人狼議事


199 Halloween † rose

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[寝かせたままのクシャミの背中を弄り、
翼の付け根を擦る。

肩甲骨から骨が続いているんだろうか。
飛膜は肌とは少し質感が違うようだ。
…従来の好奇心のまま、体のつくりを確かめてゆく。

猫用に服は誂えてるんだろうか。
みたいな事も気になった。

悪戯はクシャミが目覚めるまで続いた。

まだ、自分たちが現世での姿を喪い、
不安定な空間に存在している事には気付かないまま。
穏やかな朝を楽しんでいる。]


 ええ、初めてです。
 ……アレルギーは出ないな

[吊り下げられた聖人と、磔刑の形を眼前に於いても、
 吸血鬼ではない今の身体には、なんの変化も起こらず]


  神など信じていない。救済なんてない、
 ……そんな私でも、祈ればなにかに通じるのかな。

[ドナルドの手をやんわりと離し、祭壇の前で片膝をつく。
 四方に散らばったムーンライト。
 取り分け一番明るい場所で両手を組み、眼瞼を伏せた

 祈らなければ。
 明日にはハロウィンが畢っていることを。
 線香花火の散る間に、愛しい彼が多幸であってくれと。]


メモを貼った。


―5度目のハロウィン―

[ホテルの部屋。
睡眠はきっと必要の無い身体。
眠っていたかどうかもわからないけれど、気持ちの問題なのだろう。
少しだけ横になっていた。

眠気も、無かったけれど。

昨夜のキリシマさんの言葉が、ちりちりと胸を焦がす。
くすくすと笑って、どういたしまして、と。
そうして、昨晩は彼の店を出た。

溢れそうになったものを見せないように、もう、沢山沢山溢した後だと本当は気付いていても、本当のたった一言だけは、告げずにいた。]


メモを貼った。


メモを貼った。


[身体を起こし、見やる窓の外。
ハロウィンの景色に異変を感じる。]

 …何が。

[起きているのか。
困惑していれば、景色が徐々に日常を取り戻していくのが見えただろう。

僕は何もできないまま、何が起こったのかも理解できないまま。]


メモを貼った。


[どうすべきか迷って、思い付いたのは沖元さんの事。
この街で、自分の感じた一番状況を理解している人物を探すべきか。

同時に、これはキリシマさんの言っていたループの終わる目処。
それが、この異変かもしれないとも、思った。]


メモを貼った。


[今宵は満月、それを男は知らなかった。
そうして夜の空に思いを馳せたことがあっただろうか。
改めて思う、闇の中を生きる彼と、闇の中で眠る自らの違いを。

手が離れ、祭壇の前に片膝をつくその姿を見つめ
男も一歩下がったその場所で、軽く目を伏せる。]

 通じんじゃねぇか?

[その言葉は幾分軽く。けれど、]

 俺も祈るよ。
 ニコラエの言葉が届くように。

[敬虔な信者ではない。祈りの言葉も知らない。
ただ、彼が祈るなら、その願いが神にすら届くように。
ヴァンパイアと人間が想いを通わせたくらいだ、神の御心は狭量でないだろうと勝手に決めつけながらも。]


 
 ……ただなぁ。
 
[祈りを捧げる時間は、極端に少ない。
ニコラエの邪魔にならぬようにとも思いながらも、ぽつりと声を落とす。]

 俺は……誓いてぇんだよな。

[もしニコラエの祈りが己のものと違うとしても
それだけは譲りたくはなかった。
ここには緋色の絨毯も、ブーケも、舞う花も、見守る人も。
何もないけれど。

一歩前に出て、視線はニコラエに向けぬまま。]



 ……キスしても、いいですか。

[その意に、この場所と縁遠い彼は気がつくだろうか。
今更に照れて、言葉が敬語に戻ってしまったが]


メモを貼った。


メモを貼った。


 ……通じるといいな。
 君が一緒に祈ってくれるなら、どんな大業も為せそう、

[ドナルドの肩押しがあれば、何を願っても叶いそうだ。
 だから、眼を伏せたまま頭に浮かばせようと。

 何を祈ればいいか、なんて。
 わかりきっているし、願おうとしている。
 けれど、拒絶してしまう我儘な悪しきココロが在った。]

 ………

[譬えば、彼がこの先誰の手を取るのだろうとか
 その時彼は、今のように笑っているのだろうか、とか。
 
 想像が出来ない。
 だって、路上でも薬店でも、己に見せる飾り気ない笑顔を
 他人に向けていないのだから。]


[悩んでいるうちに、物音立たずとも
 ドナルドが動いたのを察して。

 ひとりならば、願えるものもあるかも知れない。
 彼と二人では、無理なのかも。
 だって、どう頑張っても無理だ。

 その手で、その唇で、他人を愛してほしいなどと。

 誓う方がいいと告げる声が響き、膝を浮かせる。
 像の方を見上げ、視線を交わらせないドナルドの横顔。
 真っ直ぐに先を見据える緋色を、見詰めていたが]

 ……誓う?

[次に会う時は今よりもっと良い男になってるだとか、
 伝説の教師を目指すとか。

 そんなことを誓われたら笑ってしまいかねない。
 だって、今でも充分彼は素敵だし、いい先生だと思うから。]


 ……――― 、

[だから、何故口づけを突如願われたか分からず。
 心なしか目許が緋く見えるドナルドに、首を傾げさせ。

 いいよ、とあっさり望んでしまいそうになる口を閉ざし、
 その意味を、暫し無言で考える。

 そういえば教会は、式を挙げる場所でもあった筈だ。
 死後の嘆きと、誕生の喜びと、永遠の愛を誓う場所。]

 
 ………… 私を、倖せにしてくれると?
 神の前で約束?

[これ以上幸福を貰ったら、死んでしまいそうだ。
 ぽっくりと、あっさりと。]


─ October 31, ホテルの客室 ─

[身を寄せ合って、温もりの中で楽しい夢を見ていたような気がする。
 それがゆっくりと溶けて、グレッグの姿になって。

 「Trick or Treat」

 なんだか背中が擽ったくて、眠ったままで身動いで、翼をパタパタと羽ばたかせる。

 意識が漸く浮上したのは、グレッグが、ちょっと不思議な服の構造に首を傾げている頃か。]

 ん、にゃ
   ……ぁ、れ?

[目を開けると、そこは何故か、屋根の上ではなく、柔らかなベッドの中だった。]

 グレ、ッグ……?

[昨夜、一緒に魔女の家の屋根に登ったはずなのに。
 何でここにいるのだろう。]


[ぴこりと耳を揺らし、グレッグの腕の中におさまったままで辺りを見回せば、ここはグレッグの宿泊しているホテルのようだった。
 どうやってここに戻ったのかは、まったく覚えていない。
 けれど、外から聞こえてくる「Trick or Treat」の歌に、時がまたループしたのだということが分かった。]

 ……なー、グレッグ…………

 約束、覚えてるか……?

[時間はまた巻き戻ったけれど、約束は変わっていないはず。
 それを確かめるかのように、まだ半分寝惚けた瞳で、ゆるやかに笑いながら問いかけた。

 翼はやっぱり擽ったくて、ぱたり、ぱたりと動いたまま。]


メモを貼った。


[男の横で立ち上がる、ニコラエの視線がこちらに向いている
落ちた沈黙が、恥じらいをさらに加速させた。
それでも、言葉にしたことを撤回はしない。

そろりと瞳だけ動かして彼を伺えば
疑問符を付けた言葉が返って来て]

 ッ、あああああ…………
 言わせるな、初めてなんだよ、

[余計に目元を赤らめながらも、響かせるのは粗暴な言葉。
我慢ができずに身体を捻ってニコラエに向き直る。
彼もまた身体ごとこちらを向くようにと、肩に手を添えて]



 —— 俺と幸せに、なってくれませんか。

[種族も違う、生活も、何もかもが違っても
求める先に救いはあるのではないか。
男はそう信じて、顔をニコラエへ近づける。
唇が触れる、後少しの距離はまだ埋めぬまま]

 ニコラエ。

[愛しいその名を、呼んで]


[赤いというよりは茹で蛸のよう。
 目尻も頬も赤い。
 その色は己の最も求む色合いだ。
 動揺滲む表情も、悪戯心を唆る、好ましい貌。
 どれもこれも、愛しくてくるしい。]

 初めてじゃなかったら、
 歳甲斐もなく嫉妬してしまいそうだ



  、    ―― しようか

[ドナルドがなにかをくれるなら、
 同じ重さのものを。

 なにかを明かしてくれるなら、
 同じ重さの提示を。

 君が誓ってくれるのなら、 ―――]


[色づいた目許に指を伸ばし、微笑んで。
 倖せを誘う、誓詞に眼を細めさせ
 
 自然と白い顔に赤みが注す。
 ステンドグラスの赤が原因ではない
 心臓がこんなにも、揺さぶられているのだから

 対面させられれば、唇が震えてしまう。
 愛しくて、その先に希望を見てしまって、] 


 Sigur ca da.
 勿論、という意味だよ。

          [ Te iubesc din toata inima. ]

               私、は……


 私は、  … 君が欲しいんだ、ドナルド、……、

[何が一番倖せであるか、
 そこに彼が居てくれること。

 思わず笑気を誘わてしまう、
 やんちゃな笑顔を向けてくれること。

 冷め切ったこの躯に、
 暖かさを与えてくれるということ。

 彼が生きているということ。
 私を見ている、ということ。]

 ―――…君が居てくれれば、 それだけで、倖せなのに
 それ以上のなにを、私にくれるというの

[それ以上はもう、口に出せず。
 直ぐ近くに感じる呼気を預かるように眼を伏せ。
 そっと彼の背に腕を回し、熱を求めるように唇を寄せた]



 もう起きちゃったのか…おはよう。

[翼を弄っていた手が、
クシャミの身動ぎを感じて一度止まる。

寝起きで焦点の緩い金の瞳を見つめると、
胸の底に、じわりと疼くような甘さが芽生える。
狂った時間に無理矢理また同じ朝に引き戻されても、
芽吹いた感情は摘み取られてはいなかった。]

 忘れるわけないだろう?
 ミーは、俺の猫になる。そういう約束の約束。
 …ハロウィンが終わっても。

[ぱたぱたと控えめに羽ばたく翼を解放すると、
昨日そうしていたように強く抱きしめて
伸ばした足を絡ませながら頬にキスをする。]


[ひとまずは、街へ。
幽霊モドキだから飛べるんだと気付かされたので、、少し上空から街を見渡す。

と、視界に見付けた、つい先ほど思い描いた人物。]

『沖元さーん!』

[幽霊モドキライフを楽しんでみよう。
つまりは、折角なので驚かせてみようと。

彼の話しかけている露天商の真横へと、ふわーっと、降りていってみたりして。]


 そっか、良かった。

[ちゃんと覚えていてくれた、夢じゃなかった。
 抱きしめてくれる腕の強さそのままに身を寄せて、頬に触れる唇の心地良さに目を細め、クルル……と喉を小さく鳴らした。]

 ……ふひゃ、グレッグ、擽ったいよ。

[腕も、脚も、身長の高いグレッグの方がずっと長い。
 絡められると、温かさと気恥ずかしさとで、なんだかとても擽ったくて、モゾモゾしながら小さく笑い]

 ……っ。
 とりゃっ!

[お返しとばかりに、じゃれるように耳朶に噛み付いた。]


[年甲斐も無く、と言葉にされれば笑みを零した
自らよりも遥かに長い歳月を生きてきただろう彼に、可愛らしいとすら思ってしまう。

伸ばされた指先が目元に触れ、温度差を埋めていく。
ステンドグラス越しの柔らかな光が、ニコラエの頬に降りる緋色を映し出す。
きっとこれは、二人、同じ色。]

 ——…… ああ、

[唇からこぼれ落ちた言葉も全て刻み込み
色違いの目を逸らさぬまま、]


[肩に添えた手が震えるのは、彼の望みを知るから
その望みが、男と同じだから。
知りたいと願ってくれた、全てを話してくれた。

何度も巡るハロウィンで出会った、本物のヴァンパイアは
誰よりも優しくて、誰よりも綺麗で]

 何もかも全部、持ってけよ。
 そのかわり全部、貰っちまうから、

[とうにこの想いはニコラエの手の中にあって、寄り添いたいと願っていたから。
彼の想いも、何もかも全て、同じように手の中に入れられるのなら。]

 —— 愛して、いるよ。

[唇が重ねられるその寸前に。
目を閉じて緋色を想う。
全てはその色に塗りつぶされて、ただ只管に求められ、求むままに
誓いを立てた口付けは一度で止むことはなく*]


メモを貼った。


[喉をごろごろ鳴らすのはいかにも猫らしくて、
微笑ましさに笑いを誘われた。
頬に唇を擦り寄せたまま笑っていると、
反撃を受けて耳を食まれる。]

 っ…ははっ、くすぐったい

[さらに、反撃には反撃を、と。
ひくひくよく動く猫の耳に噛み付きかかる。

クシャミが身動いでも足も腕も解かずに、
シーツを乱しマットレスのスプリングを軋ませて
それにしては色気なく戯れて遊ぶ。

触れ合う肌から伝う体温と間近の声や吐息に
時折、微かなもどかしさも感じると、
そのたびに唇へのキスを強請った。]


 ……さぁ、今日は何して遊ぶ?

[五日目の10月31日。
そろそろハロウィン気分の盛り上がりも薄いが、
陽のあるうちからベッドに篭もるわけにもいかない。

クシャミの双眸を見つめ、笑って問いかけた。]

 このまま戯れてると、
 前倒しで契約したくなるしな。

[正しくは、契約の約束のオプション。
キスの続きの示唆は、冗談めかしてはみたが。
抱く腕を解く前にとクシャミの額に触れる唇が
ほんのすこし熱くなっているものだから、
案外本気だとバレバレだ。]


[改まった物言いは、ひとつであっても粗暴に見えて
 ふたつなら一層増す彼の瞳には、全然似合わない。

 でもね、誰よりも優しいひとだから、
 誰よりも、私を包み込んでくれるひとだから。

 だから、彼の温度も、重ねてくれる心も、合わさる唇も]

 ――神様にも、だれにも、……――あげないよ。
 私で、君を売ってくれる?

 ひとかけらも、殘さず、私のものに。
 ひとかけらも、殘さないで。私を

[強欲で傲慢な念を言葉にしてしまえば。
 神の前で誓ってしまえば。
 私は、彼から何もかもを取り上げたくなるのだ

 暖かな唇が紡ぐ愛の言葉と、倖せを運ぶ口づけに
 全てを捨てたくなってしまう。]


[捨てた分だけ、彼が占めればそれが一番いい。
 なくしてしまった分、彼が埋めてくれたら]

 ……ん、  もっと
 ドナルド、……もっと、君がほしい

[誓いの口づけは一度が相応しいというのに。
 貪欲に欲して、唇を自ら合わせる。

 これでは、聖なる場を侮辱しているだけな気もするが、
 神様なんていないなら、知ったことか。


 願いなんて叶わないでいい。
 神への宣誓など不要で、私への誓いがあれば、それでいいから]

  ねぇ、もっと――…


[グレッグが笑い出せば、反撃成功とばかりにニヤッとしたが、呆気なく反撃の反撃に遭い、ヒャァァと間の抜けた声をあげてしまった。]

 ヒャ……もーグレッグ!
 グレッグってば!

[抑え込まれたままでバタバタと暴れるも、体格差か筋力差か、振り解くには至らない。
 尤も、振り解くつもりなどなく、寧ろ擦り寄り、戯れているようでもあるのだが。]

 ……ひゃ、  は……ゥ、ん。

[時折、擽ったいだけでない感触を覚えては、ぴくっと身動ぎ、ねだるように唇を寄せた。
 唇が触れ合えば、つい欲が出て、舌を伸ばして絡めようとしてみたりと。]

 ン……は、ぁ。
  グレッグ、ぅ……。


 ― 朝・礼拝堂 ―


[そうして宵が明けるまで礼拝堂を玩具にして。]



    ドナルド、 ……踊ろう?


[朝日が降りても、眠気など訪れない。
 0時がすぎても、私は消えない。

 ドナルドの手を取り、誘うのは緩やかな舞踏。
 鳥の囀りしかバックミュージックは無いけれど
 
 神も恐れない顔で、微笑んでいた*]


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