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[扉を潜ると、まず感じるのは濃密な花の香り。
白い百合を想わせるような甘い香りに、何処か既視感を感じるも、
なぜかそれはとても良いものに思えた。
扉の内部は長い長い廊下のような場所で、
内側に壁にはいくつかの扉と、遠くの方に広間のような空間が見えた。
何気なく手近な扉を開ける。
ゆっくりと開いたその先は、簡単な応接セットとベッドが一つあった。]
ゲストルーム、なのかな。
[室内に入り、テーブルを撫でる。
女は振り返り、ヨーラを見つめて。]
せっかくだし、少し休ませてもらおうか?
[ヨーラが頷くならば、ソファに座って。
彼女を膝の上へ座るようにと、誘うだろう。]
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[紅い顔を隠すようにする彼女の仕草は、普段みれないような可愛さで、心ときめく。
彼女の問いには、くすり笑みを浮かべて。]
休めないのも、いい、かな?
[悪戯っぽく笑む彼女に、覚悟はしてるから。
思う存分愛してと謂うように、頬を染め。
彼女と共に扉を潜る。
扉の先はさらに長い廊下となっていて、さらにいくつかの扉と遠くの方には広間が見える。百合の花を思わせる爛れるような濃厚な甘い花の馨が鼻腔を擽る。
グロリアが手近の扉を開ければ、繋がれた手に導かれるようにその部屋へと――。]
[簡単な応接セットとベッドがある部屋。
生活感が感じられない部屋を見回しながら、
テーブルを撫でる彼女が振り返れば。]
そうなのかしら。
お客様用のゲストルームという感じ、ね。
誰か特定の人が住んでいると謂うよりも……。
ええ、少し休んでいきましょう。
[ソファに座る彼女に誘われるまま――。
グロリアの膝の上へと]
[ソファに座るグロリアの膝の上に誘われ、腰を下ろせば。
甘えるように、上半身を彼女の身体に預けるように。
その腕を彼女の首に回して、キスを強請る様に彼女の顔を潤んだ眸で見詰め、彼女の名を愛おしそうに呼ぶ。]
ねぇ、グロリア――…
[先ほどからグロリアに欲しいと謂われ続けられ。
女もグロリアが欲しくて――…たまらなくて。]
キスして……。
[眼瞼をそっと閉じて、彼女の口接けを待った――**]
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―― 回想・喫茶店『眠りの森』 ――
…
[イリスに触れ、抱き
眸を閉じて、眠りに落ちてどれ位経っていただろう。
疲れ果て、悲しみの淵、絶望に支配されても居たから。
…
[何時までも優しい、二人のユメを見る。]
[夢の終わりは、愛しい人の指先。
>>*3)導かれるように眸をそっと開く。]
……ぁ
[小さな喜びが口から漏れる。
夢の続きが、其処に在って。
何よりも欲した愛おしさが私に触れていたから。
目が合えば、只。
私は只、優しく笑った―――。]
【人】 楽器職人 モニカ唐突。 (50) 2010/03/29(Mon) 14時半頃 |
[私は夢を見ているのだろうか。
イリスが、イリスが、イリス、が―――。
気付けば涙が頬を伝い滴り落ちて居た。
夢でもなんでも良かった。]
[イリスと一緒に居れさえすればもう何も。
他には何も要らないから。
彼女との場面が一つ一つ頭の中で湧き上がっては
私を喜びの淵へと誘い、縛り付ける。
狂ってしまいそうだった。
だからイリスの手が。
私の首に触れたイリスの手に、力が篭っても
眸を開き、彼女を見つめる、だけ。]
[イリスを焼き付けたかった。
私だけの、イリス。
私の身体に。
私の記憶に。
そして、『私』を彼女の記憶に――。]
『嬉しい』
[朦朧とする意識の中、
イリスの頬を撫ぜようと指先を伸ばし、
言葉を一つ、囁いたけれど。
それはもう、音に成らずに唇が象っただけ。
指先も、音も、彼女には届かなかった。
けれど、イリスに焼きついた『私』は永遠。]
『愛してるよ、イリス』
[やがて私の意識は離れていく。
二人出会えた、この場所から。
大好きだった、桜ヶ丘から。
最後にイリスへ、優しく微笑みかけながら――*]
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[次に意識が捉えたのは見知らぬ風景。
天井と、続く廊下。
そして、少し離れた位置に歩む背(
…
[此処が何処だか解りはしないが。
桜ヶ丘では無い事、と。
歩む背が気になって、そっと後をつけていく。]
[膝に感じる愛しい重み。
甘える子供のように預けてくる、細くやわらかい身体を抱きしめる。]
好きだよ…ヨーラ。
[瞼が閉じられ、顔を寄せる彼女と、
深く深く繋がる様な。そんな口付けを交わす。]
――……ん、…っ。
[唾液が混じり合う水音を立てながら、銀のアーチを作って。
何度も何度も交わし合う、ディープキス。
ちらり熱を帯びた目でヨーラを見つめて。]
――貴女が欲しい、ヨーラ…。
[掠れた声で、女は囁き、その柔らかな頬を一つ*撫でた。*]
[身体が嘘のように、軽い。
私は、そう。
イリスの手で、確かに死んだのでは無かったか。]
(……?)
[思えば唐突に、恐怖が沸き上がり
立ち止まると、両手へ視線を落とす
解らない。
何処かぼやけた感覚が在る。]
[視線を前方へと戻し、
再び、後をつけはじめる。]
【人】 楽器職人 モニカ私達は全然タイプが違うけれど (52) 2010/03/29(Mon) 15時半頃 |
【人】 楽器職人 モニカ海だなんて・・・・・・。 (54) 2010/03/29(Mon) 16時頃 |
【人】 楽器職人 モニカふしぎな器。 (57) 2010/03/29(Mon) 16時半頃 |
【人】 楽器職人 モニカでも。 (58) 2010/03/29(Mon) 16時半頃 |
【人】 楽器職人 モニカ・・・・・・。 (62) 2010/03/29(Mon) 17時頃 |
【人】 楽器職人 モニカ― 桜並木 ― (68) 2010/03/29(Mon) 20時半頃 |
【人】 楽器職人 モニカあ……ちょっと、行って来るね。 (69) 2010/03/29(Mon) 20時半頃 |
【人】 楽器職人 モニカ― 自宅 ― (70) 2010/03/29(Mon) 20時半頃 |
【人】 楽器職人 モニカ……カルヴィン? (71) 2010/03/29(Mon) 21時頃 |
【人】 楽器職人 モニカ家族は? (73) 2010/03/29(Mon) 21時頃 |
【人】 楽器職人 モニカカルヴィン? (74) 2010/03/29(Mon) 21時頃 |
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【人】 楽器職人 モニカ何? やりにげ? (75) 2010/03/29(Mon) 21時頃 |
[
深い口付けに心は求めていたものを得た喜びに沸き立つ。]
グロリア……好きっ……。
[甘い水音を立てて何度も交し合うディープキスに、頭の芯はくらくらし、身体からは力が抜けて、彼女にしな垂れかかるよう。
眼瞼をうっすらと開ければ、銀のアーチが二人の間にかかり溶けて行く様が映る。]
愛して――…
グロリア……とひとつになりたい……
二人溶け合うくらいに……。
[掠れた声で囁く彼女、頬を撫でられれば身体は、その甘く切ない感触に震え。
縋るような眼つきで、訴えて。]
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[ヨーラの縋るように見つめる眸が、女の欲を刺激する。
頬を撫でる手が愛しい人を強く抱きしめ、そしてソファへと押し倒して。]
ごめん……。
ヨーラが可愛すぎて、加減できないかも……。
[熱っぽく囁けば、組み敷いた身体に覆いかぶさって。
重なり合う唇。]
……愛してる。
[うわ言のように愛の言葉を囁きながら、
その唇はヨーラの身体を滑り落ちていく。]
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