3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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なら、私と一緒に来てよ
一緒にいてよ
さみしいの
あの人も 鬼も 誰も私を求めてくれないの
ミッシェルはずっと一緒にいてくれるよね?
私のものになってくれるよね
[闇色の瞳は友人の姿を見据えて離さない]
(失くしたビー玉)
[それは失くした訳でなく
渡したからないだけ
気薄な残滓はそれは思いだせない]
(拾った奴は大事にして欲しい
大地は冷たくない温かいって事を
そしてどんな奴らも帰る事を許してくれる事を
思い出させる大地の色)
[残滓の悲しみと闇の哄笑]
―――……、
[哂う少女の こえ か細い糸は届かない]
[やまない滴は まだ一粒、零れて散った]
|
[ ミッシェルの傍らで
まだ闇色の少女は けたりけたりと 哂いながら ]
" なら、私と一緒に来てよ 一緒にいてよ
さみしいの あの人も 鬼も 誰も私を求めてくれないの
ミッシェルはずっと一緒にいてくれるよね?
私のものになってくれるよね "
(@30) 2010/03/08(Mon) 22時半頃
|
文芸部 ケイトは、伝説の木の下で 佇んで
2010/03/08(Mon) 22時半頃
どちらでも、いいですけれど。
[まどろむように体を預ければ、
やまない滴、少しでも こぼれ落ちるのを留めようと、
闇の中、天と認識する場所を見上げた、
夜空を思う、当然、星などなかったけれど。]
|
( ここは )
「せんせ」…
( くらくて )
[ 緋色の瞳は かなしく揺れて ]
( つめたくて )
会いたかったの
( なみもみえない )
( かたい ばしょ )
(@31) 2010/03/08(Mon) 22時半頃
|
[かさりとポケットから落ちる一枚の絵。お守りにとずっと入れていた老人の絵]
…そうね ジェレミー、あなたの世界でいつも扉は開かれていた
暖かい光に満ちていた
もう自分達には信じて待つしかできないかもしれないけど…闇の中でも祈る
ケイトの世界の扉が開く事を
(どっちでもいいですか。)
[ちょっと嬉しい。]
[でも身を預けられれば、ふさふさのほうがいいのかなぁ、とか、考える。
滴はぺろぺろ舐めてから……。]
[向こうの風景をまた眺めた。]
……そか、おなじだね。
[手を伸ばし、顔にかかる金色を梳いた。
彼の姿を確かめるように白い指が顔を、首を滑る。
あの廊下を走って写真を撮った、そのときと代わらぬ姿。
一眼レフは、あのフィルムは、闇の中にはない。
目に焼き付けるよう、鳶色は瞬きをせずに
――カメラを片手に駆け寄った。
彼の胸に飛び込んでも許されるのではないかと思えるほどの勢いで。
シャッターを切った後に、何故か嬉しくて微笑んだ。
その記憶は、褪せない。]
そばにいる…
[そっと闇色に溶けていく手を握る…。]
あたしにはなんにもできない…見ている事しか出来ないけれど
[そばに座り少し考えて]
ねぇ ジェレミー、あたし思うけど・・
あなたが 誰一人本当に愛することなんてないって
---やっぱり間違えだと思う。
だって あなたの描いた絵の中にはいっぱい光が溢れてて、風景も、人もみんな愛に満ちてたもの
[こてりと肩に頭を乗せた]
文芸部 ケイトは、木の下から 消えて
2010/03/08(Mon) 22時半頃
文芸部 ケイトは、奏者 セシルの影の闇へ 身を移動させた
2010/03/08(Mon) 22時半頃
[肌へと触れる細い指に、微かに吐息を漏らして。
─あの時、走るなと叱り飛ばしたのは、きっと心配の裏返し。
規則を守れという大義名分はあったけれど、
きっと、転びそうなら迷わず抱きとめていたに違いないから。
真っ直ぐ見つめてくる瞳を見下ろす。
全てを奪い尽くしたい衝動に焦がされる胸は、行為に傷ついた軽蔑と嫌悪とで、狂おしいほどに葛藤していた。]
|
――――。
[薄紫の男の名を 呼ぶけれどそれは こえにはならず
緋色の視線は 揺れて ]
わからないの
あたしは どこで殺されたのかも そのあと どうなったかも
わからない
(@32) 2010/03/08(Mon) 23時頃
|
ずっと だよ
すっと一緒だよ
もう 離さない
いつまでも 一緒にいようね
そうすれば 寂しくないよ
[少し揺れてるだろう尻尾、そっと触れてみる]
――冷たいでしょう?
[頬を舐める舌、くすぐったい。
涙を拭われるなら、人の姿の方がいいかもしれない]
[散っていく。教師としての思いも人としての思いもエミール・スティーブンスとしての思いも。
もう抗うことはない。
静かだった。音も声も聞こえない。
後は闇と同じになるのだと、どこかで思った。
黒い目に、少女の姿が映った。
一度だけ瞬いて問う]
ケイト・グリフィズ。もし鬼がすべていなくなって貴女の姿が見つかったら、皆を返すことは、出来ませんか。
貴女の姿が見つかれば、貴女もここから開放されるのでは、ないのですか。
それなら友達も必要なくなるでしょう?
それとも、皆と一緒なら、ここに居ても構わないのですか。こんなに、暗い場所なのに。
[虚空から漂う声、反応したのは
「鬼が全ていなくなって」その言葉が聞こえたから]
――… ………ップく ん ……
[流れ続ける涙は、一筋の糸のよう]
|
[ こくりと セシルに頷きを返して ]
[ 一緒に いこうと足を運ぶ ]
[ 闇の中―――― 声が 増えて その中のひとつ ]
スティーブン…せんせ、…
[ 問いに 、 あたしは ―― ]
(@33) 2010/03/08(Mon) 23時頃
|
ずっと すっと一緒…?
[どこからか聞こえてくる哀しい声]
でも闇に溶けたら…何もかも消えてしまうよ
異形に変わって きっと 自分さえもわからずに
何にも無くなってしまうよ
何もかもが意味がない
|
せんせ、それは
[ 闇が あたしを 捉えて 離してくれない ]
あたしには わからないわ
[ ずっとずっとずっとずっと 捉えられたまま ]
[闇しか 知らないかのようにも なっているから]
(@34) 2010/03/08(Mon) 23時半頃
|
…欲しい。
けど、穢したく…ないんだ。
[漏れる声は苦々しく。
ここまで連れてきて、自分色に染めてしまって、今更何を言うと自分でも滑稽だけれど。
それでも…あの自分と良く似た金髪の、あの子を殺した狂える教師と同じになってしまいたくはない。]
[彼らは死ぬ必要などなかったのだから。
教師としての、最後の言葉。
それはやはり生徒を思うもの。
帰りたいわけではない。
ただ、帰れないと言っていた生徒のことを、少しだけ、思い出したから。
帰りたい生徒が帰れればいいと、思っただけ]
この状況では、帰りたいと思っていても帰りたくないと言うかも知れませんけどね。
わからないなら、帰れるのかもしれないということです。
鬼も、鬼でない人も。鬼になりきれないものも。
|
スティーブン せんせ、…
[ まるで だれかのようだね
続く言葉は闇の内に 残して哂う ]
あなた達は そこで みてるだけしか
どうせ ――― できないの
――――――― …!!
[印刷室へと 入れば 不思議な感覚が 身を襲った]
(@35) 2010/03/08(Mon) 23時半頃
|
文芸部 ケイトは、演劇部 オスカーの傍へと黙って歩み寄って 下―――床を見下ろした
2010/03/08(Mon) 23時半頃
|
ここ、…
(@36) 2010/03/08(Mon) 23時半頃
|
[うつろう虚空、耳を澄ませば やさしい こえ たち]
……ばら色の……
[桜色と薔薇色、同じ闇に落ちていく、
2つのガラス玉をみていた気がする]
誰かを残せと闇が言うのなら、私が残りましょう。
私はもう、帰れるのだとしても、帰るつもりはありませんから。
[声、が聞こえた気がした。
侵蝕する闇に、かき消される]
貴女も、出られるのなら、出たくは、ないのですか。残りたいというなら、止めはしませんが。
――私は、教師です。
貴女が私より本当は年上でも。
貴女がここの生徒であるなら、貴女も私の生徒ですから。
生徒を、教師が助けるのは当然のことでしょう。
[肩を触り、そして背中に手を回した。
胸に耳を当てても心音は聞こえない。
零れた声を聞けば、鳶色を伏せた。
それと同時に、酷く甘ったるい幸福感を得る。]
ディーさん、やさし。
だいすき。
[ぐりぐりと額を身体に押し当てる。
ぽんぽん、と回した手で優しく背中を叩いた。]
|
スティーブン、…せん せ
[闇からのことば] [ 聲が 震えた ]
「せんせ」もいたら そう言ってくれたかな。
あたしは、 あたしは ――― 出たい
ここから ずっと、ずっと
… 助けてほしかった。
(@37) 2010/03/08(Mon) 23時半頃
|
ええ、見ていることしか出来ません。ですから、その後の事を、聞いているのですよ。
……――。
私が闇に飲み込まれる前に。
貴女の身体が見つかることを。
[願っています。それは言葉にならずに闇に溶けた]
|
[ 印刷室の床に ―――― 闇を走らせた ]
(@38) 2010/03/08(Mon) 23時半頃
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