14 Digital Devil Spin-Off
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─アザブ─
《天清浄 地清浄 内外清浄 六根清浄と 祓給う!》
[重なる言葉は己が側面の声と。 りいん――と鈴の音が鳴って守りの形、盾を成す。 咄嗟であり、勢いを殺しきれずぎちりと腕が軋んだ。]
っ、は…
[――魔法が、四方から放たれたのも手伝ったか。 剣を構えなおし、叫んだ]
キリシマさん!! 貴方…死ぬつもりなのか!!
(158) 2010/06/08(Tue) 23時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/06/08(Tue) 23時半頃
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―アザブ― [吾妻の言葉に眉を寄せた。 分かっている。分かっていた。]
…道連れ…?
[キリシマの血の気の失せた顔と冷たい目。 睨み返して神剣を構える。]
僕は、此処で潰えはしない…!
[ザンマで家屋の名残が吹き飛んでいく。 ――チセコロは家を守ろうとするだろうか。 跡地であろうと荒らすなら、悲しげな顔をしたかも知れず。]
(172) 2010/06/09(Wed) 00時頃
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―アザブ―
チセコロ、逃げるんだ!
[きっと彼は動かない。 家を守るだろう、それでもずっと。 唇を噛む。キリシマを、ルシファーを、殺さねばならない。 ルシファーは、闇に堕ちながらも尚神々しいか。
レティーシャが問いかける。 ざわり、と背を走る《何か》が、在った。]
(174) 2010/06/09(Wed) 00時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/06/09(Wed) 00時頃
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―アザブ―
――…《イイヅナ》!!
[ひとたび風使いの戦神を呼び覚まし、 瓦礫を蹴って、外へ。図らずも考えたことはキリシマと同じか。 家をこれ以上は壊さぬよう。 2段ほど高い瓦礫の上に飛び乗って、一撃を放とうとしたが 其処に見えた華奢な影に――]
レティーシャ!!
[ ―― りぃん ] [――警鐘か。警告か。予知か。予感か。鈴が鳴る]
(188) 2010/06/09(Wed) 00時頃
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[それが、 指し示すのは]
―――《理》…
[――り ぃ ん。 滔々と語り始めたレティーシャの声に、 微かな鈴の音が、重なった。 彼女は、《資格在るもの》だ。]
(191) 2010/06/09(Wed) 00時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/06/09(Wed) 00時頃
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っ、触れてはいけない!!
[あれは。
――あれは、嗚呼。そうか。
彼女が冗談めかして語ったそれは、 何もかも彼女自身のことであり 余さず真実であった。
別の世界。泡のように浮かぶ、夫々が、夫々の それは、彼女の問いの答えなのか。
――分からない]
(200) 2010/06/09(Wed) 00時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/06/09(Wed) 00時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/06/09(Wed) 00時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/06/09(Wed) 00時半頃
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―アザブ―
――ッ…!!
[突如キリシマがもがき、苦しみはじめる。 血は、尚も滴っているか。 静かなレティーシャの声が、霧の中、 やけによく聞こえた。]
――キリシマさん… レティーシャ…
[苦い顔をする。――それも、少しの間。 瓦礫を蹴って、同じ高さへと降り立った。 静かに呟く]
――《クニノトコタチノカミ》
[淡い光を纏って、剣を握る手に手を添える。]
(209) 2010/06/09(Wed) 00時半頃
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―アザブ― [陽炎《カゲロウ》の彼女とは別のほうから―― 少年は静かにキリシマに歩み寄る。 泣いていた。泣けないといっていた、彼が。]
…キリシマさん
[淡く光る神剣は――曰く、十種神宝の一であるか]
…――貴方は、僕が 此処で、終わらせる ……――
[ひとつきに、終わらせる箇所を、定めて]
願わくば…貴方と、彼女の「縁」が ―――共に在らんことを
[それは、ただの。 己の手前勝手な願いだったのであろうが――]
(216) 2010/06/09(Wed) 01時頃
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[―― それはひどくあっけなく]
(219) 2010/06/09(Wed) 01時頃
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[心の臓を一突きに、――貫いた。]
(221) 2010/06/09(Wed) 01時頃
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落胤 明之進は、キリシマが死するそのときまで、眼を逸らすことは――なく。
2010/06/09(Wed) 01時頃
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