158 雪の夜に
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[牢屋は暗い冷えた空間だ。
その中で痛めつけられた脚はきっと折れているのだろう。
発した熱はまだ生きている証拠だ。
だが、老人は、やや生きる気力をなくしていた。
人狼騒ぎもそうだが、
なにが原因か自分でもわからない。
でもたしかに、老人は、手紙を書き終えて、もう、自分の使命はなくなったような気がしている]
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[そう、たとえば、 あの少女を人狼だと声高く騒ぎ立てるのは、 子供に暴力を奮ったことへの罪悪感を、 正当化するための行為なのだろう。
けれど人狼など、しょせん御伽噺の類。 遠い昔に存在したことを耳にしてはいても、 あれが本当に人狼なのか、断言できるものなどいない。
案内の団員は困惑を浮かべながらも部屋を出た、 ごく普通の人間であれば、診療所へと向かうだろう。
そして女は横たわる老人に、 羽織っていた上等なセーブルをかけた]
(54) 2013/12/29(Sun) 00時半頃
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[目深な帽子は被っていない。 眠りを妨げぬように静かな所作で、 静かな瞳で――女は老人を見つめていた]
(55) 2013/12/29(Sun) 00時半頃
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[やがて、うっすら目を開けたとき、
意識はやや朦朧としている。
ただ、みた先に誰かがいるのを感じて、起き上がなければと思い、
身を揺らした]
――……ああ、
ジェリーかい?
[それは、寝ぼけているような声だ。
ふつうに夢だと思っている。
若い頃のままのジェリーの顔が見えたような気がしたから]
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[起き上がろうとするのを、 制するように傍らに、手を伸ばす。
老いて皺の刻みこまれたその手を、 女の両手はそっと包み込んだ]
ここに、……いるわ。
[目蓋を閉じれば、声がわずかに震えた]
(60) 2013/12/29(Sun) 01時頃
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そうかい。
ここにいるのかい。
じゃ、ここはどこなんだろうかね。
あの時、
君にいう言葉を間違えた。
いや、足りなかったよ。
そして、君には申し訳ないことをした。
[目がかすむし、体はひどく痛んだ。
起き上がれずに、そのまままたジェリーと話しているような気分になる]
君の弟も船に乗せるべきだった。
申し訳なかった。
[例え人狼とわかっていても]
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[老人は熱でもあるのだろう。 朦朧とした様子で、その手は酷く冷えていた。 包み込んだ手を温めるように擦る]
……あなたのせいじゃないわ。
[投げた言葉は、確かに楔になっていた]
私も、あなたに、 謝りたかったの、……ごめんなさい。
……あなたのせいじゃないのに。
[苦味と痛みを堪えるように吐き出された言葉、 眉根の寄せられたまま、青の双眸は滲む]
(65) 2013/12/29(Sun) 01時半頃
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いいや、自分のせいだよ。
君の弟を人狼だとわかってしまったのは自分だ。
そして、君を追い詰めてしまった。
ああ、あの時、
本当は、自分も船に乗りたかったんだ。
[幻影だから、その想いを]
自分はわかっていなかった。
君がいなくなってから、
君が何よりだって
やっと気がついた。
でももう遅かった。
だから、君の帰りを今までまっていたんだ。
[そう、不器用な青年が、本当に誰かと一緒になることはなかったのは、
その想いに誠実であり、
その誠実が不誠実になることを許さなかったがため。
ジェリーの弟を殺し、ジェリーをこの町から追い出してしまった。
きっと、そのあと、
本当は、死にたかった。
だけれども、信仰でも死ねず、ただ、仕事だけをして、
笑みとは別に己を削っていく中、
本当の笑みを次にくれたのはソフィアだったのだ]
[そして、朦朧とする中、
とにかく胸から手紙を二通出すと、その手に押し付けるように。
どうやら、とにかく渡さねばと思ったのだろう。
そして、押し付けると、また首はゆらりと揺れて、瞼は落ちる。**]
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[そして、老人の告白に女は絶句する。 そして、ああ、と零れた吐息はどうしようもなく、 ただやるせないような感情のせいだった]
……あなた、だったの。
[弟の正体を暴いたのは、 再び湧き上がりそうになった問い、 けれどもうそれは無意味だ。
本能的に気づいていた。 あるいは信じていたといえるのかもしれない。 ――彼にはそんなつもりはなかったのだ、と]
(78) 2013/12/29(Sun) 02時半頃
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[滲んだ双眸から、頬を伝い落ちていく。 その生ぬるい水が何か、思い出すのに時間がかかった。
語られる言葉はなんて残酷なのだろう。 もう取り戻せないほどの時が既に流れている、 その苦い後悔を再び味わわせるものだ。
けれど――、 溢れるこの涙は後悔でも絶望でもなかった。 痛みを伴うけれど、もっと温かで柔らかで]
……ティム、ごめんなさい。
[自分はずっとこの町をことを、忘れてしまいたかったのだ。 悲しみや辛い記憶と共に、優しい思い出までも葬ることになるとしても。
けれどそれは出来なかった。 女は結局、切り捨てるにもしがみつくにも、 どっちつかずだったのだ。 無為にただ、時だけが流れて]
(79) 2013/12/29(Sun) 02時半頃
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ありがとう、
……ね、あなたが待っていてくれたこと、 嬉しかったわ。本当よ。
[握る手に、何かを押し付けられて、 眠りに老人の目蓋が閉じるのを、女は見つめていた。 零れるものはとまらぬまま、蒼の瞳は柔らかな形を描く*]
(80) 2013/12/29(Sun) 02時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/12/29(Sun) 02時半頃
[ヒューの瞼が、ひくひくと動いた。]
……?
[薄目をあけた。一瞬の混乱。
周囲で人間が、慌しく働いているのが分かった。
――船のなか。
嵐だろうか。
起きなければ――
それが、慣れた暮らしを思い出しただけの短い夢に過ぎないと、ただの錯覚であると、あっけなく知る。
ここは、水面に浮かんで揺れることはない、陸に建てられた診療所の一室。
働いているのは、医者達だった。]
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