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なんで、私はここに居るの‥‥‥。
皆のところに、帰りたい‥‥‥。
[
けれど、暫くしてから水中で見た幻視に関して泡がはじけるかのように記憶から抜けていって]
――!
どうして、どうして忘れてしまうの‥‥‥?
彼の事、忘れちゃいけないのに、皆の居るところを、忘れちゃいけないのに‥‥‥!
[そう呟いたところでプツリとブラックアウトしたかのように、先ほどまでの出来事を忘れてしまう]
‥‥‥ごめん、水に落ちて溺れかけて、変な夢でも見たみたい。
今日の私、情緒不安定気味。
ラルフが側に居ないからかなぁ。
[向こうでもたまに離れたけれど、でもやっぱり常に一緒に居たから。
‥‥‥向こうとはどこの事なのか、もうおぼろげだけれど]
でも暑い日にプールって気持ちいいね、明日は私も部活に付き合いたいな。
体育の成績悪いからその補習も兼ねて、マーゴ先生に水泳ぐらい教わりたいし。
[マーゴが側に居てくれたなら彼女に語りかける、なぜかマーゴの側に居られる事、彼女が元気でいる事が凄く嬉しい]
でも、マーゴちゃんと私ってどこで接点もったんだっけ?
[ジャージ姿ではてなと首を傾げたところで、突然ポケットに移し替えた携帯が震える、水に落ちたのに無事だったのは防水携帯故か]
理科室で騒ぎ?
なんだろ‥‥‥とりあえず返信と。
『宛先:ラルフv
件名:何があったの?
本文:今地下プールに居るの。
美女二人の水着姿見られるよ?
理科室何があったんだろうねー。
変なものばっかり見るし、今日は厄日?
さっきプールに落ちてその時も変な物見たの。』
[送信**]
―放課後 伝説の樹の前からプールへ―
[アメイジング・グレイスの着信メロディ。
アイリスからの返信は間を置かず届いた。
他愛ない遣り取りで培った両手打ちの速さの賜物だろう。
文字化けもしていなかった]
『 To.アイリス
Sub.Re:何があったの?
Txt.落ちたとか、大丈夫?
…と思ったけどメール打ってる位だし平気か。
あ、でも縁起は悪いな(笑)
理科室は誰かが薬品零したって。
それは俺、美女の水着姿眺めてて良いの?
取り敢えず、今から会いに行く』
[送信して、地下プールに向かう**]
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ―― 理科準備室 ―― (234) 2010/08/09(Mon) 07時半頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ―― 理科準備室 ―― (235) 2010/08/09(Mon) 07時半頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[紅い月。 (236) 2010/08/09(Mon) 07時半頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ―― 2F廊下 ―― (237) 2010/08/09(Mon) 07時半頃 |
― 生徒会室 ―
にゃーん、先輩そんなにあたしに会いたかったなんて、光栄ですっ!
昨日も今日も明日も、先輩のお呼びとあれば、いつでも何処でも参上しますよ?
[やっと、とアイリス
不思議そうに首をかしげながらも、ぎゅー、と飛びついて、笑ってみせ]
ひゃくっ……?! うん、絶対世界史とりません。無理!
[とんでもない課題の量
でも何だか、厳しいことで有名な世界史の話を前聞いたのは、ずっとずっと、前のことのように思えた]
ですよねー、ですよねー。先輩もそう思いますよね!
って、先輩も進言済みでしたかっ。
[似合いますよね、とこくこく縦に頷いていた首も。
曖昧な『やっぱり』に、ゆるりと傾ぎ]
わーい、行きます行きますっ!
あれ、えー…… でも、そーですねぇ。あたしが先輩との約束、すっぽかすわけないんですけど、何か。
[行きそびれてしまった気は、自分もした。
釈然としないままだったけど、喜んでー!と頷いたのだった]
いや、あたし、貞子ちゃんとか、歌の先輩とか、そーゆー覚え方はしますけど、あだ名ってあんまり付けないんで…… なんだろ?
[友達かと問われれば
更に釈然としないまま、ついと、ラルフが目を遣った席を釣られて見。
ちゃんと音はするのに、耳鳴りを覚えそうなほど静かに感じる。
いつも通りの筈なのに、大人ののりたま弁当が、あんまり美味しく感じられなかった]
― プール ―
ん……、
[ぷる、と水の滴る頭を振って。
問い掛け
どんだけ夢が気になってんだろーね。
其処に立ってるみたいに見えたなんて、笑えないよねぇ。
[つ、とプールサイドを指差す方向は、迷い無かった。
ただ、其処に見えたような気のする誰かの顔は、もう零れてしまったけれど]
あ、先輩ー。えっへへ、暑いんで、紛れ込ませてもらってまっす。
[馴染みの声が聞こえれば
そのアイリスが、涙ぐめば、ぱちくり瞬いて2人を見遣り]
えっ。えっ。あたしの知らない間に、2人はどんな関係に…… 先輩っ!?
[挙動不審に、水をぱしゃぱしゃ叩いていたものの、もっと大きな水音に、そちらへ水を掻き分け駆け寄った。
もっとも、歩くより身軽に水を進めるマーゴと違い、ばっしゃんばっしゃんと盛大に飛沫を上げての移動は、鈍いものだったが]
先輩、大丈夫ですかっ! ……えっ?
[何とかアイリスの傍まで辿りつけば、周りと同じく、その第一声にきょとんとするも。
何故か、彼女の言っていることが、分かるような気がして。
誰かへ謝るアイリスを、同情に似たいろの眼差しで、濡れた髪をよしよし撫でるのだった]
みんな……
[情緒不安定と言うアイリスに、何事か考え込むような沈黙はあったが、だいじょぶです?と調子を窺ってから。
彼女とマーゴが話し始めれば、今度はちゃんと断ってから潜水し、水面を見上げる。
息は、そう長くは続かない。水の中より、外のほうがやはり身軽に動けるし。
けれど飽きもせず、何度も潜っては見上げ、潜っては見上げ。
水面の向こうに、天井以外の景色が映ることはなかったけれど、それでも、何度も]
―体育館地下 温水プール―
[プールと廊下側を繋ぐ扉に手を掛けて、ゆっくりと開く]
ここの扉、重いなあ……っと。
[開けた時と同様、力を入れて閉じようとした。
視線はプールサイドをくるりと見回す]
プールの扉を閉じる途中で妙に抵抗が掛かっている。がたがた。
先輩?
[ぷは、と何度目かの潜水から顔を出すと。
扉の手前でもたつく姿]
どうしました? 何か挟まってます?
[ぺたぺた、入り口へ近づき。
屈んで床と扉の境をよくよく見てみるけれど、引っかかりになりそうなものは無く。
むー?と首をかしげながら、幾度かぺしぺし叩いてみて。
引っかかったような中途な位置から、未だ動かないようなら、助勢して思い切り、戸を押した]
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ―― 2階廊下 ―― (249) 2010/08/09(Mon) 14時頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ―― 校舎1F ―― (252) 2010/08/09(Mon) 15時半頃 |
にゃっ!?
[濡れたままの手が滑り、バランスを崩してすっ転ぶ。
いたた、と腕を擦りながら起き上がれば、水溜りに丁度、扉が映り]
せん ぱ……っ?
[ぎょっとした。
だって、水溜りに映る扉には、華奢な身体が挟まっていたから。
咄嗟に、実際の扉を見遣れば、さっき確認したように、何も挟まってはいない。
おそるおそる、もう一度水溜りへ視線を落とせば。
其処にももう、何も映ってはいなかった]
[手を滑らせて転ぶソフィアに驚き、扉から手を離した]
あ、大丈……どうしたの?
[プールサイドの水溜まりを凝視する後輩に近付き、しゃがんで]
今、それで滑った訳じゃ、ないよね。
…………。何か見える?
ともあれ、ソフィアに手を差し延べた。
……せんぱい、が
[ふるふる、首を振りながら水溜りを指し、先輩と呼んだのは。
ラルフの事では無いのだけど、名前が出て来なくて]
……誰か挟まってて、でも、そんなことなくて。
幽霊も扉に挟まるのか な……。
[すみません、と差し伸べられた手を取って、立ち上がりながらも。
視線は暫く、水溜りへ向いたままだった]
[先輩? と、オウム返しに首傾げ。
今プールにいる三年は自分とアイリス位みたいだけど。
水溜まりから離れない視線に、少し目を細める]
幽霊か。
[ソフィアに霊感があるなんて話は聞いた事がないし]
……その幽霊ってさ、髪、長かったりするのかな。
[自分にだって、そんな不可思議なチカラはない筈だけど。
考えるのは、桜の下で見た人影じゃなくて、
一年の秋、初めて屋上で一緒に練習した誰かの、
ふわりとした掴めない笑顔]
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ―― 1F防火扉 ―― (264) 2010/08/09(Mon) 20時頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ―― 1F 防火扉 ―― (265) 2010/08/09(Mon) 20時頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ―― 2階廊下 ―― (272) 2010/08/09(Mon) 20時半頃 |
![]() |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ―― 2F 廊下 ―― (282) 2010/08/09(Mon) 21時頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[嫌な予感が大きくなった。 (283) 2010/08/09(Mon) 21時頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ …… は ? (290) 2010/08/09(Mon) 21時頃 |
あ、えっ……と…、先輩じゃなくて、その……
[尋ねられれば
ぱくぱくと口を時折動かすも、結局、ごめんなさい、と噤み]
髪、ですか……?
いえ、良く見てなかったけど…… 背中に掛かってなかったから、そんな長くないと思います。
[先輩くらいかな、とラルフの襟足を、ちょいちょいと引っ張って確かめ]
ま、まさか、心あたりあるんですかっ!?
[幽霊といえば、髪が長い女性は定番と。
そういう噂があったりするのかと、ラルフとマーゴを、慌しく見遣った]
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[ぎり、と奥歯を噛んだ。 (291) 2010/08/09(Mon) 21時半頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ―― 2F廊下 ―― (297) 2010/08/09(Mon) 21時半頃 |
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