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[ラルフは静かに、息を吐く。
……きっと、あの男の纏う空気は、
ドブの底で生きてきた生き物には、清すぎるのだ。
(そう、それに触れるには”手遅れ”なまでに。)
冷めた目で”アリス”を見てから、
ただ、白兎と女王を見届けている。
たんたんと、場を見続けている。]
[白兎が落とし穴をつくると、
その中に落下していくアリス。
鏡の国がどのように始まるかしらないが、
随分とらしいじゃないか、なんて肩を竦めた。
隣で、李の小さな感嘆の声が聞こえた。]
[指差し、落ちていく
アリスを追いかける兎なんて、斬新だコト。
[そういいながらも、ラルフも気紛れについていく。]
せめて薔薇の中じゃなきゃいいね。
[そんな言葉が真実になるのは、
そんなに未来の話ではなく
ふわりと高所から落下したならば、
そこは黒薔薇の園だった。
最初から身構えていたこともあり、
落下自体は失敗せずに、そのまますとんと降り立つ。
(もしかしたら、三月兎を踏んづけるなんてことが
あったかもしれないが)
それから、その場から少しだけ離れて。]
『……覚悟は、出来てるんだったよな。
"アルヤス"。
…………、おわらせてくれ、よ。』
[そう云う、白兎の仕草はひどく緩慢で
ひどく、辛そうで。
ラルフはその時初めて、
「この劇、趣味悪いな」と、小さく呟いた。
こんな胸糞悪い体験をするからには、
「彼ら」は生きて帰ればいいと思う。
こんな冷たい場所で、終わってしまわずに。**]
【人】 会計士 ディーン ――……黙れ……! (55) 2015/06/30(Tue) 10時頃 |
【人】 会計士 ディーン[吐かれる悪態>>47には、返す言葉も無い。 (56) 2015/06/30(Tue) 10時頃 |
【人】 会計士 ディーン["魔法"であれば、扉をもってして逃げおおせてみせただろう。 (57) 2015/06/30(Tue) 10時頃 |
【人】 会計士 ディーン[はくり と、空を食む。 (58) 2015/06/30(Tue) 10時頃 |
だーってこれを見届けに来たんだろ。
俺も、あんたも。
[ ひょいと踏み出した一歩。”次の句”
僕のロングブーツと一緒に 扉が作った闇に溶ける。
どーせまた落ちるんじゃねーのとは 思っていたけど]
うっわ、可愛い耳して えげつねーのなぁ。
[茨の生け垣に すと、と降り立って
薔薇園で棘にヤられてる姫を見りゃあ、危機感というよりはこんな場所に落とした彼の趣味に感心した。
(手前にもにたよーなブツが付いてる事はあえて無視だ。)
いやまあいい。
僕はそんなことよりも、更に趣味の悪い奴が居るって事を
忘れるべきじゃなかったんだ。]
ぅげ、!!!! っは。
[真上から両肩に乗る”何か”
痛いよりも先ず衝撃に襲われて、微かに前につんのめる。
ひょい、と ”それ”は 僕の肩から軽快に跳ねて
すぐ隣に華麗に着地しやがった。]
…………………。
[怒りだとか呆れだとか色々通り越して、コメントに困る。
ぱんぱん、ぱんぱん、両肩をはたいて
肩口をちょいっと引っ張って足跡の有無を確認。
それから漸く出た言葉は ]
なー、にゃんこちゃん。お前、ともだち居ないだろ。
[そんな歳に見えねー、でけえ、と揶揄ばかりされる目を
横一文字にほっそーくして 長い尻尾をはたいてやった。]
それでも尻尾がぷらーんぷらんしてるなら、先っぽを右手でギュッ。**
[同じ場所から落下したなら、落ちるところも同じだろう。
――というわけで、李の肩を踏んで見事着地したラルフは
うげ、とか、は、とかいう兎を無視して
とんとん、とブーツの底を鳴らしている。]
同じところにつったってるアンタが悪い。
[そう言ったところ、ともだち居ないだろ、
というお小言が返って来たので肩を竦める。
数年前に裏切りましたが何か。]
[大きな瞳をうっすーく横一文字にして
こちらをねめつける様子にしれっと無視を決め込んでいたら
ぺしりと尻尾をはたかれた。
少しだけ痛いのが不思議。
続けざまに先っぽをぎゅっとされれば、]
! っ、も、う、それどこじゃないでショー
見届けるんじゃなかったんすか?
それとももっぺん耳攻められたいの?
[びくっと背筋を震わせながらも、
戦いの方を指差した。]
[鏡が罅割れる音が響く。
何が起こっているのか、
この血の香りが濃い薄暗い薔薇園では
はっきりとは見えなかったものの
アルヤスの髪がふわり、小さなランプの火のように
白金の色を取り戻すのを見た。]
――あ、 あれっ……
[ぎらり、煌めく鏢には見覚えがある。
俺の武器じゃん、と
歯噛みしたい気持ちを隠さずに
ぎゅうと、拳を握った。]
剣だせるなら俺の武器いらんだろ……! ずりィ…
[皿だの剣だのを虚空からとりだす姿を思い出しながら、
むう、とちょっとむくれた顔で言う。
そうしている間にも、白兎とアリスの会話は続く。
覚悟はできてるんだろ、という言葉
ラルフは静かに目を伏せた。**]
………そー… さ、ねぇ。
[ ”見届けるんじゃあなかったのか”
指し示すゆびの先。僕の意識はもんやりと霧がかっていて
返事は精彩を欠く。
あそこで行われてんのが僕に無関係だったなら
(なに、なに、きもちーの?)なーんて茶化したり
(黙れクソ猫噛み切るぞ!)なーんて尻尾をガブリする事も
もしかしたらあったかもしれないけれど
はぁ、と溜息ひとつ、 両膝折ってしゃがみ込む。
( なあ、ばからしーよなあ。 )
( 馬鹿らしい。馬鹿らしい。
妙な期待を半分なくなったあの肩にのっけんのも
妙な感情を白兎の変わらぬ表情の中に探すのも
とーんでもなく 野暮だ。)]
ふうん。 あれがアンタの武器なの。
[畜生勝手に使いやがって、なんて思ってんのかな と
視線と同じ高さできつく握られた拳
( もしも僕のが、って考えたら嫌な寒気した。)
猫を屠ったあいつはきっと 宣言通り大真面目で
猫の命をあの身に抱えて 白兎と戦っているんだろう。
こいつの意図とはかんけーなしに。]
………ははっ。
[ほんとーに、呆れる。 僕以上のばかなんじゃねーかって。
あいつが抱えてる荷物の多さも、重さも見えないけれど
その隙間に おマケみてーに
僕のいのちが乗っかってるんだって思ったら
馬鹿らしくて笑えてきた。
今更ひとっつ増えてたって かわんねーんだろう。]
[どこでも扉が出たと思ったら、今度は猫や鏡が出たり。
こんな奇妙な”戦い”は、はじめて見るものだけれど
眼前で交わされる 優しい殺気も
僕にとっちゃあ 初めて目にするものだった。
白兎の声も アリスの声も
殺意だけで相手を屠るものからは どこか遠くにある。
あの2人の合間に何があったのかは知らない。
それなのに
小さく けれど強く紡がれた白兎の言
救いを求める 祈りのように ――聞こえた。**]
[ふと、ベージュ色した三月兎の耳が
視界の端っこで低い位置にくるのを見た。
李の口から溜息が漏れる。
呆れたような虚ろな笑い声がやけに響く。
この男の内心などラルフは知らないが、
彼の命がアルヤスにかかっているらしいから
色々気が気ではないのだろうと考えた。
さきほどのぼやけた答からも、
李が目の前のやりとりに
集中を持っていかれていることは明白だ。
垂れ下がった耳を見ては、
硬く握った掌を解いて、
無言でその黒髪をわしゃりと撫でておいた。
ただの気紛れだ。]
[ふと、遠く遠くで
きらきらとハート型の光線が光るのが見えた。]
…………。でたらめだわ。
[そんなぼやきも風に消える。
今は演者や舞台に、
何の影響も及ぼす事はできない。
何を思ったって、何を言ったって――
見届ける事しかできない。**]
…空気ガ変ワッタナ。
[音が聞こえる訳ではない。
見えている訳でもない。
だけど英雄≪ハカタノ=シオ≫はクスクスと笑っていた。
黒い薔薇園での物語も割れた鏡も何も知らない。
だけど静かに呟くのだ。]
…吾ラノ迷子≪アリス≫ハ立派ナ女王にナッタカネ?
紅茶を飲む。
驚いてカップを投げた。全部塩になっている。**
[ふわり、立っていた耳は
目の前の光景と、僕の中でもやりとする澱んだモノのせいで
ゆっくりゆっくり垂れていって
その先端が隣で握りしめられた拳
僕はそんな事を気にもしていなかったし
あんまり意図して動かしているものじゃあねーもんだから
猫がその耳を見ていたこと
自嘲と不安と漠然とした恐怖を抱えて
ただ真っ直ぐに 真っ黒の目を遠くに投げていた。]
………っちょ、 何する、ん …だ。
[振り払うようでいて届かない、中途半端に上げた腕と
反射的に見上げた視界が 猫の真っ赤な目を捉える。
林檎
[ 糞餓鬼の声が谺する。
「まだ、あえるかもしれないのに、ね。」
あのひとの声がする。
「 」
アタマの上にある掌
本物はもっとでっかいし もっとあったけーし
間違うはずなんて、ないのだけど。
草の上に見えなくなった ホージ茶のさいごのひとくちが
今頃になって からだのなかから湧いてくるようで。]
…………やめろ。
[ 薄い膜を張った黒水晶を くしゃり、 歪めて
僕は赤い目から 逃げるように視線を逸らす。
抱えた膝にかぶさる指は 白くなるほどに
掴めない何かを 届かない何かを
引き留めようとしていた。]
[ 歪む目とは対照的に
目の前の2人を見つめ直した兎の顔は
口元だけがどこかわらっていて。
痛い時 辛い時 泣きてえ時は
笑ぃやぁ 楽になるのだと
持ち上がる口の端っこは 無意識のうち。*]
【人】 会計士 ディーン[あてがわれる凶刃>>66に、ぱちり。一度瞬きを。 (78) 2015/06/30(Tue) 23時頃 |
【人】 会計士 ディーン[蒼い瞳に、ただその姿を映し。 (79) 2015/06/30(Tue) 23時頃 |
【人】 会計士 ディーン[捧げる言葉は、彼にとっての"盗むべき命"の一つではなく、ただ一人の"友人"として。 (80) 2015/06/30(Tue) 23時頃 |
【人】 会計士 ディーン[溢れる血は、止められやしない。 (81) 2015/06/30(Tue) 23時頃 |
【人】 会計士 ディーン ……あぁ、しにたく ない なぁ……。 (82) 2015/06/30(Tue) 23時頃 |
[何するんだ、という制止の声は聞かない。
振り払うには中途半端な高さで留まった腕にも、
知らん振り。
淡々と見据えた黒耀の瞳には、
自嘲と不安と漠然とした恐怖が
ぐるぐると渦を巻いて、薄い膜を張って、]
[ きっと、どこかの 俺ではない誰かを見た。 ]
[やめろ、という声がして
くる、と逃げるように視線を逸らされてから
漸く、ラルフは李から掌を離す。]
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