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……っ
[睨む。けれど、己に抗う術はない。少なくとも今のところは。
きり、と小さく唇を噛んで背を向けたのと、
男に皮鞭が差し出されたのとどっちが先だったか。
続いた命令にも、もう一つ眉が寄る]
『…ッ……。
……立って?それとも、膝をついたほうがいいのか』
[吐き出した言葉は、相手に向けられる。
男のほうを見なくて済むのが唯一の救いだった]
立ったまま。
座っちゃ駄目だよ。
[彼の視界に映るのは朝日毀れる私室の一角のみ。
背を向けた青年の背後で、男はソファーに座ったまま]
ほら、その方が丁度俺の目の前になるからね。
奥までよく見える。
[尻尾の側で双丘の間を撫で下ろす]
─────────ッ!!!!
[それはもう、言葉としては聞き取れぬ甲高い悲鳴。
遠慮無しに陰核を捻り潰す爪の先に、全身がびくんと大きく痙攣した。]
…くぅ! ぅぅぅ……、ううっ…。
[必死で声を殺して、与えられる痛みに健気に耐える。
踏まれた手の甲がぴしりと軋んだ。
これ以上負荷を掛ければ、折れるか潰れるか。
けれど流石に、衆目の前で椅子から転げ落ちるような醜態を、主人にさせる訳にはいかなくて。
折れてしまうと訴えれば、もしかしたら避けてもらえるかしら。
それでも、今のわたくしは椅子だから、折れるまでは何も言えず主人をささえなければ。]
メモを貼った。
流石にそろそろ限界。
…『見るな』
[呟いた声は小さい。
二人の召使だってそこにいるのだろう。
やるならやるでさっさと済ませて欲しかった]
ッ
[撫でおろす毛皮の感触に眉を寄せる。
小さく拳を握った]
見るなって言われても。
[くつくつと喉で笑いながら、
鞭を召使に渡し、
震えた尻にひたひたと器具をあてた]
見ないとハメられないじゃない。
其れとも焦らして欲しかったの?
[わざとらしく尻尾のついたその玩具で双丘を弄る]
ーーーー!!!!
[一気に荷重が背中から、たおやかな手の甲へと移り、
ピシリと悲鳴を上げたのは骨かそれとも関節か。
ガクリと床へと崩折れて、ひくひくと身を震わせている。]
![]() | 【人】 良家の娘 グロリア[舞台を見ていた彼女の目に、その上で行われるショーはまるでブラウン管を通してみているような錯覚を覚えた。 (161) 2010/04/11(Sun) 22時頃 |
『誰が…ッ』
[遊ばれている。これでは明らかに玩具だ。
実際そうなのだろう。男が些細な悪戯を施すたびに、
拳にこもる力が少しずつ増えてゆく]
『誰も、そんなこと…言って、いない…ッ』
[肩が微かに揺れる。
いつまでこんなことをされるのだろう]
…もうしわけ、ございません。
[我慢しきれなかった事を、消え入るような声で詫びる。
踏みにじられる痛みに、太い眉はきゅうとゆがんだ。]
ははっ、随分控えめに踊るじゃない。
あ……手の傷増やしたら拳握れなくするよ。
[拳を握る手を見咎めて男は笑いながらさらりと告げる。
握れない状態、とだけしか言わず具体的な方法は口にしない]
――さて、と。
これ濡らしてあげて。
[嬲っていた器具を一度引いた。
召使に命じる声の後
ぴちゃぴちゃと舐めしゃぶる音が彼の耳には届くだろう]
こっちも、準備しないと入らないよね?
[青年の臀部に顔を寄せて囁いた。吐息がかかる]
― 少し前・客席 ―
ち、が…っ… これ は…!んんっ!
[墨色の男がゆっくりと此方に向けた声に否定を返す。
それとは裏腹、抑えきれない声は艶を帯びて。
もぞ、と動く度にりりんと鈴が啼く。]
…っは、…ぅう…
[耐えて、何か言わなくては。
与えられた貴重な時間。
一秒たりとも無駄にしてはいけない。
この人にだけは、彼を買わせてはいけないと思っていたから。]
『あ の…、貴方は No.4の か、れを…
買う つもり―――』
[着長をぎゅうと握り締めながら、墨色の男へとたどたどしく言葉を紡いでいたが]
――――〜〜ッ、あぁああ!!
[その言葉は途中で中断されて、大きく身体を反らし、悲鳴のような声が客席から上がった。
下腹部の振動が更に引き上げられて、その場に蹲る。
気持ちいい、気持ち悪い、痛い、もう何がなんだかよくわからない。]
や、ぁ…、これ、やだぁあ!
…とめ、 て ッあ !やぁあああ!
[未だ開発されていない身体。
一度男を知っただけの身体には、与えられる刺激が強すぎて。
すぐに絶頂に達する事が出来ずにその刺激に悲鳴を上げ続ける。
だが、それも―――]
あ、 あ ァあ!
あ゛――――〜〜ッ!!!
[数十秒間続けられれば頭は真っ白になって、また大きく仰け反って絶頂へと誘われた。
その声を聞いてか、振動がぴたりと止めばその場に身体を折ってしなだれる。
小刻みに震える身体と一緒に、ちりんと鈴が啼いて。
暫くはそのまま動けず、ただ肩で息をしていた。]
…は、……はぁ…
[主人が帰って来たとわかると、けだるい身体をなんとか起こそうとして。
漸く床に肘をついた時、主人が紡いだ入札の言葉に漆黒がまるくなる。
未だ自由にならない身体を置いて、顔だけを主人に向ける。
その表情は「本当に?」とでも言いたそうな、そんな色を乗せていたか。]
メモを貼った。
『握れなく…?』
[微かに声が上擦る。
指を切られるとか、手を切られるとか、それとも腱だけ切られるのか。
嫌な空想が頭をよぎって小さく身震いする。
そんな事考えている間に後ろから水音がした。
しかも、次には嫌な予告]
…『準備、って……何をする、気だ』
[微かに視線は背後を睨む]
メモを貼った。
メモを貼った。
![]() | 【人】 良家の娘 グロリア[だから、動かずにじっと舞台を微笑んで見詰めるだけ。 (165) 2010/04/11(Sun) 22時半頃 |
俺の許可無しに傷つけるなんて
そんな悪い子は思い知らせてあげないと駄目だろう?
[青年の動揺が音になった気がした。
男は尻に頬寄せながら優しく語り掛ける]
言ったじゃないか
尻尾付けてやるって。
此処に芯の方突っ込むんだから
慣らしておかないと入らないでしょ。
[器具を召使に渡して自由になった両手で尻たぶを掻き分け
窄まりに舌で触れた]
![]() | 【人】 良家の娘 グロリア[舞台の上、Noがコールされた後のカルヴィナの様子を眺め、そしてその傍にいるマーゴを見た。 (170) 2010/04/11(Sun) 22時半頃 |
[後ろから聞こえてくるのは睦言を囁くかのように甘い声。
けれどこんな体勢で、しかもこんな力関係でそんなことありえない。
むしろ、あって欲しくないというのが己の本音だろうか]
……ッッ
[昨日あれだけ無茶苦茶な事をしておいて良く言えたものだと思う。
けれど濡れた舌の感触に、上がりかけたのは悲鳴に似たもの。
唇を噛んで、堪える]
[声音だけは閨で囁くように
ただ、その内容は愛を囁くには程遠いもの。
当然だ。
男は、奴隷と客が対等など、勘違いさせる気は毛頭無い]
感じても
腰振っちゃ駄目だよ?
[ふふ、と哂う吐息。
くぐもった声が彼の耳には届くだろう。
舌を尖らせ秘穴を突付くように刺激する。
唾液の絡む音が二重に増えた]
─ グロリアの客間・寝室 ─
[グロリアが出て行った後、イアンは暫く床にうずくまっていた。
あらゆる現実について、想像を巡らせる事が苦痛で成らない。このまま意識を失ってしまい、全てがバッドトリップだったら、どれ程楽だろうか。それでも様々な事が脳裏に浮かぶ。生まれてきてからこれまでの人生、先刻の出来事、この奴隷品評会に連れて来られた直後の事、他のバイヤーや奴隷達の顔。それから、グロリアについて。]
嗚呼、なんだ。
ハ、ハ ──ハッ
気持ち悪り ぃ ……な
俺。
[水滴が完全に水なり、一度シャワーで温まったからだが冷たくなってくる頃、イアンがようやく顔を上げた。使用人がイアンの様子を伺っていた。]
…あ、あぁ……
[顎を掴まれて合わせられる視線は、怯えつつも何処かうっとりと魅入られるように。]
…もうしわ…
[うにゅりと頬が指の圧力で形を変える。
おしおき。そう聞こえた言葉にひくりと背中は大きく震えた。]
[ぐらぐらする。
思考が、揺れて定まらない。
さっさとこんなこと終わってしまえと思った]
『何、を』
[声は、きっと呻くような声になった。
耳に響いてくる水音。それが増えて重なる。
苛立ちが混じる。平行にならない感情を波立たせるばかり。
ただ、今は耐えるしかなかった]
[ひとしきり舌と指で秘所を解した後、
玩具を舐めさせていた召使にストップをかける]
もういいかな。
[召使の手から電動式の玩具を受け取ると
青年の双丘を割りその先へひたりとあてた。
ゆっくりと捻じ込むようにして押し込んでいく。
彼の反応を見るようにことさら時間をかけて]
― 客席 ―
[主人から返って来た言葉に、ぐっと歯噛みする。
交渉など、全く出来ていない。
焦りを覚えたが]
……、…っ
[隣から聞こえる悲鳴。
純粋に痛みのみに上げられるその声を聞けば、火照った身体にぞくっと悪寒が奔る。
「罰」と聞こえた気がした。
視線は隣を盗み見るようにちらりと動かされる。]
─ グロリアの客間・寝室 ─
[イアンは立ち上がりながら、すぐ近く使用人に手を伸ばす。大きな手のひらは、使用人の胸倉へ。]
あんたの着てるそれで良いからさ。
服 貸してよ。
断わられたら、殴り倒して剥ぎ取るぜ。
今、俺に暴れられても、困るでしょう?
正直、どう考えてもあのステージには戻りたく無いんだが。
他の客の顔も、奴隷がどうなってるかも……
生きてるかどうか知りたい相手も居るけど、
そんなゾッとするもの ──何も 見たく無いしさ。
でも、服貸して よ。
[グロリアの所へ行くのだと言う主張。]
![]() | 【人】 良家の娘 グロリア[舞台から聞こえてくる嬌声。 (181) 2010/04/11(Sun) 23時頃 |
[言われた言葉に、一瞬息を呑む。
僅かに目の底に映る躊躇の色。
けれども、それはほんの一刻。
優しい声に命じられるままに震えながら差し出す舌の先は、未だに薄く血の滲んだ色。]
[背筋に絡みつくように這い上ってくる感覚。
けれど、頭で感じるのは嫌悪と不快。
自分の中でいろんなものが綯い交ぜになって、
表情が酷く歪んだ]
…、……っ
[腰を揺らしてはいけなくて。
でも、ゆっくりゆっくりと押し込まれる感覚は確かに伝わる。
『早く』と、上がりそうな声をこらえる。
早くどうして欲しいのか、言ってはいけない気もしたから]
凄いな、こんな風に広がるんだね。
ああ……此処少し紅くなってる。
でも切れてはないみたいだよ?
[男の声がする位置を考えれば
目前で見られているのだとわかるだろう。
時間をかけて奥まで差し込むと、房飾りの尻尾が青年の太腿へ垂れる]
さあ出来た。
尻の力抜いて落としたりしないようにね?
[ペシ、と軽い音を立てるように臀部を平手打った]
鏡で見てみるかい、いまの御前の格好。
![]() | 【人】 良家の娘 グロリア[舞台にも響くネイサンの声。 (187) 2010/04/11(Sun) 23時半頃 |
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