199 Halloween † rose
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[プラスチックのボタン一つ一つに両手を沿わせ、ボタンホールにその小さな塊を押し出す。 一つ一つ、ボタンを外すたび、男よりも白い肌が、首筋が晒される。 襟を引き、腕を抜いて貰おうと素肌に触れれば、その滑らかさに微か、喉を鳴らした。
衣服を一つ一つ籠へ落とし——スラックスはなるべく皺にならぬよう——、最後に残したのはやはり下着。
年甲斐もなく、片手で口許を覆い俯く。 視線は合わせられぬまま、「脱がせていいか」と尋ねた声は、果たして彼に聞こえたかどうか*]
(90) oranje 2014/11/01(Sat) 08時頃
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—— バスルーム ——
[湯をかければ落ち着くかと考えていたものの、どうやら逆だったらしい。 赤ワインの香りが浴室に立ちこめて身体を包み、頭の芯から酔わされるよう。 促されるまま>>82椅子に座ると、跳ねる鼓動を落ち着かすように深く息を吐いた——のだが]
……、 いや……ニコラエが嫌じゃねぇなら、
[背中以外、その言葉は、男の鼓動を叩くには十分で、椅子に垂れ下がっていた尻尾は大きく揺れた。どこを現れるのか。完璧に勘違いをしていることは、気がつかぬまま。 背に、泡が、スポンジが当てられ滑っていくその心地よさと触れ合う感覚に、集中するように目を閉じる。 一糸纏わぬ中に抱きつかれれば、「ああ」と声に出さぬため息だけが漏れた。]
(91) oranje 2014/11/01(Sat) 08時半頃
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毎日は……心臓が、持たねぇ。
[今でさえ、苦しい程だというのに。 けれどそうしてほしいと言わんばかりに、回されるニコラエの手の上から己の手を重ねた。 ひどく静かな空間に、互いの呼吸と声だけが響く。]
そうだな。たくさん、作ろう。 最初は不味いのばっかかもしれねぇけど。 美味いのができたときは、
[笑みを浮かべ、そう遠くない未来を想う。 いつかはステアだけでなく、シェーカーも使えるようになるだろうか。 振る舞うのは勿論彼にだけ。 満足いく仕上がりのものができたなら、]
(92) oranje 2014/11/01(Sat) 08時半頃
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……褒めてくれるか?
[指先に力が入って、泡を、彼の指の形を確かめるように滑らせた。 教師が、まるで子どものように、甘えるように問う。 洗われている途中なのだから大人しくするべきだろうに、首を捻ってニコラエを伺う。 いい歳をして、これではまるで子どものようだ。
しかしそれも、彼だけにしか見せないもの**]
(93) oranje 2014/11/01(Sat) 08時半頃
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小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/01(Sat) 08時半頃
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― バスルーム ―
[服を脱がす、脱がされるだけでこんなに心臓が苦しくなるのに 身体を合わせてしまったらどうなるのだろうと 不埒な期待が浮かぶのは、 きっと若さを彼から貰っているからに違いない。
彼が闇の眷族と変わり果てれば、変わるのだろうか。 少なくとも今は、そんな想像が巡らない。]
あ、……
[>>91厚意に喜び、では髪をと告げようとした癖に 尻尾が跳ねているのを目の当たりにすれば 違う意味に捉えられたのではないか、と邪推を浮かばせ。
何処もかしこも触れていいのだろうか。 触れられても、いいのだろうか。 どくどくと早鐘を打つ心臓は喧しく、集中を欠く。]
(94) motimoti 2014/11/01(Sat) 10時頃
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まずいうちは、人には出せないですね……。 でも、喜んで試飲させて貰うよ。
[>>92胸中察せぬままではあるが、他人に振舞うのを 前提とした物言いで、ぽつりと呟き。 でも、レッド・アイだけは私だけに作ってほしい。
そんな執着心として認めぬわけにはいかない思いは、 この身を、心を確実に絶えぬ炎で炙っている。
回した手甲の上に乗る指が心地よく、ゆるりと目を細めさせ 今まさに一糸纏わぬままであるという事すらも、 忘れてしまいそうになるのだ。 彼の背を這うソープが上体に密着し、ぬるりと滑る。 それに淫蕩めいた感覚を沸かせてしまうのは、罪なのか。 浴室に満ちる酒気のせい、と流すには余りに浅ましい想い。]
(95) motimoti 2014/11/01(Sat) 10時頃
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ええ、勿論。 はなまるを、あげます
[>>93背後で笑って、酒場で真剣な顔でレッド・アイを作る ドナルドの顔を思い出してしまった。]
――ここ、も
[次に会う時には消えているかも知れない尻尾も 洗ってやらねばならないと思いつつ。 ああ、でも。確かめたいことがある
願望に負けてしまいスポンジを取り落とす 泡に塗れた細い指を彼の腹部に、その下に。 向かい合わない態勢のまま、するすると滑らせてゆく。]
(96) motimoti 2014/11/01(Sat) 10時頃
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[先程は直視を避けてしまった場所。 反応を示す中心>>89に、ざわりと胸中を占める火が増す]
……ねえ、ドナルド。 ――… 尻尾を触ってないのに、 ――どうして、 ……?
[背を伸ばし、顔を後頭部へ寄せる。 厭でも反響してしまう場所であるのに 耳元で、湿った吐息と共に尋ねた。
芯持つ場所が洗い椅子に擦れても 彼の目に触れないのをいいことに、意地の悪い響きを籠めて]
毎日、ここも……私が愛でたい、よ
[ソープの滑りと共に彼の熱い部分を指で上下させ。 欲孕む声音で、堪えきれぬ欲求を謳い。
自然とその背に胸先をおしつけるように、動いてしまう。 ああ、彼を私という闇で覆ってしまいたい**]
(97) motimoti 2014/11/01(Sat) 10時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
motimoti 2014/11/01(Sat) 10時頃
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― そして街を見下ろす丘で ―
[金色の狼はその日の終わりまで丘から街を見ていた。 朝は騒然とした街も夕方には、びっくりするほどにぎやかさを取り戻し、 それは人間という生き物がいかに強靭であるかを、意味づけるようにも思えた。
またこの繰り返しになったとき、 明日は、この食肉衝動が抑えられるのか、 そう思えば、答えは否に近い。
金色の狼は飢餓に耐えながら、 夜になり、月明かりが周りを包むようになったと同時に、 街がハロウィンの最高潮を迎えるように明るくきらきらと祭りの灯が煌めいた。
それは、赤い眼ごしでもとても美しいと思った。
と同時、その前に魔女はふわりと降り立つだろう。*]
(98) nostal-GB 2014/11/01(Sat) 13時半頃
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― 魔女の言い分 ―
――……やっとそっちからお出ましか。 で、何をしてほしいんだ?
[月明かりの下、その向こうにはハロウィンに輝く街が見える。 ただ、音楽まではここには届かず、丘の上は、時にひゅるりと風が吹き抜けるばかり。 魔女はきらり、時計を揺らして、にこり笑う。 魔女の唇は、ハロウィンヴァイオレット、口はしをあげて優雅に笑んで、 それから、ゆるり金色狼に近寄れば、金色の毛を撫でながら、風にのせて声を紡がせる。]
[嘘だと、いう。食べてほしいなんて、そんなことは嘘だという。 それより、このハロウィンは貴方へのプレゼントなのよと。
時が繰り返せば、死んでいた人間もまた巻き戻るかもしれない。 もし、巻き戻らないとしても、それを狼の仕業と知るものもいない。 だから、このハロウィンで貴方はお腹いっぱい食べればよかったのに、と。]
(99) nostal-GB 2014/11/01(Sat) 14時頃
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――……
[そして、時計を揺らし、また笑う。 この時計を壊せば、その楽しい時間もおしまい。 ハロウィンは終わって、明日からは木枯らしの十一月となる。 寒い冬支度に人は忙しくなるから、 そこで幾人かが消えてても、問題になんかしないのだと。
そして、魔女は金色の狼の首に手を回して呟く。
時計を壊すのか?それとも、繰り返して食事をするのか? そう、ハロウィンは楽しいお祭りだもの。 終わるのをまっている人なんていない。
あの人間たちも、魔物も悪魔も、ハロウィンが永遠に続くのを本当は楽しみにしているのよ、と。]
(ハロウィンを終わらせなくてもいいじゃない?**)
(100) nostal-GB 2014/11/01(Sat) 14時頃
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[それから、どういった話が狼と魔女の間であったのか。 ともかく、翌朝にハロウィンは来ない。
いや、ハロウィンは終わった。
そして、街は木枯らしの十一月。**]
(101) nostal-GB 2014/11/01(Sat) 14時頃
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[背に感じる、肌の心地よさ。 柔らかく弾ける泡と、身じろぐたび擦れ合う感触は艶かしい>>95。 どんなカクテルを好むだろうか、そちらに頭を切り替えようとするものの、うまくいかない。回された腕に、思考は搦めとられていく。
はなまるは、教え子が一番も喜ぶもの>>96。 今までは描くばかりであったけれど、今度は彼が与えてくれる。 笑みが浴室に反響して、肌をも震わせるよう。 だから男も、つられて笑声を零したのだけれど]
——、……う、ぁ
[重ねていた手のひらが動いて、男の手は取り残された。 その降りていく先が予想はできたというのに、その両手は彼を止めることはなく。
なぜなら、]
(102) oranje 2014/11/01(Sat) 17時半頃
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仕方ねえ、だろ、 好きなヤツの裸見て、我慢できるほど人間、できてねぇ し、
[——男もまた、求む欲があったから。
問い>>97に答える、言葉は滅茶苦茶に途切れ 合間に息を吸う、その音すら響いてしまう。 耳元に掠めた吐息すら、下腹部に熱を集めた。]
ッ、……っは、 ニコラエ、 俺だけじゃ、ねぇよな、
[滑らかに細い指先が熱を包み、上下する。触れてほしかった、けれど、やはり刺激は強くて顎をあげ息を零してしまう。 彼の名を呼び、求むのは、]
お前も、——一緒、だろ?
[同じように、彼をも愛でたい。 指先は届かず、けれど、声音はただ貪欲に彼を求めた*]
(103) oranje 2014/11/01(Sat) 17時半頃
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小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
oranje 2014/11/01(Sat) 17時半頃
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[彼へのサプライズは先伸ばしに。
喜んでくれるだろうか 第二の人生を二人で歩みたい、それはきっと 今まで彼が築いてきたものと同じにはならないけれど]
……ドナルド、洗うだけでいいの……?
[忘れられないように、忘れてしまわないように。 熱くなる一方の中心へ、根元から指を絡め 石鹸のぬるつく音を響かせ、正常な思考を脅かしてゆく
彼が求めてくれるなら、侵食に歯止めは効かない。 どこまでも貪欲になり、彼を穢すだろう>>102
両手の制止をすり抜けて、欲望のままに嬲る。 その熱量に息を震わせ、意図せずに溜まった唾液を飲み込む]
(104) motimoti 2014/11/01(Sat) 19時半頃
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……、ふ。 私の貧相な身体で、欲情してくれるなら嬉しいよ。 ――…私の胸は膨らんでないし、生えてるものも君と同じ…、
[>>103先端の膨らみに人差し指を添わせ、 弄ぶように指腹で擽り、くちゅりくちゅりと 淫猥な音を聞かせ、聞いて。胸を焦がす。]
……、―――。
[己のことを問う顔を、彼の前にある鏡越しに見詰め。 背に押し付けていた半身を退き、深い息を落とした。 湿った肩へ一度前歯を立て、筋に甘く噛み付いて。]
あぁ、…… 私も君と……一緒
[勃ち上がる蕊芯は明らかに欲を孕み、 椅子の辺りで、恥じらいもなく主張している。 彼の尻尾を一度強く掴み、吐息を耳裡へと届け]
(105) motimoti 2014/11/01(Sat) 19時半頃
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ドナルド、こちらを向いて。
[愛でられたいのは、―――私も「一緒」。
切なさを隠さずに耳元で強請り、 耳輪と三角窪へ唾液で湿る舌を滑らせて甘く囁く。]
――…私を、見て。
[君の裸体を、感じる姿を、あまい声を、熱余す部分を。 その全てが、私を灼いて、苦しめる。 その全てが、私をただの欲の塊へ変えてしまう。
双嚢をやわやわと揉みしだき、爪先で屹立の先端を、 孔を軽く引っ掻いて、彼にも炎が移ればいいと願い。
全てを曝け出して、受け入れてほしいと望んでしまう**]
(106) motimoti 2014/11/01(Sat) 19時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
motimoti 2014/11/01(Sat) 19時半頃
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[暗い店内。どれほどそうして抱き合っていただろう。
大好きと、彼の言葉に返すのは、何時かと変わらぬ曖昧な答え。
伝えた通り、彼の事が好きかどうかはまだ分からない。 好意とはずいぶん久しい感情で、それに対する答え方も、責任の取り方も忘れてしまっていた。 ただ、向けられるソレは不快では無く、むしろ心地よいとさえ感じる。
困った事に、二人分。
好きかどうかは分からない。ただ、選んだのはリーで、 共に行くと、そうまでして想ってくれた彼に応えなければと、その手を取った。]
(@20) mzsn 2014/11/01(Sat) 20時半頃
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[身支度と、知り合いへの挨拶と、受けていた仕事の引き継ぎと。 リーは自分と違っていきなり消える訳にはいかない。 これまでの生活に別れを告げる時間を与えて、その猶予は18日程。
そう急がなくていい。 お前の準備ができるまで待っててやると、それでも薬屋の看板は下げたままだっただろう。
ほんの少しの列車の旅の予定と、次の街の目星を伝えて。 ハロウィンの夜は深けて行く。*]
(@21) mzsn 2014/11/01(Sat) 20時半頃
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―11月1日―
[ノイズ混じりのラジオが吐いたのは11月の日付。 街は急に静かになって、今朝は祭の残り香さえありはしない。
やっと繰返しを止めたハロウィンに、安堵のような落胆のような、どちらともつかないため息をついて、 店の二階、住居用にと儲けた部屋の窓を開けた。]
…アケノシン?
[>>86見下ろした二階の窓の真下。揺れる、見覚えのある頭。 微かな呟きは、異国の彼の元へ届いたか。]
(@22) mzsn 2014/11/01(Sat) 20時半頃
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− 終わるハロウィン −
[大好きと伝えても、キリシマは愛からず曖昧な言葉ではぐらかす>>@20 それでも構わない。 口が悪くても、曖昧でも、それが好きになったキリシマだから。 温もりのない冷たい身体に抱かれたまま、 ハロウィンが終わりを告げる。]
キリシマが急にいなくなっても、困る人いっぱい いると思うけど。
[旅立ちに猶予をくれた言葉の足りないキリシマの優しさに 感謝しながらも、そんな事を言ってみる。 ここにいられないのは判っているから強くは言えないから。]
(107) pannda 2014/11/01(Sat) 20時半頃
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行って来ます。
[俺の帰る場所はもう決まった。 他に遊びに行く事があっても、何処に行っても。 必ず帰って来ると、誓いの様に笑顔と共にそう告げて。
ふと思い出した様に、ぴょんと背伸びしてその頬に唇を 押し付けた。]
まだ菓子貰ってないから、悪戯しといた。
[唇を押し付けた頬もやはり冷たかったが、 そんな悪戯をした俺の方が恥ずかしくて赤くなって。 何か言われる前に薬屋を飛び出した*]
(108) pannda 2014/11/01(Sat) 21時頃
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− 11月1日 −
[孤児院に戻るとチビ達が昨日の成果を両手に抱えて 我先にと自慢しに来た。 それを凄い凄いと、1人1人頭を撫でながら、俺は不作でしたと おどければ、笑う奴や、分けてあげると籠を差し出すチビもいた。]
それ大事なおやつなんだから取っておけよ。
[そう言って最初に向かったのは院長の部屋。 孤児院を、この街を出ると告げる為。 院長は勿論、シスター達も突然の話に驚いて 詳細を聞いてくるけれど俺はある程度は曖昧にして。]
どうしても一緒に行きたい人がいる。 一緒に世界を巡って、生きたい人が出来たんです。
[同性どころか魔物ですとは言えなかった。]
(109) pannda 2014/11/01(Sat) 21時頃
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『神の御加護を』
[最後に院長は俺の為に祈ってくれた。 とても嬉しくて寂しくて泣いてしまった。]
ありがとう。
[そしてごめんなない。 人ならざるものを好きになってしまったけれど。 それでも俺は幸せだから。 大事に育ててくれたあなた達には感謝してもしきれない。 もう神様から見離されるかもしれないけど。]
俺、すっごく幸せ者だから。
[泣きながら満面の笑みを浮かべた俺に、シスター達も 笑ってくれた。]
(110) pannda 2014/11/01(Sat) 21時頃
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[届いた、己の名を呼ぶ声。
は、と顔を上げる。 鼓膜を揺らす音色に、胸が、締め付けられる。 肉体があればこそ、なのか。 不安を少し、打ち消すことができたからか。
くしゃりと笑って、口を開く。]
――キ、ッ……!
[息がまだ弾む中で、反射のように彼を呼びかけて。 呼吸を無理に続けた咽喉の痛みに、続かない。]
(111) lalan 2014/11/01(Sat) 21時頃
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…スミマセン…… 僕は…もう、飛べない、デス。
[咽喉の許す囁く音量では、この距離に届くかはわからない。 それでも、語りかける。]
…お礼を言いたくて、探していマシタ。 街を出るのが何時なのかも、聞いていませんデシタ。
ハロウィンが、終わったら、もしもハロウィンにあった何もかもを忘れたりでもしたら、怖くて、
[ループのような不可思議が彼を隠してしまわないように、目を逸らさない。]
…… 会えて。 良かった。
(112) lalan 2014/11/01(Sat) 21時頃
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− ホテルへ −
[シスター達に挨拶を告げた後は、グレッグとシーシャが 泊っている筈のホテルへと向かった。 華月斎に渡す予定のお菓子は、シーシャの使い魔が 持って行ったから戻って来ている筈と信じて。
2人に逢ったら何て言おう。
グレッグには港町の名前と住所を聞いて、 いつか遊びに行くと告げよう。
シーシャには今度会えたら華麗に踊れるようになっているからと 伝えなければ。
まだ彼らが旅立っていない事を願いながら、 フロントに声を掛けた*]
(113) pannda 2014/11/01(Sat) 21時頃
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─ 街を駆けながら ─
[ドナルド達を散々指差し笑っていたら、傍にいた小さな少女に「Trick or Treat?」と声をかけられた。]
……ぅにゃ?
「あなた達、とつぜんここに現れたの。 ねぇ、どんな魔法を使ったの?」
魔法?
[ちょっと目を丸くした。 けれどすぐに微笑んで、少女の頭に手を伸ばす。]
それは内緒。 種を教えたら、魔法が解けちゃう。
魔法が解けたら、楽しい時間が終わっちゃうからね。
(114) nordwolf 2014/11/01(Sat) 21時半頃
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[だから種明かしの代わりにお菓子をあげよう。 でもカボチャバケツの中にあるのは、蜘蛛のゼリー1個だけ。 だから、グレッグを見て、ちょっとだけ耳を揺らして]
いいよな?
[グレッグとの繋がりを失いたくない。 そんな思いで、ずっと大切にしてきた蜘蛛ゼリーだけれど。 きっともう、その役目は終えたはずだから。]
ハッピーハロウィン♪ きみと、きみの大好きな人が、ずっと一緒にいられますように。
(115) nordwolf 2014/11/01(Sat) 21時半頃
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さっ、グレッグ行こう! 早くしないと、露蝶のお菓子がなくなっちゃうかもしれない!
[それに、お腹の虫も鳴いている。 昨日までとは違うお祭りの中、昨日と変わらぬ、きっとこれからも変わらず大切な人の手を握り、また笑いながら走り出した**]
(116) nordwolf 2014/11/01(Sat) 22時頃
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