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![]() | 【人】 理髪師 ザック[温い風が吹き抜ける道で、目の前にあるのは雄大な青と白と緑だけ。] (10) 2012/08/14(Tue) 02時頃 |
![]() | 【人】 手伝い クラリッサ― 翌朝・宿泊所自室 ― (11) 2012/08/14(Tue) 02時頃 |
[抱きついてきた弟
ずいぶん小さいな、と一瞬感じて、それから、自分が大きくなったのだ、と苦く思う。夢ならば、こんなところまでリアルでなくてもいいのに――と。
それでも、むすっとした顔でちらと見やって。]
バカってなんだよ、バカって。
僕みたいな頭脳明晰な兄貴なんか、世界に二人といるもんか。
[髪の毛を、くしゃくしゃと荒っぽく撫でてやった。*]
[それから、オスカーとは何かまだ話しただろうか。
じきにシメオンが戻ってきて
お帰り。そうそう面白いものなんて、ないだろう?
せいぜい卓球台とか、ああ、旧式のゲーム、とか。
[時代遅れの宇宙人を打ち落とすゲームかなにか、
この手の古い旅館には、なぜかあったりするものだ。]
ああ、そうだ――、
[ペンを返してやろう、とポケットに手を入れて。
ふれた感触に、眉をひそめた。
いや、なんでもないよ、とその場は曖昧に笑った。]
― ゆうべ:風呂場 ―
[脱衣所で一人になったときのこと。
先刻拾った万年筆に、目を近づけて呆然と。]
……有り得ない。
[さっきつぶやいたばかりの言葉を、もう一度。
ワインレッドの万年筆には、金があしらわれている。
昔、宝物にしていたもの。
祠の前にお供えして、それっきりなくなったはずのもの。
そして、キャップには小さく ―― R・Bと刻まれていた。]
メモを貼った。
なんだよこれ、どういうわけだ。
僕はうんと壮大な夢を見てる……ってわけ?
[「…頭痛がいたい」と呟きながら、頭を抱えた。
部屋に戻れば、混乱しながらもそれなりに楽しく過ごした。
オスカーと昔みたいにゴミ捨て当番のじゃんけんをしたり。
床で寝ようとするシメオンを、「布団で寝なよ」と引っ張ったり。
そうして結局、今日も早くに寝てしまうことになるのだった。]
― 深夜:大部屋 ―
[真夜中、誰かの声がした。
夢うつつに目を開ければ、間近には少年の白い顔
どこか、現実味がなかった。
聞こえた言葉はひどく子供らしからぬもの。
いわゆる、遠縁の親戚の「大きくなったわねぇ」とは全く違った、慈愛溢れる響きに満ちているように聞こえた。
…まるで、本当にずっと見守ってきたかのような。]
[髪に触れる手を感じ、またうとうとと瞳を閉じる。
聞き覚えのある名前。なくなった像。お供えした万年筆。
見る夢は、懐かしい九尾の狐の神様のもの。]
……しめお、さま。
[うんと小さな頃のように、嬉しげに笑った。
伸ばした指先は無意識に、頬を撫でる手の袖をつかむ。
重ねられる謝罪、それだけはどうしても頭にこびりついて。
眠りに落ちる間際まで、何度も耳に響いていた**]
……バカと天才は紙一重って言うでしょ。
変だとは思ってたけど、ここまで捻れてるとは思わなかったよ。
[
10年間あれだけ揺らめく思考の中で反復した、言いたかったこと、がうまく言葉になってくれない。
かろうじて、父さん達は元気か、なんて質問はしたけれど。
あとはもう一度、主張しておいた。]
僕が僕だってわかったんなら、遊んでよ。
まえみたいにさ。
メモを貼った。
[そんな主張の間に
結構広いと思ってたけど、何もなかった?
[後悔のないよう声を掛けて、絶妙のタイミングで席を外した彼は、もしかしたら二人の間に縁があるのを悟っていたのかもしれない。
何故だかは、わからないけれど。
おかえりと笑った顔は、今までと比べ晴れやかだっただろう。]
― 少し前:オスカーと
僕は天才のほうだろ。どこからどう見ても。
[これだけは譲れなかった。
身を離す弟の姿には、ん、と顔を覗き込んで。]
父さんたちは、うん、元気にしてる。
僕は、いまは一緒には住んでないんだけどさ。
おふく……母さんは、園芸に凝っててね。
こないだ、山のような薬草茶が送られてきて、閉口したばかりだよ。ああ、あれ、持ってくればよかった。劇的な美味しくなさだった。
[あえて、家族を昔の通りの呼び名で呼んだ。]
[遊んでと言われた
いいよ。オセロに将棋、チェス。……何にする?
こういうとこになら、借りられるやつがあるでしょ。
[どれも、自分が得意だった遊び。
昔みたいに、勝負を挑むような表情をしてみせた。]
ね。……オスカー。
[不意に名前を呼んでみたくなった。
用だったわけではないので、問い返されれば、しばらく返答に困って。]
…僕が勝ったらさ。さっきの鼠、さわらせてくれる?
[わりと大人気ないことを言ってみた。]
メモを貼った。
[まるで、オスカーの前では十年前のラルフを演じるように。
あえて子供っぽい言い回しを使ったり、沢山喋ったり。
本当はこちらも、聞きたいことならあった。
夢でもいいから会いたい、と思ったことも数知れない。
――僕のこと、恨んでるか?
その一言が、どうしても口に出せなかった。
名前を呼んだときも、続く言葉が出なくて。
肯定されたら、と思うと、続きは声にならなかったのだ。
眼前の、何も変わらぬように見える弟を前に、眉を下げた。**]
―深夜―
[寝る前は楽しかった。
結局ゴミ捨てのジャンケンは1(1:オスカーの勝ち 2:負け)だったけれど、勝敗なんてどうでもいいのだ。
目の前にいる兄は10年経った姿でも、生きていた頃を思い出せた。
27歳になった兄を見れて、わいわい騒げるだけでも嬉しかった。
幸せを実感することが生きている時にはなかったからこそ、そんな時間が幸せだと思った。]
……やだな、
楽しすぎて怖いって思っちゃうのは。
[また『夢のような』体に戻り、消える事。
楽しい気分であの世へ行けたらと考えていたというのに
いざ楽しくなってしまうと、それが嫌だなんて贅沢だ。
こっそり抜けだした廊下、昨晩と同じく輝く月灯りの下で、まだ実体を保っている掌を透かして。
少年の泣きそうな顔は月だけが知っている。
今夜も何かに怯えて、しばらく寝付けなかった**]
メモを貼った。
メモを貼った。
―夜のはなし―
[まだ天才だと言い張る
そっか、よかった。
お酒飲み過ぎて肝臓壊してないかちょっと心配だった。
僕が成人したらやるって言って全然飲ませてくれなかったっけ。
[だからかわりに大好きなつまみばかり食べていたのを思い出す。……生きていたら今頃父と夜な夜な飲み交わしていたのかもと遠い目をして。
母の新たな趣味を聞けば、けらけらと軽く笑った。
きっとそんなものを持ち込まれたら、まずいと知っていても飲んだはず。]
一緒じゃないって事は、兄ちゃんは今一人暮らし?
どうせ自堕落な生活送ってるんだろ。
[今の職業を聞けば、なるほど兄ちゃんすぎると心の底から納得しただろう。]
ちょっと、それ全部兄ちゃんの得意分野じゃんか。
しかも僕ブランクあるんだよ?フェアじゃない!
……麻雀とか。だめ?あ、だめだ人がいない。
[ゲーム等で鍛えられた渋い遊びだけはまだ勝ち目がある気がして、無茶ぶった。
けれどここにあるとは思えなかったし、まあ、冗談。]
ここに移動する前に遊べたらよかったのにな。
どっちが先に、僕らの基地に辿り着けるかの勝負。
[ラルフが外での遊びに付き合ってくれた時、
いい場所見っけと、勝手に兄弟の秘密基地認定した場所があった。10年越しではこれも無茶、だからやっぱり冗談だけど。]
……ああでも、兄ちゃんと喋ってるだけでも、僕は楽しい。
ずっと話したかったんだ、兄ちゃんと。
[あれこれ並べた後へらりと笑い、結局そんなことを言う。]
[
特別だと言ってくれた、この時まで取っておいてくれた、名前。
今ではその特別がどれだけ嬉しく喜ばしい事か、湧き上がる気持ちが教えてくれる。
他者としても弟としても、やっと呼んでくれた。
楽しげに笑みを浮かべたまま、じいと次を待ってやったのだけれど、続いた言葉はなんとも簡単に叶えられるお願い。]
勝ちの景品がわりがそれだけ?
別にいいけど……モフがまた遊びに来てくれたら。
[相変わらず動物に避けられがちらしい兄が微笑ましく、にんまり笑って答えた。
さて、その勝敗はどんな遊びで決着付けるのか。]
―朝のはなし―
…………ねむ、ぅ……。
[半身を起こし、寝癖で跳ねた黒髪を掻く。
結局どれだけ眠れたやら、しばしばする目を軽く擦って
ついでに大あくびも零して、もう見るからに寝不足だ。
怖くて寝付けないついでに、何か言いたげだった
本当にいつ『落ちた』のかわからないほど寝た記憶がなかった。
もっとちゃんと寝なきゃとも自分でわかっていつつ。
頭が寝たまま布団の上をぼんやり眺めていれば、
おはようと言わんばかりに、白い鼠が歩み寄ってきた**]
メモを貼った。
―昨夜 大部屋 戻って来た後―
ん……? なんじゃ、全く。
[なんでもないと曖昧に笑うラルフ
[そうして深夜まで、何事も無く過ごす
少しだけ二人に遠慮しながら、それでも三人で雑魚寝する新鮮さに楽しそうにしていたことだろう
布団のふかふかさには戸惑ったりもしたけれど]
……
[そして小さな頃のように笑い
寝ぼけていた、覚えているわけが無い。
思いながらも、その後中々眠りにつけずにいた*]
―翌朝―
ぁ……
なんで、無い……そんな筈、は
[気付いたのは翌朝、布団から起き上がった時だった**]
―――村 道―――
…ふふ、今まで連れ出して貰ってばかりだったけど。
今度は私が亀君を連れ出すんだね。
[隣村への道を歩きながら、楽しそうに笑う。
ザックから一方的に言い渡された手伝いの話。
亀吉に伝えたら、それなら一緒に行くと言う。
置き土産に落とし穴を掘って来たと聞いたなら、今どきひっかかるひといるのかなぁと意地悪く言ってみたりしただろう。
ちなみに胸の子犬は亀吉に向けてずっと、主人に近づくなオーラを放っている。
時々、さり気なく、前足によるてしてし攻撃を繰り出しながら。]
――――あ。団野さん?
[ふと、前方を歩くたまこに気付き声をかけた。]
もしかして、団野さんも頼まれましたか?隣村のお手伝い。
実は私もなんです。
差支えなかったら、一緒に行きませんか?
メモを貼った。
メモを貼った。
![]() | 【人】 捜査官 ジェフ……ま、いいか。 (12) 2012/08/14(Tue) 14時半頃 |
[自分の荷物――ぱんぱんに膨れたスポーツバッグを持ち、
道を行く途中。]
あっ、あなた…ゆりさん、だっけ。
ん、そうそう、あたしもお祭りの手伝い頼まれたの。
隣村まで一緒にいきましょ!
[声をかけられ、振り返る。
続き、そこで認めた女性の名を記憶の中から掘り出した。
どこかで彼女がそう呼ばれていたのを耳にしていた故に、ゆりの名と顔は承知済み。]
[勢い良く頷き返してから、
ついでに亀吉にの方へも視線を向けて――]
あららら、まあ……、
[亀吉への犬の前足てしてし攻撃、
面白そうにその光景を見守るうち、]
あっ、バス、きた。
乗ろ、乗ろ!!
[すぐ先のバス停に、バスが停車する。
隣も経由する路線のバスのはずだ。*]
―村道―
[村道を行く。
この辺りまでは来たことがあるが、結局村から出た事はない。
時折ステップを踏むようにして先の方まで歩いては、周囲を見渡したりした。]
連れ出される側になるのもいいな
何があるのか、分からないから面白い
[童、子供の好奇心は不安などを上回ってしまうものだ。
犬のてしてしには、3回に1回くらいのペースでひょいと持ち上げて報復活動を欠かさない。]
![]() | 【人】 捜査官 ジェフ……ああ、勘違いしないでくれ。 (14) 2012/08/14(Tue) 17時半頃 |
![]() | 【人】 読書家 ケイト―昨日・自室― (15) 2012/08/14(Tue) 19時半頃 |
![]() | 【人】 聖歌隊員 レティーシャおまつり? へー。 (16) 2012/08/14(Tue) 19時半頃 |
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