246 朱桜散華
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[己を刺し貫こうと向けられた凶刃は>>69 しかしその手前で止められる。 ――…まるで、見えない誰かに阻まれたかのように。]
……巫女?
[何故、そう思ったかはわからない。 マガツヒの声に依るものか、或いは……]
[マガツヒの叫びと共に再び迫る槍。>>69 半身を逸らしてなんとか避けようとするものの、完全には避けきれず。]
(76) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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[左肩の痣を掠めて、左腕の肉が抉られる。 一瞬氷を充てられたかのような冷たさが走ったかと思うと、 次の瞬間灼けるような熱が二の腕を蝕んだ。]
つぅ……。
[右手に刀を持ったまま、二歩三歩じりじりと後ろへ退いた。*]
(77) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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[転がり避けて、どうにか難を逃れた、と息吐いたのも束の間。 マガツヒは置壱を狙い、桜の枝を繰り出す──が]
……とまった?
[子を貫く前に、止まった槍。>>69 この位置からは、置壱の痣は見えぬ。 故に、止まった所以も知れず。 ともあれ、このままではいられない、と立ち上がった]
(78) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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[宮司の一族は、時に不可思議な力を宿して生まれるという。 青年がそれに目覚める事はなかった。
だが、力なきが故に、撓む事なく、歪む事なく、迷う事なく。 己が在り方のままに生きる、という意志を強く持っていた。
この、生と死が近しく入り乱れる場に置いて、青年が自身を見失わずにあるのは、ひととして生きるという意志故の事。
力なきが故の力、それはこの状況において引くを是とはせず]
(79) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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……置壱っ!
[桜の槍が紅を散らす。>>77
自分とっては、他の子供たちと変わらぬ弟妹分のひとり。 最初は、ただ死を嘆く両親への反発もあった。 けれど、構っている内に、周りが言うようなものではない、というのが見えてきた。 真っ直ぐな心根を持つ子。 今だって、大事なものを死なすまい、傷つけまい、と強大なものに立ち向かっている]
……死な、すかっ!
[大体、年下に助けられてばかりなど、男が廃るというもので。 神楽舞台から響く声を聞きながら、置壱を守るべく、そちらへと駆けた。*]
(80) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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所詮、鬼の子では神には届かないということだ。
[とどめを刺さんとと一歩を踏み出したその足が停まる。]
な、……。
[マガツヒの足元、地面から伸びた桜の根が足へと絡まりその歩みを封じていた。]*
(81) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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[置壱へと向けて歩み進めるマガツヒの動きが止まる。>>81 見やれば絡む、桜の根]
……桜……が?
[何故、桜がマガツヒの動きを止めるのか。 その意味は、わからない──けれど]
これ以上、なぁ。 ……血ぃ、流したく、ねぇんだよっ!
[そのためには、血を流さなくてはならないのだろうけれど。 それを厭う事はなく。 置壱とマガツヒの間に割り込むように飛びこんで、躊躇う事無く、握り直した匕首をつき出した。*]
(82) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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[ 志乃も、香月も、亀吉も この事態を捨て置くことはないだろう。
だからどこかで。視ていると、そう思う。]
(……死者の力があるのなら、 それこそ、黄泉からマガツヒを引っ張っていってほしいね。)
――もろもろのまがごと つみ けがれをあらんをば
[ マガツヒが紡ぐは、祝詞などではない。>>66 死者蘇生の言霊だと、女から教えられる。
桜の聲に抗うには小さきものでも、 ことばはとめない。]
(83) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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……、
[ ふと、桜の方向を見る。置壱と辰とが戦っている中で。 其を止める知は、どこからいずるだろう。]
[――舞台を飛び降り、駆ける。]
[ 其の出方すら分からぬ現状、 この目で分析せずして、どうするのかと己を叱咤して*]
(84) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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なんどやっても同じことだ。
(85) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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[桜が散って再びその姿が消える、その繰り返し。 この術は人の技で敗れる代物ではない。
……そのはずだった。
だが今度は違った、丁助の姿はその場に留まり辰次の匕首がその身に埋まる。]
(86) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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ぐ、ッッッ!!
[赤い血がまるで花びらのようにパっと散る。 絡まっていた根が解けて、よろよろろと一歩、そしてもう一歩たたらを踏んで、しかし倒れずに留まった。
だが、留まったその先で再び根が伸びるとその足を絡めとる。
いつの間にか桜の樹が発していた神言が消えていた。 そして、りぃんとどこからか風鈴の音が、そして祝詞が聞こえてきた。]
(87) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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― 刹那 ―
[雨と雷鳴を背に立つ男の影は、どこか危うい。
よもや、との疑念が心の隅に泡のように浮かび上がるが、
助けを乞う声を聞けばすぐさまそれも沈むんだ。]
[そう、確か、家中に迎え招き入れたはずだ。
傍に立ち、二言三言言葉を向けもした。
だが己の問いも、返ったか分からぬ返答も、
現在は記憶の中からすっぽりと抜け落ち。
覚えているのは刃が身体に食い込む衝撃ひとつ。]
(――― … )
[致命傷であることは判り切っていた。
丁助は何か言っていたろうか、音は届けど認識には至らずに。
声ならぬ声を絞り出すが、身体は鉛のように重く。
やがて、意識も視界も漆黒に塗り潰されて]
― 狭間 ―
………
[気づけば、己の躯の傍に立っていた。
絶命の淵において靄がかっていた意識は、
現在は不思議な程澄み切っている。]
これは、死に切れていないって奴…かな。
ま、無理もねぇ。
[血の海に眉を潜め、手を伸ばしてみるが、
触れようとしたものは悉くすり抜けてしまう。]
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───風が止み、揺れていた枝もざわめきを止める。
───桜の花びらがまるで雪の様に舞い降りる。
(88) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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おう、辰っつぁん。
済まないな、先にこんな風だ。
…お前さんには何から何まで、手間ー掛けさせるようで悪いな。
[辰次がやってきたのには、
届かぬと知りながら、生前と同じ声を向ける。
辰次の様子から、桜に魅入られし者の気配は受け取れぬ。
己の魂に僅かに残った感知能力も、警鐘を鳴らしてはいない。
だから恐らく、ひと一倍正義感と責任感の強い彼には
二重の意味で世話になることになろう。
事が終わった後の埋葬然り、
―――弟分のこと、然り。]
[暫しの間其処に佇んだ後で、
何が起きているのかを把握するのが先決と、
往けぬ魂魄はふらりと村を抜け、丘を目指したのだった。**]
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くっそ、お前にやられるのだけは嫌だったんだけどな。
[悔しそうな、どこかばつの悪そうな顔を浮かべる。 突然の告解は、その声その表情それらは全くもって丁助のそれだった。]
なあ、香兄を殺したのが誰か知ってるか? 亀吉を焚き付けて村の者を殺したのが誰かしってるか?
こいつに乗っ取られたとかそういうんじゃねぇ。 俺が俺の意思でやったことだ。
[乗っ取られたのではない、マガツヒとそして巫女と重なるように同化した。故にマガツヒの意思とは等しく丁助の意思であった。 それでも確かにマガツヒの意志に染められたとも言えるのだろう。だが、全て丁助の意志の元であったのも事実だという。]
力に溺れることが。 誰の命をも自由にできるこの力が愉しかったのさ。
(89) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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おい鬼子!!
[刺さったままの匕首を抑えて置壱を呼ぶ。]
……違えるじゃねぇぞ、一度で決めろよ。
[丁助の身体は震えたまま動かない。]*
(90) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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[突き出した刃は、違う事なくマガツヒを捉える。 確り、と返る手応え。 それにぎり、と歯を食いしばりつつ、それでも、力は抜かなかった。
飛び散る紅が、己が身を染める。
先に自身からも滲んだいろは、刃が捉えたのが何か、をはきと伝えるよう]
……って。 丁助?
[桜の花弁が雪さながらに舞い散る中、聞こえたのは耳に馴染んだ、声]
(91) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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……んだよ、それ。
[見知った表情とよく知る声。 それが告げる言葉に、最初に出てきたのはそれだった]
……『依り代』になったから、じゃなくて。 お前が、自分で……やった、っての?
[力に溺れて。力が愉しくて。 自分の意思で、血を流したのだと。 その言葉に、ぎ、と唇を一度噛んだ後]
……おま………………この。 …………ばか、やろ、が。
[零れ落ちたのは、幾度となく口にした、悪態。 他の言葉は、すぐには出てこなかった。*]
(92) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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[ 不意の静寂に>>88
祝詞は唇を震わせるにとどめ、 足を止め、音は消える。
続くのはマガツヒの 否。 丁助の告解だった。
あか、あかいろ、朱
あざやかな、朱。
それが、色を失うように、はらはらと舞い散り 頬を撫でた。]
(93) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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丁助……?
丁助……!
[ 力に溺れた、と そう、紡ぐ彼の顔を見つめ 悲痛に眉を寄せる。]
この、ばかたれがぁ……。
[ 滲む声は、全てが終わるまで 涙の色にするわけには、いかなくて。*]
(94) 2016/04/28(Thu) 23時頃
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ぎ……ぐがぁ……
[鉈が胸より粉のようになって外れ、徐々に薄い身体ははっきりとした形になってどさりと志乃の前に崩れ落ちる]
……し………の…?
[接した感触がしだいに暖かな慈愛のような、人の気持ちに触れだすと正気に戻って記憶を辿らす。]
…ぼく…は…
…僕はとんでもないことを…
[悔いても戻らない深い罪の意識が自分を襲う。自我が消えそうになってその場に泣き蹲った]
[鉈の柄を引き抜くと共に、それは粉のようになり掻き消えていく。
柄を握った志乃の両手には何も残らず、目の前に整然と同じ姿の亀吉が現れた]
かめにぃ…!
よかった……
[救うことが出来た、と。
志乃は安堵の表情を浮かべる。
己のしたことを理解し、泣き崩れる亀吉の傍へと寄ると、そっとその肩に右手を添えた。
落ち着かせるように緩やかに撫でてやる]
…かめにぃ、
桜、咲かせようとしたのは、どうして?
[今際の刻の記憶は薄い、けれど。
亀吉が桜を咲かせようとしていたのは薄らと聞こえていた。
志乃は自分を手に掛けたことは問わず、その原因となったことを問いかける]
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[ここまでか、と思ったそのとき>>81]
桜……?
[マガツヒの足元に伸びた桜の木の根。 それがマガツヒの動きを封じている。]
……、どうして…?
[戸惑ったのは、一瞬。 聞こえてきた兄貴分の声に其方を振り向けば>>82 自分と、マガツヒのあいだに割り込むようにして、 手にしていた匕首を突き刺した。]
! 兄さ…っ
[彼が突き刺した匕首は、躱される事無くマガツヒの、 否、丁助の身体に突き刺さった。 赤い、花びらのように彼の身体から血が飛び散る。 亀吉を差したときの、あの光景を思い出した。]
(95) 2016/04/28(Thu) 23時半頃
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……。
[いつの間にか、聞こえていた声>>66は消えていた。 代わりに聞こえてきたのは風鈴の音と、祝詞の声。
そうして、風は桜の枝を揺らすのを止め、 あたりにはただ、桜の花びらが雪のように舞い降りるばかり。]
……、……。
[マガツヒの、否、丁助の告解を、 言葉もなく、ただ静かに聞いていた。>>89]
…………。
[こういうときにかけられるような、 気の利いた言葉は全然思い浮かばなくて。 ……香月ならば、何か思い浮かぶのだろうか、とぼんやりと思う。 亀吉ならば、何か優しい言葉をかけられるのだろうか。 志乃ならば…、否、そうではないはずだ。]
(96) 2016/04/28(Thu) 23時半頃
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……あなたも、さびしかったのか?
[ぽつりと、口をついて出た言葉。
魔は、人の心の弱さに滑り込むと、 どこかで誰かが言っていたような気がする。>>2:180
今、ここにある自分でいることに耐えられない。 ありのままの自分でいることに耐えられず、 人ならざる力を求めずにはいられない。
人の心の弱さとは、そういうことなのではないのだろうか。]
(97) 2016/04/28(Thu) 23時半頃
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[名前を呼ばれる>>90 顔を上げれば、一度で決めろという丁助の声。]
……うん。
[刀を構える。 その腕が震えるのは、決して怪我のせいばかりではないことは自分でもわかっていた。]
…。
[呼吸を整えて、再び柄を握り直す。 ……もう、腕は震えてはいなかった。]
[彼と目を見合わせて、彼が覚悟を決めたのを見てから。 ―――手にした刀を振り下ろした**]
(98) 2016/04/28(Thu) 23時半頃
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……俺はお前が嫌いだったんだよ。
[その剣閃は違わず、死に至るだろう。]
……いつもいつも卑屈そうな顔しやがって。
[静かに言葉をつづける。]
……だけど、今の顔は中々良かったぜ。
……置壱、男ってやつはやっぱそうでなきゃいけねぇよ。
なぁ、辰、日向……そう思うだろ?
(99) 2016/04/28(Thu) 23時半頃
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