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だぁって、未練なくなっちゃったもん。
[強くなる片手の力に、またぼやけていた体が元に戻る。
不安そうな声に、楽しくなっちゃってくすくす笑い。
未練なんてもうないし、この胸の中で消えられたら綺麗な最後だと思う。
セックスは今まで触れてこなかったから未知すぎて分からないし、キスはもうしたし。
強いていうならもう一度食べたいけども、それを叶えたら本当に消えそうだ。
涙のあとを残す顔で、彼の胸から顔を上げて]
だからさ、もっと一緒にいたいって。
ちゃんと思わせて。
[いま、残ってる欠片は、それしかない。
だから、と。
脅しにしては奇妙なセリフを、笑いに混じらせて口にした]
[脅しの笑みはくすぐったさに歪む。
次いで、首に走る歯形の痛み。
く、と喉の奥で嗤った]
痛いよ。
[彼の前髪をつかんで首から離し、優しく注意する。
それから、髪は離さないまんま喉仏に唇を寄せて。
唾液の甘さが残る舌で形を確かめて、ごり、と噛みついた。
歯が、ぬぷりと皮膚に食い込む]
……そんなにひどいことが好き?
[期待の宿る目に、呆れたふりをして笑って。
あんまりにも可愛いから、剥き出しにされた額にキスを贈った**]
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[ぱちっと 目を瞬かせる (97) 2014/11/25(Tue) 02時頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[もし 彼が楽曲の歌詞を知っていたならば (100) 2014/11/25(Tue) 02時頃 |
[歌は終わらない。
こんこんと湧き出る泉のように
愛を、哀を、夢を、絶望を
勝利を、希望を、喜びを、悲しみを
正しい旋律に、溢れんばかりの情を乗せて
うたはおわらない。
永遠に]
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[ラルフと一緒に聞きたかった] (115) 2014/11/25(Tue) 08時半頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ
(116) 2014/11/25(Tue) 08時半頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ 湯がある方の 階段綺麗 (117) 2014/11/25(Tue) 09時頃 |
[
未練。残る未練。それを思うと、胸に刺さる棘が痛くなる心地がする。
それを上書きするのは、
食いつかれる感触に息を詰めて、ディーンは眉を寄せる。
思い出すのは、彼が腹の肉を噛んだときの熱と、ぎざぎざの傷に触れたニコラの手の感触。]
――…………。
[あさましく、腹の中をぶちまけたい。
臓物だけでなく、その更に奥にあるものも、全て。
しかしそれでもし彼が満足してしまったら?
残るかけら一つなく、この手の中から消え失せてしまったら?
薄く開いた唇は物言わぬまま閉じ、ディーンは言葉の代わりに、息を吐く。視線だけは、ニコラから逸らさぬまま。]
メモを貼った。
うん、心配だね……
[ゆっくりと頷く]
シメオンは……ディーンには会わないの?
[姿は見える。
話もできるけれど、伝わってない気がしてゆるりと首をかしげ。
立ち上がり、どこかへと向かう姿
[どこからか歌が聞こえるけれど、それよりは。
聞きなれたフランシスの子守唄が聞きたくて。
フランシスたちの傍に戻ったときには、フィリップも弔いを済ませていたようだ。
フランシスがフィリップへと歌うのを聞きながら、
安らいだ表情で、瞳を閉じる**]
メモを貼った。
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[まだ低くなり切らない 掠れた声が (131) 2014/11/25(Tue) 13時半頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ
(132) 2014/11/25(Tue) 13時半頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[フランシスが手伝いに行こうとするのを (136) 2014/11/25(Tue) 14時頃 |
[歌は、かわらない。
まるで天上の調べ
透き通るように
それでいて柔らかに
深みと奥行きのある声音は
トレイルだけが奏でる事の出来るもの
地を這う有象無象のたてる騒音も
ここには無い
次元の違う世界に、トレイルは存在する。
故に、姿を見る事が出来るのは
同じ世界を知るものだけ。
声は響く。
全てに平等にまたたく
天上の星の輝きのように]
[花弁がきらきら砕けて。
そのまんま全部砕けちゃってもいいってくらいの自暴自棄。
きっと来世はもっといい子に生まれ変わって幸せな月の国で愛されて暮らすんだって。
だから君らもさっさと殺して殺されてしまえって
嗤って、あてつけまじりに抉った目玉。
それでもそのあてつけよりも
ただ会いたいって思いが上回ったから。
幸せだって思いたい君に愛されたいって
粘土味の欠片をかき集めて
こぼれるものをせき止めて。
固めた欠片で君に会いに来た。ただそれだけ]
怖い顔。
[ざり、と。
ざらつく舌でディーンの額を舐めて、眉間に寄った皺をなぞる。
見つめてくる両目は、卵に閉じ込めたものよりもずっとずっと綺麗。
奥でくすぶる強請る色、それに目を細めて。
あんまりにも幸せだから、このまんま残った欠片も全部全部あっちに返そうかと思うし
きっとそうできたら、とびっきり幸せなまんま消えられるのに]
……捨てイヌみたい。
[可愛い、可哀そうな目をしてみる彼へ、ちょっと困って笑った]
[歯に残る、噛みついた感触。
口にするとそのまんま夢の世界に飛び込んでいきそうな、快感に近いおいしさ。
クリームを食べているような柔らかな肉の記憶を思い、唇を舐める。
それでも、彼が置いて行かれる子供みたいな顔をするから。
彼を残していけないと、そう思ってしまう。
彼の口をなぞって、笑いながら舌を人差し指と親指で摘まんだ]
自分は置いてったくせに。ずるいなあ。
[彼の返事を邪魔しながら、彼を批判して。
指を離すと、よしよしと頭を撫でてあげた]
メモを貼った。
[誰もいらない
何もいらない
種を繋ぐ手段も
曇りつつあるシノワズリも
この声さえあれば。
それでいて、悲しみの響きにのせる
本物のように、郷愁混じった色は]
[誰彼問わず涙を誘う
万一
その歌を
聞くものが居ればの話]
……捨てイヌ、じゃない。僕は、
[
幸せにしてくれるなら、誰にでも尾を振ってついていくことが出来る。
それとは違う、とディーンは緩く首を横に振った。
それから、そのまま続けそうになった言葉に羞恥を覚えて、先を飲み込んだ。
どうせ消えてしまうならばもう一度、肉を食い破られたい。
ちりちりと身を炙るような願いのまま、離れていくニコラの唇を見つめる。しかし、もう食べられてしまって、彼を一人にするわけにはいかない。
置いていかない、と、約束したのだ。]
…………ごめん、なさい。
[舌を抓む指が離れて
舌の上に、まだニコラの皮膚の感触が残っている。
ディーンはごくりと唾を飲み込んで、頭を撫でる手を掴む。
離れたばかりの人差し指の先を咥え、指の腹を舌で舐めて、ほんの僅かに噛みつく。
目頭が熱い。
残るひとかけらさえ消えてしまって、それでも彼と共にいられるのだろうか。ずっと前に聞いたことのある歌声が、不安を煽り立てる。]
――…………。
[ニコラの人差し指を離して、ディーンはニコラの両肩を掴む。
ぐっと後ろに押し倒すようにして、自分より大きな身体の上に馬乗りになった。
貧弱な身体は、跳ねのけようと思えば容易に出来るだろう。
ディーンはニコラの顔をじっと見下ろす。
それから、自分がされたように、しかし傷つけないように加減をして、ニコラの喉に噛みつく。
柔く噛んで、離して、再びニコラの顔を見下ろした時。
ディーンの頬に、目から溢れた透明な雫が伝い落ちた。
戸惑いがちに、大きく息を吐く。
苦しい。]
メモを貼った。
[バーナバスが、ノックスの名前を出す。
それに対するフランシスたちの反応にゆるりと瞬き]
……フランシスたちに危険がなければいいけど。
[ニコラやトレイルを失ったノックスがどう動くのかなんてわからず。
喪失の痛みを抱えているであろうノックスを思う。
けれど、嘆いている彼はみたくはないから、居間に向かうことはせず。
彼もまた、どこかで幸せになれればいいのに、と思う]
メモを貼った。
メモを貼った。
[醜いものは捨て去った
汚いものは、置いてきた
美しいものだけに囲まれて
光の中で、美麗な音を奏でる]
[音はいつしか、Requiemに変わっていた**]
メモを貼った。
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[ルーツが狩るだ 守るだ聞こえれば (176) 2014/11/25(Tue) 22時頃 |
メモを貼った。
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[フランシスからジャムの音が聞こえれば (180) 2014/11/25(Tue) 22時頃 |
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