8 DOREI品評会
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……もう、さからい ません、から
[この男の優しさは偽り。]
おねがい、…します
[そんな事わかっていたのに。]
―――かれを、たすけて…くださ、…
[それでも助けを請わずにいられなかった。
言い終えて瞳を閉じるのと同時。
またひとつ、雫がこぼれおちた。]
[叩かれた太腿、苛立ちを隠さないままそこに乗る。
いっそ泡のついたこの手でも男の口に突っ込んでやろうかとは、思うだけ。
石鹸を手にとって、濃い泡を更に。
自分に塗ればいいのか、それとも男に塗ればいいのか。
迷ったけれど、男に塗っておくことにした。
胸、と言われてどうしようかと考えて、それでも先程のが正しいというなら
仕方ないから上半身を男の上に伏せる。
なだらかではない胸は、泡のせいで酷く滑る。
それだけでも嫌なのに]
…っ
[泡よりも、男の肌を走る傷のほうが厄介だった。
まるで、指先で軽く遊ばれているみたいで、
時々動きがぎこちなかったり、止まったり]
子守り パティは、メモを貼った。
2010/04/09(Fri) 23時半頃
[弾力の足りない身体が男の胸の上で滑る。
傷のある身が青年の胸の飾りに与えるのは
捏ね回すのとはまた違った刺激。
時折動きが固まるのをくすくすと笑いながら、
男は足を彼の太腿の間に滑り込ませる]
ああ、気にせず続けていいよ?
[動くたびに軽く刺激してやりながら
寛いだ様子で泡が広がっていく胸元で
彼の反応を観察していた]
[妙に滑るのは泡のせい。動きが止まるのは、肌の凹凸のせい。
柔らかさなんてかけらもないのに、こんなことをさせて何が楽しいのか。
笑う男は随分と楽しそうに見えた]
──ッ
[足の間に滑り込む足。後ろに下がりづらい。
どう考えても故意だ。それが苛立ちの原因。
微かに上がり始めた体温を、隠すものもない。
それでも、許可が下りるまではどうにか続けようと]
[其処だけ弾力を感じる皺袋を刺激してやりながら
男は欠伸を一つ]
終わったら起こして。
ちゃんと全部洗うんだよ?
[目を閉じ、口元に笑みを浮かべたまま
青年の行為の先を促す。
浮かぶ表情が男が本当に眠ったわけで無いと教えている。
何処まで泡姫の真似事が出来るか、試しているのだった]
― 回想軸・道化の部屋 ―
[男が股の間に顔を寄せると咄嗟に脚を閉じそうになったが、
じゃらと鎖の音がすれば思考は冷えて、行動には移されない。
じっと灰青は一点を見詰めて。
その視線に羞恥心と恐怖心を募らせたのも一瞬の事。
卑猥な音と共に、ぬるりとしたものが身体に入ってくる感覚。
それには身体を揺らして短い悲鳴を上げた。]
―――…ッん、 んんっ、…!
[加えて忠告があって、口から落ちそうになったものを再度指で押し込まれた。
苦しそうな声を漏らし、男の舌がまた下腹部へと落ちればぎゅっと目を瞑る。]
……ッ
[欠伸。事もあろうに。
性への刺激も何もかもをひっくり返す、苛立ち。
いっそ男を踏みつぶして起こしてやろうかと思ったが、
さっさと終わらせたくてそれが今は勝った。
それにしても全部胸で洗えとでもいうのだろうか。
文句を言われないうちにさっさと済ましてしまうに限る。
体が渇いてきて泡の効率が悪くなればまた泡だてて。
こっぢが変に意識するからいけないのだと割り切って、
胸から下腿へ、爪先へとゆっくり体を滑らせた]
〜〜〜―――ッ!
[くにくにと男の舌が動く度に小刻みに身体が跳ね、軽く歯が当たると大きく仰け反りそうになる。
足枷の錘が落ちてしまわないよう、すんでのところでそれを耐えて。
叫ぶ事も出来ない故に、ただ上を向いて声にならない声を上げた。]
(いやだ、いや…っ、きもちわるい)
[身体は反応しても、それが数刻前の情事と変わらない行為だとしても。
心は閉じたまま、嫌悪感を訴え続けていた。
やがて男が口を離せば、その顔に漆黒を丸めた。
男の口の周囲が紅く染まって、その紅が何であるかを想像するのは容易い。
カッと顔に熱が集まったが男は気にせず私の口の中のものを
取り出して手にすると]
―――っや…!
[ぐっと先程まで舌を差し込んでいた場所へと押し込んだ。
次に男が手にしたのは。
太めの針と――――]
…な、にする……気…
[問いかけてはみるものの、先程の言葉>>4:*7から想像は大方できていて。
彼はどうやら本気で実行しようとしているようだ。
その姿には、顔に集まっていた熱も瞬時に冷える程の恐怖を覚えた。]
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