70 領土を守る果て
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[いあんにひっついているとヨーランダに名前を呼ばれる。ビクッと体を震わせて大きな声で泣き出す]
ふぇっうぁぁぁぁん
ふぇぇぇうっひっく
うぇっうぁぁあぁん
[泣き出した子供によりいっそうの注目を浴びただろう。遠くから見れば子供をとりあう父親どうしに見えるだろうか。
イアンが喫茶店にいるならヨーランダに強制的に抱き上げられ、外へと連れ出されるだろう]
[店内にいた男が振り向いて、良く知る声に諌められた。]
イアン、なんでここに…?
[泣き出したコリーン。視線を向けられていることに気づくと、店内へ申し訳無さそうにぺこりとお辞儀をして。持っていたコリーンの上着を着せると、抱きかかえ、背中をぽんぽんとあやす。]
驚かせてごめんな。
こりーん、イアンおっかけて来たのか?
突然居なくなったら心配すんだろ。
[イアンの子どもはちゃんと見とけ、という言葉が胸に刺さる。つい言い訳が口をついて出そうになる、が、理不尽とはいえ正論であるため、甘んじて受ける。
こちらを見ていた店員に謝意を伝えると、公園で昼食を取る事をイアンに伝えて、コリーンを抱きかかえたまま店をあとにする。]
―公園ー
[中央に大きな噴水と広場のある公園。芝生には放し飼いにされた兎たちの姿。のんびりとひなたぼっこをする兎、揺れる草や虫と戯れる兎、ひょこひょこと駆け回る兎の姿は平和そのものだった。]
ほら、コリーン。
うさぎさんがいっぱいいるぞ。
ママのサンドイッチ食べたら、後で一緒に遊ぼうな。
[芝生の一角にシートを広げるピッパ達の姿を見つけると、声をかけた。**]
[今からどうやって友人設定に持っていけば良いかわかりません。でも友人でも阻止します。ヨーランダの電波を受け取り、誰も来てくれないことを把握し、決意を固める。]
もしかしたら人違いかもしれませんけどね。
だけど懐かしい気がするのです。
差出人の名前もわからない手紙にこんなことを思うのも変かもしれませんけど。
調査の役に立つますか?
[悪戯かもしれない手紙。
彼女が欲しがった情報はこの手紙にあるのだろうか。
一つだけ思うのはこの手紙の人物に早く会いたいということ**]
―公園へ向かう道ー
[カルヴィン・ピッパと一緒に公園へと向かう。日差しは暖かいが風が吹けばヒヤリと冷たい。そろそろ本格的な冬だな・・・とか思いながら仲良くあるくピッパとカルヴィンの後を大人しくついて行く]
イアン>公園くるか喫茶店いるかわかんなかったのでヨラに連れ出してもらったけど
プリシラに「そのカブトムシ、俺と一緒に住んでる友人に見せてやろうと思って」と鳥籠の用意をしている。
[ヨラに抱っこされて、多少安心したのか泣き声は小さくなるけどしばらくはぐずり続けるだろう]
うーっうーっ
[ヨーランダの髪に手を絡ませて遊びながら不機嫌にぐずぐずと公園まで移動する]
― アトリエ アルトワール ―
[奇妙な夢を見た。
そこは何処かの裏路地、自分は血の海に倒れ込んでいた。
溶けていく石畳、見渡す限りの赤と黒。
ふと、聞こえる誰かの声――
『君も連れていってあげるよ。』
その声は何故かとても温かく懐かしい、大切なものに思えた]
――……。
[眠りながら涙が一筋、頬を流れ落ちていく。
その姿をラビが心配そうに見上げて小さく鳴いた]
−バス通り−
[バス通り沿いの歩道を...が行く。...はふと立ち止まり、目立って大きい、枝ぶりのいい一本の街路樹を見上げた。]
自分でも、よく分からんのだがな。
何か、こう…木を見ると、こうしたくなるんだよ。
[...は腕を振りかぶり、掌底を幹に思いきりぶち当てた。街路樹は静かに鳴動し、葉が散った。樹上からは、カブトミシやらクワガタムシやらの昆虫が、ボタボタと落下してくる。...は、興のない表情でそれらを眺め、]
だよなぁ…こんなもんしか、落ちて来ねぇわなぁ。
んな事ァ、俺だって分かっちゃいるんだが。
何か、こう…枝ぶりのいい木をブッ叩くとな…こんな虫けらでなく、もっと別な大物が降って来そうな気になるんだよ。
何なんだろうな、いったい。
[通りを行き交う人々から白眼視されるが、...は一顧だにせず、ブツブツ独りごちながら、ふらふらとその場を立ち去った。]
[それはこっちで特殊な機械を使ってローズマリーの記憶を少しばかりいじらせてもらうのです。かつて、ピッパが100年前に来たときのように。まあ、しないけどねっ友人なら一緒にお風呂とかお泊りとかするよね!]
えぇ、わかります。
情報提供、ありがとうございました。
これ、粗品といいますか
ご協力いただいた方に差し上げているものなんですが
[懐から怪しげな小瓶を取り出すと、机の上にコトリと置く
中身は1
1砂糖しょうゆ
2しょうゆ
3酢じょうゆ
4醤油
5ソイソース]
[なんだか入口の方が騒がしいようだ。子供が暴れていたようで、ちらりとそちらを見るが、特に興味もなく、醒めた目で一瞥して視線を戻す。]
おーい、俺のコーヒーはまだかー?
[注文受けたっきりで、それを奥に伝えぬまま来客の応対に出向いていたようだったからだ。]
−執事喫茶アンデルセン−
「お帰りなさいませ、ご主人様」
[入店するなりそう言われ、...は甚だ面食らった。通りすがりに喫茶店に入ってみただけで、そこが執事喫茶であるとは知らず、そもそも...は、執事喫茶なんてものが存在する事自体を知らなかったのだ。]
ここは俺の家じゃないし、俺がここの主人でもない。
俺はただの客だよ…ただ珈琲を飲みに来ただけだ。
[店員や、他の客からの視線に、ボリボリ頭を掻きながら]
やれやれ、どうやら俺のほうが空気を読めとらんらしいな。
まぁいいさ…いちおう喫茶店なんだし、珈琲くらいあるだろ?
珈琲を飲ませてくれや、なぁ?
[...は、空いていた席のひとつに、ぶっきらぼうに座った。]
[入ってきたゴドウィンを見て]
あんなおじさんもこういう店に入ってくるんだなぁ……なぁモニカ。あれは絶対に亭主関白タイプだな。執事に命令するのが好きそうだもんな。
[しみじみ言うと「違うわよ。あれはね、家じゃ奥さんの尻に敷かれて物も言えないから、こういう店に来て日頃の憂さを晴らしにきてるのよ。典型的な窓際よ」とモニカが冷たい視線を遠くの席にいるゴドウィンへ向ける]
ふぅん……そういうものか。
こういう場所でしか威張れないってことか……。
[席は離れているが、視線は感じる。何を言っているのかは聞き取れないが、少なくとも褒めているのではないのだろう。]
場違いな店に入っちまったって事くらい、自分でも分かってらぁね。
だからって、今さら何も注文せずに、店を出るワケにも行かんだろが。
[...は懐からタバコを取り出したが、店内が終日禁煙らしい事に気づき、渋面でタバコを再び懐へとねじ込んだ。]
[ヨーランダに見つかり、声をあげて泣きだした。その光景にねこは恐る恐るコリーンに近づき、あやすように鳴いた。]
俺は普通の喫茶店だと思った。
そうしたらどうやら変なとこに迷い込んだようだ。
[ヨーランダの問いに冷静に返す。
目の前に店員がいるのにお構いなしだ。
泣き出すコリーンの頭を撫でるが彼女は泣きやむだろうか。どうやら一家は公園に行くようだ。行っても良いが邪魔にならないだろうか。]
[なんだか視線を感じた。
女を連れているようだが、ここはカップルでも来れる場所なのか。何故だ。胸が痛い。
しばらくすると新たな客が店に来た。店員はお決まりの台詞でお出迎え。]
全く動じていない。
[平然と椅子に座ったゴドウィンをしばらくぼーっと見つめてしまった。もしかしたらこんなことで動じている俺がおかしいのかもしれない。そんなことを考えてしまった。]
[なかなかコーヒーもこないし退屈だ。モニカはモニカで、近くにいる執事へ無理難題を押し付けている。一体どんな人間が木から木へと飛び移れるというのだろう。それを執事に求めてもな……。]
おーい……俺、バンドの合わせがあるんだけど。
──あ? イースタン・ロックバンドじゃねぇよ。
アウスタン・ロックバンド『Ignis FatuuZ(イグニス・ファトゥズ)』だって言ってるだろ。
ネイサンもヴェラもガストンも待たせるとうるさいんだよな。ま、あと一時間くらいは大丈夫だけどさ。
はーぁ……音をもうちょっと厚くしたいんだけどなぁ。どこかにいいギタリストいないもんだろうかな。
[特殊な機械がなんだか非常に怖いです。仲の良い友人ならばしますね。サングラスにロングコートで現れなければ良かったのに。残念です。]
あ、ありがとうございます。
[粗品と言われて差し出されたのは砂糖しょうゆだった。
なぜこれが粗品なのだろうかと小首を傾げて視線はコリーンと粗品を行き来していた。]
グロリアの一人遊びが得意、は今更言うことでもないだろう。
あ、イアンの為にリップクリームはぬりぬりした(ぞ)よ
家抜け出して会いに行ったじゃないか。゚゚(´□`。)°゚。
寝る時間に来られてもだなー。そのまま店で遊んで待ってりゃいいのに。
いたよぅ…起きてた時にいたよぅ……構ってくれなかったから出たんだよぅ
― アトリエ アルトワール ―
[奇妙な夢から目覚めると、頬を流れた涙を拭った。
ずっと傍らにいたラビに気付きふっと微笑むと頭を撫でる]
……変な夢だったな。
[そう呟くと同時に空腹できゅるると腹が鳴る音が聞こえた。
そう言えば、数日間ろくに食事を摂っていなかったのを思い出す]
とりあえず、何か食べるか。
それと……うん、来客用に紅茶の用意もしないと……。
[ふらりと台所に足を向け、近所のパン屋で買ったうさクロワッサンを食べ始めた。食べながらコンロにヤカンを置いて湯を沸かす。
なんとなく、誰かが自分を訪ねてくる気がした。
気まぐれに自分用の紅茶の他に2人分の紅茶を用意する]
気まぐれに三人分の紅茶を用意し、まだ見ぬ来客を待った。
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