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![]() | 【人】 店番 ソフィア わたしに できることは (21) 2010/07/09(Fri) 02時半頃 |
![]() | 【人】 店番 ソフィア オスカーも…… (22) 2010/07/09(Fri) 03時頃 |
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![]() | 【人】 店番 ソフィア[もう叶わない願い。 (24) 2010/07/09(Fri) 03時頃 |
メモを貼った。
![]() | 【人】 墓堀 ギリアン―墓地― (25) 2010/07/09(Fri) 06時頃 |
![]() | 【人】 墓堀 ギリアン[オスカーの墓は既に掘られていて、その墓石を用意する。 (26) 2010/07/09(Fri) 06時頃 |
![]() | 【人】 墓堀 ギリアン ――……そうがぁ。 (27) 2010/07/09(Fri) 06時頃 |
![]() | 【人】 墓堀 ギリアン[と、そんなことを呟いてる時に、既にまた訃報が届くだろう。 (28) 2010/07/09(Fri) 06時頃 |
![]() | 【人】 墓堀 ギリアン ん?ペラジー、どうしただ? (29) 2010/07/09(Fri) 06時半頃 |
![]() | 【人】 墓堀 ギリアン[それはピッパがいればそちらにも視線を向けて……。] (30) 2010/07/09(Fri) 06時半頃 |
『だいじょうぶ?』
[ふとかけられた声に驚いて振り向くと、幼い頃の自分が不思議なものを見るような顔で自分を見あげていた]
『あたし、アイリス。
お姉ちゃんは?』
………アイリス。
『えー、お姉ちゃんもアイリスっていうの?同じだねー!』
[わあい、と無邪気に喜ぶ自分が、はにかむ。
エプロンドレスに飛びついて、抱きついて]
『ねえ、これだあれ?』
[幼い頃の自分が不思議そうに指さしたのは、地面に倒れた自分とそれを抱いて守るように横になる兄と、冷たい目をしたソフィア]
………
[驚愕の表情になって思わず幼い自分を抱き寄せ、無理矢理顔を背けさせる。
まるで彼女を守る母親のように]
『お姉ちゃん?』
……お姉ちゃんのお友達と、お姉ちゃんの大好きな人だよ。
『ふうーん』
[あまりよくわからない風の相槌に思わず苦笑した。
そのうちソフィアが静かに去り、二つの遺体だけが残されて。
ようやく小さな自分を手放し、倒れる二人に近づいた]
……触れねーわな。
…馬鹿兄貴。しくじりやがって…
[知らず自分の胸倉をぎゅっと掴む。
幼い自分がその傍で同じように蹲り、二人にひょいひょいと触れた]
『あれ?どうして触れないの?』
[ふふっと笑って頭を撫でた]
『ねえ、お姉ちゃんの好きな人って、どんなひと?』
うーん。
…きっと、アイリスと同じひとだよ。
『えー!?じゃあお父さんとお兄ちゃんとお母さん?
やだー!お姉ちゃん、お父さんとお兄ちゃんとお母さんとらないでね!』
[さっきは同じだと喜んだのに。今度は顔をしかめて嫌がった自分が、一瞬理解出来なかったけど。
口を尖らせて項垂れたのを見た時、じわりと胸に広がる感覚で理解した]
『あたしの本当のお父さん、もうおうち戻ってこないんだって。
だからお父さんとお兄ちゃんとお母さんが、本当のお父さんみたいに戻ってこないの、やだもん』
[自分が葬られていくのを、主人が気丈に振舞うのを、静かに見守る。]
…違うよ、ギリアン。
それはギリアンが優しいから、でしょ?
それとも、ギリアンが…神様だったのかな?
[くすくすと鼻先をくすぐるような、そよ風。]
……大丈夫。とらないよ。
『ほんと?ほんとに?』
ほんと。約束する。
[ね、と小指を差し出した。
屈託なく指切をして喜ぶ幼い自分をみているのが切なかった]
ねえ、アイリス。
お兄ちゃん、優しい?
『うん、あんまりおしゃべりしてくれないけどやさしいよ。
こないだあたしんちの前の木に登って降りられなくなって、怖くて泣いてたら、お兄ちゃんが来て助けてくれたよ』
『あとね、村の子にいじめられてたら、お兄ちゃんが来ておっぱらってくれたし、それからね、おやついっぱい分けてくれるの!
こないだお父さんに怒られた時、あたしが悪いのにお兄ちゃんがごめんなさいって言ったからお父さんが許してくれたし
あ』
[次々と兄のエピソードを披露してくれる自分を微笑ましく見つめていたら、突然振り向いて立ち上がって満面の笑顔を見せた。
何かと思って見つめ駆けていく先を見ると、二人の中年の男女が立って手を振っているのを目にした]
『お父さん!お母さん!』
『さ、もういくよ』
『うん。お姉ちゃんばいばい!』
[父と母は幼い頃の自分にとっての姿で。
まっしぐらに自分めがけて走ってきた娘が愛しくてたまらないという様子で、父が抱き上げ彼女に告げた。
母はその様子を微笑ましく見守り、そして視線をこちらへ向けて優しく]
『あなたはお兄ちゃんと一緒にゆっくりいらっしゃい』
[と言って、二人の後を追うように消えていった]
母さん。
[3人が消え、自分と兄の亡骸が残る広場の一角に、ただぽつりと一人残された]
……そうするよ。
[涙が頬を伝う気がした*]
メモを貼った。
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― 工房 ―
[屈んで、床の感触を確かめようと触れてみた。けれど埃に塗れた床は何の感触も返さず、男の手は深く足元に沈み込んだ]
……奇妙なものだ。
[最後に作業を終えた時のままに、工房はあちらこちらに道具や材料が転がっている。
使い込まれ、大切にされた道具。
けれどもう、その慣れた感触を味わうことは出来ない]
――。
[手のひらを摺り抜けるのは、未練か。
どこか透明感のある表情をして、男は一通り工房を見て回った]
![]() | 【人】 歌い手 コリーン――墓場―― (31) 2010/07/09(Fri) 13時半頃 |
![]() | 【人】 歌い手 コリーン 残りの時間は好きな、事を……。 (32) 2010/07/09(Fri) 13時半頃 |
……
[何かが聞こえたように、男は顔を上げた。途切れてしまったと思っていた繋がりから、声が聞こえてきたようで]
――そうか。
兄貴も逝ったか。
[兄が死んだという言葉。何を聞かされたのか、男の唇が歪んだ]
しようがない兄貴だ。
[言って、髪の毛を掻き上げる。
何者にも触れられやしないというのに、己に対する動作は自然に通る]
――。
[最後に何を言われたのか、瞑目して撫でるように頬から斜めに払った]
何のしがらみもない。
肉も、生命も、信仰すらも。
[工房をぐるりと見回す。鬱蒼とした慣れた息遣い。
例えこの姿になっても何かを感じ取れるようで]
――これは未練じゃない。
そんなものでは、ありえない。
例えもう――こいつらが僕を必要としていないとしても。
なら――
[忌々しげに顔を抑え、表情を顰めた。込み上げる感情を抑えて、細かに震える。男は暫く、独りでそうしていた**]
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[どれだけ泣いても、もう頭を撫でてくれる手はない。 (33) 2010/07/09(Fri) 14時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルん、しょ… (34) 2010/07/09(Fri) 14時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルバカだね、セシ兄。 (35) 2010/07/09(Fri) 14時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルごめんね。 (36) 2010/07/09(Fri) 15時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[やがて、空が白み始め、日の光が差し込む頃。 (37) 2010/07/09(Fri) 15時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル…ギリさんに、また、お願いしに行かなくちゃ。 (38) 2010/07/09(Fri) 15時頃 |
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