65 In Vitro Veritas
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食料分けるとか、関係ないじゃない……!
[食料をクローンに配ったのは暴動を抑えるため。 なのに、結局オリジナルばかり殺されているのだ。 ぎゅう、とポケットの十徳ナイフを握りしめ、反対の手で震える身体を抱きしめた。
どうすればよいのか、考えを走らせる。 次第に震えは治まってくる。 まだ生きているオリジナルを数えた。 女医、セシル、ベネディクト、ホリー。 彼らに話を聞かなくては]
(46) 2011/10/02(Sun) 23時頃
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ニック?怒ってるの?
[こんな風に怒る、のは、おりじなるのひとみたい。 そういえば見てないなあのひと。]
え?ネク………?
[部屋の中、倒れてるからだ、まさか。まさか。]
ネク、こわれちゃったの……? どうして……?
(47) 2011/10/02(Sun) 23時頃
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[手に触れる温もり。 リーネを見つめる目は、様々な感情に揺れている。 何を言えばいいのか。 感情を言葉に出来ぬまま]
[そしてその瞳は見開かれる]
[現れた、人影]
赤さん……どう、したの、それ……!!
(48) 2011/10/02(Sun) 23時頃
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なんで、どうして。 ネクさん、が。 こわれて。
[零す言葉は酷く静かだった。 一緒に戻ると言ってくれた彼女は。 もっと話がしたいと言ってくれた彼女は。
ゆるりとした足取りで、その身体に近寄る。 じゅうろくばんが傍らを通った事>>37も。 ニックが此方に声をかけている事>>48も。
耳に入らない、理解できない。]
どうして。 ……どうして?
[傷付いた左目に、そっと触れた。 同じ場所、似た痛み。
――― けれど彼女は、壊れてしまった]
(49) 2011/10/02(Sun) 23時頃
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赤毛…16番。
[部屋にやってきた赤毛と16番を交互に見る]
赤毛…目、どうしたの?
[先ほどのネクや、赤毛のおりじなるとダブって見える…目の負傷]
(50) 2011/10/02(Sun) 23時頃
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[ホリーの声>>50に、顔を上げる。 ニックの問いかけ>>48にも、ようやく其処で気付いて。]
……目、は
イワセに、 あげたん、です。
[囈の様に告げる。 首を左にかくりと傾けて。
指を伸ばし、眼帯に触れた。]
でも、イワセは、壊れたんだって リーネのおりじなるが、言ってました
[薄く、微笑む。]
(51) 2011/10/02(Sun) 23時頃
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あかげ さん
じゅうろく
[ニックに触れていれば、二人が入ってきて。 知らず内に、赤毛も目を負傷していた。 それが、自分で傷つけたものだとは知らないが]
いたい だめ って
[言ったのに、と。 見詰める眸はいつになく、どこか憂いを帯びていた。]
(52) 2011/10/02(Sun) 23時頃
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[一人で居る事に不安を感じてあたりを見回しながら声を上げる。
返事が聞こえた、この声は]
散花ベネディクト。貴女も起きたのね、おはよう。
体調はどう?
……私はネクっていうの。
[顔を見せても大丈夫なのだろうか、解らないけれど声の方へ。
もしまた刺されても構わない、近くへ]
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クロ、リーネ……。 ふたりは、だいじょうぶ? 血、出してないよね? ばつ、来ないよね?
[赤毛は何だかひとが変わったみたい。 知らないひとみたいだ。]
(53) 2011/10/02(Sun) 23時頃
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―B2F/コントロールセンター―
[十徳ナイフは開くのに時間がかかる。どうも心許ない。 メスを分厚くガーゼで包んでポケットに入れ、手術室をでた。 誰かいるとすると、コントロールセンターだろうか?]
誰か……いないか。
[非常用転移装置を確認する。相変わらず動かない]
なら、仕方ないよね。
[ドナルドの死体を一瞥し、コントロールセンターを出た]
(54) 2011/10/02(Sun) 23時半頃
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>>51 イワセに…?
[イワセ…確か赤毛のオリジナルのことだったはずだ。 その彼に目をあげた、ということだろう。 赤毛の言葉からではことの全容はわからなかったけれど]
…。
[赤毛に近づくと、彼のあたまにそっと手を伸ばした。 なんと言葉をかけて良いかはわからなかったけれど、こういう場合、ネクならきっとこうした気がして…]
>>53 うん、大丈夫だよ。 …大丈夫だよ。
[16番の言葉に小さく笑んで、うなずいた]
(55) 2011/10/02(Sun) 23時半頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/10/02(Sun) 23時半頃
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―地下2階 廊下― [皺のついたシャツのボタンをはめなおす。 シャツの袖にはほんの小さな血染みが着いたけれど、 よく注意して見なければわからないほどの本当に小さな点だ]
――……
[“コーダ”がどうしていたかは知らない。 一度首筋に沈んだ指は、けれど結局それ以上締め続けはしなかった。
扉を開けて廊下に出て、歩く。 重く暗鬱な世界、息苦しさは変わらない。
ぼんやりと思うのは―― “どちら”も息苦しさをもたらすものだ、ということ]
(56) 2011/10/02(Sun) 23時半頃
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……ごめんなさい
[リーネの声>>52に、小さな声で謝罪する。]
もう、イワセは起きないんだって。 壊れてしまったから、駄目なんだって。
[ホリーの手が伸びれば、目を細めて、わらった。 へらり、と何時も通りの、笑み。]
だったら俺は、知りたいんです。 なんで、イワセが壊れてしまったのか。だれかが壊したのなら、だれが壊したのか。
[その理由が、自分にあるとは知らないで。 言葉を、紡ぐ。]
みなさんは、……イワセを壊した人、知りませんか
[笑みを浮かべたまま、問うた。]
(57) 2011/10/02(Sun) 23時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/10/02(Sun) 23時半頃
セシルは、コントロールセンター方面へとむかえば、黒田の姿があっただろうか
2011/10/02(Sun) 23時半頃
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ん
[>>53血を出していないかと聞かれ、頷く。 手の平を見やれば、赤で染まってはいたが、 それはネクのものであって、自分のものではない。
>>57小さな謝罪には、目を伏せたっきり。 “いたい”部分を見たくないのもあったが。]
いわせ
[まだ、彼の死体は見ていなかったが 壊されたと聞けば、ぴくりと身体が揺れて。]
しら ない
[それでも、知らないことには、答えられないのだけれど。]
(58) 2011/10/02(Sun) 23時半頃
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>>57 …。
[イワセを壊した人が誰なのか…そう問う赤毛に、静かに首を横に振った。 それからリーネやニックに知っているかと視線を送る]
…とにかく、ネクとちるはなのこと…他の人にも知らせたほうが良いよね。
[そうは思うものの、リーネも、赤毛も、ニックも…ここに置いていくのはなんとなく心配で。 少しだけ、彼らを順番に見てためらった。 けれど、今はじっとしている場合ではないような気がして]
私、皆に伝えてくる。
[そう言って、クロは当直室を出た]
(59) 2011/10/03(Mon) 00時頃
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―B2F/廊下―
[コントロールセンターを出ると、セシルの姿が見えた。 辺りにクローンの姿が見えない事を確認し、駆け寄った]
ちょっと聞きたいことがあるの……。 きてもらっていい?
[誰が来てもよく見え、反応しやすい廊下の隅へ誘った]
ドナルドもヤニクも殺されてた。 私はクローンの誰かがしたんじゃないかって思ってる。 一応聞くけど、あなたがしたんじゃないよね?
[声を潜め、セシルの反応を見逃さないようじっと見ながら尋ねた]
(60) 2011/10/03(Mon) 00時頃
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クロとリーネはだいじょうぶ。 よかった。
クロ……ひとりで? だいじょうぶ?
[こわい、予感。 だって、こわすひとがいるのは本当のこと。]
……行っちゃった。 ここにいれば、その内みんな来るかもしれないのに。
(61) 2011/10/03(Mon) 00時頃
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イワセ……あげた!? どうして……なんで、そんなこと……っ! そうならないように…… 守ろうと、思って…… 僕は…… 僕達、は……っ!!
……どう……して……
[また、守れなかったのだろうか。 ネクは壊れ、赤毛も目を失い。 ただただ仲間を守りたい一心でその手を血に染めたというのに]
(62) 2011/10/03(Mon) 00時頃
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―地下2階 廊下― [コントロールセンターから出てきた黒田がこちらへ駆け寄ってくる そういえば岩瀬と蝦江が死んでから、 非常用転送装置の確認はしていなかったが、 変わらず動いていないだろうことは察せられた]
……何人になったらここから出られるのか。
[頷き返し、廊下の隅へと向かいながらぽつりと零れる呟き。 潜めた声の問いかけに、ちいさく笑った。 “自分”が彼らを殺すとしたら、動機はなんだろう]
ああ……そうか、 ここから出る為に、殺すってことか。
[ゆるく首を振って、そんなことはしていない、とそう示す]
(63) 2011/10/03(Mon) 00時頃
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まも……る? どうやって?
[ニックは、「まもる」方法を知っているのかな。 わたしはもう、だれもこわされたくないの。**]
(64) 2011/10/03(Mon) 00時頃
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岩瀬も蝦江も殺したのは“彼ら”だろうね。 2人とも殺害される理由は充分にある。
――でも、誰が殺したか、 そんなことを知ってもどうにもならない気がするよ。
それを知って君は何が出来ると思う?
[見つめる瞳をゆっくりと瞬きながら、見返した]
(65) 2011/10/03(Mon) 00時頃
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大丈夫、だよ。
[16番の言葉に微笑で応えながら部屋を出る。 直前、ニックの声>>62が聞こえ]
……。
[その言葉から何か感じ取ったのか、一瞬だけ振り返り、そのままその場を後にした]
(66) 2011/10/03(Mon) 00時頃
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[セシルのこぼした呟きには肩をすくめるだけ。 予想以上に転移装置の定員は少なかった。 一体この病院に勤めていた者は何人だったのだろう。
問いかけに返る笑みは小馬鹿にする様なものに見えて、赤い唇が小さなへの字を作った]
違うのね?ありがとう。 ここから出る為にもあるけど、何か恨みでもあるかもと思って。
[力の抜けた素振り。疑う気にはならなかった]
うん、理由は想像できる。
[こちらをじっと見るセシル。 睫毛がパチパチ動くのについ、見惚れる]
(67) 2011/10/03(Mon) 00時半頃
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できること、色々あるじゃない?
犯人捕まえればこれ以上人は死なないかもしれないし。 殺しちゃえば転移装置動くかもしれないし。
[首を傾げ、セシルを見返した。 そのしぐさは16番のものと似ている事に本人は気づかない*]
(68) 2011/10/03(Mon) 00時半頃
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[リーネとクロの回答に、そうですか、と小さく呟き。 情報が得られないようであれば、クロの後をついて、部屋を出ようかと立ち上がりかけた時。]
……ニック、さん?
[その言葉>>62に、動きを止める。]
そうならない様に、って 俺の目の事、ですか?
[頭の中の“はこ”の中、全てのぶひんがきれいにはまって行く様な、そんな、感覚。]
……俺の、目 イワセの、くろーん。……壊れてた、イワセの目
[小さく、呟きながら。 そっと手を、ニックに伸ばす。]
……僕達、って、誰ですか? 守る、って 何から、……どういう、
[真っ直ぐに、青墨の隻眼を彼に向けて。*]
(69) 2011/10/03(Mon) 00時半頃
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─ B2F廊下 ─
[岩瀬について廊下に出る。
やはり、自分の身体がどうなっているのかが気になって、そちらへ行ってみたいと言ったろうか。]
あ、誰か蹴りやがったな!?
[胸の上で手を組まされ、雨宮の上着を掛けて貰ったはずなのだが。
誰かが蹴ったか躓いたかしたのだろうか。
損傷が少ないぶん、まるで廊下で、寝相悪く転がっているようだ。]
……ははっ。
…………。
[笑い飛ばそうとしたが、無理だった。]
も、いいです。
別んトコ行きましょう。
― 少し前・コントロールルーム→地下二階廊下 ―
[不意に腕を引いたのがいけなかったか、倒れかかった蛯江の肩を空いた手で支える。]
おっと、危ね……ッと、悪りィ。だいじょぶか?
なァんて、死んでんのに、危ねェも何もねェけど。
[顔を覗き込み、動揺した様子に瞬いた。どうかしたか、と首を捻る。]
そォいや、まだあの転移装置、動いてねェのな。
俺らが死んで、人数は減ったハズだが。
もしアレを動かしたくて殺してンなら、まだ犠牲者は出ンのかねェ……。
[そちらの方を見やって、ぼそりと。]
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[唇がへの字なったことには気付かないまま、 そう、意識はどこかまだ上の空にあって]
恨み、か。 確かに、蝦江くんの言葉は、余り好きではななかったな。 自分の汚い部分を見せ付けられるような気は、していた。
[恨み、ふとそれに反応して、言葉が零れた。 雪織へ零された言葉は、音にしなかっただけで、 自分もきっとどこかでそう思っていたことだ。
語り口はただ穏やかだ。 微笑を湛えたような口元のまま、 投げた問いに返る彼女の言葉を聞いていれば、表情は消える。]
(70) 2011/10/03(Mon) 01時頃
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ま、他のがどォしてンのか、ちィと見にいこうぜェ?
おっかねェユーレイ、かァ。
ユーレイらしいユーレイつったら……、
やっぱ生きてるヤツの耳元でなんか囁く、トカ?
[発想は割と貧困である。
そのまま先に立って壁を抜けようと、壁に向かって空いた手を突き出してみる。やはり抵抗はなくて、指先は壁にめり込むようにすりぬけた。]
お、便利だなァ、コレ。
[ドコ行くか、と傍らの相手を見やり、蛯江の望むまま、廊下の方へと。]
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[眉根の寄せられた、少しだけ悲しげに。 首を傾ける仕草には既視感がある、 彼女と同じ者はまだここにあることを思い出す]
随分簡単に殺すなんて口にする。 ……こんな所に閉じ込められた、せいか?
[そしてもう一つ、思い出したこと。 やはり簡単に 殺す、と脅しの言葉を口にした人]
そういえば散花くんは――……? 剥き出しの刃物を持ったまま、歩いてたけど。
[明らかに様子がおかしかった、 散花はいまどこにいるのだろう、どこにいるにせよ、 “ここ”から逃れられはしないだろうけれど]
(71) 2011/10/03(Mon) 01時頃
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