151 雪に沈む村
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──…それでも、今は。この生にも、意味はあったのだと。
生きていくという事は、全て等しく、無意味で、価値の有るものなのだと。そう思えていますから、……。
[そう思わせてくれたのは。
静かに目を伏せ、この村で過ごした二百年に近い時を思う。
忌み嫌われた事も、怖れられた事もあった。けれど、折り合いを付け、和解し、受け入れられ。今も、自分は此処に在る。
生きていてもいいのだ、そう思わせてくれたのは、何時だってこの村で共に生きていく者達の温かさだった。
そしてそれは無論、目の前に居るエリサもそうであって。
だからこそ彼は、今この瞬間も、愛おしむ様に彼女を見詰めているのだった。]
………、そう。
[ もはやお伽噺の国のように、埃被った歴史を語られれば。
じっと、冷えたダージリンを見つめる。
透き通った褐色の湖が、自分を映している。
こんなにも皺だらけだっただろうか。
彼は、皺を増やす事もなく、同じ姿をし続けて。
ずっと。ずっと。その国を。記憶する為に生きているのだろうか。
もはや――…歴史上からも消えかけているその国を。]
……チャールズ。
[発した声は、褐色の湖を小さく動かした。
許されるならば、隣の人の手を握りたかった。
けれども、……枯れ木のような手では。
なので、代わりに。呼びかける。]
私……死にたくないわ。
[愛おしむように見つめられる視線。
あと少し若くて美しければ、この胸が高鳴っただろうか。
けれども、今は……恥ずかしかった。
痩せ衰えた頬、枝毛だらけの羊毛、骨ばった鎖骨……
再び咳き込む…フリをして口元を隠した。]
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