88 吸血鬼の城 殲滅篇
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[周りに、他の討伐隊メンバーの姿は無い。どうやらはぐれてしまったようだ。]
この場所はまだ来たことがないようですね。 部屋の形からして、塔のどちらかのようだ。
[がさがさと紙の束を取り出し、見取り図とスケッチを指でなぞり確認する。]
(26) 2012/04/30(Mon) 01時頃
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―19研究室→16. 2階と3階をつなぐ螺旋階段―
このフロアには浴室があったはずなので…誰か、隣に飛ばされたのか…それとも、呪われし者の仲間か… 物理的な相手なら、私単体で乗り切るのは厳しいな。どうしたものか…
[考え込んでいるうちに、「もしかして坊っさんか?」との声と共にいきなり扉が開かれる。]
―――――うわっ……!!…… あ……え………ドナルド…様。 ……良かった。はぐれてしまったかと思いました。 [あからさまに安心したように胸をなでおろす。]
(27) 2012/04/30(Mon) 01時頃
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[少し動いたおかげか意識は大分はっきりとしてきた。]
………?
[ぼんやりとしていた時には気づかなかった物音、気配を感じたような気がして警戒を強める。 気配の元を探ろうと、目を閉じて耳を澄ます。 あの男――ヘクターのような禍々しい魔力は感じない。 それでも警戒を緩めずに気配のする場所へと続く扉へと意識を集中する。
味方とは限らない。 もしかしたら騎士であるヒューかもしれないし、それ以外にもこの城を守る人物がいるのかもしれない。]
どなたか、いらっしゃるのでしょうか。
[目を開けて、浴室へと続く扉へ向かってそう声を掛けた。]
(28) 2012/04/30(Mon) 01時頃
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―― 地下聖堂 ――
[眠る女の魂が薔薇の花束に包まれる。
ヘクターの使役する影が運んできた薔薇の花はあの時と同じ色か。
高貴な香りを纏う花弁がふわ、と揺れて――]
――…ン、ぅ
[夢現の頼りない声が吐息と共に零れた]
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[浴室を出て、脱衣所でバスタオルを探す……が。 どうやら、女性が使っていた浴室なのだろうか。 やたらと甘い匂いがするような気がして、気恥ずかしい。
あまりジロジロ見ないようにしながら、 やっとのことで探し当てると、身体と服を拭いて。 血が浴槽で洗い流された剣も吹いた。
そして、はっと、気づいたように革袋を開ける。 薬のふたはしっかり閉めてあって、見た限りではまだ使えそうだったが、 なにぶん水没させてしまったのだから、不安ではある。
と、そこへ聞き覚えのある声。 返事をしようとして思いとどまる。 ここは吸血鬼の根城。知った人の声を聞かせるなぞ罠かもしれない。
警戒しながら扉を開けると、エリアス>>28の姿を認めた]
(29) 2012/04/30(Mon) 01時頃
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[ひょっこりと顔を出し、螺旋階段の部屋を覗き込む。 >>27じたばたしているムパムピスの姿にきょとんとして、それから破顔し]
……おう。無事っぽいな、良かった。 何か知らねえが、 あのケッタクソ悪ィオッサンに飛ばされたらしい。
他の奴らは見かけなかったか?
(30) 2012/04/30(Mon) 01時頃
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[立ち上がると、紙束をまとめ、ベルトに留め付けた。 空いている木箱の中身を確認したりと、一通り中を捜索する。]
弓矢や剣は得手ではありませんし。 特に使えそうなものはなさそうですねえ。
[持っていって使えそうなのは松明くらいだろうか。 それよりも外に出られなければ意味がない、と一つだけ存在する分厚い木の扉に手を掛けた。 鍵は掛かっておらず、あっさりと扉は開いた。]
(31) 2012/04/30(Mon) 01時頃
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[外は夜闇に包まれていた。 眼前にはうっそりと城壁が聳え立ち、背後の出てきた方を見れば塔が立っている。 湖面は闇に沈んでかすかな水音のほかは何も聞こえない。]
ああ、ここは南東の塔だったんですか。
[随分と遠くに飛ばされたものだ、と呟く。 それにしても城にいた時間から考えると、まだ日の暮れる時刻ではないはずだが、それほど長い間気を失っていたということだろうか。]
(32) 2012/04/30(Mon) 01時半頃
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―16. 2階と3階をつなぐ螺旋階段―
今覚醒したばかりなので、まだ状況は掴めていませんが… 私は無事です。特に何か異変に巻き込まれた感覚もありません。 ドナルド様は、お怪我などされませんでしたか?
他の方は…わかりません。 貴方が初めて再会できた仲間です。 [ドナルドの様子…特に不自然な変化がないかをじっと見るが、すぐに安全そうだと判断して普段通りの笑顔を向ける。]
(33) 2012/04/30(Mon) 01時半頃
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[ヘクターと名乗るあの魔人は、昔討伐された吸血鬼で間違いないのだろう。 一度滅びてなお復活したのだとしたら、これ以上望むものはない。 だが問題は彼がどこにいるのか分からないことだ。]
……別れたのは好都合、と考えた方がいいのでしょうかね?
[そんなことを独り言ちながら、城へと向かった。**]
(34) 2012/04/30(Mon) 01時半頃
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ま、考えても始まらんな。 手近なところから行くか。
[意識を澄ませば、人間共の動きはそれと知れた。 近くにふたつの気配を察知して、唇を歪ませる。
身体を闇へと溶かし込み、 生きた闇そのものとなって、図書室へ、 そして研究室へとじわり流れ込んでいく。]
(35) 2012/04/30(Mon) 01時半頃
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[目の前の扉がゆっくりと開き、警戒しながら中から出てくる人物を見据える。]
…ジェフリーさんでしたか。
[何故か濡れているジェフリーが出て来た。 開いた扉の先に視線を投げると浴室である事が確認でき、濡れている理由を察する。]
どうやら飛ばされてしまったみたいですね。 ここの窓から確認しましたが、ここは3階のようです。 窓が下に二つ見えましたから。
[痛む身体に足取りは重く、窓の側から浴室へと近づくのも億劫だ。]
ああ、それと。 外には簡単に出られそうにもありませんね。 この城の周りを霧が囲っています。 …まるで、夜みたいに黒い霧が。
[逃さないと言わんばかりの霧に昏い気持ちになりながら、そう告げた。]
(36) 2012/04/30(Mon) 01時半頃
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[>>33 一生懸命に喋る様を暫く観察して どうやら変わった事はなかったようだと結論付け、 それからその内容に思い切り顔を顰め]
怪我はなかったが…、また濡れ鼠だ。 酷ェ目にあったぜ。
そっか…。 ……まずは他の奴らを探して、城門に向かってみねえか。 ――嫌な予感はするんだが、 どうなってんのかちゃんと確認しねえと…。
(37) 2012/04/30(Mon) 01時半頃
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[聖堂の中央に横たわる女の睫が震える。
一拍置いて深紅の双眸が同じ色の花を映した。
はたり。
瞬きをするは状況が理解できぬから。
黒犬が残したあの薔薇は
ドナルドの刀子が散らしたはず]
[ゆっくりと身を起こし
貫かれたはずの胸に手を宛がう。
傷はない。
纏うドレスも破れてはいない。
腕に負う傷も
脚の火傷も跡形なく消えていた]
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エリアスか? 君は……本物だろうな。
[訊いても仕方のない不安を口にして、 同じように窓側に近づいて外を眺める]
なるほど。確かにそう簡単には出られそうもないな。
[城内はあちこちに掲げられたランプやシャンデリアの灯りで 困るということはなかったが、外は暗闇が広がっている]
……君は、他の部屋はみたのか? 他の連中は?
[自分のこと以外はさっぱり状況が掴めなく、質問をする]
(38) 2012/04/30(Mon) 01時半頃
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― 研究室(19) ―
[忍びやかに滑らかに、闇は扉に這う。 隣の部屋にいる人間は、ふたつ。 漏れ聞こえる会話に表面をさざなみ立たせ 笑いの波動を形作る。
――― これは良い。頃合いの獲物がいる。
闇は影へ溶け込み、 二人が移動するならばその後を追って 襲いかかるに相応しい機を待った**]
(39) 2012/04/30(Mon) 01時半頃
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[それに伴い女を苛んでいた痛みも消えて
ぼんやりと自らが死んだと知る]
此処は――…?
[辺りを見回すがこの場所に覚えはない。
会いたいと願った主の姿も其処に無く
不安げな表情が過ぎる]
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その、ケッタクソ悪ィオッサンとやらがこの城に巣くう真の主…なのでしょうね。
か弱い女性の姿を模したアヴァロン伯と異なり、明らかに高い攻撃力とそれに見合った性質を持ち合わせているように思えました。
ドナルド様の提案は、私も思うところでした。 外に出れば援軍も頼めますし、はぐれた仲間も… [言いかけたところで急に言葉を切る。 背後…今まで自分が居た研究室の方向に、強い違和感>>32。しかしそれはすぐに溶けるように消えて行った。]
―――ドナルド様………何があるかわからないので、剣に属性を付与させて頂きます。 暫くは術を切らさないようにして、移動していきましょう。 [手早く聖別付与の呪文を唱える。なぜか研究室の方向を気にしているが、闇はすっかり影と同化していた]
(40) 2012/04/30(Mon) 02時頃
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…同じ事を貴方にもお聞きしますよ?
[不安に思う気持ちは分かる、なので疑われたショックなどは感じない。 続く質問にはゆるりと首を横に振り。]
私もついさっき目を覚ましたところなので、この部屋以外は何も。 他の方を探した方がいいでしょうか? 一応、入口も確認したいとも思いますが…。
[この霧では入口を確認したところで無意味かもしれないが。 霧を創り出したであろう男を思い浮かべる。 飛ばされる直前に魔法を放ち、避ける事すらせずに受け止めた男。 自分の無力さに歯噛みするしかなく。]
…私は置いて行ってくださっても構いません。 魔法は全然効きませんし、身体を打ったせいか動くのも痛いのです。 足で纏になってしまうと思います。
[申し訳なさそうな表情でそう言った。]
(41) 2012/04/30(Mon) 02時頃
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ムパムピスは、もう一度、杖を強く握り締めた。**
2012/04/30(Mon) 02時頃
[不安と寂しさを紛らわすは薔薇の花。
香りに包まれているうち
此処が怖い場所でないと思えるようになる]
聖堂……?
[燭台の淡い灯火を頼りに
自身の居る場所にあたりをつける]
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私は本物だ。 といっても証明など出来やしないのだけどね。
[そう答えて、肩を竦める。 ヘクターはこの状況まで予見して、飛ばしたのだろうか。 いずれにせよ、敵ながら見事なものだと思い、 そう思うことに苛立ちが募る]
そうだな。 正直……あの男を一人で手に追えるとは限らない。 いや、全員の力でも無理かもしれないが……。
かつてあの吸血鬼は討伐隊によって討伐された。 それは間違いない事実だ。 だが、どうやってか復活している。 それが奴の力を証明している気が……な。
[ことによると力が増しているかもしれないが、 その疑念まではエリアスには伝えず]
(42) 2012/04/30(Mon) 02時頃
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[置いていってもいいと言われて、難しい顔をする]
いや……一人でいれば、余計危険だ。 出来れば一緒に行動したほうがいいのだが。
[足手纏いとしても盾がわりにはなるのでは、 という思考はやはりエリアスには隠し]
とはいえ、動けないというものを、 綱を付けて引っ張るわけにもいかないからな。
[ため息をつくと]
わかった。なるべく早く合流出来るようにしたまえ。
[そう言い残すと、寝室を出て、3Fの画廊へ移動した]
(43) 2012/04/30(Mon) 02時頃
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>>40 ……まぁ、な。
[真の主、との言葉に低く声を落とす。 やがて付け加えたようにおどけて]
クレアの趣味は、よくわかんねえけどよ。 ………相当な力の持ち主なのは確かだ。
[乱暴な言葉遣い。青年期は過ぎたであろうが 壮年には遠い、逞しい男の姿。 ――それに反して纏う、ぞっとするような瘴気を 思い出し、唇を引き締める]
(44) 2012/04/30(Mon) 02時頃
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…ああ。まずはこの階を探索して、 それから城門に向かおう。 途中で誰かに遭遇するかもしれない。
……どうした?
[ムパムピスが言葉を切って振り返り、 つられて研究室の方向を眺める。
――瞬間、胸ポケットに入れた紅玉が 熱を持った気がして、眉を寄せた]
……つっ、…、…?
(45) 2012/04/30(Mon) 02時頃
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アヴァロン伯が倒れた事が復活の引き金になったなどと言う事は。 …考えても無意味ですね。 今は無事、ここを出る事だけ考えるべきでしょう。
[それが困難である事は明白であるが。 溜息をつくジェフリーにこちらは苦笑を返し。]
はい、ジェフリーさんもお気をつけて。
[彼がどう思っているかなどは分からない。 出て行く彼をそのまま見送った。]
(46) 2012/04/30(Mon) 02時半頃
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[慌ててポケットの上から石を探るが、 布越しに熱は感じられず、不思議そうに首を傾げる。 得体のしれぬ何かを感知したのか 聖別を言い出す彼の言葉に、思案しながら頷いた]
――アンタが言うなら、その方がいいんだろう。 俺は、剣は持ってねえけど…。
[ボウガンの杭と、袖に仕込んだワイヤー。 それから幾つかの刀子に呪を与えて貰い]
(47) 2012/04/30(Mon) 02時半頃
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私もこのままここに閉じこもっているわけにはいきませんね…。
[魔法が効かないまでも、足止めが出来る程度にはどうにかしなければいけない。 レオナルドに貰った薬を取り出し、怪しげなモノを見る目でそれを見つめる。]
…贅沢は言っていられません。
[レオナルドの腕を疑っているわけではないが、よく分からないモノを口にするのはあまり気が進まない。 その薬を眺めていたが、意を決して飲み干した。 薬独特の苦味となんとも言えない味が広がり、顔を顰める。 だがレオナルドの腕は本物なのだろう。 暫くすると身体の痛みが薄れてくる。]
これは凄いですね。
[一番痛みの強かった右肩を回してみるが、痛みなど感じない。 これなら動くのに支障はなさそうだ。]
(48) 2012/04/30(Mon) 02時半頃
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