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何だこれは…双六の類か?
[子供向けのおもちゃの中から、ボードゲームだった。頭の丸い棒が挿せる駒にマスそして、数字が書かれた紙束。中心にルーレットがある、畳まれた盤面を勢いつけて開くと、小物がはじけ飛んだ。
乱暴に散らばった駒の一つ、開いた盤面のとあるマスに乗っていた。駒には一本の棒が刺さっている。]
この棒は人が一人と言うことだろう。
このゲームでは棒は増えたり減ったりするようだな。
[折角だからその駒の位置を確かめるため、盤面のスタート地点から指を差しなぞることにしてみる。幾つか枝分かれはあるようだが、結局は一本に戻り進んでいく。]
ホール?この場所だけ他の道とは切り離されて周回している…。
[ゴールの数マス前に、ホールに行くと書かれたマスがあった。ホールと呼ばれるエリアは一回りできる形になっている。]
しかも、このエリアを出るためにはもう一度ホールのマスに行かないといけない。
1、2、3―5マス先にある。つまりホールから出るには、5を出さないといけないということ…。
[駒、ホールのマス、ルーレット。
その3つに対し、かわるがわる視線を向けて。]
[膝を地に付け四つんばいのような格好になりながらルーレットを回す。プラスチックの針はしなりながらルーレットの外周にある小さなポールに当たる。
パチチチチという連続音はなるたびに間隔が開き、回転の勢いは落ちていく。やがてルーレットの針は一つの数字を示した。]**
― 自宅のリビング ―
[ソファに座ってテレビを見ている。霊能者特集だ。
犯罪を追うどうのこうの。]
―― これやられてたら、逃げ場はなかったろうなあ
能力対決だ
[笑みのまま見ている。そして同時に思うこと。]
…俺の能力ってもしかして、占い師よりも、
こういう方にむいているんじゃないかなって最近思うよね
霊視かあ…
[ソファにもたれかかり腕を組みながら見ていたけれど。ふとスマホに手を伸ばした。]
そういや、―― これも一種の霊界通信かな…?
[タップしてアプリを起動すると、タイムラインを眺めた。]
― 投稿された呟き ―
>>*0
[水の入ったバケツの絵文字]
――― 笑みを浮かべたまま、*
![]() | 【人】 見習い医師 スティーブン―診察室― (68) 2014/09/17(Wed) 09時半頃 |
![]() | 【人】 見習い医師 スティーブンええ、カウンセリングをね。 (69) 2014/09/17(Wed) 09時半頃 |
![]() | 【人】 見習い医師 スティーブン―カフェテリア― (70) 2014/09/17(Wed) 09時半頃 |
![]() | 【人】 見習い医師 スティーブン[エールを飲みながら] (72) 2014/09/17(Wed) 10時半頃 |
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![]() | 【人】 見習い医師 スティーブン[おっさん臭いといわれて 確かに っとクスリ笑った] (77) 2014/09/17(Wed) 11時頃 |
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![]() |
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―娼館の廊下―
[自分の生きる世界には場違いな程に明るく、白い光が浮かび上がる。スマホ。いつ切れるとも分からぬ力で動いて居る。私は一度廊下に出る。]
廊下なう。
[呟きを一つ落とすと、部屋に入る。部屋の中には、メアリーと共に花を捧げ持つ姿絵。絵を挟んで来た本を取り上げると、一編の詩を読んだ。]
やわらかいいのち
X
あなたは愛される
愛されることから逃れられない
たとえあなたがすべての人を憎むとしても
たとえあなたが人生を憎むとしても
自分自身を憎むとしても
あなたは降りしきる雨に愛される
微風にゆれる野花に
えたいの知れぬ恐ろしい夢に
柱のかげのあなたの知らない誰かに愛される
何故ならあなたはひとつのいのち
どんなに否定しようと思っても
生きようともがきつづけるひとつのいのち
すべての硬く冷たいものの中で
なおにじみなおあふれなお流れやまぬ
やわらかいいのちだからだ
[出会った人々を思い出す。懸命に、生きるいのち。
いつか再び、*会う事を夢見て。*]
メモを貼った。
メモを貼った。
(アヒル)(爆弾)(炎)(バケツ)
[くすり。笑うとスマホをしまった。]
メモを貼った。
― 天国にて ―
[天国に戻ってもやる事は沢山あった。
死者がわんさかいる場所で、ありがちな名前のチャールズとダグラスという情報だけで人探しをすると言う事の無謀さを痛感した。
天国に来て暫く経った頃、天使としての仕事を言い渡された。
地獄は毎日責苦である意味それが仕事だったけれど、天国は天国でずっとのんびり…というわけには、私にはいかないみたいだった。
純白ではなくて血に染まったような羽の色は今でも大嫌いだ。]
…くっ、めげそう。
[それでも、言伝を伝えるためにと思えば ―― 人探しを再開する。]
― 天国にて ―
[随分と違う人にあたってしまったけれど、ようやくサイラスの父親らしき人を見つける事ができた。天国にいても彼は白衣を着ていたから、もしかして、と思って声を掛けた。]
あのー…すみません。
ダグラスさん、ですか?
えと、その、えーっと怪しい者じゃありませんよ?
[手をぶぶんと振りながらも、大人相手に少ししどろもどろ。
でも、少し先生と雰囲気が似ている気がしたから、]
息子さんに、サイラス…って名前の方はいましたか?
[と、落ちついて聞く事ができた。]
― 天国にて ―
[ダグラスの横には、彼よりも若い女性の姿。奥さんかな?と思ってついちらちら見てしまう。2人で天国に咲く花や野草の話をしている途中だったのか、籠には薬草らしき草が詰まっていた。]
その、…少し狭間の世界に行く仕事がありまして
そこでお会いしたんです。
あなたに、言伝を――…と。
[そしてダグラスに
― 天国にて ―
[ダグラスはその言葉を聞くと涙を流していた。
その泪の理由は私には全部は理解できないけれど、サイラス先生がとってもいい子だったっていうのは教えてくれた。ダグラスは医者で仕事が忙しくて、でも、疲れて帰って来るとサイラスが美味しいご飯を用意して待っててくれた事が嬉しかったんだと。
けれど、――― それから教えてくれたのはロストチャイルド事。]
…、そっか。
だから、サイラス先生は…
ダグラスさん、でも安心して。
サイラス先生はいい奥さんを貰って、
今は立派なお医者さんをしているわ。
ここに来るのはきっと、うーんと後の事になるはずよ。
だから、それまで見守っててあげて下さいね。
[ね、と同時に天使スマイルを決める。]
メモを貼った。
メモを貼った。
― 天国にて ―
[それから、少しだけサイラス先生の事を訊いた。
それでダグラスの横に、若い女の人がいるのかが解った。
死んだ時期が、違うからだと。]
…、お酒はー 飲んでものまれるな、ですよ。
[大切な人を失った反動なのだろうか、と、思う。
だけど、その矛先が子供に向かうのは、ちょっともやっとしてしまう。]
それじゃ、私はこれで。
…ちゃんと伝えましたからね!!
[さようなら、と手を振ればダグラス達の元から去っていった。**]
― 天国にて ―
[チャールズ、それから神父、という情報での人探しも続けられていた。グロリアから彼への言伝は貰ってないけれど、友達の天国での彼氏になるかもしれない叔父様を人目みないわけにはいかない、という乙女の野次馬根性が後押しした。]
[そして、何人目かの…何十人目かのチャールズ神父で、ようやく合う事が出来た。]
メモを貼った。
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