17 吸血鬼の城
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[女の――ローズマリーの言葉にも、 なんら揺れるものを見せずに白薔薇は、怯えたような気配の娘にくすくすと笑う]
なんのこと? わたしは最初からあの方のもの――あの方の薔薇。
[ふわり、漂う薔薇の香]
逃げないのですか、捕まえてしまいますよ?
[足の竦む娘にそのまま手を伸ばし、 白い手袋のその手は細い首筋を軽く握ろうと]
(188) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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ヘクター様
まずは、トーニャちゃんに、じとー(¬¬)な目で見られますね。
ああ、トーニャちゃん。
せっかく不縁故もあったので、
ひどい台詞をいろいろと言ってみるつもりでしたのに…
結局、お互いにちらみしただけでした。
――……ッ
[自由ならない躯にまたヘクターの手が伸びて、
痛みが戻ってくると同時に、そのまま、寝転がされる。
ただ、手足は動けず、その感覚に、一度ふるりと震えた。]
いい加減に…しやが れ。
[そそるなどと言われ、ますます睨みをきかせる。
逆効果などということは理解しておらず…。]
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[ふ、と首を傾ぐ。娘の後ろに近づいた気配。 その銀の枷を見て――白薔薇は、ああ、と薄笑いを浮かべた]
従者風情に、 呼び捨てにされるいわれはありませんが。
……ああ、なんといったか、そう。 私と対の名を持つ者……、邪魔をしないでいただけます?
[ゆるりと笑めば、薔薇の香気は強く。主にも似た闇の気配が、漂う]
(192) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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マズいかな、そうだな、マズいだろうな。
まぁ、そうだな、エピは月曜まであるし、ゆっくりゆっくりでもいいし。
(手足動かないまま言いました)
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[伸ばしかけた手に、小さな衝撃]
―――…ッ、
[一度手を引けば、白い手袋を切り裂いて ぱくりと割れた赤い傷跡が手の甲に――それは白を濡らし]
……ああ、あの方からいただいた血が。
[見下ろせば、ふ、と哀しげに呟く]
(196) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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/*
サイラス
(おれの可愛い人形…くく。)
――
どうだ?
抵抗できないまま、好き勝手される体験は。
[天鵞絨の上着のボタンに手をかけ――その裾に、取引に使ったトカゲのアクセサリーがあるのを見つけてほくそ笑む。]
よし、おれの細工の出来映え、もうちょいとアピールしてやるか。
[チェーンベルトの飾りの先端を工具代わりに使い、トカゲの腹に刻まれたイニシャルの前に、“EMET”と書き加える。
錫のトカゲは命を得て、チロリと尾を振った。]
――おれが今、何を企んでるか、わかるか?
[トカゲを指に留まらせたまま、サイラスにニマリ]
/*
サイラス様の、墓下まとめメモが、とてもすばらしいのです。
あやしいアイテムまで持ち出して、
ヘクター様は一体何をするのでしょう、と
わくてかしつつ…。
――……何を、
……?!
[ヘクターの指がシャツのボタンに伸びて、目を丸くした。
彼は裾につけていた報酬の飾りに気がつくと、それを外して何かしら施している。
その間も、呪縛は解けず…ただ、何が起こっているのかと、いや、明らかにあの時と逆転している立場に、息を飲む。]
何を、企んでるかなんて、わかるわけ……ッ
[その飾りが命をもって動き始めるさまには驚愕して…その笑いに、頬を引きつらせた。]
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[その哄笑に、己が手から視線を外し、黒薔薇をみやる。 娘の姿はすでに目に入っていないかのように、怪訝にそれを見つめて]
……どうなさったのですか。
なにがそんなにおかしいと言うのです。
[見つめる瞳には冷ややかな怒りの篭る、 しかしその呼び名を聞けば、とくり 鼓動が乱れて]
おやめなさい。
笑うのを、おやめなさい――。
[傷ついた手袋を脱ぎ捨てれば、 その手は黒薔薇の頬を打つべく宙に振り上げられ――]
(202) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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もうじきエピを把握しつつ、まだ鳩よ。
墓落ちから拾いたいから、うーん。
今夜は黙ったまま寝ることになるのかも。と、一応宣言しておくのよ**
/*
――
コイツを、何処に潜り込ませてやろうか。
[サイラスの上着のボタンをひとつ外し、その隙間からトカゲを肌の上に放つ。
錫の脚が這い回る淡い淡い刺激。]
/*
墓下まとめサンキュー。
しかし、IFと書いておいてくれないのかw
更新まであと5分だから、そろそろ観戦モードに入るぜ。
サイラスの反応をじっくり… (違
/*
ともあれ、素敵な吸血鬼譚だぜ、と云って、墓下ラスト発言にしとく!
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――……フロレスク、
[呟けば欠けた記憶が揺れる、 祈りの血は脈動する、ふるり首をふれば 血濡れる手でこめかみを押さえて―――
ああ、けれど
そのものに反論をすべく記憶は――もはや何もない。
なにも]
(211) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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