1 とある結社の手記:6
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人
狼
墓
少
霊
全
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/02/25(Thu) 04時頃
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手紙はいいものです。 縁がない人にはとことんないものですが。 退屈に見える私の仕事の、唯一の安らぎです。
たまには書かないと、文字を忘れますよ。
[冗談めかしてから、ふとサイドボードに目を留めた。 はて、この相手は破壊的味覚の持ち主だが、酒はイケるクチなのだろうか。]
私への気遣いでしたら、ありがとうございます。 どうですか、気晴らしに一杯。 氷も雪も幾らでもありますからね。
[胃が燃えるような度の高い酒精でも、氷や水で割ればまろやかになる。]
(570) 2010/02/25(Thu) 04時頃
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[キャサリンの言葉を聞いた。理由を知る為に付いていく。]
…あ。
[気付けば車椅子を押していた。]
(571) 2010/02/25(Thu) 04時頃
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出来たら、ウェーズリーさんに配達してほしいんだ。 あんまり急がないから。花を育てるには、まだまだ早いしね。
ウェーズリーさん、仕事熱心だからね。 おまかせしたいな、と思ったの。
手紙もさ、イケメンの郵便屋さんに運ばれた方がいいかなって。
[くすり、と笑った。]
フィリップか…さっき広間に行ってたかなあ。 ん、お酒?いけるよー。ぐいぐいと。
(572) 2010/02/25(Thu) 04時頃
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―自室―
[ハンドリムを回す手の負担が軽くなった。けれど手はそのまま。 自室に入ると、少し腕を伸ばして電気をつける。 まだ脚の震えは止まらない。 部屋の真ん中で車椅子を止めると、手で脚の震えを止めるように。]
どうして―――だと思う?
[まずは一つ問う。 その問いは、自分自身に問うように。 だから、彼が答える前に次の言葉を。]
…………だから。 好きだから、フィリップのこと。
十年以上想ってきたんだよ。 あんなことくらいで、すぐに嫌いになれるわけがない…!
[車椅子を回転させ、彼に黒檀を向ける。]
(573) 2010/02/25(Thu) 04時頃
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なるほど。 では相棒に任せず、私が責任を持って お預かりをしておきますよ。
[それは、二人揃ってここを生きて出ようという、約束にも似て。 受け取る手は、ガラにもなく感激で少し湿っていた。 配達鞄に、大切そうに仕舞いこむ。 黒の二通が人狼に届いた後の、最初に仕事になるだろう。]
では、どうですか。 いえ最初は飲んでないとやっていられなくて……。 いつも一人寂しく手酌なんですけどね。
[少しだけ、と言い置いて。 ピッパが部屋を去る頃には、ほろ酔い気分で舌も幾らか滑らかになっていることだろう。**]
(574) 2010/02/25(Thu) 04時頃
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フィリップ、私に言ってくれたよね。 死ぬなんて言うな。生きろって。 ―――絶対に生きろって。
この言葉あったから、私は生きようって思った。 生きなきゃって思ったんだよ。
それなのに、フィリップが身代わりになるなんて……
許せなかった。哀しかった。悔しかったよ。 嫌いになろうって思った。
でも、できなかったの。
(575) 2010/02/25(Thu) 04時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/02/25(Thu) 04時頃
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私、自分で思ってた以上に、フィリップのことが好き。
フィリップが私に嫌われたいのは分かった。 私のこと嫌いなのも分かった。
でも、死なないで。 傍に居てくれなくていいから、死なないで。
(576) 2010/02/25(Thu) 04時頃
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私よりも先に、死なないで…!
[ハンドリムを一度大きく回す。 手を離しても車椅子は進み、フィリップの前へ。 そして、膝にしがみつくように、腕を回した。]
(577) 2010/02/25(Thu) 04時半頃
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[「生き残れますように」という願いがこもった、その手紙。 ありきたりな茶封筒だけれど、大切な。
ウェーズリーが鞄に仕舞いこむのを見ると、微笑んで。]
だよねー、素面じゃやってられないよ、こんなこと… とはいえ、お酒飲む暇もなかったなー、最近は。
[少しだけのお付き合い。 だが、投票用紙をまだ提出していなかったので、あまり長居はできなかっただろう。ひと時だけ、月と雪を見ながら酒を嗜む。**]
(578) 2010/02/25(Thu) 04時半頃
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漂白工 ピッパは、病人 キャサリンは大丈夫かな、とふと思い。
2010/02/25(Thu) 04時半頃
漂白工 ピッパは、病人 キャサリンのドナルド疑いは何とかできないかなーとか思っている。
2010/02/25(Thu) 04時半頃
漂白工 ピッパは、鳥使い フィリップの事も少し気にかけた。
2010/02/25(Thu) 04時半頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/02/25(Thu) 04時半頃
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―キャサリンの部屋―
[暗い部屋へと入る。キャサリンが電気をつけ、部屋の様子があらわになる。どこも造りは変わらない――それが最初に持った感想だった。]
…そうか。
[一つ目の問い。これは以前から薄々感じていた。だからこそ舞い上がった過去があり、そして墜落した今がある。]
俺は…死にたかったわけじゃない。死ぬのは御免だ。でも――。
[息を吐く。彼女の思いの大きさに眩暈がする。膝にしがみ付いた腕をそっと外す。]
(579) 2010/02/25(Thu) 04時半頃
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…ごめん。
[謝り、キャサリンを抱き上げた。目の高さが合う。]
…ごめん、死にたいわけじゃなかった。俺は自分が生きるため大事なものを捨てるのだけは出来なかった。ベネット、ドナルド。そして何よりも――。
[黒檀を見つめた。]
お前だけは、絶対にここから生かして出してやろうと思った。
[集会場に閉じ込められ、人狼騒動に巻き込まれた自分が拠り所としたのはこの人だったが故に。]
…だけどな。疑えなかったんだ。ドナルドも、マーゴも…ラルフも。だから、ああするしかないと思った。
[抱きかかえた背は、軽く儚い。]
悪かった。焦っていた。お前がヤニクを人狼だといった時…俺には、お前が人狼に襲われる姿しか想像できなかったんだ。だから…。
[死に急いだのは、彼女の死をこの目で見たくなかったから。]
(580) 2010/02/25(Thu) 04時半頃
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[ふわり、身体は少しだけ浮いて。 気付いたら、いつしか触れようとした瞳が同じ高さに。 背に回された腕の力、その強さが彼の想いだったと悟り]
―――一緒に、生きよう?
[どうしたら、共に生きられるか。 答えは分かっている。 嫌いだからという理由では疑わない。 明日の朝日を見れることができたら、彼と話をしよう。]
少しだけ……わがまま。
[そう言って、細い腕をフィリップの首へと回す。 そこには、知りたかった世界が眼下にあった。*]
(581) 2010/02/25(Thu) 05時頃
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