その度に次の街への希望と高揚で悲しみを吹き飛ばして、そういう風であったらいい。
それ位しか自分にはしてやれそうに無いのだから。

きっと、次の街のハロウィンも盛大だ。
お前を飽きさせない生活がそこにある。
巡る生活を彼中心に組変え始めた事に、彼は気付くだろうか。気付かれたからと言っても、特に礼を言われる筋合いもなし。
言われてもお前の気のせいだと返すだけ。

放られた玉>>252を器用にキャッチして、俺を狙うなんていい度胸してると、冗談混じりの制裁を。
心底うれしそうな、悪い顔をして。*]

(@62) mzsn 2014/11/03(Mon) 15時半頃

【見】 研修生 キリシマ

―いつか来る未来のはなし―

[その身長はとうの昔に止まっていただろうが、体格や顔立ちの変化はずっと続いて行く。
幼さの残る彼はあっという間に過ぎ去り、直凛々しい青年へ。
そして逞しい壮年。この頃になれば何やら力量関係は反転していた気もするが、それはまあ、別の話。

歳を重ねる毎に変わって行く彼を何度も愛し直し、それでもその内面は変わらず彼のままで。
自分の時は止まったまま。
重ねた彼の手にシワが増えても、自分の手は、ずっと色の悪い細い手で在り続けた。

それでも、それなりに楽しくは過ごしていたと思う。
少なくとも先の100年の様に孤独では無かった。]

(@63) mzsn 2014/11/03(Mon) 15時半頃

【見】 研修生 キリシマ

[人の一生など一瞬の事。
彼と共にあると決めた時から、ずっと覚悟はしていた。つもりだった。

彼が弱り始めてから、街を転々とするのを止めた。
その土地に腰を添えたまま、薬屋はずっとそこに。
流石に不振がられ手は困る為自分は店の奥に引っ込んで、話相手は店番の老人だけ。
買い出しの為の外出は顔を隠して、歳を取らぬ存在と悟られぬよう。

彼がさらに弱ってからは、店を開けるのを控えた。
薬屋の内情を探る者を殺したりもしたが、それをリーには話さない。
きっと、彼が親しくしていた人物も含まれていただろうから。

彼の死期が見え始めた頃、薬屋は彼に服薬を命じる。
それは死期を早める訳でも、引き伸ばす訳でも無い。

彼が死んでも遺体はそのまま。
幾日立っても腐らぬ遺体に満足そうに手を這わせ、漂う彼の魂にも秘密にしたまま、
ガラスの棺と薬液に彼の身体を横たえると、ようやくその街を後にした。

店の中に、複数の他殺体を残して。]

(@64) mzsn 2014/11/03(Mon) 15時半頃

【見】 研修生 キリシマ

[さあ、魔女を探そう。
身体も魂も此処にある。

今までのように逃げ回る旅では無く、明確な目的を持って。
もう一度、お前と踊る為に。*]

(@65) mzsn 2014/11/03(Mon) 15時半頃

【見】 手妻師 華月斎

―11月1日―

[どうやって部屋に戻ったか、あまりよく覚えていない。もう日は高くなって、日常を取り戻した街並みが生活の音をさせている。

広すぎるベッドにひとり横たわり、ただぼんやりと天井を眺める。
横を向いたりはできない。わかっている現実をもう一度味わうなら]

………、

[横たわったままで食む赤。薔薇の花びらの砂糖漬け。
空白を埋めようとするように、それを喉の奥へと通して]

(@66) heinrich 2014/11/03(Mon) 22時半頃

【見】 手妻師 華月斎

シーシャ……、

[名前を呟く声が掠れる。想い変わることはないと、彼の前で啖呵を切った。彼との再開が叶うならば、時間など問題にもならない。そう、思うけれど]

消えたり、しないわよね……

[ゆっくりと落ちる時計の砂。どれだけ大切に抱えていても、記憶は等しく零れていく。この世界に存在しない、この世に連なるもののない、記憶の中のみに生きる彼を、どうすれば傍に留め続けられるのか。

彼の声を、いつまで覚えていられるだろう。彼の体温を、いつまで覚えていられるだろう。
今ある記憶に霞がかかる、そのことが何より恐ろしい]

(@67) heinrich 2014/11/03(Mon) 22時半頃

【見】 手妻師 華月斎


―――!

[響く鐘の音。澄み渡る空を抜けて、ここまで。
飛びつくように窓辺に寄れば、あの時計塔、揺れる大きな鐘が見える。

約束の鐘が鳴っている]

……っ、 ぅ……、

[口元を手で覆って、ずるずると座り込んだ。

あの鐘を覚えていよう。全ての記憶がこの手から滑り落ちても。
この音を覚えていよう。彼とこの世を繋ぐよすがに。

声を殺して、その名を叫んだ。
きっと何を忘れても、この鐘の音とともに。
また何度でも、彼を思い出すだろう**]

(@68) heinrich 2014/11/03(Mon) 22時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

heinrich 2014/11/03(Mon) 23時半頃


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

heinrich 2014/11/04(Tue) 00時半頃


【見】 手妻師 華月斎

―賭けの途中で―

>>292 活動の拠点を故国に移した頃、その再会は叶った。あのデタラメなお伽噺のようなハロウィンを、共によく知る青年に。
あの街の中で、穏やかな佇まいの中に茶目っ気を持っていた彼が、もうすっかり落ち着いた大人になっていた。時は着実に流れているのだと知る。

それから何度も、機会を作っては共に茶を飲み、近況を報告し合った。
真面目な会社で勤めを続け、結婚して、子供に恵まれて。自分が選ばなかった「真っ当な」人生を、着実に送っていく彼。その姿を見守り、その都度祝福してきたけれど。

あの街のことを話す彼の笑みに、あの頃の面影を見る。
どこか遠く、心の一部を置き去りにしてしまったような横顔に、時折不安が兆した]

幸せか不幸かなんて、結局本人にしかわからないものだわ。
誰もが羨む暮らしの中で飢える人もいれば、
その逆だって有り得るのよ。

[互いに、核心には触れないまま。
ただ自分の忘れえぬものを、自分の手で抱え、それぞれの道を行く。
穏やかな共闘関係は、晩年まで続いた]

(@69) heinrich 2014/11/04(Tue) 01時頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

heinrich 2014/11/04(Tue) 01時半頃


【見】 手妻師 華月斎

―それからのこと―

>>308 シビアな戦場だと聞いていた悪魔の世界。あの時に発破をかけはしたが、まさか本当に偉いさんになっているとは恐れ入った。

中に入って眺めてみれば、やはり悪魔の理は人の道理から乖離している。0から覚えることも多い。それでもなんとかやっていけてるのは、目的が明確だからだ。

自分がやるべきことは、とてもシンプル。彼のためになればいい。
それだけを軸に考えれば、たいてい迷うことはない]

あっ、ずるい。アタシも「ある」に賭けたいのに。

>>309 早々に選択肢を選びとった彼に、抗議の声を上げる。
同じ方を取ったら賭けが成立しない。成立しないんじゃつまらない]

じゃあ次回はアタシが「ある」に賭けるからね。

[手の甲への口付けひとつ、それでもう絆されてしまう。
しっかりと手を握り合い、ゲートの向こうへ]

(@70) heinrich 2014/11/04(Tue) 02時半頃

【見】 手妻師 華月斎

……じゃあ、離さないでね?

[意地悪で過保護で、傍にいると退屈しない、誰よりも愛しい悪魔。
長く彷徨った果てに見つけた、自分の居場所。自分だけの場所]

アタシも、離さないから。シレークス、

[ゲートの光に包まれて、彼の耳に口づけた。
それぞれ口にした薔薇菓子は、互いの胸の奥、*2本の赤い薔薇になる*]

(@71) heinrich 2014/11/04(Tue) 02時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

heinrich 2014/11/04(Tue) 02時半頃


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