人狼議事


233 逢魔時の喫茶店

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[ゴロウの祖父の訃報で思い知らされた
いくつかの仮定と、事実。
人間はどうあっても、彼らより短命であるということ。

千冬にとっての氏の存在の大きさ。

同じ東洋の血の方が、――彼に、似つかわしいと。
惹かれる想いと、後ずさる感情の葛藤。

懸念事項はほかにも、いくつもある。
それでも抑えきれず、
過去も、未来も一旦すべて放り投げ。

そして――掴まえた。]


[ ゆるく、ゆれる、
夢の中、獏の姿のときみたいだ。
表情からは、うまく、どう思っているかはわからない。]

――、……いいのか?

[公園より遠く。
それは、一緒に出かけたり。
それから。

――たぶん、俺の顔、輝いてたと思う。]


  そんな勿体ないこと、しないって

[今夜の約束を交わした時のような念押しに。
面映ゆい笑みを浮かべて。

もしかしたら、――もしかしたら。
この気持ちを、恋と呼ぶのかもと。

豪胆なのか、小心なのか解らない男に捧げた、
生まれて初めての、告白に。
秘匿し、独占するような仕草と共に
同じ言葉が返れば、歓喜のあまり箍が緩む。

場所を弁えない行動を瞬間引き止めてくれたのは、
僅かばかりの理性と、同僚の用意してくれた、料理の香り。]


[ 手の甲を撫でられる。
なんだか、とても、くすぐったい。
あやされてる、気分]

……でも、
あんたが腹減ったままのは、……なんか、悪いし

[俺なりの努力だ。
やったことな方面の努力だけど。]

――?

[つないだ指先が離れた。
あ、とひっそり指で追いかけそうになって、少し、まだ、遠慮]


[ 俺は瞬く]

甘いだろ。

[そりゃ、甘い。ふ、と小さく笑ってしまった]

苦手じゃないのか。


[リツの緊張が伝わった、ような
動揺を映すことも少ない面が、はにかんだ。
緊張を共有するような、感覚に、近い。]


 …………… 暑い。


[―――… あつい、ねむい。
昼間、あの日、公園で会ったときみたく
慣れない感覚を紛らわす為に
事実と異なることが、口を突いたんだ。]


[一度我に帰ってしまえば、立て直すのは難しく。
言葉にならない呻きをあげながら、
それでも身体を退くという選択肢を選ばない処に、
――惚れた弱みと、己の可愛げに自画自賛を贈って。]

  友人の……って。ゴドウィンさんの?
  それって――…

[ふいに漏れ聞こえた呟きに、意味を咀嚼すれば。
また違う動揺とざわめきが全身を巡る。

きっ、と。少しでも動けば触れ合うほどの距離で、
睨むように見据え。]

  今までは、……どうしようもないし
  気に、しないように頑張るけど

  もう、だめだからな


[恋愛経験がないからといって、
まったくそういう方面への知識がないわけじゃない。

養父はその点も、それなりに教育してくれた。
彼が去ってからは、兄弟のような同僚たちが。
たいがい、興味がないとスルーしていた。

最近知ったあの店の秘密と、
何もかも訳知り顔な男に刺すのは、初めての嫉妬。

とはいえ、前後の言動を思えば不満顔の維持も難しく。]

  ――…だいじょーぶ
  乾杯、し直そう

[彼がここを去らないと、己と共に在るという記念の杯に。
相応しい酒が厨房で待っている気がする。
予感は、きっと当たるだろう。>>*3>>*6]*


メモを貼った。


[それから、首の動きは獏よろしく、鈍い。

仕草で伝えられない分を補うべく
繋いだ指先を、手の甲を撫でる、繰り返し]

 おれは、あんたと一緒に歩くから
 そう、決めてるから、あんたが行きたい場所に
 ………行く。 走るなよ。

[駆け出されたら、追い付けない。
釘を刺して、離す、視界の端
追い掛けるような指が見えて、眼鏡の奥が瞬いた。]

 本当に腹が減ったら
 ちゃんと、食ってるから、大丈夫だ。
 


[悪夢を探すのは専ら昼のはなしで
くいっぱぐれも珍しくはないが、それはそれ。

リツの指の代わり、触れたグラスから手を離す。
すすすすすすす、彼の前に、黄金色を戻して
まるでそれこそ苦虫を噛み潰したみたいな、面で。]

 ……… 苦手………

[心底、と言った響きだ。]


[ ――あぁ、]

ん、あつい、な

[誤魔化すみたいで。
そっと、添うように、繰り返した。]


[ 撫でられるたび、じわじわ、
熱を共有するみたいだ。]

……、わかった。
はしらない。
あんた、置いていったり、しないから。

[安心しろ、と。
そう続けた。
獏は、のんびりやだから。]

――食ってるなら、いいけど。


[確かに、耳が遠くなっているようだ
――と、思考の端で]


   ………
   
   そう。 ケイの努力を 私は知らなかった。
   
   私等を見守る年上にも
   当然悩みは 有った筈なのにね

   社員旅行   ……楽しかった?

   
[逸る恋情に相反した、穏やかさを漂う
酔い煽る酒より、己の身体を甘く麻痺させるのは、確かに彼で
暑い、とは その通りの感覚を、初めて抱いているのかもしれない

甘えたな猫を、寂しがりやな子供を
掌は、何度も 頭や背を撫でてやる]


[ 心底苦手そうな様子に
笑い含み、ながら]

じゃあなんで飲んだ。

[へんなやつ、と。口直しにどうぞとばかりグラスを戻した。]




[東洋を愛しているとか、
欧州を敬遠しているとか
彼も重々承知しているだろう現実を無視して、


そう、漸く、生に充実を感じている
きっと漸く、捕まえた

見付けた、私の幸福の象徴。
それは、腕の中で]


     …良い子。

[子供として見ぬと宣言しながら
まるで子ども扱いするのは
彼の反応を楽しむ目的と
紡がれる一言一言に
鼓動を急かされ、余裕が足りない反動

呉れた告白は、夢のようで居て夢では無い。
まして、ローブを着た魔法使いに
無理強いされ告げた想いでも無い

まぎれもない彼の言葉
だから、 ほら、こんなにも お前が愛おしい]


      ……、 だめって  
    ………バーに行く事そのものが?

[散らした笑気が夜気に拡がり、腕力に任せて彼を引く。]


[フィールドを屋外から屋内に移しても
空調の行き届いた風に触れても
カクテルを一口飲んでも、含んだ熱は晴れなかった。

リツも、同じだと、応えてくれたから
伝染った感覚は、深く息を吐き出すことで如何にか。]

 あんたも同じなら、良いか、良いな。

 …… うん。

[良いのか、良くないのか
納得させるために頷いたくせに、自分の頬に指で触れた。]



   困ったね。 
   私の数少ない愉しみが減る。その代わり
    
   …――勿論、お前が 私を愉しませて。


[目頭に熱が灯り、ジンと眼窩が焼けた。
充実に満ちた聲。 そして、笑み
傍に居て彼に手を伸ばす理由への
大義名分にでも、利用させてもらおうと心算

何を取って困ったと言うのか、まるで白々しい]


    おや、食事まで…?  有難う。


[そうしてテーブルに並んだ、料理>>*3>>*6
彼の家族にも似た彼らのサプライズとご褒美を、目の当たり]


[暑い、と言った指は
おれ自身の体温と、リツの体温が混ざる。
暑い、熱い、と感じて、軽率に離したんだった。]

 はは、 公園を走るのなら、良い。

 ……… それ以外は、歩いてくれるか、嬉しい。
 置いて行くのは、いつかの話だねえ。

[過ぎったのは、ひとと、獏の寿命の差。
ぽろ、と漏れたのなんて、甘いカクテルの所為だ。
のんびりしていたって、こればかりは抗えない。]

 食ってる、 ……なんだ、心配?
 


[すすすすす、戻されるカクテル
お口直しに、グラスを掬って、飲み干した。

甘くなった舌を、上から塗り替える濃い苦味。]

 リツが飲んでるから。

[咽喉を過ぎる、濃いアルコールの味に
一心地ついたタイミングと一緒に、吐露して。]




     豪華すぎない…か………
     愛されているな、トレイル。


[そう、目の当たりにし。呆然
されど、料理や酒に凝縮された愛情は、他人から居ても明瞭
新しい酒を注いだグラスを、お互いが持つと、重ねる]

  
    …――乾杯。

    今後から、この日が  
    お互いの記念日になる事を祈って。 

   
[一口、酒を含んで、喉を潤うアルコールを嚥下
日本料理も並んでいたら、箸は熟せるかも尋ねよう]
   


[ 同じ。おなじ、か。]

――わるくない。な。

[――あつい、って。
原因は、こころのせいなのだ。
頬に触れるしぐさを、じっと見て。
自分も、真似して。]




   ゆっくり味わいたい…――。
   なかなか個性があるが、美味な物ばかりだ。
   

  されど、食べ終わったら。家まで送る。
  今のお前を一人外に出しては、あまりに危険だ



[悪魔にでも浚われてしまう、なんて
揶揄を混ぜ込み、声も傍で低く
 されど、酔いで色欲を纏う彼への、真の按配

食事に浸る彼の髪に、密会めいた音の無い口付けで
強引な契約*]


[ 離された指を
ゆるく握って、ゆるめて。]

――公園走るのは、日課だから。

もちろん、
そうするつもり―――

[置いていく。いつか。
――初めて喫茶店に行ったとき。
――追悼の話を、していて。

くらり、アルコールのせいだけじゃなく揺れる。
ぐ、と。思わず腕の服を、掴んだ。]

……――、…しんぱいだ。わるいか

[額をそのまま押し付ける。心配だが、獏はきっと、長生きだ。人間は、長くて100年生きられない]



――、……

[ 額を押し付けたのだって
アルコールがちょっと、
箍を外したせいだ。]

無茶しやがって。

[誤魔化すみたいに、言った]


メモを貼った。


[コーヒーの水面に、ミルクを投じたくらいの、渦。
その不思議な感覚に、ぐるり、と眩暈を覚え

 こころが火照るから身体が火照る。

そんな簡単なことに、動揺する。
簡単なことで、未知だ。
二人して頬の熱さを確かめることも。]

 あんたの顔色が変わるのも
 こんな感覚、なのか。

[感覚を、確かめる、ぽつり、と。]


メモを貼った。


[体温を手放した指は
その後は、飲み乾かしたグラスに触れた。

すこし冷えて、体温が逃げる。]

 はは、 それを見るのが、おれの日課だねえ。

[片や駆け、片や寝ている、何時かの光景。
思い出して、笑み声を漏らしてから

唇が固まった。黙って、しまった

腕を、布を引く指先に
押し付けられた額から、体温を受け取って。
否応にも縮まることのない寿命の差を思い出して。]

 ……… リツ、

[名前を、絞り出して、それから、]


[あの日――深夜の呼び出しにより始まった、>>1:*2
社員同士の戯れを披露する際はやや自慢げだったかもしれない。

誰も、彼も。
かけがえのない、仲間だから。

社員旅行についてはまだ未達成だが、
相談だけでもじゅうぶん楽しかったので笑顔で頷く。

トレイルが非番の日に、別の旅行計画が
持ち上がるのだがそれはまた後日のこと。]


 
 あんた、いま、そういうのは、反則。

[悪くない。
悪くはないが、―――ずるい。

嬉しいような、苦いような、矢張り甘いような。
慣れない味を口にした、所為か。
いとおしい気持ちが込み上げた。

だから、顎を引き、押し付けられた額の上。
髪の上から、そっと唇を落とす。
子守唄と一緒に母親が送るような
そういう慈しみとは、行動は似て、かけ離れて。]


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