162 絶望と後悔と懺悔と
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……、う、うん。
[僕は絢矢に名前を呼ばれて、顔をあげる。ちょっとの間ぼんやりしてたところ。>>16
血が必要そうだから、亡骸の一部だけでも持っていけば……でもそれだと足りないかも。 そう思えるくらいの深さを僕は明にーさんの傷に見てた]
(23) 2014/02/22(Sat) 22時頃
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[僕は始祖吸血鬼の亡骸に近付く。 そして手を伸ばすより早く、別の二本の腕が亡骸を運び去ってこうとした。>>18]
零にーさん……。 ―――待って、っ!
[分かってる。待てと言われて待つようなことはないって。 僕は絢矢と明にーさんの方を振り返る。ふたりとも心配で離れてられる余裕なんて、ない]
ごめん……、――…あ、でも、腕ならまだその辺に転がってるかも。
(24) 2014/02/22(Sat) 22時頃
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[――今にして思えば、
黄金の鬼に運命を歪められた子供たちの中で、
周が一番心弱かったのかも知れない。
戦い以外に生きる術を知らなかったから
その理由を失えば、容易く折れてしまうしかなかった]
[だから――誰かに必要とされたかった。
戦う理由が欲しかった。
真弓が言うように、零瑠が自分を必要としていたのなら、
甘さに付け込まれた結果、獣と成り果てたのだととしても、
――それでも良かったのだ]
[仲間達は、手の付けられない暴れ者だった自分を受け入れ
必要とさえしてくれた。
ヒーローを仰ぎ見るような憧憬の眼差し。
子分にしてくれと、慕う言葉。
寂しさを見かね、重ねられた手。
他の家族を裏切ることになっても、
自分を傍に置こうとした哀切。
欲しいものは此処にあった。
充分に与えられた。
――けれど、与えてくれた皆に、
報いることはとうとう出来なかった]
[生を擲ち死を選ぶ弱さを、疲れ果てた周は受け入れる。
昔、約束を交わした少女は、
寂しさに声を震わせていたけれど、その弱さを赦してくれた。>>*2
それに、共に在るときは常に自分の背を守り続けてくれた友が。
周が生き延びることを、誰よりも望んでくれた友が、一緒に帰ろうと導いてくれるのだから。
――きっとこれでいいのだ*]
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[それから僕は、白いコートの人が零にーさんを追いかけてくれるんじゃないかって思って、絢矢達からちょっとの間視線を外す]
――――、え?
[何かが水たまりに落ちたみたいな音が聞こえた気がして振り返った時には、もう、こうなってた]
絢矢、 なん、で
[嘘だ。こんなの嘘だ。だってさっきまでちゃんと動いてて、話もできたのに、でも、 よく考えたらまた会えた時から傷だらけで、また会ってからも色んな傷を負って、そういうの全部我慢してたはずで、
だから、おかしくならないわけがないのに。 気付かなかった? 気付かないふりしてた? ――今はそんなこと考えてる場合じゃない!]
(31) 2014/02/22(Sat) 23時頃
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…、――――ッ!!
[僕は絢矢に駆け寄って、痛みにあえいでる背中を撫でてみる。 それで駄目だったら無理にでも血だまりから引き離して後ろからぎゅって抱きしめる。
お願い、――どうか、これ以上壊れてしまわないで]
…………絢矢っ、
[いっそ、この痛みも苦しみも全部、僕が引き受けられたらいいのに]
(37) 2014/02/22(Sat) 23時頃
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[周にとって、なにが一番幸いなのか。
もしかすると、自分の与えようとしているものは間違っているかもしれない。
でも、もう、それよりも、なによりも、彼に安らぎを。
友として、彼になによりのねぎらいを。
それが、死というものであっても]
周、おでは…
絶対おまーはかえっでぐるっで信じてただ。
[周の身体が尽きれば、その魂を引き出すように手を引っ張りだして、その肩を叩き、髪をぐしゃりかき混ぜた*]
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血、を止めるってどうやって、―――おさえればいいのっ!?
[一番血が出てるところは見れば分かる。そこに手を当てて、――足りないよそれじゃあ! 僕は上着の袖をちぎって絢矢の左肩と右手首へと巻きつける。なるべくきつく]
そう、僕、だよ。 今明にーさんが助け呼んでるから……。
[絢矢の眼がこっちを向いた! 僕は笑い顔を作ろうとしたつもりだったんだけど、うまくいった気はしない。それでも絢矢に声をかけるのをやめない]
(47) 2014/02/22(Sat) 23時半頃
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―――…っ、
[僕は返事の代わりに絢矢の身体をほんのちょっと強く抱きしめる。>>48 泣いてなかったら今頃、もうちょっと楽しい話ができるくらいの心持ちでいるよ。いつかみたいに。 涙は相変わらず流れてこないけれど。
僕の左腕を撫でる手は冷たいけれど、いつかの温かさを呼び起こしてくれた。
―――だからかな、その手が離れた時、>>53 心まで凍り付いたみたいになったのは]
(57) 2014/02/23(Sun) 00時頃
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[今でも覚えている。
春、皆で摘んだ花のにおいと一緒に作った蓬餅の味。
夏、隙間から入ってきた虫と女の子たちの悲鳴。
秋、集めた落ち葉と焼き芋が焼けるまで待つあの期待。
冬、薄くて硬い布団の中でくっついていた互いの体温。
忘れたことは、一度もない。]
[醒めないで欲しいと思った夢。
取り戻したかった過去。
掴めなかった、未来。**]
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[僕は絢矢の身体が温かさを失って動かなくなっても、まだ絢矢を抱いたままでいた。
零にーさんが名前を呼ぶ声にも顔をあげられなくて、]
……… 絢矢、 アヤ、 ―――― あやめ ………っ、
[僕はいつの間にか、零にーさんが絢矢を前にして呼んでた名前を、絢矢の亡骸に向けて呼びかけてたんだ。 素敵な名前じゃないか、ねえ―――]
(67) 2014/02/23(Sun) 01時頃
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[……ふと気付く。頬が濡れてるって。 絢矢の血が飛んだのかな。それとも―――。
見上げた空には雨雲の影もない。光が、眩しい]
ね、アヤも、 ……僕に「生きて」って言って死んでくんだ。
[血の繋がりはない、けれど大切な家族だった。 なのにまた、僕の前から消えていく、なんて*]
(71) 2014/02/23(Sun) 01時頃
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[サミュエルが周へかける言葉を傍らで感じていた。
そのやりとりも、すべて。聞くつもりなどなくても、
その手は離れないのだから仕方ない。
だから]
……あなたはきっと、強くなれたはずなのに。
[同じ言葉は少しだけ、悲しげに。
少年たちに卑怯者だと言葉を投げつけたあの頃と、
零瑠を糾弾する言葉を投げた今と何の違いもない。
彼は自分がほしいものを持っていた。
“家族”を守る、力。それを行使する自由。
だから歯がゆく、だから悔しい。
当人にそんな様子が見えねば尚]
[感じる意識は、
いまある命と消え行く鼓動に向けて。
明乃進とリカルダと零瑠と――絢矢。
他の皆はみな死んでしまったのだろうことを知る。
それでも、自分の願いは姉のくれた刃という形で託せた、それは成就したのだろう。
願うべく幸いはどこにあるのだろう。
鬼とならなかった家族が皆死んでしまっては、
鬼である彼らの幸いが見つからねば、
父を殺したかった意味も、失われたに等しい。
見知らぬ人の安寧など、帝都の平穏など知らない。
――本当は、傍らに感じる彼の存在だって、生きて幸せでいてほしかった]
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― “希望”の記憶 ―
[僕が五歳になったばかりの頃――雪のちらつくある日。
これは僕らに唯一残された最後の“希望”なのだと。 そう言いながら手招きする家族に僕はやだ、って言った。
どうして。どうして家に怖い人が来ただけでそんなことしようとするの]
せっかくやくそくしたのに!
[そう、約束。 春になったらどこかに出かけよう――って。 家からもあんまり出たことのない僕は喜んで、本物の桜が見たいなんてワガママまで言い出したんだ。
なのに死んじゃうなんて、―――嫌だ]
(73) 2014/02/23(Sun) 01時半頃
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[その時怖い人達が燃える家の中にまで押しかけてきて、 僕を連れ出そうとした。
僕のなけなしの抵抗は届かなかった。 燃える家の壁にぶつかったせいで、左腕が焼けるように熱くなった。
しばらくして、――母親が僕の前に立ちふさがっていった。そして逃げるように言った。 僕は聞き分けなく一緒に逃げようって言ったけど、その時母親はもう僕だけを逃がすつもりだったんだと思う]
(74) 2014/02/23(Sun) 01時半頃
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[はっきり覚えている言葉はひとつだけ。
『あなたが生きていることが私達の“希望”だ』
それって、僕に「生きて」って言ったのと同じだよね。要するに。
僕はその言葉の――“希望”の意味も知らないまま逃げ出した。 僕にとって最初の大切な家族の、最期の願いのために*]
(75) 2014/02/23(Sun) 01時半頃
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