199 Halloween † rose
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ッ、ひゃ!
[滑り降りてくるグレッグの指先に、背筋が撓り、重ね合わせた唇の隙間からは吐息とともに唾液が垂れ落ちた。
拭うこともしないまま、ぴちゃぴちゃと舌を絡めていれば、グレッグの手が直接素肌に触れる感覚。そして……]
は、ひゃ…… ァ……ッ!
[尾の付け根に触れられて、小さな甲高い声とともに、ビクンと背が跳ね上がった。
直接、肌に触れたなら気付くだろうか。
尾も翼も、服に通し穴があるわけではなく、魔力的なものですり抜けているということに。]
調律師 ミケは、メモを貼った。
2014/10/30(Thu) 01時半頃
調律師 ミケは、メモを貼った。
2014/10/30(Thu) 01時半頃
[30といくつかの男は、自らの感覚では若くないのだが
どうにも彼の前ではそれすら霞んでしまうらしい。
それでもねだられて、否と言えるわけがない。]
あ、 ぐ、ッおお
[軽やかなステップの合間に、不格好な靴音とくぐもった声が響く。
教会を覗き見た子どもに、その声が聞こえなくて本当に良かったと思う。
床を滑るようにターンする、ニコラエの髪が揺れるその動きを目で追った。誘えなかった理由を、視線だけで促して]
……あ、
[その真意に、辿り着く。
拾い上げたガラスの靴は、ベッドサイドに飾られたまま。
ふらりと腕の中に収まる身体を受け止めて、彼の問いを聞いた。それはどちらを選んでも、別れを選ぶこと。
ハロウィンを繰り返す中で、目を逸らすこともできたけれど
ずっと、どこかで考えていたこと。]
[幸せなことに、男の手にはたくさんのものがある。
生まれ育った地や顔馴染みの友人、教え子たち。
世話になった人も数知れず。
——そして、腕の中で休む彼も。
一度目を閉じ、また開く。
そして息を、ゆっくりと吐いた。
その答えは、]
—— ひ ッ!
[口を開いた途端に尻尾を掴まれ、言葉が吹き飛んでしまう。]
や、やめろって、
かっこつかねえ、ああもう、
[不意打ちで跳ねた鼓動を押さえながらも、もう一度大きく息を吐き。]
……少しだけ、時間がほしい。
半年とはいわない、春が来るまで。
[雪が積もり、やがて解け、花が綻び始める頃。
教え子たちは学び舎を巣立つ。
それは、10年そうして見送り続けた教師としてのけじめでもあり、この街を見つめ直す時間でもあり。]
雪が解けたら、迎えに行くよ。
—— ガラスの靴を持って。
[ハロウィンの時間を飛び越え、巡る季節を永遠に過ごす。
それは共に在ることを願う想い**]
ン……、
[唇を擦り合わせ舌裏の根本や口蓋を舐ると、
粘膜が触れ合う感覚に誘われて
鼻を抜ける息に甘い音が混じる。
着衣を解こうとしているらしい指にくすぐられて
ますます欲は煽られるけれど。
大人しく剥がされまいと僅かに腰を退いた。]
そんな顔出来るのも、ずるいって
[先程の拗ねた表情も
熱っぽい目を潤ませた顔に乗ると
ただただ情欲を駆り立てるものでしかない。
零した唾液で口元濡らして喘ぐ様もまた同じ。
跳ねた背は逃さずに尾骶骨のあたりをくすぐってから、
魔法的な服の構造に関心するのも忘れて
クシャミの着衣を取り払いにかかろう。]
[下着ごとズボンを足から引き抜く間、
意図的に腿の内側や膝裏を撫でる。
そこの温度や手触りを丁寧に確かめていくように。
眼差しで確かめるのは、ずっと彼の顔。
声が上がるのと同時に動く耳が愛しい。]
……ミーの気持ち良いとこ、解りやすいな。
耳、動いてる。
[それを指摘する声に揶揄めいた響きが含まれ、
見つめる目に喜色が濃く滲み出る。
際どい箇所を散々撫でるのに足の間には触れぬまま、
上半身も同じように剥く。
脇腹や腹の筋肉の流れを掌で擦り、
裸の胸……拍動する心臓の上に手を置いて。]
……ミー、好きだよ。大好きだよ。
[触れた箇所から鼓動が感じられたら。
なんだかクシャミの命そのものが愛しくて愛しくて、
ちょっと泣きそうだ。**]
調律師 ミケは、メモを貼った。
2014/10/30(Thu) 02時頃
『……ええ。
今年、この場所に来たこと、本当によかったと思います。』
[ほっとしたような笑みに、僕も笑って答える
そうして、次を尋ねられ、僕は少しだけ考えて]
『もしも、僕のほんの冗談が本当に叶うのだとしたら…
僕は、とてつもなく平凡な日常を、乗り越える覚悟を得ることが出来るでしょう。
もしも、僕の一番の勇気が叶わなかったとしたら…
僕は、何の変哲も無い毎日に戻り、それでも。
…もしかしたら、諦めきれずに、いるかもしれませんね。』
[何かを思い出しながら、きっと沖元さんには判らない返事を口にして、また笑う。]
調律師 ミケは、メモを貼った。
2014/10/30(Thu) 02時半頃
調律師 ミケは、メモを貼った。
2014/10/30(Thu) 02時半頃
『そうですか?
っていうか、僕、これ、ちゃんと褒められてます?』
[以前と似た返事をする。
沖元さんの笑みと、きっと僕の表情は似ているのだろう。]
『長期戦の、約束、ですか。
……ええ、お互い頑張りましょう。』
[お互いの秘めるものを共有しないまま、まるで同士の誓いのように、触れられない拳を突き合わせた。]
なんでだよ…… 、あっ
[小さく拗ねたふりをしながら、グレッグの下衣をくつろげようとしていたら、ちょっとだけ逃げられた。]
意地悪。
……ッふァ!
[ずるいのはお互い様。
敏感なところに触れてきたり、かと思えば焦らしたりと、欲を煽り立ててくる。
今だってまた、跳ねた腰を捉えられ、敏感な箇所を撫でられた。]
[着衣を剥ごうとする手に逆らうことはない。
けれど、膝裏や内腿と、不意に撫で上げられるたび、身体は意図しなくても小さく跳ねた。]
ゃ……そんな、こと……ッ、 ひゃァ、んっ
[否定してはみるものの、その通り、感情は耳から駄々漏れる。
そうでなくとも、金眼周辺は鮮やかな朱に染まり、うっすら潤んでいるというのに。]
グレッ、グ、だって…… ンぅっ
[下肢が分かり易く反応していたじゃないかと、伸ばした手指は、再びの接触と、着衣撤去を試みる。
そうしている間に、無抵抗なこちらの服は、粗方剥ぎ取られてしまったようだ。]
ぁ、ぁッ……
ひゃ、 ッ ん
[内股を滑りながらも、肝心なところに触れてくれないグレッグに焦らされ、自ら擦りつけようと、何度も身を捩った。
腹を撫でられれば、薄い腹筋はぴくりと震え、耳もまた、やはり合わせるようにぴくんと動く。]
は、ァ……
[裸の胸の上に置かれたグレッグの手が、とてもあたたかい。
耳を寄せればきっと聞こえてしまうのではないかと思うほどに大きな鼓動は、掌のはどれほど伝わっただろうか。]
グレッグ…… おれ、も………
[自分もまた、グレッグの胸の高鳴りを感じたくて、胸元へと手を伸ばす。
叶うなら、直接素肌へ触れようと。]
おれも、グレッグのこと……大好き、だ……。
[じっと、グレッグの顔ばかり見つめていた所為だろうか。
唇は自然と、グレッグの目元に近付いた**]
[冗談を交わし、苦笑い。]
『僕は、そうですね……
探し物、お手伝いが必要なら手伝いますが…』
[問いかけに答え。
その後の沖元さんの表情の変化に、同じようにそちらを向いて。
何事かと、戸惑い**]
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