25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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[――――りん。
微かな鈴の音を立てて
顔を上げる。]
…―――届いていたなどと
思っては、いない。
死しては
手、伸ばすも 叶わぬ …
執事見習い ロビンのただ傍に立ち、あちらを*見やる*
望みはひとつ
願いはひとつ
二つ心抱いたなら――
[薄い唇から、うたを零すは主持つ花]
ふぅん
飛ぶ白鳥すら
あの高い嶺には届かないんだ。
[複雑な色帯びて呟くのは冬の蕾]
誰なら、届いたんだろうね。
[傍らにある法泉の
手を取り指を絡めて寄り添う。
遠く、現世を見遣る瞳は雪空の色
何時しか、気付けば其処にあるべきレンズが無かった**]
……わからない。
……死者にはもう、遠いことだ。
[俯いて、思うは何か。]
――――― …
[言葉は、少なく。
もののためしか、
高い位置で自分の髪を結い上げる。
鈴が、鳴る]
似ないね。
……そうしても、白い鳥は変わらない
[鈴の音に、思うた事そのままひとつ。
見遣る先
広がる不信]
…―――― そうか
[手を話せば、
まとめていただけの髪は
するりとほどけた。]
…そう、変わるはずも
ない な
変わりたかった?
[僅かに、首を傾ぐ。
レンズ無くとも、瞳は焦点を定めて]
……―――
…己は、己であろうと。
[一度だけ視線を合わせる。
それから、誰かを探すようにさまよう]
死してなお?
己とは存外にあやふやなものだよ。
……死者の先輩として言っておくけど。
[硬質な声音。
冬の蕾は咲かぬまま、一夜先に此処にあり]
ふたつ心生まれれば
身はひとつ
引き裂かれ
望み叶わず、破れ散る
[散った花が詠う]
――――っ、……
[眉を寄せた。
紫苑色がつり上がる。]
ふたり、 いたのか。
ひとつの、からだに。
…そんなことが……
[―――声。
それから、
常世ではない鈴の音。
白い鳥は独り堕ちる。
混乱と混沌の中
独り]
――――…
…朧さま
……―――華月
かげつ、 …っ
[手を伸ばしても、隔たりは彼方だ。
りん、と鈴が啼いて
俯いた顔を髪が隠す。]
否
ひとつ、身に 二つこころは
いれられぬ
駒鳥は落ち、花が咲いた
其れが私
[花が謂う]
ボクを殺したのは、噂だよ。
多芸は多才じゃない
それなのに
あの時は、未だ花は選ばれていなかった
それなのに
[臥せっていたあの日
微かな期待打ち砕かれて、冬の蕾は行き場をなくしたと]
[ぽつり。
首を振って、傍らの主に身を寄せる]
……いまは、二人でひとり
寂しさは此処に
淋しさは此処に
埋めてくれるのは、主さま
それから
新たな私が、現世に。
[冷たい色の瞳は、ゆっくりと閉じる。
応接の間に、
手を伸ばせば鍵盤が触れる
それでも、生者に音は届かない]
[諌められれば、やがて洋琴の音はぷつり途切れる]
……主さま。
[困ったように見上げて**]
[狭間に呼びかけるこえ
主の傍から、そちらへ
意識を向ければ気配は傍に]
……嗚呼、思い出した
昨年喰われた……明の
[そう聞いたのは霞の月に。
今時の幽霊はあれほど存在感あるものかと謂ったのを覚えている。
ふ、と自らの手に視線を落とした]
[呟きは揺らぐ。
狭間からうつしよへ
届くとも解らず。
まどろむように、意識はまた
温もり求め、主の傍**]
…―――
…華月…
[―――――紫苑色が揺れる、揺れる。]
己は
何も、…
……っ、
[何も知らないで。
何も。何も。
ロビンの声が聞こえても答えられない。
射落とされた鳥は
きつく眉を寄せ俯いた。
――――りん、と
重なるように
鈴が
*鳴った*]
私の声が……聴こえるのなら
其れは生者としてはおかしな事
[白い鳥の視線はあちらへ。
答えが無くとも冬も花も気に留めず
現世留まる亡者を見る。
己の投げかけた言の葉は、
思うよりも随分広がったようだった。
主の傍にありながら、彼らの様子が手にとるように見える
ここは、狭間]
黄泉が手折りた 花ひとつ
うつつの月に 迷い染まる
あちらの虎鉄と謂う花も
……同じ?
[呟きはあやふや
彼については、人食いの花は聞いて居らず]
[主に何もできなかった己は―――なんて、無様な生贄だと。
すまない、と幾度目か謂って。
ふいに、聞こえたのは蝶の声]
――――…飛ぶ
[俯いていた鵠が
少しだけ、顔を上げる。]
…飛びたい…な…
[鈴の音に、重なる。]
[漸く眸が常世と現世の狭間を映す。
ロビンの声が聞こえ]
…己たちの、こえが
聞こえる…?
[呟く。
そういえば、虎鉄は――最早あるはずのない場所で鵠の名を呼んだ]
どうして、…
簡単なことじゃないか。
[素っ気無い少年の硬質な声]
彼は……
多分もう一人も
生者に非ず
……そう謂う事。
嗚呼、この声も届いてしまうかな。
ボクは少し喋りすぎだ。
[―――触れたときの冷たい手。
思い出す。生けるものではあり得ない。]
…――――死んでいる、…
[そっけない声に対する答えは、殆ど吐息混じりで]
[吐息混じる声
答える硬質な音に艶混じり]
迷い迷うて ゆく先は
秋の心 のみぞ知る
愁い帯びて
誰ぞ元へ 迷い込み
降るは いくよの
涙あめ
[節つけて、囁きうたう]
――そう謂えば
主さまを、引き裂きはしたものの
喰らって居らぬ。
私も、彼らも
どれ程、腹が減って居るやら……
私はもう
感じぬけれど
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―B棟、刷衛の部屋―
[小さな小鳥が探すを知らぬ ...は布団の中で眠れぬ時を過ごした 夜が明けたなら 絵画彩るカンバスと筆 絵具と共に運ばれようか]
アイツなら、泣いてるんだろうな。 ちゃんと看取ってくれたかな。 優しいもんな、アイツ。
[錯乱もせず 否、ある意味で錯乱しているのだろうか 悲しげな眼は けれど泣くには叶わず 探されるを知らぬまま 学友の鳥の唄を念う]
(279) 2010/08/07(Sat) 23時頃
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“あかい”月 “あかい”まんまる “しろい”鳥 “あわい”椿 描かなきゃ。 刷衛との約束だ。
[寝台を降りイーゼルを立て 大きなカンバスを掛けて向かう 見えぬものを描き記す けれどもそこに冬はない 冬は既に描かれている]
………ロビン。
[それは傷んだ桜の髪に それは違和産む下腹部に 躯に散った花弁の“あか” 己の指先でなぞり 短く甘い息を吐く]
(283) 2010/08/07(Sat) 23時頃
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